JP2020000080A - 作物収穫機 - Google Patents
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Abstract
Description
これにより、例えば茎等が弱い作物では、作物の茎が折れる可能性があり、作物の茎が折れてしまうと、作物の姿勢が横倒れ姿勢から例えば下向きに大きく変化して、回転体が作物に適切に当たらなくなり、作物からの実の分離が適切に行えなくなる可能性がある。
圃場の作物を収穫する収穫部と、横向きの軸芯周りに回転駆動される無端の搬送体と、前記搬送体に沿って配置されたガイドレールと、前記搬送体の横側に配置された分離部とが備えられ、
前記搬送体は、
前記搬送体における前記分離部から遠い側の第1部分に、前記搬送体の移動方向に沿って第1間隔を置いて設けられて、前記ガイドレール側に突出した第1突部と、
前記搬送体における前記分離部に近い側の第2部分に、前記搬送体の移動方向に沿って第2間隔を置いて設けられて、前記ガイドレール側に突出した第2突部とを有して、
前記第2間隔が前記第1間隔よりも大きなものに設定され、又は前記第1間隔が前記第2間隔よりも大きなものに設定されて、
前記収穫部により収穫された作物の株元が、横倒れ姿勢で前記搬送体と前記ガイドレールとの間に挟持され、前記搬送体が回転駆動されることによる前記第1突部及び前記第2突部の移動により、作物が搬送され、搬送される作物から前記分離部により実が分離されて回収される。
この場合、搬送体の第1突部と第1突部との間、及び搬送体の第2突部と第2突部との間において、作物の株元は、搬送体により搬送されながら、搬送体に対して搬送体の移動方向に沿って上手側及び下手側に移動可能である。
本発明によると、作物の株元の移動が、搬送体の第1突部と第1突部との間、搬送体の第2突部と第2突部との間に抑えられて、搬送体に対する作物の上部の移動が大きくなりすぎる状態が抑えられるので、分離部よる作物からの実の分離性能の低下を招くことはない。
前記第2間隔が前記第1間隔よりも大きなものに設定されていると好適である。
この場合、搬送体の第2部分から作物の上部までの長さに比べて、搬送体の第1部分から作物の上部までの長さが長いものとなり、前述の搬送体に対する作物の上部の移動幅が大きなものとなるので、分離部よる作物からの実の分離性能の向上の面で有利なものとなる。
前記ガイドレールが、前記搬送体の上側に沿って配置され、
前記ガイドレールにおける前記分離部に近い側の部分が、平面視で前記第2部分に対して、前記分離部から遠い側に配置されていると好適である。
前記分離部に、平面視で前記搬送体と交差する向きの上軸芯周りに回転駆動される上回転体と、前記上軸芯の下側で前記上軸芯に沿った下軸芯周りに回転駆動される下回転体とが設けられて、
搬送される作物が前記上回転体と前記下回転体との間を通り、作物に前記上回転体及び前記下回転体が当たることにより、作物から実が分離されると好適である。
前記上回転体及び前記下回転体における前記搬送体側の部分が、前記上回転体及び前記下回転体における前記搬送体の反対側の部分よりも、前記搬送体の搬送始端部側に位置するように、前記上回転体及び前記下回転体が前記搬送体に対して平面視で傾斜して配置され、
前記上回転体と前記下回転体との間を通る作物が、前記上回転体及び前記下回転体により前記搬送体の搬送始端部側に押される側に、前記上回転体及び前記下回転体の回転方向が設定されていると好適である。
これにより、作物が株元側に圧縮され座屈して折れ曲がったりするようなことがなく、作物から実を無理なく分離することができる。
図1〜図14において、Fは機体1の「前方向」を示し、Bは機体1の「後方向」を示し、Uは機体1の「上方向」を示し、Dは機体1の「下方向」を示している。Rは機体1の「右方向」を示し、Lは機体1の「左方向」を示している。
