JP2016142210A - 圧力調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料利用装置で単位時間当たりの燃料利用量が少ない場合でも、逆止弁を十分に開弁することができる技術を提供する。【解決手段】 圧力調整装置5は、ケーシング12,14と、逆止弁よりも上流の供給経路に連通する上流側圧力室UPと、逆止弁よりも下流の供給経路に連通しており、上流側圧力室UPとの連通が遮断されている下流側圧力室LPと、受圧面44で上流側圧力室UP内の燃料の圧力を受けて、開弁状態と閉弁状態とに切り替わる弁体18と、開弁状態である場合に下流側圧力室LPと連通し、開弁状態である場合に下流側圧力室LPから流入する燃料を排出する排出経路50と、排出経路50上で、排出経路50の流路面積を縮小するジェットポンプ60と、を備える。【選択図】 図2

Description

本明細書に開示の技術は、燃料供給装置と燃料利用装置とを結ぶ供給経路に接続される圧力調整装置に関する。
特許文献1に、単位時間当たりの吐出量を変化可能な燃料ポンプユニットからエンジンに供給する技術が開示されている。燃料ポンプユニットとエンジンとの間の供給経路には、逆止弁が配置されている。逆止弁は、燃料ポンプユニットからエンジン側への燃料供給方向に開弁し、逆方向には閉弁する。供給経路には、プレッシャレギュレータが接続されている。
プレッシャレギュレータは、逆止弁よりも下流側の供給経路に接続される導入側通路と、逆止弁よりも上流側の供給経路に三方弁を介して接続される操作圧給排通路と、燃料タンクに燃料を排出する排出通路と、を備える。三方弁は、逆止弁よりも上流側の供給経路と操作圧給排通路とを連通する供給状態と操作圧給排通路と燃料タンク内とを連通する排出状態とに切り替わる。導入側通路と操作圧給排通路と排出通路とは、弁体が開弁すると互いに連通し、弁体が閉弁すると互いに遮断される。弁体は、三方弁が供給状態では、導入側通路内の燃料の圧力と操作圧給排通路内の燃料の圧力とを受け、三方弁が排出状態では、導入側通路内の燃料の圧力を受ける。この結果、三方弁が供給状態である場合には、供給経路内の圧力が比較的に低い状態で弁体が開弁する。上記の技術は、三方弁を供給状態と排出状態とに切り替えることによって、供給経路内の圧力を調整する技術である。
特開2012−202382号公報
エンジン等の燃料利用装置で単位時間当たりの燃料利用量が少ない場合、逆止弁が十分に開弁せずに、異音や逆止弁の摩耗の原因となる。
本明細書では、燃料利用装置で単位時間当たりの燃料利用量が少ない場合でも、逆止弁を十分に開弁することができる技術を提供する。
本明細書で開示される技術は、単位時間当たりの供給量が変化可能である燃料供給装置と燃料利用装置とを結ぶ供給経路に接続される圧力調整装置に関する。供給経路には、燃料供給装置から燃料利用装置に向かって燃料が流れることを許容し、供給経路を燃料利用装置から燃料供給装置に向かって燃料が流れること禁止する逆止弁が配置されている。圧力調整装置は、ケーシングと、圧力室と、連通室と、弁体と、排出経路と、絞り部と、を備える。圧力室は、ケーシング内に配置され、逆止弁よりも燃料供給装置側の供給経路に連通する。連通室は、ケーシング内に配置され、逆止弁よりも燃料利用装置側の供給経路に連通しており、圧力室との連通が遮断されている。弁体は、ケーシング内に配置され、第1受圧面で圧力室内の燃料の圧力を受けて、開弁状態と閉弁状態とに切り替わる。排出経路は、弁体が開弁状態である場合に連通室と連通し、弁体が前記開弁状態であるに連通室から流入する燃料をケーシング外に排出する。排出経路は、圧力室と遮断されている。絞り部は、排出経路上で、排出経路の流路面積を縮小する。
上記の構成では、弁体は、逆止弁の上流側の燃料の圧力を受けて閉弁状態から開弁状態に切り替わる。この結果、弁体が開弁状態である場合、供給経路内の燃料は、逆止弁の下流側から連通室を介して排出経路に至る。この構成によれば、燃料利用装置で単位時間当たりの燃料使用量が少ない場合でも、燃料利用装置で利用される燃料利用量よりも多量の燃料が逆止弁を通過する。この結果、燃料利用装置で単位時間当たりの燃料使用量が少ない場合でも、逆止弁を十分に開弁させることができる。
燃料供給システムの概略図を示す。 第1実施例の閉弁状態の圧力調整弁の縦断面図を示す。 第1実施例の開弁状態の圧力調整弁の縦断面図を示す。 第2実施例の閉弁状態の圧力調整弁の縦断面図を示す。 第3実施例の開弁状態の圧力調整弁の縦断面図を示す。 第4実施例の閉弁状態の圧力調整弁の縦断面図を示す。 変形例の閉弁状態の圧力調整弁の縦断面図を示す。 第5実施例の閉弁状態の圧力調整弁の縦断面図を示す。 第6実施例の閉弁状態の圧力調整弁の縦断面図を示す。 第7実施例の閉弁状態の圧力調整弁の縦断面図を示す。 変形例の燃料供給システムの概略図を示す。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものである。
(特徴1)圧力調整装置では、弁体は、第1受圧面に一体的に連結されており、連通室と排出経路との間に配置される弁部を備えていてもよい。この構成によれば、弁体を簡素な構造とすることができる。
