JP2014080083A - 船舶用ステアリングシステム - Google Patents

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    • B63H2020/003Arrangements of two, or more outboard propulsion units

Abstract

【課題】船舶の直進走行時に船外機に作用する外力を小さくすることができ、直進走行時の消費電力を低減することができる船舶用ステアリングシステムを提供する。
【解決手段】基本目標転舵角演算ユニット131は、操舵角センサ11によって検出される操舵角θに基づいて、両船外機に共通の基本目標転舵角δoを演算する。走行状態判別ユニット201は、受信した基本目標転舵角δoに基づいて、船舶の走行状態が直進走行状態であるか否かを判別する。船舶の走行状態が直進走行状態であると判別されたときには、目標転舵角演算ユニット202は、基本目標転舵角δoと不揮発性メモリ204に記憶されている直進走行用トー角φsとに基づいて、両船外機間のトー角が直進走行用トー角φsとなるような各船外機の目標転舵角δを演算する。
【選択図】図6

Description

この発明は、2つの船外機を有する船舶のための船舶用ステアリングシステムに関する。
船外機は、船舶のための推進機の一例であり、原動機と、原動機によって駆動されるプロペラとを備えている。船外機は、左右方向への転舵が可能な状態で船尾に取り付けられる。船外機の転舵角を制御するために、操舵装置が船舶に装備される。操舵装置は、操船者によるステアリングハンドルの操作に応じて、船外機を転舵させる。船尾に複数の船外機を装備した多数掛けの構成とする場合には、操舵装置は、複数の船外機を同期して転舵させる。
下記特許文献1には、2つの船外機と、各船外機の転舵させるための電動モータと、電動モータを制御する制御装置とを備えた船舶が開示されている。2つの船外機は、船体の船尾に並べて取り付けられている。制御装置は、船舶の走行状態に応じて、中立位置(直時の位置)での両船外機間の相対角度(トー角)を変更し、変更したトー角でハンドル操作に応じた転舵角制御を行なう。
ここで、トー角とは、図8Aまたは図8Bに示すように、2つの船外機3P,3Sの推進力方向に沿う直線が互いになす角φをいう。トー角は、船舶1を上方から見たとき、船舶1の進行方向に対して2つの船外機3P,3Sの前端が内側または外側のいずれに向いているかを示している。図8Aに示すように、進行方向に対して2つの船外機3P,3Sの前端が内側に向いている場合のトー角をトーイン(toe-in)という。図8Bに示すように、進行方向に対して2つの船外機3P,3Sの前端が外側に向いている場合のトー角をトーアウト(toe-out)という。この明細書では、トーアウトを正(+)で表し、トーインを負(−)で表すものとする。
特許文献1記載の先行技術では、走行性能モードとして、最高速度モード(速度を最大とさせる走行モード)と加速モード(最短時間で所定速度まで加速させる走行モード)とが予め定義されており、そのモードに関連した特性の船外機トー角が決定されて制御装置に記憶されている。また、速度、加速度等を検出するための走行状態検出手段が設けられている。操船者が、予め用意された走行性能モードのうちから一つを選択すると、制御装置は、選択された走行性能モードに対応する目標走行性能、走行状態検出手段によって検出された走行状態等に基づいて、目標トー角を設定する。そして、制御装置は、トー角が設定された目標トー角となるように電動モータを制御する。
最高速度モードが選択された場合の動作について具体的に説明する。最高速度モードが選択された場合の速度とトー角との関係を表す最高速度モード用マップ等が予め記憶されている。最高速度モードが選択されると、最高速度モード用マップに記憶されているトー角のうち、走行状態検出手段によって検出された速度に対応したトー角が目標トー角として設定され、トー角が設定された目標トー角に等しくなるように電動モータが制御される。
特開2007-83795号公報
両船外機間のトー角が目標トー角に等しくなるように制御される船舶においては、船舶の直進走行時においても、船舶の周囲に発生する水流によって、トー角が目標トー角に等しくなるのを妨げるような外力が両船外機に作用する。そのため、直進走行時において、両船外機間のトー角を前記外力に抗して目標トー角に維持するためには、前記外力に応じた大きさのモータトルクを電動モータに発生させる必要がある。したがって、前記外力が大きい場合には、電動モータに流れるモータ電流が大きくなり、消費電力が大きくなる。
この発明の目的は、船舶の直進走行時に両船外機に作用する外力を小さくでき、直進走行時の消費電力を低減することができる船舶用ステアリングシステムを提供することである。
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、原動機および前記原動機によって回転されるプロペラを含む2つの船外機を有する船舶のためのステアリングシステムであって、操舵部材と、前記操舵部材の操作に応じて駆動される電動モータをそれぞれ含み、前記2つの船外機を個別に転舵させるための2つの転舵機構と、前記船舶の直進走行時において、前記2つの船外機間のトー角が予め設定された直進走行用トー角となるように、前記2つの電動モータを制御するモータ制御ユニットとを含み、前記直進走行用トー角は、前記船舶の直進走行時において前記両電動モータに流れるモータ電流が最小となるような角度に設定されている、船舶用ステアリングシステムである。「原動機」には、内燃機関、電動機などの他、船舶の推進力を発生するいかなる装置も含まれる。
この構成では、船舶の直進走行時において、2つの船外機間のトー角が予め設定された直進走行用トー角となるように、2つの電動モータが制御される。直進走行用トー角は、船舶の直進走行時において、2つの転舵機構にそれぞれ備えられる両電動モータに流れるモータ電流が最小となるような角度に設定されている。船舶の直進走行時に電動モータに流れるモータ電流は、直進走行時に船外機に作用する外力に対応している。したがって、モータ電流が最小となるトー角は、船外機に作用する外力が最小に近い大きさとなるトー角となる。これにより、船舶の直進走行時の消費電力を低減することができる。
