JP2016147550A - 舵取機、操舵装置、舵板制御方法 - Google Patents

舵取機、操舵装置、舵板制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016147550A
JP2016147550A JP2015024557A JP2015024557A JP2016147550A JP 2016147550 A JP2016147550 A JP 2016147550A JP 2015024557 A JP2015024557 A JP 2015024557A JP 2015024557 A JP2015024557 A JP 2015024557A JP 2016147550 A JP2016147550 A JP 2016147550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic oil
steering
hydraulic
cylinder
rudder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015024557A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6539454B2 (ja
Inventor
修司 土橋
Shuji Dobashi
修司 土橋
宮田 亮
Ryo Miyata
宮田  亮
貴宏 山崎
Takahiro Yamazaki
貴宏 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2015024557A priority Critical patent/JP6539454B2/ja
Priority to KR1020160014024A priority patent/KR20160098058A/ko
Priority to CN201610084190.9A priority patent/CN105857562B/zh
Publication of JP2016147550A publication Critical patent/JP2016147550A/ja
Priority to KR1020170135015A priority patent/KR102161428B1/ko
Application granted granted Critical
Publication of JP6539454B2 publication Critical patent/JP6539454B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H25/00Steering; Slowing-down otherwise than by use of propulsive elements; Dynamic anchoring, i.e. positioning vessels by means of main or auxiliary propulsive elements
    • B63H25/06Steering by rudders
    • B63H25/08Steering gear
    • B63H25/14Steering gear power assisted; power driven, i.e. using steering engine
    • B63H25/26Steering engines
    • B63H25/28Steering engines of fluid type
    • B63H25/30Steering engines of fluid type hydraulic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H25/00Steering; Slowing-down otherwise than by use of propulsive elements; Dynamic anchoring, i.e. positioning vessels by means of main or auxiliary propulsive elements
    • B63H25/02Initiating means for steering, for slowing down, otherwise than by use of propulsive elements, or for dynamic anchoring
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H25/00Steering; Slowing-down otherwise than by use of propulsive elements; Dynamic anchoring, i.e. positioning vessels by means of main or auxiliary propulsive elements
    • B63H25/06Steering by rudders
    • B63H25/08Steering gear
    • B63H25/12Steering gear with fluid transmission
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H25/00Steering; Slowing-down otherwise than by use of propulsive elements; Dynamic anchoring, i.e. positioning vessels by means of main or auxiliary propulsive elements
    • B63H25/06Steering by rudders
    • B63H25/08Steering gear
    • B63H25/14Steering gear power assisted; power driven, i.e. using steering engine
    • B63H25/18Transmitting of movement of initiating means to steering engine
    • B63H25/22Transmitting of movement of initiating means to steering engine by fluid means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B11/00Servomotor systems without provision for follow-up action; Circuits therefor
    • F15B11/08Servomotor systems without provision for follow-up action; Circuits therefor with only one servomotor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B2211/00Circuits for servomotor systems
