JP4666441B2 - にら等の物品出荷調製装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、にら等の物品出荷調製装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】
従来公知の特開平11−292009公報には、にら等の物品を載置して搬送しうるバケットと、該物品を結束する結束装置と、前記バケットと結束装置の間に設けた受渡装置とを設けた構成について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知例は、複雑な構成で、生産コストが高いという課題がある。
【0004】
【発明の目的】
コストの削減。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上部を開放したU型形状のバケット10を搬送方向に並設して構成した搬送装置11と、前記バケット10による搬送中の物品を把持する把持装置17と、把持された物品を結束する結束装置16とを設け、前記バケット10は上方にU型形状に突き出る腕部12の基部を無端チエン6に所定間隔を置いて設け、前記把持装置17は、バケット10の腕部12に対して側面視重なる把持位置と重ならない退避位置の間回動自在であってバネ21により常時開くように付勢された把持アーム18と、該把持アーム18に当接して把持位置に回動させる把持用ガイド19とにより構成し、前記バケット10は略水平の前進横移動中に物品を受け入れ、その後に前記把持装置17により把持されて下降して結束するようにし、前記結束装置16は下降するバケット10の移動路を挟んで前側から後側に突き出て回動する結束アーム28と該結束アーム28が運ぶ貼着テープ29の端部を貼着させて切断する貼着台30とを設けて構成したにら等の物品出荷調製装置としたものである。
本発明は、前記結束装置16の下方のバケット10の移動路には、弾性部材により軸心方向が左右方向のローラ形状であって回転自在の当接部材35を出入り自在に設けたテープ端部処理装置36を設けたにら等の物品出荷調製装置としたものである。
本発明は、前記当接部材35はアーム38の先端に回転自在に取付け、該アーム38は支持部材39に上方向には回動自在に取付け、前記支持部材39はシリンダ41により前後移動自在の移動軸40の先端に取付けて構成したにら等の物品出荷調製装置としたものである。
本発明は、前記把持アーム18により把持したバケット10の移動路には、側面視移動軌跡と重合するように物品の根本側を切断して揃える円形回転刃45を設けたにら等の物品出荷調製装置としたものである。
【0006】
【実施例】
本発明の実施例を図面により説明すると、1は、細ねぎ、青ねぎ、にら、三つ葉、アスパラガス等の長さに対して束の細い物品の自動結束装置のフレームであり、フレーム1の上方位置には、左右方向の後側横軸2と前側上部横軸3を前後に所定間隔を置いて設け、前側上部横軸3の略真下に前側下部横軸4を設け、各後側横軸2と前側上部横軸3と前側下部横軸4の夫々には左右方向に所定間隔を置いて複数の歯車5を設け、各歯車5には無端チエン6を夫々掛け回す。7は前記無端チエン6を回転させる搬送用モータ、8はチエン案内レールである。
前記無端チエン6には前記物品を載置して搬送する左右方向のバケット10を前後方向に所定間隔を置いて複数取付ける。即ち、バケット10は搬送方向に所定間隔を置いて複数取付けて搬送装置11を構成する。
【0007】
また、各バケット10は、左右側に複数分割して構成し、各バケット10は、はU型形状に上方に突き出る腕部12の基部を無端チエン6に取付けて構成する。
前記バケット10は、前記後側横軸2から前側上部横軸3の間の略水平に横移動しているときに上方から物品を受け入れ、横移動の終端の前側上部横軸3から前側下部横軸4にかけての縦移動中に物品を結束して端部を切断する。
しかして、バケット10には横移動中は開放してバケット10への物品の載置を受け入れ、後述する結束装置16により結束するときバケット10に物品を固定するように把持する把持装置17を設ける。
把持装置17は、各バケット10の腕部12に対して側面視重なる把持位置と重ならない退避位置の間回動する把持アーム18をバケット10または無端チエン6に取付け、所定位置で把持アーム18に当接して把持位置に回動させる把持用ガイド19を設けて構成する。
【0008】
