JP6209397B2 - 電線保護部材 - Google Patents

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Description

本発明は、電線保護部材に関する。
自動車等に設けられるワイヤハーネスには、電線が他部材と接触して傷つかないようにするための保護管が使用される。そして、合成樹脂材料からなり可撓性を有する保護管の外周面には、電線が配索される車体パネルの取付孔に係止される係止具が緊縛される。ところが、保護管は、係止具を結束バンド等で緊縛した箇所が潰れることがある。保護管の潰れた箇所には電線が噛み込まれる。また、潰れた箇所は、電線収容空間が減少し、電線保護機能が低下する不具合が生じる。
そこで、車体パネルの取付孔に係止可能な係止具が、保護管に一体成形された係止具付保護管(電線保護部材)が提案されている(特許文献1参照)。図10に示すように、ワイヤハーネス501は、係止具付保護管503を有する。この係止具付保護管503は、電線505が配索される車体パネルの取付孔に係止される係止具507が、電線束509を収容する筒状に形成された保護管(電線保護管)511の外周面に設けられる。
この係止具付保護管503によれば、係止具507が保護管511に一体成形されるので、上述したように結束バンドで係止具を保護管に緊縛する必要がない。そのため、保護管511が結束バンドによる緊縛によって潰されることがない。
特開2012−217295号公報
ところで、保護管511には、軸線に沿う方向にスリットを形成するものがある。この種の保護管511は、このスリットを開くことで半径方向外側からの電線束509の挿入を可能とする。
しかしながら、上記従来の係止具付保護管503は、図10に示したように、円筒状に形成された筒状部513が、保護管511の外周面を覆っている。そして、合成樹脂製の保護管511は、複数の大径部515及び小径部517が交互に連なることで可撓性(容易な曲げ性)を有するように構成されている。そこで、保護管511の外周面に設けられた筒状被覆部材である筒状部513は、小径部517を挟み隣接する大径部515同士の間の凹状の外周溝519に、内側成形部が充填されて保護管511と一体となっている。このため、特に外周溝519に成形樹脂が充填される筒状部513の内側成形部は肉厚となり、スリットが開きにくいという問題がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、外周面に筒状被覆部材が設けられた電線保護管のスリットを開き易くすることができる電線保護部材を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 可撓性を有する筒状の電線保護管と、
前記電線保護管の外周面にモールド成形される筒状被覆部材と、
前記電線保護管及び前記筒状被覆部材の軸線に沿う方向に形成されて電線を挿入するためのスリットと、
前記スリットに沿って前記筒状被覆部材に形成される薄肉部と、
を備え
前記電線保護管が、複数の大径部及び小径部が交互に連なり前記小径部を挟み隣接する前記大径部同士の間が凹状の外周溝となるように形成されており、
前記筒状被覆部材が、複数の前記外周溝にそれぞれモールド成形された複数の環状部で構成され、各前記環状部に前記薄肉部が形成されている
ことを特徴とする電線保護部材。
上記(1)の構成の電線保護部材によれば、電線保護管の外周面にモールド成形された筒状被覆部材は、スリットに沿う薄肉部が設けられることで、周方向で部分的に脆弱部となる薄肉部がヒンジとなってスリットを開き易くすることができる。なお、薄肉部は、一つでもよく、スリットを挟んで筒状被覆部材の周方向両側に一対設けられてもよい。
(2) 可撓性を有する筒状の電線保護管と、前記電線保護管の外周面にモールド成形される筒状被覆部材と、前記電線保護管及び前記筒状被覆部材の軸線に沿う方向に形成されて電線を挿入するためのスリットと、前記スリットに沿って前記筒状被覆部材に形成される薄肉部と、を備え、前記電線保護管が、複数の大径部及び小径部が交互に連なり前記小径部を挟み隣接する前記大径部同士の間が凹状の外周溝となるように形成されており、
前記薄肉部が、前記大径部の外周表面よりも低く形成されていることを特徴とする電線保護部材。
上記(2)の構成の電線保護部材によれば、筒状被覆部材に設けられる薄肉部が、外周溝の溝深さの範囲内の厚み(外周溝に収まる厚み)に形成されることにより、筒状被覆部材のスリットがより開き易くなる。また、筒状被覆部材の外径を大径部よりも小さくして軽量化を図ると共に、コンパクトにすることもできる。この場合、筒状被覆部材が複数の外周溝にそれぞれモールド成形された複数の環状部で形成され、各環状部に薄肉部が形成される。
