JP6251520B2 - 電線保護部材 - Google Patents

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Description

本発明は、電線保護部材に関する。
自動車等に設けられるワイヤハーネスには、電線が他部材と接触して傷つかないようにするための保護管が使用される。そして、合成樹脂材料からなり可撓性を有する保護管の外周面には、電線が配索される車体パネルの取付孔に係止される係止具が緊縛される。ところが、保護管は、係止具を結束バンド等で緊縛した箇所が潰れることがある。保護管の潰れた箇所には電線が噛み込まれる。また、潰れた箇所は、電線収容空間が減少し、電線保護機能が低下する不具合が生じる。
そこで、車体パネルの取付孔に係止可能な係止具が、保護管に一体成形された係止具付保護管(電線保護部材)が提案されている(特許文献1参照)。図9に示すように、ワイヤハーネス501は、係止具付保護管503を有する。この係止具付保護管503は、電線505が配索される車体パネルの取付孔に係止される係止具507が、電線束509を収容する筒状に形成された保護管(電線保護管)511の外周面に設けられる。
係止具付保護管503は、円筒状に形成された筒状被覆部材である筒状部513が、保護管511の外周面に設けられる。合成樹脂製の保護管511は、複数の大径部515及び小径部517が交互に連なることで可撓性(容易な曲げ性)を有するように構成されている。保護管511の外周面に設けられた筒状部513は、小径部517を挟み隣接する大径部同士の間の凹状の外周溝519に、内側成形部が充填されて保護管511と一体となる。この筒状部513に設けられた係止具507は、一対の係止爪521をつぼめて軸部523が車体パネルの取付孔に挿入される。係止具507は、当接板525が車体パネルに当接すると、車体パネルの裏側で一対の係止爪521が開き、係止爪521と当接板525とで車体パネルを挟んで、車体パネルに係止される。
この係止具付保護管503によれば、係止具507が保護管511に一体成形されるので、上述したように結束バンドで係止具を保護管に緊縛する必要がない。そのため、保護管511が結束バンドによる緊縛によって潰されることがない。
特開2012−217295号公報
しかしながら、上記従来の係止具付保護管503は、係止爪521をつぼめて軸部523を車体パネルの取付孔に挿入する際に大きな押圧力が加わると、保護管511と共に筒状部513が潰れる虞がある。これに対し、筒状部513の全周の肉厚を厚くすれば、肉厚が増して潰れ難くなる反面、筒状部513が大径となって他部材と干渉したり、配索が困難となったりする不具合が生じるという問題がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、筒状被覆部材を肥大化させずに潰れ難くできる電線保護部材を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 可撓性を有する筒状の電線保護管と、前記電線保護管の外周面にモールド成形される筒状被覆部材と、前記筒状被覆部材と一体に成形されて車体パネルの取付孔に係止される係止具と、を備え、前記筒状被覆部材は、周方向において少なくとも前記係止具が突設される他の外周部よりも半径方向の肉厚が厚く成形された厚肉部と、前記厚肉部の外表面に形成されて前記電線保護管の軸線を通る平面と略平行な平面又は緩やかな曲面と、前記他の外周部及び前記厚肉部から軸線方向に延出して形成されて前記他の外周部の外周面から連続する同径の外周面を有すると共に前記厚肉部を有さない円筒部と、を有することを特徴とする電線保護部材。
上記(1)の構成の電線保護部材によれば、厚肉部が設けられた筒状被覆部材は、その部分が耐力壁となって径方向へ潰れ難くなる。また、筒状被覆部材に設けられた厚肉部は、その部分のみが他の外周部よりも筒状被覆部材の外周面から突出するので、筒状被覆部材の周方向の全てを厚肉とした場合に比べ、筒状被覆部材の肥大化が抑制される。更に、厚肉部の外表面には、電線保護管の軸線を通る平面と略平行な平面又は緩やかな曲面が形成されることで、厚肉部が半径方向外方へ必要以上に突出した外形状となることはなく、平面又は緩やかな曲面も係止具を車体パネルの取付孔に押し込む際の押面や、電線保護部材を車体パネルに配索する際の座面として利用することできる。