    • F15B2211/70Output members, e.g. hydraulic motors or cylinders or control therefor
    • F15B2211/72Output members, e.g. hydraulic motors or cylinders or control therefor having locking means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

【課題】舵板の向きのフィードバック制御を行わない場合であっても舵板位置を維持する指示が出ている場合、舵板を固定することができる舵取機及び操舵装置を提供する。【解決手段】舵軸14を回動させて舵板を回動させる舵取機16であって、舵柄20と、第1シリンダ26と第2シリンダ28と、作動油供給装置24と、油圧回路25と、油圧回路に設置され、第1シリンダ及び第2シリンダと作動油供給装置とを油圧回路によって接続する接続状態と、第1シリンダ及び第2シリンダと作動油供給装置との油圧回路を遮断し、第1シリンダ及び第2シリンダ側への作動油を遮断する遮断状態とを切り換えるメインバルブ42と、メインバルブによる接続状態と遮断状態とを切り換える切換制御部44と、を備え、切換制御部は、舵板の位置に応じたフィードバック制御を行っておらず、かつ、舵板を固定する状態であることを検出した場合、メインバルブを遮断状態とする。【選択図】図2

Description

本発明は、舵取機、操舵装置、舵板制御方法に関するものである。
船舶には、舵取機と、舵取機を制御する操作部と、を有する操舵装置を有する。舵取機は、水中に配置された舵板の向きを駆動装置で変更することで、船体の進行方向を制御する。
操舵装置は、操作部に入力される操舵角に基づいて、舵取機の舵板の向きを制御する。また、操舵装置は、舵板の向きを検出し、その検出結果と操舵角に基づいて、舵板の向きを補正するフィードバック制御を行うことで、舵板の向きが操作部の指令からずれることを抑制する(特許文献1参照)。
特開2008−230484号公報
ここで、操舵装置では、舵板の向きに基づいたフィードバック制御を行わずに、舵板の位置を制御する場合がある。フィードバック制御を行っていない状態で、例えば舵板の位置を制御する作動油を供給する主ポンプが中立、つまり舵板を現在の位置で維持する指示が出ている場合、舵板の位置を移動させる機器、主ポンプを駆動するサーボモータに移動させない指令が入力されても、機器の制御条件のずれや、舵板への外乱の影響等により舵板の位置を移動させる機器から舵板に力が作用すると、舵板の位置が変動することになる。
本発明は上述した課題を解決するものであり、舵板の向きのフィードバック制御を行わない場合であっても舵板を現在の位置で維持する指示が出ている場合、舵板の向きを固定することができる舵取機及び操舵装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明は、舵板に連結された舵軸を回動させて、舵板を回動させる舵取機であって、前記舵軸に連結された舵柄と、前記舵柄を一方に付勢する第1シリンダと前記舵柄を他方に付勢する第2シリンダと、前記第1シリンダ及び前記第2シリンダに作動油を供給する作動油供給装置と、前記第1シリンダ及び前記第2シリンダと前記作動油供給装置とを接続する油圧回路と、前記油圧回路に設置され、前記第1シリンダ及び前記第2シリンダと前記作動油供給装置とを前記油圧回路によって接続する接続状態と、前記第1シリンダ及び前記第2シリンダと前記作動油供給装置との前記油圧回路による接続を遮断し、前記第1シリンダ及び前記第2シリンダ側への作動油の移動を遮断する遮断状態とを切り換えるメインバルブと、前記メインバルブによる前記接続状態と前記遮断状態とを切り換える切換制御部と、を備え、前記切換制御部は、前記舵板の位置に応じたフィードバック制御を行っておらず、かつ、前記舵板の位置を固定する状態であることを検出した場合、前記メインバルブを前記遮断状態とすることを特徴とする。
舵取機は、油圧回路にメインバルブを設け、前記舵板の位置に応じたフィードバック制御を行っておらず、かつ、前記舵板の位置を固定する状態であることを検出した場合、メインバルブによって油圧回路を閉じることで、上記条件の場合に舵板を現状の位置に固定することができる。これにより、フィードバック制御を行っていない状態で舵板が動くことを抑制することができる。
前記メインバルブは、作動油が供給されることで前記油圧回路を前記接続状態とし、前記作動油の供給が停止されることで前記油圧回路を前記遮断状態とし、前記切換制御部は、前記メインバルブに供給する作動油を制御して前記接続状態と前記遮断状態とを切り換えることが好ましい。
舵取機は、メインバルブを油圧で駆動される弁とし、切換制御部で供給する作動油を制御することで、作動油を供給される回路に油圧に応じて制御が切り替わる機器を設置し、回路を構成することで、自動的にメインバルブの開閉を切り換えることができる。これにより、簡単にメインバブルの開閉を切り換えることが可能となる。
前記切換制御部は、前記舵板の位置に応じたフィードバック制御を行っておらず、かつ、前記舵板の位置を固定する状態であることを検出した場合に制御信号を出力する信号出力部と、前記信号出力部から出力された前記制御信号が入力された場合、前記メインバルブによる前記油圧回路の前記接続状態と前記遮断状態とを切り換える電磁切換弁と、を備えることが好ましい。
舵取機は、切換制御部に電磁切換弁を用いることで、制御信号で制御を行うことができる。これにより、舵板を操作するために出力される信号を用いて、制御を行うことができる。
前記切換制御部は、前記信号出力部と前記電磁切換弁との間に配置された継続時間判定部を備え、前記継続時間判定部は、前記信号出力部から制御信号が出力している状態が閾値時間以上経過した後、前記制御信号を前記電磁切換弁に出力することが好ましい。
舵取機は、制御信号が出力されてから一定時間経過後に、メインバルブによる油圧回路を閉じる制御を行うことで、第1シリンダ及び第2シリンダ側に閉じ込められた作動油でウォータハンマー現象が起きることを抑制することができる。
舵取機は、前記油圧回路の前記作動油供給装置と前記メインバルブとの間に配置されたオリフィスを有し、前記切換制御部は、前記オリフィスよりも前記作動油供給装置側の前記油圧回路と接続した第1作動油流通管と、前記オリフィスよりも前記メインバルブ側の前記油圧回路と接続した第2作動油流通管と、一方の端部が前記第1作動油流通管に接続し、前記第1作動油流通管に供給される作動油で付勢され、他方の端部が前記第2作動油流通管に接続し、前記第2作動油流通管に供給される作動油で付勢され、前記メインバルブの前記接続状態と前記遮断状態とを切り換える油圧切換弁と、を備え、前記油圧切換弁は、両端から供給される作動油の圧力の差が閾値より大きい場合、前記メインバルブにより前記油圧回路を前記接続状態とし、両端から供給される作動油の圧力の差が閾値以下の場合、前記メインバルブにより前記油圧回路を前記遮断状態とすることが好ましい。
舵取機は、上記構成により、油圧回路のオリフィスの前後の差圧に基づいて、つまり、油圧回路内の作動油が移動しているか否かでメインバルブの開閉を切り換えることができる。これにより、舵取機の状態に合わせて自動的にメインバルブの開閉を行うことができる。