(3) 上記(1)又は(2)の構成の電線保護部材であって、前記筒状被覆部材には、車体パネルの取付孔に係止される係止具が一体に成形されることを特徴とする電線保護部材。
上記(3)の構成の電線保護部材によれば、車体パネルの取付孔に係止具が係止された際に電線の荷重がかかる電線保護管の部位に設けられた筒状被覆部材は、十分な支持剛性を維持して潰れにくくなりながら、スリットから電線を挿入する際の作業性を損なうことがない。
(4) 上記(1)〜(3)の何れか1つの構成の電線保護部材であって、前記スリットを挟んで前記電線保護部材の周方向両側に設けられる一対の前記薄肉部が、前記軸線を挟んで前記スリットと反対側に位置する前記筒状被覆部材の外周面に形成されることを特徴とする電線保護部材。
上記(4)の構成の電線保護部材によれば、スリットを挟んで電線保護部材の周方向両側に一対設けられる薄肉部が、スリットと反対側に位置する筒状被覆部材の外周面に形成されることで、スリットを開いて電線を挿入する際にヒンジとなる一対の薄肉部における電線挿入幅が電線外径よりも広くなり、電線の挿入が容易となる。
本発明に係る電線保護部材によれば、外周面に筒状被覆部材が設けられた電線保護管のスリットを開き易くすることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係る電線保護部材の斜視図である。 図1に示した電線保護部材の一部分を切り欠いた拡大側面図である。 電線保護管と中子の斜視図である。 電線保護管及び中子が下型にセットされた成形型の型開き状態を示す斜視図である。 電線保護部材が成形された後の成形型の型開き状態を示す斜視図である。 マイクロ成形機の斜視図である。 (a)は通常状態の電線保護部材の筒状被覆部材における横断面図、(b)は(a)に示した電線保護管及び筒状被覆部材のスリットが薄肉部をヒンジとして開かれた状態の筒状被覆部材における横断面図である。 筒状被覆部材における薄肉部が大径部の外周表面よりも低く形成された変形例に係る電線保護部材の要部斜視図である。 筒状被覆部材が複数の環状部で形成された変形例に係る電線保護部材の電線保護管を略記した斜視図である。 従来の係止具付保護管の斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係る電線保護部材11は、電線保護管13と、筒状被覆部材15と、スリット17と、薄肉部19と、を有する。
本実施形態に係る電線保護管13は、合成樹脂材料よりなり、材質的及び構造的に可撓性を有する。電線保護管13は、複数の大径部21及び小径部23が交互に連なり、小径部23を挟み隣接する大径部21同士の間が凹状の外周溝25となるように形成されて可撓性を有する蛇腹状とされている。即ち、大径部21及び小径部23のそれぞれは、材質的に弾性変形可能であると共に、大径部21と小径部23との間に形成される外周溝25の側壁部22が曲げ荷重に対して脆弱となることにより、構造的にも可撓性を有する。この電線保護管13としては、所謂コルゲートチューブが好適に用いられる。勿論、本実施形態に係る電線保護管には、長尺の円筒状に形成された弾性チューブを用いることもできる。
更に、電線保護管13には、電線(図示略)を挿入するためのスリット17が、軸線27に沿う方向に形成されている。スリット17は、電線保護管13の全長に亘って形成される。本実施形態では、電線保護管13の軸線27を挟んでスリット17の反対側に後述する係止具35が設けられる。
本実施形態に係る筒状被覆部材15は、合成樹脂材料よりなり、電線保護管13の外周面にモールド成形され、内側成形部32(図2参照)が少なくとも複数(本実施形態では4本)の外周溝25に充填されて電線保護管13と一体となっている筒状部29を有する。本実施形態において、筒状被覆部材15は、外周溝25と共に隣接する大径部21を覆う筒状部29が、電線保護管13の所望部分の外周面にモールド成形される。上述したように、電線保護管13にスリット17が形成されるので、筒状被覆部材15の筒状部29にもスリット18が形成される。筒状部29は、C字状となってスリット18が開放される(図7参照)。筒状部29は、電線保護管13と共に、後述の成形型31(図4参照)に入れられることでモールド成形される。なお、筒状被覆部材15に一体成形される筒状部29は、少なくとも2つ以上の大径部21に亘りモールドされる。
本実施形態の筒状部29には、連結部30が一体に成形される。連結部30は、筒状部29の半径方向外側に突出し、電線保護管13の軸線27に沿う方向に延在する起立壁状に形成される。つまり、筒状部29は、円周方向の僅かな距離で連結部30に接続されている。連結部30の両側面には補強リブ33が垂直に突設される。連結部30と補強リブ33の平断面は、十字形状となる。補強リブ33の下端は、筒状部29の外周の一部分に固着される。