なお、本明細書中における「電線保護管の軸線を通る平面と略平行」とは、完全な平行状態に限らず、若干傾斜した状態をも含むものであり、「緩やかな曲面」とは、電線保護管の外径より小さな曲率を有する湾曲面や球面を含むものである。
(2) 上記(1)の構成の電線保護部材であって、前記厚肉部が、前記平面又は緩やかな曲面に直交して前記筒状被覆部材の外周面と接する一対の平坦側面を有することを特徴とする電線保護部材。
上記(2)の構成の電線保護部材によれば、厚肉部は、外表面に形成された平面又は緩やかな曲面と一対の平坦側面とによって、断面略矩形状に形成される。そこで、厚肉部のこれら平面又は緩やかな曲面、及び平坦側面は、それぞれ押面や座面として利用が可能となる。
(3) 上記(1)又は(2)の構成の電線保護部材であって、前記平面又は緩やかな曲面が、前記電線保護管の軸線を挟んで前記係止具の反対側に形成されることを特徴とする電線保護部材。
上記(3)の構成の電線保護部材によれば、厚肉部の平面又は緩やかな曲面が、車体パネルの取付孔に対する係止具の押し込み方向と略垂直な面となり、押し込み力が効率よく係止具の挿入力に作用するようになる。これにより、電線保護管を潰さずに、電線保護部材が容易に車体パネルに固定可能となる。
本発明に係る電線保護部材によれば、筒状被覆部材を肥大化させずに潰れ難くできる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係る電線保護部材の斜視図である。 (a)及び(b)は図1に示した電線保護部材の正面図及び電線保護部材の一部分を切り欠いた拡大側面図である。 電線保護管と中子の斜視図である。 電線保護管及び中子が下型にセットされた成形型の型開き状態を示す斜視図である。 電線保護部材が成形された後の成形型の型開き状態を示す斜視図である。 マイクロ成形機の斜視図である。 (a)及び(b)は筒状被覆部材の変形例に係る電線保護部材の斜視図及び側面図である。 筒状被覆部材の他の変形例に係る電線保護部材の取付状態を説明する概略図である。 従来の係止具付保護管の斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係る電線保護部材11は、電線保護管13と、筒状被覆部材15と、厚肉部17と、平坦面43と、を有する。
本実施形態に係る電線保護管13は、合成樹脂材料よりなり、材質的及び構造的に可撓性を有する。電線保護管13は、複数の大径部19及び小径部21が交互に連なり、小径部21を挟み隣接する大径部19同士の間が凹状の外周溝23となるように形成されて可撓性を有する蛇腹状とされている。即ち、大径部19及び小径部21のそれぞれは、材質的に弾性変形可能であると共に、大径部19と小径部21との間に形成される外周溝23の側壁部22が曲げ荷重に対して脆弱となることにより、構造的にも可撓性を有する。この電線保護管13としては、所謂コルゲートチューブが好適に用いられる。勿論、本実施形態に係る電線保護管には、長尺の円筒状に形成された弾性チューブを用いることもできる。
また、本実施形態に係る電線保護管13には、電線(図示略)を挿入するためのスリットが形成されていないが、軸線25に沿う方向で電線保護管13の全長に渡ってスリットが形成されていてもよいことは云うまでもない。
本実施形態に係る筒状被覆部材15は、合成樹脂材料よりなり、電線保護管13の外周面にモールド成形され、内側成形部32(図2(b)参照)が少なくとも複数(本実施形態では4本)の外周溝23に充填されて電線保護管13と一体となっている。本実施形態において、筒状被覆部材15は、外周溝23と共に隣接する大径部19を覆って電線保護管13の所望部分の外周面にモールド成形される。筒状被覆部材15は、電線保護管13と共に、後述の成形型31(図4参照)に入れられることでモールド成形される。なお、筒状被覆部材15は、少なくとも2つ以上の大径部19に亘りモールドされる。なお、電線保護管13にスリットが形成される場合には、この筒状被覆部材15にもスリットが形成される。これにより、筒状被覆部材15は、C字状となって開放される。