前記油圧回路は、前記オリフィスが配置された第1経路と、前記オリフィスをバイパスする第2経路を備え、前記切換制御部は、前記作動油供給装置と前記メインバルブとの間を流れる作動油が前記第1経路を流れるか前記第2経路を流れるかを切り換える経路切換機構を有し、前記経路切換機構は、前記舵板の位置に応じたフィードバック制御を行っている場合、前記第2経路に前記作動油を流し、前記舵板の位置に応じたフィードバック制御を行っていない場合、前記第1経路に前記作動油を流すことが好ましい。
舵取機は、フィードバック制御を行っているか否かで、作動油がオリフィスを通過するか否かを切り換えることで、上記制御を実行しつつ、稼働時全体に対するオリフィスによる圧力損失を低減することができる。
上述の目的を達成するために、本発明は、操舵装置であって、上記のいずれかに記載の舵取機と、前記舵取機に回動される舵軸と、前記舵軸に固定されている舵板と、前記舵取機への操作を入力する操作装置と、を備えることを特徴とする。
舵取装置は、舵取機の油圧回路にメインバルブを設け、舵板の位置に応じたフィードバック制御を行っておらず、かつ、前記舵板の位置を固定する状態であることを検出した場合、メインバルブによって油圧回路を閉じることで、上記条件の場合に舵板を現状の位置に固定することができる。これにより、フィードバック制御を行っていない状態で舵板が動くことを抑制することができる。
上述の目的を達成するために、本発明は、舵板に連結された舵軸を移動させるシリンダを複数有し、前記シリンダに供給する作動油を制御して、前記舵板を回動させる舵取機の舵板制御方法であって、前記舵板の位置に応じたフィードバック制御を行うかを判定するステップと、前記フィードバック制御を行うと判定した場合、前記舵板の検出した位置と前記舵板の指令上の位置とに基づいて、前記舵板の位置を補正するステップと、前記フィードバック制御を行わないと判定した場合、前記舵板の位置を移動させる転舵指令があるか否かを判定し、前記転舵指令があり前記舵板の位置を移動させると判定した場合、供給する作動油を制御して前記舵板を移動させ、前記転舵指令がなく前記舵板の位置を移動させないと判定した場合、前記シリンダに作動油を供給する経路を遮蔽し、前記シリンダの油圧を固定することを特徴とする。
舵板制御方法は、舵板の位置に応じたフィードバック制御を行っておらず、かつ、舵板の位置を固定する状態であること、つまり転舵指令がないことを検出した場合、メインバルブによって油圧回路を閉じることで、上記条件の場合に舵板を現状の位置に固定することができる。これにより、フィードバック制御を行っていない状態で舵板が動くことを抑制することができる。
本発明によれば、フィードバック制御を行っていない状態で、かつ、舵板の位置を固定する状態である場合に、舵板が動くことを抑制することができる。
図1は、本発明の第1実施形態の操舵装置を有する船舶の船尾近傍を模式的に示す模式図である。 図2は、本発明の第1実施形態の操舵装置の舵取機の概略構成を示す模式図である。 図3は、第1実施形態の舵取機の動作を説明するための説明図である。 図4は、第1実施形態の舵取機の制御動作の一例を示すフローチャートである。 図5は、第1実施形態の舵取機の制御動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、第2実施形態の舵取機の概略構成を示す模式図である。 図7は、第2実施形態の舵取機の制御動作の一例を示すフローチャートである。 図8は、第3実施形態の舵取機の概略構成を示す模式図である。 図9は、第4実施形態の舵取機の概略構成を示す模式図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の操舵装置を有する船舶の船尾近傍を模式的に示す模式図である。
図1に示す船舶1は、船体2と推進器4と操舵装置10とを備える。ここで、船舶1は、推進器と舵を有する種々の船舶が対象となる。つまり、船舶1は、大型、小型の各種船舶が対象となり、用途も貨物や資源を運搬する船舶、乗客を運搬する船舶等種々の船舶が対象となる。推進器4は、船体2の船尾側に設置されている。推進器4は、プロペラ等の一部が船体2の外に露出している。推進器4は、プロペラを回転させることで、船体2に対して推進力を与える。なお、推進器4は、燃料を燃焼することで、回転力を発生するエンジンでプロペラを回転させても、電気で駆動されるモータでプロペラを駆動させてもよい。
本実施形態の操舵装置10は、船舶1の船体2に設置されている。操舵装置10は、舵板12と、舵軸14と、操作装置18と、制御装置19と、舵取機16と、を備える。舵板12は、推進器4よりも船体2の船尾側に配置されている。舵軸14は、舵板12を固定する軸である。舵軸14は、回動自在な状態で船体2に支持されている。舵板12は、舵軸14とともに回動する。操作装置18は、舵等の船舶1を運転する航海士が操作を入力する機器である。操作装置18は、入力された操作を制御装置19に出力する。制御装置19は、操作装置18から入力された操作を制御信号に変換し、舵取機16に出力する。舵取機16は、舵軸14を回動させることで、舵板12の位置を調整する。
図2は、本発明の第1実施形態の操舵装置の舵取機の概略構成を示す模式図である。次に、図1に加え、図2を用いて、舵取機16について説明する。舵取機16は、舵柄20と、舵柄駆動装置22と、を備える。舵柄20は、舵軸14に連結されている。舵柄20は、舵柄駆動装置22で加えられる直動方向の動作を回動方向に変換して舵軸14に伝える。舵取機16は、舵柄駆動装置22で舵柄20の一部を直動方向に移動させる。舵柄20は、一部が直動方向に移動されると、それに連動して、舵軸14に固定されている部分が回動し、舵軸14を回動させる。
次に、舵柄駆動装置22について説明する。舵柄駆動装置22は、作動油を各部に供給する機構であり、供給する作動油を調整することで、舵柄20の位置を制御する。舵柄駆動装置22は、作動油供給装置24と、油圧回路25と、第1シリンダ26、第2シリンダ28と、を有する。また、舵柄駆動装置22は、図1には記載を省略しているが、図2に示すように、メインバルブ42と、切換制御部44と、を備える。
作動油供給装置24は、舵板を移動される動力源となり、各部の動作を制御する動力源となる作動油を各部に供給する。作動油供給装置24は、作動油タンク30と、主ポンプ31と、主作動油ライン32と、サーボ制御部33と、補助ポンプ34と、補助作動油ライン35と、モータ36とを有する。作動油タンク30は、作動油を貯留している。主ポンプ31は、油圧回路25と接続しており、油圧回路25に作動油を送るポンプである。主作動油ライン32は、作動油タンク30と主ポンプ31とを繋げる配管である。サーボ制御部33は、主ポンプ31が作動油を供給する経路を切り換える装置である。補助ポンプ34は、サーボ制御部33の動作と油圧回路25の油圧の管理を補助する作動油を送るポンプである。補助作動油ライン35は、作動油タンク30及びサーボ制御部33と接続されており、補助ポンプ34で送られる作動油を各部に案内する配管である。モータ36は、主ポンプ31及び補助ポンプ34を駆動する駆動源である。モータ36は、主ポンプ31及び補助ポンプ34を回転させることで、主ポンプ31及び補助ポンプ34から作動油を各部に供給する。