(特徴2)圧力調整装置では、弁体は、ケーシング内をケーシングの内周面に沿って摺動してもよい。ケーシングは、弁体が開弁状態である場合に弁体に当接する当接部を備えていてもよい。当接部は、弁体の下流側に配置されており、弁体とケーシングとの摺動箇所の下流側に配置されるシール部材を有していてもよい。この構成によれば、開弁状態である場合に、燃料がケーシングと弁体との摺動部分を通過してケーシング外に漏れ出ることを抑制することができる。
(特徴3)圧力調整装置は、ケーシングの内周面と弁体とを連結し、前記圧力室内の燃料の圧力を受けて撓む可撓部材を備えていてもよい。圧力室は、ケーシングと可撓部材と弁体とによって画定されていてもよい。この構成によれば、圧力室を液密に維持しつつ、弁体をケーシングに対して移動可能に配置することができる。
(特徴4)圧力調整装置では、絞り部は、排出経路から流入する燃料の流速を利用して外部の燃料を吸引して外部に吐出するジェットポンプを有していてもよい。この構成によれば、絞り部は、圧力調整装置から排出される燃料を利用して、ジェットポンプの機能を果たすことができる。
(特徴5)圧力調整装置は、ケーシング内に配置されており、排出経路内の燃料の圧力を調整する排出経路側リリーフ弁を備えていてもよい。この構成によれば、排出経路の中間位置に、ケーシングと分離してリリーフ弁を配置しなくてもよい。
(特徴6)圧力調整装置は、圧力室内の燃料の圧力を調圧する圧力室側リリーフ弁を備えていてもよい。この構成によれば、燃料利用装置で利用される燃料量と比較して燃料ポンプから多量に燃料が吐出される場合に、圧力室側リリーフ弁から燃料を排出することによって、燃料ポンプや供給経路の配管内の燃料が高圧になって、燃料ポンプや供給経路の配管にかかる負荷を軽減することができる。
(特徴7)圧力調整装置では、弁体は、連通室内の燃料の圧力を受ける第2受圧面を備えていてもよい。第1受圧面は、第2受圧面よりも大きくてもよい。この構成によれば、逆止弁よりも下流側の供給経路内の燃料の圧力が比較的に高圧になった場合に、逆止弁よりも上流側の供給経路内の燃料の圧力が小さい場合でも、弁体を閉弁状態から開弁状態に切り替えることができる。この結果、燃料利用装置が燃料の利用を停止している間に、逆止弁よりも下流側の供給経路内の燃料の圧力を弁体が、開弁状態に切り替えられない程度の圧力に維持することができる。
(第1実施例)
図1に示すように、本実施例の圧力調整装置5は、自動車等の車両のエンジンEN(燃料利用装置の一例)に燃料を供給する燃料供給システム1(燃料供給装置の一例)に用いられる。燃料供給システム1は、燃料タンクFTと、燃料ポンプFPと、供給経路SLと、逆止弁CVと、ポンプコントローラPCと、を備える。燃料供給システム1では、燃料タンクFTに貯留される燃料を、燃料ポンプFPを用いてエンジンENに供給する。燃料ポンプFPは、リザーブカップRC内に収容されている。燃料ポンプFPは、リザーブカップRC内の燃料を昇圧し、昇圧した燃料を供給経路SLに吐出する。
供給経路SLに流入した燃料は、供給経路SLに配置されている逆止弁CVを通過して、高圧ポンプHPに供給される。逆止弁CVは、燃料ポンプFPからエンジンENに燃料が流れる場合に開弁して燃料が流れることを許容する。一方、逆止弁CVは、エンジンENから燃料ポンプFPに燃料が流れる場合に閉弁して燃料が流れることを禁止する。高圧ポンプHPは、供給経路SLから供給される燃料を昇圧して、エンジンENのデリバリパイプDPに供給する。供給経路SL内の燃料の圧力は、圧力センサPSによって検出される。デリバリパイプDPは、燃料をインジェクタINに供給する。インジェクタINは、燃料をエンジンENの吸気経路又はシリンダ内に噴射する。この結果、エンジンENが駆動する。
エンジンENは、ECU(Engine Control Unitの略)2によって制御される。ECU2は、アクセル開度等の運転者の車両に対する操作に合わせてエンジンENを制御する。ECU2は、供給経路SL内の燃料の圧力を圧力センサPSから取得する。ECU2は、エンジンENの駆動に合わせて適切な量の燃料が供給されるように、燃料ポンプFPを制御する。具体的には、ECU2は、エンジンENに供給すべき燃料量に応じた信号を、ポンプコントローラPCに送信する。ポンプコントローラPCは、ECU2から受信される信号に応じた駆動電圧を燃料ポンプFPに印加する。
燃料ポンプFPは、ポンプコントローラPCから印加される駆動電圧によって駆動する。燃料ポンプFPでは、駆動電圧に応じて燃料ポンプFP内のモータの回転速度が変化する。この結果、燃料ポンプFPでは、駆動電圧に応じて、単位時間当たりに吐出する燃料量が変化する。このことから、燃料供給システム1は、供給経路SLに供給する単位時間当たりの燃料の供給量を変化することができる。
燃料供給システム1は、さらに圧力調整装置5を備える。圧力調整装置5は、燃料タンクFT内に配置される。圧力調整装置5は、圧力調整弁10と、排出経路50と、ジェットポンプ60とを備える。
