JP2016140554A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、サブ制御装置による演出の一態様として、特定の小役を入賞させることができる停止スイッチの操作順(打順)を報知することにより、遊技者の獲得利益を増やすようにした有利遊技区間、例えばAT(アシストタイム)やART(アシストリプレイタイム)が知られている。
ここで、打順を報知する手法としては、液晶表示装置などの画面を用いて左、中、右や1、2、3などの文字数字を表示させたり、スピーカにより音声により知らせることが広く行われている。この他にも、特許文献1に示すように、停止ボタンの直下に設けたランプを順番に点灯させることにより操作すべき順序を知らせるものや、特許文献2に示すように、停止ボタンに設けた7セグメント表示器に操作すべき順序を知らせるものがある。
しかし、メイン制御装置において、いままでサブ制御装置の制御に基づき行っていたような画像表示装置やスピーカ等による報知演出を行うのは、メイン制御装置の記憶容量に制限がある関係上、困難である。そうすると、上記した従来技術のような簡易な表示部で表示させざるを得ず、面白みに欠け遊技性の乏しいものになってしまう。
そこで、本願発明は、遊技機において、停止スイッチの操作態様に関する報知をサブ制御装置で行わせつつ、サブ制御装置がメイン制御装置の決定に基づかない報知を行っているかのような疑念を抱かれないようにすることを目的とする。
すなわち、本発明に係る遊技機(スロットマシンS)は、外周面に複数の図柄が付された複数の回転リール61〜63と、前記複数の回転リール61〜63を回転させるスタートスイッチ20と、回転中の前記回転リール61〜63を個々に停止させる複数の停止スイッチ31〜33と、通電により表示単位(セグメントa〜g)を可視可能にして所定の表示態様を表示可能な表示部(操作態様表示部16)と、演出を行うための演出装置(画像表示部70、電飾ランプ80、報知ランプ85、スピーカ90)と、遊技の進行を制御するメイン制御装置100と、前記メイン制御装置100からの出力信号を一方向的に入力して前記演出装置による演出を制御するサブ制御装置200と、を備えている。
そして、前記表示制御手段183は、少なくとも前記補助演出状態において、前記特定小役を入賞可能とする抽選結果が発生した場合に、前記表示部に、前記特定操作態様に対応する識別子の表示を行わせ、前記サブ制御装置200は、前記表示部において前記特定操作態様に対応する識別子の表示が行われることを条件として、前記特定操作態様を直接的に報知する演出を実行可能に形成されていることを特徴とする。
(スロットマシンS)
スロットマシンSは、図1に示すように、正面側(遊技者と対向する前面側)に開口部を有する方形の筐体Bと、この筐体Bの開口部を塞ぐ前扉Dを備えている。
筺体Bの内部には、スロットマシンSの作動を制御するための制御装置1、外周面に複数の図柄が付された3個の回転リール61,62,63を有するリールユニット2、メダルを貯留するとともに貯留されているメダルを払い出すためのホッパーユニット3、スロットマシンSに備えられた各種装置に電力を供給するための電源装置4等が設置されている。
スタートスイッチ20は、上下方向に揺動可能なレバースイッチであって、スタートスイッチ200の筐体内部側には、押下操作によるレバーの位置移動を検出する検知部が設けられており、検知部の検出信号がスタートスイッチ20の操作信号として扱われるようになっている。
停止スイッチ31〜33は、前後方向に移動可能なボタンスイッチであって、各停止スイッチ31〜33の筐体内部側には、特に図示しないが、押圧操作によるボタンの位置移動を検出する検知部がそれぞれ設けられており、検知部の検出信号が各停止スイッチ31〜33の操作信号として扱われるようになっている。
そして、スロットマシンSは、スタートスイッチ20の操作によって回転開始し停止スイッチ31〜33の操作によって回転停止した回転リール61〜63の停止図柄により、役に対応付けられた図柄組合せが有効ライン上に表示される(以下、このことを入賞という)と、役に応じた利益が付与されるようになっている。
制御装置1は、図示しないメイン基板ケースにメイン基板を収納したメイン基板ユニットと、図示しないサブ基板ケースにサブ基板を収納したサブ基板ユニットとから構成される。メイン基板及びサブ基板は、IC等の各種電子部品を搭載した制御基板であり、メイン基板はスロットマシンSの遊技に関する制御を行うメイン制御装置100(図2参照)を構成し、サブ基板は演出や報知に関する制御を行うサブ制御装置200(図2参照)を構成する。また、メイン制御装置100とサブ制御装置200との間では、メイン制御装置100からサブ制御装置200への一方へ向けてのみコマンドやデータが出力され、サブ制御装置200からメイン制御装置100へ向けてはコマンドやデータが出力されないようになっている。
メイン制御装置100は、スタートスイッチ20及び停止スイッチ31〜33の操作に基づき、回転リール61〜63の回転及び停止を制御するものである。
メイン制御装置100の入力側には、図2に示すように、メダルセンサ7A、リールセンサ2A、払い出しセンサ3A、ベットスイッチ10、スタートスイッチ20、停止スイッチ31〜33、精算スイッチ40及び選択スイッチ50が接続されている。ここで、メダルセンサ7Aは、図1に示すように、メダルセレクター7に設けられた検知部であって、メダル投入口5から投入されホッパーユニット3に移送されるメダルを検出するためのものである。リールセンサ2Aは、図示しないが、リールユニット2の枠体に設けられた検知部であって、回転リール61〜63に設けられたスタートインデックスを検出して回転リール61〜63の回転を検知するためのものである。払い出しセンサ3Aは、図示しないが、ホッパーユニット3に設けられた検知部であって、メダル払出装置から払い出されるメダルを検出するためのものである。
投入制御手段110は、メダル投入口5からのメダルの投入又はベットスイッチ10の操作(以下投入操作という)と、遊技結果判定手段140の判定結果に基づいて、1回の遊技を行うためのメダルが掛けられた状態(ベット状態)を設定するためのものである。
具体的には、投入制御手段110は、メダル投入口5からメダルが投入されメダルセンサ7Aがメダルを検出することに伴って、規定数を限度として、検出された数のメダルをベットされたメダルとして取り扱い、ベット状態を設定する。
また、投入制御手段110は、規定数を超えてメダルが投入された場合には、最大貯留可能数(50)を限度として、投入されたメダルがスロットマシンSに電子的に貯留(クレジット)されたものとして取り扱う。クレジット数はクレジット表示部12に表示される。なお、クレジット数が最大貯留可能数に達した場合には、ブロッカー7Bが作動してメダル投入口5から投入されたメダルがキャンセルされるようになっている。
さらに、投入制御手段110は、遊技結果判定手段140が後述するリプレイの入賞を判定した場合には、前回の遊技のベット数と同一のベット数で自動的にベット状態を設定する。投入制御手段110によって自動的にベット状態が設定されること(自動ベットされること)を、再遊技の作動という。
なお、再遊技の作動中にメダル投入口5からメダルが投入された場合には、クレジットが最大貯留可能数未満であることを条件として、投入されたメダルをクレジットに移行させるようにしてもよい。