油圧回路25は、作動油供給装置24と第1シリンダ26及び第2シリンダ28とを接続し、作動油が流れる経路である。油圧回路25は、第1作動油ライン25aと、第2作動油ライン25bとを有する。第1作動油ライン25aは、作動油供給装置24の主ポンプ31と、第1シリンダ26とを接続している。第2作動油ライン25bは、作動油供給装置24の主ポンプ31と、第2シリンダ28とを接続している。
第1シリンダ26は、舵柄20の直動部分の一方の端部と接している。第1シリンダ26は、作動油が供給され油圧が上昇することで、舵柄20の直動部分を一方から他方に付勢する。第2シリンダ28は、舵柄20の直動部分の他方の端部と接している。第2シリンダ28は、作動油が供給され油圧が上昇することで、舵柄20の直動部分を他方から一方に付勢する。
舵柄駆動装置22は、作動油供給装置24から油圧回路25を介して第1シリンダ26及び第2シリンダ28に供給する作動油の量、圧力を調整する。舵柄駆動装置22は、サーボ制御部33で主ポンプ31から供給する作動油を第1作動油ライン25aに供給するか、第2作動油ライン25bに供給するか、いずれにも供給しないかを切り換えることで、第1シリンダ26及び第2シリンダ28に供給する作動油の量、圧力を調整する。舵柄駆動装置22は、第1シリンダ26に供給する作動油の圧力を第2シリンダ28に供給する圧力よりも高くすることで、舵柄20を一方から他方に移動させる。舵板12は、舵柄20に連動して一方向に回動する。舵柄駆動装置22は、第2シリンダ28に供給する作動油の圧力を第1シリンダ26に供給する圧力よりも高くすることで、舵柄20を他方から一方に移動させる。舵板12は、舵柄20に連動して一方向とは反対側に回動する。
メインバルブ42は、油圧回路25に設置されている。具体的には、第1作動油ライン25aと第2作動油ライン25bの両方に跨って、設置されている。メインバルブ42は、第1作動油ライン25aと第2作動油ライン25bの開閉を切り換える弁であり、第1作動油ライン25aと第1シリンダ26とが接続し、かつ、第2作動油ライン25bと第2シリンダ28とが接続している状態と、第1作動油ライン25aと第1シリンダ26とが遮断され、かつ、第2作動油ライン25bと第2シリンダ28とが遮断されている状態に切り換えることができる。
メインバルブ42は、一方の端部に作動油が供給され、他方の端部にばねが設置されている。メインバルブ42は、作動油が供給されることで生じる油圧で一方から他方に押され、ばねによって他方から一方に押される。メインバルブ42は、油圧がばねの力よりも大きく一方から他方に押された状態となると、第1作動油ライン25aと第1シリンダ26と接続され、かつ、第2作動油ライン25bと第2シリンダ28と接続されている状態となる。この状態を接続状態ともいう。メインバルブ42は、ばねの力が油圧よりも大きく他方から一方に押された状態となると、第1作動油ライン25aと第1シリンダ26とが遮断され、かつ、第2作動油ライン25bと第2シリンダ28とが遮断されている状態となる。この状態を遮断状態ともいう。また、メインバルブ42は、遮断状態となると、第1シリンダ26、第2シリンダ28が接続している経路を閉じ、第1シリンダ26、第2シリンダ28と繋がっている部分の作動油が移動できない状態とする。
切換制御部44は、メインバルブ42の開閉を切り換えることで、接続状態と遮断状態とを切り換える。切換制御部44は、作動油供給ライン45と、電磁切換弁46と、信号出力部48と、ドレンライン49と、を有する。作動油供給ライン45は、補助作動油ライン35と、メインバルブ42とを接続する。作動油供給ライン45は、補助作動油ライン35から供給される作動油をメインバルブ42に供給する。電磁切換弁46は、作動油供給ライン45に設けられ、作動油供給ライン45の開閉を切り換える。電磁切換弁46は、例えばシングルソレノイド電磁弁を用いることができる。電磁切換弁46は、電気が供給される状態で付勢する機構を一方の端部に設け、ばねを他方の端部に設け、電気が供給される状態で付勢する機構に電力を供給するか否か、つまりオンオフを切り替えることで、作動油供給ライン45が補助作動油ライン35とメインバルブ42とを繋げている状態と、補助作動油ライン35とメインバルブ42とを繋げていない状態、つまり接続を遮断している状態とを切り換える。信号出力部48は、制御装置19と接続されており、制御装置19から入力される信号に基づいて、電磁切換弁46の開閉を制御する。ドレンライン49は、電磁切換弁46に接続され、作動油供給ライン45が電磁切換弁46で閉じられた場合、作動油供給ライン45の電磁切換弁46とメインバルブ42との間にある作動油を作動油タンク30に排出する。
舵取機16は、図2に示すように、切換制御部44の電磁切換弁46が開となり、作動油供給ライン45が補助作動油ライン35とメインバルブ42とを繋げている状態となると、作動油がメインバルブ42に供給され、メインバルブ42が開き、作動油供給装置24と第1シリンダ26、第2シリンダ28の両方とが繋がっている状態となる。
図3は、第1実施形態の舵取機の動作を説明するための説明図である。次に、舵取機16は、図3に示すように、切換制御部44の電磁切換弁46が閉となり、作動油供給ライン45が補助作動油ライン35とメインバルブ42とを繋げていない状態となると、作動油がメインバルブ42に供給されず、また、メインバルブ42と電磁切換弁46との間の作動油がドレンライン49を通過して作動油タンク30に送られる。これにより、メインバルブ42に供給される油圧が低くなり、メインバルブ42が閉じ、作動油供給装置24と第1シリンダ26、第2シリンダ28の両方とが遮断される状態となる。また、メインバルブ42は、第1シリンダ26、第2シリンダ28側の作動油の経路を閉じて、第1シリンダ26、第2シリンダ28に供給された作動油が排出されない状態とする。
次に、図4及び図5を用いて、舵取機16の制御動作について説明する。図4及び図5は、それぞれ第1実施形態の舵取機の制御動作の一例を示すフローチャートである。図4及び図5に示す処理は、制御機能から出力される信号と、その結果で生じる状態の変化に基づいて各部の動作が実行される。
舵取機16は、フィードバック制御を実行しているか否かで制御を切り換える(ステップS12)。舵取機16は、フィードバック制御を行っている場合(ステップS12でYes)、指令値に基づいて舵板12の向きを制御しつつ、フィードバック制御を実行する(ステップS14)。つまり、舵取機16は、制御信号に基づいて、サーボ制御部33を制御し、第1シリンダ26、第2シリンダ28に供給する作動油を調整することで、舵柄20の位置を制御し、舵板12の向きを制御する。この時、舵取機16は、操舵装置10から入力される制御信号で制御するとともに、舵板12の位置の検出結果を用いたフィードバック制御を行う。舵取機16がフィードバック制御で舵板12の位置を補正するモードは、フォローアップモードという。また、舵取機16がフィードバック制御で舵板12の位置を補正しないモードは、ノンフォローアップモードという。
