JP2016125546A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボルトを介して変速機のケースに締結されてカウンタドライブギヤを回転自在に支持する支持部材の強度を良好に確保する。
【解決手段】動力伝達装置20の支持部材100は、トランスミッションケース22に締結され、支持部材100の延出部110eは、径方向からみてカウンタドリブンギヤ43と重なるように形成されると共に、当該カウンタドリブンギヤ43の一部と干渉しないように形成された切欠部110nを有し、支持部材100には、ブレーキB1の係合油室130に連通する内部油路117pを有すると共に環状壁部102から延出部110eに沿って突出する有底筒状のリブ部117が形成され、リブ部117は、切欠部110nおよびデフリングギヤ45に近接する締結部111と当該切欠部110nとの周方向における間に、径方向からみて底部117bが締結部111と重なるように設けられる。
【選択図】図6

Description

本発明は、変速機と、当該変速機を収容するケースと、変速機からの動力が伝達されるカウンタドライブギヤと、当該カウンタドライブギヤに噛合するカウンタドリブンギヤとを含む動力伝達装置に関する。
従来、この種の動力伝達装置として、ボルトを介してトランスミッションケースに締結されてカウンタドライブギヤを回転自在に支持する支持部材(センターサポート)を含むものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この動力伝達装置の支持部材は、金属材料を鋳造することにより形成され、カウンタドライブギヤを回転自在に支持するボス部と、第2遊星歯車機構の第2サンギヤをトランスミッションケースに回転不能に固定するブレーキのブレーキドラムとして機能するドラム部と、ボス部とドラム部との間に延在するように両者と一体に成形された環状壁部とを有する。支持部材のドラム部および環状壁部は、ブレーキのピストンと共に作動油が供給される係合油室を画成する。更に、支持部材には、カウンタドライブギヤとの干渉を抑制するために、当該カウンタドライブギヤの一部を避けるように切欠部が形成されている。
特開2014−199065号公報
上記従来の動力伝達装置のように、支持部材とピストンとによりブレーキの係合油室が画成される場合、支持部材に係合油室と連通する油路を設ける必要がある。また、支持部材にカウンタドライブギヤとの干渉を抑制するための切欠部が形成される場合には、当該切欠部周辺での支持部材の強度を低下させないようにする必要がある。
そこで、本発明は、ボルトを介して変速機のケースに締結されてカウンタドライブギヤを回転自在に支持する支持部材の強度を良好に確保することを主目的とする。
本発明による動力伝達装置は、変速機と、前記変速機を収容するケースと、前記変速機からの動力が伝達されるカウンタドライブギヤと、前記カウンタドライブギヤに噛合するカウンタドリブンギヤとを含む動力伝達装置において、前記カウンタドライブギヤを回転自在に支持するボス部と、前記ボス部から径方向外側に延出された環状壁部と、前記環状壁部の外周部から軸方向に延出される円筒状のドラム部と、前記環状壁部から前記ドラム部とは反対側に向けて軸方向に延出された延出部と、前記延出部の先端部に前記環状壁部の周方向に間隔をおいて形成されると共にそれぞれボルトを介して前記ケースに締結される複数の締結部とを有する支持部材と、ピストンと、前記支持部材の前記ドラム部に嵌合される摩擦係合プレートと、前記ピストンと前記支持部材とにより画成される係合油室とを有し、前記変速機の何れかの回転要素を前記支持部材に接続して回転不能に固定可能なブレーキとを備え、前記延出部は、前記ドラム部の径方向からみて前記カウンタドリブンギヤと重なるように形成されると共に、該カウンタドリブンギヤの一部と干渉しないように形成された切欠部を有し、前記支持部材には、前記係合油室に連通する内部油路を有すると共に前記環状壁部から前記延出部に沿って突出する有底筒状のリブ部が形成され、前記リブ部は、前記延出部の前記切欠部に近接する2つの前記締結部のうちの一方と、該切欠部との前記周方向における間に、前記径方向からみて底部が前記締結部と重なるように設けられることを特徴とする。
この動力伝達装置において、支持部材の延出部は、ドラム部の径方向からみてカウンタドリブンギヤと重なるように形成されると共に、当該カウンタドリブンギヤの一部と干渉しないように形成された切欠部を有する。また、支持部材には、係合油室に連通する内部油路を有すると共に環状壁部から延出部に沿って突出する有底筒状のリブ部が形成される。そして、リブ部は、延出部の切欠部に近接する2つの締結部のうちの一方と、当該切欠部との周方向における間に、径方向からみて底部が締結部と重なるように設けられる。これにより、切欠部付近における延出部や環状壁部の強度をより向上させることができる。この結果、ボルトを介してトランスミッションケースに締結されてカウンタドライブギヤを回転自在に支持する支持部材の強度を極めて良好に確保することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る動力伝達装置の概略構成図である。 図1の動力伝達装置に含まれる自動変速機の各変速段とクラッチおよびブレーキの作動状態との関係を表す作動表である。 図1の動力伝達装置を示す拡大部分断面図である。 図1の動力伝達装置に含まれる支持部材を示す斜視図である。 図1の動力伝達装置に含まれる支持部材を示す正面図である。 図1の動力伝達装置に含まれる支持部材を示す背面図である。 図1の動力伝達装置に含まれる支持部材を示す要部拡大断面図である。
