JP2016132513A - 搬送装置 - Google Patents

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竜太 渡邉
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Abstract

【課題】用紙除去の作業効率の向上を図る。
【解決手段】制御部8は、ベルトプラテン部43の搬送ベルトを回転駆動させて、用紙搬送の停止時にベルトプラテン部43の搬送面上に滞留している用紙Pを縦搬送ガイド板33に突き当ててたわませ、用紙Pの一部を搬送面から浮き上がらせることで、搬送面への用紙Pの吸着力を除去する。
【選択図】図1

Description

本発明は、用紙を搬送する搬送装置に関する。
印刷装置において、用紙を搬送するために、いわゆるエア吸引方式の搬送機構が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
エア吸引方式の搬送機構では、ファンにより、搬送ベルトに設けられた多数のベルト穴を介して空気を吸引し、ベルト穴に発生する負圧による吸着力で用紙を搬送ベルト上に吸着保持する。搬送ベルトがこのように用紙を吸着保持しつつ移動することで、用紙を搬送する。
特開2007−76175号公報
印刷装置において、用紙のジャムが発生すると、用紙搬送を停止する。これにより、ジャム発生時に搬送中であった用紙が装置内に滞留する。装置内に滞留している用紙は、ユーザによるジャム解除の作業により除去される。
エア吸引方式の搬送機構を有する印刷装置では、ジャム発生時に用紙搬送を停止した際、搬送ベルト上に用紙が滞留することがある。この用紙は、残留負圧による吸着力で搬送ベルトに吸着されている。このため、搬送ベルト上に用紙が滞留している場合、ユーザが用紙除去を行う際に搬送ベルト上の用紙を除去しにくく、作業効率の低下を招いていた。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、用紙除去の作業効率を向上できる搬送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る搬送装置の第1の特徴は、エア吸引により用紙を搬送面上に吸着保持しつつ搬送する吸引搬送手段と、用紙搬送の停止時に前記吸引搬送手段の搬送面上に滞留している用紙の少なくとも一部を前記搬送面から浮き上がらせることで前記搬送面への用紙の吸着力を除去する吸着力除去手段とを備えることにある。
本発明に係る搬送装置の第2の特徴は、前記吸着力除去手段は、前記吸引搬送手段により搬送されてくる用紙の一部を前記搬送面から浮き上がらせる用紙浮き上がらせ部材と、前記吸引搬送手段を駆動させて前記搬送面上の用紙を前記用紙浮き上がらせ部材へ搬送させる搬送制御手段とを備えることにある。
本発明に係る搬送装置の第3の特徴は、前記吸着力除去手段は、前記搬送面のエア吸引用の吸引穴を介して用紙を突き上げることにより用紙の少なくとも一部を前記搬送面から浮き上がらせることにある。
本発明に係る搬送装置の第1の特徴によれば、用紙搬送の停止時に吸引搬送手段の搬送面上に滞留している用紙の少なくとも一部を搬送面から浮き上がらせることで搬送面への用紙の吸着力を除去する。これにより、用紙除去の作業効率を向上できる。
本発明に係る搬送装置の第2の特徴によれば、吸引搬送手段が搬送面上の用紙を用紙浮き上がらせ部材へ搬送することで用紙の一部を搬送面から浮き上がらせる。このため、装置の構造の複雑化を抑えつつ、容易に用紙の吸着力を除去できる。
本発明に係る搬送装置の第3の特徴によれば、吸着力除去手段が搬送面のエア吸引用の吸引穴を介して用紙を突き上げることで、搬送面への用紙の吸着力を確実に除去できる。
第1実施形態に係る印刷装置の概略構成図である。 図1に示す印刷装置の制御ブロック図である。 図1に示す印刷装置のベルトプラテン部の概略構成図である。 図3に示すベルトプラテン部の搬送ベルトおよびプラテンプレートの部分拡大平面図である。 第1実施形態におけるジャム対応処理のフローチャートである。 第1実施形態のジャム対応処理における搬送面からの用紙の浮き上がりの説明図である。 第2実施形態に係る印刷装置の概略構成図である。 第2実施形態のジャム対応処理における搬送面からの用紙の浮き上がりの説明図である。 第3実施形態に係る印刷装置の概略構成図である。 図9に示す印刷装置の制御ブロック図である。 図9に示す印刷装置のベルトプラテン部の概略構成図である。 図11に示すベルトプラテン部の要部拡大平面図である。 図11に示すベルトプラテン部の要部拡大断面図である。 第3実施形態におけるジャム対応処理のフローチャートである。 第3実施形態のジャム対応処理における搬送面からの用紙の浮き上がりの説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る搬送装置が設けられた印刷装置の概略構成図である。図2は、図1に示す印刷装置の制御ブロック図である。図3は、図1に示す印刷装置のベルトプラテン部の概略構成図である。図4は、図3に示すベルトプラテン部の搬送ベルトおよびプラテンプレートの部分拡大平面図である。以下の説明において、図1の紙面に直交する方向を前後方向とし、紙面表方向を前方とする。また、図1における紙面の上下左右を上下左右方向とする。