役抽選手段120は、回転リール61〜63に付されている図柄による所定の図柄組合せが対応付けられた複数種類の役を対象として行う役抽選により、1又は複数の役の当選又は不当選のいずれかの抽選結果を導出するものである。役抽選手段120は、図示しないが、乱数発生手段、乱数抽出手段、役抽選テーブル、判定手段及び当選状態設定手段を備えている。乱数発生手段は、一定時間に所定(例えば0から65535)の数字を繰り返してカウントするループカウンタであり、乱数抽出手段は、スタートスイッチ20の操作信号を入力したタイミングで、ループカウンタのカウント値を読み取って記憶するものである。ループカウンタは乱数を発生しているわけではないが、ループカウンタのカウント値を乱数抽出手段が読み取ることにより、ランダムな数値を抽出できるので、便宜上乱数発生手段というものとする。役抽選テーブルは、ループカウンタがカウントする数値(乱数発生手段の発生可能な全乱数値)を全領域として所定の当選領域を規定したものである。判定手段は、カウント値抽出手段の読み取ったカウント値と役抽選テーブルの当選領域とを照合し、カウント値が所定の当選領域に属する場合には当該当選領域に対応する当選を決定し、カウント値がいずれの不当選の領域に属する場合には、「ハズレ」の決定をするものである。当選状態設定手段は、判定手段が当選を決定した場合に、当該当選に対応する当選フラグを成立させることにより当選状態を設定するものである。
本実施の形態においては、図4に示すように、ボーナスとして、「赤7・黒BAR・赤7」の図柄組合せが対応付けられたBB(ビッグボーナス)が設けられている。BBが入賞すると、次の遊技から、小役の当選確率を高くすることにより小役を入賞し易くした特別遊技が、特別遊技を開始させるための図柄組合せの表示なしに連続して行われるようになっている。BBの入賞に基づく特別遊技は、払い出しメダルの総数があらかじめ定められた一定枚数、例えば29枚を超えた場合に終了する。
リプレイには、「リプレイ(AorB)・ベル(AorB)・リプレイA」の図柄組合せが対応付けられている。リプレイに対応付けられた図柄組合せが有効ライン上に揃うと、中段ラインにリプレイ図柄が揃うようになっている。
ここで、通常状態、BB内部中及びBB作動中は、それぞれ、役抽選手段120の抽選態様の違いに基づく遊技状態を示すものである。通常状態は、スロットマシンSの初期状態(工場出荷時又は設定変更後)の遊技状態であり、BB内部中は、BBの当選状態が持ち越されている遊技状態であり、BB作動中は、BBの入賞に基づく特別遊技が行われる遊技状態である。
また、通常テーブルにおける特殊1〜特殊4及び特殊6のそれぞれの抽選置数は37500{30800+(1800×4)}であり、特殊5、特殊7〜特殊11のそれぞれの抽選置数は33900{30800+(1800×2)}である。また、通常テーブルにおけるチャンス役の抽選置数は42である。そして、BB非作動中テーブルにおけるベル1〜ベル3の抽選置数は7200(1800×4)である。一方、BBテーブルにおいては、1枚役である特殊1〜11の抽選値数が52443(45243+7200)となっているので、これらの役の当選確率はいずれもBB非作動中テーブルよりも高くなっている。また、BBテーブルにおいては、入賞により15枚のメダルが払い出されるベル1〜ベル4及びチャンス役の抽選値数が7200となっているので、チャンス役についてはBB非作動中テーブルよりも当選確率が高く、ベル1〜ベル3についてはBB非作動中テーブル同等の当選確率となっている。すなわち、BBテーブルにおいては、全ての小役のそれぞれの当選確率が、BB非作動中テーブルにおける各小役の当選確率を下回らないように設定されている。
なお、上記した役抽選テーブルの構成や当選確率は一例であって、図示した内容に限定されるものではない。例えば、通常テーブルやBB内部中テーブルに不当選の領域を設けてもよいし、BBテーブルにリプレイの当選領域を設けてもよい。
具体的には、「打順ベル」のうち、「中段ベル1」「右上りベル1」「右下りベル1」の各当選領域に対しては「中左右」が割り当てられており、「中段ベル2」「右上りベル2」「右下りベル2」の各当選領域に対しては「中右左」が割り当てられている。また、「中段ベル3」「右上りベル3」「右下りベル3」の各当選領域に対しては「右左中」が割り当てられており、「中段ベル4」「右上りベル4」「右下りベル4」の各当選領域に対しては「右中左」が割り当てられている。
そして、割り当てられている打順が、各当選領域の当選に対する正解の打順となっており、「打順ベル」のいずれかが当選した場合、正解の打順で停止スイッチ31〜33が操作されたか否かによって、入賞し得る役が変化するようになっている。
リール制御手段130は、スタートスイッチ20及び停止スイッチ31〜33の操作信号に基づいて、回転リール61〜63の回転及び停止を制御するためのものである。以下、リール制御手段130による回転リール61〜63の回転制御及び停止制御について説明する。
(回転制御)
リール制御手段130は、スタートスイッチ20の有効な操作信号を入力した場合に、リールユニット2のモータ駆動回路に、所定の間隔で駆動パルス(駆動信号)を出力することにより、リールモータM1〜M3を駆動させて回転リール61〜63を回転させるものである。すなわち、規定数のメダルがベットされている状態でスタートスイッチ20の操作信号を入力した場合には、前遊技における回転リール61〜63の回転開始から一定時間(4.1秒、いわゆるウエイト時間)が経過していることを条件に、全ての回転リール61〜63を一斉に、あるいは所定の順番で回転開始させる。そして、全ての回転リール61〜63の回転速度が、停止操作を可能とするためにあらかじめ設定された定常回転速度(例えば80rpm)に達すると、この定常回転速度を維持する定常回転を行わせるものとなっている。
そして、本実施の形態においては、リール制御手段130は、後述するフリーズ設定手段181がフリーズを設定している間に、前記した回胴演出回転データに基づき回転リール61〜63の作動を制御することができるように形成されている。
リール制御手段130は、リールセンサ2A(図2参照)の検出信号に基づき回転リール61〜63の回転角度を把握し、回転リール61〜63の回転角度から、所定位置(例えば上段位置)にある図柄を特定すること(図柄参照)ができるようになっている。そして、リール制御手段130は、停止スイッチ31〜33の作動時点(停止スイッチ31〜33の操作が検出された時点=停止操作のタイミング)において所定位置にある回転リール61〜63の図柄を基準図柄として、回転リール61〜63の回転角度が前記基準図柄をあらかじめ定められたコマ数(最大スベリコマ数、例えば4コマ)だけ回転方向に移動させたコマ数(引き込み可能コマ数、例えば5コマ)の範囲内となるように、回転リール61〜63を停止させることができる。
本実施の形態では、役についての優先順位が「リプレイ>小役>ボーナス」の順序で定められており、停止テーブルでは、ボーナス(BB)と小役が同時に当選している場合(ボーナスフラグが持ち越されている状態において小役が当選した場合)には小役に対応付けられた図柄を優先的に有効ライン上に引き込み、ボーナスとリプレイが同時に当選している場合(ボーナスフラグが持ち越されている状態においてリプレイが当選した場合)にはリプレイに対応付けられた図柄を優先的に有効ライン上に引き込むように形成されている。したがって、BB内部中において、BBに対応付けられた図柄が優先的に引き込まれるのは、役抽選の結果が不当選の場合のみとなる。しかし、本実施の形態においては、BB内部中テーブルには不当選の領域が無いので、BB当選に係る遊技でBBが入賞しなかった場合には、BBが入賞する場合はない。
次に、「打順ベル」のいずれか、すなわち図4(B)に示す「中段ベル1」〜「右下りベル4」のいずれかの当選領域が当選した場合の停止制御について、図6に基づき説明する。
