JP6068252B2 - 減震ストッパ構造並びに当該減震ストッパ構造を備えた防振架台 - Google Patents
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Description
一般的な防振架台は、設備機器を設置する上部架台と、床スラブ等の設置面に固定する下部架台と、両架台間に介装された防振部材を備えており、設備機器の稼動により発生する振動を防振部材で吸収することで、設置面に振動が伝わることを抑制する。
しかしながら、地震や強風などが発生した場合には、設備機器が所定以上の振幅で揺れ、転倒する危険性が生じる。そこで、設備機器が所定以上の振幅で揺れることを防ぐ目的で、防振架台には種々のストッパ構造を備えている。
この防振架台110は、床スラブ111に設置された下部架台114上に防振部材113を介して上部架台112が備えられる。
この耐震ストッパ構造120は、上部架台112にナット130、130によって固定され垂設されるストッパボルト121を備え、このストッパボルト121を下部架台114に設けられた耐震枠116の貫通孔116aに挿通させた構成を有している。
平時において、防振機能を発揮するために、耐震ストッパ構造120は、耐震枠116と水平方向の隙間e及び鉛直方向の隙間fを設け、上部架台112と下部架台114とを絶縁する構造となっている。
水平方向の隙間e及び鉛直方向の隙間fが狭すぎると、上述した平時における防振機能を十分に果たすことができなくなり、逆に水平方向の隙間e及び鉛直方向の隙間fが広すぎると、地震時の大きな揺れによって、上部架台112と下部架台114とが、大きな振幅をもって相対運動し、耐震枠116と耐震用弾性部材115が衝突時に大きな衝撃力が発生する。この衝撃力によって、耐震ストッパ構造120の構成部材が破損したり、また場合によっては、上部架台112に設置された設備機器が破損する虞がある。
水平方向の隙間eは、上部架台112及び下部架台114の各部の寸法精度並びに組み付け精度を適切に設計することで適切に設定できるため、現場搬入前の工場での組み立て工程において、適切に管理できる。
しかしながら、耐震ストッパ構造120において、鉛直方向の隙間fは、上部架台112と下部架台114と相対的な位置が決まった後に調整する必要がある。上部架台112と下部架台114との相対的な位置は、当該防振架台110上に設置される設備機器の重量や重心の位置並びに床スラブ111の水平度等、様々な要因に依存するため、工場での組み立て工程において管理することができず、設置現場で設置作業者が個々に設定する必要があった。
発電設備又は屋外空調機等の設備機器は、屋外の壁際などに設置されることが多く、複数個の設備機器を配置する場合においては、隣り合う設備機器同士をできるだけ近接させることで、屋外スペースを有効に使うことが一般的である。したがって、設備機器を載置する防振架台110も、壁際や他の設備機器と近接した場所に設置されることとなるため、作業者が鉛直方向の隙間fを正確に調整することが困難であった。
水平方向及び鉛直方向に隙間が設けられることによって、防振機能を阻害することがなく、地震などが発生し、防振架台に大きな振動が入力された場合において、水平方向においては、貫通孔とストッパ軸が干渉し、鉛直方向においては、ストッパプレートと水平板体及び第2架台が干渉することで、鉛直及び水平に設けられた隙間以上に、第1架台と第2架台が相対運動することがなく、設備機器の転倒を防止することができる。
また、減震弾性体からなる減震部材が介装されることにより、ストッパプレートと水平板体及び第2架台が直接衝突することを防ぎ、これらが破損することを防ぐのみならず、衝突時に振動によるエネルギーを吸収し、振動を減衰させることができる。
本発明の減震ストッパ構造において、ストッパ軸の第1架台への取り付けが、高さ調整可能であるため、減震ストッパ構造を備えた防振架台を設置する際に、予め鉛直方向の隙間を一定に保つスペーサを挟んでおき、設置現場において、設備機器を載置し第1架台と第2架台の距離が決まった後に、ストッパ軸を第1架台に固定し、スペーサを抜き取ることで、容易に隙間の設定をすることができる。即ち、減震ストッパ構造の鉛直方向の隙間を作業現場で調整する必要がなくなり、設置作業が簡易となる。
