JP5232870B2 - 舵取機 - Google Patents

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Description

本発明は、船舶等の航走体に装備されて操舵を行う舵取機に関する。
船舶等の航走体が進行方向を変化させる場合、船底後部等に配設される舵板の向き(角度)を操作する操舵が行われる。このような操舵を行う舵取機(操舵装置)には、電動機により駆動される油圧ポンプを用いて油圧を発生させ、油圧シリンダに作用する油圧を制御して舵板を動作させる油圧系統を備えた電動油圧方式がある。
図4及び図5は、電動油圧方式を採用した舵取機について、従来の構成例を示している。
舵取機10は、たとえば図4に示すように、船舶1の船尾側となる船底から下方に突出し、船舶1に回動可能に支持された舵軸11を備えている。この舵軸11には、水中位置に舵板12が固定されて一体に回動する。なお、図中の符号2は、船舶1に推進力を与えるスクリューである。
上述した舵取機10は、舵軸11を回動させて舵板12を所望の方向へ操舵する駆動機構アクチュエータを備えている。この駆動機構としては、たとえば図5に示す従来例のように構成された電動油圧方式が知られている。
図示の駆動機構において、舵軸11の回動は、チラー13を介して行われる。チラー13は、中心部が舵軸11に固定されるとともに、両端部近傍が閉回路の油圧系統(油圧システム)20に接続されている4本の油圧シリンダ21(必要な場合にのみ、符号を21A,21B,21C,21Dと区別する)と連動するように構成されている。すなわち、チラー13の一端部側が一対の油圧シリンダ21A,21Bにより動作する第1ラム22Aに連結され、かつ、チラー13の他端部側が一対の油圧シリンダ21C,21Dにより動作する第2ラム22Bに連結されているので、たとえば一対の油圧シリンダ21A,21Dに油を供給することにより、チラー13及び舵軸11を時計回りの方向に回転させることができる。また、他の一対の油圧シリンダ21B,21Cに油を供給することにより、チラー13及び舵軸11を反時計回りの方向に回転させることができる。
上述した油圧シリンダ21は、たとえば斜板ポンプのような主油圧ポンプ23と油配管24を介して接続されている。主油圧ポンプ23は、舵角を変化させるときには、斜板の角度を調整することにより、反負荷側のシリンダの油を吸い込んで所定の圧力に加圧し、負荷側のシリンダに供給する。また舵角を特定の角度に保持するときには、斜板の角度を中立位置とすることにより主油圧ポンプ23を通過する油量をゼロとして、油圧系統20内を流動する油をロックし、舵板の回動を停止させておくことができる。従って、主油圧ポンプ23を斜板ポンプとして斜板の傾斜角度を適宜調整すれば、油配管24を流れる油の流れ方向や流量を変化させて操舵することができる。
また、油配管24には、逆止弁25を介してブーストポンプ26が接続されている。このブーストポンプ26は、図示しない油タンクの油を吸い込んで所定の圧力で油配管24に供給する機能を有しており、たとえば舵板12に作用する水流等の影響を受けて舵取機10の負荷が急激に変動する場合であっても、油圧系統20内の油圧を所定値以上に保つことにより、油圧系統20内に負圧を生じさせないように設けられている。
従来の船舶においては、主制御装置故障時の制御を可能にする補助制御装置の油供給源として、アキュムレータを備えた操舵装置が開示されている。この場合のアキュムレータは、定流量型の油圧ポンプを備えている油圧系統上において、油の流れを切り替えて操舵するための切替弁上流側に配設されている。(たとえば、特許文献1及び2参照)
また、船舶においては、一時的な急速操作に備えた油供給源として、アキュムレータを備えた操舵装置が開示されている。この場合のアキュムレータも、定流量型の油圧ポンプを備えている油圧系統上において、切替弁の上流側に配設されている。(たとえば、特許文献3参照)
特開昭54−142799号公報 特開平1−195180号公報 特開昭60−12395号公報