請求項2に記載されているように、船舶用ステアリングシステムは、前記操舵部材の操舵角を検出する操舵角検出ユニットと、前記各船外機の実転舵角を検出する実転舵角検出ユニットと、前記操舵角検出ユニットによって検出された操舵角に基づいて、基本目標転舵角を演算する基本目標転舵角演算ユニットとをさらに含んでいてもよい。この場合、前記モータ制御ユニットは、前記船舶の走行状態が直進走行状態であるか否かを判別する走行状態判別ユニットと、前記走行状態判別ユニットの判別結果および前記基本目標転舵角演算ユニットによって演算された基本目標転舵角に基づいて、前記各船外機の目標転舵角を演算する目標転舵角演算ユニットと、前記実転舵角検出ユニットによって検出された各船外機の実転舵角が、前記目標転舵角演算ユニットによって演算された対応する船外機の目標転舵角に近づくように、前記各電動モータを制御するフィードバック制御ユニットとを含むことが好ましい。そして、前記目標転舵角演算ユニットは、前記走行状態判別ユニットによって走行状態が直進走行状態であると判別されたときには、前記基本目標転舵角演算ユニットによって演算された基本目標転舵角と前記直進走行用トー角とに基づいて、前記2つの船外機間のトー角が前記直進走行用トー角となるような前記各船外機の目標転舵角を演算することが好ましい。また、前記目標転舵角演算ユニットは、さらに、前記走行状態判別ユニットによって走行状態が直進走行状態ではないと判別されたときには、前記基本目標転舵角演算ユニットによって演算された基本目標転舵角に基づいて、前記各船外機の目標転舵角を演算することが好ましい。
請求項3に記載されているように、前記走行状態判別ユニットは、前記基本目標転舵角演算ユニットによって演算された基本目標転舵角が予め設定された所定角度範囲内にあるか否かに基づいて、走行状態が直進走行状態であるか否かを判別するように構成されていることが好ましい。
請求項4記載の発明は、前記各電動モータのモータ電流を検出する電流検出ユニットと、 前記各電流検出ユニットによって検出されたモータ電流値を表示または外部出力するための電流値出力ユニットと、前記直進走行用トー角を設定変更するためのトー角設定変更ユニットとを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の船舶用ステアリングシステムである。
この構成によれば、船舶を直進走行させながら、各電動モータに流れるモータ電流を監視することが可能となる。そこで、直進走行用トー角を設定変更し、複数の異なる直進走行用トー角に対するモータ電流を監視することができる。この監視結果を用いることによって、直進走行時において両電動モータに流れるモータ電流が最小となるような直進走行用トー角を求め、その直進走行用トー角を設定することができる。これにより、直進走行時の電力消費を低減した船舶用ステアリングシステムを提供できる。
請求項5記載の発明は、前記電動モータに流れるモータ電流が最小となるような角度は、前記両船外機の前端が内側を向くトーインである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の船舶用ステアリングシステムである。
請求項6記載の発明は、前記船舶の船体後部の船底における前後方向に垂直な断面はV字形状である、請求項5に記載の船舶用ステアリングシステムである。
この発明の一実施形態に係る船舶の構成を説明するための斜視図である。 船舶の背面図である。 船外機の構成例を示す図解的な側面図である。 転舵機構の構成例を説明するための構成図である。 船舶の要部の電気的構成を説明するためのブロック図である。 メインECUの基準目標転舵角演算ユニットとしての機能および転舵用ECUの電動モータ制御ユニットとしての機能を説明するためのブロック図である。 直進走行時のトー角と2つの転舵機構にそれぞれ設けられた2つの電動モータに流れるモータ電流の平均値の総和(平均電流値の総和)との関係の一例を示すグラフである。 トー角を説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る船舶の構成を説明するための斜視図である。図2は、図1の船舶の背面図である。船舶1は、船体2と、推進機としての複数の船外機3と、各船外機3の転舵角を制御する操舵装置4とを備えている。この実施形態では、船外機3は2機設けられている。これらの船外機3は、船体2の船尾に並べて取り付けられており、左右方向の揺動(転舵)が可能な状態とされている。2機の船外機を区別するときには、右舷に配置されたものを「右舷船外機3S」、左舷に配置されたものを「左舷船外機3P」ということにする。これらの船外機3は、それぞれエンジン(内燃機関。原動機の一例)およびプロペラ(スクリュー)を備えており、エンジンの駆動力によってプロペラが回転されることで推進力を発生する。この実施形態では、図2に示すように、船体2の後部の船底21における前後方向に垂直な断面はV字形状となっている。
船体2の前方部(船首側)には、操船席5が設けられている。操船席5には、操舵部材としてのステアリングハンドル6と、リモコン7と、操作パネル8と、操作表示部9と、メインECU(電子制御ユニット)10とが備えられている。
ステアリングハンドル6の操舵角は、操舵角センサ11(図5参照)によって検出される。また、船尾には、2つの船外機3のそれぞれに対応する2つの転舵機構12(図3、図4参照)が設けられている。各転舵機構12は、操舵角センサ11によって検出される操舵角に応じて駆動される転舵用アクチュエータとしての電動モータ102(図4参照)を含んでいる。2つの転舵機構12の電動モータ102は、転舵用ECU20(図5参照)によって制御される。
操舵装置4は、ステアリングハンドル6、操舵角センサ11、メインECU10、転舵用ECU20、2つの転舵機構12、後述する2つの転舵角センサ112(図4、図5参照)等を含んでいる。操舵装置4によって、各船外機3の転舵角が制御されることにより、推進力の方向が変化し、それに応じて船舶1の進行方向が変更される。
リモコン7は、左右2本のレバー7P,7Sを備えている。これらのレバー7P,7Sは、それぞれ前後に傾倒可能である。2つのレバー7P,7Sを区別するときには、船首方向に向かって左側にあるものを「左レバー7P」といい、船首方向に向かって右側にあるものを「右レバー7S」という。
各レバー7P,7Sの傾倒位置は、ポテンショメータなどのレバー位置センサ13P,13S(図5参照)によってそれぞれ検出される。レバー位置センサ13Pが左レバー71Pに対応し、レバー位置センサ13Sが右レバー71Sに対応する。
操作表示部9は、たとえば、タッチパネル付きの液晶表示器からなり、船外機3の状態、各種操作画面等を表示する。操作パネル8は、2機の船外機3P,3Sにそれぞれ対応した2個のキースイッチ81P,81S(以下、総称するときには「キースイッチ81」という)を備えている。
これらのキースイッチ81P,81Sは、船外機3P,3Sの電源をそれぞれオン/オフしたり、各船外機3P,3Sのエンジンを始動したりするために操作されるスイッチである。具体的には、キースイッチ81をオフ位置からオン位置に操作することによって、対応する船外機3の電源をオンすることができる。さらに、キースイッチ81をオン位置からスタート位置まで操作すると、対応する船外機3のエンジンを始動させることができる。また、キースイッチ81をオン位置からオフ位置に操作することによって、対応する船外機3の電源をオフ状態にすることができる。