また、ストッパ軸の第1架台への取り付けが、高さ調整可能であるため、設備機器載置前の状態で取り付けを行い、その状態でスペーサを挟んでおくことができる。スペーサを挟むことより、鉛直方向の隙間がなくなり、第1架台と第2架台が鉛直方向に相対運動することがない。また、水平方向はスペーサのフリクションによってガタツキが抑制される。したがって、輸送の際に振動が加わったとしても、第1架台と第2架台との相対的な運動は抑制され、各部が衝突することが無いため構成部材の破損を防ぐことができる。
図1に、本発明の第1実施形態である減震ストッパ構造30が適用された防振架台1の斜視図を示す。防振架台1は、建築物等の床スラブ(設置面)18にアンカーボルト(図示略)などで固定された第2架台(下部架台)14と、第2架台14と所定の間隙を隔てて対向配置された第1架台(上部架台)12とを備えている。
図1及び図2(a)、(b)に示すように、第1架台12は、平面視で矩形枠状の部材であり、角部に配置された4つの第1コーナ部材22と、各第1コーナ部材22間を架け渡す4本のフレーム部材12a、12a、12a、12aとを備えている。また、図1及び図3(a)、(b)に示すように、第2架台14は、第1架台12と同様の構成からなり、角部に配置された4つの第2コーナ部材24と、各第2コーナ部材24間を架け渡す4本のフレーム部材14a、14a、14a、14aとを備えている。
図4として、予備ストッパ構造20の正面視における部分断面図を示す。
予備ストッパ構造20は、第1コーナ部材22の底板部22aに形成された貫通孔22bを挿通する予備ストッパボルト23と、当該予備ストッパボルト23を第2コーナ部材24の天板部24aに固定するためのワッシャ26、26並びにナット25、25を備えている。さらに、第1コーナ部材22に形成された貫通孔22bと予備ストッパボルト23の間には、弾性部材27が介装されている。
円筒部27bは、貫通孔22bの内周面に接し、さらに予備ストッパボルト23の軸部23bと水平方向の隙間pを設けて介装されている。
また、フランジ部27aは、第1コーナ部材22の底板部22a上に載置され、予備ストッパボルト23の頭部23a底面と鉛直方向の隙間qを設けて介装されている。
弾性部材27は、ゴムなどの弾性体から形成されている。したがって、第1架台12と第2架台14の相対運動により、水平方向及び鉛直方向の隙間p、qがなくなり、予備ストッパ構造20の構成部材同士が衝突した際に、衝撃を吸収し、当該構成部材の破損を防ぐことができる。
なお、水平方向の隙間p及び鉛直方向の隙間qは、設置現場において目視によって、確認できる程度の広さであれば良く、それぞれ3mm程度であることが好ましい。
また、この予備ストッパ構造20は、大きな地震による振動によって後述する減震ストッパ構造30の構成部材の一部が変形した場合に、載置された設備機器の転倒を防ぐ目的で予備的に備えられるものである。したがって、上述した水平方向の隙間p及び鉛直方向の隙間qは、図7を基に後段で詳しく説明する減震ストッパ構造30の構成部品同士の距離h、iよりも大きく設定することが望ましく、これによって減震ストッパ構造30の作用を阻害することはない。
なお、本実施形態の防振架台の構成は一例であり、フレーム部材12a、14aの材質、第1架台12、第2架台14を構成する部材数等は、第1架台12に固定される設備機器の重量や当該設備機器の振動特性によって、適宜決定することが望ましい。
また、図3(a)、(b)に示すように第2架台14の長辺を構成する2つのフレーム部材14a、14aには枠部材3が固定されている。この枠部材3には、鉛直方向に貫通する貫通孔3c及び当該貫通孔3cに達する開口部3dが設けられている。
図5(a)、(b)に、減震ストッパ構造30の斜視図を示す。また、図6(a)に、減震ストッパ構造30の分解図を示す。さらに、図6(b)に、当該減震ストッパ構造30において中継体2と枠部材3との間に取り付けられるストッパ構造体15の分解図を示す。
減震ストッパ構造30は、第1架台12に固定されている中継体2と第2架台14に固定されている枠部材3との間にストッパ構造体15が取り付けられることによって構成されている。
中継体2は、十分な強度を有していれば、材質及び成型方法を特に限定するものではないが、本実施形態においては、鉄鋼材料を板金加工したものであるとして説明する。
