JP2016141878A - 銅合金条およびそれを備える大電流用電子部品及び放熱用電子部品 - Google Patents

銅合金条およびそれを備える大電流用電子部品及び放熱用電子部品 Download PDF

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Abstract

【課題】これまでの材料と比べて高い強度および導電性ならびに優れた曲げ加工性を兼ね備えた銅合金条、それを備える大電流用電子部品および放熱用電子部品を提供する。【解決手段】本発明は、0.04〜0.5質量%のZrを含有し、引張強さが550MPa以上で0.2%耐力/引張強さ≧0.9かつ導電率が80%IACS以上を満たし、好ましくは300℃×30min加熱後の0.2%耐力≧500MPaを満たす銅合金条、およびこの銅合金条を備える大電流用電子部品および放熱用電子部品である。【選択図】なし

Description

本発明は、銅合金条に関し、詳細には放熱性、導電性、強度および曲げ加工性に優れ、端子、コネクタ、リレー、スイッチ、ソケット、バスバー、リードフレームなどの電子部品用途、特に、スマートフォンやパソコンなどに用いられる放熱性部品および電気自動車やハイブリッド自動車等に用いられる大電流部品の用途に好適な銅合金条に関する。
スマートフォン、タブレットPCやおよびパソコン等の電機・電子機器等には、端子、コネクタ、スイッチ、ソケット、リレー、バスバー、リードフレーム等の電気接続を得るための部品及び機器が発する熱を放散するための部品が組み込まれている。
近年、スマートフォン、タブレットPCおよびパソコンの小型化に伴い、電気・電子機器内の液晶部品またはICチップ等に通電した際の蓄熱が大きくなる傾向がある。蓄熱が大きい状態はICチップや基盤への熱的損傷が大きいため、放熱部品の放熱性が問題となっている。
従来、スマートフォン、タブレットPCおよびパソコン等の電気・電子機器内の放熱部品にはオーステナイト系ステンレス鋼(例えば、JIS G 4304「熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯」の項で規定されたSUS304)および純アルミニウム等が主に使用されてきた。例えばスマートフォンやタブレットPCの液晶に付属の放熱部品(液晶フレーム)には、高い放熱性に加えて構造体としての強度および、液晶への固定に必要な曲げ加工性が求められている。
オーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)は、曲げ性加工性は良好であるが、熱伝導性が低く、それを補うため高価な熱伝導シート等を併用している。そのため放熱部品の単価が高くなる。一方、純アルミニウムおよびアルミニウム合金では曲げ性加工性は良好であるが熱伝導性および構造体としての強度が足りていない。
また、端子、コネクタ等の通電部品においては、通電部における銅合金の断面積が小さくなる傾向にある。断面積が小さくなると、通電した際の銅合金からの発熱が増大する。特に、成長著しい電気自動車やハイブリッド自動車で用いられる電子部品には、バッテリー部のコネクタ等の著しく高い電流が流される部品があり、通電時の銅合金の発熱が問題になっている。そこで発熱量が減ずるよう、通電材料には導電性に優れることが求められ、さらに部品の小型化や高機能化に対応できるように、強度(特に高い0.2%耐力)や優れた曲げ加工性が求められている。
熱伝導性と導電性は比例関係にあることが知られており、上記要求に対して比較的高い導電率と強度を有する合金として、CuにZr、Cr、Tiを添加した材料が知られている。例えばC15100(0.1質量%Zr−残Cu)、C15150(0.02質量%Zr−残Cu)、C18140(0.1質量%Zr−0.3質量%Cr−0.02質量%Si−残Cu)、C18145(0.1質量%Zr−0.2質量%Cr−0.2質量%Zn−残Cu)、C18070(0.1質量%Ti−0.3質量%Cr−0.02質量%Si−残Cu)、C18080(0.06質量%Ti−0.5質量%Cr−0.1質量%Ag−0.08質量%Fe−0.06質量%Si−残Cu)等の合金が、CDA(Copper Development Association)に登録されている。