図3は、2つの船外機3の共通の構成例を説明するための図解的な側面図である。
船外機3は、推進ユニット60と、この推進ユニット60を船体2に取り付ける取り付け機構61とを有している。取り付け機構61は、船体2の後尾板に着脱自在に固定されるクランプブラケット62と、このクランプブラケット62に水平回動軸としてのチルト軸63を中心に回動自在に結合されたスイベルブラケット64とを備えている。推進ユニット60は、スイベルブラケット64に、操舵軸65まわりに回動自在に取り付けられている。推進ユニット60を操舵軸65まわりに回動させることによって、転舵角(船体2の中心線に対して推進力の方向がなす方位角)を変化させることができる。また、スイベルブラケット64をチルト軸63まわりに回動させることによって、推進ユニット60のトリム角を変化させることができる。トリム角は、船体2に対する船外機3の取り付け角に対応する。
推進ユニット60のハウジングは、トップカウリング66とアッパケース67とロアケース68とで構成されている。トップカウリング66内には、駆動源となるエンジン69がそのクランク軸の軸線が上下方向となるように設置されている。エンジン69のクランク軸下端に連結される動力伝達用のドライブシャフト91は、上下方向にアッパケース67内を通ってロアケース68内にまで延びている。
ロアケース68の下部後側には、推進力発生部材であるプロペラ90が回転自在に装着されている。ロアケース68内には、プロペラ90の回転軸であるプロペラシャフト92が水平方向に通されている。このプロペラシャフト92には、ドライブシャフト91の回転が、クラッチ機構としてのシフト機構93を介して伝達されるようになっている。
シフト機構93は、ドライブシャフト91の下端に固定されたベベルギヤからなる駆動ギヤ93aと、プロペラシャフト92上に回動自在に配置されたベベルギヤからなる前進ギヤ93bと、同じくプロペラシャフト92上に回動自在に配置されたベベルギヤからなる後退ギヤ93cと、前進ギヤ93bおよび後退ギヤ93cの間に配置されたドッグクラッチ93dとを有している。
前進ギヤ93bは前方側から駆動ギヤ93aに噛合しており、後退ギヤ93cは後方側から駆動ギヤ93aに噛合している。そのため、前進ギヤ93bおよび後退ギヤ93cは互いに反対方向に回転されることになる。
一方、ドッグクラッチ93dは、プロペラシャフト92にスプライン結合されている。すなわち、ドッグクラッチ93dは、プロペラシャフト92に対してその軸方向に摺動自在であるけれども、プロペラシャフト92に対する相対回動はできず、このプロペラシャフト92とともに回転する。
ドッグクラッチ93dは、ドライブシャフト91と平行に上下方向に延びるシフトロッド94の軸周りの回動によって、プロペラシャフト92上で摺動される。これにより、ドッグクラッチ93dは、前進ギヤ93bと結合した前進位置と、後退ギヤ93cと結合した後退位置と、前進ギヤ93bおよび後退ギヤ93cのいずれとも結合されないニュートラル位置とのいずれかのシフト位置に制御される。
ドッグクラッチ93dが前進位置にあるとき、前進ギヤ93bの回転がドッグクラッチ93dを介してプロペラシャフト92に伝達される。これにより、プロペラ90は、一方向(前進方向)に回転し、船体2を前進させる方向の推進力を発生する。一方、ドッグクラッチ93dが後退位置にあるとき、後退ギヤ93cの回転がドッグクラッチ93dを介してプロペラシャフト92に伝達される。後退ギヤ93cは、前進ギヤ93bとは反対方向に回転するため、プロペラ90は、反対方向(後退方向)に回転し、船体2を後退させる方向の推進力を発生する。ドッグクラッチ93dがニュートラル位置にあるとき、ドライブシャフト91の回転はプロペラシャフト92に伝達されない。すなわち、エンジン69とプロペラ90との間の駆動力伝達経路が遮断されるので、いずれの方向の推進力も生じない。
エンジン69に関連して、このエンジン69を始動させるためのスタータモータ45が配置されている。スタータモータ45は、船外機ECU30によって制御される。また、エンジン69のスロットルバルブ52を作動させてスロットル開度を変化させ、エンジン69の吸入空気量を変化させるためのスロットルアクチュエータ48が備えられている。このスロットルアクチュエータ48は、電動モータからなっていてもよい。このスロットルアクチュエータ48の動作は、船外機ECU30によって制御される。エンジン69には、さらに、クランク軸の回転を検出することによってエンジン69の回転速度を検出するためのエンジン回転速度センサ43が備えられている。
また、シフトロッド94に関連して、ドッグクラッチ93dのシフト位置を変化させるためのシフトアクチュエータ49が設けられている。このシフトアクチュエータ49は、たとえば、電動モータからなり、船外機ECU30によって動作制御される。シフトアクチュエータ49に関連して、シフト機構93のシフト位置を検出するシフト位置センサ44が設けられている。
推進ユニット60に固定されたステアリングアーム97に、転舵機構12が結合されている。この転舵機構12によって、推進ユニット60が操舵軸65まわりに左右に回動され、それによって船舶1の舵取りを行うことができる。
図4は、転舵機構の構成例を示す構成図である。
転舵機構12は、油圧式の転舵機構である。転舵機構12は、油圧ポンプ101と、油圧ポンプ101を駆動するための電動モータ102と、油圧シリンダ103とを備えている。
油圧シリンダ103は、両ロッド型の複動シリンダである。油圧シリンダ103は、シリンダチューブ104と、シリンダチューブ104内に設けられたピストン105と、ピストン105に連結されたピストンロッド106とを含む。シリンダチューブ104およびピストンロッド106は、左右方向に延びている。シリンダチューブ104内の空間は、ピストン105によって左側の第1シリンダ室107と右側の第2シリンダ室108とに区画されている。ピストン105は、シリンダチューブ104内を左右に相対移動可能である。実際には、ピストン105の左右位置が船体2に対して固定されており、シリンダチューブ104がピストン105に対して左右に移動する。
第1シリンダ室107は、第1油路109を介して油圧ポンプ101の第1ポートに接続されている。第2シリンダ室108は、第2油路110を介して油圧ポンプ101の第2ポートに接続されている。
ピストンロッド106の一端部および他端部は、それぞれ、シリンダチューブ104の一端部および他端部から軸方向外方に突出している。ピストンロッド106の一端部および他端部は、それぞれ、2つの固定アーム111に連結されている。2つの固定アーム111は、スイベルブラケット64に固定されている。したがって、ピストンロッド106は、スイベルブラケット64およびクランプブラケット62(図3参照)を介して、船体2に取り付けられている。シリンダチューブ104は、船外機3に固定されたステアリングアーム97に連結されている。シリンダチューブ104は、ピストンロッド106に案内されることにより、船体2に対して左右方向に移動可能である。船外機3は、シリンダチューブ104の左右方向移動に伴って、操舵軸65まわりに左右に回動する。