舵取機16は、フィードバック制御を実行しない場合(ステップS12でNo)、つまり、舵板12の位置の検出結果を用いて、舵板12の位置を補正しない場合、転舵指令があるか否かで制御を切り換える(ステップS16)。ここで、転舵指令とは、舵板12の位置を移動させる指令である。転舵指令は、舵板12を右へ移動させるまたは舵板12を左に移動させるいずれかの指令である。
舵取機16は、転舵指令がある場合(ステップS16でYes)、転舵指令に基づいて舵板の向きを移動させる(ステップS18)。つまり、舵取機16は、転舵指令に基づいて舵板12を右または左に移動させる。
舵取機16は、転舵指令がない場合(ステップS16でNo)、舵板12を移動させず、舵板12の位置を固定する状態であると判定し、メインバルブ42で油圧回路44を遮断する(ステップS20)。つまり、舵取機16は、メインバルブ42を、図2の状態から図3の状態に切り換える。
次に、図5を用いて、ステップ20の処理の流れをより詳細に説明する。舵取機16は、舵板12の位置に応じたフィードバック制御を行っておらず、かつ、舵板12の位置を固定する状態であることを検出した場合、図5に示す処理を行う。
舵取機16は、信号出力部48から電磁切換弁46に閉指令を出力する(ステップS30)。信号出力部48は、舵板12の位置に応じたフィードバック制御を行っておらず、かつ、舵板12の位置を固定する状態であることを示す信号が制御装置19から送信されると、閉指令を電磁切換弁46に出力する。
舵取機16は、電磁切換弁46が閉指令を受信すると、電磁切換弁46が設置されている経路を閉じる(ステップS32)。つまり、電磁切換弁46は、作動油供給ライン45を閉じて、補助作動油ライン35の作動油がメインバルブ42に供給されない状態とする。
これにより、舵取機16は、電磁切換弁46が設置されている経路を閉じると、メインバルブ42に供給される作動油の油圧が低下し(ステップS34)、メインバルブ42に作用している油圧よりも高くなり、メインバルブ42が設置されている経路を閉じる(ステップS36)。
舵取機16は、舵板12の位置に応じたフィードバック制御を行っておらず、かつ、舵板12の位置を固定する状態であることを検出した場合、メインバルブ42によって油圧回路25を閉じて、第1シリンダ26、第2シリンダ28側の作動油を移動できない状態とすることで、舵板12を現状の位置に固定することができる。つまり、舵板12の位置を強制的に現在の位置に固定することができ、フィードバック制御を行っていない状態で舵板12が動くことを抑制することができる。ここで、舵板12の位置を固定する状態であることを検出した場合とは、操作装置18の操舵レバーの操作が完了した場合や、転舵指令に基づいた舵板12の移動が完了した場合である。
また、舵取機16は、メインバルブ42を油圧で駆動される弁とし、切換制御部44で供給する作動油を制御することで、作動油を供給される回路に油圧に応じて制御が切り替わる機器を設置し、回路を構成することで、自動的にメインバルブ42の開閉を切り換えることができる。これにより、簡単にメインバブル42の開閉を切り換えることが可能となる。
また、舵取機16は、切換制御部44に電磁切換弁46を用いることで、制御信号で制御を行うことができ、舵板12を操作するために出力される信号を用いて、制御を行うことができる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態の舵取機の概略構成を示す模式図である。第2実施形態の舵取機16aは、切換制御部44a以外は、舵取機16と同様の構成であるので、第1実施形態と同等部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
切換制御部44aは、切換制御部44の各部に加え、オンディレイタイマ50を有する。オンディレイタイマ50は、信号出力部48と電磁切換弁46との間に配置されている。信号出力部48から出力された信号は、オンディレイタイマ50を通過して電磁切換弁46に入力される。オンディレイタイマ50は、信号出力部48から出力された信号を一定時間経過した後に電磁切換弁46に入力する。本実施形態のオンディレイタイマ50は、継続時間判定部であり、信号出力部48から制御信号が出力している状態が閾値時間以上経過した場合、制御信号を電磁切換弁46に出力する。閾値時間は、予め利用者により設定することができる。閾値時間は、1秒が例示される。なお、オンディレイタイマ50は、継続時間を判定せず、一定時間経過後に信号を出力するようにしてもよい。
図7は、第2実施形態の舵取機の制御動作の一例を示すフローチャートである。舵取機16aは、舵板12の位置に応じたフィードバック制御を行っておらず、かつ、舵板12の位置を固定する状態であることを検出した場合、図7に示す処理を行う。
舵取機16aは、信号出力部48から閉指令を出力する(ステップS40)。舵取機16aは、閉指令が出力されると、オンディレイタイマ50で閾値時間経過したかを判定する(ステップS42)。舵取機16aは、閾値時間経過していない場合(ステップS42でNo)、閉指令がまだ継続しているかを検出する(ステップS44)。舵取機16aは、閉指令がある場合(ステップS44でYes)、ステップS42に戻り、閉指令がない場合(ステップS44でNo)、本処理を終了する。
舵取機16aは、閾値時間経過した場合(ステップS42でYes)、信号出力部48から出力された閉指令を、オンディレイタイマ50を通過させ、電磁切換弁46に閉指令を出力する(ステップS46)。信号出力部48は、舵板12の位置に応じたフィードバック制御を行っておらず、かつ、舵板12の位置を固定する状態であることを示す信号が制御装置19から送信されると、閉指令を電磁切換弁46に出力する。
舵取機16aは、電磁切換弁46が閉指令を受信すると、電磁切換弁46が設置されている経路を閉じる(ステップS32)。つまり、電磁切換弁46は、作動油供給ライン45を閉じて、補助作動油ライン35の作動油がメインバルブ42に供給されない状態とする。
これにより、舵取機16aは、電磁切換弁46が設置されている経路を閉じると、メインバルブ42に供給される作動油の油圧が低下し(ステップS34)、メインバルブ42に作用している油圧よりも高くなり、メインバルブ42が設置されている経路を閉じる(ステップS36)。
舵取機16aは、オンディレイタイマ50を設け、制御信号が出力されてから一定時間経過後に、メインバルブ42による油圧回路44を閉じる制御を行うことで、制御信号が出力された後、一定時間が経過し、主ポンプ31が中立となる状態になった後、油圧回路を閉じることができる。主ポンプ31が中立となる状態とは、主ポンプ31から第1作動油ライン25aと第2作動油ライン25bとに供給する作動油の量が少なく、第1作動油ライン25aと第2作動油ライン25bとの差圧、つまり第1シリンダ26の作動油の圧と第2シリンダ28の作動油の圧との差が閾値よりも小さい状態である。つまり、主ポンプ31が中立となる状態は、舵板12を現在の位置で維持する状態である。これにより、油圧回路25に作動油が流れていない状態で、油圧回路25を閉じることができ、メインバルブ42から第1シリンダ26及び第2シリンダ28側に閉じ込められた作動油でウォータハンマー現象が起きることを抑制することができる。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態の舵取機の概略構成を示す模式図である。第3実施形態の舵取機16bは、切換制御部44bの構成とオリフィス60を有する以外は、舵取機16と同様の構成であるので、第1実施形態と同等部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