図1において太線で示す経路が、印刷媒体である用紙Pが搬送される搬送経路である。搬送経路のうち、実線で示す経路が通常経路RC、一点鎖線で示す経路が反転経路RR、破線で示す経路が排紙経路RD、二点鎖線で示す経路が給紙経路RSである。以下の説明における上流、下流は、搬送経路における上流、下流を意味する。
図1、図2に示すように、第1実施形態に係る印刷装置1は、給紙部2と、搬送印刷部3と、上面搬送部4と、排紙部5と、反転部6と、操作パネル7と、制御部8と、各部を収納または保持する筐体9とを備える。なお、請求項の搬送装置は、後述するベルトプラテン部(請求項の吸引搬送手段に相当)43と、後述する縦搬送ガイド板(請求項の吸着力除去手段の一部に相当)33と、制御部(請求項の吸着力除去手段の一部に相当)8とを有する。
給紙部2は、搬送印刷部3に用紙Pを給紙する。給紙部2は、搬送経路の最も上流側に配置されている。給紙部2は、外部給紙部11と、内部給紙部12と、縦搬送部13とを備える。
外部給紙部11は、筐体9の外部に一部が露出して積載された用紙Pを給紙する。外部給紙部11は、外部給紙台21と、外部給紙ローラ22と、外部給紙モータ23とを備える。
外部給紙台21は、印刷に用いられる用紙Pが積載されるものである。外部給紙台21は、一部が筐体9の外部に露出して設置されている。
外部給紙ローラ22は、外部給紙台21に積層された用紙Pを1枚ずつ取り出すとともに、給紙経路RSに沿って搬送印刷部3へ向けて用紙Pを搬送する。外部給紙ローラ22は、外部給紙台21の右端部の上側に配置されている。
外部給紙モータ23は、外部給紙ローラ22を回転駆動させる。また、外部給紙モータ23は、後述する縦搬送ローラ31を回転駆動させる。外部給紙モータ23は、外部給紙ローラ22および縦搬送ローラ31にそれぞれ図示しないワンウェイクラッチを介して接続されている。これにより、外部給紙モータ23の一方向の回転駆動により外部給紙ローラ22が回転駆動され、外部給紙モータ23の他方向の回転駆動により縦搬送ローラ31が回転駆動されるようになっている。
内部給紙部12は、筐体9の内部で給紙する用紙Pを縦搬送部13へ搬送する。内部給紙部12は、3つの内部給紙台26と、3つの内部給紙ローラ27と、4対の内部給紙搬送ローラ28と、内部給紙モータ29と、用紙センサ30a〜30dとを備える。
内部給紙台26は、印刷に用いられる用紙Pが積載されるものである。内部給紙台26は、筐体9の内部に配置されている。
内部給紙ローラ27は、内部給紙台26から用紙Pを1枚ずつ取り出して給紙経路RSへと送り出す。内部給紙ローラ27は、内部給紙台26の左端部の上側に配置されている。
内部給紙搬送ローラ28は、内部給紙台26から取り出された用紙Pを縦搬送部13へ向けて搬送する。内部給紙搬送ローラ28は、給紙経路RSに沿って配置されている。
内部給紙モータ29は、内部給紙ローラ27および内部給紙搬送ローラ28を回転駆動させる。内部給紙モータ29は、図示しないクラッチを介して各内部給紙ローラ27および各内部給紙搬送ローラ28に接続/解除可能になっている。クラッチにより、回転駆動する内部給紙ローラ27および内部給紙搬送ローラ28が切り替えられる。
用紙センサ30a〜30dは、内部給紙台26から取り出され、給紙経路RSに沿って搬送される用紙Pを検出する。用紙センサ30a〜30dは、各内部給紙搬送ローラ28の下流側近傍に配置されている。
縦搬送部13は、内部給紙部12からの用紙Pを搬送印刷部3へ搬送する。縦搬送部13は、縦搬送ローラ31と、縦搬送ガイド板32,33と、用紙センサ34とを備える。
縦搬送ローラ31は、内部給紙搬送ローラ28により搬送されてきた用紙Pを後述するレジストローラ41へ搬送する。縦搬送ローラ31は、内部給紙台26からの用紙Pが搬送される給紙経路RSの下流域にある垂直部分に沿って配置されている。
縦搬送ガイド板32,33は、給紙経路RSの垂直部分に沿って搬送される用紙Pをガイドする。縦搬送ガイド板32,33は、互いに対向し、給紙経路RSの垂直部分に平行に設置されている。縦搬送ガイド板32は、給紙経路RSの垂直部分の左側に配置されている。縦搬送ガイド板33は、給紙経路RSの垂直部分の右側に配置されている。
縦搬送ガイド板33は、ジャム発生後の用紙搬送停止時に後述するベルトプラテン部43の搬送面51a上に用紙Pが滞留している場合に、ベルトプラテン部43により搬送されてくる用紙Pの一部を搬送面51aから浮き上がらせる機能も果たす。縦搬送ガイド板33は、請求項の用紙浮き上がらせ部材としての機能を有する。すなわち、縦搬送ガイド板33は、請求項の吸着力除去手段の一部に相当する。
用紙センサ34は、縦搬送ローラ31からレジストローラ41へ向けて搬送される用紙Pを検出する。用紙センサ34は、縦搬送ローラ31の下流側近傍に配置されている。
搬送印刷部3は、用紙Pを搬送しつつ、用紙Pに画像を印刷する。搬送印刷部3は、給紙部2の下流側に配置されている。搬送印刷部3は、レジストローラ41と、レジストモータ42と、ベルトプラテン部43と、ヘッドユニット44と、昇降駆動部45と、用紙センサ46a,46bとを備える。
