JP5392171B2 - ワイヤーハーネスおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤーハーネスおよびその製造方法に関するものであり、特に、ワイヤーハーネスの保護部に関する。
従来、非伸縮部と、蛇腹部と、を有するワイヤーハーネス用外装材が知られている(例えば、特許文献1)。ワイヤーハーネス用外装材の屈曲方向、屈曲量、捩れ方向、および捩れ量は、この非伸縮部および蛇腹部により規制される。
特開2007−159337号公報
ここで、特許文献1のワイヤーハーネス用外装材のサイズ(例えば、ワイヤーハーネスの延伸方向におけるサイズ)は、予め定まったものである。その結果、複数のサイズのワイヤーハーネス用外装材が必要になると、ワイヤーハーネス用外装材の調達コストが増大するという問題が生ずる。
そこで、本発明では、電線束を良好に保護できるワイヤーハーネスおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、ワイヤーハーネスであって、電線束と、前記電線束の長手方向に延伸しつつ、前記電線束の一部を囲繞することによって、前記電線束を保護する保護部とを備え、前記保護部は、基材と、前記基材より低融点のバインダ材とを有するとともに、溶融した前記バインダ材が冷却凝固することによって、自身の接合部にて接合されており、第1および第2側部のそれぞれが、前記保護部の外周面のうち、前記長手方向に沿った部分となり、前記第2側部が、前記電線束を挟んで、前記第1側部と逆側に配置されている場合に、前記第1側部側が凹部、前記第2側部側が凸部となるように、保護部の湾曲方向を規制することができるように、前記第2側部が前記第1側部より硬くなるように、前記第1および第2側部における前記バインダ材の一部が、溶融および冷却凝固していることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のワイヤーハーネスにおいて、前記保護部は、前記基材により線状に形成された基本繊維と、前記基本繊維の周囲に鞘状の前記バインダ材が配置されたバインダ繊維とを有する不織布であることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、電線束と、保護部とを有するワイヤーハーネスの製造方法であって、前記保護部は、融点が第1温度の基材と、融点が第2温度であり、前記基材より低融点のバインダ材とを有しており(a)前記電線束の長手方向に延伸する前記保護部によって、前記電線束の一部を囲繞する工程と、(b)前記工程(a)により前記電線束の一部を囲繞した前記保護部を、前記第2温度以上前記第1温度未満の温度で加熱する工程と、(c)前記工程(b)により溶融した前記バインダ材を冷却凝固させる工程とを備え、第1および第2側部のそれぞれが、前記保護部の外周面のうち、前記長手方向に沿った部分となり、前記第2側部が、前記電線束を挟んで、前記第1側部と逆側に設けられている場合に、前記工程(b)は、前記第1側部を、前記第2温度以上前記第1温度未満となる第1処理温度で加熱し、前記第2側部を、前記第2温度以上前記第1温度未満となり、前記第1処理温度より高温の第2処理温度で、加熱することによって、前記第1側部側が凹部、前記第2側部側が凸部となるように、保護部の湾曲方向を規制することができることを特徴とする。

また、請求項4の発明は、請求項3に記載のワイヤーハーネスの製造方法であって、前記工程(b)は、前記工程(a)により前記電線束の一部を囲繞した前記保護部を、前記第2温度以上前記第1温度未満の温度で加熱しつつ、さらに加圧することを特徴とする。
請求項1ないし請求項4に記載の発明によれば、第2側部は、第1側部と比較して硬くなる。これにより、保護部に外力が付与されると、保護部は、第2側部より柔軟な第1側部に圧縮応力が、第2側部に引張応力が、それぞれ働いた状態で、湾曲し易くなる。すなわち、保護部は、第1側部側が凹部、第2側部側が凸部となるように、湾曲する。そのため、電線束を保護しつつ、保護部の湾曲方向を容易に規制することができる。
また、請求項1ないし請求項4に記載の発明によれば、第1および第2側部における溶融量を調整することによって、保護部の硬さを調整することができる。そのため、ワイヤーハーネスが取り付けられる場合において、保護部と、他の要素と、が衝突することにより生ずる異音を、良好に抑制できる。
さらに、請求項1ないし請求項4に記載の発明によれば、長手方向における保護部の長さを、容易に調整することができる。これにより、種々の長手方向サイズに対応した保護部を予め用意することが不要となる。そのため、ワイヤーハーネスの製造コストを低減させることができる。