オリフィス60は、油圧回路25の第1作動油ライン25aに配置されている。より具体的には、オリフィス60は、第1作動油ライン25aの作動油供給装置24とメインバルブ42との間に配置されている。オリフィス60は、流路抵抗であり、第1作動油ライン25aで作動油が流れている場合、オリフィス60の前後で作動油の圧力が変化する。
切換制御部44bは、第1作動油流通管62と、第2作動油流通管64と、油圧切換弁66と、を有する。第1作動油流通管62は、オリフィス60よりも作動油供給装置24側の第1作動油ライン25aと接続している。第1作動油流通管62は、第1作動油ライン25aの接続している部分を流れる作動油の一部が流入する。第2作動油流通管64は、オリフィス60よりもメインバルブ42側の第1作動油ライン25aと接続している。第2作動油流通管64は、第1作動油ライン25aの接続している部分を流れる作動油の一部が流入する。
油圧切換弁66は、作動油供給ライン45に設けられ、作動油供給ライン45の開閉を切り換える。油圧切換弁66は、一方の端部が第1作動油流通管62に接続し、他方の端部が前記第2作動油流通管64に接続している。油圧切換弁66は、第1作動油流通管62に供給される作動油で一方から他方に付勢され、第2作動油流通管64に供給される作動油で他方から一方に付勢される。油圧切換弁66は、第1作動油流通管62に供給される作動油の油圧と、第2作動油流通管64に供給される作動油の油圧との差で開閉が切り換わる。油圧切換弁66は、移動方向の両端に作動油供給ライン45を開く経路が設けられ、移動方向の中央に作動油供給ライン45を閉じる経路が設けられている。
油圧切換弁66は、両端から供給される作動油の圧力の差が閾値より大きい場合、作動油供給ライン45を開き、メインバルブ42へ作動油が供給される状態とする。これにより、メインバルブ42は、油圧回路25を接続状態とする。油圧切換弁66は、両端から供給される作動油の圧力の差が閾値以下の場合、作動油供給ライン45を閉じ、メインバルブ42へ作動油が供給されない状態とする。これにより、メインバルブ42は、油圧回路25を遮断状態とする。
ドレンライン49は、油圧切換弁66に接続され、作動油供給ライン45が油圧切換弁66で閉じられた場合、作動油供給ライン45の油圧切換弁66とメインバルブ42との間にある作動油を作動油タンク30に排出する。
舵取機16bは、油圧回路25のオリフィス60の前後の差圧に基づいて、つまり、油圧回路内の作動油が移動しているか否かでメインバルブ42の開閉を切り換えることができる。具体的には、舵取機16bは、主ポンプ31の作動油の吐出量によりメインバルブ42の開閉を切り換える。例として、舵取機16bは、主ポンプ31の作動油の吐出量が少ない場合、オリフィス60の前後の差圧が小さくなり、油圧切換弁55により作動油供給ライン45とメインバルブ42との接続が遮断され、メインバルブ42が閉じる。ここで、主ポンプ31の作動油が吐出量が少ない状態とは、上述したように主ポンプ31が中立なる状態である。これにより、舵取機16bは、電気信号を用いずに状態に合わせて自動的にメインバルブ42の開閉を行うことができる。
また本実施形態では、オリフィス60と作動油を油圧切換え弁66に供給する経路を第1作動油ライン25aに設けたが第2作動油ライン25bに設けてもよい。
[第4実施形態]
図9は、第4実施形態の舵取機の概略構成を示す模式図である。第4実施形態の舵取機16cは、切換制御部44と油圧回路25の構成以外は、舵取機16bと同様の構成であるので、第3実施形態と同等部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
油圧回路25は、第1作動油ライン25aに第1経路70と第2経路72とを有する。第1経路70と第2経路72は、第1作動油ライン25aの作動油供給装置24とメインバルブ42との間に配置されている。第1経路70と第2経路72とは、一方が他方のバイパスラインとなる。第1経路70は、オリフィス60が設けられている。
切換制御部44cは、切換制御部44bの各部に加え、経路切換機構80を有する。経路切換機構80は、作動油供給装置24とメインバルブ42との間を流れる作動油が第1経路70を流れるか第2経路72を流れるかを切り換える。経路切換機構80は、切換信号出力部81と、経路切換弁82、84とを有する。切換信号出力部81は、作動油を第1経路70に流すか、第2経路72に流すかを切り換える信号を出力する。経路切換弁82、84は、第1経路70と第2経路72との分岐点と合流点のそれぞれに設けられている。なお、分岐点と合流点は、作動油の流れによって変わるが同じ構造となる。経路切換弁82、84は、切換信号出力部81から送られる信号に基づいて、第1作動油ライン25aの経路切換弁82と経路切換弁84との間部分以外の部分が第1経路70と接続するか、第2経路72と接続するかを切り換える。
経路切換機構80により、舵板12の位置に応じたフィードバック制御を行っている場合、第2経路72に作動油を流し、舵板12の位置に応じたフィードバック制御を行っていない場合、第1経路70に作動油を流す。
舵取機16cは、フィードバック制御を行っているか否かで、作動油がオリフィス60を通過するか否かを切り換えることで、フィードバック制御を行っている間は、作動油がオリフィス60を通過しない状態で、第1作動油ライン25aに流すことができる。これにより、フォローアップモード時、つまりメインバルブ42の開閉制御が不要な場合は、オリフィス60を通過させずに作動油を流すことができ、オリフィス60による圧力損失を低減することができる。
1 船舶
2 船体
4 推進器
10 操舵装置
12 舵板
14 舵軸
16、16a、16b、16c 舵取機
18 操作装置
19 制御装置
20 舵柄
22 舵柄駆動装置
24 作動油供給装置
25 油圧回路
25a 第1作動油ライン
25b 第2作動油ライン
26 第1シリンダ
28 第2シリンダ
30 作動油タンク
31 主ポンプ
32 主作動油ライン
33 サーボ制御部
34 補助ポンプ
35 補助作動油ライン
36 モータ
42 メインバルブ
44、44a 切換制御部
45 作動油供給ライン
46 電磁切換弁
48 信号出力部
49 ドレンライン
50 オンディレイタイマ
60 オリフィス
62 第1作動油流通管
64 第2作動油流通管
66 油圧切換弁
70 第1経路
72 第2経路
80 経路切換機構
81 切換信号出力部
82、84 経路切換弁

Claims (8)

  1. 舵板に連結された舵軸を回動させて、舵板を回動させる舵取機であって、
    前記舵軸に連結された舵柄と、
    前記舵柄を一方に付勢する第1シリンダと
    前記舵柄を他方に付勢する第2シリンダと、
    前記第1シリンダ及び前記第2シリンダに作動油を供給する作動油供給装置と、
    前記第1シリンダ及び前記第2シリンダと前記作動油供給装置とを接続する油圧回路と、
