JP2014003757A - 経路維持保護部材及びワイヤーハーネス - Google Patents

経路維持保護部材及びワイヤーハーネス Download PDF

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伸一 五十嵐
Takao Fukuda
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    • H02G3/0462Tubings, i.e. having a closed section
    • H02G3/0481Tubings, i.e. having a closed section with a circular cross-section

Abstract

【課題】構成部品の汎用性をなるべく高くすること。
【解決手段】経路維持保護部材20は、少なくとも1本の電線を含む配線部12を経路維持及び保護するための部材である。この経路維持保護部材20は、配線部12の配索経路に沿って延在する長尺形状に形成され、延在方向に沿った一対の嵌合溝部23を含む経路維持部22と、配線部12の外周部を周方向一部分で分離された筒状形態で覆うことが可能な矩形シート状の不織材料において筒状形態の周方向両端縁部が加熱及び加圧されて形成されて一対の嵌合溝部23に対してそれぞれ嵌合している一対の嵌合縁部33を含み、全体として筒状形態の中心軸方向に直交する向きに曲げ変形可能に形成された保護本体部32とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、電線を保護しつつ配索形態に維持する技術に関する。
電線を保護しつつ配索形態に維持する部材として、特許文献1には、長尺物固定部付電線保護具が開示されている。この長尺物固定部付電線保護具は電線保護本体部を有し、この電線保護本体部は、2枚の不織布が電線束を挟んだ状態でホットプレスされることにより、電線の配線形態に合わせて屈曲する筒状または直線筒状に形成されている。
特開2012−5165号公報
しかしながら、特許文献1の長尺物固定部付電線保護具によると、一の経路に配索される電線の配索形態に合わせて全体が形成されるため、同一経路にしか適用することができず、汎用性が極めて低い。
そこで、本発明は、構成部品の汎用性をなるべく高くすることを目的とする。
第1の態様は、少なくとも1本の電線を含む配線部を経路維持及び保護するための経路維持保護部材であって、前記配線部の配索経路に沿って延在する長尺形状に形成され、延在方向に沿った一対の嵌合溝部を含む経路維持部と、前記配線部の外周部を周方向一部分で分離された筒状形態で覆うことが可能な矩形シート状の不織材料において前記筒状形態の周方向両端縁部が加熱及び加圧されて形成されて前記一対の嵌合溝部に対してそれぞれ嵌合している一対の嵌合縁部を含み、全体として前記筒状形態の中心軸方向に直交する向きに曲げ変形可能に形成された保護本体部とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係る経路維持保護部材であって、前記保護本体部は、前記一対の嵌合縁部の間の少なくとも周方向一部分が自立して前記筒状形態を維持できない程度に柔軟に形成されている。
第3の態様は、第2の態様に係る経路維持保護部材であって、前記保護本体部は、前記一対の嵌合縁部の間の少なくとも周方向一部分が加熱されないままの状態で形成されている。
第4の態様は、第1の態様に係る経路維持保護部材であって、前記保護本体部は、前記一対の嵌合縁部の間の部分が加熱及び加圧されて内周側の部分が当初の前記不織材料より硬く且つ外周側の部分が前記内周側の部分より柔軟に形成されている。
第5の態様は、第1の態様に係る経路維持保持部材であって、前記保護本体部は、前記一対の嵌合縁部の間の部分が加熱及び加圧されて内周側の部分及び外周側の部分が当初の前記不織材料より硬く形成されている。
第6の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第5のいずれか一態様に係る経路維持保護部材と、少なくとも1本の電線を含み、前記経路維持保護部材の内側に配設されている配線部とを備える。