上述した電動油圧方式の舵取機は、斜板ポンプ等を主油圧ポンプとする閉回路の油圧システムを採用し、操舵時に油圧回路内が負圧になることを防止する目的で、ブーストポンプを設けている。
しかし、近年の船舶においては、舵取機の油圧系統に与えられる操舵力等の余裕代が抑制される傾向にある。このため、負荷の状況によっては、ブーストポンプから供給可能な油の補給量が不十分となり、油圧回路内に負圧となる領域を生じることがある。
図6は、横軸を舵角として縦軸に舵板トルクの一例を示した図であり、P/Sいずれの操舵方向においても、図中にハッチングで示すように、舵角の小さい領域に操舵方向と逆向きの舵板トルクが生じている。この操舵方向と逆向きの舵板トルクは、舵板の設計により、まったく発生しないこともあれば、比較的大きな舵角域に至るまで発生することもあるが、このような操舵方向と逆向きの舵板トルクが舵取機に作用した場合、本来は負荷に応じた油圧でラムを駆動するはずの油圧シリンダが、実際には舵板が自ら回動しようとする負荷によって、ラムに引っ張られることとなり、このために油圧シリンダ内の油圧が負圧となることがある。
その結果として、図7に示すように、油圧回路内には油圧油量の不足による負圧領域を形成する時間帯Tが生じることがありえる。この間、油圧低下に起因して主油圧ポンプにキャビテーションが発生し、ノイズ等の不具合の原因となることが考えられる。この時間帯Tでは所望の操舵方向に向けた舵板トルクが得られない状況となる。
このような負圧領域の形成は、主油圧ポンプ23におけるキャビテーション発生の原因となり、このキャビテーションが舵取機から異音を発生させるため好ましくない。
上述した主油圧ポンプのキャビテーションを防ぐ方法として、たとえばブーストポンプ26の容量を大きくして負圧領域の形成を防止してもよい。しかし、ブーストポンプ26の容量を大きくすると、ポンプ運転に伴う消費動力や発熱量を増大させるという問題があるため好ましくない。
このような背景から、油圧回路内に負圧領域が生じることに起因する主油圧ポンプのキャビテーションを防止し、このキャビテーションに伴う異音発生を防止できる舵取機の開発が望まれる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、油圧回路内の負圧領域に起因する主油圧ポンプのキャビテーションを防止し、このキャビテーションに伴う異音発生を防止した舵取機を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明の舵取機は、航走体に回動可能に支持されている舵軸と、該舵軸に固定されて一体に回動する舵板とを回動させる舵取機において、前記舵軸を回動させる駆動機構が油圧系統に接続された油圧アクチュエータを備え、前記油圧系統が、油の吸入/吐出方向及び吐出流量を可変とする主油圧ポンプと、油圧系統内を所定の圧力に維持するブーストポンプと、油圧系統内の油圧より油圧が常時低く設定される油圧貯蔵手段とを備え、前記油圧系統内の油圧が前記油圧貯蔵手段の油圧と同圧になった場合に前記油圧貯蔵手段の油が油圧系統内に供給されることを特徴とするものである。
このような舵取機は、油圧系統が、油の吸入/吐出方向及び吐出流量を可変とする主油圧ポンプと、油圧系統内を所定の圧力に維持するブーストポンプと、油圧系統内の油圧より油圧が常時低く設定される油圧貯蔵手段と、を備え、油圧系統内の油圧が油圧貯蔵手段の油圧と同圧になった場合に油圧貯蔵手段の油が油圧系統内に供給される。このため、油系統内油圧が低下した場合には、ブーストポンプから油圧系統に油を補充し、さらに油圧系統内の油圧が油圧貯蔵手段の油圧と同圧になるまで低下した場合に油圧貯蔵手段の油が油圧系統内に供給される。従って、ブーストポンプからの油補充が不十分となった場合には、油圧貯蔵手段から油を補充することで油圧系統内に負圧領域が形成されることを防止し、これ起因したキャビテーションに伴う異音発生を防止することができる。