この場合、把持アーム18の基部をバケット10または無端チエン6に取付軸20により回動自在に取付け、取付軸20にはバネ21を掛け回して把持アーム18を常時開くように付勢し、バケット10または無端チエン6の所望位置に設けたストッパ22により所定位置に開いて停止するようにすると、簡単に構成でき、好適である。23はバケット10を無端チエン6に取付ける取付部材であり、取付部材23に前記ストッパ22を設けている。24は把持アーム18に設けた把持用ガイド19に接触するアーム側ガイド部材である。
なお、図1の実施例図においてバケット10に把持アーム18が図示されていないことがあるが、全てのバケット10に把持アーム18を設ける。また、図9は、把持アーム18をバケット10に取付けた実施例である。
把持用ガイド19は、把持アーム18の移動路の所定位置に設ける。
即ち、把持アーム18は、バケット10と共に移動させ、バケット10の搬送方向前側に設けることによりバケット10に先行して把持用ガイド19に当たって搬送方向後側に回動し、これによりバケット10の腕部12と側面視重なって物品を把持する。
【0009】
この場合、バケット10を横移動から縦移動にさせて、この縦移動路に平行となるように縦長の軸棒形状に把持用ガイド19を形成すると、バケット10が姿勢変化するときに、バケット10に対して先行移動する把持アーム18が把持用ガイド19に当接して回動する。
また、把持用ガイド19は軸部材25により形成し、各把持アーム18に対応させて設けると共に、取付部材26によりフレーム1に取付ける。
この場合、把持用ガイド19は把持アーム18の移動路に対して遠近位置調節可能に構成すると、把持アーム18の回動量を調節することができ、ひいては把持する物品の大きさに合わせてバケット10との把持空間の大きさを変更調節できる。
しかして、把持アーム18は左右に複数並設したバケット10のうち結束側バケット10a、10bの側部に夫々設け、2か所で把持するようにし、この結束側バケット10a、10bの間に結束装置16を設ける。結束装置16はバケット10の搬送方向に対して交差方向に前側から後側に突き出て回動する結束アーム28と該結束アーム28が運ぶ貼着テープ29の端部を貼着させて切断する貼着台30とをバケット10の移動路を挟んで相対峙させて構成し、結束アーム28および貼着台貼着台30の構成は共に公知のものである。31は結束アーム28の駆動部、32は貼着テープ29のロールである。
【0010】
この場合、貼着台30はバケット10の縦移動路の後側に位置させ、結束アーム28と貼着台30との間の貼着テープ29を縦移動路に交差させて張り、縦移動路を下降する物品の下方に位置させ、把持アーム18が把持用ガイド19に当たって物品を把持した状態で結束する。
しかして、貼着台30の下方のバケット10の移動路には、移動路に出入りして結束後の貼着テープ29の端部に当接部材35を当接させ、ひらひら分離している貼着テープ29の端部を物品または貼着テープ29の外周に貼着させて処理するテープ端部処理装置36を設ける。
当接部材35はスポンジ等の弾性部材で軸心方向を左右方向としたローラ形状に形成し、軸37によりアーム38の先端に回転自在に取付け、アーム38は断面が側面視L型形状の支持部材39に上方向には回動自在に取付け、支持部材39は前方向の移動軸40の先端に取付け、移動軸40はシリンダ41により前後移動させる。42はシリンダ41の伸縮を移動軸40に伝える連結体、43は移動軸40を軸装したステーである。
【0011】
この場合、結束アーム28および貼着台30は、結束後貼着テープ29の端部が移動路に対して後側となるようにすると、当接部材35がテープ端部に確実に当接して物品の外周に貼着させる。また、結束アーム28および貼着台30は、貼着テープ29の端部のうち巻きつく外側を長くして切断し、テープ端部に接着剤が露出するように構成すると、物品の周方向に折れ曲がったテープ端部の接着剤が既に巻きついている貼着テープ29の外周に密着する。
しかして、前記テープ端部処理装置36によりテープ端部の処理が済んだ物品を把持アーム18により把持したバケット10の移動路には、側面視移動軌跡と重合するように物品の根本側を切断して揃える円形回転刃45を設ける。46は円形回転刃45を回転させる切断用モータである。
この場合、円形回転刃45は結束側バケット10aに設けた溝47を通るようにすると、切断跡を美麗にする。
しかして、前記縦移動路の下方位置には、根本側を結束した物品の回収籠(箱)48を設ける。また、回収籠48に換えて搬送ベルトを設けてもよい。
【0012】
【作用】
次に作用を述べる。
搬送用モータ7に通電すると、搬送装置11の無端チエン6がバケット10一個分の距離移動して所定時間停止し、また、バケット10一個分の距離移動して所定時間停止して、これを反復して間欠的にバケット10を移動させる。
