JP2016144279A - 電線一体クランプマーク及びワイヤハーネス - Google Patents

電線一体クランプマーク及びワイヤハーネス Download PDF

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Abstract

【課題】電線の保持性能が向上し、取付位置精度が高められる電線一体クランプマーク及びワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】電線一体クランプマーク11は、電線19の延在方向における所定位置に樹脂材によって一体にモールド成形され、電線19を全周に亘って包囲するマーク本体21が、マーク本体21の外周面に形成される円筒状部23と、円筒状部23よりも半径方向外側に突出するようにマーク本体21における電線19の延在方向の両端側に形成されるフランジ部31と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線一体クランプマーク及び該電線一体クランプマークを備えたワイヤハーネスに関する。
自動車等に用いられているワイヤハーネスは、1本或いは束ねられた複数本の電線が、車両搭載機器のフレームや車体パネルなどの支持部に、種々の固定具(クリップ、係止具、係止具付保護管等)を用いることで固定される(例えば、特許文献1、2、3参照)。
図8に示すように、例えば複数本の電線501がビニルテープ503によって纏められて幹線や支線に分けられたり、それぞれの末端にコネクタや端子509が取り付けられたりしてワイヤハーネス513が構成される。ワイヤハーネス513は、予め所定長で製造されているため、車両の所定位置に取り付けられないと、相手側コネクタや相手側端子部との接続が行えない場合が生じる。そこで、ワイヤハーネス513には、車両の所定位置への取り付け作業を容易にするため、クランプマーク515が取り付けられる場合がある。
クランプマーク515は、図9及び図10に示すように、例えば巻回タイプの場合、複数の平行な凸条517を片面に有した可撓性を有するシート状のクランプマーク材519である。それぞれの凸条517の延在方向両端には、巻回軸の半径方向外側に突出してフランジ部521を形成する突起523が突設されている。クランプマーク515は、凸条517を外側としてワイヤハーネス513の外周を包囲するように巻回された後、ビニルテープ503が外周面に巻かれてワイヤハーネス513の所定位置に固定される(図8参照)。
このようにしてワイヤハーネス513に取り付けられたクランプマーク515は、図11に示すPクランプ525によって車体パネル等に固定される。Pクランプ525は、クランプ本体部527が帯状の金属板からなり、弧状部531の両端に短冊状の固定片部529と締付け片部533とがそれぞれ連続する略R字形状に形成されたクランプ部材である。このPクランプ525の弧状部531の内周側には、ゴム等のクッション材が設けられている。締付け片部533と固定片部529とには、ボルト貫通孔535が穿設されている。
ワイヤハーネス513は、クランプマーク515の外周面が弧状部531の内周面に包囲され、ボルト貫通孔535に挿通されたボルトが車体パネル等の固定穴に共締めされることで、車両の所定位置に取り付けられる。
特開2006−14569号公報 特開2011−172412号公報 特開2012−217295号公報
しかしながら、上記した従来のクランプマーク515は、電線501を包囲して巻回された際、電線延在方向に直交する断面形状が円形とならず、楕円形となる場合がある。巻回タイプのクランプマーク515は、特に2本以上が横に並ぶ電線501を包囲して取り付けられると、断面形状が楕円形となりやすい。このように断面形状が楕円形となったクランプマーク515は、車体パネルに取り付けられたPクランプ525の内周面とクランプマーク515の外周面との間に隙間が生じ、車両への固定時に保持力にばらつきを生じる虞がある。即ち、クランプマーク515が電線延在方向にずれてしまい、取付位置精度が悪くなる可能性がある。更に、クランプマーク515が複数存在する場合は、クランプマーク515間の寸法精度も悪くなる可能性がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、電線の保持性能が向上し、取付位置精度が高められる電線一体クランプマーク及び該電線一体クランプマークを備えたワイヤハーネスを提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 電線の延在方向における所定位置に樹脂材によって一体にモールド成形され、前記電線を全周に亘って包囲するマーク本体が、前記マーク本体の外周面に形成される円筒状部と、前記円筒状部よりも半径方向外側に突出するように前記マーク本体における前記電線の延在方向の両端側に形成されるフランジ部と、を備えることを特徴とする電線一体クランプマーク。