第1の態様に係る経路維持保護部材によると、延在方向に沿った一対の嵌合溝部を含む経路維持部が配線部の配索経路に沿って延在する長尺形状に形成され、配線部の外周部を周方向一部分で分離された筒状形態で覆うことが可能な矩形シート状の不織材料において筒状形態の周方向両端縁部が加熱及び加圧されて形成されて一対の嵌合溝部に対してそれぞれ嵌合している一対の嵌合縁部を含む保護本体部が、全体として筒状形態の中心軸方向に直交する向きに曲げ変形可能に形成されている。これにより、保護本体部が、経路維持部により配線部の配索経路に沿って延在する形状に維持される。このため、複数の異なる配索経路に沿った経路維持部を適用することにより、1種類の保護本体部を複数の異なる配索経路に配索される配線部の保護に用いることができ、構成部品の汎用性をなるべく高くすることができる。
第2の態様に係る経路維持保護部材によると、保護本体部が、一対の嵌合縁部の間の少なくとも周方向一部分が自立して筒状形態を維持できない程度に柔軟に形成されているため、配線部を配索した際に、配索対象箇所の設置面又は周辺部材の表面の形状に沿って変形させて配索することができ、配索形態の自由度を高くしてスペース効率の向上を図ることができる。
第3の態様に係る経路維持保護部材によると、保護本体部が、一対の嵌合縁部の間の少なくとも周方向一部分が加熱されないままの状態で柔軟に形成されているため、配線部を配索した際に、配索対象箇所の設置面又は周辺部材の表面の形状に沿って変形させて配索することができ、配索形態の自由度をより高くしてスペース効率の向上を図ることができる。
第4の態様に係る経路維持保護部材によると、保護本体部が、一対の嵌合縁部の間の部分が加熱及び加圧されて内周側の部分が当初の不織材料より硬く且つ外周側の部分が内周側の部分より柔軟に形成されているため、保護性能を向上させると共に、配線部の配索対象及びその周辺部材との接触による異音の発生を抑制することができる。
第5の態様に係る経路維持保護部材によると、保護本体部が、一対の嵌合縁部の間の部分が加熱及び加圧されて内周側の部分及び外周側の部分が当初の前記不織材料より硬く形成されているため、保護性能をより向上させることができる。
第6の態様に係るワイヤーハーネスによると、少なくとも1本の電線を含む配線部が経路維持保護部材の内側に配設されている。そして、配線部を主として保護本体部により保護すると共に、経路維持部により保護本体部が配線部の配索経路に沿った形状に維持されることにより、配線部を配索経路に沿って経路維持することができる。このため、異なる配線部の配索経路に沿った経路維持部を適用することにより、1種類の保護本体部を複数の異なる配索経路に配索される配線部の保護に用いることができ、構成部品の汎用性をなるべく高くすることができる。
第1実施形態に係るワイヤーハーネスの断面図である。 ワイヤーハーネスを載置した状態の断面図である。 ホットプレス用の金型の正面図である。 ワイヤーハーネスの製造工程を示す図である。 ワイヤーハーネスの製造工程を示す図である。 ワイヤーハーネスの製造工程を示す図である。 ワイヤーハーネスの斜視図である。 第2実施形態に係るワイヤーハーネスの断面図である。 ホットプレス用の金型の正面図である。 第3実施形態に係るワイヤーハーネスの断面図である。
<第1実施形態>
以下、第1実施形態に係る経路維持保護部材20及びワイヤーハーネス10について説明する(図1、図7参照)。この経路維持保護部材20は、配線部12を経路維持及び保護するための部材である。そして、配線部12を経路維持保護部材20により覆ってワイヤーハーネス10が構成される。ワイヤーハーネス10は、自動車に配索される配線材である。
<配線部>
配線部12は、少なくとも1本の電線を含む線材である。この配線部12は、自動車に配索される電源供給用及び信号伝達用等の複数の電線が結束(撚られていることもある)されて形成され、ワイヤーハーネス10の本体部分を成す。そして、配線部12は、各種電気機器等を結ぶ所定の配線経路に沿って配索される。
<経路維持保護部材>
経路維持保護部材20は、経路維持部22と、保護本体部32とを備えている。すなわち、経路維持保護部材20は、主として保護本体部32により配線部12を保護すると共に、経路維持部22により保護本体部32をワイヤーハーネス10の配索経路に沿って延在する形態に維持するように構成されている。
<経路維持部>
経路維持部22は、保護本体部32をワイヤーハーネス10の配索経路に沿って延在する形態に維持するための部分である。経路維持部22は、配線部12(ワイヤーハーネス10)の配索経路に沿って延在する長尺形状に形成されている。図5では、直線状部分と曲線状部分とを有する経路維持部22を示している。もっとも、経路維持部22は、ワイヤーハーネス10の配索経路に沿った形状に形成されていればよく、全体として直線状又は曲線状に形成されていてもよい。