放熱部品および電子材料用銅合金にはある程度の強度が求められるが、例えば上記合金の中でC15100等のCu−Zr合金では強度が不足する場合がある。
一方、C18140等のCu−Cr−Zr合金は、一般的に0.2%耐力がC15100よりも良好であるが、Cu合金へのCrの溶解が非常に困難である。そのため比較的製造の難易度が低いCu−Zr合金の強度、導電率および曲げ加工性を向上させる発明が近年行われている。
特許文献1では重量比率でZrを0.05%〜0.3%の範囲で含有する銅合金で、熱間圧延後に第1の冷間圧延、第1熱処理、第2の冷間圧延、張力を加えながらの第2の熱処理を行うことで、強度、導電率、曲げ加工性のバランスが良い銅合金を開示している。
特許文献2ではZrを0.01質量%〜0.5質量%の範囲で含有する銅合金で、集合組織におけるBrass方位の方位分布密度が20以下であり、かつBrass方位とS方位とCopper方位との方位分布密度10以上50以下とする強度と良好な曲げ加工性を併せもった銅合金を開示している。
特許文献3では重量比率でZrを0.05%〜0.2%の範囲で含有する銅合金で、後方散乱電子回折像システム付の走査型電子顕微鏡によるEBSD法にて測定したKAM値の平均が1.5〜1.8°であり、W曲げ試験で割れが発生しない最小曲げ半径をR、板厚をtとするとR/tが0.1〜0.6であり、ばね限界値が420〜520N/mm2であるような強度、ばね性および曲げ加工性が優れた銅合金を開示している。
特許文献4では重量比率でCr、Zr、Tiの少なくとも1種類を合計で0.05〜1.0mass%含有し、EBSD測定における結晶方位解析において、Cube方位{001}<001>の面積率が5%以上70%以下であり、ビッカース硬さが120以上とすることで強度、曲げ加工性、低ヤング率(縦弾性係数およびたわみ係数)を実現する銅合金を開示している。
特開2010−248592号公報 特開2010−242177号公報 特開2012−172168号公報 特許第5170916号公報
しかし、特許文献1〜4に記載された発明においては、ある程度の機械的強度と良好な曲げ加工性を併せもっているが、近年の電子材料等の銅合金に必要とされる強度および曲げ加工性が十分とは言えなかった。具体的には特許文献1〜3に記載された発明の実施例ではCu−Zr合金の引張強さが457〜560MPa、特許文献4に記載の実施例ではCu−Zr合金の0.2%耐力が425MPaであり、引張強さおよび0.2%耐力ともに強度不足の場合がある。
また、特許文献では引張強さの向上に主眼を置いているが、実際の電子部品では高い0.2%耐力が求められることが多い。しかし、Cu−Zr合金では、加工硬化によって引張強さが向上しても0.2%耐力がある一定以上高くならない(加工硬化が飽和する)問題があった。また、Cu−Zr系銅合金は時効による析出硬化および圧延による加工硬化が小さいため、特許文献の強度向上の方策は結晶方位の制御が主たるものであった。
そこで、これまでの材料と比べて高い強度および導電性ならびに優れた曲げ加工性を兼ね備えた銅合金板、それを備える大電流用電子部品および放熱用電子部品を提供することを目的とし、具体的には、強度(引張強さおよび0.2%耐力)、導電率および曲げ加工性のバランスを改善することを課題とする。
本発明者はCu−Zr系銅合金条の時効処理を2回以上行い、時効温度、時効と時効の間の冷間圧延および最後の時効後の冷間圧延の条件を調整することで、良好な強度および導電率、さらに曲げ加工性が得られることを見出した。以上の知見を背景に、以下の発明を完成させた。
本発明のCu−Zr系銅合金条は、0.04〜0.5質量%のZrを含有し、引張強さが550MPa以上かつ導電率が80%IACS以上を満たすものである。
更に、本発明の銅合金条は引張強さ(TS)と0.2%耐力(YS)の比がYS/TS≧0.9であることが望ましい。
更に、本発明の銅合金条は300℃×30min加熱後の0.2%耐力が500MPa以上であることが望ましい。