以下の説明において、船外機3の転舵角中点とは、その船外機3のプロペラ90の回転軸線Apが平面視において船体2の前後方向に延びる直線と平行となる船外機3の位置である。また、船外機3が転舵角中点に位置しているときの船体2に対するシリンダチューブ104の位置を、シリンダチューブ104の転舵角中点位置という。
油圧シリンダ103の近傍には、船外機3の実転舵角を検出するための転舵角センサ112が設けられている。転舵角センサ112は、シリンダチューブ104の転舵角中点位置からのシリンダチューブ104の左右両方向の移動量を検出する。転舵角センサ112は、たとえば、シリンダチューブ104の転舵角中点位置からの左方向移動量を正の値として出力し、転舵角中点位置からの右方向移動量を負の値として出力する。転舵角センサ112によって検出されたシリンダチューブ104の転舵角中点位置からの移動量に基づいて、船外機3の転舵角を検出することができる。
各船外機3P,3Sの転舵機構12に設けられている転舵角センサ112を区別する場合には、左舷船外機3Pに対応するものを「転舵角センサ112P」といい、右舷船外機3Sに対応するものを「転舵角センサ112S」ということにする。
第1油路109の途中には、第1パイロットチェックバルブ113が設けられている。第2油路110の途中には、第2パイロットチェックバルブ114が設けられている。第1パイロットチェックバルブ113のパイロットポートは、第2油路110における油圧ポンプ101と第2パイロットチェックバルブ114との間の部分に接続されている。第2パイロットチェックバルブ114のパイロットポートは、第1油路109における油圧ポンプ101と第1パイロットチェックバルブ113との間の部分に接続されている。
第1パイロットチェックバルブ113および第2パイロットチェックバルブ114は、油圧ポンプ101側から油圧シリンダ103側にオイルを流通させ、油圧シリンダ103側から油圧ポンプ101側へのオイルの流れをせき止める。ただし、各パイロットチェックバルブ113,114は、そのパイロット圧が所定以上になると、逆流(油圧シリンダ103側から油圧ポンプ101側へのオイルの流通)が可能な状態となる。
第1油路109と第2油路110とは、パイロットチェックバルブ113,114よりも油圧シリンダ103寄りの部分において、バイパスバルブ115を有するバイパス油路116によって接続されている。この実施形態では、バイパスバルブ115は、手動で開閉される手動開閉式バイパスバルブであり、通常時は閉状態とされる。
油圧ポンプ101の第1ポートは、さらに第1チェックバルブ117を介してオイルタンク121に接続されており、かつ、第1リリーフバルブ118を介してオイルタンク121に接続されている。同様に、油圧ポンプ101の第2ポートは、第2チェックバルブ119を介してオイルタンク121に接続されており、かつ、リリーフバルブ120を介してオイルタンク121に接続されている。
電動モータ102は、正転方向また逆転方向に回転駆動されて、油圧ポンプ101を駆動する。具体的には、電動モータ102は、その出力軸が油圧ポンプ101の入力軸に連結されており、電動モータ102の出力軸が回転することで、油圧ポンプ101の入力軸が回転して油圧ポンプ101の駆動が達成される。電動モータ102は、たとえば、直流モータである。各船外機3P,3Sの転舵機構12に設けられている電動モータ102を区別する場合には、左舷船外機3Pに対応するものを「電動モータ102P」といい、右舷船外機3Sに対応するものを「電動モータ102S」ということにする。
各電動モータ102P,102Sの駆動回路には、対応する電動モータ102P,102Sに流れるモータ電流を検出するための電流センサ122P,122S(図5参照)が設けられている。以下、これらを総称する場合には、「電流センサ122」という。
電動モータ102が正転方向に回転されると、油圧ポンプ101が正転回転され、たとえば、オイルタンク121内のオイルが、第2チェックバルブ119を介して油圧ポンプ101に吸入され、油圧ポンプ101から第1油路109に吐出される。第1油路109に吐出されたオイルは、第1パイロットチェックバルブ113および第1油路109を介して、油圧シリンダ103の第1シリンダ室107に供給される。これにより、第1シリンダ室107の容積が大きくなるように、シリンダチューブ104が船体2に対して左方向に移動する。この際、第2パイロットチェックバルブ114に入力されるパイロット圧が所定圧以上となるため、第2パイロットチェックバルブ114は逆流が可能な状態となる。これにより、第2シリンダ室108内のオイルが第2油路110および第2パイロットチェックバルブ114を介して油圧ポンプ101に吸入される。
電動モータ102が逆転方向に回転されると、油圧ポンプ101が逆転回転され、オイルタンク121内のオイルが、第1チェックバルブ117を介して油圧ポンプ101に吸入され、油圧ポンプ101から第2油路110に吐出される。第2油路110に吐出されたオイルは、第2パイロットチェックバルブ114および第2油路110を介して、油圧シリンダ103の第2シリンダ室108に供給される。これにより、第2シリンダ室108の容積が大きくなるように、シリンダチューブ104が船体2に対して右方向に移動する。この際、第1パイロットチェックバルブ113に入力されるパイロット圧が所定圧以上となるため、第1パイロットチェックバルブ113は逆流が可能な状態となる。これにより、第1シリンダ室107内のオイルが第1油路109および第1パイロットチェックバルブ113を介して油圧ポンプ101に吸入される。
電動モータ102の回転が停止して、油圧ポンプ101が駆動されていないときには、パイロットチェックバルブ113,114によって、油圧シリンダ103のシリンダ室107,108内のオイルの流通が禁止される。これにより、シリンダチューブ104の移動が禁止されるから、船外機3は操舵軸65まわりに回動できない状態(転舵角が固定された状態)となる。
図5は、船舶1の要部の電気的構成を説明するための図である。
操作パネル8、操作表示部9、操舵角センサ11およびレバー位置センサ13P,13Sは、メインECU10に接続されている。また、メインECU10は、サービスツール接続端子16を備えている。サービスツール接続端子16は、メンテナンスを行うサービスマン等が、メンテナンス時に使用するサービスツール300を接続するための端子である。サービスツール300は、船舶のメンテナンス用プログラムが組み込まれたコンピュータ(パーソナルコンピュータ)であってもよい。