次に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る動力伝達装置20を示す概略構成図である。同図に示す動力伝達装置20は、前輪駆動車両に搭載される図示しないエンジンのクランクシャフトに接続されると共にエンジンからの動力を図示しない左右の駆動輪(前輪)に伝達可能なものである。図示するように、動力伝達装置20は、例えばアルミニウム合金や鉄といった金属製のトランスミッションケース22や、当該トランスミッションケース22の内部に収容される発進装置(流体伝動装置)23、オイルポンプ24、自動変速機25、ギヤ機構(ギヤ列)40、デファレンシャルギヤ(差動機構)50、トランスミッションケース22に取り付けられる油圧制御装置60等を含む。
動力伝達装置20に含まれる発進装置23は、エンジンのクランクシャフトに接続される入力側のポンプインペラ23pや、自動変速機25の入力軸(入力部材)26に接続される出力側のタービンランナ23t、ポンプインペラ23pおよびタービンランナ23tの内側に配置されてタービンランナ23tからポンプインペラ23pへの作動油の流れを整流するステータ23s、ステータ23sの回転方向を一方向に制限するワンウェイクラッチ23o、ロックアップクラッチ23c、ダンパ機構23d等を有するトルクコンバータとして構成される。ただし、発進装置23は、ステータ23sを有さない流体継手として構成されてもよい。
オイルポンプ24は、ポンプボディとポンプカバーとを含むポンプアッセンブリ、ハブを介して発進装置23のポンプインペラ23pに接続された外歯ギヤ、当該外歯ギヤに噛合する内歯ギヤ等を有するギヤポンプとして構成されている。オイルポンプ24は、エンジンからの動力により駆動され、図示しないオイルパンに貯留されている作動油(ATF)を吸引して発進装置23や自動変速機25により要求される油圧を生成する油圧制御装置60へと圧送する。
自動変速機25は、8段変速式の変速機として構成されており、図1に示すように、入力軸26に加えて、ダブルピニオン式の第1遊星歯車機構30、ラビニヨ式の第2遊星歯車機構35、入力側から出力側までの動力伝達経路を変更するための4つのクラッチC1,C2,C3およびC4、2つのブレーキB1およびB2、並びにワンウェイクラッチF1を含む。
自動変速機25の第1遊星歯車機構30は、外歯歯車であるサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ32と、互いに噛合すると共に一方がサンギヤ31に、他方がリングギヤ32に噛合する2つのピニオンギヤ33a,33bの組を自転自在(回転自在)かつ公転自在に複数保持するプラネタリキャリヤ34とを有する。図示するように、第1遊星歯車機構30のサンギヤ31は、トランスミッションケース22に固定されており、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34は、入力軸26に一体回転可能に連結されている。第1遊星歯車機構30は、いわゆる減速ギヤとして構成されており、入力要素であるプラネタリキャリヤ34に伝達された動力を減速して出力要素であるリングギヤ32から出力する。
自動変速機25の第2遊星歯車機構35は、外歯歯車である第1サンギヤ36aおよび第2サンギヤ36bと、第1および第2サンギヤ36a,36bと同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ37と、第1サンギヤ36aに噛合する複数のショートピニオンギヤ38aと、第2サンギヤ36bおよび複数のショートピニオンギヤ38aに噛合すると共にリングギヤ37に噛合する複数のロングピニオンギヤ38bと、複数のショートピニオンギヤ38aおよび複数のロングピニオンギヤ38bを自転自在(回転自在)かつ公転自在に保持するプラネタリキャリヤ39とを有する。第2遊星歯車機構35のリングギヤ37は、自動変速機25の出力部材として機能し、入力軸26からリングギヤ37に伝達された動力は、ギヤ機構40、デファレンシャルギヤ50およびドライブシャフト51を介して左右の駆動輪に伝達される。また、プラネタリキャリヤ39は、ワンウェイクラッチF1を介してトランスミッションケース22により支持され、当該プラネタリキャリヤ39の回転方向は、ワンウェイクラッチF1により一方向に制限される。
クラッチC1は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第1サンギヤ36aとを互いに接続すると共に両者の接続を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチ(摩擦係合要素)である。クラッチC2は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、入力軸26と第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39とを互いに接続すると共に両者の接続を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。