更に、本発明の銅合金条では、X線回折法を用い圧延面において厚み方向に求めた{200}面のX線回折積分強度をI{200}とし、{111}面のX線回折積分強度をI{111}とし{220}面のX線回折積分強度をI{220}とし、{311}面のX線回折積分強度をI{311}としたときに、0.1≦[I{200}+I{111}+I{311}]/I{220}≦0.6であることが望ましい。
なお、本発明の銅合金条は、Ag、Ni、Mn、Mg、Zn、Sn、BおよびCaからなる群から選ばれる元素の少なくとも1種を最大で0.1質量%含有することが好ましい。
本発明の大電流用電子部品及び放熱用電子部品は、上記の何れかの銅合金条を備えるものである。
本発明によれば、高強度、高導電性、優れた曲げ加工性を兼ね備えた銅合金条を提供することが可能である。この銅合金条は、端子、コネクタ、スイッチ、ソケット、リレー、バスバー、リードフレーム、放熱板等の電子部品の素材として好適に使用することができ、スマートフォンやパソコンなどに用いられる放熱性部品および電気自動車やハイブリッド自動車等に用いられる大電流用電子部品の用途に好適な銅合金条に関する。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(特性)
本発明の一実施形態に係る銅合金条は、その銅合金条の導電率を80%IACS以上且つ引張強さを550MPa以上とすることを目的とする。導電率が80%IACS以上であれば熱伝導率も良好であり、大電流用電子部品および放熱部品用の素材として問題無い。また、引張強さが550MPa以上であれば、構造材としての必要な強度を有している。また、0.2%耐力/引張強さが0.9以上であれば、コネクタ、スイッチ、ソケット、リレー材などの電子部品に必要なバネ特性を有している。300℃×30min加熱後の0.2%耐力が500MPa以上あれば、大電流用電子部品および放熱部品としての耐熱性を有している。X線回折法を用いたX線回折積分強度が0.1≦[I{200}+I{111}+I{311}]/I{220}≦0.6の範囲であると良好な曲げ加工性を有しているといえる。
上記特性を兼ね備える本発明の銅合金条は、放熱用電子部品および大電流電子部品の用途に好適である。
(合金成分濃度)
本発明の実施の形態に係るCu−Zr系合金条は、Zrを0.040〜0.50質量%含有するものであり、このZrの総含有量は好ましくは、0.050〜0.30質量%、より好ましくは0.050〜0.20質量%とする。Zrの合計が小さすぎると、550MPa以上の引張強さを得ることが難しくなる。Zr濃度が大きくなり過ぎると、熱間圧延割れ等により合金の製造が困難になる。
Cu−Zr系合金には、強度や耐熱性を改善するために、Ag、Sn、Zn、Mg、Mn、B、Caのうちの1種以上を含有させることができる。ただし、添加量が多すぎると、導電率が低下して80%IACSを下回ったり、合金の製造性が悪化したりする場合があるので、添加量は総量で最大で0.1質量%とする。
(厚み)
製品の厚み、つまり板厚(t)は0.05〜2.0mmであることが好ましい。厚みが小さすぎると、十分な放熱性が得られなくなるため、放熱用電子部品の素材として不適である。一方で、厚みが大きすぎると、曲げ加工および絞り加工が困難になる。このような観点から、より好ましい厚みは0.08〜1.5mmである。厚みが上記範囲となることにより、蓄熱を抑えつつ、曲げ加工性を良好なものとすることができる。
(導電率)
本発明では、JIS H0505に準拠して測定した導電率を80%IACS以上とする。導電率が80%IACS以上であれば、熱伝導率が良好であり、良好な放熱性も確保できる。より好ましくは85%IACS以上とする。
(引張強さ)
本発明では、銅合金条の引張強さを550MPa以上であれば、構造材の素材として必要な強度を有しているといえる。より好ましくは570MPa以上とする。
(0.2%耐力)
本発明では、銅合金条の0.2%耐力/引張強さ(YS/TS)を0.9以上とし、これによれば、銅合金条が、コネクタ、スイッチ、リレー材に必要なばね性を有しているといえる。
(耐熱性)
本発明では、300℃×30min加熱後の0.2%耐力≧500MPaとし、これによれば大電流用電子部品および放熱部品としての耐熱性を有しているといえる。