メインECU10は、CPUおよびメモリ(ROM,RAM,不揮発性メモリ)を備えたコンピュータ(マイクロコンピュータ)を含んでいる。メインECU10は、船内LAN(ローカルエリアネットワーク)を形成するバス15に接続されている。また、このバス15には、船舶1の速度を検出するための速度センサ14が接続されている。
船外機3S,3Pは、それぞれ船外機ECU30P,30Sを備えている。船外機ECU30Pは、左舷船外機3Pに対応し、船外機ECU30Sは右舷央船外機3Sに対応している。これらの船外機ECU30P,30Sは、バス15に接続されている。船外機ECU30S,30Pの内部構成は実質的に同じであり、以下、これらを総称するときには、「船外機ECU30」という。
各船外機ECU30は、CPUおよびメモリ(ROM,RAM,不揮発性メモリ)を備えたコンピュータ(マイクロコンピュータ)を含んでいる。船外機ECU30には、温度センサ41、油圧センサ42、エンジン回転速度センサ43、シフト位置センサ44、スタータモータ45、イグニッションコイル46、インジェクタ47、スロットルアクチュエータ48、シフトアクチュエータ49、燃料ポンプ50、オイルポンプ51等が接続されている。
スタータモータ45は、エンジンのクランキングを行うための装置である。インジェクタ47は、エンジンの吸気経路に燃料を噴射する装置である。スロットルアクチュエータ48は、スロットルバルブ52を制御することにより、エンジンの吸気経路に供給される空気量を調整する装置である。イグニッションコイル46は、点火プラグ(図示せず)に印加される電圧を上げる装置である。点火プラグは、エンジンの燃焼室内で放電して、燃焼室内の混合気に点火をする装置である。シフトアクチュエータ49は、船外機のシフト機構93を駆動する装置である。燃料ポンプ50は、燃料を燃料タンク(図示せず)から汲み出してインジェクタ47に供給する装置である。オイルポンプ51は、エンジンオイルをエンジン内に循環させる装置である。
温度センサ41は、エンジンの冷却水の温度を検出する。油圧センサ42は、エンジンオイルの圧力を検出する。エンジン回転速度センサ43は、エンジンの回転速度を検出する。シフト位置センサ44は、シフト機構93のシフト位置(船外機のシフト位置)を検出する。
各船外機30P,30Sに対応する転舵機構12の電動モータ102P,102S、転舵角センサ112P,112Sおよび電流センサ122P,122Sは、転舵用ECU20に接続されている。転舵用ECU20は、バス15に接続されている。転舵用ECU20は、各電動モータ102P,102Sを駆動するための駆動回路およびこれらの駆動回路を制御するためのコンピュータ(マイクロコンピュータ)を含んでいる。このコンピュータは、CPUおよびメモリ(ROM,RAM,不揮発性メモリ)を備えている。
転舵用ECU20の不揮発性メモリ204(図6参照)には、船舶1の直進走行時に設定されるべきトー角である直進走行用トー角φsが記憶されている。不揮発性メモリ204は、EEPROM等の書き換え可能な不揮発性メモリである。直進走行用トー角φsは、船舶1の直進走行時において、両電動モータ102に流れるモータ電流が最小となるような角度に設定されている。この実施形態では、直進走行用トー角φsは、船舶1の直進走行時において、各電動モータ102に流れるモータ電流の時間平均値の総和が最小となるような角度に設定されている。直進走行用トー角φsは、船舶1をテスト走行することによって求められて、設定される。なお、この実施形態においては、必要に応じて、直進走行用トー角φsを事後的に設定変更することが可能である。
メインECU10のコンピュータは、そのプログラムを実行することによって、複数の機能処理ユニットとしての機能を達成する。この機能処理ユニットは、電源/始動制御ユニットと、シフト位置等演算ユニットと、基本目標転舵角演算ユニットと、トー角設定変更ユニットと、電流値出力ユニットとを含む。
メインECU10の電源/始動制御ユニットとしての機能は、操作パネル8上のキースイッチ81からの操作信号に基づいて、対応する船外機3の電源のオン/オフ制御および対応する船外機3のエンジンの始動制御を行うことを含む。メインECU10のシフト位置等演算ユニットとしての機能は、レバー位置センサ13P,13Sの出力に基づいて、各船外機3の目標シフト位置および目標エンジン回転速度を演算するシフト位置等演算処理を行うことを含む。メインECU10の基本目標転舵角演算ユニットとしての機能は、操舵角センサ11の出力に基づいて、各船外機3の基本目標転舵角を演算することである。メインECU10のトー角設定変更ユニットとしての機能は、直進走行用トー角を設定変更するための処理を行うことである。メインECU10の電流値出力ユニットとしての機能は、各電流センサ122によって検出されたモータ電流値を外部出力するための処理を行うことである。
以下、これらの機能について、詳しく説明する。
メインECU10の電源/始動制御ユニットとしての機能は、次のとおりである。すなわち、メインECU10は、キースイッチ81がオフ位置からオン位置に操作されると、対応する船外機ECU30の電源をオンさせる。また、メインECU10は、キースイッチ81がオン位置からオフ位置に操作されると、対応する船外機3の電源をオフさせる。また、メインECU10は、キースイッチ81がオン位置からスタート位置に操作されたときには、始動許可条件が満たされていることを条件に、対応する船外機ECU30に、エンジン始動指令を出力する。始動許可条件とは、メインECU10によって演算されている当該船外機3の目標シフト位置が中立位置であり、かつ当該船外機3のシフト機構93の実際のシフト位置が中立位置になっていることである。各船外機3のシフト機構93のシフト位置の情報は、各船外機ECU30からバス15を介して、メインECU10に送られる。
船外機ECU30は、エンジン始動指令を受信した場合には、エンジン始動処理を行う。エンジン始動処理では、船外機ECU30が、スタータモータ45、イグニションコイル46およびインジェクタ47を駆動し、燃料供給制御および点火制御を行って、エンジンを始動させる。
次に、メインECU10のシフト位置等演算ユニットとしての機能について説明する。メインECU10は、レバー位置センサ13S,13Pの出力信号に基づいて、各船外機3のための目標シフト位置および目標エンジン回転速度を演算し、対応する船外機ECU30に送る。船外機ECU30は、メインECU10から送られてくる、目標シフト位置および目標エンジン回転速度に基づいて、船外機3のシフト位置およびエンジン回転速度を制御する。具体的には、船外機ECU30は、船外機3のシフト位置が目標シフト位置となるようにシフトアクチュエータ49を制御するとともに、エンジン回転速度が目標エンジン回転速度となるように、スロットルアクチュエータ48を制御する。このような制御について、詳しく説明する。
各船外機3のシフト位置は、次のように制御される。この実施形態では、左レバー7Pが左舷船外機3Pに対応付けられ、右レバー7Sが右舷船外機3Sに対応付けられている。