また、油圧貯蔵手段から油を補充することができる構成としたことにより、発生頻度の低い急激な油系統内油圧低下に備えて、過度に大きなブーストポンプを設置する必要がなくなり、ブーストポンプの容量を最小限に抑えることができて、通常運転中の消費動力や発熱量の発生を抑制することができる。
上記の発明において、油圧貯蔵手段は1台または複数台のアキュムレータが好適である。
前記ブーストポンプは、前記主油圧ポンプから独立して運転可能とされ、前記アキュムレータ近傍の油圧を所定の範囲内に維持するよう断続運転することが好ましい。
これにより、必要時のみブーストポンプを運転するという運用が可能となり、さらに消費動力や発熱量の発生を抑制することが期待できる。
本発明に係る舵取機の一実施形態を示す構成図である。 本発明の油圧貯蔵手段として設置したアキュムレータの作用を説明する図であり、横軸を時間として油圧変化が示されている。 図1に示した実施形態の変形例を示す構成図である。 船舶に設置された舵取機の概要を示す斜視図である。 舵取機の従来例を示す構成図である。 舵取機の舵板について、舵角と舵角トルクとの関係の一例を示す図である。 従来例の舵取機について、横軸を時間として油圧変化を示す図である。
符号の説明
1 船舶
10,10A 舵取機
11 舵軸
12 舵板
13 チラー
20,20A,20B 油圧系統(油圧システム)
21 油圧シリンダ
22A 第1ラム
22B 第2ラム
23 主油圧ポンプ
24 油配管
24a,24a′ ブースト油配管
25 逆止弁
26,26A ブーストポンプ
30 アキュムレータ(油圧貯蔵手段)
40 制御部
41 圧力センサ
本発明に係る舵取機の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示す電動油圧方式の舵取機10Aは、船舶等の航走体が進行方向を変化させる場合に、航走体に回動可能に支持されている舵軸11と、舵軸11に固定されて一体に回動する舵板12(図4参照)を駆動する際に使用される操舵装置である。この舵取り機10Aは、舵軸11を回動させる駆動機構のアクチュエータとして油圧系統20Aに接続された4本の油圧シリンダ21(区別を必要とする場合には、21A,21B,21C,21D)を備えているが、アクチュエータとしては油圧シリンダに限らず、ロータリーベーン等であってもよい。
なお、図中の符号13は、油圧シリンダ21に連動して舵軸11を回動させるチラーである。
上述した油圧系統20Aは、油の吸入/吐出方向及び吐出流量を可変とする主油圧ポンプ23と、油圧系統20A内を所定の圧力に維持するブーストポンプ26と、油圧系統20A内の負圧領域形成に伴う主油圧ポンプ20Aのキャビテーションを防止する油圧貯蔵手段として設けた1台又は複数台のアキュムレータ30とを備えている。
主油圧ポンプ23には、可変容量型ポンプの一種である斜板ポンプが用いられているが、同様の機能を有するポンプとして斜軸ポンプでもよい。この主油圧ポンプ(斜板ポンプ)23は、主電動機28の出力軸に連結されて斜板の傾斜角度を調整することにより、油の吐出方向や吐出流量を変化させることができる。
図示の主油圧ポンプ23は二つのポート23a,23bを有しており、これらのポート23a,23bは、斜板を傾斜させる角度に応じていずれか一方が吐出側となり、他方が吸入側となる。図示の構成例では、一方のポート23aが油配管24を介して油圧シリンダ21A,21Dに接続され、他方のポート23bが油配管24を介して油圧シリンダ21B,21Cに接続されている。なお、主油圧ポンプ23は、舵取機10Aの有効時に常時運転されて油圧を供給するポンプである。
ブーストポンプ26は、主電動機28を駆動源として主油圧ポンプ23と同軸に駆動される油圧ポンプである。従って、ブーストポンプ26は、舵取機10Aによる操舵有効時において、主油圧ポンプ23とともに常時運転されている。
ブーストポンプ26から吐出された油は、ブースト油配管24aを介して油配管24に接続されている。ブースト油配管24aの接続位置は、油の流れ方向を切替える機能を有する主油圧ポンプ23の下流側とされ、さらに、ポート23aと油圧シリンダ21A,21Dとを接続する油配管24及び他方のポート23bと油圧シリンダ21B,21Cとを接続する油配管24に分岐して接続されている。