(曲げ加工性)
本発明の曲げ加工性の評価は幅10mm×長さ30mmの短冊状の試験片を用いた、W曲げ試験(JIS−H3130)により行う。試験片採取方向は、圧延平行方向(GW)および圧延直角方向(BW)とし、割れの発生しない最小曲げ半径MBR(Minimum Bend Radius)と板厚tの比MBR/tにて評価する。この最小曲げ半径(MBR)の割合(MBR/t)は、2.0以下とすることが、良好な曲げ性を確保するとの観点から好ましい。MBR/tのさらに好適な範囲は、1.8以下である。
(結晶方位)
X線回折法を用い圧延面の表面において厚み方向に求めた{200}面のX線回折積分強度をI{200}とし、{111}面のX線回折積分強度をI{111}とし{220}面のX線回折積分強度をI{220}とし、{311}面のX線回折積分強度をI{311}としたときに、0.1≦[I{200}+I{111}+I{311}]/I{220}≦0.6(すなわち、0.1以上0.6以下)の場合、曲げ加工性が向上する。より好ましい範囲は0.25以上0.55以下である。一方上記範囲を外れる場合、曲げ加工性が劣る。なお、純銅粉末標準試料は、325メッシュ(JIS Z8801)の純度99.5%の銅粉末で定義されるものである。
以下、本発明に係る銅合金条の好適な製造方法の一例について説明する。
純銅原料として電気銅等を溶解し、Zrおよび必要に応じ他の合金元素を添加し、厚み30〜300mm程度のインゴットに鋳造する。このインゴットを例えば800〜1000℃の熱間圧延により厚み3〜30mm程度の板とした後、冷間圧延と2回以上の時効処理を繰り返し、最終の冷間圧延で所定の製品厚みに仕上げ、場合によっては最後に歪取焼鈍を施す。歪取焼鈍は特に実施しなくてもよい。
時効処理は、300℃〜400℃の温度で1〜30時間の範囲で2回以上行う。好ましくは340〜390℃、より好ましくは350〜390℃である。
圧延組織が再結晶化しないような適当な条件で焼鈍することで、その後の圧延による加工硬化が大きくなり550MPa以上の引張強さが得られる。時効温度が400℃より高いと550MPa以上の強度が得られない。一方、時効温度が300℃より低いと80%IACS以上の導電率が得られない。
最後の時効温度は最後から1つ前の時効温度に対して±25℃の範囲に調整することで、結晶方位が0.1≦[I{200}+I{111}+I{311}]/I{220}≦0.6の範囲になり曲げ加工性が改善する。
さらに、最後の時効温度が最後から1つ前の時効温度よりも0〜25℃低い場合に、300℃×30min加熱後の0.2%耐力が500MPa以上となる。一方、最後の時効温度が高いと、300℃×30min加熱後の0.2%耐力が500MPa以下となり、強度、導電率および曲げ加工性のバランスには優れるものの、耐熱性の観点で改善の余地が残る。
なお、引張強さ、導電率、0.2%耐力は、加工処理の諸条件、例えば時効処理間の加工度、一回目の時効処理の温度、最終の冷間圧延の加工度、Zrの濃度、添加元素などの調節などを適切に行うことにより、より良好なものとすることができる。
時効と時効の間の冷間圧延加工度を60%以上に調整することで、YS/TS≧0.9が得られる。より好ましい加工度は75%以上である。時効と時効の間の冷間圧延加工度が60%未満ではYS/TS≧0.9が得られない。
上記の時効条件および時効間の冷間圧延加工度を調整している限り、時効は何度行っても問題無いが、製造コストを考慮すると2回が望ましい。
最後の時効後の冷間圧延加工度は50%〜80%とする。好ましくは60〜75%、より好ましくは60〜70%である。50%未満では550MPaの引張強さが得られず、80%以上では時効によって析出したCu−Zr化合物が圧延によって母相に再固溶し導電率が低下し80%IACS未満となる。
歪取焼鈍を行う場合は連続焼鈍炉を用いて行う。炉内温度を300〜700℃、好ましくは350〜650℃とし、5秒から10分の範囲に設定する。歪取焼鈍を必ずしも実施する必要はない。
