JP2016131416A - ステータの絶縁処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂材への浸漬領域を安定させて、接合部に付着する樹脂材の付着面積を安定させ、絶縁処理部の品質を向上することができる絶縁処理装置を提供する。【解決手段】樹脂材Rが収容された樹脂槽20と、ステータ10のセグメントコイル11の接合部を樹脂槽20に向けて下降させる昇降装置30とを備え、接合部に絶縁処理を施す絶縁処理装置100であって、樹脂材Rの表面S1の鉛直方向における位置を計測する第一センサ51と、ステータ10を下降させる前のステータ10の基準面S2の鉛直方向における位置を計測する第二センサ52と、昇降装置30によるステータ10の下降量を制御するコントローラ50と、を備え、コントローラ50は、第一センサ51によって計測される位置と、第二センサ52によって計測される位置と、に基づいてステータ10の下降量を算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、ステータの絶縁処理装置の技術に関する。
従来、電動機等を構成するステータのセグメントコイルの接合部に絶縁処理を施す技術は公知である。例えば、特許文献1には、ステータのセグメントコイルの接合部を樹脂材が収容された樹脂槽に向けて昇降装置によって下降させ、接合部を樹脂材に浸漬させ、接合部に樹脂材を付着させることによって接合部に絶縁処理を施す構成が開示されている。
このように特許文献1に代表されるような従来の絶縁処理装置では、ステータのセグメントコイルの接合部を、樹脂材が収容された樹脂槽に向けて昇降装置によって毎回予め決められた下降量だけ下降させていた。
しかし、樹脂槽内の樹脂材は、接合部に付着されることによって減少するものである。そのため、樹脂槽内の樹脂材の表面位置は、ステータが浸漬される毎に低下することになる。
また、ステータは、接合処理工程において、ステータコアから上方へ向けて延出するセグメントコイルの先端側同士が溶接によって接合された後、絶縁処理工程において、上下反転されて、セグメントコイルの前記接合部がステータコアから下方へ向けて延出する姿勢にした状態で樹脂槽の上に配置され、セグメントコイルの接合部に絶縁処理が施される。
ここで、接合処理工程では、ステータコアの下面(セグメントコイルの接合部が延出する側とは反対側の面)が支持され、ステータコアの下面の鉛直方向における位置が溶接作業及び移動作業の基準位置とされる。
一方、絶縁処理工程では、ステータコアが上下反転されるためステータコアの上面(セグメントコイルの接合部が延出する側の面)が支持され、ステータコアの上面の鉛直方向における位置が昇降作業の基準位置とされる。
つまり、絶縁処理工程とその前工程の接合処理工程とでは、移動、接合又は昇降等の作業の基準面がステータコアの下面からステータコアの上面に変更される。
そのため、例えばステータの下降量を算出するために必要となる、基準位置から接合部までの距離は、ステータの基準面がステータコアの下面から上面に変更されたことによってステータコアの鉛直方向の寸法公差を含むことになる。
つまり、昇降装置によってステータを樹脂槽に向けて毎回予め決められた下降量だけ下降させる構成では、ステータを樹脂層に浸漬する毎に樹脂材の表面位置がばらつくこととなり、接合部に付着する樹脂材の付着面積にばらつきが生じ、絶縁処理部の品質を低下させることになっていた。
また、接合処理工程と絶縁処理工程とでステータの基準位置が変更されることによって、セグメントコイルの樹脂材への浸漬領域に誤差が生じることとなり、接合部に付着する樹脂材の付着面積のばらつきが大きくなる原因となっていた。
特許第3508687号公報
本発明の解決しようとする課題は、樹脂材への浸漬領域を安定させて、接合部に付着する樹脂材の付着面積を安定させ、絶縁処理部の品質を向上することができるステータの絶縁処理装置を提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、樹脂材が収容された樹脂槽と、ステータのセグメントコイルの接合部を前記樹脂槽に向けて近接させる移動装置とを備え、前記接合部を前記移動装置により前記樹脂材に浸漬させて、該接合部に該樹脂材を付着させることによって該接合部に絶縁処理を施すステータの絶縁処理装置であって、前記樹脂槽に収容された前記樹脂材の表面の、前記接合部と前記樹脂槽との近接方向における位置を計測する第一センサと、前記ステータを前記樹脂槽に近接させる前の該ステータの基準面の、前記近接方向における位置を計測する第二センサと、前記移動装置による前記ステータの前記樹脂槽への近接量を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記第一センサによって計測される前記樹脂材の表面の前記近接方向における位置と、前記第二センサによって計測される前記ステータの基準面の前記近接方向における位置と、に基づいて前記ステータの前記樹脂槽への近接量を算出し、該算出した近接量に基づいて前記移動装置の近接量を制御するものである。