上記(1)の構成の電線一体クランプマークによれば、電線の延在方向の所定位置に、電線を全周に亘って包囲するマーク本体が樹脂材によって一体にモールド成形される。これにより、電線一体クランプマークは、電線の延在方向に高い位置精度で取り付けられ、位置ずれを生じることもない。マーク本体の外周面には、円筒状部が形成される。電線一体クランプマークは、マーク本体の円筒状部が、従来のクランプマークのように楕円形断面となることがないので、支持部に電線を固定する際のPクランプ等のクランプ部材の保持力にばらつきが生じない。従って、円筒状部に対してクランプ部材がどの取付向きであっても同じ保持力が確保される。
(2) 上記(1)の構成の電線一体クランプマークであって、前記マーク本体の外周面には、前記円筒状部を少なくとも一部に残して肉抜き部が形成されていることを特徴とする電線一体クランプマーク。
上記(2)の構成の電線一体クランプマークによれば、少なくとも一部に円筒状部を残してマーク本体の外周面に肉抜き部が形成されることにより、電線一体クランプマークは、クランプ部材による保持力を確保しながらこの肉抜き部の体積分、マーク本体における樹脂材の使用量、重量が低減される。
(3) 上記(1)または(2)の構成の電線一体クランプマークであって、前記樹脂材が、前記マーク本体に取り付けられるクランプ部材の内周面に設けられるクッション材よりも硬い材料であることを特徴とする電線一体クランプマーク。
上記(3)の構成の電線一体クランプマークによれば、クランプ部材がマーク本体に取り付けられる際、内周面に設けられたクッション材が弾性変形しながら円筒状部に密接するので、クランプ部材の保持性能が向上する。
(4) 上記(1)〜(3)の何れか1つの構成の電線一体クランプマークを備えたことを特徴とするワイヤハーネス。
上記(4)の構成のワイヤハーネスによれば、支持部に電線を固定する際のPクランプ等のクランプ部材の保持力にばらつきが生じないので、クランプ部材が電線の延在方向に高い位置精度で取り付けられ、位置ずれを生じることがない。
本発明に係る電線一体クランプマーク及びワイヤハーネスによれば、電線の保持性能を向上させ、取付位置精度を高めることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1実施形態に係る電線一体クランプマークを電線と共に表した斜視図である。 図1に示した電線一体クランプマークにPクランプが固定された状態を表した斜視図である。 図2に示した電線一体クランプマークに固定されたPクランプの一部分を切り欠いた側面図である。 図1に示した電線一体クランプマークをモールド成形するマイクロ成形機の全体斜視図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る電線一体クランプマークを電線と共に表した斜視図であり、(b)は(a)を斜め下方より見た斜視図である。 (a)は図5に示した電線一体クランプマークの平面図、(b)は(a)の側面図、(c)は(a)の下面図である。 図5に示した電線一体クランプマークに固定されたPクランプの一部分を切り欠いた側面図である。 従来のクランプマークが設けられたワイヤハーネスの平面図である。 図8に示したクランプマークの拡大斜視図である。 図9に示したクランプマークの巻回前の斜視図である。 Pクランプの斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る電線一体クランプマークを電線と共に表した斜視図である。
本第1実施形態に係る電線一体クランプマーク11は、車両に搭載される各種のワイヤハーネスに適用される。以下の実施形態では、電線一体クランプマーク11をワイヤハーネスであるバッテリーケーブル13に用いた例を説明する。バッテリーケーブル13は、例えば小径電線15と大径電線17の2本の電線19を有する。電線19は、撚り線または単線からなる導体が、絶縁性の外被で覆われた被覆電線である。バッテリーケーブル13は、この電線19の所定位置に、電線一体クランプマーク11が一体にモールド成形により取り付けられて構成される。
電線一体クランプマーク11は、電線19を全周に亘って包囲するマーク本体21が、マーク本体21の外周面に形成される円筒状部23と、マーク本体21における電線19の延在方向の両端側に形成されるフランジ部31と、を主要な構成として有する。
マーク本体21は、電線19の延在方向における所定位置に樹脂材によって一体にモールド成形され、電線19を全周に亘って包囲する。本第1実施形態において、マーク本体21は、略円柱形状に成形されている。