左レバー7Pを所定の中立位置から前方に所定量以上傾倒させると、左舷船外機3Pのシフト位置が前進位置となり、当該船外機3Pから前進方向の推進力が発生される。目標エンジン回転速度は、前記所定量の傾倒位置(前進シフトイン位置)まではアイドル回転速度とされる。前進シフトイン位置を超えて前方に左レバー7Pを傾倒させると、レバー傾倒量が大きいほど大きくなるように目標エンジン回転速度が定められる。左レバー7Pを前記中立位置から所定量以上後方に傾倒させると、左舷船外機3Pのシフト位置が後退位置となり、左舷船外機3Pから後退方向の推進力が発生される。目標エンジン回転速度は、前記所定量の傾倒位置(後退シフトイン位置)まではアイドル回転速度とされる。後退シフトイン位置を超えて後方に左レバー7Pを傾倒させると、レバー傾倒量が大きいほど大きくなるように目標エンジン回転速度が定められる。左レバー7Pが前記中立位置にあれば、左舷船外機3Pのシフト位置が中立位置となり、船外機3Pは推進力を発生しない。
右レバー7Sが操作された場合には、前記の左レバー7Pが操作された場合の左舷船外機3Pのシフト位置およびエンジン回転速度の制御と同様に、右舷船外機3Sのシフト位置およびエンジン回転速度の制御が行われる。
メインECU10の基本目標転舵角演算ユニットとしての機能、トー角設定変更ユニットおよび電流値出力ユニットとしての機能については、後述する。
各船外機ECU30のコンピュータは、そのプログラムを実行することによって、複数の機能処理ユニットとしての機能を達成する。この複数の機能処理ユニットは、エンジン始動処理ユニット、シフト制御ユニット等を含む。船外機ECU30のエンジン始動処理ユニットとしての機能は、前述したエンジン始動処理を行うことである。船外機ECU30のシフト制御ユニットとしての機能は、メインECU10によって演算された目標エンジン回転速度および目標シフト位置に基づいて、エンジン回転速度およびシフト位置を制御することである。
転舵用ECU20のコンピュータは、そのプログラムを実行することによって、複数の機能処理ユニットとしての機能を達成する。この複数の機能処理ユニットは、モータ制御ユニット、電流値送信ユニット等を含む。転舵用ECU20のモータ制御ユニットとしての機能は、メインECU10によって演算された基本目標転舵角に基づいて、各船外機3の転舵機構12の電動モータ102を制御することである。転舵用ECU20の電流値送信ユニットとしての機能は、電流センサ122P,122Sによって検出されたモータ電流値をバス15を介してメインECU10に送信することである。
図6を参照して、メインECU10の基本目標転舵角演算ユニットとしての機能および転舵用ECU20のモータ制御ユニットとしての機能について説明する。
メインECU10は、基本目標転舵角演算ユニット131を備えている。基本目標転舵角演算ユニット131は、操舵角センサ11によって検出される操舵角θに基づいて、両船外機3に共通の基本目標転舵角δoを演算して、転舵用ECU20に送信する。基本目標転舵角演算ユニット131は、たとえば、操舵角θと基本目標転舵角δoとの関係を予め記憶したマップに基づいて、操舵角センサ11によって検出された操舵角θに対応する基本目標転舵角δoを演算する。
転舵用ECU20は、走行状態判別ユニット201と、目標転舵角演算ユニット202と、フィードバック制御ユニット203とを備えている。
走行状態判別ユニット201は、船舶1の走行状態が直進走行状態であるか否かを判別する。具体的には、走行状態判別ユニット201は、基本目標転舵角演算ユニット131によって演算された基本目標転舵角δoが予め設定された所定角度範囲内にあるか否かに基づいて、船舶1の走行状態が直進走行状態であるか否かを判別する。より具体的には、走行状態判別ユニット201は、受信した基本目標転舵角δoの絶対値|δo|が所定値A(A>0)以下であるか否かを判別し、基本目標転舵角δoの絶対値|δo|が所定値A以下であれば船舶1の走行状態が直進走行状態であると判別する。所定値Aは、たとえば5[deg]に設定される。
目標転舵角演算ユニット202は、走行状態判別ユニット201の判別結果および基本目標転舵角演算ユニット131によって演算された基本目標転舵角δoに基づいて、各船外機3の目標転舵角δを演算する。
走行状態判別ユニット201によって船舶1の走行状態が直進走行状態であると判別されたときの目標転舵角演算ユニット202の動作について説明する。この場合には、目標転舵角演算ユニット202は、基本目標転舵角δoと不揮発性メモリ204に記憶されている直進走行用トー角φsとに基づいて、両船外機3間のトー角が直進走行用トー角φsとなるような各船外機3の目標転舵角δを演算する。具体的には、目標転舵角演算ユニット202は、基本目標転舵角δoにφs/2を加算することにより、一方の船外機3の目標転舵角δを演算し、基本目標転舵角δoからφs/2を減算することにより、他方の船外機3の目標転舵角δを演算する。
この点について、より具体的に説明する。前述したように、トー角の符号は、トー角がトーインの場合には負となり、トー角がトーアウトの場合には正となる。この実施形態では、船外機3の転舵角の符号は、次のように設定されているものとする。つまり、船外機3が操舵中点位置から船体2を右旋回させる方向に回動されているとき(シリンダチューブ104がその操舵中点位置から左方向に移動しているとき)には、当該船外機3の転舵角の符号は正となる。また、船外機3が操舵中点位置から船体2を左旋回させる方向に回動されているとき(シリンダチューブ104がその操舵中点位置から右方向に移動しているとき)には、当該船外機3の転舵角の符号は負となる。トー角および転舵角の符号がこのように設定されている場合には、基本目標転舵角δoにφs/2が加算されることにより、左舷船外機3Pの目標転舵角δが演算される。また、基本目標転舵角δoからφs/2が減算されることにより、右舷船外機3Sの目標転舵角δが演算される。
走行状態判別ユニット201によって船舶1の走行状態が直進走行状態ではないと判別されたときの目標転舵角演算ユニット202の動作について説明する。この場合には、目標転舵角演算ユニット202は、基本目標転舵角δoに基づいて、各船外機3の目標転舵角δを演算する。具体的には、目標転舵角演算ユニット202は、たとえば、基本目標転舵角δoと各船外機3の目標転舵角δとの関係を予め記憶したマップに基づいて、受信した基本目標転舵角δoに対応する各船外機3の目標転舵角δを演算する。なお、目標転舵角演算ユニット202は、受信した基本目標転舵角δoを、各船外機3の目標転舵角δとしてそのまま用いてもよい。
フィードバック制御ユニット203は、目標転舵角演算ユニット202によって演算された各船外機3の目標転舵角δを用いて、対応する船外機3の転舵機構12の電動モータ102をフィードバック制御する。具体的には、フィードバック制御ユニット203は、転舵角センサ112によって検出された各船外機3の実転舵角δが、対応する船外機3の目標転舵角δに近づくように、対応する船外機3の転舵機構12の電動モータ102を駆動する。これにより、各船外機3の転舵角が、ステアリングハンドル6の操舵角に応じて制御される。
