JP2013210009A - 変速装置 - Google Patents

変速装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013210009A
JP2013210009A JP2012078830A JP2012078830A JP2013210009A JP 2013210009 A JP2013210009 A JP 2013210009A JP 2012078830 A JP2012078830 A JP 2012078830A JP 2012078830 A JP2012078830 A JP 2012078830A JP 2013210009 A JP2013210009 A JP 2013210009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
brake band
case
drum
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012078830A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Aoki
敏彦 青木
Kazuya Kawamura
和也 川村
Hirotaka Ueda
浩隆 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2012078830A priority Critical patent/JP2013210009A/ja
Publication of JP2013210009A publication Critical patent/JP2013210009A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

【課題】ブレーキバンドの係合部が押圧部材と係合する前に当該ブレーキバンドをケースに対してより確実に位置決めして変速装置の組立性を向上させる。
【解決手段】自動変速機25は、ブレーキバンド10の係合部10eがピストンロッド501と係合する前に当該係合部10eと係合してブレーキバンド10をトランスミッションケース22に位置決めする突起22pを有しており、突起22pは、ブレーキバンド10の係合部10eと面接触するように形成されている。これにより、トランスミッションケース22の突起22pとブレーキバンド10の係合部10eとを係合させた後、ブレーキバンド10およびドラム部材11が組み付けられたトランスミッションケース22の搬送時等においてもブレーキバンド10の弾性力に抗して係合部10eと突起22pとの係合を良好に維持することが可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、バンドブレーキを含む複数の係合要素の係脱により複数の変速段を形成可能な変速装置に関する。
従来、この種の変速装置のバンドブレーキとして、クラッチドラムとして兼用されるブレーキドラムと、一端がボルトを介してケースに固定されると共にブレーキドラムに巻回されるブレーキバンドと、ケースに取り付けられると共にブレーキバンドの他端に設けられた係合部と係合するピストンロッドを有するピストンとを含むものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この変速装置では、油圧によりピストンを駆動してピストンロッドによってブレーキバンドの係合部を押圧すれば、ブレーキバンドが縮径し、それによりブレーキドラムを締め付けてケースに対して回転不能に固定することができる。
特開2006−212757号公報
ここで、上述のように構成されるバンドブレーキのケースへの組み付けに際し、ブレーキバンドは、それ自体の弾性力(張力)により外方に拡がろうとし、ケース内でブレーキバンドが外方に拡がってしまうと、ブレーキバンドとピストンロッドとを係合させ得なくなって、バンドブレーキの組立性が悪化してしまうおそれがある。従って、バンドブレーキのケースへの組み付けに際しては、ブレーキバンドの係合部と押圧部材としてのピストンロッドとを係合させる前に、例えばブレーキバンドをケースに設けられた突起と係合させる等して当該ケースに位置決め(仮止め)しておく必要がある。しかしながら、上述のようにブレーキバンドを位置決め(仮止め)したとしても、半製品の搬送に際して当該半製品に外力が加わった場合には、ブレーキバンドの弾性力によりケース(突起)とブレーキバンド(係合部)との係合が解除されてしまうこともあり、このような場合、ケース内でブレーキバンド(係合部)が本来の位置から移動することより、ブレーキバンドとピストンロッドとを係合させることができなくなり、変速装置の組立性が悪化してしまう。
そこで、本発明は、ブレーキバンドの係合部が押圧部材と係合する前に当該ブレーキバンドをケースに対してより確実に位置決めして変速装置の組立性を向上させることを主目的とする。
本発明による変速装置は、上記主目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明による変速装置は、
バンドブレーキを含む複数の係合要素と、該複数の係合要素を収容するケースとを含み、前記複数の係合要素の係脱により複数の変速段を形成可能な変速装置において、