ブースト油配管24aには、油圧貯蔵手段として、たとえばプラダ形等のアキュムレータ30が設けられている。アキュムレータ30の上流側及び下流側となるブースト油配管24aには、合計3個の逆止弁25a,25b,25cが設けられており、いずれの逆止弁も主油圧ポンプ23からブーストポンプ26及びアキュムレータ30へ向かう方向の流れを阻止するようになっている。
また、アキュムレータ30は、ブーストポンプ26の運転により内部の油圧が所定の設定圧力Paを維持している。この設定圧力Paは、たとえば図2に示すように、主油圧ポンプ23の運転によりシリンダ21や油配管24等の油圧系統20A内で得られる回路内油圧Pmよりも低い正圧となる(0<Pa<Pm)。
なお、アキュムレータ30については、舵取機10Aの諸条件を考慮して設定圧力Paを定め、かつ、十分な量の油を貯蔵できる容量を確保すればよい。
このように構成された舵取機10Aは、通常の船舶航行時において、主油圧ポンプ23及びブーストポンプ2が主電動機28によって常時運転されている。この結果、舵取機10Aは、油圧系統20A内が回路内油圧Pmを確保し、さらに、アキュムレータ30内が設定圧力Paを維持しているので、操舵が有効な状態となっている。
このような操舵可能状態において、主油圧ポンプ23の運転がポート23a側から油を吐出してポート23b側に吸入する場合、油圧シリンダ21A,21D側に油が供給されるとともに、油圧シリンダ21B,21Cから油が回収される。この結果、シリンダ21に作用する油圧により、第1ラム22Aが紙面左方向へ移動するとともに第2ラム22Bが紙面右方向へ移動するので、チラー13及び舵軸11を時計回りに回転させる操舵が行われる。
また、主油圧ポンプ23の斜板角度を調整し、ポート23a,23bの吐出側及び吸入側を反対にして運転すれば、シリンダ21に作用する油圧により、第1ラム22Aが紙面右方向へ移動するとともに第2ラム22Bが紙面左方向へ移動するので、チラー13及び舵軸11を反時計回りに回転させる操舵が行われる。
上述した操舵可能状態においては、油圧系統20A内が回路内油圧Pmを有しているので、逆止弁25b,25cの作用により設定圧力Paに維持されたアキュムレータ30側に油圧が作用することはない。
しかし、舵板12の舵角−舵板トルク特性により操舵方向と逆向きの舵板トルクを生じた場合や、航行中の舵板12が海域の潮流等から大きな外力を受けた場合のように、油圧シリンダ21に対して油の供給及び補充が追いつかない状況では、たとえば図2の二点鎖線に示すように、油圧系統20A内の油圧が低下し回路内油圧Paを維持できなくなる。
このような場合、油圧系統20A内の油圧がアキュムレータ設定圧力Paまで低下して同圧になると、逆止弁25b,25cを介して、ブーストポンプ26から吐出された油と、アキュムレータ30内に貯蔵されていた油とが、ブースト油配管24aから油配管24を通ってシリンダ21に供給される。従って、主油圧ポンプ23の油供給能力に対して、ブーストポンプ26及びアキュムレータ30の油供給能力が付加されたことになり、油圧系統20A内で有効な油量は増加する。
なお、ブースト油配管24aの逆止弁25aは、主油圧ポンプ23側の高圧がブーストポンプ26に作用することを防止している。
すなわち、本発明の舵取機10Aは、油圧系統20A内がブーストポンプ26及びアキュムレータ30から油の供給を受けるため、油圧系統20A内の油圧がアキュムレータ設定圧力Pa以下に低下することはなく、従って、油量の不足による負圧領域の形成を防止できる。換言すれば、舵取機10において油系統内油圧低下を生じた場合には、油圧貯蔵手段となるアキュムレータ30から十分な量の油を補充できるので、油圧系統20A内に負圧領域が形成されることはない。