クラッチC3は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを互いに接続すると共に両者の接続を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。クラッチC4は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを互いに接続すると共に両者の接続を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。
ブレーキB1は、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bをトランスミッションケース22に接続して回転不能に固定すると共に第2サンギヤ36bのトランスミッションケース22に対する固定を解除することができる多板摩擦式油圧ブレーキである。ブレーキB2は、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39をトランスミッションケース22に接続して回転不能に固定すると共にプラネタリキャリヤ39のトランスミッションケース22に対する固定を解除することができる多板摩擦式油圧ブレーキである。
また、ワンウェイクラッチF1は、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39に連結(固定)されるインナーレースや、アウターレース、複数のスプラグ、複数のスプリング(板バネ)、保持器等を含み、インナーレースに対してアウターレースが一方向に回転した際に各スプラグを介してトルクを伝達すると共に、インナーレースに対してアウターレースが他方向に回転した際に両者を相対回転させるものである。すなわち、ワンウェイクラッチF1は、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39のトランスミッションケース22に対する回転方向を一方向に制限する係合要素として機能する。ただし、ワンウェイクラッチF1は、ローラ式といったようなスプラグ式以外の構成を有するものであってもよい。
これらのクラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2は、上記油圧制御装置60による作動油の給排を受けて動作する。図2に自動変速機25の各変速段とクラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2、並びにワンウェイクラッチF1の作動状態との関係を表した作動表を示す。自動変速機25は、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2を図2の作動表に示す状態とすることで前進1〜8速の変速段と後進1速および2速の変速段とを提供する。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2の少なくとも何れかは、ドグクラッチといった噛み合い係合要素とされてもよい。
ギヤ機構40は、自動変速機25の第2遊星歯車機構35のリングギヤ37に連結されるカウンタドライブギヤ41と、自動変速機25の入力軸26と平行に延在するカウンタシャフト42に固定されると共にカウンタドライブギヤ41に噛合するカウンタドリブンギヤ43と、当該カウンタドリブンギヤ43から軸方向に離間するようにカウンタシャフト42に一体に成形(あるいは固定)されたドライブピニオンギヤ(ファイナルドライブギヤ)44と、ドライブピニオンギヤ44に噛合すると共にデファレンシャルギヤ50に連結されるデフリングギヤ(ファイナルドリブンギヤ)45とを有する。
図3は、動力伝達装置20を示す拡大部分断面図である。同図は、動力伝達装置20に含まれるギヤ機構40のカウンタドライブギヤ41周辺の構成を示すものである。図示するように、ギヤ機構40のカウンタドライブギヤ41は、第2遊星歯車機構35のリングギヤ37に連結されると共に、複数のボルト99を介してトランスミッションケース22に固定される支持部材(センターサポート)100により回転自在に支持される。
支持部材100は、例えばテーパローラベアリングあるいはボールベアリングである軸受90を介してカウンタドライブギヤを回転自在に支持するボス部101と、ボス部101の一端から径方向外側に延出された略円盤状の環状壁部102と、環状壁部102から入力軸26等の軸方向に延出された円筒状の筒状部110とを有する。ボス部101、環状壁部102および筒状部110は、例えばアルミニウム合金や鉄等の金属材料を鋳造することにより一体に成形される。
支持部材100のボス部101は、円筒状に形成されており、その外周面には、当該ボス部101に螺合されるナット91により軸受90のインナーレースが固定される。また、軸受90のアウターレースは、環状に形成されたカウンタドライブギヤ41の内周面に固定され、それによりカウンタドライブギヤ41は、ボス部101により回転自在に支持される。支持部材100の環状壁部102は、図3および図4に示すように、ボス部101の第1遊星歯車機構30側の端部(図3における右端部)から径方向外側に延出されており、ボス部101と筒状部110との間に延在する。