レジストローラ41は、給紙部2または反転部6により搬送されてきた用紙Pを一旦止めて斜行補正した後、ベルトプラテン部43へ搬送する。レジストローラ41は、搬送印刷部3の上流部の通常経路RC上に配置されている。
レジストモータ42は、レジストローラ41を回転駆動させる。
ベルトプラテン部43は、レジストローラ41により搬送されてきた用紙Pを、エア吸引により吸着保持しつつ搬送する。ベルトプラテン部43は、昇降駆動部45により、印刷位置と退避位置との間で上下動可能になっている。印刷位置は、印刷を行う際のベルトプラテン部43の位置である。印刷位置は、図1に実線で示すベルトプラテン部43の位置であり、インクジェットヘッド66の下側近傍にある。退避位置は、ジャム解除の作業時におけるベルトプラテン部43の位置である。退避位置は、図1に二点鎖線で示すベルトプラテン部43の位置であり、印刷位置より下方にある。退避位置にあるベルトプラテン部43の左方に、縦搬送ガイド板33が位置している。
図3に示すように、ベルトプラテン部43は、搬送ベルト51と、駆動ローラ52と、従動ローラ53〜55と、ベルトプラテンモータ56と、エンコーダ57と、プラテンプレート58と、チャンバ59と、ファン60とを備える。
搬送ベルト51は、用紙Pを吸着保持して搬送する。搬送ベルト51は、駆動ローラ52および従動ローラ53〜55に掛け渡される環状のベルトである。搬送ベルト51は、用紙Pとの間に適度な摩擦力を発生させるゴム等の材料により構成される。
図4に示すように、搬送ベルト51には、エア吸引用の吸引穴である複数のベルト穴61が形成されている。ベルト穴61は、搬送方向(左右方向)に沿って所定のピッチで配列されている。また、搬送方向に直交する方向(前後方向)に隣り合う次段のベルト穴61が、前段のベルト穴61に対して搬送方向に半ピッチ分だけずれるように配置されている。すなわち、ベルト穴61は、千鳥状に配置されている。
搬送ベルト51は、ファン60の駆動によりベルト穴61に発生する吸着力により、搬送面51aに用紙Pを吸着保持する。搬送面51aは、ヘッドユニット44に対向する搬送ベルト51の上面である。印刷時において、搬送ベルト51は、正転方向(図3における時計回り方向)に回転することで、吸着保持した用紙Pを右方向に搬送する。
駆動ローラ52は、搬送ベルト51を回転させる。駆動ローラ52は、ベルトプラテンモータ56により、正転方向(図3における時計回り方向)および逆転方向(図3における反時計回り方向)に回転可能になっている。駆動ローラ52の回転により、搬送ベルト51が同方向に回転する。
従動ローラ53〜55は、駆動ローラ52とともに搬送ベルト51を支持する。従動ローラ53〜55は、搬送ベルト51を介して駆動ローラ52に従動する。従動ローラ53は、駆動ローラ52と同じ高さで、駆動ローラ52の左方に配置されている。従動ローラ54,55は、駆動ローラ52および従動ローラ53の下方において、互いに左右方向に離間して、同じ高さに配置されている。
ベルトプラテンモータ56は、駆動ローラ52を正転方向および逆転方向に回転駆動させる。
エンコーダ57は、従動ローラ53の所定の回転角度ごとにパルス信号を出力する。
プラテンプレート58は、駆動ローラ52と従動ローラ53との間において搬送ベルト51の下側に配置され、搬送ベルト51の下面を摺動可能に支持する。プラテンプレート58は、金属、樹脂等からなる。プラテンプレート58は、ベルト穴61が通過する箇所において上面から下面に向かって掘り下げられた複数の凹部62と、凹部62の底面の一部からプラテンプレート58の下面に貫通する複数の貫通穴63とを有する。凹部62および貫通穴63は、ベルト穴61と同様に千鳥状に配置されている。
チャンバ59は、プラテンプレート58の貫通穴63および凹部62を介して搬送ベルト51のベルト穴61に吸着力を発生させるための負圧室を形成するものである。チャンバ59は、プラテンプレート58の下面側に設けられている。
ファン60は、チャンバ59から排気する。これにより、ファン60は、チャンバ59内に負圧を発生させ、貫通穴63、凹部62、およびベルト穴61を介して空気を吸引する。これにより、ファン60は、ベルト穴61に負圧を発生させ、用紙Pを搬送ベルト51の搬送面51a上に吸着させる。
ヘッドユニット44は、ベルトプラテン部43により搬送される用紙Pにインクを吐出して画像を印刷する。ヘッドユニット44は、複数のインクジェットヘッド66と、ヘッドホルダ67とを備える。
インクジェットヘッド66は、前後方向(主走査方向)に沿って配置された複数のノズルを有し、ノズルからインクを吐出する。複数のインクジェットヘッド66は、用紙Pの搬送方向(左右方向)に沿って並列配置されている。
ヘッドホルダ67は、インクジェットヘッド66を保持する。ヘッドホルダ67は、中空状の直方体形状に形成されている。ヘッドホルダ67は、筐体9内の所定位置に固定されている。
昇降駆動部45は、ベルトプラテン部43を印刷位置と退避位置との間で昇降させる。昇降駆動部45は、ヘッドホルダ67内に配置されている。昇降駆動部45は、ワイヤ、プーリ、モータ等を有し、ワイヤによりベルトプラテン部43を吊り下げ支持している。昇降駆動部45は、モータによりプーリを回転させてワイヤの巻き取りおよび繰り出しを行うことで、ベルトプラテン部43を昇降させる。