前記バンドブレーキは、ブレーキドラムと、一端がケースに固定されると共に前記ブレーキドラムに巻回されるブレーキバンドと、前記ブレーキバンドの他端に設けられた係合部と係合する押圧部材とを含み、
前記ケースには、前記ブレーキバンドの係合部が前記押圧部材と係合する前に該係合部と係合して該ブレーキバンドを該ケースに位置決めする突起が形成されており、
前記ケースの前記突起は、前記ブレーキバンドの前記係合部と面接触するように形成されていることを特徴とする。
この変速装置を構成するバンドブレーキのケースへの組み付けに際しては、ブレーキバンドとブレーキドラムとをケース内に配置すると共にブレーキバンドの係合部とケースの突起とを係合させ、その後、押圧部材をケースに取り付けると共にブレーキバンドの係合部と係合させ、当該係合部とケースの突起との係合を解除する。ここで、この変速装置では、ケースの突起がブレーキバンドの係合部と面接触するように形成されていることから、ブレーキバンドの係合部とケースの突起とを係合させた後、ブレーキバンドおよびブレーキドラムが組み付けられたケースの搬送時等においてもブレーキバンドの弾性力に抗して係合部と突起との係合を良好に維持することが可能となる。従って、ブレーキバンドをケースに対して精度よく維持決めした状態で押圧部材とブレーキバンドの係合部とを係合させることができる。この結果、ブレーキバンドの係合部が押圧部材と係合する前に当該ブレーキバンドをケースに対してより確実に位置決めして変速装置の組立性を向上させることが可能となる。
また、前記変速装置は、前記係合要素を3つ以上含むものであってもよく、前記ブレーキドラム内には、少なくとも2つの係合要素が該ブレーキドラムの軸方向に並ぶように配置されてもよい。このように少なくとも2つの係合要素がブレーキドラム内に軸方向に並ぶように配置される場合、ブレーキドラムの軸長が増加し、ケース内におけるブレーキバンドと他の部材との間に比較的大きな間隔が形成されることがある。このため、バンドブレーキのケースへの組み付けに際し、ブレーキバンドの係合部が押圧部材と係合する前に当該係合部とケース(突起)との係合が解除されてしまうと、ブレーキバンドがケースの奥に入り込んでしまい、取り出しに手間を要するおそれがある。従って、少なくとも2つの係合要素がブレーキドラム内に軸方向に並ぶように配置される変速装置において、ケースの突起をブレーキバンドの係合部と面接触するように形成することは、ブレーキバンドをケースに対してより確実に位置決めして組立性を向上させる上で極めて有用である。
更に、前記係合部は、前記ブレーキドラムの軸方向に隣り合う第1傾斜面と第2傾斜面とにより画成される断面逆V字状の凹面を有してもよく、前記突起は、前記第1傾斜面と面接触する傾斜面を有してもよく、前記押圧部材は、前記第2傾斜面と当接するように前記ケースに取り付けられてもよい。これにより、ブレーキバンドの係合部の第1傾斜面と突起の傾斜面とを面接触させて係合部と突起との係合を良好に維持しながら、押圧部材を第2傾斜面に当接させることができる。そして、突起の傾斜面と係合部の第1傾斜面とを面接触させることで、突起と係合部とが面接触しない場合に比べて、ブレーキバンドの弾性力に抗して係合部を押圧部材に寄せることが可能となり、押圧部材を第1傾斜面により近接させた状態で係合部と係合させることができる。従って、かかる構成によれば、ブレーキバンドと押圧部材とを係合させることができなくなって変速装置の組立性を悪化させてしまうのを極めて良好に抑制することが可能となる。なお、第2傾斜面と当接した押圧部材により係合部が押圧されることで、係合部とケースの突起との係合が解除されることになる。
また、前記突起は、前記傾斜面の一端から前記ブレーキドラムの軸方向に延出された平坦面と、前記傾斜面の他端から前記平坦面と直交する方向に沿って延出された側面とを更に有してもよい。このように傾斜面の一端からブレーキドラムの軸方向に平坦面を延出することで、側面の長さを短くし過ぎることなく、係合部と面接触可能な突起の強度を良好に確保することが可能となる。
更に、前記ケースは、金型を用いた鋳造により形成されてもよく、前記突起は、該ケースと一体に形成されると共に、該突起の前記傾斜面は、前記金型の抜き方向に傾斜するものであってもよい。これにより、ブレーキバンドをケースに対してより確実に位置決め可能な突起を容易にケースと一体に形成することが可能となる。
本発明の一実施例に係る自動変速機25を備えた動力伝達装置20の概略構成図である。 自動変速機25の各変速段とクラッチおよびブレーキの作動状態との関係を表す作動表である。 自動変速機25を示す部分断面図である。 自動変速機25を示す断面図である。 自動変速機25の要部拡大斜視図である。 自動変速機25の要部拡大図である。 自動変速機25の要部拡大図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る動力伝達装置20の概略構成図である。同図に示す動力伝達装置20は、前輪駆動式の車両に搭載される図示しないエンジンのクランクシャフトに接続されると共にエンジンからの動力を図示しない左右の駆動輪(前輪)に伝達可能なものである。図示するように、動力伝達装置20は、金型を用いた鋳造により形成されるトランスミッションケース22や、当該トランスミッションケース22に連結される図示しないコンバータハウジングの内部に収容される流体伝動装置(トルクコンバータ)23およびオイルポンプ24、トランスミッションケース22の内部に配置される自動変速機25、ギヤ機構28、差動機構(デファレンシャルギヤ)29等を備える。