また、環状壁部102には、図3および図4に示すように、ボス部101の軸方向からみてカウンタドライブギヤ41に噛合するカウンタドリブンギヤ43の一部と重なり合って当該カウンタドリブンギヤ43の一部を囲むように凹部103が形成されている。すなわち、カウンタドリブンギヤ43には、図示しないパーキングポール(他の部材)と噛合可能なパーキングギヤ(歯部)43pが支持部材100と軸方向において対向するように形成されている。
凹部103は、カウンタドリブンギヤ43のパーキングギヤ部43pの歯部の一部を囲む略円弧状に延びる内周面103aと、当該パーキングギヤ部43pの側部と対向する平坦な側端面103bとを有する(図4参照)。このように、環状壁部102にカウンタドリブンギヤ43のパーキングギヤ部43pを囲む凹部103を形成することで、支持部材100とカウンタドリブンギヤ43(パーキングギヤ部43p)との干渉を抑制しつつ、パーキングギヤ部43pが凹部103内に入り込むように両者を近接させて動力伝達装置20の全体をコンパクト化することができる。
支持部材100の筒状部110は、環状壁部102の外周部から第1遊星歯車機構30側(図3における右側)に向けて入力軸26の軸方向に延出されるドラム部110dと、ボス部101の概ね全体を囲むように環状壁部102の外周部から第1遊星歯車機構30とは反対側(ボス部101や第2遊星歯車機構35側:図3における左側)に向けて軸方向に延出された延出部110eとを含む。筒状部110のドラム部110dは、完全な円筒状に形成される。これに対して、延出部110eは、ドラム部110dの径方向からみてカウンタドリブンギヤ43と重なると共に、当該カウンタドリブンギヤ43の一部すなわちパーキングギヤ部43pと干渉しないように、環状壁部102の凹部103が存在しない部分からドラム部110dと連続するように延出される。すなわち、延出部110eは、環状壁部102の凹部103付近にパーキングギヤ部43p(カウンタドリブンギヤ43の一部)と干渉しないように形成された(切り欠かれた)切欠部110n(図4および図6参照)を有し、当該凹部103付近には、延出部110eが存在しない。これにより、図4に示すように、筒状部110は、全体として、円柱面状の外周面110sを有する。
このように、カウンタドライブギヤ41を支持する支持部材100にドラム部110dおよび延出部110eを含む筒状部110を一体に成形することで、ドラム部110dおよび延出部110eがリブとしての機能をも果たすことから、支持部材100の強度を極めて良好に向上させることが可能となる。この結果、カウンタドライブギヤ41とカウンタドリブンギヤ43との間で動力が伝達される際に、カウンタドリブンギヤ43側からの荷重が支持部材100に作用しても当該支持部材100が変形するのを良好に抑制することができる。従って、カウンタドライブギヤ41とカウンタドリブンギヤ43とを適正に噛み合わせてギヤノイズを低減させることが可能となる。更に、支持部材100に筒状部110を一体に成形することで、部品点数を低減すると共に、自動変速機25ひいては動力伝達装置20の組立性を向上させることができる。
また、支持部材100のドラム部110dは、第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bをトランスミッションケース22に接続して回転不能に固定するブレーキB1(第2の係合要素)のブレーキドラムとして機能する。ブレーキB1は、図3に示すように、ブレーキハブ120と、ブレーキハブ120に嵌合される複数の摩擦プレート(第1摩擦係合プレート)121と、ドラム部110dの内周面に形成されたスプライン115に嵌合される複数のセパレータプレート(第2摩擦係合プレート)122およびバッキングプレート123とを含む。
ブレーキハブ120は、第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bと、クラッチC3およびC4により共用されるクラッチドラムとに連結され、第2サンギヤ36bや当該クラッチドラムと一体に回転可能である。また、ブレーキハブ120の外周面には、各摩擦プレート121の内周部に形成された凹凸部と係合可能なスプラインが形成されている。摩擦プレート121は、両面に摩擦材が貼着された環状部材である。セパレータプレート122は、両面が平滑に形成された環状部材であり、ブレーキハブ120に嵌合された複数の摩擦プレート121と交互に並ぶようにドラム部110dのスプライン115に嵌合される。バッキングプレート123は、図3中最も右側(第1遊星歯車機構30側)に配置される摩擦プレート121と当接可能となるようにドラム部110dのスプライン115に嵌合され、当該ドラム部110dに装着されたスナップリングにより軸方向に支持される。
更に、ブレーキB1は、図3に示すように、摩擦プレート121およびセパレータプレート122を押圧して摩擦係合させるピストン125と、ピストン125を付勢する複数のリターンスプリング(コイルバネ)126と複数のリターンスプリング126を支持するスプリング支持部材127とを含む。図示するように、支持部材100は、ドラム部110dの径方向内側に位置するように環状壁部102から入力軸26の軸方向に延出された円筒状のピストン支持部105を有する。