そこで、計量済のにら、三つ葉等の物品をバケット10の上面に入れると、バケット10は移動して横移動路の終端に至る。
この場合、把持アーム18は、その基部をバケット10または無端チエン6に取付軸20により回動自在に取付け、取付軸20にはバネ21を掛け回して把持アーム18を常時開くように付勢し、バケット10または無端チエン6の所望位置に設けたストッパ22により所定位置に開いて停止するように構成しているから、特別にシリンダ等の駆動源を設けることなくバネ21により開くので、把持装置17を簡素に構成でき、頗るコストを低くする。
【0013】
バケット10の移動路には把持アーム18の端面に当接する把持用ガイド19が設けられているから、把持用ガイド19に把持アーム18が当接してバネ21の弾力に抗して取付軸20中心に閉じる方向に回動し、把持アーム18とバケット10の腕部12により物品を把持する。
したがって、把持装置17は、特別にシリンダ等の駆動源を設けることなく把持アーム18は把持用ガイド19に当接して閉じるので、簡素に構成でき、頗るコストを低くする。
バケット10の移動路には結束アーム28と貼着台30との間の糊面が搬送方向下手側を向いた状態で貼着テープ29を張っているから、駆動部31を作動させると、結束アーム28が回動して、結束アーム28の先端を貼着台30に当接させ、このとき、物品の外周に貼着テープ29が巻かれて、その端部が切断され、根本側が貼着テープ29により結束される。
【0014】
この場合、前移動路は、物品の載置を容易にする横移動路の終端に下方に移動する縦移動路をバケット10が移動するように構成しているから、縦移動路の所定距離を置いた前側に把持用ガイド19を設け、バケット10が上向きから横向きに姿勢変化するとき、把持アーム18が把持用ガイド19に当接してバネ21の弾力に抗して取付軸20中心に閉じる方向に回動し、把持アーム18とバケット10の腕部12により物品を把持する。
結束装置16により結束されると、再び搬送用モータ7に通電し、把持アーム18とバケット10の腕部12により物品を把持した状態で縦移動路を下降してテープ端部処理装置36の前側で停止し、シリンダ41のロッドが伸長して、連結体42を介して移動軸40を前進させ、移動軸40の先端の当接部材35をテープ端部に押し付けて物品の外周に貼着させる。
【0015】
この場合、テープ端部処理装置36の当接部材35はスポンジ等の弾性部材で形成しているから、テープ端部を物品の外周に押し付ける際に物品外形に合わせて変形するので良好に貼着させる。また、当接部材35は当接部材35はスポンジ等の弾性部材で軸心方向を左右方向としたローラ形状に形成し、軸軸37によりアームアーム38の先端に回転自在に取付け、アーム38は断面が側面視L型形状の支持部材支持部材39に上方向には回動自在に取付けているから、当接部材35は物品に向けて突出する際に上方向への退避回動とローラ形状で回転自在であることと相俟って、テープ端部に当接する際に衝撃を与えず、物品外形に合わせて移動してテープ端部を美麗に貼着させて処理する。また、当接部材35は貼着テープ29と同じかそれよりも幅狭に形成すると、貼着テープ29のみに接触し、物品自体に接触しないので、物品を傷めず、好適である。
【0016】
しかして、テープ端部処理装置36によりテープ端部の処理が済むと、再び搬送用モータ7に通電されて、円形回転刃45に至り、物品の根本を把持アーム18により把持した状態で切断して揃える。
次ぎに、バケット10が更に下降すると、把持アーム18は把持用ガイド19から離れ、バネ21の弾力により開放方向に回動し、物品は放擲されて回収籠回収籠48に回収される。
即ち、把持用ガイド19の下端部は、円形回転刃45の切断位置よりやや下方に位置させているから、切断されるまでは物品を把持し、その後開放する。
【0017】
【効果】
本発明は、上部を開放したU型形状のバケット10を搬送方向に並設して構成した搬送装置11と、前記バケットによる搬送中の物品を把持する把持装置17と、把持された物品を結束する結束装置16とを設けたにら等の物品出荷調製装置としたものであるから、簡素に構成でき、頗るコストを低くする。
本発明は、前記バケット10は上方にU型形状に突き出る腕部12の基部を無端チエン6に所定間隔を置いて設け、前記把持装置17は、バケット10の腕部12に対して側面視重なる把持位置と重ならない退避位置の間回動自在であってバネ21により常時開くように付勢された把持アーム18と、該把持アーム18に当接して把持位置に回動させる把持用ガイド19とにより構成したにら等の物品出荷調製装置としたものであるから、特別にシリンダ等の駆動源を設けることなく簡素に構成でき、頗るコストを低くする。