自動車に配策されたワイヤーハーネスの一例を示す背面図である。 本発明の実施の形態におけるワイヤーハーネスの構成の一例を示す側面図である。 図2のV−V線から見た正面断面図である。 保護部の構成の一例を示す分解斜視図である。 保護部の成形に用いられる金型の構成の一例を示す正面斜視図である。 ワイヤーハーネスの製造方法の一例を示す正面図である。 本発明の実施の形態におけるワイヤーハーネスの構成の一例を示す側面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<1.ワイヤーハーネスの構成>
図1は、自動車1に配策されたワイヤーハーネス10の一例を示す背面図である。図2は、ワイヤーハーネス10の構成の一例を示す側面図である。図3は、図2のV−V線から見た正面断面図である。図4は、保護部30の構成の一例を示す分解斜視図である。
ワイヤーハーネス10は、複数の電線20を束ねたものであり、自動車1の配線に使用される。例えば、図1に示すように、本実施の形態のワイヤーハーネス10は、自動車1の車体3側と、バックドア5側と、を電気的に接続する。図2に示すように、ワイヤーハーネス10は、主として、複数(2本以上:図2では図示の都合上2本)の電線20と、保護部30と、を備えている。
ここで、図1に示すように、グロメット6は、車体3の貫通孔7と、バックドア5の貫通孔8との間に設けられており、例えばゴムにより成形されている。また、図1に示すように、グロメット6の内側には、ワイヤーハーネス10が挿入されている。これにより、車体3の貫通孔7と、バックドア5の貫通孔8との間に配置されるワイヤーハーネス10は、グロメット6により保護される。
複数の電線20(電線束)は、例えば自動車1の電装品(例えば、バックドア5の上部付近に取り付けられたストップランプ5a:図1参照)を電気的に接続するために用いられる。図2に示すように、複数の電線20の両端には、接続用のコネクタ25が設けられている。
保護部30は、複数の電線20の長手方向D1(図2では±Y軸方向)に延伸しつつ、各電線20の一部を囲繞することによって、各電線20を保護する。本実施の形態において保護部30は、図4に示すように、1枚の不織布31により形成されている。この不織布31は、主として、PET(ポリエチレンテレフタレート:基材)により線状に形成された基本繊維と、基本繊維の周囲に鞘状のバインダ材が配置されたバインダ繊維と、を有している。
ここで、本実施の形態で用いられるバインダ材は、PETおよびPEI(ポリエチレンイソフタレート)の共重合により形成されている。また、バインダ材の融点(第2温度)は、110〜150℃であり、基材(PETの融点:約250℃(第1温度))より低融点となるように設定されている。
<2.ワイヤーハーネスの製造方法>
図5は、保護部30の成形に用いられる金型50の構成の一例を示す正面斜視図である。図6は、ワイヤーハーネス10の製造方法を説明するための正面図である。以下では、まず、金型50のハードウェア構成を説明した後、ワイヤーハーネス10の製造方法を説明する。
<2.1.金型の構成>
ここでは、金型50のハードウェア構成について説明する。金型50は、1枚の不織布31(図6参照)を加熱および加圧することによって、この不織布31を所望の形状の保護部30に成形する。図5に示すように、金型50は、主として、保持部51と、支持プレート52と、圧縮部53と、ヒータ54と、と有している。
保持部51は、支持プレート52内に挿入された不織布31を加熱する。保持空間51aは、保持部51の側壁51bに挟まれた空間として形成されている。支持プレート52は、保持空間51aに嵌め込まれた状態で、保持部51により保持される。
支持プレート52は、図6に示すように、加熱および加圧対象となる不織布31を収容する。例えば、不織布31は、折り曲げ線34(図4参照)で折り曲げられた後、配置空間52aに挿入されることによって、支持プレート52に収容される。
圧縮部53は、配置空間52aに挿入された不織布31に対して圧力を付与する加圧要素である。図6に示すように、圧縮部53は、主として、平坦部53aと、挿入部53bと、を有している。
平坦部53aおよび挿入部53bのそれぞれは、略直方体状のブロックである。図5および図6に示すように、挿入部53bは、平坦部53aの一側面に設けられている。また、挿入部53bは、支持プレート52の配置空間52aに挿入可能とされている。したがって、圧縮部53の挿入部53bが、配置空間52aに挿入されることによって、支持プレート52で保持された不織布31が、加圧される(図6参照)。
ヒータ54(54a、54b)は、配置空間52aに挿入された不織布31を加熱する加熱要素である。図5および図6に示すように、保持部側ヒータ54aは側壁51b内に、圧縮部側ヒータ54bは挿入部53b内に、それぞれ埋設されている。また、ヒータ54(54a、54b)は、信号線99を介して制御部90と電気的に接続されている。
したがって、図6に示すように、圧縮部側ヒータ54bが駆動させられると、保護部30の第1側部41が加熱される。一方、保持部側ヒータ54aが駆動させられると、保護部30の第2側部42が加熱される。
ここで、第1および第2側部41、42のそれぞれは、図2に示すように、保護部30の外周面40のうち、長手方向D1に沿った部分となる。また、図2および図3に示すように、第2側部42は、複数の電線20を挟んで、第1側部41と逆側に配置される。
