JP2016141447A - にら等の物品出荷調製装置 - Google Patents
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Abstract
Description
即ち、公知例は、本出願人の先願であり、空運転では問題はないが、実際のにらの結束作業では、バネが破損することがあり、にらの滲出汁が破損原因であると究明したので、バネを用いない物品出荷調製装置を提供しようとしたものである。
また、公知例では、バネの取付けは面倒であり、全体の組立時間を長くするという課題もある。
また、縦移動中の物品が、バケットから零れて、結束する際の姿勢が変化して、結束の不安定化、結束部分の乱れが生じるという課題がある。
そこで、本願は、前記課題を解決するように工夫したものである。
請求項2の発明は、前記受入用ガイド20は、後側横軸2の上方に、該後側横軸2を中心とする円弧よりも後側横軸2側に近づく円弧状の案内面55を有して形成し、バケット10には前記案内面55に当接する当接部23を設け、案内面55と当接部23により、把持アーム18を受入位置に強制的に回動させる構成としたにら等の物品出荷調製装置としたものである。
請求項3の発明は、前記バケット10の縦移動路Yの前方には、縦状の物品誘導体58を設け、該物品誘導体58の下方には、平板状の平面部62と前方に至るに従い低く傾斜する傾斜部63を有する落下誘導体60を設けたにら等の物品出荷調製装置としたものである。
請求項4の発明は、前記結束装置33の下方には、結束処理が済んだ物品を把持アーム18により把持した状態で物品の根本側を切断して揃える円形回転刃50を設け、前記バケット10は、移動方向に対して交差方向に複数分割して構成し、分割したバケット10のうちの根本側バケット10Aは、後側の傾斜部12を、中間に前記把持アーム18が通る空間28を有して左右一対設け、後側の一対の傾斜部12のうち、物品根元側の傾斜部12の側方には前記円形回転刃50が通る間隔をおいて支持体52を設けたにら等の物品出荷調製装置としたものである。
請求項2の発明では、把持アーム18はバネを省略して耐久性を向上させると共に、強制的に物品の受入位置に回動するので、受入作業の操作性を向上させられる。
請求項3の発明では、バケット10内の物品を結束装置33まで確実に誘導して、安定した姿勢で結束でき、また、結束後の物品回収を回収籠61により確実にできる。
請求項4の発明では、円形回転刃50による物品の根本側の切断を確実かつ美麗にでき、商品の付加価値を向上させることができる。
前記無端チエン6には前記物品を載置して搬送する左右方向のバケット10を前後方向に所定間隔を置いて複数取付ける。即ち、バケット10は搬送方向に所定間隔を置いて複数取付けて搬送装置11を構成する。
また、各バケット10は、左右側に複数分割し、少なくとも、根本側バケット10Aと中間側バケット10Bと先端側バケット10Cを有して構成し(図6)、各バケット10は、上方に突き出る前後一対の傾斜部12の基部を円弧状の底部13により連結してU型形状に構成し、底部13の取付部14を無端チエン6に取付ける。
前記バケット10は、前記後側横軸2から前側上部横軸3の間の物品の載置を容易にする横移動路Xを略水平に横移動しているときに上方から一対の傾斜部12の間に物品を受け入れ、横移動の終端の前側上部横軸3から前側下部横軸4にかけてのバケット10が物品を把持した状態で縦移動路Yを下降し、縦移動中に物品を結束して端部を切断する。
しかして、バケット10には横移動中は一対の傾斜部12の間を開放してバケット10への物品の載置を受け入れ、後述する結束装置16により結束するときバケット10の底部13に物品を固定するように把持する把持装置17を設ける。
把持装置17は、各バケット10の傾斜部12に対して側面視重なる把持位置と重ならない退避位置の間回動する把持アーム18をバケット10に取付け、所定位置で把持アーム18に当接して把持位置に回動させる把持用ガイド19と把持位置の把持アーム18を受入位置に回動させる受入用ガイド20を設けて構成する。
バケット10のうち、根本側バケット10Aでは、後側の傾斜部12を左右一対設け、左右の傾斜部12間に空間28を形成し、この空間28に把持アーム18が入るようにして、側面視において、傾斜部12と把持アーム18とが重なって、底部13上の物品を把持する。
即ち、上方に起立した傾斜部12間より底部13に物品を載置したバケット10は前方に横移動し、前側上部横軸3の歯車5にて無端チエン6とバケット10は縦移動に移動方向を変換し、この移動方向を変換する際に、バケット10の傾斜部12に先行して把持アーム18が把持用ガイド19に当たって移動方向後側に回動し、これによりバケット10の傾斜部12と側面視重なって物品を把持する。