中継体2は、固定板部2aの両端部が曲げられて形成された一対の折曲板部2b、2bを有し、固定板部2a及び折曲板部2b、2bが略コの字形状に形成された溶接部9Bにより接合されていることにより、剛性を高めた構造となっている。したがって、中継体2に大きな荷重がかかった場合であっても、中継体2及び溶接部9Bの破損を防ぐことができる。
枠部材3は、十分な強度を有していれば、材質及び成型方法を特に限定するものではないが、本実施形態においては、鉄鋼材料を板金加工したものであるとして説明する。
一対の鉛直板部3b、3bの下端は、第2架台14のフレーム部材14aの上面と溶接により接合され溶接部9A、9Aを形成している。
水平板体3aは、一対の鉛直板部3b、3bによって、支持された構造となっているため、水平板体3aの下方であって、当該水平板体3aの下面と第2架台14のフレーム部材14aの上面との間には空隙が形成されている。
水平板体3aには、直径Dの貫通孔3cが形成されている。また、貫通孔3cは、第2架台14の水平方向外側に、前記貫通孔3cの直径Dと同幅の開口部3dを形成している。
図6(b)に示すように、ストッパ構造体15は、前記中継体2に取り付けられるストッパ軸固定部材5と、当該ストッパ軸固定部材5に螺入され固定されるストッパ軸4と、当該ストッパ軸4に上方から螺着されるナット7と、前記ストッパ軸に挿通される減震管10と、前記ストッパ軸の下端に固着されたストッパプレート6と、当該ストッパプレート6の上下面に配置される一対の減震部材11、11とから構成される。なお、本実施形態においては、一対の減震部材11、11は、それぞれストッパプレート6の上面及び下面に接着されているが、図6(b)において、分かり易さのため減震部材11、11は、ストッパプレート6と分離して表現した。
一対のリブ5c、5cが設けられていることによって、大きな荷重が加わった場合であってもストッパ軸固定部材5が変形及び破損することを抑制できる。
ストッパ軸固定部材5は、十分な強度を有していれば、材質及び成型方法を特に限定するものではないが、本実施形態においては、鉄鋼材料を板金加工したものであるとして説明する。
軸固定板部5a下方において、ストッパ軸4には、減震管10が挿通され、さらに下端部にはストッパプレート6が固着している。
減震ストッパ構造30において、ストッパ軸4の減震管10が挿通された部分が、枠部材3の水平板体3aに設けられた直径Dの貫通孔3cに挿通している。貫通孔3cの直径Dは、減震管10の外径dに対して大きく、減震管10の外周部と貫通孔3cの内周面との間には、隙間が形成されている。
ストッパプレート6の上面及び下面にはそれぞれ、減震部材11、11が接着されている。減震部材11は、ワッシャ形状を有する減衰弾性体であり、地震等により鉛直方向に大きな振動が加わった際、枠部材3の水平板体3aの下面、及び第2架台14のフレーム部材14aの上面と衝突し、地震の衝撃を和らげるとともに、地震のエネルギーを減衰させる目的で備えられている。
上方の減震部材11の中央に形成される孔の内径はストッパ軸4の外径よりも大きく、前記減震管10の外径dより小さく形成されている。上方に備えられる減震部材11に減震管10が載置された構成となる。
減震部材11は、弾性と減衰性を合わせ持つ材料からなり、例えば硬度30〜40度で且つ動的粘弾性特性tanδが0.5以上となる減衰ゴムや、高減衰性熱可塑性エラストマー樹脂等の材料を適用することができる。
なお、一対の減震部材11は、ストッパプレート6と枠部材3の水平板体3a及び第2架台14のフレーム部材14aが直接衝突することを防ぎ、振動を減衰させることができるものであれば、その形状が限定されるものではない。
図7(a)、(b)に示すように、本実施形態の減震ストッパ構造30において、ストッパ構造体15が、第1架台12に溶接された中継体2に、固定ボルト8Aにより取り付けられている。このストッパ構造体15は、第1架台12側から第2架台14側に垂下するストッパ軸4を有している。
ストッパ軸4の第2架台14側下端には、ストッパプレート6が固着しており、当該ストッパプレート6の上面及び下面にはそれぞれ一対の減震部材11、11が接着されている。
より具体的には、ストッパプレート6の上面に接着される減震部材11と、枠部材3の水平板体3aとの間に鉛直方向距離hの隙間が形成され、ストッパプレート6の下面に接着される減震部材11と、第2架台14のフレーム部材14aとの間に、鉛直方向距離hの隙間が形成されている。