ピストン125は、摩擦プレート121およびセパレータプレート122よりも環状壁部102側で、ドラム部110dの内周面とピストン支持部105の外周面とにより移動自在に支持される。また、ピストン125の外周部とドラム部110dの内周面との間およびピストン125の内周部とピストン支持部105の外周面との間には、それぞれシール部材が配置され、ピストン125と、ドラム部110dと、ピストン支持部105を含む環状壁部102とによりブレーキB1を係合させるための作動油が供給される係合油室130が画成される。
図3からわかるように、係合油室130は、ドラム部110dの径方向内側かつ環状壁部102の凹部103の軸方向における内側に位置するように画成される。このように、支持部材100に一体に成形されたドラム部110dの内側にブレーキB1の係合油室130を画成することで、ブレーキB1ひいては自動変速機25をコンパクト化することが可能となる。また、環状壁部102の凹部103の内側にブレーキB1の係合油室130が画成されることで、作動油の漏出を防止すべく環状壁部102の凹部103の周辺に切り欠き(開口)が形成されないことになる。これにより、上述のような凹部103を形成するのに伴う支持部材100の強度の低下を抑制することができる。
更に、本実施形態において、ピストン125と対向して係合油室130を画成する環状壁部102の内面は、凹部103の内側に位置する部分が他の部分よりもピストン125側に突出するように形成される。すなわち、図3および図5に示すように、凹部103の内側に位置する環状壁部102の内面105bは、係合油室130を画成する環状壁部102の他の内面105aよりもピストン125側に突出する。そして、支持部材100には、図5に示すように、係合油室130と連通する作動油給排孔107が凹部103から周方向に離間するように形成されている。本実施形態において、作動油給排孔107は、入力軸26の軸心を通って鉛直方向に延びる平面に関して凹部103と概ね対称となる位置に形成されており、トランスミッションケース22の側部に取り付けられる油圧制御装置60(リニアソレノイドバルブの吐出ポート)に接続される。
これにより、作動油給排孔107を介して油圧制御装置60から係合油室130に作動油(係合油圧)を供給すると共に、作動油給排孔107を介して係合油室130から作動油を排出することが可能となる。また、係合油室130の凹部103の内側に位置する部分を他の部分に比べてピストン125の軸方向に短く(浅く)して容積を減らすことで、環状壁部102ひいては支持部材100の強度を向上させつつ、当該凹部103の内側に位置する部分から、それと離間した作動油給排孔107へと作動油を戻しやすくして作動油の排出性を向上させることができる。
一方、延出部110eのボス部101側の先端部(図3における左端部)の外周面110sからは、ボルト99が挿通されるボルト孔(貫通孔)111aを有する複数(本実施形態で、例えば8個)の締結部111が周方向に間隔をおいて径方向外側に延出されている。複数の締結部111は、ボス部101の軸方向における中央部付近(カウンタドライブギヤ41)と径方向からみて軸方向に重なると共に、当該ボス部101により支持されるカウンタドライブギヤ41に噛合するカウンタドリブンギヤ43と干渉しないように延出部110eと一体に形成される。また、図4および図6に示すように、延出部110eの内周面と環状壁部102との間には、複数のリブ113が放射状に延びるように形成されている。これにより、支持部材100の強度をより向上させることができる。
更に、筒状部110の外周面110sには、各締結部111からドラム部110dの第1遊星歯車機構30側の開放端部(図3における右端部)まで延びる窪み112が形成されている。これにより、支持部材100をトランスミッションケース22に締結するに際して、筒状部110の外周面110sに形成された窪み112を締結工具等の逃げ部(逃げ溝)として用いることができる。従って、筒状部110(延出部110e)の外周面110sからの締結部111の径方向外側への張り出しを抑えて支持部材100ひいては自動変速機25をよりコンパクト化することが可能となる。なお、本実施形態において、ドラム部110dのスプライン115は、スプライン歯を間引くことにより外周面110sの窪み112の裏側に位置するように形成される欠歯部116を有する。これにより、外周面110sに窪み112を形成しても、筒状部110ひいては支持部材100の強度を良好に保つことが可能となる。
また、支持部材100には、図4、図6および図7に示すように、環状壁部102から延出部110eに沿って締結部111の端面付近まで突出する有底筒状(箱状)のリブ部117が鋳造により形成されている。リブ部117は、図4および図6に示すように、延出部110eの切欠部110nおよび環状壁部102の凹部103に近接する2つの締結部111x,111yのうち、デフリングギヤ45に近接する一方の締結部111xと切欠部110nおよび凹部103との周方向における間で、延出部110eと一体化される。そして、図7に示すように、リブ部117は、底部117bがドラム部110dの径方向からみて締結部111と重なるように形成され、支持部材100(筒状部110)の軸方向に延び内部油路117pを有する。内部油路117pは、支持部材100を鋳造する際に、ブレーキB1の係合油室130に連通するように鋳抜かれる。