そして、筒状被覆部材15の連結部30には、クリップ等の係止具35が一体に成形されている。本実施形態において、係止具35は、車体パネル(図示略)に穿設される取付孔の周縁に当接する当接板37と、当接板37から垂直に突出する軸部39と、軸部39の先端側から当接板37に向かって拡開する一対の係止爪41と、からなる。係止具35は、当接板37が連結部30の上端に一体に成形されている。
係止具35は、一対の係止爪41をつぼめて軸部39が取付孔に挿入される。係止具35は、当接板37が車体パネルに当接すると、車体パネルの裏側で一対の係止爪41が開き、係止爪41と当接板37とで車体パネルを挟んで、車体パネルに係止される。
係止具35は、クリップの他に、例えば結束バンドを挿通するためのバンド挿通穴が穿設されたバンド貫通体であってもよい。この他、係止具35は、結束バンドによってプロテクタ等の被固定体に緊締される締結片(「ベラ」とも称す。)等であってもよい。
更に、筒状被覆部材15の筒状部29には、スリット18に沿って平行に薄肉部19が形成される。本実施形態において、薄肉部19は、断面U字状の連続溝として形成されている。なお、薄肉部19の溝形状は、断面U字状に限らず、断面V字状、凹溝(角溝)状等とすることができる。また、薄肉部19は、軸線方向に連続せず、断続的に形成されてもよい。更に、薄肉部19は、薄肉部位と穿孔された部位が交互に並ぶ構成であってもよい。
本実施形態において、筒状部29に形成された薄肉部19は、スリット17を挟んで筒状部29の周方向両側に一対設けられている。勿論、薄肉部19は、筒状部29の片側にのみ設けられてもよい。また、薄肉部19は、一つの形成箇所において、狭い幅の複数の平行な溝が集合して構成されてもよい。
更に、本実施形態において、筒状被覆部材15の筒状部29に形成される一対の薄肉部19は、軸線27を挟んでスリット18と反対側に位置する筒状部29の外周面(図7(a)中の水平線28よりも上側の外周面)に形成されている。
次に、上記電線保護部材11の製造方法を説明する。
図3に示すように、上述した電線保護部材11を成形するには、先ず、電線保護管13に中子43が挿入される。
中子43は、電線保護管13の内径に略同一で挿入可能となった軸体45と、この軸体45の外周に、軸線27に沿う方向で突出した挟入板47と、で構成される。中子43は、成形型31にセットされる前の電線保護管13に、挟入板47をスリット17に差し入れながら軸体45が挿入される。これにより、高温となった成形樹脂の注入圧力によっても電線保護管13が潰れなくなる。また、電線保護管13から突出した挟入板47が成形型31の挟入板収容部49(図4及び図5参照)に配置されることで、成形品におけるスリット17と係止具35との相対位置を決めることができる。
図4に示すように、成形型31は、合成樹脂製の上型51と下型53とからなる。上型51と下型53の電線保護管収容部55には、中子43が挿入された電線保護管13が配置される。上型51と下型53とは、電線保護管13を挟んで型締装置により型締めされる。そこで、内方に配置された電線保護管13と、電線保護管収容部55の内面との間には、筒状部29、連結部30及び係止具35に応じたキャビティ60が配置される。この状態で溶融した熱可塑性樹脂が上型51の供給路56からゲート57を介してキャビティ60に低圧射出される。所定量の熱可塑性樹脂が供給されることで、キャビティ60には熱可塑性樹脂が充満する。熱可塑性樹脂は、硬化することで、キャビティ60の内面形状を外形状とする筒状部29、連結部30及び係止具35を備えた筒状被覆部材15を電線保護管13の外周にモールド成形する。
そして、図5に示すように、成形型31の型開きされた上型51と下型53から成形品を取り出して、ゲート57からスプルー58及びランナー59を除去することで、電線保護部材11の製造が完了する。
成形型31内のキャビティ60への熱可塑性樹脂の注入には、図6に示すマイクロ成形機72が使用される。マイクロ成形機72は、電動機等の外部動力なしに作業員一人で操作できる樹脂成形機であって、上型51と、下型53を開閉する型締装置(図示せず)と、成形型31に溶融樹脂を加圧注入する低圧射出装置70と、から構成されている。
低圧射出装置70は、ポリプロピレン等の合成樹脂等を加熱して溶融するヒータが設けられた加熱筒71と、加熱筒71の溶融樹脂を図示しないノズルから射出するプランジャ73と、プランジャ73を前進させる射出シリンダ75と、射出シリンダ75を駆動するハンドル77と、加熱筒71の加熱温度を所望の温度に保持する温調器79と、を有し、これらが台座81に立設する支柱83に支持される。