請求項2においては、請求項1記載のステータの絶縁処理装置であって、前記第二センサにより前記近接方向における位置が計測される前記ステータの基準面は、前記接合部を接合する際の前記ステータの基準面と同一とされるものである。
請求項3においては、請求項2記載のステータの絶縁処理装置であって、前記ステータの基準面は、該ステータを構成するステータコアの近接方向における一側の面とされるものである。
本発明のステータの絶縁処理装置によれば、樹脂材への浸漬領域を安定させて、接合部に付着する樹脂材の付着面積を安定させ、絶縁処理部の品質を向上することができる。
絶縁処理装置の構成を示した模式図。 絶縁処理工程の流れを示したフロー図。 絶縁処理工程の作用を示した模式図。 同じく作用を示した模式図。
図1を用いて、絶縁処理装置100の構成について説明する。
なお、図1では、絶縁処理装置100の構成を模式的に表している。また、図1の破線は電気信号線を表している。
絶縁処理装置100は、本発明のステータの絶縁処理装置に係る実施形態である。絶縁処理装置100は、ステータ10のセグメントコイル11の接合部に絶縁処理を施す装置である。絶縁処理装置100は、ステータ10と、樹脂槽20と、移動装置としての昇降装置30と、制御装置としてのコントローラ50と、第一センサ51と、第二センサ52と、を備えている。
ステータ10は、電動機又は発電機の構成部品である。ステータ10は、略円筒形状に形成されたステータコア12と、略U字形状(又は略V字形状)に形成された複数のセグメントコイル11と、を備えている。本実施形態のステータ10は、自動車のハイブリッドモータに用いられるものであるが、本発明のステータはこれに限定されない。
ステータ10は、各セグメントコイル11がステータコア12の軸方向の一側から差し込まれることによって構成されている。差し込まれたセグメントコイル11はステータコア12の軸方向他側へ突出している。絶縁処理装置100を用いて行われる絶縁処理工程の前工程である接合処理工程において、セグメントコイル11におけるステータコア12の軸方向他側へ突出した部分が所定方向に傾斜するように変形され、それぞれのセグメントコイル11における前記突出部分の先端側同士が溶接によって接合されている。
なお、セグメントコイル11の接合処理工程では、ステータ10をステータコア12における軸方向一側(セグメントコイル11が差し込まれる側)の端面が下側へ向く姿勢に配置するとともに、ステータコア12の軸方向一側の端面を支持した状態で、セグメントコイル11の接合が行われる。
また、前記接合処理工程においては、支持されるステータコア12の軸方向一側の端面が基準面S2とされる。つまり、前記接合処理工程では、ステータコア12の基準面S2の軸方向位置を基準位置として、セグメントコイル11の接合位置が設定される。
一方、図1に示すように、本実施形態の絶縁処理装置100では、ステータ10は、ステータコア12の基準面S2が上側へ向く姿勢(セグメントコイル11の接合部がステータコア12から下方へ向けて延出する姿勢)に配置された状態で支持されている。つまり、絶縁処理工程と接合処理工程とでは、ステータ10が上下反転して配置されている。
樹脂槽20は、粉体状の樹脂材Rを収容するものである。ここで、樹脂槽20に収容された樹脂材Rの表面(上端面)を表面S1と定義する。なお、樹脂槽20では、粉体の内部に乾燥空気を送ることにより、樹脂材Rを浮遊させた状態とする流動浸漬槽とされている。
なお、本実施形態では、樹脂槽20に粉体状の樹脂材Rを収容する構成としたが、これに限定されない。例えば、樹脂槽20に液体状の樹脂材Rを収容する構成としても良い。
移動装置としての昇降装置30は、ステータ10を昇降可能に支持するものであり、支持したステータ10を樹脂槽20に収容された樹脂材Rに向けて近接させることができる。昇降装置30は、昇降部31と、支持部32と、フレーム35と、駆動装置55と、を備えている。
フレーム35は、樹脂槽20を挟んで立設されている2本の鉛直部35A・35Aと、鉛直部35A・35Aに架設されている水平部35Bと、を備えている。昇降部31は、各鉛直部35Aに設けられており、鉛直部35Aを昇降可能に構成されている。