圧力調整弁10は、供給経路SLに接続されている。図2に示すように、圧力調整弁10は、ケーシング12,14と、弁体18と、コイルばね16と、を備える。ケーシング12は、ステンレス等の金属板を成形することによって作製されている。ケーシング12は、全体に亘って同一の板厚を有する。ケーシング12では、図2の下端から上端に順に、5個のセクション12a〜12eが連続的に配置されている。以下では、図2の上下方向を基準に上下を規定する。
セクション12aは、ケーシング12の最も下端に位置する。セクション12aは、底部を有する円筒形状を有する。セクション12aの底部には、セクション12aの底部を上下方向に貫通する導入口40が配置されている。
セクション12aの上端には、セクション12bが連結されている。セクション12bは、底部を有する円筒形状を有する。セクション12bは、セクション12aよりも大きい直径を有する。セクション12bの底部には、セクション12aの上端に連通する開口が配置されている。
セクション12bの上端には、セクション12cが連結されている。セクション12cは、底部を有する円筒形状を有する。セクション12cは、セクション12bよりも大きい直径を有する。セクション12cの底部には、セクション12bの上端に連通する開口が配置されている。セクション12cの上端には、セクション12dが連結されている。セクション12dは、底部を有する円筒形状を有する。セクション12dは、セクション12cよりも大きい直径を有する。セクション12dの底部には、セクション12cの上端に連通する開口が配置されている。また、セクション12dの底部には、外周端付近に、複数個の連通孔30が配置されている。連通孔30は、セクション12dの底部を貫通している。
セクション12dの上端には、セクション12eが連結されている。セクション12eの下端部の外形は、上方に向かって外径が大きくなる円錐台形状を有する。セクション12eの内径は、外径に合わせて上方に向かって大きくなる。セクション12eの上端部は、円筒形状を有する。セクション12a〜12eは、同一の材料で一体的に形成されている。セクション12a〜12eは、同心軸上に配置されている。
セクション12eの上端には、ケーシング14が載置されている。ケーシング14は、ケーシング12の上端が内側に折り曲げられることによって、ケーシング12に挟持されている。ケーシング14は、ケーシング12に対して固定されている。ケーシング14の下端は、ケーシング12の内部に配置され、セクション12cの上端と略同一の高さに位置する。ケーシング14の上端は、ケーシング12の上端開口20から上方に突出している。
ケーシング14は、ステンレス等の金属板を成形することによって作製されている。ケーシング14は、全体に亘って同一の板厚を有する。ケーシング14では、下端から上端に順に、3個のセクション14a〜14cが連続的に配置されている。
セクション14aは、ケーシング14の最も下端に位置する。セクション14aは、底部を有する円筒形状を有する。セクション14aは、セクション12a〜12eと同軸上に配置されている。セクション14aの外周の半径は、セクション12cの内周の半径よりも小さい。具体的には、セクション14aの外周の半径は、後述する弁体18の板厚と同じ長さだけセクション12cの内周の半径よりも小さい。
セクション14aの底部には、ケーシング14を上下方向に貫通する開口28が配置されている。開口28は、導入口40よりも大きい。セクション14aの下端は、セクション12cの上端と略同一の高さに位置する。セクション14aの上端は、セクション12dの上下方向に中間位置に位置する。
セクション14aの上端には、セクション14bが連結されている。セクション14bは、底部を有する円筒形状を有する。セクション14bは、セクション14aよりも大きい直径を有する。セクション14bの底部には、セクション14bの上端に連通する開口が配置されている。セクション14bの上端は、ケーシング12の上端開口20から上方に突出している。
セクション14bの上端には、セクション14cが連結されている。セクション14cは、円環形状を有する。セクション14cは、セクション14bの上端から外側に鍔状に配置されている。セクション14cの外周端には、挿入部14dが配置されている。挿入部14dは、セクション14cの外周端から下方に伸びて、上端開口20を上方から下方に通過する。挿入部14dの下端は、外側に広がっており、ケーシング12に挟持される。セクション14a〜14c及び挿入部14dは、同一の材料で一体的に形成されている。セクション14a〜14c及び挿入部14dは、同心軸上に配置されている。
ケーシング12,14の間には、弁体18が配置されている。弁体18は、下端から上端に順に、3個のセクション18a〜18cによって構成される。弁体18は、ケーシング12,14の間で上下方向に移動可能である。セクション18aは、弁体18の最も下端に位置する。セクション18aは、底部を有する円筒形状を有する。セクション18aは、セクション12aと同軸上に配置されている。セクション18aは、セクション12aよりも大きい直径を有する。弁体18が最下位置に位置する状態では、セクション18aの底部の下面は、ケーシング12のセクション12bの底部の上面に当接して、セクション12aの上端開口を閉塞する。これにより、セクション18aの底部とセクション12aによって、下流側圧力室LPが画定される。セクション18aは、セクション12b及びセクション12c内に配置されている。セクション18aの外周面は、セクション12bの内周面及びセクション12cの内周面から離間している。