なお、本実施形態におけるマイクロ成形機72とは、一回の射出成形で成形できる樹脂の量が最大で数十g程度のものであって、且つ、成形型31の型締め時に、エアシリンダまたはリンク等を用いて手動で行うことができるものをいう。なお、低圧射出装置70は、電動機やエア等の外部動力によって射出シリンダ75を駆動するものであってもよい。より具体的には、マイクロ成形機72としては、例えば、特開2010−260297号公報、特開2012−30429号公報及び特開2013−103492号公報などに開示された公知の「射出成形装置」を用いることができる。
本実施形態の成形型31は、台座81に配置される。成形型31は、上型51と下型53とが、電線保護管収容部55に電線保護管13を収容するように挟んで合わせられることで、キャビティ60が成形可能な空洞となる。そして、この空洞にスプルー58、ランナー59及びゲート57を介して供給路56から溶融した熱可塑性樹脂を供給することで、筒状被覆部材15が電線保護管13の外周に射出成形され、電線保護部材11が形成される。
なお、本実施形態では、成形型31が水平割型のものについて説明したが、成形型31は垂直割型であってもよい。
次に、上記構成を有する電線保護部材11の作用を説明する。
本実施形態に係る電線保護部材11によれば、電線保護管13の外周面にモールド成形された筒状被覆部材15の筒状部29は、図7(a)に示すように、スリット17に沿う薄肉部19が設けられることで、周方向で部分的に脆弱部となる薄肉部19がヒンジとなって、スリット18を開き易くすることができる。即ち、図7(b)に示すように、筒状部29は、薄肉部19を挟み連結部側の被覆基部65に対し、薄肉部19を挟み連結部側と反対側となる被覆端部61の連接剛性が低下することで、スリット18が開き易くなる。
更に、本実施形態の電線保護部材11では、スリット18を挟んで筒状部29の周方向両側に一対設けられる薄肉部19が、スリット18と反対側に位置する筒状部29の外周面に形成される。これによれ、スリット17,18を開いて電線を挿入する際にヒンジとなる一対の薄肉部19における電線挿入幅が電線外径よりも広くなり、電線の挿入が容易となる。
また、本実施形態の電線保護部材11では、筒状被覆部材15が、外周溝25と共に隣接する大径部21を覆う円筒状の筒状部29を有する。これにより、筒状部29がモールド成形された電線保護管13の部位における剛性が高まり、潰れにくくなる。即ち、筒状被覆部材15の筒状部29に一体に成形された係止具35は、連結部30から電線保護管13と反対側に突設されて、車体パネルの取付孔に係止される。これにより、電線保護管13に挿通された電線束が、車体パネルに支持される。この際、電線の荷重がかかる電線保護管13の部位は、複数の外周溝25に一体に固着した筒状被覆部材15の筒状部29で円周方向に包囲されているので、筒状被覆部材15の筒状部29が外殻となって十分な支持剛性を維持して潰れることがない。
次に、上記実施形態に係る電線保護部材11の変形例を説明する。
図8は筒状被覆部材15Aにおける薄肉部67が大径部21の外周表面69よりも低く形成された変形例に係る電線保護部材66の要部斜視図である。
この変形例に係る電線保護部材66は、薄肉部67が、大径部21の外周表面69よりも低く形成されている。そこで、筒状被覆部材15Aの筒状部29Aにおける薄肉部67は、スリット18に沿って平行に大径部21の一部分と交互に表出する。
この電線保護部材66によれば、筒状被覆部材15Aの筒状部29Aに設けられる薄肉部67が、外周溝25の溝深さの範囲内の厚み(外周溝25に収まる厚み)に形成されることにより、薄肉部67の剛性が更に小さくなる。また、薄肉部67では、大径部21が表出し、溝底が断続的に分断される。これにより、筒状被覆部材15Aの筒状部29Aはスリット18がより開き易くなる。
次に、電線保護部材11の他の変形例を説明する。
図9は筒状被覆部材15Bが複数の環状部63で形成された変形例に係る電線保護部材68の電線保護管13を略記した斜視図である。
この変形例に係る電線保護部材68は、筒状被覆部材15Bにおける筒状部が、複数の外周溝25に成形されて固着する環状部63により構成されている。
この変形例に係る電線保護部材68によれば、電線保護管13の複数の外周溝25に、複数(本実施形態では4つ)の環状部63がモールド成形されてそれぞれ固着する。これら環状部63は、円周方向の一部分のみが連結部30(図1参照)によって連結されており、環状部63同士の円周方向の殆どは相互に分離している。電線保護管13の環状部63がモールド成形された部分(即ち、外周溝25)は、厚肉となって剛性が高まり、潰れにくくなる。
一方、電線保護管13の軸線方向に隣接する環状部63は殆どが相互に分離しているので、その間に挟まれる大径部21は、軸線方向の伸縮(特に圧縮変形)が拘束され難い。その結果、電線保護管13は、隣接する外周溝25に環状部63がモールド成形されて固着された部位であっても、大径部21が圧縮変形可能となることで可撓性が損なわれない。