    前記油圧回路に設置され、前記第1シリンダ及び前記第2シリンダと前記作動油供給装置とを前記油圧回路によって接続する接続状態と、前記第1シリンダ及び前記第2シリンダと前記作動油供給装置との前記油圧回路による接続を遮断し、前記第1シリンダ及び前記第2シリンダへの作動油の移動を遮断する遮断状態とを切り換えるメインバルブと、
    前記メインバルブによる前記接続状態と前記遮断状態とを切り換える切換制御部と、を備え、
    前記切換制御部は、前記舵板の位置に応じたフィードバック制御を行っておらず、かつ、前記舵板の位置を固定する状態であることを検出した場合、前記メインバルブを前記遮断状態とすることを特徴とする舵取機。
  2. 前記メインバルブは、作動油が供給されることで前記油圧回路を前記接続状態とし、前記作動油の供給が停止されることで前記油圧回路を前記遮断状態とし、
    前記切換制御部は、前記メインバルブに供給する作動油を制御して前記接続状態と前記遮断状態とを切り換えることを特徴とする請求項1に記載の舵取機。
  3. 前記切換制御部は、前記舵板の位置に応じたフィードバック制御を行っておらず、かつ、前記舵板の位置を固定する状態であることを検出した場合に制御信号を出力する信号出力部と、
    前記信号出力部から出力された前記制御信号が入力された場合、前記メインバルブによる前記油圧回路の前記接続状態と前記遮断状態とを切り換える電磁切換弁と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の舵取機。
  4. 前記切換制御部は、前記信号出力部と前記電磁切換弁との間に配置された継続時間判定部を備え、
    前記継続時間判定部は、前記信号出力部から制御信号が出力している状態が閾値時間以上経過した後、前記制御信号を前記電磁切換弁に出力することを特徴とする請求項3に記載の舵取機。
  5. 前記油圧回路の前記作動油供給装置と前記メインバルブとの間に配置されたオリフィスを備え、
    前記切換制御部は、前記オリフィスよりも前記作動油供給装置側の前記油圧回路と接続した第1作動油流通管と、
    前記オリフィスよりも前記メインバルブ側の前記油圧回路と接続した第2作動油流通管と、
    一方の端部が前記第1作動油流通管に接続し、前記第1作動油流通管に供給される作動油で付勢され、他方の端部が前記第2作動油流通管に接続し、前記第2作動油流通管に供給される作動油で付勢され、前記メインバルブの前記接続状態と前記遮断状態とを切り換える油圧切換弁と、を備え、
    前記油圧切換弁は、両端から供給される作動油の圧力の差が閾値より大きい場合、前記メインバルブにより前記油圧回路を前記接続状態とし、
    両端から供給される作動油の圧力の差が閾値以下の場合、前記メインバルブにより前記油圧回路を前記遮断状態とすることを特徴とする請求項1または2に記載の舵取機。
  6. 前記油圧回路は、前記オリフィスが配置された第1経路と、前記オリフィスをバイパスする第2経路を備え、
    前記切換制御部は、前記作動油供給装置と前記メインバルブとの間を流れる作動油が前記第1経路を流れるか前記第2経路を流れるかを切り換える経路切換機構を有し、
    前記経路切換機構は、前記舵板の位置に応じたフィードバック制御を行っている場合、前記第2経路に前記作動油を流し、前記舵板の位置に応じたフィードバック制御を行っていない場合、前記第1経路に前記作動油を流すことを特徴とする請求項5に記載の舵取機。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の舵取機と、
    前記舵取機に回動される舵軸と、
    前記舵軸に固定されている舵板と、
    前記舵取機への操作を入力する操作装置と、を備えることを特徴とする操舵装置。
  8. 舵板に連結された舵軸を移動させるシリンダを複数有し、前記シリンダに供給する作動油を制御して、前記舵板を回動させる舵取機の舵板制御方法であって、
    前記舵板の位置に応じたフィードバック制御を行うかを判定するステップと、
    前記フィードバック制御を行うと判定した場合、前記舵板の検出した位置と前記舵板の指令上の位置とに基づいて、前記舵板の位置を補正するステップと、
    前記フィードバック制御を行わないと判定した場合、前記舵板の位置を移動させる転舵指令があるか否かを判定し、
    前記転舵指令があり前記舵板の位置を移動させると判定した場合、供給する作動油を制御して前記舵板を移動させ、
    前記転舵指令がなく前記舵板の位置を移動させないと判定した場合、前記シリンダに作動油を供給する経路を遮蔽し、前記シリンダの油圧を固定することを特徴とする舵板制御方法。
JP2015024557A 2015-02-10 2015-02-10 舵取機、操舵装置、舵板制御方法 Active JP6539454B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015024557A JP6539454B2 (ja) 2015-02-10 2015-02-10 舵取機、操舵装置、舵板制御方法
KR1020160014024A KR20160098058A (ko) 2015-02-10 2016-02-04 타취기, 조타 장치, 타판 제어 방법
CN201610084190.9A CN105857562B (zh) 2015-02-10 2016-02-06 操舵机、操舵装置及舵板控制方法
KR1020170135015A KR102161428B1 (ko) 2015-02-10 2017-10-18 타취기, 조타 장치, 타판 제어 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015024557A JP6539454B2 (ja) 2015-02-10 2015-02-10 舵取機、操舵装置、舵板制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016147550A true JP2016147550A (ja) 2016-08-18
JP6539454B2 JP6539454B2 (ja) 2019-07-03

Family

ID=56624880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015024557A Active JP6539454B2 (ja) 2015-02-10 2015-02-10 舵取機、操舵装置、舵板制御方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6539454B2 (ja)
KR (2) KR20160098058A (ja)
CN (1) CN105857562B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020125091A (ja) * 2019-02-06 2020-08-20 三菱重工業株式会社 操舵装置、及び航走体
WO2023082233A1 (zh) * 2021-11-15 2023-05-19 无锡市东舟船舶设备股份有限公司 阀组

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7002232B2 (ja) 2017-06-30 2022-01-20 川崎重工業株式会社 操舵制御システム、及び操舵装置の停止方法