図1及び図2に示すように、右及び左のクローラ型式の走行装置2により、機体1が支持されており、機体1の前部の左部に収穫部3が設けられ、機体1の前部の右部に運転部4が設けられている。
図1,2,3に示すように、収穫部3の前部において、斜め向きの上下方向に沿った軸芯P1周りに、右及び左の従動プーリー45が回転自在に支持されている。収穫部3の後部において、斜め向きの上下方向に沿った軸芯P2周りに、右及び左の駆動プーリー46が回転自在に支持されている。この場合、軸芯P1と軸芯P2とは互いに平行である。
第1搬送体8において、従動プーリー45の付近が搬送始端部8aであり、駆動プーリー46の付近が搬送終端部8bである。これにより、右及び左の第1搬送体8が、第1搬送体8の搬送始端部8aから搬送終端部8bに亘って、捩じられることなく、直線的に斜め上側の後側に向けて延出されている。
図1,2,3に示すように、分離部5が機体1に設けられている。分離部5に、第1上回転体11(上回転体に相当)、第1下回転体12(下回転体に相当)、第2上回転体21(上回転体に相当)、第2下回転体22(下回転体に相当)が設けられている。
図3,6,7に示すように、第1上回転体11(第1下回転体12、第2上回転体21及び第2下回転体22)において、軸部18と2個の打撃部19とが設けられている。
図3,6,7に示すように、第1上回転体11が、第1上軸芯P11(上軸芯に相当)周りに回転自在に、壁部44と壁部40とに亘って、ベアリング23により支持されている。
第2下回転体22が、第2上軸芯P21の下側で第2上軸芯P21に沿った第2下軸芯P22(下軸芯に相当)周りに回転自在に、壁部44と壁部29とに亘って、ベアリング23により支持されている。
図1,2,5に示すように、第1搬送体8の搬送終端部8bの上部に、姿勢変更部62が取り付けられている。姿勢変更部62に、ガイド部63、無端回動体64及び爪体65が設けられている。
図1,4,5に示すように、機体1の左部に駆動機構27が支持されて、駆動機構27に、左右方向の軸芯周りに回転駆動される駆動スプロケット27aが設けられている。機体1の左部の前部に、回転輪55,56が左右方向の軸芯周りに回転自在に支持され、機体1の左部の後部に、回転輪57が左右方向の軸芯周りに回転自在に支持されている。
第2搬送体9の搬送始端部9aの後部分(回転輪56の部分)から搬送終端部9bに亘る部分が、側面視で略水平姿勢に配置されている。
図8,9,12,13に示すように、第2搬送体9に、第1部分31、第2部分32、接続部分33、ピン34及びカラー35が設けられている。
第2部分32は、第1部分31と同様に細長い平板状(リンク状)に形成されて、前後中央部に側面視で三角形状の第2突部32aが設けられている。
接続部分33は、第2部分32と同様に細長い平板状(リンク状)に形成されて、第2部分32と同じ長さに形成されているが、突部は設けられていない。
図8,11,12に示すように、回転輪55の位置と回転輪57の位置とに亘って、細長い支持部材28が、壁部29の上部に連結されており、第2搬送体9において、ピン34及びカラー35が支持部材28に乗せられている。これにより、第2搬送体9の搬送始端部9aの後部分(回転輪56の部分)から搬送終端部9bに亘る部分が、側面視で略水平姿勢に配置されている。
図1,4,5に示すように、ガイドレール13が、第2搬送体9の上側に沿って配置されており、ガイドレール13に、第1レール部分41及び第2レール部分42、ピン36が設けられている。
これにより、第1レール部分41及び第2レール部分42が、ピン36により接続されており、ピン36の部分において屈曲できる。
図4及び図5に示すように、機体1の左部の上部に、前後方向に沿って支持フレーム58が支持されている。図8,10,11,12に示すように、支持フレーム58にパイプ状のガイド部材37が上下方向に沿って取り付けられており、支持ロッド59がガイド部材37に上下動自在に挿入されている。