本発明の一の実施形態は、Cu−Zr系合金条の引張強さ≧550MPaかつ導電率≧80%IACSで、YS/TS≧0.9なる特徴、300℃×30min加熱後の0.2%耐力≧500MPaなる特徴、および0.1≦[I{200}+I{111}+I{311}]/I{220}≦0.6なる特徴を付与することで、強度、導電率および曲げ加工性を改善している。そのための製造条件を整理して示すと、
(1)引張強さ≧550MPaのためには、
a.時効温度を400℃未満に調整する。
b.仕上圧延加工度を50%以上に調整する。
(2)導電率≧80%IACSのためには、
a.時効温度を300℃以上に調整する。
b.仕上圧延加工度を80%以下に調整する。
(3)YS/TS≧0.9のためには、
a.時効と時効の間の冷間圧延加工度を60%以上に調整する。
(4)300℃×30min加熱後の0.2%耐力≧500MPaのためには、
a.最後の時効温度を最後から1つ前の時効温度より0〜25℃低く調整する。
(5)0.1≦[I{200}+I{111}+I{311}]/I{220}≦0.6のためには、
a.最後の時効温度が最後から1つ前の時効温度に対して±25℃の範囲に調整する。
以上のようにして製造された銅合金条は、様々な板厚の伸銅品に加工されて、たとえば、スマートフォン、タブレットPCおよびパソコン等の電気・電子機器内の大電流電子部品および放熱用電子部品等に用いることができる。
以下に本発明の実施例を示すが、これらの実施例は本発明及びその利点をよりよく理解するために提供するものであり、発明が限定されることを意図するものではない。また、以下、実施例では時効回数2回の例を示すが、時効回数が3回以上でも問題無い。
溶銅に合金元素を添加した後、厚みが200mmのインゴットに鋳造した。インゴットを950℃で3時間加熱し、950℃で熱間圧延を行って厚み15mmの板にした。熱間圧延板表面の酸化スケールをグラインダーで研削、除去した後、時効と冷間圧延を繰り返し、最終の冷間圧延で所定の製品厚みに仕上げた。最後に連続焼鈍炉を用い歪取焼鈍を行った。
初回の時効ではバッチ炉を用い、炉内温度を200〜500℃の範囲で1〜30時間の範囲で熱処理を行った。
時効後の冷間圧延では、総加工度を制御した。
最後の時効もバッチ炉を用い、炉内温度を200〜500℃の範囲で1〜30時間の範囲で熱処理を行った。初回の時効温度に対して種々条件を変化させた。
最終の冷間圧延では、総加工度を制御した。
歪取焼鈍では、炉内温度を500℃とし加熱時間を1秒〜15分の間で調整した。なお、一部の材料については歪取焼鈍を省略した。
実施例の製造条件を、発明例および比較例ごとに表1に示す。製造途中の材料および歪取焼鈍後の材料につき、次の測定を行った。
(成分)
最終の冷間圧延後または歪取焼鈍後の材料の合金元素濃度をICP−質量分析法で分析した。なお、表中の成分分析値は10ppmよりも低い元素は記入していない。
(引張強さおよび0.2%耐力)
最終の冷間圧延後および歪取焼鈍後の材料につき、JIS Z2241に規定する13B号試験片を引張方向が圧延方向と平行になるように採取し、JIS Z2241に準拠して圧延方向と平行に引張試験を行い、引張強さ(TS)および0.2%耐力(YS)を求めた。
(耐熱性)
300℃に設定した炉に材料を30min保持した後、取り出し空冷したサンプルを「引張強さおよび0.2%耐力」の項で説明したものと同方法で0.2%耐力を測定した。
(伸び)
最終の冷間圧延後または歪取焼鈍後の材料から、JIS Z2241に規定する13B号試験片を引張方向が圧延方向と平行になるように採取し、標点間距離50mmとして伸びを測定した。
(導電率)
最終の冷間圧延後または歪取焼鈍後の材料から、試験片の長手方向が圧延方向と平行になるように試験片を採取し、JIS H0505に準拠し四端子法により20℃での導電率を測定した。
(結晶方位)
最終の冷間圧延後または歪取焼鈍後の材料の圧延面の表面に対し、{200}、{111}、{311}および{220}面のX線回折強度Iをそれぞれ測定した。X線回折装置には(株)リガク製RINT2500を使用し、Cu管球にて、管電圧25kV、管電流20mAで測定を行った。
(MBR/t)
JIS H3130に準拠して、曲げ軸が圧延方向と直角方向であるGW(Goodway)方向および、曲げ軸が圧延方向と同一方向であるBW(Badway)方向のそれぞれのW曲げ試験を行い、W字型の金型を用いて曲げ半径を変化させ、割れの発生しない最小曲げ半径(MBR)と厚さ(t)の比(MBR/t)を求めた。