しかしながら、ストッパプレート6の上面側に配置される減震部材11は、ストッパ軸4に挿通されているため、必ずしも接着されている必要はない。
また、ストッパプレート6の上面ではなく、枠部材3の水平板体3aの下面に接着されていても良い。この場合においては、ストッパプレート6の上面と水平板体3aの下面に接着された減震部材11の下面との鉛直方向の隙間が距離hとなっていればよい。
即ち、ストッパプレート6の上面側に配置される減震部材11は、当該減震部材11と、上側又は下側のいずれか一方においてこれに対向する部材(上側においては枠部材3の水平板体3a、下側においてはストッパプレート6)との間に距離hの隙間が形成されていればよい。
即ち、ストッパプレート6の下面側に配置される減震部材11は、当該減震部材11と、上側又は下側のいずれか一方においてこれに対向する部材(上側においてはストッパプレート6、下側においては第2架台14のフレーム部材14a)との間に距離hの隙間が形成されていればよい。
当該距離iの隙間は1〜1.5mm程度であることが望ましい。この距離iは、想定される地震の最大震度の大きさ等に応じて設定され、1〜1.5mm程度に限らず、設計段階で想定する地震の大きさに従い決定すればよい。また、予備ストッパ構造20の水平方向の隙間pに対して距離iを小さく設定することで、予備ストッパ構造20により、水平方向の減震作用(地震のエネルギを減衰させる作用)が阻害されることが無く望ましい。
貫通孔3cは、一方向に開放している開口部3dが形成されているため、当該方向に減震管10が介装されたストッパ軸4が干渉することができない。
ところで、本実施形態においては、減震ストッパ構造30は、第1架台12の長辺を構成するフレーム部材12a、12aと、これに対向する第2架台14のフレーム部材14a、14aにそれぞれ2つずつ備えられている。したがって、第2架台14のフレーム部材14a、14aには、それぞれ2つずつの枠部材3が固定されている。この枠部材3は、第2架台14の外側に開口部3dの開放側が配置される様に固定されている。即ち、対向するフレーム部材14a、14aには、それぞれ反対方向に開口部3dを形成した貫通孔3cが設けられている。
開口部3dの開放側が反対側に設けられていることによって、4つの減震ストッパ構造30のうち、水平方向に振動が加わった場合、少なくとも2つの減震ストッパ構造30のストッパ軸4が貫通孔3cに干渉し減震効果を得ることができる。
同様に、減衰弾性体からなる管状の減震管10が介装されることにより、枠部材3の水平板体3aに設けられた貫通孔3cの内周面とストッパ軸4の外周部とが直接衝突することを防ぎ、これらが破損することを防ぐのみならず、衝突時に振動によるエネルギーを吸収し、振動を減衰させることができる。
まず、ストッパ軸4の下端にストッパプレート6を固定し、さらにストッパプレート6の上面及び下面に減震部材11を接着する。次いで、減震管10をストッパ軸4に挿通し、図8(a)に示す状態にする。ストッパ軸4とストッパプレート6の固定は、ストッパ軸4をストッパプレート6の中央に設けられた雌螺子に螺入した後に溶接して行う。
次に、図8(d)に示すように、ストッパプレート6の上面に接着される減震部材11と枠部材3の水平板体3aとの間、並びにストッパプレート6の下面に接着される減震部材11と第2架台14のフレーム部材14aとの間に、それぞれ距離h、hの隙間を確保するための隙間管理スペーサ17を挿入する。
上板部17aは、水平方向に延び、ストッパプレート6の上方の減震部材11と枠部材3の水平板体3aとの間に介装され、距離hの隙間を確保する厚さhの板状の部材である。同様に、下板部17bは、水平方向に延び、ストッパプレート6の下方の減震部材11と第2架台14のフレーム部材14aとの間に介装され、距離hの隙間を確保する厚さhの板状の部材である。接続板部17cは、前記上板部17aの端部と前記下板部17bの縁部同士を接続する鉛直方向に延びる板部材である。