その上、筒状被覆部材15Bの環状部63には、スリット18に沿って平行に薄肉部19が形成されることで、筒状被覆部材15Bの環状部63はそれぞれスリット18が開き易くなる。このような環状部63を有する構造においても、電線保護管13は、環状部63と共にスリット17が開き易くなる。また、筒状被覆部材15Bの環状部63の外径を大径部21よりも小さくして軽量化を図ると共に、コンパクトにすることもできる。
従って、本実施形態に係る電線保護部材11,66,68によれば、外周面に筒状被覆部材15,15A,15Bが設けられた電線保護管13のスリット17を開き易くすることができる。
ここで、上述した本発明に係る電線保護部材の実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1] 可撓性を有する筒状の電線保護管13と、前記電線保護管13の外周面にモールド成形される筒状被覆部材15と、前記電線保護管13及び前記筒状被覆部材15の軸線27に沿う方向に形成されて電線を挿入するためのスリット17,18と、前記スリット18に沿って前記筒状被覆部材15に形成される薄肉部19と、を備えることを特徴とする電線保護部材11。
[2] 上記[1]の構成の電線保護部材66,68であって、前記電線保護管13が、複数の大径部21及び小径部23が交互に連なり前記小径部23を挟み隣接する前記大径部21同士の間が凹状の外周溝25となるように形成されており、
前記薄肉部19,67が、前記大径部21の外周表面69よりも低く形成されていることを特徴とする電線保護部材66,68。
[3] 上記[1]又は[2]の構成の電線保護部材11,66,68であって、前記筒状被覆部材15,15A,15Bには、車体パネルの取付孔に係止される係止具35が一体に成形されることを特徴とする電線保護部材11,66,68。
[4] 上記[1]〜[3]の何れか1つの構成の電線保護部材11,66,68であって、前記スリット17を挟んで前記電線保護部材11,66,68の周方向両側に設けられる一対の前記薄肉部19,67が、前記軸線27を挟んで前記スリット17と反対側に位置する前記筒状被覆部材15,15A,15Bの外周面に形成されることを特徴とする電線保護部材11,66,68。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
11…電線保護部材
13…電線保護管
15…筒状被覆部材
17…スリット
18…スリット
19…薄肉部
21…大径部
23…小径部
25…外周溝
29…筒状部
30…連結部
35…係止具
69…外周表面

Claims (4)

  1. 可撓性を有する筒状の電線保護管と、
    前記電線保護管の外周面にモールド成形される筒状被覆部材と、
    前記電線保護管及び前記筒状被覆部材の軸線に沿う方向に形成されて電線を挿入するためのスリットと、
    前記スリットに沿って前記筒状被覆部材に形成される薄肉部と、
    を備え
    前記電線保護管が、複数の大径部及び小径部が交互に連なり前記小径部を挟み隣接する前記大径部同士の間が凹状の外周溝となるように形成されており、
    前記筒状被覆部材が、複数の前記外周溝にそれぞれモールド成形された複数の環状部で構成され、各前記環状部に前記薄肉部が形成されている
    ことを特徴とする電線保護部材。
  2. 可撓性を有する筒状の電線保護管と、
    前記電線保護管の外周面にモールド成形される筒状被覆部材と、
    前記電線保護管及び前記筒状被覆部材の軸線に沿う方向に形成されて電線を挿入するためのスリットと、
    前記スリットに沿って前記筒状被覆部材に形成される薄肉部と、
    を備え、
    前記電線保護管が、複数の大径部及び小径部が交互に連なり前記小径部を挟み隣接する前記大径部同士の間が凹状の外周溝となるように形成されており、
    前記薄肉部が、前記大径部の外周表面よりも低く形成されている
    ことを特徴とする電線保護部材。
  3. 前記筒状被覆部材には、車体パネルの取付孔に係止される係止具が一体に成形されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電線保護部材。
  4. 前記スリットを挟んで前記電線保護部材の周方向両側に設けられる一対の前記薄肉部が、前記軸線を挟んで前記スリットと反対側に位置する前記筒状被覆部材の外周面に形成されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電線保護部材。
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