支持部32は、各昇降部31に設けられ、ステータ10を支持するものである。支持部32には、ステータ10におけるステータコア12の軸方向他側(基準面S2とは反対側)の端面が載置されている。駆動装置55は、駆動モーター、減速機等から構成され、昇降部31を昇降させるものである。駆動装置55は、一方の昇降部31に設けられている。
昇降部31を駆動装置55により昇降させることで、支持部32に支持されるステータ10を昇降させる(樹脂槽20に対して近接離間させる)ことができる。例えば、昇降部31を下降させることにより、ステータ10を樹脂槽20へ近接する方向(図1における白抜き矢印の方向)へ移動させることができる。
第一センサ51は、樹脂槽20に収容された樹脂材Rの表面S1の鉛直方向(ステータ10と樹脂槽20とが近接離間する方向)における位置を計測するものである。より具体的には、第一センサ51は、第一センサ51の設置位置から樹脂材Rの表面S1の鉛直方向における位置までの距離D1を計測するものである。第一センサ51は、フレーム35の水平部35Bに設けられており、ステータ10の上方側に位置している。第一センサ51は、コントローラ50に接続されている。
第二センサ52は、ステータ10を下降させる前のステータ10の基準面S2の鉛直方向における位置を計測するものである。より具体的には、第二センサ52は、第二センサ52の設置位置から、ステータ10を下降させる前の初期位置に位置するステータ10の基準面S2の鉛直方向における位置までの距離D2を計測するものである。
第二センサ52はフレーム35の水平部35Bに設けられており、第二センサ52と第一センサ51とは、鉛直方向において同位置に配置されている。第二センサ52は、ステータ10の上方側に位置している。第二センサ52は、コントローラ50に接続されている。
第二センサ52により計測された、初期位置に位置するステータ10の基準面S2の鉛直方向における位置が、ステータ10を昇降させる際の、ステータ10の昇降方向における基準位置となる。基準位置について詳しくは後述する。
なお、本実施形態では、第一センサ51及び第二センサ52をフレーム35の水平部35Bに設けて、鉛直方向における設置位置を同一とする構成としたがこれに限定されない。第一センサ51及び第二センサ52を、水平部35B以外の部分において鉛直方向における同じ位置に設置したり、或いは鉛直方向においてそれぞれを所定距離だけ離間させた所定位置に設置したりする構成であっても良い。
また、本実施形態では、第一センサ51及び第二センサ52を非接触式のレーザーセンサとしている。本実施形態では、第一センサ51及び第二センサ52をレーザーセンサとする構成としたが、これに限定されない。本発明の第一センサ及び第二センサは、非接触式の距離センサであれば良い。
制御装置としてのコントローラ50は、昇降装置30の駆動装置55を制御して、昇降装置30の昇降動作を制御する機能を有している。また、コントローラ50は、昇降装置30によるステータ10の下降量Dを算出する機能を有している。
図2を用いて、絶縁処理工程S100の流れについて説明する。
なお、図2では、絶縁処理工程S100の流れをフローチャートによって表している。
絶縁処理工程S100は、本発明のステータの絶縁処理装置に係る実施形態である。絶縁処理工程S100は、絶縁処理装置100を用いて、ステータ10のセグメントコイル11の接合部に絶縁処理を施す工程である。
絶縁処理工程S100を実施する前には、接合処理工程S50において、ステータ10におけるステータコア12の軸方向他側へ突出するセグメントコイル11の先端側同士を溶接によって接合するものとする。つまり、絶縁処理工程S100の前工程として、接合処理工程S50が実施される。
なお、接合処理工程S50においては、ステータコア12の基準面S2が下方を向く姿勢にステータ10を配置した状態で、基準面S2の鉛直方向(ステータコア12の軸方向)における位置を基準位置として、セグメントコイル11の接合位置を決定し、セグメントコイル11の先端部同士を、決定した接合位置において溶接によって接合するものとする。また、基準位置から接合位置(接合部)までの距離を距離Dbと定義する。
絶縁処理工程S100では、ステップS110において、ステータ10を接合処理工程から絶縁処理工程まで移載する移載装置(図示略)により、ステータ10の姿勢を上下反転し、上下反転したステータ10を絶縁処理装置100の昇降装置30の支持部32に載置する。このとき、移載装置は、ステータコア12の基準面S2とは反対側の端面を昇降装置30の支持部32に載置する。