JP7002231B2 (ja) 2017-06-30 2022-01-20 川崎重工業株式会社 操舵制御システム
CN109808864A (zh) * 2019-01-23 2019-05-28 武汉船用机械有限责任公司 转舵机构
JP7409904B2 (ja) * 2020-02-28 2024-01-09 川崎重工業株式会社 操舵システム
KR102501872B1 (ko) * 2021-08-05 2023-02-21 군산대학교산학협력단 파워팩 모듈을 적용한 탑승함
CN115158577B (zh) * 2022-07-29 2023-06-23 武汉船用机械有限责任公司 一种伸缩舵板模拟加载装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6175399U (ja) * 1984-10-24 1986-05-21
JPH0176397U (ja) * 1987-11-10 1989-05-23
WO2012090375A1 (ja) * 2010-12-27 2012-07-05 川崎重工業株式会社 舶用操舵装置及び舶用操舵方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07100477B2 (ja) * 1991-10-18 1995-11-01 株式会社トキメック 船舶用操舵方法および装置
JP3884178B2 (ja) * 1998-11-27 2007-02-21 日立建機株式会社 旋回制御装置
JP4737957B2 (ja) * 2004-09-02 2011-08-03 ユニバーサル特機株式会社 電磁弁制御式舵取機
JP2008230484A (ja) 2007-03-22 2008-10-02 Yokogawa Denshikiki Co Ltd 自動操舵装置および自動操舵方法
WO2010052777A1 (ja) * 2008-11-06 2010-05-14 三菱重工業株式会社 舵取機
CN202226052U (zh) * 2011-08-16 2012-05-23 无锡市东舟船舶附件有限公司 船用舵机变频阀控液压系统
JP2014080083A (ja) * 2012-10-16 2014-05-08 Yamaha Motor Co Ltd 船舶用ステアリングシステム
CN203345194U (zh) * 2013-05-09 2013-12-18 江苏政田重工股份有限公司 一种单柱塞双油缸电磁阀控制型电动液压舵
CN203372387U (zh) * 2013-07-19 2014-01-01 杨耕新 船舶操舵装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6175399U (ja) * 1984-10-24 1986-05-21
JPH0176397U (ja) * 1987-11-10 1989-05-23
WO2012090375A1 (ja) * 2010-12-27 2012-07-05 川崎重工業株式会社 舶用操舵装置及び舶用操舵方法
JP2012136148A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Kawasaki Heavy Ind Ltd 舶用操舵装置及び舶用操舵方法
CN103140421A (zh) * 2010-12-27 2013-06-05 川崎重工业株式会社 船用操舵装置及船用操舵方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020125091A (ja) * 2019-02-06 2020-08-20 三菱重工業株式会社 操舵装置、及び航走体
JP7241559B2 (ja) 2019-02-06 2023-03-17 三菱重工業株式会社 操舵装置、及び航走体
WO2023082233A1 (zh) * 2021-11-15 2023-05-19 无锡市东舟船舶设备股份有限公司 阀组

Also Published As

Publication number Publication date
CN105857562B (zh) 2018-11-09
CN105857562A (zh) 2016-08-17
KR20170121727A (ko) 2017-11-02
KR20160098058A (ko) 2016-08-18
KR102161428B1 (ko) 2020-10-05
JP6539454B2 (ja) 2019-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102161428B1 (ko) 타취기, 조타 장치, 타판 제어 방법
JP5801539B2 (ja) 電気式操作レバーが備えられた建設機械
JP4139352B2 (ja) 油圧制御装置
US7465202B2 (en) Outboard motor steering control system
US20140245729A1 (en) Hydraulic control device and operating machine having the same
US20150330416A1 (en) Fluid pressure control device for power shovel
JP5762328B2 (ja) 建設機械の制御装置
CN105247226A (zh) 舵驱动系统和方法
JP2019010963A (ja) 操舵制御システム
KR20160142131A (ko) 건설기계의 제어 시스템 및 이를 이용한 건설기계의 제어 방법
EP2325401A1 (en) Traveling and turning device for construction machine
JP5320143B2 (ja) 舵取機、その制御方法及び舵取機を備えた船舶
JP2013010447A (ja) アウトドライブ装置用操船システム
KR100998614B1 (ko) 건설장비용 유압 제어시스템
KR20100020712A (ko) 유압 유니트 시스템 제어 방법
KR100997717B1 (ko) 유압 유니트
KR19980060566A (ko) 자동 조향장치
WO2019188061A1 (ja) 作業車両の油圧回路
JP2007192347A (ja) 作業機械の油圧制御装置
CN210634739U (zh) 一种救生艇的操控舵柄应急机构
JP2005325911A (ja) 流体圧回路の制御装置
KR101756558B1 (ko) 궤도차량의 유압식 조향장치
KR20110073888A (ko) 건설기계의 안전 운행을 위한 주행 및 작업 장치의 구동 제어 장치 및 그 방법
JP5112280B2 (ja) 走行系の制御回路
KR20170076877A (ko) 전기 정유압 구동기를 포함하는 조향 시스템 및 조향 제어 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6539454

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350