セクション18aの上端には、セクション18bが連結されている。セクション18bは、底部を有する円筒形状を有する。セクション18bは、セクション18aよりも大きい直径を有する。セクション18bの底部には、セクション18aの上端に連通する開口が配置されている。また、セクション18bの底部には、外周端付近に、複数個の連通孔36が配置されている。連通孔36は、セクション18bの底部を貫通している。これにより、弁体18よりも上方の空間は、連通孔36を介して、セクション12b,12c,18a,18bで画定される空間に連通する。連通孔36を介して連通される空間をまとめて空間41と呼ぶ。
セクション18bの外周面は、周方向の全長に亘ってセクション12cの内周面に面接触している。また、セクション18bの内周面は、セクション12cとの接触位置よりも上方において、周方向の全長に亘ってセクション14aの外周面に面接触している。弁体18が上下移動する場合、セクション18bの外周面とセクション12cの内周面とは、摺動位置SP1において摺動し、セクション18bの内周面とセクション14aの外周面とは、摺動位置SP2において摺動する。セクション18bの上端は、セクション12dの中間位置に位置する。
セクション18bの上端には、セクション18cが連結されている。セクション18cは、底部を有する円筒形状を有する。セクション18cは、セクション18bよりも大きい直径を有する。セクション18cの底部には、セクション18bの上端に連通する開口が配置されている。セクション18cの外周面は、周方向の全長に亘ってセクション12dの内周面に面接触している。弁体18が上下移動する場合、セクション18cの外周面とセクション12dの内周面とは、摺動位置SP3において摺動する。セクション18cの底部下面は、全面に亘ってセクション12dの底部上面と離間して配置されている。この結果、弁体18の外側には、セクション18b,18cとセクション12dとによって、円筒形状の上流側圧力室UPが画定されている。
ケーシング12,14内の空間は、弁体18によって、下流側圧力室LPと上流側圧力室UPと空間42と空間41とに分割されている。空間42は、セクション18cの上方に位置している。空間42は、セクション12eとセクション14a〜14cとセクション18cとによって画定されている。空間42は、摺動位置SP2において空間41と遮断されており、摺動位置SP3において上流側圧力室UPと遮断されている。また、空間42は、セクション14cに形成される連通孔22と上端開口20とを介して、燃料タンクFT内に連通している。このため、空間42内の圧力は、燃料タンクFT内の気体の圧力に等しい。空間42は、上流側圧力室UPと摺動位置SP3において遮断されている。
セクション18cの内周側には、コイルばね16が配置されている。コイルばね16は、空間42内で、弁体18とケーシング14との間に配置されている。コイルばね16の下端は、セクション18cの底部上面に当接している。コイルばね16の上端は、ケーシング14のセクション14cの下面に当接している。コイルばね16は、弁体18をケーシング14に対して下方に付勢している。これにより、セクション18aの底部下面は、セクション12bの底部上面に押圧されて面接触する。
セクション18aの底部下面がセクション12bの底部上面に押圧されている状態では、セクション12aとセクション18aで画定される下流側圧力室LPと、空間41とは、弁体18によって遮断されている。セクション18aの底部下面がセクション12bの底部上面に押圧されている状態を閉弁状態と呼ぶ。なお、後で詳述するように、セクション18aの底部下面とセクション12bの底部上面とが離間して、下流側圧力室LPと空間41とが連通している状態を開弁状態と呼ぶ。
圧力調整弁10は、上流側ラインUL及び下流側ラインLLを介して、供給経路SLに連通している。上流側ラインULは、供給経路SLのうち、逆止弁CVよりも上流側、即ち燃料ポンプFP側の上流経路SL1に連通している。下流側ラインLLは、逆止弁CVよりも下流側、即ちエンジンEN側の下流経路SL2に連通している。
上流側ラインULは、Oリング32を介してケーシング12のセクション12eに取り付けられている。上流側ラインULは、連通孔30を介して上流側圧力室UPと連通している。上流側ラインULの内側には、下流側ラインLLが配置されている。下流側ラインLLは、セクション12b,12cにOリング34を介して取り付けられている。下流側ラインLLは、導入口40を介して下流側圧力室LPと連通している。