また、経路維持部22は、延在方向に沿った一対の嵌合溝部23を含んでいる。この経路維持部22は、延在方向に直交する断面視において略H字形状を成し、内周壁部25と、連結部26と、外周壁部27とを有する。すなわち、経路維持部22は、延在方向に直交する断面視において、間隔をあけて対向配置される内周壁部25と外周壁部27とをその幅方向中間部同士で連結部26が連結する形状に形成されている。また、外周壁部27の端面は、内周壁部25から離間する向きに凸となる弧状に形成されている。すなわち、外周壁部27の端面は、経路維持部22に取り付けられる保護本体部32の外周部になるべく沿う形状(経路維持保護部材20全体として外周部がなるべく滑らかになる形状)に設定されている。また、ここでは、外周壁部27の方が内周壁部25より大きい幅寸法に設定されている。そして、連結部26の両側において、それぞれ内周壁部25と連結部26と外周壁部27とによって嵌合溝部23が形成されている。
この経路維持部22は、PP(ポリプロピレン)等の合成樹脂材料を金型成型することによって形成される。例えば、経路維持部22は、押出成形又は射出成型により形成することができる。
<保護本体部>
保護本体部32は、配線部12の外周部をほぼ全体的に覆って、主として配線部12を外部から保護する部分である。この保護本体部32は、配線部12の外周部を周方向一部分で分離された筒状形態で覆うことが可能な矩形シート状の不織材料が、周方向において部分的又は全体的に加熱及び加圧(ホットプレスとも言う)されて形成されている。
保護本体部32は、一対の嵌合縁部33を有している(図1参照)。より具体的には、一対の嵌合縁部33は、筒状形態にした矩形シート状の不織材料の周方向両端縁部が加熱及び加圧(ホットプレス)されて形成されている。この一対の嵌合縁部33は、経路維持部22の一対の嵌合溝部23に対してそれぞれ嵌合する部分である。
一対の嵌合縁部33の厚さ寸法は、経路維持部22の一対の嵌合溝部23の幅寸法と同じかそれより僅かに大きく設定されているとよい。すなわち、一対の嵌合縁部33は、一対の嵌合溝部23に嵌め込まれた状態でその内側から抜け出ないようなサイズに設定される。一対の嵌合縁部33の厚さ寸法は、ホットプレスにおける加熱温度、加熱時間及び加圧力等により調節することができる。
また、保護本体部32は、一対の嵌合縁部33の間の中間部分34の少なくとも周方向一部分が自立して筒状形態を維持できない程度に柔軟に形成されている。すなわち、この保護本体部32は、後述する第2実施形態及び第3実施形態にかかる保護本体部132、232とは異なり、配索箇所において設置面又は周辺部材の表面に接触することにより、自重によりそれらの表面形状に沿って変形する。ここでは、保護本体部32は、中間部分34の少なくとも周方向一部分が加熱されないままの状態で形成されている。ここでは、中間部分34は、不織材料が一対の嵌合縁部33の間において全体的に加熱されないままの状態で残されて形成されている。すなわち、中間部分34は、全体的に自立して筒状形態を維持できない程度に柔軟に形成されている。
また、保護本体部32は、全体として筒状形態の中心軸方向に直交する向きに曲げ変形可能に設定されている。すなわち、保護本体部32の一対の嵌合縁部33の硬さは、経路維持部22の一対の嵌合溝部23に嵌合可能な程度に硬く、曲げ変形可能な程度に柔軟に設定されている。この設定は、加熱温度、加熱時間及び加圧力等によって調整できる。
ここで、不織材料とホットプレスについて説明しておく。不織材料としては、加熱工程を経ることにより硬くなることが可能なものを用いることができる。このような不織材料として、基本繊維と、これと絡み合う接着樹脂(バインダとも呼ばれる)とを含むものを用いることができる。接着樹脂は、基本繊維の融点よりも低い融点(例えば、110℃〜115℃)を有する樹脂である。不織材料を基本繊維の融点よりも低くかつ接着樹脂の融点よりも高い加工温度に加熱すると、接着樹脂が溶融して基本繊維間に染み込む。その後、不織材料が接着樹脂の融点よりも低い温度になると、基本繊維同士を結合した状態で接着樹脂が固化する。これより、不織材料が加熱前の状態よりも硬くなり、加熱時の成形形状に維持される。また、不織材料同士が接触している部分では、当該接触部分にも溶融した接着樹脂が染み込んで固化する。これにより、不織材料の形状が維持される。