用紙センサ46aは、給紙部2または反転部6からレジストローラ41へ搬送される用紙Pを検出する。用紙センサ46aは、レジストローラ41の上流側近傍に配置されている。
用紙センサ46bは、レジストローラ41からベルトプラテン部43へ搬送される用紙Pを検出する。用紙センサ46bは、レジストローラ41とベルトプラテン部43との間に配置されている。
上面搬送部4は、ベルトプラテン部43により搬送されてきた用紙Pを排紙部5または反転部6へ搬送する。上面搬送部4は、2対の上昇搬送ローラ71と、上昇搬送モータ72と、4対の水平搬送ローラ73と、水平搬送モータ74と、用紙センサ75a〜75cとを備える。
上昇搬送ローラ71は、ベルトプラテン部43により搬送されてきた用紙Pを上方の水平搬送ローラ73へ搬送する。上昇搬送ローラ71は、通常経路RCの中流域の上昇部分に沿って配置されている。
上昇搬送モータ72は、2対の上昇搬送ローラ71を回転駆動させる。
水平搬送ローラ73は、上昇搬送ローラ71により搬送されてきた用紙Pを排紙部5または反転部6へ搬送する。最下流の水平搬送ローラ73は、反転経路RRの上流部に沿って配置されている。他の3対の水平搬送ローラ73は、通常経路RCの下流域の水平部分に沿って配置されている。
水平搬送モータ74は、4対の水平搬送ローラ73を回転駆動させる。
用紙センサ75a〜75cは、上面搬送部4において搬送される用紙Pを検出する。用紙センサ75aは、上流側の上昇搬送ローラ71の上流側近傍に配置されている。用紙センサ75bは、最上流の水平搬送ローラ73の下流側近傍に配置されている。用紙センサ75cは、最下流の水平搬送ローラ73の上流側近傍に配置されている。
排紙部5は、印刷済みの用紙Pを排紙する。排紙部5は、切替部76と、ソレノイド77と、排紙ローラ78と、排紙モータ79と、排紙台80と、用紙センサ81とを備える。
切替部76は、用紙Pの搬送経路を排紙経路RDと反転経路RRとの間で切り替える。切替部76は、排紙経路RDと反転経路RRとの分岐地点に配置されている。
ソレノイド77は、切替部76を駆動させる。
排紙ローラ78は、切替部76によって排紙経路RDへと導かれた用紙Pを搬送して排紙台80へ排紙する。排紙ローラ78は、排紙経路RDに沿って、切替部76と排紙台80との間に配置されている。
排紙モータ79は、排紙ローラ78を回転駆動させる。
排紙台80は、排紙ローラ78により排紙された印刷済みの用紙Pが積載されるものである。排紙台80は、筐体9から突出したトレイ形状を有し、傾斜して設置されている。
用紙センサ81は、排紙される用紙Pを検出する。用紙センサ81は、排紙ローラ78の下流側近傍に配置されている。
反転部6は、両面印刷の際に、片面印刷済みの用紙Pを反転させて搬送印刷部3へ再給紙する。反転部6は、反転ローラ86と、反転モータ87と、スイッチバック部88と、再給紙ローラ89と、再給紙モータ90と、切替ゲート91と、用紙センサ92a,92bとを備える。
反転ローラ86は、水平搬送ローラ73により搬送されてきた用紙Pをスイッチバック部88に一時的に搬入した後に搬出して、再給紙ローラ89へ搬送する。反転ローラ86は、最下流の水平搬送ローラ73とスイッチバック部88の搬入口との間の反転経路RR上に配置されている。
反転モータ87は、反転ローラ86を回転駆動させる。
スイッチバック部88は、反転ローラ86が用紙Pを一時的に搬入するための空間である。スイッチバック部88は、排紙台80の下部に形成されている。スイッチバック部88は、反転ローラ86の近傍が用紙Pを搬入するために開口されている。
再給紙ローラ89は、反転ローラ86により搬送されてきた用紙Pをレジストローラ41へ搬送する。再給紙ローラ89は、反転ローラ86とレジストローラ41との間の反転経路RR上に配置されている。
再給紙モータ90は、再給紙ローラ89を回転駆動させる。
切替ゲート91は、水平搬送ローラ73により搬送されてきた用紙Pを反転ローラ86へとガイドする。また、切替ゲート91は、反転ローラ86によりスイッチバック部88から搬出される用紙Pを再給紙ローラ89へとガイドする。切替ゲート91は、最下流の水平搬送ローラ73、反転ローラ86、および再給紙ローラ89の3個所の重心近傍に配置されている。
用紙センサ92aは、反転ローラ86によりスイッチバック部88に搬入され、その後搬出される用紙Pを検出する。用紙センサ92aは、スイッチバック部88の搬入口近傍に配置されている。
用紙センサ92bは、再給紙ローラ89からレジストローラ41へ搬送される用紙Pを検出する。用紙センサ92bは、再給紙ローラ89の下流側近傍に配置されている。
操作パネル7は、各種の入力画面等を表示するとともに、ユーザによる入力操作を受け付ける。操作パネル7は、液晶表示パネル等を有する表示部(図示せず)と、各種の操作キー、タッチパネル等を有する入力部(図示せず)とを備える。
制御部8は、印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部8は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
