JP2016126620A - 警報器 - Google Patents
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Abstract
Description
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、第1カバーと回路基板との間に設けた接続線を介して、端子と接続部とを電気的に接続することにより、端子と接続部とを互いに対向しない位置に配置した警報器に関するものである。
以下の実施の形態においては、ガス警報器に本発明を適用する例を示すが、ガス警報器以外の警報器(例えば、火災警報器、煙警報器等)に本発明を適用することもできる。
まず、本実施の形態に係る警報器の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る警報器と取付ベースの正面図であり、図2は、警報器の斜視図、図3は、警報器の底面図、図4は、警報器の平面図、図5は、図3のA―A矢視断面図、図6は、警報器の分解斜視図である。なお、図1の+Z側を上方、図1の−Z側を下方とし、図3に示す面を底面、図3に示す面と反対側の面を平面と称する。
図1に示す取付ベース200は、警報器100を建築物に取り付けるための取り付け手段であり、具体的には、取付ベース200自体が天井900の所定位置に例えば所定の取付ネジ等を用いて取り付けられ、そして、当該取付ベース200に警報器100を取り付けることにより、警報器100を天井900に取り付けるものである。そして、取付ベース200としては、公知の取付ベースを用いることができるが、ここでは、取付ベース200として、所定径を有する円盤形状の取付ベースが用いられることとして、以下説明する。
警報器100は、第1カバー1、第2カバー2、及び図6の回路基板3を備える。
まず、図1に示す第1カバー1は、警報器100のカバーであり、具体的には、第2カバー2と共に回路基板3を覆うカバーであって、例えば、第1カバー1と回路基板3とが対向する方向(つまり、図1のZ軸)と直交する方向(つまり、図3のXY方向)において、広がっている形状を呈しているカバーである。この第1カバー1は、より具体的には、図1の取付ベース200の径よりも大きな径の円盤形状を呈しており、樹脂等の絶縁材料によって形成されているカバーである。このように、第1カバー1(つまり、警報器100)の径が取付ベース200の径よりも大きくなっているために、警報器100を天井900に取り付け場合に取付ベース200が警報器100によって隠れるので、天井900に取り付けられる取付ベース200及び警報器1の外観をシンプルにすることができる。
次に、第2カバー2は、警報器100のカバーであり、具体的には、回路基板3の第1カバー1とは反対側において回路基板3を覆うカバーであって、例えば、第1カバー1に対応する形状を呈しており、更に、中央部付近が図6の紙面下方から上方に向かって逆ドーム状に凹んでいる形状を呈しており、樹脂等の絶縁材料によって形成されているカバーである。このように、第2カバー2の中央部付近が逆ドーム状に凹んでいるので、警報器100の意匠性を向上させることができる。
次に、図6に示す回路基板3は、回路が実装されている基板であり、具体的には、不図示の警報器回路が実装されている回路基板であって、第1カバー1及び第2カバー2の間に設けられており、例えば、第1カバー1と回路基板3とが対向する方向と直交する方向において、略面状に広がっている形状を呈しており、移報接続部311、312、電源接続部321、322が設けられている回路基板である。ここで、「警報器回路」とは、警報器100の動作を司る回路であって、具体的には、電源接続部321、322を介して供給される電源電圧によって駆動し、図6に示すガスセンサ71の検出結果に基づいて、移報接続部311、312を介して移報信号を出力したり、図3に示すスピーカ72及び表示灯73を介して警報を出力したり、また、図3に示す操作スイッチ74の操作による操作入力に基づいて、当該警報を停止したりする回路である。また、前述の「略面状」とは、連続的な面を示しており、例えば、平面、又は曲面等を示している。なお、移報接続部311、312及び電源接続部321、322については、後述する。
まず、図4、図6及び図7を参照して、回路基板3に設けられている移報接続部311、312及び電源接続部321、322について説明する。ここで、図7は、図6の領域Arの拡大図である。
次に、図6及び図8を参照して、第1カバー1に設けられる移報接続線51、52及び電源接続線61、62について説明する。ここで、図8は、第1カバーと各接続線の分解斜視図である。なお、この図8及び後述の図9〜図12は、説明の便宜上、図1〜図8に対して上下方向が反対向きになるように示されている。
次に、図8及び図9を参照して、移報接続線51、52を固定するための部品について説明する。ここで、図9は、支持部材と移報接続線の図であり、(a)は平面図であり、(b)は図9(a)のB―B矢視断面図である。なお、図9(b)のZ軸は、図1のZ軸に対応しており、X1軸は、図8の保持部材11が延びている方向に対応しており、Y1軸は、X1軸及びZ軸に対して直交する方向に対応しており、このX1軸における−X1側が図8の係止爪12側に対応しており、この−X1側を正面側とし、+X1側を背面側として、以下説明する。また、移報接続線51を固定するための部品と、移報接続線52を固定するための部品とは、互いに同様な構成であるので、ここでは、移報接続線51を固定するための部品についてのみ説明する。