このように、アキュムレータ30から十分な量の油を補充し、油圧系統20A内に負圧領域が形成されることを防止すれば、主油圧ポンプ23のキャビテーション発生を防止することができる。この結果、舵取機10Aにおいては、主油圧ポンプ23のキャビテーションに伴う異音発生を防止することができる。
また、上述したアキュムレータ30から十分な量の油を補充できるので、ブーストポンプ26の容量を最小限に抑えることができる。ブーストポンプ26の小型化は、主電動機28の消費電力を低減し、さらに、ポンプ運転に伴う発熱量を低減することができる。
続いて、上述した舵取機10Aの変形例について、図3を参照して説明する。なお、上述した実施形態と同様の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この変形例では、ブーストポンプ26Aが主油圧ポンプ23から独立して運転可能とされる。すなわち、ブーストポンプ26Aは専用の補助電動機28Aを駆動源とし、アキュムレータ30及びその近傍の油圧を所定の範囲内に維持するように、制御部40が断続運転するものである。
この場合、油圧を維持する所定範囲は、設定圧力Paを基準に定められる。そして、ブースト油配管24a′に設置された圧力センサ41の検出値を制御部40に入力することで、制御部40は、所定範囲の下限圧力でブーストポンプ26Aの運転を開始し、所定範囲の上限圧力でブーストポンプ26Aの運転を停止する運転制御を実施する。具体的には、たとえば油圧の所定範囲を「Pa+α」とした場合、所定範囲の下限圧力となる設定圧力Paでブーストポンプ26Aの運転が開始され、所定範囲の上限圧力となる「Pa+α」でブーストポンプ26Aの運転が停止される。
このような断続運転を実施すれば、必要時のみブーストポンプ26Aを運転してアキュムレータ30を所望の圧力に維持できるので、補助電動機28Aの消費動力やポンプ運転に伴う発熱量の抑制することができる。
なお、この場合の所定範囲については、上述した「Pa+α」に限定されることはなく、たとえば「Pa±α」としてもよい。
上述した本発明によれば、油圧系統20A,20B内の負圧領域形成に伴う主油圧ポンプ23のキャビテーションを防止するアキュムレータ30のような油圧貯蔵手段を備えているので、舵取機10Aに油系統内油圧低下が生じた場合には、油圧貯蔵手段から油を補充して油圧系統20A,20B内に負圧領域が形成されることを防止できる。この結果、舵取機10Aの油圧回路20A,20B内の負圧領域形成により、主油圧ポンプ23にキャビテーションが発生することを防止し、さらに、このキャビテーションに伴う異音発生を防止することができる。
アキュムレータ30のような油圧貯蔵手段を設けた舵取機10Aは、ブーストポンプ26,26Aの容量を最小限に抑えることができ、この結果、消費動力や運転に伴う発熱量の低減が可能となる。
また、油圧貯蔵手段をアキュムレータ30とし、アキュムレータ30の周辺において油圧が所定範囲内に維持されるようにするため、独立運転可能なブーストポンプ26Aを必要時のみ運転する断続運転を行うようにすれば、連続運転するブーストポンプ26と比較して消費動力や発熱量を低減することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。

Claims (2)

  1. 航走体に回動可能に支持されている舵軸と、該舵軸に固定されて一体に回動する舵板とを回動させる舵取機において、前記舵軸を回動させる駆動機構が油圧系統に接続された油圧アクチュエータを備え、前記油圧系統が、油の吸入/吐出方向及び吐出流量を可変とする主油圧ポンプと、油圧系統内を所定の圧力に維持するブーストポンプと、油圧系統内の油圧より油圧が常時低く設定される油圧貯蔵手段とを備え、前記油圧系統内の油圧が前記油圧貯蔵手段の油圧と同圧になった場合に前記油圧貯蔵手段の油が油圧系統内に供給されることを特徴とする舵取機。
  2. 前記油圧貯蔵手段が1台または複数台のアキュムレータである請求項1に記載の舵取機。
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