また、切欠部17dの幅方向両側には、中央方向に突出する一対の凸部17e、17eが形成されている。一対の凸部17e、17eの先端部同士の距離は、減震管10の外径dより若干小さくなっている。したがって、隙間管理スペーサ17を減震ストッパ構造30に挿入する際に、凸部17e、17eを変形させて挿入することとなる。挿入時に減震管10が凸部17e、17eに干渉すると挿入力が高まり、凸部17e、17eを超えると挿入力が下がるため、作業者にとって、挿入が完了したことが容易にわかる。また、挿入後は、凸部17e、17eが引っ掛かりとなって隙間管理スペーサ17の抜け止めとして機能する。
したがって、減震ストッパ構造30には、鉛直方向の隙間がない状態となっている。また、水平方向の隙間は、水平板体3aの貫通孔3cと減震管10との間に形成された状態であるが、第2架台14のフレーム部材14aと枠部材3の水平板体3aとが、ストッパプレート6を挟み込んでおり、水平方向にフリクションが働くため、この水平方向の隙間によるガタツキは抑制される。
まず、設置現場の床スラブ18に第2架台14を固定し、さらに設備機器13を第1架台12に載置し固定する。設備機器13の重みにより、第1架台12と第2架台14に介装されている防振部材16(図1参照)が沈み込み、第1架台12と第2架台14とが近接する。
次に、固定ボルト8Aを、中継体2の固定板部2aに設けられた一対の長孔2c、2cを介しストッパ軸固定部材5の締結板部5bに設けられた螺子孔5dに螺入、締結し、中継体2とストッパ軸固定部材5を固定する。このとき、固定ボルト8Aと中継体2の固定板部2aとの間には、平座金8Cとばね座金8Bを介装する。
なお、第1架台12の沈み込み量は、第1架台12に載せる設備機器13の重量及び防振部材16(図1参照)の弾発力により決まるため、長孔2cの鉛直方向の長さは、設備機器13の重量及び防振部材16の弾発力に応じて十分な長さに設定される。
これによって、図9(a)に示す状態とする。
加えて、枠部材3の水平板体3aに開口部3dを有する貫通孔3cが設けられていることで、前記ストッパ軸4を開口部3dから水平方向に挿入することで容易に挿通させることができる。
しかしながら、本発明が適用される防振架台は、これに限ったものではない。即ち、第1架台12を下部架台として、当該下部架台にストッパ軸4が固定され、第2架台14を上部架台として、当該上部架台に枠部材3が固定される構造であっても良い。この場合は、第1架台12が床スラブ(設置面)18に固定され、第2架台上に設備機器13が載置され、ストッパ軸4と枠部材3の上下の位置関係が反転する。
図11(a)に、本発明の第2実施形態である減震ストッパ構造31の側面図を示し、図11(b)に減震ストッパ構造31の正面図を示す。なお、図11(a)、(b)は、図7(a)、(b)として示す第1実施形態の減震ストッパ構造30の側面図及び正面図と対応しており、上述の第1実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
第2実施形態の減震ストッパ構造31は、第1実施形態の減震ストッパ構造30と比較して、第1架台12へのストッパ軸4の取り付け構造が異なる。また、ストッパ軸4の高さの調整手段が異なる。
上部枠部材32は、十分な強度を有していれば、材質及び成型方法を特に限定するものではないが、本実施形態においては、鉄鋼材料を板金加工したものであるとして説明する。
軸固定板部32aには、第1架台12の水平方向外側から挿通孔32cに達する開口部が形成されており、ストッパ軸4を当該開口部をガイドとして水平方向から挿通孔32cに挿入することで、挿通孔32cにストッパ軸4を容易に挿通できる。
鉛直支持板部32b、32bの下端は、第1架台12のフレーム部材12aの下面と溶接により接合され、溶接部9C、9Cを形成している。
まず、第1実施形態の減震ストッパ構造30の組み立て手順と同様に、ストッパ軸4の下端にストッパプレート6を固定し、さらにストッパプレート6の上面及び下面に減震部材11を接着する。次いで、減震管10をストッパ軸4に挿通する。
さらにストッパ軸4の上方から下ナット34を螺着し、ワッシャ34A、33Aを挿通し、さらに上ナット33を螺着する。このとき、下ナット34は、減震管10に接するまで下方に螺送しておく。また、上ナット33は、ストッパ軸4の上端付近に配置し、下ナット34と十分に距離を空けておく。
なお、第2架台14には、予め枠部材3が溶接により固定しておき、第1架台12には、予め上部枠部材32が溶接により固定しておく。