本実施形態の筒状被覆部材15には、連結部30が一体に成形される。連結部30は、筒状被覆部材15の半径方向外側に突出し、電線保護管13の軸線25に沿う方向に延在する起立壁状に形成される。つまり、筒状被覆部材15は、円周方向の僅かな距離で連結部30に接続されている。連結部30の両側面には補強リブ33が垂直に突設される。補強リブ33の下端は、筒状被覆部材15の外周の一部分に固着される。また、筒状被覆部材15には、肉抜き穴35が形成されてもよい。肉抜き穴35を設けることで、剛性に支障の生じない範囲で筒状被覆部材15を軽量化できる。
そして、筒状被覆部材15の連結部30には、クリップ等の係止具49が一体に成形されている。本実施形態において、係止具49は、車体パネル(図示略)に穿設される取付孔の周縁に当接する当接板53と、当接板53から垂直に突出する軸部55と、軸部55の先端側から当接板53に向かって拡開する一対の係止爪57と、からなる。係止具49は、当接板53が連結部30の上端に一体に成形されている。
係止具49は、一対の係止爪57をつぼめて軸部55が取付孔に挿入される。係止具49は、当接板53が車体パネルに当接すると、車体パネルの裏側で一対の係止爪57が開き、係止爪57と当接板53とで車体パネルを挟んで、車体パネルに係止される。
更に、筒状被覆部材15には、周方向において少なくとも係止具49が突設される他の外周部よりも半径方向の肉厚が厚く成形された厚肉部17が設けられる。厚肉部17は、電線保護管13の軸線25を通る平面と略平行(完全な平行状態に限らず、若干傾斜した状態でもよい)な平面である平坦面43が外表面に形成されている。本実施形態に係る厚肉部17は、図2(a)に示すように、筒状被覆部材15の外周に接する第1接線37と、この第1接線37に直交し且つ筒状被覆部材15の外周に接する2つの第2接線39及び第3接線41とによって輪郭が形成される。即ち、厚肉部17は、筒状被覆部材15の外周円と、第1接線37、第2接線39及び第3接線41とに囲まれた内側に成形樹脂が充填される中実部分となる。なお、本実施形態において、第1接線37は、筒状被覆部材15の外周円に対し平行移動された直線であってもよい。
そこで、本実施形態の電線保護部材11は、厚肉部17の外表面に、第1接線37に沿う平坦面43、第2接線39に沿う平坦側面45、第3接線41に沿う平坦側面47が形成される。即ち、厚肉部17は、平坦面43に直交して筒状被覆部材15の外周面と接する一対の平坦側面45,47を有する。特に、平坦面43は、係止具49の押し込み方向(図2の矢印a参照)と垂直な面となる。勿論、これら平坦面43及び平坦側面45,47は、完全な平面に限らず、若干湾曲した曲面や球面等でもよい。即ち、軸線25を通る平面と略平行な平面である平坦面43はこれに限らず、電線保護管13の大径部19の外径より小さな曲率を有する緩やかな曲面である湾曲面や球面で形成することもできる。
更に、本実施形態の平坦面43は、電線保護管13の軸線25を挟んで係止具49の反対側に形成されている。
次に、上記電線保護部材11の製造方法を説明する。
図3に示すように、上述した電線保護部材11を成形するには、先ず、電線保護管13に中子59が挿入される。
中子59は、電線保護管13の内径に略同一で挿入可能となった軸体61で構成される。中子59は、成形型31にセットされる前の電線保護管13に軸体61が挿入される。これにより、高温となった成形樹脂の注入圧力によっても電線保護管13が潰れなくなる。
図4に示すように、成形型31は、合成樹脂製の上型67と下型69とからなる。上型67と下型69の電線保護管収容部71には、中子59が挿入された電線保護管13が配置される。上型67と下型69とは、電線保護管13を挟んで型締装置により型締めされる。そこで、内方に配置された電線保護管13と、電線保護管収容部71の内面との間には、筒状被覆部材15、連結部30及び係止具49に応じたキャビティ60が配置される。この状態で溶融した熱可塑性樹脂が上型67の供給路72からゲート73を介してキャビティ60に低圧射出される。所定量の熱可塑性樹脂が供給されることで、キャビティ60には熱可塑性樹脂が充満する。熱可塑性樹脂は、硬化することで、キャビティ60の内面形状を外形状とする筒状被覆部材15、連結部30及び係止具49を電線保護管13の外周にモールド成形する。
そして、図5に示すように、成形型31の型開きされた上型67と下型69から成形品を取り出して、ゲート73からスプルー76及びランナー75を除去することで、電線保護部材11の製造が完了する。なお、本実施形態においては、キャビティ60に熱可塑性樹脂を低圧射出するゲート73が係止具49の先端に設定された場合について説明したが、ゲート73は筒状被覆部材15の平坦面43に設定されても良い。