図1及び図4に示すように、ガイドレール13において、第2搬送体9の搬送始端部9a側の先頭の第1レール部分41が搬送始端部13aであり、第2搬送体9の搬送終端部9b側の後端の第2レール部分42が搬送終端部13bである。
枝豆収穫機における収穫の全体の流れについて、各部分での状態を、以下のように、本項から(枝豆収穫機の収穫全体の流れにおいて、分離部での回収コンベア、搬送コンベア及び排出コンベアでの状態)において、順に説明する。
作物Aの上部が倒れ込むようにして防塵カバー26の開口部26aに入るのに伴って、作物Aの株元A1が第2搬送体9の搬送始端部9aに受け渡されるのであり、横倒れ姿勢の作物Aの株元A1が、案内部材61により案内されながら、第2搬送体9の搬送始端部9aとガイドレール13の搬送始端部13aとの間に挟持される。
第2搬送体9により作物Aの株元A1が後側に搬送される場合、図13及び図14に示すように、作物Aの株元A1における分離部5から遠い部分は、第2搬送体の移動方向において、第2搬送体9(第1部分31)の第1突部31aと第1突部31aとの間に位置することがある。
この場合、第1間隔W1が小さいことにより、作物Aの株元A1における分離部5から遠い部分の移動範囲は小さいものとなっている。
この場合、第2間隔W2が大きいことにより、作物Aの株元A1における分離部5に近い部分の移動範囲は大きいものとなっている。
図2及び図3に示すように、横倒れ姿勢の作物Aが第2搬送体9及びガイドレール13により後側に搬送されると、分離部5において、作物Aは先ず、第1上回転体11と第1下回転体12との間に入る。
第1上回転体11(第2上回転体21)の回転方向C1、及び第1下回転体12(第2下回転体22)の回転方向C2が設定されている(前述の(第1上回転体及び第1下回転体、第2上回転体及び第2下回転体の配置)参照)。
図1,2,3に示すように、第1上回転体11及び第1下回転体12、第2上回転体21及び第2下回転体22により、作物Aから実A2が分離され、分離された実A2が回収コンベア10に落下する。作物Aから実A2が分離される際、葉等の屑も一緒に分離されて回収コンベア10に落下する。
実A2及び屑が回収コンベア10の後部から落下する際に、実A2は唐箕16の搬送風に抗して搬送コンベア14に落下する。屑は唐箕16の搬送風により飛ばされて排出コンベア15に乗るのであり、排出コンベア15に乗った屑が、排出コンベア15により後側に搬送されて圃場に放出される。
第2搬送体9において、第2部分32及び接続部分33が交互に配置される場合、1個の接続部分33を使用するのではなく、2個以上の接続部分33を第2搬送体9の移動方向に沿って接続したものを使用してもよい。この構成によると、第2間隔W2が、第1間隔W1の3倍以上の長いものとなる。
第2搬送体9において、第2部分32に接続部分33を使用せずに、第2部分32を左右方向に交互に配置して接続してもよい。この構成において、第1部分31に1個又は2個以上の接続部分33を使用して、第1部分31及び接続部分33を交互に配置して接続すればよい。これにより、第1間隔W1が第2間隔W2よりも長いものとなる。
接続部分33に、第1部分31の第1突部31a及び第2部分32の第2突部32aよりも小さな突部(図示せず)を、1個又は複数個設けてもよい。
この構成によると、作物Aの上部が範囲D1,D2で移動する際(振れる際)に、接続部分33の突部から作物Aの上部に軽い抵抗が作用して、作物Aの上部の急激な移動(振れ)が抑えられる。
第1上回転体11及び第1下回転体12における第2搬送体9側の部分が、第1上回転体11及び第1下回転体12における第2搬送体9の反対側の部分よりも、第2搬送体9の搬送終端部9b側(後側)に位置するように、第1上回転体11及び第1下回転体12(第1上軸芯P11及び第1下軸芯P12)を、第2搬送体9に対して平面視で傾斜(交差)して配置してもよい。