前述したように、走行状態判別ユニット201によって船舶1の走行状態が直進走行状態であると判別されたときには、目標転舵角演算ユニット202によって、両船外機3間のトー角が直進走行用トー角φsとなるような各船外機3の目標転舵角δが演算される。直進走行用トー角φsは、船舶1の直進走行時において両電動モータ102に流れるモータ電流が最小となるような角度に設定されている。船舶1の直進走行時に電動モータ102に流れるモータ電流は、直進走行時に船外機3に作用する外力に対応している。したがって、モータ電流が最小となるトー角は、船外機3に作用する外力が最小に近い大きさとなるトー角となる。これにより、船舶1の直進走行時の消費電力を低減することができる。
メインECU10のトー角設定変更ユニットとしての機能について説明する。操作表示部9の操作表示モードとして、直進走行用トー角を設定変更するためのトー角設定変更モードが用意されている。サービスマン等が操作表示部9を操作することによって、操作表示モードがトー角設定変更モードに設定されると、メインECU10は操作表示部9にトー角設定変更画面を表示する。このトー角設定変更画面上でサービスマン等が直進走行用トー角を入力すると、メインECU10は、転舵用ECU20の不揮発性メモリ204に記憶されている直進走行用トー角を、入力された直進走行用トー角に変更(上書き)する。これにより、不揮発性メモリ204内の直進走行用トー角φsが更新(設定変更)される。
メインECU10の電流値出力ユニットとしての機能について説明する。サービスツール接続端子16にサービスツール300が接続され、サービスツール300の電源が入れられると、サービスツール300とメインECU10とが通信可能な状態となる。この状態で、サービスツール300からメインECU10にモータ電流値要求指令が送られてくると、メインECU10は、各電流センサ122によって検出されたモータ電流値を転舵用CPU20から受信してサービスツール300に送信する。サービスツール300は、受信したモータ電流値を、サービスツール300の表示部に表示する。これにより、各電流センサ122によって検出されたモータ電流値をサービスツール300側で監視することが可能となる。
サービスマン等は、メインECU10の電流値出力ユニットとしての機能を利用して、船舶1を実際に直進走行させながら、各電動モータ102に流れるモータ電流を監視できる。また、その際、サービスマン等は、メインECU10のトー角設定変更ユニットの機能を利用して、直進走行用トー角φsを設定変更することができる。これにより、複数の異なる直進走行用トー角に対するモータ電流を監視することが可能となる。これにより、サービスマン等は、直進走行時において両電動モータ102に流れるモータ電流が最小となるような直進走行用トー角φsを求め、その値を転舵用ECU20の不揮発性メモリ204に書き込むことができる。
図7は、直進走行時のトー角と両電動モータ102に流れるモータ電流の時間平均値の総和(平均電流値の総和)との関係の一例を示すグラフである。このようなグラフは、本実施形態のように船体後部の船底における前後方向に垂直な断面はV字形状となっている船舶に対して、前述した方法によってサービスマン等によって作成されたものである。図7の例では、トー角が−2[deg](トーイン)のときに、両電動モータ102に流れるモータ電流の平均値の総和が最小となっている。したがって、このような特性が得られた場合には、直進走行用トー角は−2[deg]に設定される。
トーインのとき両電動モータ102に流れるモータ電流の平均値の総和が最小となっている理由について説明する。図7の特性が得られた船舶では、船体後部の船底における前後方向に垂直な断面はV字形状となっている。これにより、船舶の直進走行時においては、船体後部付近では、上から見て、船体の幅中央から後方斜め外側に向かって水流が流れる。この水流の方向に対して両船外機のプロペラ回転軸線が平行となるように両船外機間のトー角を設定すれば、直進走行時において両船外機に作用する外力を最小化できる。このような条件を満たすトー角は、両船外機3の前端が内側を向くトーインとなる。
以上、この発明の一実施形態について説明したけれども、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、走行状態判別ユニット201は、基本目標転舵角δoが予め設定された所定角度範囲内にあるか否かに基づいて、船舶1の走行状態が直進走行状態であるか否かを判別している。しかし、走行状態判別ユニット201は、操舵角センサ11によって検出された操舵角θが予め設定された所定角度範囲内にあるか否かに基づいて、船舶1の走行状態が直進走行状態であるか否かを判別してもよい。
また、前述の実施形態では、メインECU10の電流値出力ユニットとしての機能は、各電流センサ122によって検出されたモータ電流値を外部出力するための処理を行うことである。しかし、メインECU10の電流値出力ユニットとしての機能は、各電流センサ122によって検出されたモータ電流値を操作表示部9に表示するための処理を行うことであってもよい。
具体的には、操作表示部9の操作表示モードとして、各電流センサ122によって検出されたモータ電流値を操作表示部9に表示するための電流値監視モードが用意されてもよい。この場合、サービスマン等が操作表示部9を操作することによって操作表示モードが電流値監視モードに設定されると、メインECU10は、たとえば、各電流センサ122によって検出されたモータ電流値を、転舵用CPU20から所定時間毎に受信して操作表示部9に表示する。
また、前述の実施形態では、転舵機構12は、油圧ポンプ101の回転方向によって、船外機の転舵方向を制御するように構成されているけれども、油圧ポンプ101と油圧シリンダ103との間に、電動モータによって駆動される方向切換弁を設けた構成であってもよい。このような方向切換弁を設けた構成では、油圧ポンプ101は常に一定方向に回転駆動され、方向切換弁を駆動するための電動モータが制御されることにより、船外機の転舵方向が制御される。さらに、転舵機構12は、ステアリングハンドル6(操舵部材)の操作に応じて制御される電動モータを含む構成であれば、油圧式以外の転舵機構であってもよい。そのような転舵機構の一例は、前記特許文献1の図3に開示されている。
また、前記実施形態では、2つの船外機3の転舵機構12は、それらに共通した1つの転舵用ECU20によって制御されているけれども、複数の船外機3にそれぞれ対応して設けられた複数の転舵用ECUによって転舵機構12を制御するようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、船外機の原動機がエンジンである場合について説明したけれども、船外機の原動機は電動機であってもよい。