制御部8は、ジャム発生後の用紙搬送の停止時にベルトプラテン部43の搬送面51a上に滞留している用紙Pがある場合、搬送ベルト51を印刷時とは逆方向に回転駆動させて用紙Pを左方向へ搬送させ、用紙Pを縦搬送ガイド板33に突き当ててたわませる。これにより、用紙Pの一部が搬送面51aから浮き上がることで、用紙搬送の停止時における残留負圧による搬送面51aへの用紙Pの吸着力が除去される。制御部8は、請求項の搬送制御手段としての機能を有する。すなわち、制御部8は、吸着力除去手段の一部に相当する。
次に、印刷装置1の動作について説明する。
印刷ジョブが入力されると、制御部8は、印刷動作を実行する。ここで、制御部8は、印刷ジョブに含まれる印刷設定情報を取得し、その内容に応じて、片面印刷または両面印刷を実行する。
片面印刷の場合、制御部8は、外部給紙台21および3つの内部給紙台26のいずれかから未印刷の用紙Pを順次取り出し、搬送印刷部3へ給紙するよう給紙部2を制御する。ここで、制御部8は、ベルトプラテン部43において所定の紙間で各用紙Pが搬送されるように各用紙Pを送り出すレジストローラ41の駆動タイミングに応じたタイミングで順次給紙するよう給紙部2を制御する。これにより、複数枚の用紙Pが搬送経路上で同時に搬送される。
給紙された用紙Pは、レジストローラ41によりベルトプラテン部43へ送られる。ベルトプラテン部43の搬送ベルト51の搬送面51aに到達した用紙Pは、ベルト穴61における吸着力により搬送面51a上に吸着されつつ搬送される。この際、用紙Pは、インクジェットヘッド66から吐出されるインクにより印刷される。ここで、ベルトプラテン部43は印刷位置に配置されている。また、ベルトプラテン部43において、搬送ベルト51は正転方向に回転駆動されている。
印刷された用紙Pは、ベルトプラテン部43から上面搬送部4へ搬送され、上面搬送部4において上昇搬送ローラ71および水平搬送ローラ73により搬送される。そして、用紙Pは、切替部76により排紙経路RDへ導かれ、排紙ローラ78により排紙台80へ排紙される。
両面印刷の場合、制御部8は、片面印刷時の給紙タイミングに対して、各用紙Pの給紙タイミング間の時間が2倍となるタイミングで未印刷の用紙Pを順次給紙するよう給紙部2を制御する。
給紙された用紙Pは、片面印刷時と同様に、ベルトプラテン部43により搬送されつつ、インクジェットヘッド66から吐出されるインクにより印刷される。片面印刷後の用紙Pは、ベルトプラテン部43から上面搬送部4へ搬送され、上面搬送部4において上昇搬送ローラ71および水平搬送ローラ73により搬送される。そして、用紙Pは、切替部76により反転経路RRへ導かれる。
反転経路RRへ導かれた用紙Pは、反転部6において、切替ゲート91により反転ローラ86へ導かれ、反転ローラ86によりスイッチバック部88へ搬入される。その後、用紙Pは、反転ローラ86によりスイッチバック部88から搬出されるとともに、切替ゲート91により再給紙ローラ89へ導かれる。そして、用紙Pは、再給紙ローラ89により搬送印刷部3へ再給紙され、搬送印刷部3においてレジストローラ41によりベルトプラテン部43へ送られる。
ここで、片面印刷後の用紙Pは、順次給紙される未印刷の用紙Pと交互にベルトプラテン部43へ送られるようなタイミングで再給紙される。上述のように、両面印刷では、片面印刷の場合の給紙タイミングに対して、各用紙Pの給紙タイミング間の時間が2倍である。このため、未印刷の用紙Pの間に片面印刷後の用紙Pを挿入し、未印刷の用紙Pの給紙と交互に片面印刷後の用紙Pを再給紙することが可能になっている。
片面印刷後の用紙Pは、反転部6により反転されたため、未印刷面を上向きにしてベルトプラテン部43へ送られる。そして、用紙Pは、ベルトプラテン部43により搬送されつつ、インクジェットヘッド66から吐出されるインクにより未印刷面が印刷される。両面印刷された用紙Pは、上面搬送部4により排紙部5へ搬送され、排紙部5において排紙台80へ排紙される。
上述のように、両面印刷では、未印刷の用紙Pの給紙と交互に片面印刷後の用紙Pの再給紙が行われることで、ベルトプラテン部43上で、未印刷の用紙Pの一方の面への印刷と、片面印刷後の用紙Pの未印刷面への印刷とが交互に行われる。これにより、片面印刷時と同等の片面あたりの生産性で両面印刷が行われる。
上述のような片面印刷または両面印刷の実行中、制御部8は、用紙Pのジャムが発生したか否かを判断する。具体的には、制御部8は、用紙センサ30a〜30d,34,46a,46b,75a〜75c,81,92a,92bの少なくともいずれかにおいて、用紙Pの検出タイミングとその理論値との誤差が閾値以上の場合、ジャムが発生したと判断する。
ジャムが発生したと判断すると、制御部8は、給紙部2、ベルトプラテン部43、上面搬送部4、排紙部5、および反転部6による用紙搬送を停止する。また、制御部8は、インクジェットヘッド66によるインク吐出を停止する。
次いで、制御部8は、ジャム対応処理を行う。ジャム対応処理は、ジャム解除の際にベルトプラテン部43に滞留している用紙Pの除去を容易にするための処理である。
ジャム対応処理について説明する。図5は、第1実施形態におけるジャム対応処理のフローチャートである。図5のフローチャートの処理は、ジャム発生により用紙搬送が停止されたことにより開始となる。