次に、警報器100の組み立て方法について説明する。ここで、図10は、移報接続線を支持孔に挿入した状態の第1カバー等の斜視図であり、図11は、第1カバー、移報端子及び電源端子等の斜視図であり、図12は、回路基板を配置した状態の第1カバーの斜視図である。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。
また、上記実施の形態においては、図8に示す移報接続線51がL字形状である場合について説明したが、これに限られるものではなく、図4に示す移報端子411と図6に示す移報接続部311とを電気的に接続することができれば如何なる形状であってもよい。例えば、移報接続線51が、少なくとも2箇所以上が直角に限らない所定角度で折り曲げられた形状であることとしてもよいし、湾曲するように曲げられた形状であることとしてもよい。そして、移報接続線51の形状は、警報器100の内部形状に応じて定められることとしてもよい。
また、上記実施の形態においては、図4に示す移報端子411、412、電源端子421、422が第1カバー1の中央寄りの位置に設けられており、図6に示す回路基板3の移報接続部311、312、電源接続部321、322が回路基板3の端側に設けられている場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、移報端子411、412、電源端子421、422が、第1カバー1が広がっている方向において当該第1カバー1の端側に設けられており、回路基板3の移報接続部311、312、電源接続部321、322が、回路基板3が広がっている方向における中央寄りの位置に設けられていることとしてもよい。
また、上記実施の形態において、図8に示す移報接続線51と同様な構成の接続線を用いて、図4に示す電源端子421と図6に示す電源接続部321とを接続することとしてもよいし、図8に示す電源接続線61と同様な構成の接続線を用いて、図4に示す移報端子411と図6に示す移報接続部311とを接続することとしてもよい。
また、上記実施の形態における、図8に示す係止爪12を取り除いた上で、保持部材11における、長手方向の長さを調整して、移報接続線51における第1部分511のほぼ全体が保持部材11の保持溝11aに配設されるようにしてもよい。この場合、移報接続線51における第1部分511の電気的な絶縁を確保することが可能になる。
また、上記実施の形態においては、図8にガイドGが複数個(例えば4個)設けられる場合について説明したが、これに限られるものではなく、回路基板3の移報接続部311、312が移報接続線51、52の先端に対応する位置となるように設けられた状態において、回路基板3がガイドGに嵌って回動が規制されるのであればよく、ガイドGの個数は1個〜3個であっても、5個以上であってもよい。
また、上記実施の形態では、組み立て方法において、図6において、電源接続線61、62を回路基板3の電源接続部321、322に接続した後に、回路基板3を図12に示すように配置する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、電源接続線61、62を回路基板3の対応する挿通孔に挿通した状態で仮止めし、回路基板3を図12に示すように配置した後に、移報接続線51、52を移報接続部311、312に接続すると共に、電源接続線61、62を電源接続部321、322に接続することとしてもよい。
また、上記実施の形態における、図12に示す回路基板3の中央部に所定の検煙部を、はんだ等を用いて接続すること等により、警報器100を火災ガス漏れ警報器にすることができる。このように、検煙部を警報器の中央に設ける必要がある場合においても、図12に示す回路基板3以外の他の回路基板を、第1カバー1と回路基板3とが対向する方向において、更に重ねて1枚以上追加することなく、火災ガス漏れ警報器を提供することができるので、コンパクトな火災ガス漏れ警報器を低コストで提供することができる。
また、上記実施の形態における、図6の第1カバー1と回路基板3との間に設けた移報接続線51、52を介して、図4の移報端子411、412と図6の移報接続部311、312とを互いに対向しない位置に配置したり、電源接続線61、62を介して、図4の電源端子421、422と図6の電源接続部321、322とを互いに対向しない位置に配置したりすることを、電源端子及び移報端子以外に適用して、例えば、警報器における移報端子又は電源端子以外の端子と、移報接続部又は電源接続部以外の接続部と、を互いに対向しない位置に配置することとしてもよいし、警報器以外の所定の装置(例えば、汎用的に用いられる家電機器等)の端子と当該端子に接続される接続部と、を互いに対向しない位置に配置するようにしてもよい。
付記1の警報器は警報を出力する警報器であって、端子が設けられている第1カバーと、前記端子と電気的に接続される接続部が実装されており、前記第1カバーと対向する位置に設けられる回路基板と、前記第1カバーとの間に前記回路基板が設けられるように、前記回路基板の前記第1カバーとは反対側において前記回路基板を覆う第2カバーと、を備え、前記第1カバーと前記回路基板との間に設けた接続線を介して、前記端子と前記接続部とを電気的に接続することにより、前記端子と前記接続部とを互いに対向しない位置に配置した。