また、前記実施形態では、船外機は2機設けられているけれども、船外機は3機以上設けられていてもよい。たとえば、船外機が3機設けられている場合には、直進走行時に両側の2つの船外機間のトー角が直進走行用トー角となるようにそれらの転舵角が制御されてもよい。また、たとえば、船外機が4機設けられている場合には、直進走行時に外側の2つの船外機間のトー角および内側の2つの船外機間のトー角が、それぞれ直進走行用トー角となるようにそれらの転舵角が制御されてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
以下に、特許請求の範囲に記載された構成要素と前述の実施形態における構成要素との対応関係を示す。
原動機:エンジン69
操舵部材:ステアリングハンドル6
モータ制御ユニット:転舵用ECU20、走行状態判別ユニット201、目標転舵角演算ユニット202、フィードバック制御ユニット203
操舵角検出ユニット:操舵角センサ11
実転舵角検出ユニット:転舵角センサ112P,112S
電流検出ユニット:電流センサ122P,122S
電流値出力ユニット:転舵用ECU20,メインECU10,サービスツール接続端子16,操作表示部9
トー角設定変更ユニット:メインECU10,操作表示部9
1 船舶
2 船体
3 船外機
3S 右舷船外機
3P 左舷船外機
4 操舵装置
5 操船席
6 ステアリングハンドル
7 リモコン
7S 右レバー
7P 左レバー
8 操作パネル
9 操作表示部
10 メインECU
11 操舵角センサ
12 転舵機構
13S,13P レバー位置センサ
15 バス
16 サービスツール接続端子
20 転舵用ECU
21 船底
30S,30P 船外機ECU
41 温度センサ
42 油圧センサ
43 エンジン回転速度センサ
44 シフト位置センサ
45 スタータモータ
46 イグニッションコイル
47 インジェクタ
48 スロットルアクチュエータ
49 シフトアクチュエータ
50 燃料ポンプ
51 オイルポンプ
52 スロットルバルブ
60 推進ユニット
61 取り付け機構
62 クランプブラケット
63 チルト軸
64 スイベルブラケット
65 操舵軸
66 トップカウリング
67 アッパケース
68 ロアケース
69 エンジン
90 プロペラ
91 ドライブシャフト
92 プロペラシャフト
93 シフト機構
93a 駆動ギヤ
93b 前進ギヤ
93c 後退ギヤ
93d ドッグクラッチ
94 シフトロッド
97 ステアリングアーム
101 油圧ポンプ
102S,102P 電動モータ
103 油圧シリンダ
104 シリンダチューブ
105 ピストン
106 ピストンロッド
107,108 シリンダ室
109,110 油路
111 固定アーム
112S,112P 転舵角センサ
113,114 パイロットチェックバルブ
115 パイパスバルブ
116 バイパス油路
117,119 チェックバルブ
118,120 リリーフバルブ
121 オイルタンク
122P,122S 電流センサ
131 基本目標転舵角演算ユニット
201 走行状態判別ユニット
202 目標転舵角演算ユニット
203 フィードバック制御ユニット

Claims (6)

  1. 原動機および前記原動機によって回転されるプロペラを含む2つの船外機を有する船舶のためのステアリングシステムであって、
    操舵部材と、
    前記操舵部材の操作に応じて駆動される電動モータをそれぞれ含み、前記2つの船外機を個別に転舵させるための2つの転舵機構と、
    前記船舶の直進走行時において、前記2つの船外機間のトー角が予め設定された直進走行用トー角となるように、前記2つの電動モータを制御するモータ制御ユニットとを含み、
    前記直進走行用トー角は、前記船舶の直進走行時において前記両電動モータに流れるモータ電流が最小となるような角度に設定されている、船舶用ステアリングシステム。
  2. 前記操舵部材の操舵角を検出する操舵角検出ユニットと、
    前記各船外機の実転舵角を検出する実転舵角検出ユニットと、
    前記操舵角検出ユニットによって検出された操舵角に基づいて、基本目標転舵角を演算する基本目標転舵角演算ユニットとをさらに含み、
    前記モータ制御ユニットは、
    前記船舶の走行状態が直進走行状態であるか否かを判別する走行状態判別ユニットと、
    前記走行状態判別ユニットの判別結果および前記基本目標転舵角演算ユニットによって演算された基本目標転舵角に基づいて、前記各船外機の目標転舵角を演算する目標転舵角演算ユニットと、
    前記実転舵角検出ユニットによって検出された各船外機の実転舵角が、前記目標転舵角演算ユニットによって演算された対応する船外機の目標転舵角に近づくように、前記各電動モータを制御するフィードバック制御ユニットとを含み、
    前記目標転舵角演算ユニットは、前記走行状態判別ユニットによって走行状態が直進走行状態であると判別されたときには、前記基本目標転舵角演算ユニットによって演算された基本目標転舵角と前記直進走行用トー角とに基づいて、前記2つの船外機間のトー角が前記直進走行用トー角となるような前記各船外機の目標転舵角を演算し、前記走行状態判別ユニットによって走行状態が直進走行状態ではないと判別されたときには、前記基本目標転舵角演算ユニットによって演算された基本目標転舵角に基づいて、前記各船外機の目標転舵角を演算するように構成されている、請求項1に記載の船舶用ステアリングシステム。
  3. 前記走行状態判別ユニットは、前記基本目標転舵角演算ユニットによって演算された基本目標転舵角が予め設定された所定角度範囲内にあるか否かに基づいて、走行状態が直進走行状態であるか否かを判別するように構成されている、請求項2に記載の船舶用ステアリングシステム。
  4. 前記各電動モータのモータ電流を検出する電流検出ユニットと、
    前記各電流検出ユニットによって検出されたモータ電流値を表示または外部出力するための電流値出力ユニットと、
    前記直進走行用トー角を設定変更するためのトー角設定変更ユニットとを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の船舶用ステアリングシステム。
  5. 前記電動モータに流れるモータ電流が最小となるような角度は、前記両船外機の前端が内側を向くトーインである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の船舶用ステアリングシステム。
  6. 前記船舶の船体後部の船底における前後方向に垂直な断面はV字形状である、請求項5に記載の船舶用ステアリングシステム。
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