圧力調整弁10は、さらに、排出経路50と連通している。排出経路50は、ケーシング14内に挿入されており、Oリング26を介してケーシング14に取り付けられている。排出経路50は、空間41と連通している。即ち、排出経路50内の燃料の圧力は、空間41内の燃料の圧力に一致する。
排出経路50の端には、ジェットポンプ60が配置されている。ジェットポンプ60は、排出経路50から供給される燃料の流速を利用してリザーブカップRC外の燃料をリザーブカップRC内に送り込む。ジェットポンプ60は、排出経路50よりも流路面積が小さく絞られている。この結果、ジェットポンプ60内の燃料の流速が上昇して、リザーブカップRC外の燃料をリザーブカップRC内に送り込むことができる。
(圧力調整装置5の動作)
次いで、圧力調整装置5の動作を説明する。燃料ポンプFPが駆動している状況では、燃料ポンプFPから吐出される燃料が、供給経路SLを介してエンジンENに供給される。供給経路SLを流れる燃料によって、逆止弁CVは開弁される。上流経路SL1は、上流側ラインULを介して上流側圧力室UPと連通している。従って、上流経路SL1内の燃料の圧力と上流側圧力室UP内の燃料の圧力とは一致する。弁体18のセクション18cの底部下面である受圧面44は、上流側圧力室UP内の燃料の圧力を受ける。受圧面44は、弁体18の外縁付近で弁体18を一巡する。これにより、上流側圧力室UP内の燃料の圧力によって、上流側圧力室UPと空間42との間の圧力差が生じ、受圧面44に上向きの力が加わる。
下流経路SL2は、下流側ラインLLを介して下流側圧力室LPと連通している。従って、下流経路SL2内の燃料の圧力と下流側圧力室LP内の燃料の圧力とは一致する。弁体18のセクション18aの底部下面である受圧面38は、下流側圧力室LP内の燃料の圧力を受ける。これにより、下流側圧力室LP内の燃料の圧力によって、受圧面38に上向きの力が加わる。なお、受圧面38の面積は、受圧面44の面積よりも小さい。
逆止弁CVが開弁している間、上流経路SL1内の燃料の圧力と下流経路SL2内の燃料の圧力とは一致する。このため、上流側圧力室UP内の燃料の圧力と下流側圧力室LP内の燃料の圧力とは一致する。上流側圧力室UP内の燃料と下流側圧力室LP内の燃料とが一致していても、上流側圧力室UP内の燃料の圧力によって受圧面44に加わる力は、下流側圧力室LP内の燃料の圧力によって受圧面38に加わる力よりも大きい。図3に示すように、受圧面44に加わる力と受圧面38に加わる力との合力が、コイルばね16が弁体18に負荷する付勢力よりも大きい場合に、圧力調整弁10は、閉弁状態から開弁状態に移行する。この結果、上流側圧力室UPの容積が増加するため、上流側ラインUL内の燃料が、上流側圧力室UPに流れる。上流側圧力室UPは、上流側ラインUL以外と連通いないため、上流側圧力室UPに燃料が充填されると、上流側ラインULから燃料が流入しない。
圧力調整弁10が開弁状態である場合、下流側圧力室LPと空間41とが連通する。これにより、供給経路SLと排出経路50とが連通し、燃料ポンプFPから吐出される燃料の一部は、供給経路SLと圧力調整弁10と排出経路50とを介して、ジェットポンプ60に到達する。この結果、圧力調整弁10が開弁状態では、燃料ポンプFPは、エンジンENで利用される燃料よりも多量の燃料を吐出する。なお、ジェットポンプ60は、流路面積が比較的に小さく、単位時間当たりに吐出可能な燃料量の上限が決められている(例えば1時間当たり20〜30リットル)。このため、圧力調整弁10が開弁状態では、燃料ポンプFPは、ジェットポンプ60で吐出される燃料量以上の燃料を単位時間当たりに供給経路SLに供給することによって、エンジンENに燃料を供給することができる。
仮に、圧力調整装置5が配置されていないとすると、エンジンENの単位時間当たりの燃料利用量が少ない場合、例えば、車両停止時のアイドリングや低速走行の場合、燃料ポンプFPから供給経路SLに供給される燃料量が少なくなる。この結果、逆止弁CVが十分に開弁せずに開閉を繰り返す。この結果、逆止弁CVから異音が発生したり逆止弁CVの摩耗が激しくなる。
一方、圧力調整装置5を用いると、燃料ポンプFPから吐出される燃料量が少なく、供給経路SL内の燃料の圧力が低い場合でも、受圧面44の面積が比較的に大きいため、上流経路SL1に連通する上流側圧力室UP内の燃料の圧力によって、弁体18が開弁状態となる。この結果、逆止弁CVには、エンジンENで利用される燃料と排出経路50に排出される燃料とを合わせた量の燃料が通過する。この構成によれば、逆止弁CVを十分に開弁することができる。これにより、逆止弁CVからの異音や逆止弁CVの摩耗を低減することができる。
次いで、車両が駆動している駆動状態から車両が停止されてエンジンENで燃料が利用されなくない停止状態に移行すると、ポンプコントローラPCは、供給経路SL内の残留燃料の昇圧処理を実行する。供給経路SL内の燃料の圧力が低い場合、高圧ポンプHPに発生する熱によって高圧ポンプHP近傍に位置する燃料が昇温されて、燃料内に気泡が発生する可能性が高くなる。昇圧処理は、燃料ポンプFPが停止している間に、下流経路SL2内の燃料の圧力が低下することを抑制する処理である。