ただし、基本繊維は、接着樹脂の融点で繊維状態を保ち得る繊維であればよく、樹脂繊維の他、ガラス繊維等の各種繊維を用いることができる。また、接着樹脂としては、基本繊維の融点よりも低い融点を持つ熱可塑性樹脂繊維を用いることができる。接着樹脂は、粒状であっても繊維状であってもよい。また、芯繊維の外周に接着樹脂層を形成してバインダ繊維を構成し、これを基本繊維と絡み合わせるようにしてもよい。この場合の芯繊維としては、上記基本繊維と同材料のものを用いることができる。
基本繊維と接着樹脂の組み合わせとしては、基本繊維をPET(ポリエチレンテレフタレート)の樹脂繊維とし、接着樹脂をPETとPEI(ポリエチレンイソフタレート)の共重合樹脂とした例が挙げられる。この場合、基本繊維の融点はおよそ250℃であり、接着樹脂の融点は110℃〜150℃である。このため、不織材料を110℃〜250℃の温度に加熱すると、接着樹脂が溶融し、溶融せずに繊維状を保つ基本繊維間に染み込む。そして、不織材料が接着樹脂の融点よりも低い温度になると、基本繊維同士を結合した状態で接着樹脂が固化し、上記成形形状を維持する。
また、ホットプレスとは、金型で所定の形態に維持した状態で加熱することにより、該所定の形態に維持する処理である。ここでは、不織材料を、内金型82と外金型84との間に挟んだ状態で内金型82及び外金型84を加熱してホットプレスすることにより、保護本体部32を形成する(図3参照)。
より具体的には、内金型82は、円柱部分と、該円柱部分から外周側に突出した突出部分と、該突出部分の先端から両側に張り出す張出部分とを有する。すなわち、内金型82は、金型面として、円柱周面と、突出部分及び張出部分の内側の面とを有する。また、外金型84は、内金型82の円柱部分を内側に配設可能に形成され、内金型82の円柱周面に対して略等間隔をあけて延在する周方向一部分で途切れた円筒内周面を有する。そして、内金型82の円柱部分を外金型84の内側に配設した状態で、内金型82と外金型84の間に、円柱部分の中心軸方向に直交する断面視において周方向一部分で途切れた円環状(略C字形状)の隙間が形成される。
この内金型82と外金型84との隙間に矩形シート状の不織材料を入れ込み、この状態で、内金型82及び外金型84の一部分又は全体を加熱する。ここでは、内金型82のうちの突出部分、張出部分及び円柱部分における張出部分に対向する部分(H1)を加熱している。なお、不織材料は、内金型82と外金型84との隙間に配設されて金型の加熱が行われた後に取り出されてもよいし、内金型82と外金型84との隙間に連続的に加熱されつつ挿通されてもよい。
そして、保護本体部32は、シート状の不織材料が上記のようにホットプレスされることによって形成され、加熱及び加圧されて硬くされた一対の嵌合縁部33と、加熱されずに柔軟なままの該一対の嵌合縁部33の間の中間部分34とを有する。なお、中間部分34のうちの一対の嵌合縁部33寄りの部分にも、熱が伝わって部分的に硬くなっていることもあるが、保護本体部32はこの形態を含むものとする。
保護本体部32は、一対の嵌合縁部33が一対の嵌合溝部23に対してそれぞれ嵌まり込むことにより、経路維持部22に対して取り付けられている。これにより、経路維持部22と保護本体部32とを備える経路維持保護部材20が構成される。
<ワイヤーハーネス>
次に、上記経路維持保護部材20を用いたワイヤーハーネス10について説明する(図1、図7参照)。このワイヤーハーネス10は、配線部12と、経路維持保護部材20とを備えている。より具体的には、経路維持保護部材20の内周側に配線部12が挿通される形態で配設されることにより、ワイヤーハーネス10が構成されている。
より具体的には、配線部12は、保護本体部32が経路維持部22によってワイヤーハーネス10の配索経路に沿って延在する形態に維持されていることにより、経路維持保護部材20の内側で配索経路に沿って延在する。
また、本ワイヤーハーネス10では、保護本体部32の中間部分34が加熱されないで柔軟に形成されているため、該中間部分34が内外方向に変形可能となっている。このため、中間部分34が設置面又は周辺部材の表面に接触する態様でワイヤーハーネス10が配索されると、中間部分34が設置面又は周辺部材の表面に接触して変形する。この際、保護本体部32の内側の配線部12も変形することがある。
<ワイヤーハーネスの製造方法>
このワイヤーハーネス10は、以下のようにして製造される。
まず、保護本体部32により、一対の嵌合縁部33を近接させて略筒状の形態で配線部12の外周部を覆う(図4参照)。この際、保護本体部32は、中間部分34がより柔軟に形成されているため、配線部12の外周部に沿った形態になりやすい。