更に、支持部材100は、延出部110eの先端部の外周面110sから径方向外側に突出するように、デフリングギヤ45に近接する上記一方の締結部111xと一体化された突出部118を有する。突出部118は、支持部材100(筒状部110)の径方向に延在してリブ部の内部油路117pと連通する連通油路118pと、突出部118の先端部で支持部材100(筒状部110)の軸方向に延在して連通油路118pと連通する油孔118hとを有する。本実施形態において、連通油路118pおよび油孔118hは、支持部材100の製造後にドリル等を用いて突出部118に穿設される。突出部118の連通油路118pの開放端は、図7に示すように、プラグ119により閉鎖される。
また、突出部118は、図7に示すように、トランスミッションケース22の内周面と当接し、油孔118hは、トランスミッションケース22に形成された油孔22hと連通する。更に、支持部材100の突出部118は、油孔22hおよび118hに螺合される図示しないボルトによりトランスミッションケース22に締結される。油孔22hおよび118hにボルトが螺合されることで、連通油路118p内の作動油がトランスミッションケース22の外に漏出することはない。
上述のように、動力伝達装置20の支持部材100には、ブレーキB1の係合油室130に連通するように鋳抜かれた内部油路117pを有する有底筒状のリブ部117が、環状壁部102から延出部110eに沿って突出するように鋳造により形成される。これにより、支持部材100の鋳造に際して、後工程でドリル等により孔を穿設するために内部油路117pの設置個所を肉厚に形成する必要がなくなる。従って、内部油路117p周辺での鋳巣の発生を良好に抑制し、当該内部油路117p周辺における支持部材100の強度を良好に確保することができる。
また、動力伝達装置20では、図6に示すように、カウンタドリブンギヤ43と一体に回転するドライブピニオンギヤ44に噛合するデフリングギヤ45がボス部101の軸方向からみて支持部材100(凹部103の図中下方の部分)と部分的に重なり合う。このため、トランスミッションケース22に対する支持部材100の締結に際して、締結工具等がデフリングギヤ45と干渉しないように、延出部110eの切欠部110nや環状壁部102の凹部103に近接する2つの締結部111x,111yのうち、デフリングギヤ45に近接する締結部111xを他方の締結部111yに比べて切欠部110nおよび凹部103から周方向に離間させる必要がある。そして、このようにデフリングギヤ45に近接することになる締結部111xを切欠部110nおよび凹部103から周方向に離間させると、当該締結部111xと切欠部110nおよび凹部103との周方向における間に位置する延出部110eの強度が低下してしまうおそれがある。
これを踏まえて、動力伝達装置20では、上述のように、デフリングギヤ45に近接する一方の締結部111xと切欠部110nおよび凹部103との周方向における間に有底筒状のリブ部117が設けられる。これにより、締結部111x付近における延出部110eや、切欠部110nおよび凹部103付近における延出部110eや環状壁部102の強度をより向上させることができる。この結果、ボルト99を介してトランスミッションケース22に締結されてカウンタドライブギヤ41を回転自在に支持する支持部材100の強度を極めて良好に確保することが可能となる。
更に、支持部材100は、延出部110eの先端から径方向外側に突出する突出部118を有し、突出部118には、リブ部117の内部油路117pおよびトランスミッションケース22に形成された油孔22hと連通する連通油路118pが形成されている。これにより、リブ部117の内部油路117pに、トランスミッションケース22外の例えば油圧検査装置といった油圧機器を容易に接続することが可能となり、内部油路117pおよび連通油路118pをブレーキB1の係合油室130に供給された係合油圧を検出するための検査用油路として利用することができる。
すなわち、動力伝達装置20の組み立て完了後や、動力伝達装置20の点検整備時には、トランスミッションケース22の油孔22hおよび突出部118の油孔118hに螺合されたボルトが取り外され、油孔22hには、油圧センサを含む油圧検査装置が接続される。そして、油孔22hおよび118hを介して油圧検査装置が連通油路118pおよび内部油路117pに接続された状態で油圧制御装置60から係合油室130に油圧を供給すれば、当該油圧検査装置によって係合油室130に供給されている油圧を検出し、当該係合油室130に適正に油圧が供給されているか否かを検査することが可能となる。
ただし、リブ部117の内部油路117pおよび突出部118の連通油路118pは、ブレーキB1の係合油室130に係合油圧を供給するための係合油圧供給油路として利用されてもよい。すなわち、トランスミッションケース22の油孔22hに油圧制御装置60を接続すれば、突出部118の連通油路118pやリブ部117の内部油路117pを介してブレーキB1の係合油室130に係合油圧を供給することが可能となる。