本発明は、前記バケット10は略水平の前進横移動中に物品を受け入れ、その後に前記把持装置17により把持されて下降して結束するようにし、前記結束装置16は下降するバケット10の移動路を挟んで前側から後側に突き出て回動する結束アーム28と該結束アーム28が運ぶ貼着テープ29の端部を貼着させて切断する貼着台30とを設けて構成したにら等の物品出荷調製装置としたものであるから、装置全体を小型にできる。
本発明は、前記結束装置16の下方のバケット10の移動路には、弾性部材により軸心方向が左右方向のローラ形状であって回転自在の当接部材35を出入り自在に設けたテープ端部処理装置36を設けたにら等の物品出荷調製装置としたものであるから、テープ端部に当接する際に衝撃を与えず、物品外形に合わせて移動してテープ端部を美麗に貼着させて処理する。
本発明は、前記当接部材35はアーム38の先端に回転自在に取付け、該アーム38は支持部材39に上方向には回動自在に取付け、前記支持部材39はシリンダ41により前後移動自在の移動軸40の先端に取付けて構成したにら等の物品出荷調製装置としたものであるから、テープ端部に当接する際に衝撃を与えず、物品外形に合わせて移動してテープ端部を美麗に貼着させて処理する。
本発明は、前記把持アーム18により把持したバケット10の移動路には、側面視移動軌跡と重合するように物品の根本側を切断して揃える円形回転刃45を設けたにら等の物品出荷調製装置としたものであるから、合理的な構成としつつ物品の根本側を切り揃えて、商品価値を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 概略全体側面図。
【図2】 搬送装置の概略側面図。
【図3】 概略全体平面図。
【図4】 同正面図。
【図5】 把持用ガイド付近の平面図。
【図6】 把持アームの回動状態説明図。
【図7】 テープ端部処理装置部分の側面図。
【図8】 同平面図。
【図9】 把持アームの他の実施例の側面図。
【符号の説明】
1…フレーム、2…後側横軸、3…前側上部横軸、4…前側下部横軸、5…歯車、6…無端チエン、7…搬送用モータ、8…チエン案内レール、10…バケット、11…搬送装置、12…腕部、16…結束装置、17…把持装置、18…把持アーム、19…把持用ガイド、20…取付軸、21…バネ、22…ストッパ、23…取付部材、24…アーム側ガイド部材、25…軸部材、26…取付部材、28…結束アーム、29…貼着テープ、30…貼着台、31…駆動部、32…ロール、36…テープ端部処理装置、35…当接部材、37…軸、38…アーム、39…支持部材、40…移動軸、41…シリンダ、42…連結体、43…ステー、45…円形回転刃、46…切断用モータ、48…回収籠。
Claims (4)
- 上部を開放したU型形状のバケット10を搬送方向に並設して構成した搬送装置11と、前記バケット10による搬送中の物品を把持する把持装置17と、把持された物品を結束する結束装置16とを設け、前記バケット10は上方にU型形状に突き出る腕部12の基部を無端チエン6に所定間隔を置いて設け、前記把持装置17は、バケット10の腕部12に対して側面視重なる把持位置と重ならない退避位置の間回動自在であってバネ21により常時開くように付勢された把持アーム18と、該把持アーム18に当接して把持位置に回動させる把持用ガイド19とにより構成し、前記バケット10は略水平の前進横移動中に物品を受け入れ、その後に前記把持装置17により把持されて下降して結束するようにし、前記結束装置16は下降するバケット10の移動路を挟んで前側から後側に突き出て回動する結束アーム28と該結束アーム28が運ぶ貼着テープ29の端部を貼着させて切断する貼着台30とを設けて構成したにら等の物品出荷調製装置。
- 請求項1において、前記結束装置16の下方のバケット10の移動路には、弾性部材により軸心方向が左右方向のローラ形状であって回転自在の当接部材35を出入り自在に設けたテープ端部処理装置36を設けたにら等の物品出荷調製装置。
- 請求項2において、前記当接部材35はアーム38の先端に回転自在に取付け、該アーム38は支持部材39に上方向には回動自在に取付け、前記支持部材39はシリンダ41により前後移動自在の移動軸40の先端に取付けて構成したにら等の物品出荷調製装置。
- 請求項1または請求項2または請求項3において、前記把持アーム18により把持したバケット10の移動路には、側面視移動軌跡と重合するように物品の根本側を切断して揃える円形回転刃45を設けたにら等の物品出荷調製装置。
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