流体伝動装置23は、エンジンのクランクシャフトに接続される入力側のポンプインペラ23pや、自動変速機25の入力軸26に接続された出力側のタービンランナ23t、ポンプインペラ23pおよびタービンランナ23tの内側に配置されてタービンランナ23tからポンプインペラ23pへの作動油の流れを整流するステータ23s、ステータ23sの回転方向を一方向に制限するワンウェイクラッチ23o、ロックアップクラッチ23c等を含むトルクコンバータとして構成される。ただし、流体伝動装置23は、ステータ23sを有さない流体継手として構成されてもよい。オイルポンプ24は、ポンプボディとポンプカバーとからなるポンプアッセンブリと、ハブを介して流体伝動装置23のポンプインペラ23pに接続された外歯ギヤとを備えるギヤポンプとして構成されている。オイルポンプ24は、エンジンからの動力により駆動され、図示しないオイルパンに貯留されている作動油(ATF)を吸引して図示しない油圧制御装置へと圧送する。
自動変速機25は、8段変速式の変速機として構成されており、図1に示すように、入力軸26や出力軸27に加えて、ダブルピニオン式の第1遊星歯車機構30と、ラビニヨ式の第2遊星歯車機構35と、入力側から出力側までの動力伝達経路を変更するための4つのクラッチC1,C2,C3およびC4、2つのブレーキB1およびB2、並びにワンウェイクラッチF1とを含む。自動変速機25の出力軸27は、中空に形成されており、ギヤ機構28および差動機構29を介して図示しない駆動輪に連結される。
第1遊星歯車機構30は、外歯歯車であるサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ32と、互いに噛合すると共に一方がサンギヤ31に、他方がリングギヤ32に噛合する2つのピニオンギヤ33a,33bの組を自転かつ公転自在に複数保持するプラネタリキャリア34とを有する。図示するように、第1遊星歯車機構30のサンギヤ31は、トランスミッションケース22に固定されており、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリア34は、入力軸26に一体回転可能に接続されている。また、第1遊星歯車機構30は、いわゆる減速ギヤとして構成されており、入力要素であるプラネタリキャリア34に伝達された動力を減速して出力要素であるリングギヤ32から出力する。
第2遊星歯車機構35は、外歯歯車である第1サンギヤ36aおよび第2サンギヤ36bと、第1および第2サンギヤ36a,36bと同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ37と、第1サンギヤ36aに噛合する複数のショートピニオンギヤ38aと、第2サンギヤ36bおよび複数のショートピニオンギヤ38aに噛合すると共にリングギヤ37に噛合する複数のロングピニオンギヤ38bと、複数のショートピニオンギヤ38aおよび複数のロングピニオンギヤ38bを自転自在(回転自在)かつ公転自在に保持するプラネタリキャリア39とを有する。第2遊星歯車機構35のリングギヤ37は、出力軸27に接続されており、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリア39は、ワンウェイクラッチF1を介してトランスミッションケース22により支持される。
クラッチC1は、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第1サンギヤ36aとを締結すると共に両者の締結を解除することができる油圧クラッチ(摩擦係合要素)である。クラッチC2は、入力軸26と第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリア39とを締結すると共に両者の締結を解除することができる油圧クラッチである。クラッチC3は、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを締結すると共に両者の締結を解除することができる油圧クラッチである。クラッチC4は、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリア34と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを締結すると共に両者の締結を解除することができる油圧クラッチである。ブレーキB1は、第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bをトランスミッションケース22に対して回転不能に固定すると共に第2サンギヤ36bのトランスミッションケース22に対する固定を解除することができる油圧ブレーキ(摩擦係合要素)である。ブレーキB2は、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリア39をトランスミッションケース22に対して回転不能に固定すると共にプラネタリキャリア39のトランスミッションケース22に対する固定を解除することができる油圧ブレーキである。
これらのクラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2は、図示しない油圧制御装置による作動油の給排を受けて動作する。図2に、自動変速機25の各変速段とクラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2、並びにワンウェイクラッチF1の作動状態との関係を表した作動表を示す。自動変速機25は、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2を図2の作動表に示す状態とすることで前進1〜8速の変速段と後進1速および2速の変速段とを提供する。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2の少なくとも何れかは、ドグクラッチといった噛み合い係合要素とされてもよい。
図3は、自動変速機25を示す部分断面図である。同図に示すように、自動変速機25のクラッチC1,C3およびC4は、何れも多板摩擦式油圧クラッチとして構成されている。また、ブレーキB1は、一端がトランスミッションケース22に固定されると共に他端が押圧部材としてのピストンロッド501により押圧されるブレーキバンド10を含むバンドブレーキとして構成されている。そして、自動変速機25は、クラッチC3(第1クラッチ)のクラッチドラムおよびブレーキB1のブレーキドラムとして兼用される有底円筒状のドラム部材11を含み、ドラム部材11の内部にクラッチC1、C3およびC4、並びに第1遊星歯車機構30が配置される。すなわち、ドラム部材11の内部には、クラッチC4(第2クラッチ)、第1遊星歯車機構30、クラッチC1(第3クラッチ)が図示しないエンジン側(図中右側)からこの順番で自動変速機25(ドラム部材11)の軸方向に並ぶように配置され、クラッチC3は、クラッチC4の外周側に配置される。
ドラム部材11は、インナードラム12と、インナードラム12の外周に固定されるアウタードラム(円筒部)15とを含む。インナードラム12は、金属材を切削加工することにより形成されており、自動変速機25の軸方向に延在する概ね円筒状の内筒部121と、内筒部121の一端(図中右端)から径方向外側に延出された環状の側壁部122とを有する。インナードラム12の内筒部121は、トランスミッションケース22と一体化されたオイルポンプ24のポンプカバーから延出されて入力軸26の外周側で当該入力軸26と平行に延在する中空のボス部24aにスリーブ13を介して回転自在に嵌合される。また、ボス部24aの遊端部は、ドラム部材11の長手方向略中央部付近に位置し、当該ボス部24aの遊端部とインナードラム12の内筒部121の遊端部(図中左端部)との間には1個のラジアルベアリング(第1のベアリング)91が配置される。これにより、ドラム部材11は、ラジアルベアリング91によりボス部24a(トランスミッションケース22)に対して回転自在に支持される。更に、インナードラム12の側壁部122からは、内筒部121とアウタードラム15との間に位置するように、短尺円筒状の固定部123が軸方向内側(図中左側)に延出されている。
ドラム部材11のアウタードラム15は、例えば円形の板材を回転させながら外周にスプライン形成用の歯型を有する金型にローラで押圧するフローフォーミングにより、内周側にスプライン151を有すると共に外周側にブレーキバンド10により締め付けられる円柱面状の係合面152を有するように形成されたものである。係合面152は、ブレーキバンド10の最大幅よりも長い軸長を有し、当該係合面152には、フローフォーミング加工後に平滑加工が施される。また、アウタードラム15の基端部は、径方向内側に延出されており、インナードラム12の側壁部122の外周に溶接により固定される。そして、アウタードラム15は、図示するように、その開口端部付近でスプライン151に嵌合される連結部材16を介して第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bに一体回転可能に連結される。そして、ドラム部材11は、トランスミッションケース22と一体化されると共に軸受を介して出力軸27を回転自在に支持する中空の軸支持部(センターピース)22aよりもエンジン側(図3中右側)に位置するようにトランスミッションケース22の内部に配置される。
クラッチC1は、連結部材100を介して第2遊星歯車機構35の第1サンギヤ36aに連結されるクラッチドラム101と、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と一体化されたクラッチハブ102と、クラッチドラム101の内周面に形成されたスプラインに嵌合される複数のクラッチプレート(相手板)103と、クラッチハブ102の外周面に形成されたスプラインに嵌合される複数のクラッチプレート(摩擦板)104と、クラッチプレート103,104を押圧可能なクラッチピストン105とを含む。クラッチピストン105は、連結部材100の筒状部100aに摺動自在に嵌合され、当該連結部材100と共に係合側油室106を画成する。また、筒状部100aには、クラッチピストン105よりもエンジン側(図中右側)に位置するようにキャンセルプレート107が固定される。キャンセルプレート107は、クラッチピストン105と共に係合側油室106内で発生する遠心油圧をキャンセルするためのキャンセル油室108を画成し、クラッチピストン105とキャンセルプレート107との間には、リターンスプリング109が配置される。