以上説明したように、本発明による動力伝達装置は、変速機と、前記変速機を収容するケースと、前記変速機からの動力が伝達されるカウンタドライブギヤと、前記カウンタドライブギヤに噛合するカウンタドリブンギヤとを含む動力伝達装置において、前記カウンタドライブギヤを回転自在に支持するボス部と、前記ボス部から径方向外側に延出された環状壁部と、前記環状壁部の外周部から軸方向に延出される円筒状のドラム部と、前記環状壁部から前記ドラム部とは反対側に向けて軸方向に延出された延出部と、前記延出部の先端部に前記環状壁部の周方向に間隔をおいて形成されると共にそれぞれボルトを介して前記ケースに締結される複数の締結部とを有する支持部材と、ピストンと、前記支持部材の前記ドラム部に嵌合される摩擦係合プレートと、前記ピストンと前記支持部材とにより画成される係合油室とを有し、前記変速機の何れかの回転要素を前記支持部材に接続して回転不能に固定可能なブレーキとを備え、前記延出部は、前記ドラム部の径方向からみて前記カウンタドリブンギヤと重なるように形成されると共に、該カウンタドリブンギヤの一部と干渉しないように形成された切欠部を有し、前記支持部材には、前記係合油室に連通する内部油路を有すると共に前記環状壁部から前記延出部に沿って突出する有底筒状のリブ部が形成され、前記リブ部は、前記延出部の前記切欠部に近接する2つの前記締結部のうちの一方と、該切欠部との前記周方向における間に、前記径方向からみて底部が前記締結部と重なるように設けられることを特徴とする。
この動力伝達装置において、支持部材の延出部は、ドラム部の径方向からみてカウンタドリブンギヤと重なるように形成されると共に、当該カウンタドリブンギヤの一部と干渉しないように形成された切欠部を有する。また、支持部材には、係合油室に連通する内部油路を有すると共に環状壁部から延出部に沿って突出する有底筒状のリブ部が形成される。そして、リブ部は、延出部の切欠部に近接する2つの締結部のうちの一方と、当該切欠部との周方向における間に、径方向からみて底部が締結部と重なるように設けられる。これにより、切欠部付近における延出部や環状壁部の強度をより向上させることができる。この結果、ボルトを介してトランスミッションケースに締結されてカウンタドライブギヤを回転自在に支持する支持部材の強度を極めて良好に確保することが可能となる。
また、前記動力伝達装置は、前記カウンタドリブンギヤと一体に回転するピニオンギヤと、前記ピニオンギヤに噛合するデフリングギヤとを更に含んでもよく、前記環状壁部は、前記ボス部の軸方向からみて前記カウンタドリブンギヤの一部と重なり合って該カウンタドリブンギヤを部分的に囲むように形成された凹部を有してもよく、前記リブ部は、前記環状壁部の前記凹部に近接する2つの前記締結部のうち、前記デフリングギヤに近接する一方の締結部と、該凹部および前記切欠部との前記周方向における間に設けられてもよい。
このような動力伝達装置では、ケースに対する支持部材の締結に際して、締結工具等がデフリングギヤと干渉しないように、延出部の切欠部や環状壁部の凹部に近接する2つの締結部のうち、デフリングギヤに近接する一方を他方に比べて切欠部および凹部から周方向に離間させなければならないことがある。そして、このようにデフリングギヤに近接することになる締結部を凹部から周方向に離間させると、当該締結部と切欠部および凹部との周方向における間に位置する延出部の強度が低下してしまうおそれがある。従って、かかる動力伝達装置において、デフリングギヤに近接する一方の締結部と切欠部および凹部との周方向における間に有底筒状のリブ部を設けることで、当該一方の締結部付近における延出部の強度をより向上させることが可能となる。
更に、前記支持部材は、前記延出部の前記先端部から径方向外側に突出する突出部を有してもよく、前記突出部には、前記リブ部の前記内部油路および前記ケースに形成された油孔と連通する連通油路が形成されてもよい。これにより、リブ部の内部油路に、ケース外の油圧機器を容易に接続することが可能となる。
また、前記リブ部の前記内部油路および前記突出部の前記連通油路は、前記係合油室に供給された係合油圧を検出するための検査用油路を構成してもよい。すなわち、ケースに形成された油孔を介して油圧検査装置(油圧センサ)等を突出部の連通油路およびリブ部の内部油路に接続した状態でブレーキの係合油室に油圧を供給すれば、当該油圧検査装置によって係合油室に供給されている油圧を検出し、当該係合油室に適正に油圧が供給されているか否かを検査することが可能となる。
更に、前記リブ部の前記内部油路および前記突出部の前記連通油路は、前記係合油室に係合油圧を供給するための係合油圧供給油路を構成してもよい。すなわち、ケースに形成された油孔に油圧制御装置を接続すれば、突出部の連通油路やリブ部の内部油路を介してブレーキの係合油室に係合油圧を供給することが可能となる。
また、前記ボス部、前記環状壁部、前記ドラム部、前記延出部、前記複数の締結部および前記リブ部は、金属材料を鋳造することにより一体に成形されてもよく、前記リブ部の前記内部油路は、前記係合油室に連通するように鋳抜かれてもよい。これにより、支持部材の鋳造に際して、後工程でドリル等により孔を穿設するために内部油路の設置個所を肉厚に形成する必要がなくなるので、内部油路周辺での鋳巣の発生を良好に抑制することが可能となる。
そして、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記発明を実施するための形態は、あくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本発明は、動力伝達装置の製造産業等において利用可能である。