この時、減震管10を挿通した部分のストッパ軸4を、枠部材3の水平板体3aに設けられた貫通孔3cの開口部3dから挿入する。また、ストッパ軸4の上ナット33と下ナット34の間の部分を上部枠部材32の軸固定板部32aに設けられた挿通孔32cの開口部から挿入する。なお、上ナット33と下ナット34の間に介装されている一対のワッシャ33A、34Aは、それぞれ軸固定板部32aの上下に配置される様に、挿入する。
次に、上ナット33及び下ナット34を螺送し、当該上ナット33及び下ナット34により、上部枠部材32の軸固定板部32aを上下から締結し、上部枠部材32とストッパ軸4とを固定する。
最後に、隙間管理スペーサ17を抜き取り、減震ストッパ構造31を備えた防振架台の設置が完了する。
以上の工程により設置された第2実施形態の減震ストッパ構造31は、第1実施形態の減震ストッパ構造30と同様の効果を奏することができる。
2…中継体
2a…固定板部
2b…折曲板部
2c…長孔
3…枠部材
3a…水平板体
3b…鉛直板部
3c…貫通孔
3d…開口部
4…ストッパ軸
5…ストッパ軸固定部材
5a…軸固定板部
5b…締結板部
5d…螺子孔
5e…軸固定螺子孔
6…ストッパプレート
7…ナット
8A…固定ボルト
10…減震管
11…減震部材
12…第1架台(上部架台)
14…第2架台(下部架台)
15…ストッパ構造体
16、113…防振部材
17…隙間管理スペーサ
18、111…床スラブ(設置面)
20…予備ストッパ構造
30、31…減震ストッパ構造
32…上部枠部材
32a…軸固定板部
32b…鉛直支持板部
32c…挿通孔
d…外形
D…直径
e、f、p、q…隙間
h、i…距離
Claims (7)
- 第1架台と第2架台とこれらの間に介装される防振部材とを有し、前記第1及び第2架台の何れか一方が設置面に固定され、他方に設備機器を設置し、当該設備機器の振動が設置面に伝わらないようにする防振架台に備え付けられる減震ストッパ構造であって、
前記第1架台に高さ調整可能に取り付けられ、前記第2架台側に延びるストッパ軸と、
前記第2架台に取り付けられ、前記第1架台と前記第2架台の間に水平に延び、前記ストッパ軸が挿通する貫通孔を備えた水平板体と、
前記ストッパ軸の先端に固着し、前記水平板体と前記第2架台との間に介在するストッパプレートと、
減衰弾性体からなり、前記ストッパプレートと前記水平板体との間、並びに前記ストッパプレートと前記第2架台との間にそれぞれ介装される一対の減震部材と、を備え、
前記減震部材とこれに対向する上側又は下側のいずれか一方の部材との間に隙間が形成されていることを特徴とする減震ストッパ構造。 - 前記貫通孔の内周面と前記ストッパ軸の外周部との間に減衰弾性体からなる管状の減震管が介装されていることを特徴とする請求項1に記載の減震ストッパ構造。
- 前記ストッパ軸がストッパ軸固定部材に固定され、当該ストッパ軸固定部材を介して前記第1架台に取り付けられる構造を有し、
前記ストッパ軸固定部材が、
水平に延び面上から前記ストッパ軸を突出させた軸固定板部と、
前記軸固定板部の一端から、前記ストッパ軸の突出する方向と反対側に延びた締結板部と、を備え、
前記第1架台、又は前記締結板部に鉛直方向を長手方向とする長孔が設けられ、
前記ストッパ軸固定部材が、前記長孔を介して前記第1架台にボルト固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の減震ストッパ構造。 - 前記第1架台が、鉛直方向を長手方向とする長孔が設けられた中継体を備え、
当該中継体の長孔を介して、前記ストッパ軸固定部材が、前記第1架台にボルト固定されることを特徴とする請求項3に記載の減震ストッパ構造。 - 前記水平板体と、当該水平板体の対向する2つの端部から前記第2架台側に延び当該第2架台に固定される一対の鉛直板部とを備えた枠部材を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の減震ストッパ構造。
- 前記水平板体に、前記貫通孔に達する開口部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の減震ストッパ構造。
- 請求項1〜6の何れか一項に記載の減震ストッパ構造を備えたことを特徴とする防振架台。
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