具体的には、車両が駆動状態から停止状態に移行されると、ポンプコントローラPCは、燃料ポンプFPを駆動して、供給経路SLに燃料を供給させる。このとき、圧力調整装置5の弁体18は、開弁状態に維持される。ジェットポンプ60の単位時間当たりの吐出量が予め決まっているため、燃料ポンプFPからの燃料吐出量が上昇すると、供給経路SL内の燃料の圧力は上昇する。ポンプコントローラPCは、燃料ポンプFPを所定回転数で所定期間駆動させた後、燃料ポンプFPを停止する。燃料ポンプFPが停止している状態では、上流経路SL1、上流側ラインUL、上流側圧力室UP及び排出経路50それぞれの燃料の圧力は、燃料タンクFT内の内圧まで低下する。
一方、供給経路SLを燃料ポンプFPからエンジンENに向かって燃料が流れなくなり、逆止弁CVが閉弁する。このため、下流経路SL2と下流側ラインLLのそれぞれの燃料の圧力は、燃料タンクFT内の内圧までは低下しない。一方で、下流経路SL2と下流側ラインLLは、下流側圧力室LPに連通している。このため、下流経路SL2と下流側ラインLL内の燃料の圧力が所定の圧力以上である場合、下流側圧力室LP内の燃料から受圧面38に加わる力がコイルばね16の付勢力よりも高くなり、圧力調整弁10が開弁状態に維持される。一方、下流経路SL2と下流側ラインLL内の燃料の圧力が所定の圧力になると、下流側圧力室LP内の燃料から受圧面38に加わる力がコイルばね16の付勢力よりも低くなる。これにより、圧力調整弁10が閉弁状態となり、下流経路SL2と下流側ラインLL内の燃料が排出経路50に排出されることを防止することができる。この結果、下流経路SL2と下流側ラインLL内の燃料の圧力は所定の圧力に維持される。この構成によれば、燃料ポンプFPが停止状態である場合に、下流経路SL2内の燃料の圧力を所望の圧力に維持することができる。これにより、下流経路SL2内の燃料に気泡が発生することを抑制することができる。
(第2実施例)
図4を参照して、第1実施例と異なる点を説明する。第2実施例では、圧力調整弁10の構成が第1実施例の圧力調整弁10と異なる。第2実施例の圧力調整弁10は、弁体18のセクション18aの底部下面に、シール部材200が取り付けられている。シール部材200は、ゴム等の材料で作製されている。シール部材200は、円環形状を有する。シール部材200は、弁体18が閉弁状態である場合に、ケーシング12のセクション12bの底部上面に当接する。この構成によれば、弁体18が閉弁状態である場合に、下流側圧力室LPから空間41に燃料が漏出することを抑制することができる。
(第3実施例)
図5を参照して、第1実施例と異なる点を説明する。第3実施例では、圧力調整弁10の構成が第1実施例の圧力調整弁10と異なる。第3実施例の圧力調整弁10は、ケーシング14のセクション14bの底部下面に、シール部材300が取り付けられている。シール部材300は、ゴム等の材料で作製されている。シール部材300は、円環形状を有する。シール部材300は、弁体18が開弁状態である場合に、弁体18のセクション18cの底部上面に当接する。この構成によれば、燃料が、空間41から弁体18とケーシング14との摺動位置SP2を通過して空間42に流出することを抑制することができる。
第3実施例の圧力調整弁10は、さらに、ケーシング12の挿入部14dの底部下面に、シール部材302が取り付けられている。シール部材302は、ゴム等の材料で作製されている。シール部材302は、円環形状を有する。シール部材302は、弁体18が開弁状態である場合に、弁体18の上端に当接する。この構成によれば、燃料が、上流側圧力室UPから弁体18とケーシング12との摺動位置SP3を通過して空間42に流出することを抑制することができる。
(第4実施例)
図6を参照して、第1実施例と異なる点を説明する。第3実施例の圧力調整装置5は、リリーフ弁400を備える。リリーフ弁400は、排出経路50に取り付けられている。
リリーフ弁400は、ハウジング402と、弁体406と、コイルばね404と、を備える。ハウジング402は、上端近傍で排出経路50に固定されている。ハウジング402は、排出経路50内を通って、ケーシング14の上端から圧力調整弁10内に配置されている。ハウジング402は、圧力調整弁10内で上下方向に伸びる円筒形状を有する。ハウジング402の下端は、ケーシング14の下端に配置されている。ハウジング402の下端には、弁体406が配置されている。弁体406は、球形状を有する。弁体406は、ケーシング14の下端に配置された貫通孔426上に配置されている。弁体406の上端には、コイルばね404が配置されている。コイルばね404は、ハウジング402内を上下方向に伸びている。コイルばね404は、弁体406を貫通孔426に向けて付勢する。これにより、貫通孔426は、弁体406によって閉塞されている。