20 動力伝達装置、22 トランスミッションケース、22h 油孔、23 発進装置、23c ロックアップクラッチ、23d ダンパ機構、23o ワンウェイクラッチ、23p ポンプインペラ、23s ステータ、23t タービンランナ、24 オイルポンプ、25 自動変速機、26 入力軸、30 第1遊星歯車機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33a,33b ピニオンギヤ、34 プラネタリキャリヤ、35 第2遊星歯車機構、36a 第1サンギヤ、36b 第2サンギヤ、37 リングギヤ、38a ショートピニオンギヤ、38b ロングピニオンギヤ、39 プラネタリキャリヤ、40 ギヤ機構、41 カウンタドライブギヤ、42 カウンタシャフト、43 カウンタドリブンギヤ、43p パーキングギヤ部、44 ドライブピニオンギヤ、45 デフリングギヤ、50 デファレンシャルギヤ、51 ドライブシャフト、60 油圧制御装置、90 軸受、91 ナット、99 ボルト、100 支持部材、101 ボス部、102 環状壁部、103 凹部、103a 内周面、103b 側端面、105 ピストン支持部、105a,105b 内面、107 作動油給排孔、110 筒状部、110d ドラム部、110e 延出部、110n 切欠部、110s 外周面、111,111x,111y 締結部、111a ボルト孔、112 窪み、113 リブ、115 スプライン、116 欠歯部、117 リブ部、117b 底部、117p 内部油路、118 突出部、118h 油孔、118p 連通油路、119 プラグ、120 ブレーキハブ、121 摩擦プレート、122 セパレータプレート、123 バッキングプレート、125 ピストン、126 リターンスプリング、127 スプリング支持部材、130 係合油室、B1,B2 ブレーキ、C1,C2,C3,C4 クラッチ、F1 ワンウェイクラッチ。

Claims (6)

  1. 変速機と、前記変速機を収容するケースと、前記変速機からの動力が伝達されるカウンタドライブギヤと、前記カウンタドライブギヤに噛合するカウンタドリブンギヤとを含む動力伝達装置において、
    前記カウンタドライブギヤを回転自在に支持するボス部と、前記ボス部から径方向外側に延出された環状壁部と、前記環状壁部の外周部から軸方向に延出される円筒状のドラム部と、前記環状壁部から前記ドラム部とは反対側に向けて軸方向に延出された延出部と、前記延出部の先端部に前記環状壁部の周方向に間隔をおいて形成されると共にそれぞれボルトを介して前記ケースに締結される複数の締結部とを有する支持部材と、
    ピストンと、前記支持部材の前記ドラム部に嵌合される摩擦係合プレートと、前記ピストンと前記支持部材とにより画成される係合油室とを有し、前記変速機の何れかの回転要素を前記支持部材に接続して回転不能に固定可能なブレーキとを備え、
    前記延出部は、前記ドラム部の径方向からみて前記カウンタドリブンギヤと重なるように形成されると共に、該カウンタドリブンギヤの一部と干渉しないように形成された切欠部を有し、
    前記支持部材には、前記係合油室に連通する内部油路を有すると共に前記環状壁部から前記延出部に沿って突出する有底筒状のリブ部が形成され、
    前記リブ部は、前記延出部の前記切欠部に近接する2つの前記締結部のうちの一方と、該切欠部との前記周方向における間に、前記径方向からみて底部が前記締結部と重なるように設けられることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の動力伝達装置において、
    前記カウンタドリブンギヤと一体に回転するピニオンギヤと、前記ピニオンギヤに噛合するデフリングギヤとを更に含み、
    前記環状壁部は、前記ボス部の軸方向からみて前記カウンタドリブンギヤの一部と重なり合って該カウンタドリブンギヤを部分的に囲むように形成された凹部を有し、
    前記リブ部は、前記環状壁部の前記凹部に近接する2つの前記締結部のうち、前記デフリングギヤに近接する一方の締結部と、該凹部および前記切欠部との前記周方向における間に設けられることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項1または2に記載の動力伝達装置において、
    前記支持部材は、前記延出部の前記先端部から径方向外側に突出する突出部を有し、
    前記突出部には、前記リブ部の前記内部油路および前記ケースに形成された油孔と連通する連通油路が形成されていることを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項3に記載の動力伝達装置において、
    前記リブ部の前記内部油路および前記突出部の前記連通油路は、前記係合油室に供給された係合油圧を検出するための検査用油路を構成することを特徴とする動力伝達装置。
  5. 請求項3に記載の動力伝達装置において、
    前記リブ部の前記内部油路および前記突出部の前記連通油路は、前記係合油室に係合油圧を供給するための係合油圧供給油路を構成することを特徴とする動力伝達装置。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の動力伝達装置において、
    前記ボス部、前記環状壁部、前記ドラム部、前記延出部、前記複数の締結部および前記リブ部は、金属材料を鋳造することにより一体に成形され、
    前記リブ部の前記内部油路は、前記係合油室に連通するように鋳抜かれることを特徴とする動力伝達装置。
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