まず、リール制御手段130は、役抽選により「中段ベル1」〜「中段ベル4」が当選した場合において、当選した当選領域に対して割り当てられている正解の打順(図6参照)で停止操作された場合には、ベル1の図柄組合せを構成する図柄を有効ライン上に引き込んで停止させる制御を行う。これにより、停止操作のタイミングにかかわらずベル1が入賞し、15枚のメダルが払い出される。同様にして、「右上りベル1」〜「右上りベル4」が当選した場合において正解の打順で停止操作された場合には、ベル2の図柄組合せを構成する図柄を有効ライン上に引き込んで停止させる制御を行い、「右下りベル1」〜「右下りベル4」が当選した場合において正解の打順で停止操作された場合には、ベル3の図柄組合せを構成する図柄を有効ライン上に引き込んで停止させる制御を行う。これにより、停止操作のタイミングにかかわらずベル2又はベル3が入賞し、いずれも15枚のメダルが払い出される。
遊技結果判定手段140は、停止スイッチ31〜33の操作によって回転リール61〜63が全て停止したときに、当該遊技の結果を判定するためのものである。
具体的には、回転リール61〜63が停止したときに所定の記憶部に記憶される停止図柄の情報に基づき、有効ライン上に揃った図柄の組合せが、所定の役に対応付けられたものか否かを判断する。そして、所定の役に対応付けられた図柄組合せが有効ライン上に表示されたと判断した場合には入賞と判定し、その判定結果情報を、払出制御手段150及び遊技状態移行手段160に送信する。
払出制御手段150は、遊技結果判定手段140の判定結果及び精算スイッチ40の操作に基づいて、ホッパーモータ3Bを作動させてホッパーユニット3からメダルを払い出させるものである。すなわち、遊技結果判定手段140が小役の入賞を判定した場合には、当該小役の入賞に応じたメダルを払い出させ、クレジットが1以上ある場合に精算スイッチ40の操作信号を入力したときには、クレジットとして貯留されているメダルを払い出させるようになっている。
なお、入賞により払い出されるメダルを、クレジットに電子的に貯留し、クレジットを超過する払い出し分をホッパーユニット3から払い出させるようにしてもよい。
遊技状態移行手段160は、遊技状態の移行を制御するものである。本実施の形態では、前述したように、遊技状態として、通常状態と、BB内部中と、BB作動中とが設けられている(図7(A)参照)。スロットマシンSの遊技状態は、初期状態(工場出荷時又は設定変更時)において通常状態に設定されており、遊技状態移行手段160は、通常状態において行われる通常遊技でBBが当選し当該遊技でBBが入賞しなかった場合には、遊技状態をBB内部中に移行させる。また、BBが当選し当該遊技でBBが入賞した場合、及びBB内部中において行われるBB内部中遊技でBBが入賞した場合には、遊技状態をBB作動中に移行させる。BBが入賞した場合には、次遊技から特別遊技が開始される。そして、所定のBB終了条件(所定枚数を超える払い出し)に該当した場合には、遊技状態を通常状態に移行させる。そして、役抽選手段120が遊技状態に応じた役抽選テーブルを取得し役抽選を行うことにより、通常状態、BB内部中、BB作動中の各遊技状態が発動する。
ここで、既述したように、本実施の形態においては、BB内部中にBBを入賞させることができない仕様となっている。したがって、本実施の形態における遊技状態は、一旦BBが当選し当該遊技でBBが入賞しなかった場合には、常にBB内部中に滞在することとなる。
AT制御手段170は、当選役に関する情報が報知されるAT(アシストタイム)の開始及び終了を制御する手段であり、図示しないが、演出状態決定手段、AT移行モード決定手段、AT抽選手段及び遊技回数管理手段を備えている。
演出状態決定手段は、サブ制御装置200の制御に基づく演出状態(図7(B)参照)を、正解ベルの入賞を補助する補助演出(打順ナビ)が行われるAT作動状態と、AT作動状態への移行が内部的に確定しているAT準備状態と、それ以外の通常演出状態との間で移行させる決定を行うものである。演出状態決定手段の決定は所定の記憶部に記憶されるとともに、当該決定に関する情報がサブ制御装置200に出力される。そして、演出状態決定手段の決定に基づき、サブ制御装置200が演出状態に応じた演出実行制御を行うことにより、所定の演出状態が発動する。
スロットマシンSの演出状態は、初期状態(工場出荷時等)においては、通常演出状態となっている。演出状態決定手段は、通常演出状態中において、後述するAT移行抽選に当選した場合には、演出状態をAT作動状態又はAT準備状態のいずれかに移行させる決定を行う。演出状態をAT作動状態、AT準備状態のいずれに移行させるかは、AT移行抽選の結果に基づいて決定される。なお、AT準備状態とAT作動状態をあわせて、AT状態というものとする。
AT作動状態中(以下AT作動中という)においては、サブ制御装置200により、「打順ベル」の当選時に正解ベルを入賞させるための打順ナビ(ベルナビ)が行われる。AT作動中に行われる遊技をAT遊技という。そして、AT作動状態において、所定回数のAT遊技が終了した場合には、後述する継続抽選に当選しなかったことを条件に、演出状態を通常演出状態に移行させる決定を行う。継続抽選に当選した場合には、通常演出状態に移行させる決定を行わない。通常演出状態に移行させる決定を行わない場合には、AT作動状態を維持するか、AT準備状態に移行させるかのいずれかの決定を行う。
AT移行モード決定手段は、AT状態への移行のし易さがそれぞれ異なる複数種類のAT移行モードの中から、適用すべきAT移行モードを決定するものである。AT移行モードとしては、相対的にAT状態に移行し難い低確率モードと、低確率モードよりもAT状態に移行し易い高確率モードと、高確率モードよりもさらにAT状態に移行し易い天国モードとが設けられている。これらのAT移行モードは、以下に述べるAT移行抽選の契機となる役抽選の抽選結果(特定抽選結果)の種類及びAT移行抽選で当選する確率(AT移行確率)が異なるものとなっている(図8(A)参照)。なお、スロットマシンSの初期状態におけるAT移行モードは、いずれかのモードに固定されていてもよいし、スロットマシンSの出玉の設定の変更時に抽選により決定してもよいし、スロットマシンSの出玉の設定に応じてあらかじめ定められていてもよい。
AT抽選手段は、ATに関する抽選を行うものである。本実施の形態においては、AT抽選手段は、AT移行抽選、上乗せ抽選及び継続抽選を行う。AT抽選は、AT抽選用の乱数と、AT抽選用の抽選テーブル(AT移行抽選テーブル、上乗せ抽選テーブル、継続抽選テーブル)を用いて、役抽選と同様の手法で行われる。
AT移行抽選は、BB内部中の通常演出状態中において、AT状態に移行させるか否かを抽選により決定するものである。本実施の形態では、AT移行抽選の契機となる特定抽選結果が発生した場合に、AT移行モードに応じて、AT移行抽選が行われる。
具体的には、AT抽選手段は、図8(A)に示すように、低確率モードにおいては、「チャンス」及び「中段ベル1」の当選時にAT移行抽選を行い、高確率モードにおいては、「チャンス」「中段ベル1」及び「リプレイ」の当選時にAT移行抽選を行い、天国モードにおいては、「チャンス」「中段ベル1」「リプレイ」及び「中段ベル1」以外の「打順ベル」の当選時にAT移行抽選を行う。
なお、図8(A)に示すように、低確率モードにおいては「中段ベル1」の当選時に5%の確率でAT移行抽選に当選し、高確率モードにおいては「リプレイ」の当選時に50%の確率でAT移行抽選に当選し、天国モードにおいては「中段ベル1」以外の「打順ベル」の当選時に50%の確率でAT移行抽選に当選する。
具体的には、「チャンス」の当選時には、100%の確率で100〜300回の上乗せが決定される。すなわち、AT抽選手段は、「チャンス」が当選した場合には、上乗せ回数を100〜300回のうちのいずれにするかの上乗せ抽選を行う。また、「打順ベル」の当選時には、1%の確率で10〜30回の上乗せが決定される。
なお、AT移行抽選及び上乗せ抽選の契機となる特定抽選結果や当選確率は一例であって、上記内容に限定されるものではない。