本第1実施形態において、円筒状部23は、略円柱形状のマーク本体21の側面(円周方向の外周面)となる。従って、円筒状部23は、マーク本体21の軸線に沿う方向の任意位置の断面形状が同一となる。
また、本第1実施形態において、フランジ部31は、円筒状部23よりも半径方向外側に突出するように、円筒状部23よりも大きい外径を有する鍔状に形成され、マーク本体21における電線19の延在方向の両端側に設けられている。即ち、本第1実施形態の電線一体クランプマーク11は、マーク本体21の両端に一対のフランジ部31を有する糸巻き状に形成されている。
なお、本発明に係るフランジ部は、マーク本体21の外周面に沿って連続した鍔状のフランジ部31に限らず、マーク本体21の外周面に沿って間欠に突出された複数の突起により構成することもできる。
次に、電線一体クランプマーク11をバッテリーケーブル13に一体にモールド成形するマイクロ成形機について説明する。
図4に示すように、バッテリーケーブル13に電線一体クランプマーク11を一体にモールド成形するためのマイクロ成形機33は、電動機等の外部動力なしに作業員一人で操作可能な成形機であって、金属や合成樹脂製の成形型35と、図示しない型締め装置と、成形型35に溶融樹脂を加圧注入する低圧射出装置37と、から構成されている。
低圧射出装置37は、ポリプロピレン等の合成樹脂材を加熱して溶融するヒータが設けられた加熱筒39と、加熱筒39内の溶融樹脂を図示しないノズルから射出するプランジャ41と、プランジャ41を前進させる射出シリンダ43と、射出シリンダ43を駆動するハンドル45と、加熱筒39の加熱温度を所望の温度に保持する温調器47と、を有し、これらが台座49に立設する装置支柱51に支持されている。
なお、本実施形態におけるマイクロ成形機33とは、1回の射出成形で成形できる樹脂の量が最大で10g程度のものであって、且つ、成形型35の型締め時に、エアシリンダ又はリンク等を用いて手動で行うことができるものをいう。従って、低圧射出装置37は、電動機やエア等の外部動力によって射出シリンダ43を駆動するものであってもよい。より具体的には、マイクロ成形機33としては、例えば、特開2010−260297号公報、特開2012−30429号公報及び特開2013−103492号公報などに開示された公知の「射出成形装置」を用いることができる。
成形型35は下型53と上型55を備えた水平割金型であって、下向きの上型55の金型分割面(下面)には、上側キャビティ56が形成されている。また、上向きの下型53の金型分割面(上面)には、上側キャビティ56と同形状の下側キャビティ58が形成されている。そして、下型53と上型55とが型締めされて合わせられることにより、これら下側キャビティ58と上側キャビティ56が一体となってキャビティ60を内部に画成する。このキャビティ60の内部に電線19が配置された状態で成形型35が型締めされる。
上型55は、キャビティ60と低圧射出装置37のノズルとを連通させるゲート(図示せず)を備えている。
型締工程では、成形型35が、キャビティ60に電線19を配置して型締めされる。これにより、キャビティ60と電線19との間には、樹脂材の充填空間が画成される。成形型35は、型締めした際の充填空間の容量が数cm3となっている。なお、本実施形態では、成形型35が水平割金型のものについて説明したが、垂直割金型であってもよい。
型締工程に続く射出工程では、溶融した合成樹脂がゲートから低圧で射出される。キャビティ60に射出された溶融樹脂は、充填空間に充填される。本実施形態では、充填空間が糸巻き状とされている。この充填空間に充填された樹脂材が固化することで、電線19の所定位置に、電線一体クランプマーク11が一体となってモールド成形される。
電線19に一体にモールド成形された電線一体クランプマーク11は、規定される電線保持強度の範囲では電線19に対して移動しない固定強度で取り付けられる。換言すれば、電線一体クランプマーク11は、規定される電線保持強度以上の力を加えることによって、電線19に沿って移動可能とすることができる。この場合においても、電線一体クランプマーク11は、円筒状部23に取り付けたPクランプ(クランプ部材)57によって車体パネル等に固定された後には電線19に対しての移動が規制される(図2参照)。
Pクランプ525は、図2に示すように、従来と同様のもの(図11参照)が用いられる。すなわち、クランプ本体部527が帯状の金属板からなり、弧状部531の両端に短冊状の固定片部529と締付け片部533とがそれぞれ連続する略R字形状に形成されたクランプ部材である。この締付け片部533と固定片部529とには、取付ボルト70が挿通されるボルト貫通孔535が穿設されている。
また、Pクランプ525の弧状部531の内周側には、ゴム製のクッション材61が設けられている。クッション材61は、マーク本体21の軸線に沿う方向の断面形状が略C形状となり、弧状部531の内周面を覆う。