ステップS120において、第一センサ51は、第一センサ51の設置位置(フレーム35の水平部35Bの所定位置)から樹脂槽20に収容された樹脂材Rの表面S1までの距離D1を計測する。コントローラ50は、第一センサ51が計測した距離D1を取得する。
ステップS130において、第二センサ52は、第二センサ52の設置位置(フレーム35の水平部35Bの所定位置)から、ステータ10を下降させる前の初期位置に位置するステータ10の基準面S2の鉛直方向における位置(基準位置)までの距離D2を計測する。コントローラ50は、第二センサ52が計測した距離D2を取得する。
言い換えれば、接合処理工程S50での溶接処理を施す際の基準位置は、鉛直方向における基準面S2の位置であり、絶縁処理工程S100でのステータ10を下降させる際の基準位置も、鉛直方向における基準面S2の位置となっており、接合処理工程S50での基準位置となるステータ10の部位と、絶縁処理工程S100での基準位置となるステータ10の部位とは同一である。
ステップS140において、コントローラ50は、距離D1と距離D2の差である距離D12を算出する。さらに、コントローラ50は、距離D12と基準位置からステータ10におけるセグメントコイル11の接合部までの距離Dbとの差に基づいて下降量Dを算出する。
ステップS150において、コントローラ50は、昇降装置30によって、ステータ10を樹脂槽20に収容された樹脂材Rに向けて下降量Dだけ下降させる。ステータ10が初期位置から下降量Dだけ下降することにより、セグメントコイル11の接合部が樹脂槽20に収容された樹脂材Rに浸漬されることとなり、セグメントコイル11の接合部に対する絶縁処理が行われる。
なお、ステップS150において、コントローラ50は、昇降装置30によってステータ10を下降させている最中に、第二センサ52を用いて、第二センサ52から下降するステータ10の基準面S2までの距離を計測し、計測した実際の下降量をフィードバックしながら、下降量が下降量Dとなるまでステータ10を下降させる構成としても良い。
絶縁処理工程S100において、以降ではステップS120〜ステップS140までを複数回繰り返すものとする。つまり、絶縁処理工程S100においては、ひとつのステータ10について、セグメントコイル11の接合部に対する絶縁処理が複数回にわたって繰り返し行われる。
図3及び図4を用いて、絶縁処理工程S100の作用について説明する。
なお、図3及び図4では、絶縁処理工程S100の作用を工程順にて模式的に表している。
図3(A)に示すように、絶縁処理工程S100の前工程である接合処理工程S50では、溶接装置60によって、ステータ10のセグメントコイル11の先端側同士が溶接によって接合される。このとき、ステータ10は、支持部61によって支持されている。より詳しくは、ステータ10は、ステータコア12の基準面S2が支持部61に載置されることによって支持部61によって支持されている。
なお、接合処理工程S50では、ステータコア12の基準面S2の鉛直方向における位置(基準位置)に基づいてセグメントコイル11の接合位置が決定され、決定された接合位置においてセグメントコイル11の先端側同士が溶接によって接合される。また、上述したように基準位置から接合位置(接合部)までの距離を距離Dbとしている。
図3(B)に示すように、ステップS110では、移載装置(図示略)によって、ステータ10が上下反転させられ、絶縁処理装置100の昇降装置30の支持部32に載置される。このとき、ステータ10が上下反転することによって、ステータコア12の基準面S2が上方に向けて位置することになる。
図4(A)に示すように、ステップS120では、第一センサ51によって、第一センサ51の設置位置(フレーム35の水平部35Bの所定位置)から樹脂槽20に収容された樹脂材Rの表面S1までの距離D1が計測される。そして、コントローラ50によって、第一センサ51が計測した距離D1が取得される。
図4(B)に示すように、ステップS130では、第二センサ52によって、第二センサ52の設置位置(フレーム35の水平部35Bの所定位置)から、ステータ10を下降させる前の初期位置に位置するステータ10の基準面S2の鉛直方向における位置(基準位置)までの距離D2が計測される。そして、コントローラ50によって、第二センサ52が計測した距離D2が取得される。
ステップS140(図示略)では、コントローラ50によって、距離D1と距離D2の差である距離D12が算出される。さらに、コントローラ50によって、距離D12と基準位置からセグメントコイル11の接合部までの距離Dbとの差に基づいて下降量Dが算出される。