そして、経路維持部22に対して、保護本体部32を取り付ける(図5、図6参照)。より具体的には、内側に配線部12が配設された筒状形態の保護本体部32の一対の嵌合縁部33を、それぞれ経路維持部22の一対の嵌合溝部23に対して嵌合させる。この際、保護本体部32及びその内側に配設された配線部12を、経路維持部22に対して沿わせて曲げつつ取り付ける。
以上の工程により、配線部12が外部から保護されると共に配索形態に維持されたワイヤーハーネス10が製造される(図7参照)。ワイヤーハーネス10は、経路維持部22に保護本体部32が取り付けられた状態で、外れ抑制のためにその外周をテープ巻きされていてもよい。そして、このワイヤーハーネス10は、所定の配索経路に配設される。
第1実施形態に係る経路維持保護部材20及びワイヤーハーネス10によると、延在方向に沿った一対の嵌合溝部23を含む経路維持部22が配線部12の配索経路に沿って延在する長尺形状に形成されている。また、配線部12の外周部を周方向一部分で分離された筒状形態で覆うことが可能な矩形シート状の不織材料において筒状形態の周方向両端縁部が加熱及び加圧されて形成されて一対の嵌合溝部23に対してそれぞれ嵌合している一対の嵌合縁部33を含む保護本体部32が、全体として筒状形態の中心軸方向に直交する向きに曲げ変形可能に設定されている。これにより、保護本体部32が、経路維持部22により配線部12の配索経路に沿って延在する形状に維持される。そして、配線部12が経路維持保護部材20の内周側に配設された状態で、配線部12を主として保護本体部32により保護すると共に、経路維持部22により保護本体部32が配線部12の配索経路に沿った形状に維持されることにより、配線部12を配索経路に沿って経路維持することができる。このため、異なる配線部12の配索経路に沿った経路維持部22を適用することにより、1種類の保護本体部32を複数の異なる配索経路に配索される配線部12の保護に用いることができ、構成部品の汎用性をなるべく高くすることができる。
また、保護本体部32が、一対の嵌合縁部33の間の少なくとも周方向一部分が加熱されないままの状態で残されて形成されているため、配線部12を配索した際に、配索対象箇所の形状に沿って変形させて配索することができ、配索形態の自由度を高くしてスペース効率の向上を図ることができる。例えば、図2に示すように設置面上に載置された状態で設置面に沿って中間部分34が変形すると、設置高さ寸法を低減することができ、その高さ方向において省スペース化を図ることができる。
これまで、中間部分34全体が柔軟に形成されている例で説明してきたが、中間部分34が部分的にホットプレスされて硬く形成されていてもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る経路維持保護部材120及びワイヤーハーネス110について説明する(図8参照)。経路維持保護部材120のうちの第1実施形態に係る経路維持保護部材20と異なる構成部分は、保護本体部132の中間部分134だけであり、同様の構成部分については説明を省略し、同符号を付す。
保護本体部132は、一対の嵌合縁部33の間の中間部分134が加熱及び加圧されて内周側の部分が当初の不織材料より硬く且つ外周側の部分が内周側の部分より柔軟に形成されている。好ましくは、中間部分134の外周側の部分は、ワイヤーハーネス110の設置面又はその周辺部材との接触において緩衝可能に柔軟に設定されているとよい。この設定は、中間部分134の内周側の部分の加熱温度、加熱時間及び加圧力等によって調整できる。ここでは、内金型82のうちの突出部分、張出部分及び円柱部分(H2)を加熱して、ホットプレスを行っている(図9参照)。
また、この保護本体部132は、全体として筒状形態の中心軸方向に直交する向きに曲げ変形可能に設定されている。すなわち、保護本体部132の中間部分134の硬さは、ホットプレスしない状態の不織材料より硬く、曲げ変形可能な程度に柔軟に設定されている。また、中間部分134は、自立して略円筒形状を維持し得る程度に内周側の部分が硬く形成されている。すなわち、自立して一対の嵌合縁部33の間隔を維持することができれば、一対の嵌合縁部33が一対の嵌合溝部23から外れることを抑制することができる。
そして、経路維持保護部材120の内側に配線部12が挿通配設されることにより、配索経路に沿った形態のワイヤーハーネス110が構成される。