図5のステップS1において、制御部8は、昇降駆動部45によりベルトプラテン部43を印刷位置から退避位置へ下降させる。
次いで、ステップS2において、制御部8は、ベルトプラテン部43の搬送面51a上に用紙Pが滞留しているか否かを判断する。
ここで、制御部8は、用紙センサ30a〜30d,34,46a,46b,75a〜75c,81,92a,92bにおける用紙検出タイミングと、上昇搬送モータ72等の各部のモータに設置されたエンコーダ(図示せず)およびベルトプラテン部43のエンコーダ57の出力パルス数により、用紙搬送停止時に搬送経路上に滞留している用紙Pの位置を把握している。制御部8は、ベルトプラテン部43の搬送面51a上に全体が載っている用紙Pがある場合、搬送面51a上に用紙Pが滞留していると判断する。なお、搬送面51a上に滞留している用紙Pは、残留負圧による吸着力で搬送面51a上に吸着されている。
搬送面51a上に用紙Pが滞留していると判断した場合(ステップS2:YES)、ステップS3において、制御部8は、搬送ベルト51の逆回転を開始させる。具体的には、制御部8は、ベルトプラテンモータ56により駆動ローラ52の逆転方向への回転駆動を開始させる。これにより、搬送ベルト51が逆転方向に回転し始め、用紙Pが左方向へ搬送され始める。
次いで、ステップS4において、制御部8は、搬送ベルト51の逆回転が開始してからのベルトプラテン部43による搬送量が、規定搬送量に到達したか否かを判断する。規定搬送量は、搬送面51a上に滞留している用紙Pを縦搬送ガイド板33に突き当ててたわませるために必要な搬送量として設定されたものである。この規定搬送量は、用紙サイズに応じて設定されていてもよい。制御部8は、エンコーダ57の出力パルス数に基づき、ベルトプラテン部43による搬送量が規定搬送量に到達したか否かを判断する。ベルトプラテン部43による搬送量は規定搬送量に到達していないと判断した場合(ステップS4:NO)、制御部8は、ステップS4を繰り返す。
ベルトプラテン部43による搬送量が規定搬送量に到達したと判断した場合(ステップS4:YES)、ステップS5において、制御部8は、搬送ベルト51の逆回転を停止させる。
ステップS3で搬送ベルト51の逆回転が開始してから、ステップS5で停止するまでの間に、図6に示すように、用紙Pが縦搬送ガイド板33に突き当たってたわむ。これにより、用紙Pの一部が搬送面51aから浮き上がることで、残留負圧による搬送面51aへの用紙Pの吸着力が除去される。この結果、搬送面51aへの用紙Pの吸着が解消される。
ステップS5の後、制御部8は、ステップS6へ進む。また、ステップS2において、搬送面51a上に用紙Pは滞留していないと判断した場合(ステップS2:NO)、制御部8は、ステップS6へ進む。
ステップS6では、制御部8は、操作パネル7の表示部に対して、ジャムエラー表示を行う。これにより、ジャム対応処理が終了となる。ユーザは、ジャムエラー表示を確認して、印刷装置1内に滞留している用紙Pを除去する作業を行うことで、ジャムを解除できる。
以上説明したように、第1実施形態の印刷装置1では、ジャム発生後の用紙搬送の停止時に搬送面51a上に滞留している用紙Pがある場合、搬送ベルト51を逆回転させて用紙Pを縦搬送ガイド板33に突き当ててたわませる。これにより、用紙Pの一部が搬送面51aから浮き上がり、残留負圧による搬送面51aへの用紙Pの吸着力が除去される。この結果、ユーザによる用紙除去の作業効率を向上できる。
また、印刷装置1では、ベルトプラテン部43が縦搬送ガイド板33へ用紙Pを搬送することで用紙Pの一部を搬送面51aから浮き上がらせるので、装置の構造の複雑化を抑えつつ、容易に用紙Pの吸着力を除去できる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係る印刷装置の概略構成図である。図7に示すように、第2実施形態に係る印刷装置1Aは、上述した第1実施形態の印刷装置1に対し、用紙浮き上がらせ部材101を追加した構成である。
用紙浮き上がらせ部材101は、ジャム発生後の用紙搬送停止時にベルトプラテン部43の搬送面51a上に用紙Pが滞留している場合に、ベルトプラテン部43により搬送されてくる用紙Pの一部を搬送面51aから浮き上がらせるものである。用紙浮き上がらせ部材101は、退避位置にあるベルトプラテン部43の搬送面51aの左方に配置されている。用紙浮き上がらせ部材101は、左端が右端より高い傾斜面101aを有する。用紙浮き上がらせ部材101は、請求項の吸着力除去手段の一部に相当する。
第2実施形態でも、第1実施形態と同様のジャム対応処理が行われる。すなわち、制御部8は、ジャム発生後の用紙搬送停止時にベルトプラテン部43の搬送面51a上に用紙Pが滞留している場合、ベルトプラテン部43を退避位置へ下降させた後、搬送ベルト51を逆回転させ、用紙Pを規定搬送量だけ搬送させる。ただし、第2実施形態における規定搬送量は、搬送面51a上に滞留している用紙Pを左端から用紙浮き上がらせ部材101の傾斜面101aに沿うように搬送させることで用紙Pの一部を搬送面51aから浮き上がらせるために必要な搬送量として設定されたものである。この規定搬送量は、用紙サイズに応じて設定されていてもよい。