したがって、把持用ガイド19は縦移動の無端チエン6から、所定間隔をおいた前側で、バケット10の縦移動路Yと平行になるように縦長の軸棒形状に形成し、把持用ガイド19の上部および下部は、把持アーム18の移動路に合わせた円弧状の円弧部29に形成すると、把持アーム18の移動を円滑にでき、好適である。
把持アーム18の側縁には、左右の一方側に突出するストッパ31を設け、ストッパ31は空間28の側縁に当接して把持アーム18の後方向の過剰回動を停止させ、把持アーム18と底部13により形成される物品の把持空間を確保する。
また、バケット10のうち、中間バケット10Bでは、後側の傾斜部12の一部を切り欠いて前記空間28を形成し、この空間28に対峙する部分の底部13の前側部分に把持アーム18の基部を取付軸21により回動自在に取付ける。
また、把持アーム18には、把持アーム18を安定して受入位置に位置させるバランサー32を設ける。
中間バケット10Bの把持アーム18の移動路には、根本側バケット10Aの把持アーム18の把持用ガイド19と同一構成の把持用ガイド19を設ける。
しかして、把持アーム18は左右に複数並設したバケット10のうち根本側バケット10Aと中間側バケット10Bの夫々に設けて2か所で把持するようにし、この一対の把持アーム18の間に結束装置33を設ける。結束装置33はバケット10の搬送方向に対して並行方向に回動する結束アーム34と該結束アーム34が運ぶ貼着テープ35の端部を貼着させて切断する貼着台36を有して構成し、公知のものである。
しかして、バケット10の縦移動路Yには、図示は省略するが、結束後の貼着テープ35のひらひら分離している端部を物品または貼着テープ35の外周に貼着させて処理する当接部材を有するテープ端部処理装置を設ける。
当接部材はスポンジ等の弾性部材で形成し、縦移動路Yに出入りして、貼着テープ35のひらひら分離端部を貼着処理する。
しかして、前記テープ端部処理装置によりテープ端部の処理が済んだ物品を把持アーム18により把持したバケット10の移動路には、側面視移動軌跡と重合するように物品の根本側を切断して揃える円形回転刃50を設ける。51は円形回転刃50を回転させる切断用モータ51である。
根本側バケット10Aの後側の一対の傾斜部12のうち、右側の傾斜部12の側方には前記円形回転刃50が通る間隔をおいて、支持体52を設ける。右側の傾斜部12と支持体52との間を円形回転刃50が下側から通過しながら物品を切断するようにする。
そのため、物品を上側から押さえて円形回転刃50の切断を確実にする。
したがって、当接部23は前記した把持アーム18の回動ストッパと強制回動させる誘導体とを兼用する。
受入用ガイド20は左右に複数並設したバケット10のうち根本側バケット10Aと中間側バケット10Bの夫々の把持アーム18の当接部23の移動路に夫々設ける。
物品誘導体58の下方には、落下誘導体60を設ける。落下誘導体60はバケット10から把持アーム18が自重回動して物品を開放したとき、物品を回収籠(箱)61に誘導するものである。
落下誘導体60は、平板状の平面部62と前方に至るに従い低く傾斜する傾斜部63を有して構成する。
64は落下誘導体60を支持する支持脚である。
なお、図2〜図4では、回収籠61に搬送する搬送コンベア65を設けている。
搬送用モータ7に通電すると、搬送装置11の無端チエン6がバケット10一個分の距離移動して所定時間停止し、また、バケット10一個分の距離移動して所定時間停止して、これを反復して間欠的にバケット10を移動させる。
各バケット10には把持アーム18の基部を取付軸21により回動自在に取付け、把持アーム18に設けた当接部23により所定位置に把持アーム18が開いて停止するように構成しているから、特別にシリンダ等の駆動源を設けることなく把持アーム18は開いて状態で横移動して、物品の載置を容易にする。
そこで、計量済のにら、三つ葉等の物品を把持アーム18が開いた状態でバケット10の前後の傾斜部12の間に入れると、バケット10は移動して横移動路の終端に至る。
バケット10は、物品の載置を容易にする横移動路Xの終端に下方に移動する縦移動路Yを移動するように構成し、縦移動路Yの所定距離を置いた前側に把持用ガイド19を設けているので、バケット10が上向きから横向きに姿勢変化するとき、把持用ガイド19に把持アーム18が当接して取付軸21中心に閉じる方向に回動し、把持アーム18とバケット10の傾斜部12と底部13とにより物品を把持する。
把持装置17の把持アーム18にはバネを設けていないので、耐久性を頗る向上させられる。
また、把持アーム18は把持用ガイド19に当接するだけで回動して、物品を把持するので、把持装置17は、特別にシリンダ等の駆動源を設ける必要がなく、簡素に構成でき、頗るコストを低くする。
また、把持アーム18の側縁には、左右の一方側に突出するストッパ31を設け、ストッパ31は空間28の側縁に当接して把持アーム18の後方向の過剰回動を停止させるので、把持アーム18と底部13により形成される物品の把持空間を確保でき、物品の損傷を防止する。