弁体18が開弁状態である場合に、空間41の圧力、即ち、供給経路SL内の圧力が所定の圧力に達すると、弁体406が貫通孔426から離間して、貫通孔426が開放される。この結果、空間41内の燃料は、ハウジング402内を下方から上方に通過して、ハウジング402内の上端から燃料タンクFT内に排出される。この構成によれば、供給経路SL内の燃料の圧力が高圧になることを防止することができる。また、弁体18が開弁状態では、空間41内の燃料は、ケーシング14のセクション14aの底部を貫通する貫通孔428を通過して、排出経路50に至る。
なお、図7に示すように、リリーフ弁400のハウジング402が、排出経路50と一体的に形成されていてもよい。
また、供給経路SL内の燃料の圧力を調整するリリーフ弁は、リリーフ弁400に限定されない。例えば、リリーフ弁は、圧力調整装置5とは離間して配置されていてもよい。
(第5実施例)
図8を参照して、第1実施例と異なる点を説明する。第5実施例では、圧力調整弁10の構成が第1実施例の圧力調整弁10と異なる。第5実施例の圧力調整弁10は、リリーフ弁600を備える。リリーフ弁600は、弁体18のセクション18cの底部上面とコイルばね16との間に配置されている。リリーフ弁600は、コイルばね16によって、セクション18cの底部を貫通孔602の上端に付勢されている。貫通孔602は、上流側圧力室UPと空間42とを連通する。リリーフ弁600は、コイルばね16に付勢されて、貫通孔602を閉塞している。リリーフ弁600は、上流側圧力室UP内の燃料の圧力、即ち、供給経路SL内の燃料の圧力が所定の圧力に達すると、リリーフ弁600が貫通孔602から離間して、貫通孔602が開放される。この結果、上流側圧力室UP内の燃料は、図8の矢印で示されるように、空間42を下方から上方に通過して、連通孔22から燃料タンクFT内に排出される。
上流側圧力室UP内の燃料の圧力を受けるリリーフ弁600の受圧面の面積は、受圧面44の面積よりも小さい。このため、弁体18が開弁状態に移行するときの上流側圧力室UP内の燃料の圧力は、リリーフ弁600が貫通孔602から離間するときの上流側圧力室UP内の燃料の圧力よりも小さい。このため、リリーフ弁600が貫通孔602から離間する状況では、弁体18が開弁状態であり、燃料ポンプFPからエンジンENに燃料が供給されている状況である。この構成によれば、燃料ポンプFPからエンジンENに燃料が供給されている状況において、供給経路SL内の燃料の圧力が高圧になることを防止することができる。
(第6実施例)
図9を参照して、第1実施例と異なる点を説明する。第6実施例では、圧力調整弁10の構成が第1実施例の圧力調整弁10と異なる。第6実施例の圧力調整弁10は、リリーフ弁700を備える。リリーフ弁700は、ケーシング14に配置されている。
リリーフ弁700は、ハウジング702と、弁体706と、コイルばね704と、を備える。ハウジング702は、ケーシング14と一体的に形成されている。ハウジング702は、ケーシング14のセクション14aの底部から上方に伸びる円筒形状を有する。ハウジング702は、排出経路50を貫通して、圧力調整装置5外部に突出している。ハウジング702の下端には、弁体706が配置されている。弁体706は、球形状を有する。弁体706は、弁体18のセクション18aの底部に配置された貫通孔708上に配置されている。弁体706の上端には、コイルばね704が配置されている。コイルばね704は、ハウジング702内を上下方向に伸びている。コイルばね704は、弁体706を貫通孔708に向けて付勢する。これにより、貫通孔708は、弁体706によって閉塞されている。
下流側圧力室LP内、即ち、供給経路SL内の圧力が所定の圧力に達すると、弁体706が貫通孔708から離間して、貫通孔708が開放される。この結果、下流側圧力室LP内の燃料は、ハウジング702内を下方から上方に通過して、ハウジング702内の上端から燃料タンクFT内に排出される。この構成によれば、弁体18が閉弁状態である場合に、供給経路SL内の燃料の圧力が高圧になることを防止することができる。例えば、ポンプコントローラが昇圧処理を実行する際に、弁体18が閉弁状態に維持されている状態で、供給経路SL内の燃料を燃料タンクFTに排出することができる。
なお、弁体18が開弁状態である場合、空間41内の燃料は、ケーシング14のセクション14aの底部を貫通する貫通孔728を通過して、排出経路50に至る。
(第7実施例)
図10を参照して、第1実施例と異なる点を説明する。第7実施例では、圧力調整弁10の構成が第1実施例の圧力調整弁10と異なる。また、弁体18は、第1実施例と比較して、セクション18cが配置されていない。第7実施例の圧力調整弁10は、弁体18のセクション18bの外周側に、ダイアフラム800が配置されている。ダイアフラム800は、ダイアフラム800は、円環形状を有する。ダイアフラム800の内周縁は、弁体18に固定されている。ダイアフラム800の外周縁は、ケーシング12に挟持されている。ダイアフラム800は、上流側圧力室UPの上面を構成する。この構成では、上流側圧力室UPは、ダイアフラム800と弁体18とケーシング12とによって画定される。ダイアフラム800は、上流側圧力室UP内の燃料の圧力を受けて上方に撓む。この結果、これにより、弁体18が閉弁状態から開弁状態に移行する。
また、ケーシング12とケーシング14とは、一体的に形成されている。