表1に示すところから解かるように、発明例1〜20では、Zrを合計で0.04〜0.50質量%含有し、1回目の時効を300〜400℃で実施し、その後の冷間圧延加工度を60%以上に調整し、その後の最終の時効を300〜400℃で実施し、最終の冷間圧延加工度を50〜80%に調整し、最後に歪取焼鈍を実施(発明例12は省略)した。それにより、発明例1〜20の銅合金板は引張強さ≧550MPa、且つ0.2%耐力/引張強さ≧0.9、さらに導電率≧80%IACSを達成できた。
また、1回目と最終の時効の温度差を±25℃以内とした場合は曲げ加工性が改善し、なお且つ1回目の時効温度を最終の時効温度より低くした場合は耐熱性が改善した。この観点から、他の発明例と比較すると、発明例5は1回目の時効温度が最終の時効温度より低かったため耐熱性が悪く、発明例7は1回目と最終の時効の温度差が25℃以上であったため、耐熱性および曲げ加工性が悪かった。
一方、比較例1、2は時効温度が300〜400℃の範囲外であり、時効温度が低い比較例1では導電率が低く、時効温度が高い比較例2は引張強さが低かった。
比較例3は、時効間の冷間圧延加工度が低く、0.2%耐力/引張強さの比が0.9を下回った。
比較例5、6は最終の冷間圧延加工度が50〜80%の範囲外であり、加工度が低い比較例5は引張強さが低く、加工度が高い比較例6は導電率が低かった。
比較例7および8は1回の時効処理で製造した材料であり、引張強さ、または0.2%耐力/引張強さの比、または導電率のバランスを両立することは難しかった。
比較例9はZr濃度が低く引張強さが低かった。
比較例10は添加元素の濃度が0.1質量%以上であったため、導電率が低かった。
比較例11は特許文献1(特開2010−248592号公報)の実施例1と同製法で作製した銅合金である。引張強さ、0.2%耐力/引張強さの比が低かった。
比較例12および13は特許文献2(特開2010−242177号公報)のそれぞれ実施例1および実施例12と同製法で作製した銅合金である。比較例12のCu−Zr合金では引張強さ、0.2%耐力/引張強さの比が共に低かった。一方、比較例13のように添加元素を加えることで引張強さ≧550MPaおよび導電率≧80%IACSを満たしたが、0.2%耐力が低く、0.2%耐力/引張強さの比が低かった。
比較例14は特許文献3(特開2012−172168号公報)の実施例5と、比較例15は特許文献4(特許第5170916号公報)の発明例1−1と、同製法で作製した銅合金であるが、0.2%耐力が低く、0.2%耐力/引張強さの比が低かった。
以上の結果から、本発明によれば、高い強度および導電性ならびに曲げ加工性を兼ね備えた銅合金板、それを備える大電流用電子部品、放熱用電子部品および、銅合金板の製造方法を提供できることが明らかである。

Claims (6)

  1. 0.04〜0.5質量%のZrを含有し、引張強さが550MPa以上で0.2%耐力/引張強さ≧0.9かつ導電率が80%IACS以上を満たす銅合金条。
  2. 300℃×30min加熱後の0.2%耐力≧500MPaを満たす請求項1に記載の銅合金条。
  3. 圧延面の表面における{200}面からのX線回折強度をI{200}とし、{111}面からのX線回折強度をI{111}とし、{220}面からのX線回折強度をI{220}としたとき、0.1≦[I{200}+I{111}+I{311}]/I{220}≦0.6を満たす請求項1または2に記載の銅合金条。
  4. Ag、Ni、Mn、Mg、Zn、Sn、BおよびCaからなる群から選ばれる元素の少なくとも1種を最大で0.1質量%含有する請求項1〜3の何れか一項に記載の銅合金条。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の銅合金条を備える大電流用電子部品。
  6. 請求項1〜4の何れか1項に記載の銅合金条を備える放熱用電子部品。
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