そのため、物品は、根本側バケット10Aと中間バケット10Bとの二カ所にて把持されながら縦移動路Yを下降する。
しかして、把持用ガイド19の上部および下部に、把持アーム18の移動路に合わせた円弧状の円弧部29を形成しているから、把持アーム18が物品を把持するだけでなく、搬送中の物品も案内する。
結束装置33により結束されると、再び搬送用モータ7に通電し、把持アーム18とバケット10の傾斜部12により物品を把持した状態で縦移動路Yを下降し、円形回転刃50に至り、物品の根本を把持アーム18により把持した状態で切断して揃える。
根本側バケット10Aの後側の一対の傾斜部12のうち、右側の傾斜部12の側方には前記円形回転刃50が通る間隔をおいて、支持体52を設けているので、円形回転刃50は右側の傾斜部12と支持体52との間を下側から通過しながら物品を切断する。
次ぎに、バケット10が更に下降すると、把持アーム18は把持用ガイド19から離れ、把持アーム18の自重で開放方向に回動し、物品は前下がりのバケット10の傾斜部12に誘導されて、前方に自重落下する。
縦移動路Yの前方には、回収籠61を設置しているので、バケット10から落下した物品は回収籠回収籠61に回収される。
このとき、先端側バケット10Cの縦移動路Yの上部前方に、縦状の物品誘導体物品誘導体58を設けているので、横向きになったバケット10の物品の葉先側が物品誘導体58によりバケット10から落下するのを防止しながら下降させられる。
そのため、物品は、根元側と葉先側を揃えた状態で、回収籠61に回収でき、物品の品質を低下さずに、結束作業を行える。
しかして、前側下部横軸4付近にて物品を放擲したバケット10は、後側横軸2に向かって移動する。
後側横軸2の後側から上方に掛けて、後側横軸2を中心とする円弧より後側横軸2側に近づく円弧状の案内面55を有する受入用ガイド20を設け、案内面55は把持アーム18の当接部23の移動路に臨ませているから、バケット10(根本側バケット10A・中間側バケット10B)の前後の傾斜部12が後側横軸2にまで至って下向きから上向きに姿勢変化するときに、当接部23は案内面55に誘導されて、取付軸21中心に回動して把持位置の把持アーム18を受入位置に強制的に回動させる。
Claims (4)
- 上部を開放したU型形状のバケット10を搬送方向に複数並設して構成した搬送装置11と、前記バケットによる搬送中の物品を把持する把持装置17と、把持された物品を結束する結束アーム34を有する結束装置33とをフレーム1に設け、前記バケット10は上方にU型形状に突き出る傾斜部12の基部を無端チエン6に所定間隔を置いて設け、前記無端チエン6は、前後に所定間隔を置いて設けた左右方向の後側横軸2および前側上部横軸3と、前記前側上部横軸3の略真下に設けた前側下部横軸4の夫々に設けた歯車5に掛け回し、前記把持装置17は、バケット10の傾斜部12に対して側面視重なる把持位置と重ならない退避位置の間回動自在の把持アーム18を有して構成し、前記バケット10は略水平の前進横移動中に物品を受け入れ、その後に前記把持装置17により把持されて下降して結束するようにし、前記把持アーム18は、バネを省略してバケット10側に取付軸21により回動自在に取付けると共に、把持アーム18の移動路には、所定位置で把持アーム18に当接して把持位置に回動させる把持用ガイド19と把持位置の把持アーム18を受入位置に回動させる受入用ガイド20とを設けたにら等の物品出荷調製装置。
- 請求項1において、前記受入用ガイド20は、後側横軸2の上方に、該後側横軸2を中心とする円弧よりも後側横軸2側に近づく円弧状の案内面55を有して形成し、バケット10には前記案内面55に当接する当接部23を設け、案内面55と当接部23により、把持アーム18を受入位置に強制的に回動させる構成としたにら等の物品出荷調製装置。
- 請求項1または請求項2において、前記バケット10の縦移動路Yの前方には、縦状の物品誘導体58を設け、該物品誘導体58の下方には、平板状の平面部62と前方に至るに従い低く傾斜する傾斜部63を有する落下誘導体60を設けたにら等の物品出荷調製装置。
- 請求項1または請求項2または請求項3において、前記結束装置33の下方には、結束処理が済んだ物品を把持アーム18により把持した状態で物品の根本側を切断して揃える円形回転刃50を設け、前記バケット10は、移動方向に対して交差方向に複数分割して構成し、分割したバケット10のうちの根本側バケット10Aは、後側の傾斜部12を、中間に前記把持アーム18が通る空間28を有して左右一対設け、後側の一対の傾斜部12のうち、物品根元側の傾斜部12の側方には前記円形回転刃50が通る間隔をおいて支持体52を設けたにら等の物品出荷調製装置。
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