この構成によれば、上流側圧力室UPと空間42とをダイアフラム800を用いて隔離することができる。この結果、上流側圧力室UPを液密に維持しつつ弁体18を上下移動可能に配置することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上述した第2実施例のシール部材200は、他の実施例の弁体18に取り付けられていてもよい。また、上述したシール部材300,302の少なくともいずれか1個が、他の実施例のケーシング14に配置されていてもよい。
さらに、上述した第4実施例から第6実施例に記載の各リリーフ弁400〜600のうちの2個以上のリリーフ弁が、1個の圧力調整装置5に配置されていてもよい。また、第4実施例から第6実施例に記載の各リリーフ弁400〜600のうちの1個以上のリリーフ弁が、第7実施例に記載の圧力調整装置5に配置されていてもよい。
また、上記の各実施例では、燃料供給システム1は、高圧ポンプHPを備える。しかしながら、図11に示すように、燃料供給システム1は、高圧ポンプHPを備えていなくてもよい。この場合、圧力センサPSは、デリバリパイプDPに配置され、デリバリポンプDP内の燃料の圧力を検出してもよい。この構成によっても、上記の各実施例と同様の効果を奏することができる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:燃料供給システム、5:圧力調整装置、10:圧力調整弁、12,14:ケーシング、18:弁体、44:受圧面、50:排出経路、60:ジェットポンプ、200,300:シール部材、800:ダイアフラム、EN:エンジン、FP:燃料ポンプ、FT:燃料タンク、LL:下流側ライン、LP:下流側圧力室、PC:ポンプコントローラ、PS:圧力センサ、SL:供給経路、SL1:上流経路、SL2:下流経路、UL:上流側ライン、UP:上流側圧力室

Claims (8)

  1. 単位時間当たりの供給量が変化可能である燃料供給装置と燃料利用装置とを結ぶ供給経路に接続される圧力調整装置であって、
    前記供給経路には、前記燃料供給装置から前記燃料利用装置に向かって前記燃料が流れることを許容し、前記供給経路を前記燃料利用装置から前記燃料供給装置に向かって前記燃料が流れること禁止する逆止弁が配置されており、
    前記圧力調整装置は、
    ケーシングと、
    前記ケーシング内に配置され、前記逆止弁よりも前記燃料供給装置側の前記供給経路に連通する圧力室と、
    前記ケーシング内に配置され、前記逆止弁よりも前記燃料利用装置側の前記供給経路に連通しており、前記圧力室との連通が遮断されている連通室と、
    前記ケーシング内に配置され、第1受圧面で前記圧力室内の燃料の圧力を受けて、開弁状態と閉弁状態とに切り替わる弁体と、
    前記弁体が前記開弁状態である場合に前記連通室と連通し、前記弁体が前記開弁状態である場合に前記連通室から流入する燃料を前記ケーシング外に排出する排出経路であって、前記圧力室と遮断されている前記排出経路と、
    前記排出経路上で、前記排出経路の流路面積を縮小する絞り部と、を備える、圧力調整装置。
  2. 前記弁体は、前記第1受圧面に一体的に連結されており、前記連通室と前記排出経路との間に配置される弁部を備える、請求項1に記載の圧力調整装置。
  3. 前記弁体は、前記ケーシング内を前記ケーシングの内周面に沿って摺動し、
    前記ケーシングは、前記弁体が前記開弁状態である場合に前記弁体に当接する当接部を備え、
    前記当接部は、前記弁体の下流側に配置されており、前記弁体と前記ケーシングとの摺動箇所の下流側に配置されるシール部材を有する、請求項2に記載の圧力調整装置。
  4. 前記ケーシングの内周面と前記弁体とを連結し、前記圧力室内の燃料の圧力を受けて撓む可撓部材を、さらに備え、
    前記圧力室は、前記ケーシングと前記可撓部材と前記弁体とによって画定される、請求項1又は2に記載の圧力調整装置。
  5. 前記絞り部は、前記排出経路から流入する燃料の流速を利用して外部の燃料を吸引して外部に吐出するジェットポンプを有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の圧力調整装置。
  6. 前記ケーシング内に配置されており、前記排出経路内の燃料の圧力を調整する排出経路側リリーフ弁をさらに備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の圧力調整装置。
  7. 前記圧力室内の燃料の圧力を調圧する圧力室側リリーフ弁をさらに備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の圧力調整装置。
  8. 前記弁体は、さらに、前記連通室内の燃料の圧力を受ける第2受圧面を備え、
    前記第1受圧面は、前記第2受圧面よりも大きい、請求項1から7のいずれか一項に記載の圧力調整装置。
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