図4(C)に示すように、ステップS150では、昇降装置30によって、ステータ10が初期位置から樹脂槽20に収容された樹脂材Rに向けて下降量Dだけ下降される。そして、ステータ10のセグメントコイル11の接合部が樹脂材Rに浸漬され、接合部に樹脂材Rが付着されることによって接合部に絶縁処理が施される。
絶縁処理工程S100では、ステップS120〜ステップS140までが複数回繰り返され、接合部には樹脂材Rが薄く何層にも付着し重ねられる。
絶縁処理装置100及び絶縁処理工程S100の効果について説明する。
絶縁処理装置100及び絶縁処理工程S100によれば、樹脂材Rへの浸漬領域を安定させて、接合部に付着する樹脂材Rの付着面積を安定させ、絶縁処理部の品質を向上することができる。
すなわち、絶縁処理装置100及び絶縁処理工程S100によれば、ステータ10を下降させる毎に第一センサ51によって樹脂槽20に収容された樹脂材Rの表面位置までの距離D1を計測するため、ステータ10が浸漬される毎に樹脂槽20内の樹脂材Rの表面位置が低下することを加味して下降量Dを算出することができる。
このようにして、セグメントコイル11の接合部の樹脂材Rへの浸漬領域を安定させて、前記接合部に付着する樹脂材Rの付着面積を安定させ、絶縁処理部の品質を向上することができる。
また、絶縁処理装置100によれば、接合処理工程S50の溶接作業時においてステータ10の基準位置となる基準面S2に基づいて下降量Dを算出するため、基準面S2から接合部までの距離がステータコア12の寸法公差を含むことなく、下降量Dを高精度に算出することができる。
このようにして、セグメントコイル11の接合部に付着させる樹脂材Rの付着面積をさらに安定させることができ、絶縁処理部の品質をより向上することができる。
さらに、絶縁処理装置100によれば、ステップS120〜ステップS140までの処理を複数回繰り返すことによって、接合部に樹脂材Rを薄く何層にも積層して付着させることができ、絶縁処理部の塗装精度(絶縁処理部の品質)を向上することができる。
また、絶縁処理装置100によれば、第一センサ51及び第二センサ52を非接触式のレーザーセンサとすることによって、ステータ10及び樹脂材Rに影響を与えることなく、ステータ10に絶縁処理を施すことができる。
さらに、絶縁処理装置100によれば、第一センサ51、第二センサ52及びコントローラ50による簡易な構成としているため、既存の絶縁処理装置に後付することができ、ステータ10が設計変更された場合であってもプログラムの変更のみで対応することができる。
10 ステータ
11 ステータコア
12 セグメントコイル
20 樹脂槽
30 昇降装置(移動装置)
50 コントローラ(制御装置)
51 第一センサ
52 第二センサ
D 下降量
R 樹脂材

Claims (3)

  1. 樹脂材が収容された樹脂槽と、ステータのセグメントコイルの接合部を前記樹脂槽に向けて近接させる移動装置とを備え、前記接合部を前記移動装置により前記樹脂材に浸漬させて、該接合部に該樹脂材を付着させることによって該接合部に絶縁処理を施すステータの絶縁処理装置であって、
    前記樹脂槽に収容された前記樹脂材の表面の、前記接合部と前記樹脂槽との近接方向における位置を計測する第一センサと、
    前記ステータを前記樹脂槽に近接させる前の該ステータの基準面の、前記近接方向における位置を計測する第二センサと、
    前記移動装置による前記ステータの前記樹脂槽への近接量を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記第一センサによって計測される前記樹脂材の表面の前記近接方向における位置と、前記第二センサによって計測される前記ステータの基準面の前記近接方向における位置と、に基づいて前記ステータの前記樹脂槽への近接量を算出し、該算出した近接量に基づいて前記移動装置の近接量を制御する、
    ステータの絶縁処理装置。
  2. 請求項1記載のステータの絶縁処理装置であって、
    前記第二センサにより前記近接方向における位置が計測される前記ステータの基準面は、前記接合部を接合する際の前記ステータの基準面と同一とされる、
    ステータの絶縁処理装置。
  3. 請求項2記載のステータの絶縁処理装置であって、
    前記ステータの基準面は、該ステータを構成するステータコアの近接方向における一側の面とされる、
    ステータの絶縁処理装置。
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