なお、継続抽選は、所定回数のAT遊技の終了後、複数回(例えば3回)の遊技において行われるようにしてもよい。この場合、所定回数のAT遊技の終了後からAT状態の継続の可否が決定されるまでの間は、「打順ベル」の当選時にベルナビを行わせるようにしてもよい。
遊技回数管理手段は、AT作動状態の期間となるAT遊技回数の設定や設定されているAT遊技回数の上乗せを管理するものであり、図示しないATカウンタを備えている。ATカウンタは、AT遊技回数をカウントするものである。
具体的には、遊技回数管理手段は、AT移行抽選に当選した場合、又は継続抽選に当選(続行又は潜伏が決定)した場合には、ATカウンタにAT遊技回数を最低保障回数(例えば40回)分だけ設定して記憶し、AT作動状態への移行が決定されることを契機に、ATカウンタの記憶値を、遊技開始ごとに1ずつ減算する。なお、AT準備中やAT作動中に上乗せ抽選に当選した場合には、ATカウンタの記憶値に抽選で決定された数値を加算する。これにより、AT遊技回数が上乗せされ、AT作動状態の期間が延長される。
そして、ATカウンタの記憶値が、遊技消化に基づく減算によって0になり、かつ継続抽選に当選しなかった場合には、演出状態決定手段が通常演出状態への移行を決定し、ATが終了する。ATカウンタの記憶値が0になったか否かの判定は遊技終了時に行う。
また、ATは正解打順をナビするものに限られず、当選している役の種類や停止スイッチの操作タイミングをナビするものであってもよい。そして、ナビの対象となっている小役(正解ベル)が複数あり、通常状態ではそれらの正解ベルは同時に当選せず、ボーナス作動中ではそれらの正解ベルが同時に当選し、ボーナス作動中における各正解ベルのそれぞれの当選確率は通常状態よりも高いが、複数の正解ベルが同時に当選する確率が通常状態において各正解ベルのいずれかが当選する確率よりも低くなるように設定されていればよい。
メイン演出制御手段180は、メイン制御装置100の制御に基づくメイン演出、具体的には、遊技の進行を停止させているフリーズ中に擬似的に遊技を進行させる擬似遊技及び回転リール61〜63を利用したリール回転演出などの回胴演出や、状態表示部15及び操作態様表示部16の表示を制御するものであり、図2に示すように、フリーズ設定手段181、回胴演出制御手段182及び表示制御手段183を備えている。
フリーズ設定手段181は、所定の契機で本来の遊技の進行が停止した状態となるフリーズの発生及び終了を制御するものである。
具体的には、フリーズ設定手段181は、所定のフリーズ開始条件に該当した場合に、スタートスイッチ20の操作を契機としてフリーズを設定する。フリーズ設定手段181がフリーズを設定することにより、本来の遊技の進行が停止するフリーズが発生する。また、フリーズ設定手段181は、所定のフリーズ終了条件に該当した場合には、フリーズの設定を解除する。フリーズ設定手段181がフリーズの設定を解除することにより、フリーズが終了する。
そして、フリーズ設定手段181によりフリーズの設定が解除されると、メイン制御装置100は回転リール61〜63の本来の回転開始の保留を解除する。これにより、フリーズ終了後、再度スタートスイッチ20が操作されなくても、回転リール61〜63は本来の回転を開始する。
さらに、フリーズ設定手段181は、上記以外のフリーズを設定可能であってもよい。例えば、所定の場合に、停止スイッチ31〜33の操作が無効とされるフリーズや、ベットスイッチ10の操作が無効とされるフリーズを設定可能に形成してもよい。
回胴演出制御手段182は、回胴演出、すなわち擬似遊技又はリール回転演出の開始及び終了を制御するものである。本実施の形態においては、回胴演出制御手段182は、後述する報知モードが擬似遊技報知モード又はリール回転演出モードであることを条件として、AT制御手段170によってAT作動状態への移行が決定された場合、及び上乗せが決定された場合に、それらを報知するための回胴演出の実行を決定する。そして、あらかじめ設定された回数の回胴演出が実行された場合に、回胴演出の終了を決定するものとなっている。
ここで、回胴演出としての擬似遊技及びリール回転演出の概要を説明する。
(擬似遊技)
擬似遊技は、前述したフリーズが設定されているときに擬似的に進行される遊技であって、スタートスイッチ20の操作信号の入力に基づき回転リール61〜63を擬似的に回転させ、擬似的に回転している回転リール61〜63を、それぞれに対応する停止スイッチ31〜33の操作信号の入力に基づき擬似的に停止させるように設定された回胴演出である。
なお、擬似遊技は、所定の回胴演出表示態様が表示されるまで繰り返し実行されるようにしてもよい。また、所定の回胴演出表示態様を表示できない回数が所定回数に達した場合には、強制的に所定の回胴演出表示態様を揃える(引き込みコマ数の制限をなくす)制御を採用するようにしてもよい。
例えば、回転リール61〜63の擬似回転態様及び擬似停止態様が、本来の遊技と同様の態様となるように制御する場合には、画像表示部70の表示画面に「フリープレイ」と明示したり、擬似遊技中においてのみ点灯する報知ランプによって、擬似遊技であることを遊技者に告知することができる。
要は、上記したフリープレイの報知、回転リール61〜63の挙動のうちのいずれかにより、又はそれらの組合せにより、遊技者が擬似遊技中に遊技をやめて帰ってしまうのを防止できるようになっていればよい。
リール回転演出は、フリーズ中において、リール制御手段130が、図柄揃え回転データに基づき所定の回胴演出表示態様を所定のライン上に揃えた後、逆回転データに基づき回転リール61〜63を一斉に逆回転させてから停止させる回胴演出である。
本実施の形態では、リール制御手段130は、前述した逆回転データと図柄揃え回転データとを用いて、回転リール61〜63についての所定位置(例えば有効ライン上)にある停止図柄から特定の図柄(回胴演出表示態様を構成する図柄)までの逆転方向のコマ数に基づいて、所定の回転速度でリールモータM1〜M3を所定コマ数分だけ逆転駆動させ、特定の図柄が所定の並び(例えば横並びや斜め並び)となった後に、全ての回転リール61〜63を所定回数逆回転させて駆動停止させることができるようになっている。そして、逆回転した回転リール61〜63が停止したときに、特定の図柄を所定の並びで図柄表示窓Wに表示させるようになっている。特定の図柄が所定の並びで停止表示されると、1回のリール回転演出が終了する。
次に、回胴演出制御手段182による回胴演出の実行決定について詳述する。
回胴演出制御手段182は、上述したAT制御手段170によって、AT移行モードに応じたAT移行確定役(図8(A)参照)の当選に基づきAT状態への移行が決定された場合に、当該決定後に回胴演出の実行を決定する。具体的には、AT移行確定役が当選した遊技でAT作動状態への移行が決定された場合、すなわち、ただちにATが開始される場合には、当該遊技において、赤7図柄を揃える回胴演出の実行を決定する。この場合には、当該遊技において停止操作が有効となるまでの間に回胴演出が実行される(図10(A)参照)。また、AT移行確定役が当選しAT準備状態への移行が決定された場合、すなわち、ATが潜伏する場合には、AT準備状態に移行後、N回の遊技終了後においてAT作動状態への移行が決定されたときに回胴演出の実行を決定する。この場合には、実行を決定した次遊技(N+1回目の遊技)のスタート操作を契機に回胴演出が実行される(図10(B)参照)。
なお、AT移行確定役以外の特定抽選結果に基づいてAT状態への移行が決定された場合には、回胴演出は行わないようにしてもよいし、所定の確率(例えばAT移行モードに応じた確率)で行うようにしてもよい。逆に、AT移行確定役が当選した場合に、所定の確率(例えば1/65536)で回胴演出を行わない場合があってもよい。
なお、擬似遊技においても、上述のランダム再配置処理を行うようにしてもよい。