付記1に記載の警報器によれば、回路基板における接続部の配置位置の自由度を向上させることにより、回路基板上の配線の自由度、及び警報器のための電子部品の当該回路基板への実装効率を向上させることがきるので、当該回路基板に電子部品全てを実装することができるために、電子部品を実装するための回路基板が追加で必要になるのを防止することができ、警報器のサイズ及びコストを低減させることができ、コンパクトな警報器を低コストで提供することができる。
2 第2カバー
3 回路基板
8 組み立てネジ
11 保持部材
11a 保持溝
12 係止爪
13 支持部材
13a 支持孔
13b 貫通部
51、52 移報接続線
61、62 電源接続線
71 ガスセンサ
72 スピーカ
73 表示灯
74 操作スイッチ
100 警報器
131 正面部
132 側面部
133 背面部
200 取付ベース
311、312 移報接続部
311a 挿通孔
321、322 電源接続部
411、412 移報端子
411a ボルト部
411b、412b ワッシャ
411c、412c ナット
421、422 電源端子
421a、422a 取付ネジ
421b 螺合孔
511 第1部分
512 第2部分
513 曲げ部分
611 芯線
612 被覆
613 圧着端子
900 天井
901 信号線
902 電源用配線
d1、d2 距離
Ar 領域
G ガイド
N 切欠き部
Claims (11)
- 警報を出力する警報器であって、
端子が設けられている第1カバーと、
前記端子と電気的に接続される接続部が実装されており、前記第1カバーと対向する位置に設けられる回路基板と、
前記第1カバーとの間に前記回路基板が設けられるように、前記回路基板の前記第1カバーとは反対側において前記回路基板を覆う第2カバーと、を備え、
前記第1カバーと前記回路基板との間に設けた接続線を介して、前記端子と前記接続部とを電気的に接続することにより、前記端子と前記接続部とを互いに対向しない位置に配置した、
警報器。 - 前記回路基板は、前記第1カバーと前記回路基板とが対向する方向と直交する方向において、略面状に広がっている形状を呈しており、
前記接続部は、前記直交する方向における、前記回路基板の端側に設けられている、
請求項1に記載の警報器。 - 前記端子は、警報に関する移報信号を出力するための移報端子、を含んでおり、
前記接続部は、前記移報端子と電気的に接続される移報接続部、を含んでおり、
前記接続線は、前記移報端子と前記移報接続部とを電気的に接続する移報接続線、を含んでおり、
前記移報接続線を前記第1カバーと前記回路基板との間の所定位置に固定するための固定部、を備える、
請求項1又は2に記載の警報器。 - 前記移報接続線は、所定方向に沿って延びている第1部分と、前記所定方向と交差する方向に沿って延びている第2部分と、を有しており、
前記固定部は、前記移報接続線の前記第1部分、又は、前記移報接続線の前記第2部分のうちの少なくとも一方を前記第1カバーに固定する、
請求項3に記載の警報器。 - 前記固定部は、前記移報接続線の前記第1部分が前記第1カバーに対して固定されるように、前記移報接続線の前記第1部分を係止する係止爪、を有している、
請求項4に記載の警報器。 - 前記固定部は、前記移報接続線の前記第1部分を、当該第1部分の長手方向において保持する保持溝が形成されている保持部材、を有している、
請求項4又は5に記載の警報器。 - 前記固定部は、前記移報接続線の前記第2部分が挿通されて前記移報接続線の前記第2部分を支持する支持孔が形成されている支持部材、を有しており、
前記支持孔は、前記第1カバーと前記回路基板とが対向する方向に、前記移報接続線の前記第2部分が沿うように、前記支持孔に挿通されている前記移報接続線の前記第2部分を支持する形状を呈している、
請求項4から6のいずれか一項に記載の警報器。 - 前記支持孔は、前記移報接続線の前記第2部分が、前記第1カバーと前記回路基板とが対向する方向に沿うように、前記支持孔の内部において所定の回動軸を基準に前記移報接続線の前記第2部分を回動させて位置決めすることが可能な形状を呈している、
請求項7に記載の警報器。 - 前記端子は、警報のための電源電圧を供給するための電源端子、を含んでおり、
前記接続部は、前記電源端子と電気的に接続される電源接続部、を含んでおり、
前記接続線は、前記電源端子と前記電源接続部とを電気的に接続する電源接続線、を含んでおり、
前記電源接続線は、外周部が被覆されている、変形自在なリード線である、
請求項1から8のいずれか一項に記載の警報器。 - 前記第1カバーに対して前記回路基板を位置決めするためのガイド、を備える、
請求項1から9のいずれか一項に記載の警報器。 - 前記回路基板には、前記接続線における前記接続部に接続される側の端部と対向する位置に、当該端部が挿通される挿通孔が設けられており、
前記接続部は、前記回路基板における前記第1カバーと対向する側とは反対側の面において、前記挿通孔の周囲に設けられており、
前記接続線は、前記回路基板が前記第1カバーに配置された状態において、前記接続線における前記接続部に接続される側の端部が前記挿通孔を介して突出するように、形成されている、
請求項1から10のいずれか一項に記載の警報器。
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