搬送ベルト51の逆回転により用紙Pが左方向へ搬送され、図8に示すように、用紙Pの左側部分が用紙浮き上がらせ部材101の傾斜面101aに沿って持ち上げられる。これにより、用紙Pの一部が搬送面51aから浮き上がることで、残留負圧による搬送面51aへの用紙Pの吸着力が除去される。この結果、搬送面51aへの用紙Pの吸着が解消される。
なお、上記の説明から分かるように、第2実施形態においても、制御部8は、請求項の搬送制御手段としての機能を有する。すなわち、制御部8は、吸着力除去手段の一部に相当する。
以上説明したように、第2実施形態の印刷装置1Aでは、搬送ベルト51を逆回転させて搬送面51a上に滞留している用紙Pを用紙浮き上がらせ部材101へ搬送させ、用紙Pの一部を搬送面51aから浮き上がらせることで、残留負圧による搬送面51aへの用紙Pの吸着力を除去する。これにより、ユーザによる用紙除去の作業効率を向上できる。
また、印刷装置1Aでは、ベルトプラテン部43が用紙浮き上がらせ部材101へ用紙Pを搬送することで用紙Pの一部を搬送面51aから浮き上がらせるので、装置の構造の複雑化を抑えつつ、容易に用紙Pの吸着力を除去できる。
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態に係る印刷装置の概略構成図である。図10は、図9に示す印刷装置の制御ブロック図である。図11は、図9に示す印刷装置のベルトプラテン部の概略構成図である。図12は、図11に示すベルトプラテン部の要部拡大平面図である。図13は、図11に示すベルトプラテン部の要部拡大断面図である。
図9、図10に示すように、第3実施形態に係る印刷装置1Bは、上述した第1実施形態の印刷装置1の搬送印刷部3を、搬送印刷部3Aに置き換えた構成である。
搬送印刷部3Aは、上述した第1実施形態における搬送印刷部3に対し、ベルトプラテン部43をベルトプラテン部43Aに置き換え、ベルトポジションセンサ106を追加した構成である。
図10、図11に示すように、ベルトプラテン部43Aは、上述した第1実施形態におけるベルトプラテン部43に対し、突き上げユニット(請求項の吸着力除去手段に相当)111と、突き上げ駆動部112とを追加した構成である。
突き上げユニット111は、ベルト穴61を介して用紙Pを突き上げることにより用紙Pの一部を搬送面51aから浮き上がらせるものである。突き上げユニット111は、チャンバ59内に配置され、突き上げ駆動部112により昇降可能になっている。図12、図13に示すように、突き上げユニット111は、ベース部121と、複数のピン122とを備える。
ベース部121は、複数のピン122が取り付けられる土台である。ベース部121は、ピン122が取り付けられる面が水平面になっている。
ピン122は、用紙Pを突き上げるものである。ピン122は、ベース部121に立設されている。ピン122は、上下方向に細長く、貫通穴63およびベルト穴61に挿入可能な太さに形成されている。図12に示すように、複数のピン122は、平面視にて、ベルト穴61、プラテンプレート58の凹部62、および貫通穴63と同様に、千鳥状に配置されている。そして、複数のピン122はそれぞれ、平面視にて貫通穴63の内部に配置されている。
突き上げ駆動部112は、突き上げユニット111を昇降させる。突き上げ駆動部112は、モータ等を有する。
ベルトポジションセンサ106は、搬送ベルト51に設けられた基準マーク(図示せず)を検出する。ベルトポジションセンサ106は、ベルトプラテン部43Aとともに昇降する。
制御部8は、ジャム発生後の用紙搬送の停止時にベルトプラテン部43の搬送面51a上に滞留している用紙Pがある場合、突き上げ駆動部112により突き上げユニット111を上昇させ、ピン122で用紙Pを突き上げることで、用紙Pの一部を搬送面51aから浮き上がらせる。これにより、残留負圧による搬送面51aへの用紙Pの吸着力が除去される。
次に、印刷装置1Bにおけるジャム対応処理について説明する。図14は、第3実施形態におけるジャム対応処理のフローチャートである。
図14のステップS11,S12の処理は、前述した図5のステップS1,S2の処理と同様である。
ステップS12において、搬送面51a上に用紙Pが滞留していると判断した場合(ステップS12:YES)、ステップS13において、制御部8は、ベルト穴61が突き上げユニット111のピン122を挿入可能な位置にあるか否かを判断する。
具体的には、制御部8は、ベルトポジションセンサ106が搬送ベルト51の基準マークを検出してからのエンコーダ57の出力パルス数により、ジャム発生後の用紙搬送の停止時におけるベルト穴61の位置を判断する。そして、平面視にてベルト穴61にピン122が入る位置にベルト穴61がある場合、制御部8は、ベルト穴61がピン122を挿入可能な位置にあると判断する。ベルト穴61がピン122を挿入可能な位置にあると判断した場合(ステップS13:YES)、制御部8は、ステップS15へ進む。
ベルト穴61がピン122を挿入可能な位置にはないと判断した場合(ステップS13:NO)、ステップS14において、制御部8は、ベルト穴位置調整を行う。