表示制御手段183は、メイン制御装置100の制御に基づき、スロットマシンSの内部状態を報知するためのものであり、払出表示部13を状態表示部15及び操作態様表示部16として機能させ、それらの表示を制御するものである。
状態表示部15は、スロットマシンSの内部状態を報知するためのものである。スロットマシンSの内部状態としては、遊技状態(通常状態、BB内部中、BB作動中)と、演出状態(通常演出状態、AT準備状態、AT作動状態)とがあるが、本実施の形態では、遊技状態がほぼ常にBB内部中となっている仕様であるので、状態表示部15による表示の対象となるスロットマシンSの内部状態は、主として、演出状態に係るものとなる。また、操作態様表示部16は、停止スイッチ31〜33の操作態様に関する表示を行うものである。本実施の形態では、「打順ベル」の当選時に、正解打順を表すとともに、停止操作のタイミングを表すこともできるようになっている。
なお、表示する識別子を文字や数字を構成しない表示態様とすることで、7セグメントを構成する各セグメントa〜gの点灯を組み合わせてより多くの表示パターンを生成することができ、最小限の表示部で多くの情報を表示することが可能となる。また、状態表示部15及び操作態様表示部16を既存の7セグメント表示器と兼用にすることで、部品点数の削減を図ることができる。
例えば、図12(A)に示すように、演出状態が通常演出状態であることを示す表示として、図11(B)に示す「7」「8」の数字に対応する点灯パターン(通常1、通常2)を設定し、AT移行抽選に当選している状態、具体的には、AT移行抽選に当選したときや、AT準備中である場合を示す表示として、図11(B)に示す「9」「10」の数字に対応する点灯パターン(AT当選1、AT当選2)を設定し、AT作動中であること示す表示として、図11(B)に示す「11」「12」の数字に対応する点灯パターン(AT中1、AT中2)を設定する。そして、表示制御手段183は、通常演出状態においては、状態表示部15に、図12(A)に示す通常1又は通常2のいずれかの点灯パターン(以下通常パターンという)を表示させ、AT移行抽選に当選している状態においては、図12(A)に示すAT当選1又はAT当選2のいずれかの点灯パターン(以下AT当選パターンという)を表示させ、AT作動中においては、図12(A)に示すAT中1又はAT中2のいずれかの点灯パターン(以下AT中パターン)を表示させる。すなわち、状態表示部15に通常パターンが表示されている場合には、通常演出状態であることが正しく表示され、AT当選パターンが表示されている場合には、AT移行抽選に当選したこと又はAT移行抽選に当選している状態(AT準備状態)であることが正しく表示され、AT中パターンが表示されている場合には、AT作動状態であることが正しく表示されるものとなる。スロットマシンSの内部状態を正しく表示することを正当表示というものとする。
具体的には、通常演出状態においては、遊技開始時において、通常パターンのいずれを表示させるかを決定することができる。いずれを表示させるかは、抽選により決定してもよいし、役抽選の結果に応じて決定してもよい。例えば「1枚役」の当選時は通常1、その他の抽選結果の場合には通常2を表示させるようにあらかじめ定めておくことができる。あるいは、通常1、通常2を所定回数の遊技ごとに順繰りに表示させるようにしてもよい。
なお、通常演出状態において非正当表示を行わせている所定回数の遊技の最中にAT移行抽選に当選した場合には、AT制御手段170はAT準備状態への移行を決定することとし、AT準備状態からAT作動状態へ移行した場合に、AT作動状態の正当表示(AT中パターンの表示)を行わせるようにすればよい。
なお、非正当表示には、図12(A)に示すいずれにも該当しない表示を表示させ、内部状態を不明にさせることも含まれる。例えば図11(B)に示す「ANY」に対応する点灯パターンを表示させてもよい。
例えば、図12(B)に示すように、図11(B)のいずれの点灯パターンとも重複しない点灯パターンとして、左側の回転リール61に対応する点灯パターン(左リール)、中央の回転リール62に対応する点灯パターン(中リール)、右側の回転リール63に対応する点灯パターン(右リール)を設定する。そして、これらの点灯パターンと、図11(B)のいずれかの点灯パターンとを重ねた点灯パターンによって、正解打順や、停止操作のタイミングを知らせる操作態様表示を行わせることができる。ここで、図11(B)の「0」〜「20」は、各回転リール61〜63に付されている図柄の図柄番号に対応させている。すなわち、これらの点灯パターンを図12(B)の各点灯パターンと重ねた点灯パターンは、どの回転リール61〜63についてどの位置で停止操作すべきか(操作タイミング)の情報を表示するものとなる。また、図12(B)の各点灯パターンと「ANY」の点灯パターンを重ねた点灯パターンは、操作タイミングは問わず、どの回転リール61〜63を停止させるべきか(打順)の情報を表示するものとなる。
具体的には、AT作動中において、当選した「打順ベル」の正解打順が「中右左」であった場合、回転リール61〜63が全て回転しているときには、図12(C)に示すように、中リールに対応する点灯パターンに「ANY」の点灯パターンを重ねた点灯パターンを表示させ、最初の停止スイッチ31〜33が操作された場合(回転リール61〜63が2個回転しているとき)には、右リールに対応する点灯パターンに「ANY」の点灯パターンを重ねた点灯パターンを表示させる。そして、2番目の停止スイッチ31〜33が操作された場合(回転リール61〜63が1個回転しているとき)には、左リールに対応する点灯パターンに「ANY」の点灯パターンを重ねた点灯パターンを表示させる。このように、一つの操作態様表示部16において、停止操作が行われるごとに表示内容を切り替えていくことで、正解打順の情報を表示することができる。なお、正解打順の表示は、正解打順で停止操作されたか否かに関わらず、停止操作が行われるごとに切り替えて表示させるようにすることができる。
なお、通常演出状態においては、操作態様表示部16に何も表示しない(セグメントa〜gを全部消灯させる。図11(B)の「0」参照)ようにしてもよい。
例えば、赤7揃いを表示させる擬似遊技においては、回転リール61〜63が全て回転しているときに、左リールの点灯パターンに回転リール61における赤7図柄の図柄番号である「2」の点灯パターンを重ねた点灯パターンを表示させる(図12(D)参照)。そして、1番目の停止スイッチ31〜33が操作された場合には、中リールの点灯パターンに回転リール62における赤7図柄の図柄番号である「11」の点灯パターンを重ねた点灯パターンを表示させ、2番目の停止スイッチ31〜33が操作された場合には、右リールの点灯パターンに回転リール63における赤7図柄の図柄番号である「17」の点灯パターンを重ねた点灯パターンを表示させる。このようにして、「左中右」の打順で赤7図柄を狙って停止操作すること(左から赤7狙え)を示唆する表示を行うことができる。
ちなみに、本実施の形態とは異なるが、特定の打順(例えば右押し)で停止操作した場合にのみ赤7揃いが表示され得る特定の抽選結果がある場合において、当該抽選結果の発生時に赤7揃いを表示させる場合に、上記した手法を適用できる。
また、状態表示部15や操作態様表示部16は7セグメント表示器に限定されるものでなく、図11(B)等に示す表示を表示可能な液晶表示器やドットマトリックス表示器であってもよい。あるいは、所定形状(例えば円形)に配列された複数の発光体(LED等)のうちどの位置の発光体が点灯するかによって、所定の内部状態等を表示するものであってもよい。要は、LEDや電球や液晶などの所定の表示単位を通電によって可視化させ所定の表示を行うことができるものであればよい。
報知モード決定手段190は、演出選択スイッチ50の操作信号に基づいて、スロットマシンSの内部状態を報知する場合の報知態様に関する報知モードを決定するものである。