第2上回転体21及び第2下回転体22における第2搬送体9側の部分が、第2上回転体21及び第2下回転体22における第2搬送体9の反対側の部分よりも、第2搬送体9の搬送終端部9b側(後側)に位置するように、第2上回転体21及び第2下回転体22(第2上軸芯P21及び第2下軸芯P22)を、第2搬送体9に対して平面視で傾斜(交差)して配置してもよい。
機体1の前部の右部に収穫部3(第1搬送体8)、第2搬送体9及びガイドレール13を設けてもよい。この構成によると、第2搬送体9及びガイドレール13の左側に分離部5が設けられる。
5 分離部
9 第2搬送体(搬送体)
9a 搬送始端部
11 第1上回転体(上回転体)
12 第1下回転体(下回転体)
21 第2上回転体(上回転体)
P22 第2下回転体(下回転体)
13 ガイドレール
31 第1部分
32 第2部分
31a 第1突部
32a 第2突部
A 作物
A1 株元
A2 実
C1 回転方向
C2 回転方向
P11 第1上軸芯(上軸芯)
P12 第1下軸芯(下軸芯)
P21 第2上軸芯(上軸芯)
P22 第2下軸芯(下軸芯)
W1 第1間隔
W2 第2間隔
Claims (5)
- 圃場の作物を収穫する収穫部と、横向きの軸芯周りに回転駆動される無端の搬送体と、前記搬送体に沿って配置されたガイドレールと、前記搬送体の横側に配置された分離部とが備えられ、
前記搬送体は、
前記搬送体における前記分離部から遠い側の第1部分に、前記搬送体の移動方向に沿って第1間隔を置いて設けられて、前記ガイドレール側に突出した第1突部と、
前記搬送体における前記分離部に近い側の第2部分に、前記搬送体の移動方向に沿って第2間隔を置いて設けられて、前記ガイドレール側に突出した第2突部とを有して、
前記第2間隔が前記第1間隔よりも大きなものに設定され、又は前記第1間隔が前記第2間隔よりも大きなものに設定されて、
前記収穫部により収穫された作物の株元が、横倒れ姿勢で前記搬送体と前記ガイドレールとの間に挟持され、前記搬送体が回転駆動されることによる前記第1突部及び前記第2突部の移動により、作物が搬送され、搬送される作物から前記分離部により実が分離されて回収される作物収穫機。 - 前記第2間隔が前記第1間隔よりも大きなものに設定されている請求項1に記載の作物収穫機。
- 前記ガイドレールが、前記搬送体の上側に沿って配置され、
前記ガイドレールにおける前記分離部に近い側の部分が、平面視で前記第2部分に対して、前記分離部から遠い側に配置されている請求項1又は2に記載の作物収穫機。 - 前記分離部に、平面視で前記搬送体と交差する向きの上軸芯周りに回転駆動される上回転体と、前記上軸芯の下側で前記上軸芯に沿った下軸芯周りに回転駆動される下回転体とが設けられて、
搬送される作物が前記上回転体と前記下回転体との間を通り、作物に前記上回転体及び前記下回転体が当たることにより、作物から実が分離される請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の作物収穫機。 - 前記上回転体及び前記下回転体における前記搬送体側の部分が、前記上回転体及び前記下回転体における前記搬送体の反対側の部分よりも、前記搬送体の搬送始端部側に位置するように、前記上回転体及び前記下回転体が前記搬送体に対して平面視で傾斜して配置され、
前記上回転体と前記下回転体との間を通る作物が、前記上回転体及び前記下回転体により前記搬送体の搬送始端部側に押される側に、前記上回転体及び前記下回転体の回転方向が設定されている請求項4に記載の作物収穫機。
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