本第1実施形態に係る電線一体クランプマーク11は、クッション材61のゴムよりも硬い樹脂材(ポリプロピレン等)で成形されている。これにより、Pクランプ525は、図3に示すように、マーク本体21の円筒状部23に締め付けられると、クッション材61が弾性変形し、円筒状部23に隙間なく密接する。
Pクランプ525は、図2に示すように、締付け片部533と固定片部529とが、双方のボルト貫通孔535を貫通する取付ボルト(締結具)70によって締められることにより、電線一体クランプマーク11の円筒状部23を包囲して締め付ける。この際、取付ボルト70は、車体パネルやブラケットに穿設されるクランプ取付穴に貫通され、車体パネル等とPクランプ525を共締めする。これにより、バッテリーケーブル13は、電線一体クランプマーク11を介して、Pクランプ525により車体パネル等の所定位置に固定される。
次に、上記した本第1実施形態に係る電線一体クランプマーク11の作用を説明する。
本第1実施形態に係る電線一体クランプマーク11では、電線19の延在方向の所定位置に、電線19を全周に亘って包囲するマーク本体21が樹脂材によって一体にモールド成形される。これにより、電線一体クランプマーク11は、電線19の延在方向に高い位置精度で取り付けられ、位置ずれを生じることもない。
なお、バッテリーケーブル13の電線19は、1本であっても、複数本であってもよい。また、電線一体クランプマーク11は、電線19の延在方向に複数箇所設けることができる。
マーク本体21の外周面には、円筒状部23が形成されている。円筒状部23の断面形状は、円形となる。図1に示したように、バッテリーケーブル13が2本の電線19からなる場合、従来のクランプマーク515(図9参照)は、電線19の延在方向に直交する断面形状が楕円形となる。これに対し、本第1実施形態に係る電線一体クランプマーク11は、成形型35によって、樹脂材が2本の電線19を包囲するようにモールド成形してマーク本体21が形成されるので、外形が必ず円形の円筒状部23を設けることができる。
その結果、電線一体クランプマーク11は、マーク本体21の円筒状部23が、従来のクランプマーク515のように楕円形断面となることがないので、車体パネルに電線19を固定する際のPクランプ525の保持力にばらつきが生じない。従って、円筒状部23に対してPクランプ525がどの取付向きであっても同じ保持力が確保される。
また、マーク本体21は、電線19の全周に亘って一体にモールド成形されているので、走行時に電線19とマーク本体21との間に砂等が侵入することがない。そこで、電線19は、走行時、マーク本体21との間に入った砂等により被覆が磨耗する虞がない。
これに対し、図9に示した従来のクランプマーク515では、電線501の外周面にシート状のクランプマーク材519を巻回するので、電線501との間に隙間を生じることがある。この隙間は、特に2本以上が横に並ぶ電線501を包囲した場合に顕著に生じる。すなわち、断面∞形状となった2本の電線501の上下中央部のV溝部が、Pクランプ525の内周面との間で隙間を形成する。その結果、電線501は、走行時、クランプマーク515との間の隙間に砂等が入り、被覆が摩耗する可能性がある。
更に、本第1実施形態の電線一体クランプマーク11では、フランジ部31によって、マーク本体21とPクランプ525との軸線方向の相対移動が規制されるので、Pクランプ525の取り付け位置精度が一層向上し、また、マーク本体21がPクランプ525から脱落することもない。
次に、本発明に係る電線一体クランプマークの第2実施形態を説明する。
図5〜図7に示すように、本第2実施形態に係る電線一体クランプマーク63は、マーク本体65の外周面に、肉抜き部67,71が形成されている。これら肉抜き部67,71は、上記の成形型35とは異なる肉抜き部成形部を有する成形型を用いることで成形される。
肉抜き部67は、一対の円筒状部23Aに挟まれる外周面円周方向の一部分の成形面が、円筒状部23Aよりも半径方向内側に配置して形成される。この肉抜き部67は、図5の(a)に示すように、一対の円筒状部23Aに挟まれる成形面を平坦面69とすることで成形されている。また、肉抜き部71は、図5の(b)に示すように、一対の円筒状部23Aに挟まれる成形面を凹面部73とすることで成形されている。図6に示すように、第2実施形態に係る電線一体クランプマーク63は、平坦面69を有する肉抜き部67と、凹面部73を有する肉抜き部71との双方が、マーク本体65の直径方向の両側に設けられたものとなっている。
次に、本第2実施形態に係る電線一体クランプマーク63の作用を説明する。