制御部90は、例えばヒータ54(54a、54b)による加熱制御、およびデータ演算を実現する。図5に示すように、制御部90は、主として、ROM91と、RAM92と、CPU93と、を有している。
ROM(Read Only Memory)91は、いわゆる不揮発性の記憶部であり、例えば、プログラム91aが格納されている。なお、ROM91としては、読み書き自在の不揮発性メモリであるフラッシュメモリが使用されてもよい。RAM(Random Access Memory)92は、揮発性の記憶部であり、例えば、CPU93の演算で使用されるデータが格納される。CPU(Central Processing Unit)93は、ROM91のプログラム91aに従った制御(例えば、不織布31の加熱制御)やデータ処理を実行する。
<2.2.金型を用いたワイヤーハーネスの製造方法>
ここでは、図4から図6を参照しつつ、金型50を用いたワイヤーハーネス10の製造方法について説明する。
ワイヤーハーネス10の製造方法では、まず、不織布31が折り曲げ線34(図4参照)を中心に折り曲げられることによって、複数の電線20が不織布31に挟み込まれる。次に、複数の電線20および不織布31が、支持プレート52の配置空間52aに挿入される。これにより、長手方向D1(図2参照)に延伸する不織布31によって、複数の電線20の一部が囲繞され、加熱および加圧前の保護部30が成形される。
続いて、保持部側および圧縮部側ヒータ54a、54bが制御部90により駆動させられることによって、保護部30が、不織布31のバインダ材の融点(第2温度)以上、不織布31の基材の融点(第1温度)未満の温度で加熱される。また、保護部30は、加熱処理に加え、圧縮部53により矢印AR1方向(圧縮方向:図6参照)に加圧される。これにより、不織布31のバインダ材が溶融する。
続いて、ヒータ54による加熱が停止させられ、保護部30が空冷等により冷却される。これにより、接合部39のバインダ材の一部または全部は、溶融して基材の間を広がった後、冷却凝固する。そのため、保護部30は、自身の接合部39にて接合される。また、第1および第2側部41、42におけるバインダ材の一部または全部も、接合部39と同様に、溶融した後、冷却凝固する。
ここで、本実施の形態において、ヒータ54(54a、54b)の動作が制御され、第1および第2側部41、42に伝達される熱量が制御されることによって、第2側部42におけるバインダ材の溶融量が、第1側部41におけるバインダ材の溶融量より多くなる。例えば、第1側部41は、バインダ材の融点以上、基材の融点未満となる第1処理温度で加熱される。一方、第2側部42は、バインダ材の融点以上、基材の融点未満となり、かつ第1処理温度より高温の第2処理温度で加熱される。
これにより、第1および第2側部41、42のバインダ材は、第2側部42が第1側部41より硬くなるように、溶融および冷却凝固する。そのため、保護部30に外力が付与されると、保護部30は、第2側部42より柔軟な第1側部41に圧縮応力が、第2側部42に引張応力が、それぞれ働いた状態で、湾曲し易くなる。すなわち、保護部30は、第1側部41側が凹部、第2側部42が凸部となるように、湾曲する(図6参照)。
このように、ワイヤーハーネス10は、複数の電線20を保護しつつ、保護部30の湾曲方向を容易に規制することができる。
例えば、第1側部41がバックドア5のリアガラス5b側に配置されるように、ワイヤーハーネス10がバックドア5の貫通孔8(図1参照)から挿入されると、ワイヤーハーネス10は、バックドア5の曲線に沿って容易に湾曲する。その結果、ワイヤーハーネス10を貫通孔8に挿入する作業者の作業負担を軽減することができる。
また、制御部90により第1および第2側部41、42における溶融量を調整することによって、保護部30の硬さを調整することができる。これにより、ワイヤーハーネス10が自動車1内に取り付けられる場合において、保護部30と、他の要素と、が衝突することにより生ずる異音を、良好に抑制できる。また、保護部30の硬さを、車体3の貫通孔7、およびバックドア5の貫通孔8(図1参照)に挿入し易い硬さとすることができる。
さらに、保護部30は、不織布31により形成されており、長手方向D1における保護部30の長さは、容易に調整できる。すなわち、必要な時に、必要なサイズに不織布31を裁断することによって、様々なサイズの保護部30が得られる。これにより、種々の長手方向D1のサイズに対応した保護部30を予め用意することが不要となる。そのため、ワイヤーハーネスの製造コストを低減させることができる。
<3.本実施の形態のワイヤーハーネスの利点>
以上のように、本実施の形態のワイヤーハーネス10において、バインダ材の溶融量は、第1側部41より第2側部42の方が多く、第2側部42は、第1側部41と比較して硬くなる。これにより、保護部30に外力が付与されると、保護部30は、第1側部41側が凹部、第1側部41側が凸部となるように、湾曲する。そのため、複数の電線20を保護しつつ、保護部30の湾曲方向を容易に規制することができる。