成形型31内のキャビティ60への熱可塑性樹脂の注入には、図6に示すマイクロ成形機92が使用される。マイクロ成形機92は、電動機等の外部動力なしに作業員一人で操作できる樹脂成形機であって、上型67と、下型69を開閉する型締装置(図示せず)と、成形型31に溶融樹脂を加圧注入する低圧射出装置90と、から構成されている。
低圧射出装置90は、ポリプロピレン等の合成樹脂等を加熱して溶融するヒータが設けられた加熱筒91と、加熱筒91の溶融樹脂を図示しないノズルから射出するプランジャ93と、プランジャ93を前進させる射出シリンダ95と、射出シリンダ95を駆動するハンドル97と、加熱筒91の加熱温度を所望の温度に保持する温調器99と、を有し、これらが台座96に立設する支柱94に支持される。
なお、本実施形態におけるマイクロ成形機92とは、一回の射出成形で成形できる樹脂の量が最大で数十g程度のものであって、且つ、成形型31の型締め時に、エアシリンダまたはリンク等を用いて手動で行うことができるものをいう。なお、低圧射出装置90は、電動機やエア等の外部動力によって射出シリンダ95を駆動するものであってもよい。より具体的には、マイクロ成形機92としては、例えば、特開2010−260297号公報、特開2012−30429号公報及び特開2013−103492号公報などに開示された公知の「射出成形装置」を用いることができる。
本実施形態の成形型31は、台座96に配置される。成形型31は、上型67と下型69とが、電線保護管収容部71に電線保護管13を収容するように挟んで合わせられることで、キャビティ60が成形可能な空洞となる。そして、この空洞にスプルー76、ランナー75及びゲート73を介して供給路72から溶融した熱可塑性樹脂を供給することで、筒状被覆部材15が電線保護管13の外周に射出成形され、電線保護部材11が形成される。
なお、本実施形態では、成形型31が水平割型のものについて説明したが、成形型31は垂直割型であってもよい。
次に、上記構成を有する電線保護部材11の作用を説明する。
本実施形態に係る電線保護部材11によれば、厚肉部17が設けられた筒状被覆部材15は、筒状被覆部材15の外周円と、第1接線37、第2接線39及び第3接線41とに囲まれた内側に成形樹脂が充填される中実部分である厚肉部17が耐力壁となって径方向へ潰れ難くなる。
即ち、厚肉部17は、第1接線37と第2接線39の交点と電線保護管13の中心を結ぶ半径と、第1接線37と第3接線41の交点と電線保護管13の中心を結ぶ半径とが、筒状被覆部材15の他の外周部よりも大きくなる。この部分のみが電線保護管13の軸線25に沿う略三角柱形状となって筒状被覆部材15の外周面から突出するので、筒状被覆部材15の円周方向の全てを厚肉とした場合に比べ、筒状被覆部材15の肥大化が抑制される。
更に、厚肉部17の外表面には、電線保護管13の軸線25を通る平面と略平行な平面である平坦面43が形成されることで、厚肉部17が半径方向外方へ必要以上に突出した外形状となることはなく、平坦面43も係止具49を車体パネルの取付孔に押し込む際の押面や、電線保護部材11を車体パネルに配索する際の座面として利用することできる。
また、本実施形態の厚肉部17は、平坦面43に直交して筒状被覆部材15の外周面と接する一対の平坦側面45,47を有することによって、断面略矩形状に形成される。そこで、厚肉部17のこれら平坦面43及び平坦側面45,47は、それぞれ押面や座面として利用が可能となる。
また、本実施形態の電線保護部材11では、平坦面43が、電線保護管13の軸線25を挟んで係止具49の反対側に形成されている。
そこで、厚肉部17の平坦面43は、車体パネルの取付孔に対する係止具49の押し込み方向と垂直な面となり、押し込み力が効率よく係止具49の挿入力に作用するようになる。これにより、電線保護管13を潰さずに、電線保護部材11が容易に車体パネルに固定可能となる。
次に、上記実施形態に係る電線保護部材11の変形例を説明する。
図7は筒状被覆部材15Aの一部分が軸線方向に延長された変形例に係る電線保護部材77の斜視図及び側面図である。
この変形例に係る電線保護部材77は、厚肉部17を有する筒状被覆部材15Aから、円筒部79のみが更に軸線方向に延出して形成されている。つまり、円筒部79は、厚肉部17を有していない。円筒部79は、筒状被覆部材15Aの一端側、両側の何れに延出されていてもよい。