具体的には、制御部8は、ベルトプラテンモータ56により搬送ベルト51を正転方向または逆転方向に回転開始させる。次いで、制御部8は、搬送ベルト51の回転開始後、エンコーダ57の出力パルス数に基づき、ベルト穴61がピン122を挿入可能な位置に到達したか否かを判断する。そして、ベルト穴61がピン122を挿入可能な位置に到達したと判断すると、制御部8は、搬送ベルト51の回転を停止させる。この後、制御部8は、ステップS15へ進む。
ステップS15では、制御部8は、突き上げ駆動部112により突き上げユニット111を上昇させる。これにより、図15に示すように、ピン122が貫通穴63およびベルト穴61に挿入されつつ上昇し、用紙Pを突き上げる。これにより、用紙Pの一部が搬送面51aから浮き上がることで、残留負圧による搬送面51aへの用紙Pの吸着力が除去される。この結果、搬送面51aへの用紙Pの吸着が解消される。
ステップS15の後、制御部8は、ステップS16へ進む。また、ステップS12において、搬送面51a上に用紙Pは滞留していないと判断した場合(ステップS12:NO)、制御部8は、ステップS16へ進む。
ステップS16では、制御部8は、操作パネル7の表示部に対して、ジャムエラー表示を行う。これにより、ジャム対応処理が終了となる。
以上説明したように、第3実施形態の印刷装置1Bでは、突き上げユニット111がベルト穴61を介して用紙Pを突き上げることにより用紙Pの一部を搬送面51aから浮き上がらせることで、残留負圧による搬送面51aへの用紙Pの吸着力を除去する。これにより、ユーザによる用紙除去の作業効率を向上できる。
また、印刷装置1Bでは、突き上げユニット111が用紙Pを突き上げることで、搬送面51aへの用紙Pの吸着力を確実に除去できる。
(その他の実施形態)
上述のように、本発明は第1〜第3実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
第2実施形態において、用紙浮き上がらせ部材101を、ベルトプラテン部43の右側に配置してもよい。この場合、ジャム対応処理において、制御部8は、搬送ベルト51を印刷時と同じく正転方向に回転させ、用紙Pを用紙浮き上がらせ部材101に向けて搬送させることで、用紙Pの一部を搬送面51aから浮き上がらせる。
また、用紙浮き上がらせ部材101をベルトプラテン部43の左側および右側の両方に配置してもよい。この場合、制御部8は、搬送面51a上に滞留している用紙Pの位置等に応じて、いずれかの用紙浮き上がらせ部材101へ向けて用紙Pを搬送するようにベルトプラテン部43を制御すればよい。
また、第3実施形態において、突き上げユニット111を、搬送面51a上に滞留している用紙Pの全体を浮き上がらせることができるような構成としてもよい。
また、第3実施形態において、突き上げユニット111を複数設け、搬送面51a上に滞留している用紙Pのサイズや位置に応じて、複数の突き上げユニット111を選択的に用いるようにしてもよい。また、複数の突き上げユニット111により、搬送面51a上に滞留している用紙Pの全体を浮き上がらせるようにしてもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1,1A,1B 印刷装置
2 給紙部
3,3A 搬送印刷部
4 上面搬送部
5 排紙部
6 反転部
7 操作パネル
8 制御部
43,43A ベルトプラテン部
44 ヘッドユニット
45 昇降駆動部
51 搬送ベルト
51a 搬送面
52 駆動ローラ
53〜55 従動ローラ
56 ベルトプラテンモータ
57 エンコーダ
58 プラテンプレート
59 チャンバ
60 ファン
61 ベルト穴
62 凹部
63 貫通穴
66 インクジェットヘッド
67 ヘッドホルダ
101 用紙浮き上がらせ部材
101a 傾斜面
111 突き上げユニット
112 突き上げ駆動部
121 ベース部
122 ピン

Claims (3)

  1. エア吸引により用紙を搬送面上に吸着保持しつつ搬送する吸引搬送手段と、
    用紙搬送の停止時に前記吸引搬送手段の搬送面上に滞留している用紙の少なくとも一部を前記搬送面から浮き上がらせることで前記搬送面への用紙の吸着力を除去する吸着力除去手段と
    を備えることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記吸着力除去手段は、
    前記吸引搬送手段により搬送されてくる用紙の一部を前記搬送面から浮き上がらせる用紙浮き上がらせ部材と、
    前記吸引搬送手段を駆動させて前記搬送面上の用紙を前記用紙浮き上がらせ部材へ搬送させる搬送制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記吸着力除去手段は、前記搬送面のエア吸引用の吸引穴を介して用紙を突き上げることにより用紙の少なくとも一部を前記搬送面から浮き上がらせることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112046160A (zh) * 2020-09-29 2020-12-08 北京兆维电子(集团)有限责任公司 一种防卡纸通道板以及盖章机

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