<4.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
(1)本実施の形態において、ワイヤーハーネス10は、複数の電線20を有するものとして説明したが、電線20の本数はこれに限定されるものでない。例えば、ワイヤーハーネス10が1本の電線20を有する場合であっても、ワイヤーハーネス10からは、複数の電線20を有するワイヤーハーネス10と同様の機能が発揮される。
(2)また、本実施の形態において、保護部30は、1枚の不織布の内側に複数の電線20を配置した後、この不織布を加熱および加圧することによって、所望の形状に成形されるものとして説明したが、保護部30の成形手法はこれに限定されるものでない。保護部30は、例えば、2枚の不織布の間に複数の電線20を配置した後、これら2枚の不織布を加熱および加圧することによって、成形されても良い。また、保護部30は、3枚以上の不織布により構成されても良い。
(3)さらに、本実施の形態において、ワイヤーハーネス10は、バックドア5の貫通孔8から挿入されるものとして説明したが、ワイヤーハーネス10の配置は、これに限定されるものでない。例えば、インパネおよびステアリングの取付付近にワイヤーハーネス10を配置しても良い。この場合、ワイヤーハーネス10を一方向に湾曲するように設定することができ、車両部品の隙間が確保できる。
1 自動車
3 車体
5 バックドア
10 ワイヤーハーネス
20 電線
30 保護部
31 不織布
34 折り曲げ線
39 接合部
40 外周面
41 第1側部
42 第2側部
50 金型
51 保持部
52 支持プレート
53 圧縮部
54 ヒータ
90 制御部
D1 長手方向

Claims (4)

  1. ワイヤーハーネスであって、
    (a) 電線束と、
    (b) 前記電線束の長手方向に延伸しつつ、前記電線束の一部を囲繞することによって、前記電線束を保護する保護部と、
    を備え、
    前記保護部は、
    (b-1) 基材と、
    (b-2) 前記基材より低融点のバインダ材と、
    を有するとともに、溶融した前記バインダ材が冷却凝固することによって、自身の接合部にて接合されており、
    第1および第2側部のそれぞれが、前記保護部の外周面のうち、前記長手方向に沿った部分となり、前記第2側部が、前記電線束を挟んで、前記第1側部と逆側に配置されている場合に、
    前記第1側部側が凹部、前記第2側部側が凸部となるように、保護部の湾曲方向を規制することができるように、前記第2側部が前記第1側部より硬くなるように、前記第1および第2側部における前記バインダ材の一部が、溶融および冷却凝固していることを特徴とするワイヤーハーネス。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネスにおいて、
    前記保護部は、
    前記基材により線状に形成された基本繊維と、
    前記基本繊維の周囲に鞘状の前記バインダ材が配置されたバインダ繊維と、
    を有する不織布であることを特徴とするワイヤーハーネス。
  3. 電線束と、保護部と、を有するワイヤーハーネスの製造方法であって、
    前記保護部は、
    融点が第1温度の基材と、
    融点が第2温度であり、前記基材より低融点のバインダ材と、
    を有しており
    (a) 前記電線束の長手方向に延伸する前記保護部によって、前記電線束の一部を囲繞する工程と、
    (b) 前記工程(a)により前記電線束の一部を囲繞した前記保護部を、前記第2温度以上前記第1温度未満の温度で加熱する工程と、
    (c) 前記工程(b)により溶融した前記バインダ材を冷却凝固させる工程と、
    を備え、
    第1および第2側部のそれぞれが、前記保護部の外周面のうち、前記長手方向に沿った部分となり、前記第2側部が、前記電線束を挟んで、前記第1側部と逆側に設けられている場合に、
    前記工程(b)は、
    前記第1側部側が凹部、前記第2側部側が凸部となるように、保護部の湾曲方向を規制することができるように、
    前記第1側部を、前記第2温度以上前記第1温度未満となる第1処理温度で加熱し、
    前記第2側部を、前記第2温度以上前記第1温度未満となり、前記第1処理温度より高温の第2処理温度で、加熱することを特徴とするワイヤーハーネスの製造方法。
  4. 請求項3に記載のワイヤーハーネスの製造方法であって、
    前記工程(b)は、前記工程(a)により前記電線束の一部を囲繞した前記保護部を、前記第2温度以上前記第1温度未満の温度で加熱しつつ、さらに加圧することを特徴とするワイヤーハーネスの製造方法。
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