報知モードとしては、液晶演出報知モード、リール回転演出報知モード、擬似遊技報知モードの3つが設けられている。液晶演出報知モードは、主として画像表示部70や電飾ランプ80やスピーカ90や後述する報知ランプ85を用いたサブ制御装置200の制御に基づくサブ演出が行われ、リール回転演出や擬似遊技などの回胴演出が行われない報知モードである。リール回転演出報知モードは、上記したサブ演出に加え、リール回転演出が行われ、擬似遊技が行われない報知モードである。擬似遊技報知モードは、サブ演出及び擬似遊技が行われ、リール回転演出が行われない報知モードである。なお、状態表示部15及び操作態様表示部16の表示は、報知モードに関わらず行われるようになっている。
遊技者は、上記した3つの報知モードの中から、所望する報知モードを、選択スイッチ50を用いて選択できるようになっている。報知モードの選択は、遊技終了後、スタートスイッチ20が操作される前において可能である。
以下、報知モードの選択について、図13に基づき説明する。
スロットマシンSの初期状態において、報知モードは液晶演出報知モードに設定されている。また、現在設定されている報知モードは、モード表示部14で告知されるようになっている。モード表示部14は、図13(A)に示すように、「液晶演出」「リール回転演出」「擬似遊技」の3つの発光領域からなり、各領域はそれぞれ、液晶演出報知モード、リール回転演出報知モード、擬似遊技報知モードに対応している。そして、現在設定されている報知モードに対応する発光領域が点灯表示されている。
具体的には、「液晶演出」の発光領域が点滅表示されているときにダイヤル52を所定方向(例えば右回り)に所定角度回すと、図13(C)に示すように、「液晶演出」の発光領域が消灯されて「リール回転演出」の発光領域が点滅表示される。点滅表示されている発光領域に対応する報知モードが、設定する報知モードの候補として選択されている扱いとなる。「リール回転演出」の発光領域が点滅表示されているときにダイヤル52をさらに右回りに所定角度回すと、「リール回転演出」の発光領域が消灯されて「擬似遊技」の発光領域が点滅表示される。なお、「擬似遊技」の発光領域が点滅表示されているときに、ダイヤル52をさらに右回りに所定角度回すと「液晶演出」の発光領域が点滅表示され、ダイヤル52を所定方向と逆方向(左回り)に所定角度回すと「リール回転演出」の発光領域が点滅表示される。
なお、プッシュボタン51が押下されないでスタートスイッチ20が操作された場合には、報知モードが変更されないまま遊技が開始されることとなる。すなわち、初期状態の場合には初期設定(液晶演出報知モード)のまま遊技が開始され、初期状態でない場合には、すでに設定されている報知モードの遊技が開始される。
また、モード表示部14のいずれかの発光領域が点滅表示されているとき(報知モードの設定が確定する前)に、遊技開始のための操作(メダルの投入やベットスイッチ10の操作やスタートスイッチ20の操作)が行われた場合には、報知モードの選択はキャンセルされる。すなわち、モード表示部14の点滅表示は終了して、プッシュボタン51が押下された時点で点灯表示されていた発光領域が点灯表示され、報知モードの変更は行われない。
サブ制御装置200は、メイン制御装置100から出力されるコマンドやデータ(遊技制御情報)に基づいて、遊技に付随するサブ演出を制御する演出制御手段である。メイン制御装置100がサブ制御装置200に出力する遊技制御情報としては、スタートスイッチ20等の操作スイッチの操作に関する情報や、役抽選の抽選結果に関する情報や、回転リール61〜63の回転及び停止などのリールユニット2の作動情報や、停止図柄の表示態様などの遊技結果に関する情報や、遊技状態及び演出状態の移行に関する情報や、メイン演出(擬似遊技、リール回転演出、状態表示)の実行に関する情報などがある。
ここで、報知ランプ85は、図2に示すように、図柄表示窓Wの右側に設けられた複数の発光体からなる発光表示部であって、発光体の発光態様によって、現在の演出状態に関する報知を行うためのものである。
演出実行制御手段220は、画像表示部70や電飾ランプ80や報知ランプ85やスピーカ90等の演出装置の作動を制御するものであり、図示しない演出決定手段の決定に基づき、ROMに記憶されている演出データをもとに、AT中に行われる打順ナビや、その他の演出状態に応じた演出を行わせる。
打順ナビは、画像表示部70に、特定の役(ベル1〜ベル3)を入賞させるための打順を矢印で示したり、停止操作すべき停止スイッチ31〜33の位置を左、中、右などの文字で表示させたり、それらをスピーカ90から音声により指示したり、停止スイッチ31〜33のボタンの内部に設けた発光体の発光色を変化させて、操作すべき停止スイッチ31〜33を示したりすることなどにより行われる。
演出状態に応じた演出には、報知ランプ85によって演出状態を報知する演出や、画像表示部70の液晶画面に表示させる動画等によって、演出状態が通常演出状態やAT準備状態であるときにAT状態への移行を期待させたり、演出がAT作動状態であるときにAT作動中の遊技を盛り上げたりする演出(液晶演出)が含まれる。
ここで、報知ランプ85を用いた演出状態の報知(発光報知演出)について詳述する。
報知ランプ85には、図14に示すように、例えば赤色LEDからなる3個の発光体L1〜L3が設けられている。そして、発光体L1〜L3の発光態様として、図14(A)〜(C)が設定されている。
図14(A)は、演出状態が通常演出状態であることを示す発光態様(通常報知パターン)であり、発光体L1のみが点灯するパターン1と、発光体L2のみが点灯するパターン2と、発光体L3のみが点灯するパターン3が設けられている。すなわち、報知ランプ85にパターン1〜3のいずれかが表示される場合には、通常演出状態であることを正しく報知する正当報知が行われるものとなる。
さらに、発光態様として、図14(C)に示すように、全ての発光体L1〜L3を発光させない(消灯させる)非報知パターンが設けられている。
液晶演出の態様としては、1回の遊技ごとに独立して行われる単発演出と、複数回の遊技にわたりストーリー性のある内容を連続して行わせる連続演出とがある。
連続演出は、例えば、液晶画面上で主人公が敵キャラクタとバトルを繰り広げるようなものであり、バトルの結果(勝ち負け)によって、AT作動状態への移行や上乗せの有無を報知するものとなっている。具体例を挙げると、AT移行抽選に当選し、当該遊技を含めて4回の遊技終了後にAT作動状態に移行することが決定された(AT準備中遊技の回数が4回に決定された)場合には、演出実行制御手段220は、次遊技から3回の遊技にわたる連続演出(いわゆる前兆演出)を行わせることができる(図10(B)参照)。また、演出実行制御手段220は、回胴演出制御手段182が、n回の遊技後の上乗せ報知回胴演出の実行を決定した場合には、次遊技からn回の遊技にわたる連続演出を行わせることができる(図10(C)参照)。連続演出においては、遊技ごとに行われる演出内容をあらかじめ設定しておく(シナリオを決めておく)こともできるし、遊技ごとに演出内容を抽選により決定することもできる。
例えば、AT作動状態への移行を示唆する連続演出の最終回(例えば図10(B)の7回目の遊技)において、AT移行抽選の結果を正しく報知しない演出内容(バトルで主人公が敵に負けたことを表す画像)が表示された場合でも、次遊技(図10(B)の8回目の遊技)において、AT遊技が開始されることを報知する正当演出(主人公が逆転勝利してATの開始を報知)が行われる。なおこの際には、報知モードに応じて、擬似遊技やリール回転演出が行われるが、それらの回胴演出と平行して、逆転勝利の演出を行わせることができる。このように、正当演出の実行によって報知内容が置き換えられる非正当演出を逆転演出という。