このような電線保護部材77によれば、円筒部79を例えばプロテクタとして利用することができる。
図8は平坦面43が係止具49の押し込み方向と平行な面で形成された変形例に係る電線保護部材81を軸線25に沿う方向から見た概略図である。
この変形例に係る電線保護部材81は、スリット27が形成された電線保護管13Bと、厚肉部17Aが設けられた筒状被覆部材15Bと、係止具49と、を有する。そして、厚肉部17Aの平坦面43が、係止具49の押し込み方向(図8の矢印a方向)と平行な平面で形成されている。
そこで、図8に示したように、例えば係止具49が係止される車体パネル51の取付孔51aに近接して、車体パネル51と直交する垂直パネル87が設けられている場合には、厚肉部17Aの平坦面43が垂直パネル87と対向するように電線が挿通された電線保護部材81を配索することができる。更に、厚肉部17Aの平坦面43には、クッション性を有する緩衝材89等を貼着することができる。
このような電線保護部材81によれば、係止具49の係止位置が垂直パネル87に近接する場合、緩衝材89を介して平坦面43を垂直パネル87に積極的に接触させることにより、走行時の振動等で筒状被覆部材15Bと垂直パネル87が接触して発生する異音を防止することもできる。
従って、本実施形態に係る電線保護部材11,77,81によれば、筒状被覆部材15,15A,15Bを肥大化させずに潰れ難くできる。
ここで、上述した本発明に係る電線保護部材の実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1] 可撓性を有する筒状の電線保護管13と、前記電線保護管13の外周面にモールド成形される筒状被覆部材15と、前記筒状被覆部材15と一体に成形されて車体パネルの取付孔に係止される係止具49と、を備え、前記筒状被覆部材15は、周方向において少なくとも前記係止具49が突設される他の外周部よりも半径方向の肉厚が厚く成形された厚肉部17と、前記厚肉部17の外表面に形成されて前記電線保護管13の軸線25を通る平面と略平行な平面又は緩やかな曲面(平坦面)43と、を有することを特徴とする電線保護部材11。
[2] 上記[1]の構成の電線保護部材11であって、前記厚肉部17が、前記平面又は緩やかな曲面(平坦面)43に直交して前記筒状被覆部材15の外周面と接する一対の平坦側面45,47を有することを特徴とする電線保護部材11。
[3]) 上記[1]又は[2]の構成の電線保護部材11であって、前記平面又は緩やかな曲面(平坦面)43が、前記電線保護管13の軸線25を挟んで前記係止具49の反対側に形成されることを特徴とする電線保護部材11。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
11…電線保護部材
13…電線保護管
15…筒状被覆部材
17…厚肉部
19…大径部
21…小径部
23…外周溝
43…平坦面(平面又は緩やかな曲面)
45…平坦側面
47…平坦側面
49…係止具

Claims (3)

  1. 可撓性を有する筒状の電線保護管と、
    前記電線保護管の外周面にモールド成形される筒状被覆部材と、
    前記筒状被覆部材と一体に成形されて車体パネルの取付孔に係止される係止具と、を備え、
    前記筒状被覆部材は、周方向において少なくとも前記係止具が突設される他の外周部よりも半径方向の肉厚が厚く成形された厚肉部と、前記厚肉部の外表面に形成されて前記電線保護管の軸線を通る平面と略平行な平面又は緩やかな曲面と、前記他の外周部及び前記厚肉部から軸線方向に延出して形成されて前記他の外周部の外周面から連続する同径の外周面を有すると共に前記厚肉部を有さない円筒部と、を有することを特徴とする電線保護部材。
  2. 前記厚肉部が、前記平面又は緩やかな曲面に直交して前記筒状被覆部材の外周面と接する一対の平坦側面を有することを特徴とする請求項1に記載の電線保護部材。
  3. 前記平面又は緩やかな曲面が、前記電線保護管の軸線を挟んで前記係止具の反対側に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電線保護部材。
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