図7に示すように、本第2実施形態に係る電線一体クランプマーク63では、Pクランプ525の内周面(クッション材61)と接する一対の円筒状部23Aの間に、肉抜き部67及び肉抜き部71が設けられる。肉抜き部67及び肉抜き部71の成形面は、円筒状部23Aよりも半径方向内側に配置される。すなわち、Pクランプ525の内周面と肉抜き部67及び肉抜き部71の成形面との間には閉鎖間隙75が形成される。
電線一体クランプマーク63は、この閉鎖間隙75の体積分、樹脂材の使用量及び重量が低減される。マーク本体65は、少なくとも一部に断面形状が円形の円筒状部23Aを残してPクランプ525と所定の保持力が確保できれば、それ以上のPクランプ525との接触面積の削減も可能である。そこで、肉抜き部67及び肉抜き部71は、この削減可能な接触面積の範囲内でマーク本体65の外周面に設けられる。
なお、本第2実施形態の電線一体クランプマーク63では、マーク本体65の両端側に配置された一対の円筒状部23Aに挟まれる外周面円周方向の一部分の成形面に、肉抜き部67及び肉抜き部71が設けられたが、本発明の肉抜き部はこれに限定されるものではない。例えば、マーク本体の中央に配置された円筒状部の両端側における外周面円周方向の一部分の成形面にそれぞれ肉抜き部を設けることもできる。即ち、本発明の電線一体クランプマークは、マーク本体の少なくとも一部に断面形状が円形の円筒状部を残し、電線を固定する際のクランプ部材の保持力にばらつきが生じるのを防止できれば、マーク本体の外周面に肉抜き部を適宜設けることができる。
従って、上記各実施形態に係る電線一体クランプマーク11,63によれば、電線19の保持性能を向上させ、取付位置精度を高めることができる。
また、上記各実施形態に係るバッテリーケーブル13によれば、車体パネルに電線19を固定する際のPクランプ525の保持力にばらつきが生じないので、Pクランプ525が電線19の延在方向に高い位置精度で取り付けられ、位置ずれを生じることがない。
ここで、上述した本発明に係る電線一体クランプマークの実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1] 電線(19)の延在方向における所定位置に樹脂材によって一体にモールド成形され、前記電線(19)を全周に亘って包囲するマーク本体(21)が、
前記マーク本体(21)の外周面に形成される円筒状部(23)と、
前記円筒状部(23)よりも半径方向外側に突出するように前記マーク本体(21)における前記電線(19)の延在方向の両端側に形成されるフランジ部(31)と、
を備えることを特徴とする電線一体クランプマーク(11)。
[2] 上記[1]の構成の電線一体クランプマークであって、
前記マーク本体(65)の外周面には、前記円筒状部(23A)を少なくとも一部に残して肉抜き部(67,71)が形成されていることを特徴とする電線一体クランプマーク(63)。
[3] 上記[1]または[2]の構成の電線一体クランプマーク(11,63)であって、
前記樹脂材が、前記マーク本体(21,65)に取り付けられるクランプ部材(Pクランプ525)の内周面に設けられるクッション材(61)よりも硬い材料であることを特徴とする電線一体クランプマーク(11,63)。
[4] 上記[1]〜[3]の何れか1つの構成の電線一体クランプマーク(11,63)を備えたことを特徴とするワイヤハーネス(バッテリーケーブル13)。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
11…電線一体クランプマーク
13…バッテリーケーブル(ワイヤハーネス)
19…電線
21…マーク本体
23…円筒状部
31…フランジ部
525…Pクランプ(クランプ部材)

Claims (4)

  1. 電線の延在方向における所定位置に樹脂材によって一体にモールド成形され、前記電線を全周に亘って包囲するマーク本体が、
    前記マーク本体の外周面に形成される円筒状部と、
    前記円筒状部よりも半径方向外側に突出するように前記マーク本体における前記電線の延在方向の両端側に形成されるフランジ部と、
    を備えることを特徴とする電線一体クランプマーク。
  2. 請求項1記載の電線一体クランプマークであって、
    前記マーク本体の外周面には、前記円筒状部を少なくとも一部に残して肉抜き部が形成されていることを特徴とする電線一体クランプマーク。
  3. 請求項1または請求項2記載の電線一体クランプマークであって、
    前記樹脂材が、前記マーク本体に取り付けられるクランプ部材の内周面に設けられるクッション材よりも硬い材料であることを特徴とする電線一体クランプマーク。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の電線一体クランプマークを備えたことを特徴とするワイヤハーネス。
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