具体的には、役抽選やAT抽選の結果に基づいて液晶演出の内容を抽選等により決定し、決定された内容が正当演出である場合には、報知ランプ85の発光報知パターンとして、非報知を含む発光報知パターンを決定する。すなわち、発光報知演出を行わない場合がある。一方、液晶演出の内容が非正当演出に決定された場合には、状態表示部15の表示が正当表示であれば、非報知を含む発光報知パターンを決定し、状態表示部15の表示が非正当表示であれば、非報知を含まない発光報知パターンを決定する。すなわち、後者の場合には、必ず正当報知が行われることとなる。
上記構成を有するスロットマシンSの、メイン制御装置100の制御に基づく1遊技における遊技制御処理の概略を、図16のフローに基づき説明する。
まず、規定数のメダルがベットされた場合には(S100でYes)、スタートスイッチ20がONとなる(操作信号を入力する)ことに伴って、役抽選処理が行われる(S101、S102)。なお、役抽選の結果に関する情報がサブ制御装置200に出力される。その後、役抽選に伴う処理が行われ(S103)、回転リール61〜63の回転開始処理が行われる(S104)。そして、回転リール61〜63の回転中にいずれかの停止スイッチ31〜33がONとなった場合には、対応する回転リール61〜63についての回転停止処理が行われる(S105、S106)。全ての回転リール61〜63が停止するまでS105、106が繰り返され(S105〜S107)、全ての回転リール61〜63が停止した場合(S107でYes)には、遊技結果判定処理及び判定結果に応じた処理が行われるとともに(S108、S109)、遊技終了時の処理が行われる(S110)。なお、判定結果に応じた処理とは、小役の入賞によるメダルの払い出し処理や、リプレイの入賞による自動ベット処理や、ボーナスの入賞又は非入賞による遊技状態の移行処理である。そして、1回の遊技が終了する。
まず、演出状態が通常演出状態である場合(図17のS200でYes)には、役抽選の結果、AT移行抽選の契機となる特定抽選結果(図8(A)参照)が発生したか否かが判断され、特定抽選結果が発生している場合には(S201でYes)、AT抽選モードに応じたAT移行抽選が行われる(S202)。そして、ただちにAT作動状態に移行する場合(S203でYes)には、AT作動中の設定が行われるとともに(S204)、AT移行報知回胴演出決定処理が行われる(S205)。なお、AT作動中の設定とは、演出状態がAT作動状態であることを所定の記憶部に記憶し、ATカウンタにAT遊技回数の初期回数(最低保障回数)を設定することである。また、AT移行報知回胴演出決定処理は、図20(A)に示すように、報知モードが液晶演出報知モードでないことを条件に(S300でNo)、報知モードに応じた回胴演出の実行を決定する(S301)処理である。すなわち、擬似遊技報知モードであれば擬似遊技実行フラグをONにし、リール回転演出報知モードであればリール回転演出実行フラグをONにする。
S205、S207の後、及び、特定抽選結果が発生していない場合(S201でNo)やAT準備状態へ移行しない場合(S206でNo)つまりAT移行抽選に当選しなかった場合も、状態表示部15の表示態様が決定される(S208)。そして、遊技開始時決定情報、すなわち役抽選に伴う処理において決定された演出状態の移行や状態表示に関する決定情報が、サブ制御装置200に出力される(S209)。そして、役抽選に伴う処理が終了する。
また、AT作動中でない場合(S210でNo)、すなわち、演出状態がAT準備状態である場合には、AT準備中の処理が行われる(S219)。具体的には、図18のS214〜218、及び以下に述べる図19のS220〜226の処理が行われる。
まず、報知モードが液晶演出報知モードでないことを条件に(S400でNo)、実行時期抽選が行われる(S401)。すなわち、当該遊技で回胴演出を実行させるか、n回後の遊技で回胴演出を実行させるかを、抽選により決定する。当該遊技で回胴演出を実行させない場合(S401でNo)には所定の記憶部にn値を設定し(S403)、当該遊技で回胴演出を実行させる場合(S401でYes)には、報知モードに応じた回胴演出の実行を決定する(S404)。そして、上乗せ報知回胴演出決定処理が終了する。n値に関する決定情報は図17のS209においてサブ制御装置200に出力される。
まず、回胴演出の実行が決定されている場合(S500でYes)、具体的には、擬似遊技実行フラグ又はリール回転演出実行フラグがONとなっている場合には、回胴演出実行処理が行われる(S501)。回胴演出実行処理では、回胴演出実行コマンド(擬似遊技実行コマンド又はリール回転演出実行コマンド)がサブ制御装置200に出力されるとともに、回胴演出に応じた回転リール61〜63の作動処理が行われる。すなわち、擬似遊技実行フラグがONである場合には、回転リール61〜63を擬似回転させるとともに停止スイッチ31〜33の操作信号の入力に応じて回転リール61〜63を擬似停止させる処理が行われ、リール回転演出実行フラグがONである場合には図柄揃え回転データ及び逆回転データを用いて所定の回胴演出表示態様を表示させる処理が行われる。そして、あらかじめ設定された回数の回胴演出が終了した場合には、回胴演出終了コマンドがサブ制御装置200に出力される。なお、回胴演出がリール回転演出である場合には、回胴演出表示態様を揃えた後、ランダム再配置処理又は停止図柄を元の並びに戻す処理が行われる。
なお、ランダム再配置処理を、回転リール61〜63を回転開始させてから定常回転に至るまでの間(S503)で行わせるようにしてもよい。また、ウエイト時間の経過を待たずに回転リール61〜63の通常回転処理を行い、S504において、他の停止可能要件及びウエイト時間が経過していることを条件に停止スイッチ31〜33の無効状態を解除するようにしてもよい。
まず、N値が1以上ある場合(S600でYes)、すなわち、AT準備中である場合には、N値を1減算し(S601)、N値が0となった場合には(S602でYes)、AT作動状態の設定が行われる(S603)とともに、報知モードに応じたAT移行報知回胴演出の実行が決定される(S604)。すなわち、報知モードが擬似遊技報知モードであれば擬似遊技実行フラグがONとされ、リール回転演出報知モードであればリール回転演出実行フラグがONとされ、液晶演出報知モードであれば回胴演出の実行は決定されない。また、n値が1以上ある場合(S605でYes)、すなわち、n回後の回胴演出が決定されている場合には、n値を1減算し(S606)、n値が0となった場合には(S607でYes)、報知モードに応じた上乗せ報知回胴演出の実行が決定される(S608)。
そして、状態表示部15の表示を変更する場合(演出状態が移行した場合)には、状態表示部15の表示態様が決定される(S615)とともに、遊技終了時決定情報、すなわち遊技終了時の処理において決定された演出状態の移行や状態表示部15の表示に関する決定情報が、サブ制御装置200に出力される(S616)。そして、遊技終了時の処理が終了する。
まず、メイン制御装置100から遊技開始時決定情報を入力すること(S700でYes)を契機に、遊技開始時の演出を決定する処理が行われる(S701)。遊技開始時の演出とは、スタートスイッチ20の操作後に行われる打順ナビや発光報知演出や液晶演出であり、回転リール61〜63の回転中や停止操作時の演出も含まれる。例えば、「打順ベル」の当選時にメイン制御装置100から打順報知の決定情報(S213)を入力している場合には、打順ナビの実行を決定し、AT作動状態に移行する決定情報(S204)を入力している場合には、AT作動状態への移行を告知する演出の実行を決定する。また、AT遊技の遊技回数の上乗せに関する情報(S217、S225)を入力している場合には、上乗せ数を報知する演出の実行を決定する。なお、報知モードが液晶演出報知モードの場合には、ATの遊技回数の上乗せの報知を行う時期について、演出実行制御手段220が適宜設定することができる。すなわち、上乗せが決定された当該遊技で報知してもよいし、所定回数の遊技終了後に報知するようにしてもよい。さらに、連続演出中の場合には、連続演出の所定回数目の演出の実行を決定する。