第2実施形態に係る経路維持保護部材120及びワイヤーハーネス110によると、保護本体部132が、一対の嵌合縁部33の間の中間部分134のうちの内周側の部分が加熱及び加圧されているため、保護性能を向上させると共に、配線部12の配索対象及びその周辺部材との接触による異音の発生を抑制することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る経路維持保護部材220及びワイヤーハーネス210について説明する(図10参照)。経路維持保護部材220のうちの第1実施形態に係る経路維持保護部材20と異なる構成部分は、保護本体部232の中間部分234だけであり、同様の構成部分については説明を省略し、同符号を付す。
保護本体部232は、一対の嵌合縁部33の間の中間部分234が加熱及び加圧されて内周側の部分及び外周側の部分が当初の不織材料より硬く形成されている。この形態としては、内周側の部分と外周側の部分との間の部分が硬く形成されている場合と、該間の部分が柔軟に形成されている場合とがある。また、中間部分234は、自立して略円筒形状を維持し得る程度に硬く形成されている。すなわち、自立して一対の嵌合縁部33の間隔を維持することができることにより、一対の嵌合縁部33が一対の嵌合溝部23から外れることを抑制することができる。
また、この保護本体部232は、全体として筒状形態の中心軸方向に直交する向きに曲げ変形可能に設定されている。すなわち、保護本体部232の中間部分234の硬さは、ホットプレスしない状態の不織材料より硬く、曲げ変形可能な程度に柔軟に設定されている。この設定は、中間部分234の加熱温度、加熱時間及び加圧力等によって調整できる。例えば、内金型82のみを第2実施形態の場合より長時間又は高温で加熱してもよいし、内金型82と外金型84の両方を加熱して中間部分234全体を硬くしてもよい。
そして、経路維持保護部材220の内側に配線部12が挿通配設されることにより、配索経路に沿った形態のワイヤーハーネス210が構成される。
第3実施形態に係る経路維持保護部材220及びワイヤーハーネス210によると、保護本体部232が、中間部分234全体が加熱及び加圧されて形成されているため、保護性能をより向上させることができる。
以上のように、経路維持保護部材20、120、220及びワイヤーハーネス10、110、210は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10、110、210 ワイヤーハーネス
12 配線部
20、120、220 経路維持保護部材
22 経路維持部
23 嵌合溝部
32、132、232 保護本体部
33 嵌合縁部
34、134、234 中間部分

Claims (6)

  1. 少なくとも1本の電線を含む配線部を経路維持及び保護するための経路維持保護部材であって、
    前記配線部の配索経路に沿って延在する長尺形状に形成され、延在方向に沿った一対の嵌合溝部を含む経路維持部と、
    前記配線部の外周部を周方向一部分で分離された筒状形態で覆うことが可能な矩形シート状の不織材料において前記筒状形態の周方向両端縁部が加熱及び加圧されて形成されて前記一対の嵌合溝部に対してそれぞれ嵌合している一対の嵌合縁部を含み、全体として前記筒状形態の中心軸方向に直交する向きに曲げ変形可能に形成された保護本体部と、
    を備える、経路維持保護部材。
  2. 請求項1に記載の経路維持保護部材であって、
    前記保護本体部は、前記一対の嵌合縁部の間の少なくとも周方向一部分が自立して前記筒状形態を維持できない程度に柔軟に形成されている、経路維持保護部材。
  3. 請求項2に記載の経路維持保護部材であって、
    前記保護本体部は、前記一対の嵌合縁部の間の少なくとも周方向一部分が加熱されないままの状態で形成されている、経路維持保護部材。
  4. 請求項1に記載の経路維持保護部材であって、
    前記保護本体部は、前記一対の嵌合縁部の間の部分が加熱及び加圧されて内周側の部分が当初の前記不織材料より硬く且つ外周側の部分が前記内周側の部分より柔軟に形成されている、経路維持保護部材。
  5. 請求項1に記載の経路維持保持部材であって、
    前記保護本体部は、前記一対の嵌合縁部の間の部分が加熱及び加圧されて内周側の部分及び外周側の部分が当初の前記不織材料より硬く形成されている、経路維持保護部材。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の経路維持保護部材と、
    少なくとも1本の電線を含み、前記経路維持保護部材の内側に配設されている配線部と、
    を備える、ワイヤーハーネス。
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