まず、液晶演出の内容が決定される(S800)。液晶演出には、単発演出と、連続演出の所定回数目の演出が含まれ、演出内容を抽選により決定する場合と、あらかじめ設定されたシナリオに基づいて決定する場合が含まれる。そして、液晶演出の内容が正当演出でなく(S801でNo)、状態表示部15の表示が正当表示でない(S802でNo)場合には、報知ランプ85の発光態様を、非報知パターンを含まない、状態に応じた発光報知パターンに決定する(S803)。一方、液晶演出の内容が正当演出である場合(S801でYes)、又は液晶演出の内容は正当演出でないものの、状態表示部15の表示が正当表示である場合(S802でYes)には、報知ランプ85の発光態様を、非報知パターンを含む発光報知パターンに決定する(S804)。そして、発光報知演出及び液晶演出の決定処理が終了する。
以上のように、本実施の形態では、ATをメイン制御装置100において管理するとともに、ATに関する情報をメイン制御装置100が管理する表示部(状態表示部15、操作態様表示部16)に表示させるようにしている。これにより、サブ制御装置200の管理において行われる、遊技状態や遊技結果等について遊技者が誤認するおそれがある演出の実行を担保することができる。例えば、状態表示部15による正しい情報に対応する表示を担保として、サブ制御装置200において逆転演出を行わせることができ、操作態様表示部16による正しい情報に対応する表示を担保として、サブ制御装置200において打順当て演出等を行わせることもできる。これにより、サブ制御装置200による演出の態様を多様化させることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、本実施の形態においては、AT制御手段170において、ATの遊技回数の上乗せが決定された場合に、所定の図柄組合せを揃える回胴演出によってそれを報知するようにしている。これにより、実際には、回胴演出の実行に起因して上乗せが決定されるのではないけれども、回胴演出における所定の図柄組合せの表示に基づいて上乗せがされたかのように見せることができる。
上記した実施の形態では、メイン制御装置100によって内部状態に関する表示をさせるための表示部(状態表示部15)と、サブ制御装置200によって、メイン制御装置100からの入力に基づく情報を必ず正しく報知するための演出実行部(報知ランプ85)の双方を設けてあったが、これらのうちいずれか一方のみが設けられた構成としてもよい。そして、それらによってスロットマシンSの内部状態が正しく報知されることを条件として、サブ制御装置200において、スロットマシンSの内部状態を正しく報知しない演出を行い得るようにしてもよい。
例えば、メイン制御装置100は、状態表示部15には内部状態に関する正しい情報(例えばAT準備中)を表示させ、サブ制御装置200に対しては、通常状態である旨の虚偽の情報に係る信号を出力する。そして、サブ制御装置200は、メイン制御装置100から入力した信号に基づいて、通常状態であることを報知する演出を行わせる。このように形成しても、メイン制御装置100の管理する表示部に正しい情報が表示されることを担保として、サブ制御装置200において、遊技状態や遊技結果等について遊技者が誤認するおそれがある演出が実行され得るものとなる。
例えば、所定の役(例えばベル)に対応付けられた図柄組合せの中には所定の役を表す図柄として一般的に知られている図柄(黄色いベル図柄)が含まれておらず、所定の役に対応付けられた図柄組合せが有効ライン上に揃うと、所定の役が入賞した場合に表示される図柄組合せとして一般的に知られている図柄組合せ(ベル揃い)が、無効ラインに揃うようになっているとする(例えば上記した実施の形態のベル2役、ベル3役)。このような場合において、第2の表示領域で、ベル役の入賞を示唆する演出(例えばベル図柄を1つ表示、ベル図柄を3つ揃えて表示、ベル図柄の色を表示)を行う場合には、第1の表示領域において、有効ライン上にベル役に対応する図柄組合せが表示されたことを明示するような演出(例えば入賞したベル役に対応する図柄組合せを表示)を行うようにすることができる。
すなわち、第1の表示領域による正しい報知を担保として、第2の表示領域で、虚偽報知に該当する演出を実行するようにしてもよい。
そして、「黒BAR」が当選した場合には赤7揃いが表示されず、当該遊技で「黒BAR」が表示されて50回のATがスタートする。一方、「チェリー」が当選した場合には赤7揃いが表示され、当該遊技で「チェリー」が表示されて100回のATがスタートする。これにより、赤7揃いが表示された後に「チェリー」が表示されると、ATの遊技回数が50回上乗せされたように見せることができる。
さらに本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。例えば、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機などにも応用できるものである。
14 報知モード表示部 15 状態表示部
16 操作態様表示部(表示部) 20 スタートスイッチ
31〜33 停止スイッチ 61〜63 回転リール
70 画像表示部 85 報知ランプ
120 役抽選手段 130 リール制御手段
140 遊技結果判定手段(入賞判定手段)
160 遊技状態移行手段 170 AT制御手段(補助演出制御手段)
180 メイン演出制御手段 182 回胴演出制御手段
183 表示制御手段
200 サブ制御装置
Claims (1)
- 外周面に複数の図柄が付された複数の回転リールと、
前記複数の回転リールを回転させるスタートスイッチと、
回転中の前記回転リールを個々に停止させる複数の停止スイッチと、
通電により表示単位を可視可能にして所定の表示態様を表示可能な表示部と、
演出を行うための演出装置と、
遊技の進行を制御するメイン制御装置と、
前記メイン制御装置からの出力信号を一方向的に入力して前記演出装置による演出を制御するサブ制御装置と、を備えた遊技機において、
前記メイン制御装置は、
小役を含む複数種類の役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段と、
前記スタートスイッチの操作信号の入力に基づき前記回転リールの回転を制御し、前記停止スイッチの操作信号の入力に基づき回転中の前記回転リールの停止を制御するリール制御手段と、
前記スタートスイッチの操作により回転開始した複数の前記回転リールが、前記停止スイッチの操作により全て停止したときに、前記役抽選により当選した役に対応付けられた図柄組合せが有効ライン上に表示された場合に、入賞と判定する入賞判定手段と、
前記小役のうちの特定小役を入賞させるための前記停止スイッチの特定操作態様が報知される補助演出状態の開始及び終了を決定する補助演出制御手段と、
前記表示部に、前記停止スイッチの特定操作態様にそれぞれ対応した識別子の表示を行わせることができる表示制御手段と、を備え、
前記表示制御手段は、少なくとも前記補助演出状態において、前記特定小役を入賞可能とする抽選結果が発生した場合に、前記表示部に、前記特定操作態様に対応する識別子の表示を行わせ、
前記サブ制御装置は、前記表示部において前記特定操作態様に対応する識別子の表示が行われることを条件として、前記表示部の識別子とは異なり前記特定操作態様を直接的に報知する演出を実行可能に形成されていることを特徴とする遊技機。
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