クラッチC3は、ドラム部材11をクラッチドラムとして利用すると共に、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と一体化されたクラッチハブ102をクラッチC3と兼用する。そして、クラッチC3は、ドラム部材11のアウタードラム15の内周面に形成されたスプライン151に嵌合される複数のクラッチプレート(相手板)303と、クラッチハブ102のスプラインに嵌合される複数のクラッチプレート(摩擦板)304と、クラッチプレート303,304を押圧可能なクラッチピストン305とを含む。クラッチピストン305は、インナードラム12の側壁部122に形成された固定部123の外周に摺動自在に嵌合されると共に、アウタードラム15の内周面に形成されたスプライン151と係合し、インナードラム12およびアウタードラム15と共に係合側油室306を画成する。また、ドラム部材11の側壁部122に形成された固定部123には、クラッチピストン305よりもクラッチC1側(図中左側)に位置するようにリベット14を介してキャンセルプレート307が固定(締結)される。キャンセルプレート307は、クラッチピストン305と共に係合側油室306内で発生する遠心油圧をキャンセルするためのキャンセル油室308を画成し、クラッチピストン305とキャンセルプレート307との間には、リターンスプリング309が配置される。
クラッチC4は、図3に示すように、径方向からみて少なくとも一部がクラッチC3と重なるように当該クラッチC3の内側に配置される。クラッチC4は、クラッチC3のキャンセルプレート307と共にリベット14を介してドラム部材11の固定部123に締結されるクラッチドラム401と、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリア34と一体化されたクラッチハブ402と、クラッチドラム401の内周面に形成されたスプラインに嵌合される複数の環状のクラッチプレート(相手板)403と、クラッチハブ402の外周面に形成されたスプラインに嵌合される複数の環状のクラッチプレート(摩擦板)404と、クラッチプレート403,404を押圧可能なクラッチピストン405とを含む。クラッチピストン405は、インナードラム12の内筒部121の外周に摺動自在に嵌合されると共に、クラッチドラム401の内周面に形成されたスプラインと係合し、インナードラム12の内筒部121および側壁部122と共に係合側油室406を画成する。更に、インナードラム12の内筒部121には、クラッチピストン405よりもクラッチC1側(図中左側)に位置するようにキャンセルプレート407が固定される。キャンセルプレート407は、クラッチピストン405と共に係合側油室406内で発生する遠心油圧をキャンセルするためのキャンセル油室408を画成し、クラッチピストン405とキャンセルプレート407との間には、リターンスプリング409が配置される。
そして、実施例の自動変速機25では、クラッチC3の係合側油室306やキャンセル油室308に作動油を給排可能とすべく、インナードラム12の側壁部122に径方向かつ放射状に延びる複数の第1油路124と、当該複数の第1油路124と軸方向からみて重ならないように交互に径方向かつ放射状に延びる複数の第2油路125とが形成されている。各第1油路124は、入力軸26やボス部24a、スリーブ13、インナードラム12の内筒部121等に形成された油路を介して図示しない油圧制御装置と接続されると共に、インナードラム12の固定部123よりも外周側に位置するように側壁部122に形成された軸方向油路126を介して係合側油室306と連通する。また、各第2油路125は、入力軸26やボス部24a、スリーブ13、インナードラム12の内筒部121等に形成された油路を介して油圧制御装置(ドレン油路)と接続されると共に、インナードラム12の固定部123に形成された図示しない軸方向油路を介してキャンセル油室308と連通する。更に、クラッチC4の係合側油室406は、入力軸26やボス部24a、スリーブ13、インナードラム12の内筒部121等に形成された油路を介して図示しない油圧制御装置と接続される。また、クラッチC4のキャンセル油室408は、入力軸26やボス部24a、スリーブ13、インナードラム12の内筒部121等に形成された油路を介して油圧制御装置(ドレン油路)と接続される。
なお、上述のドラム部材11は、アウタードラム15のみがフローフォーミングにより形成されるものであるが、側壁部122に油路を形成する必要がないような場合には、ドラム部材11の全体をフローフォーミングにより形成してもよいことはいうまでもない。また、クラッチドラム401やキャンセルプレート307は、リベット14の代わりに、ボルトおよびナットを介してドラム部材11に締結されてもよい。
ブレーキB1を構成するブレーキバンド10は、いわゆる二重巻き構造を有するものであり、ドラム部材11の軸方向において略二重に巻回される。図4に示すように、ブレーキバンド10の一端は、ボルト500を介してトランスミッションケース22に固定される。また、ブレーキバンド10の他端には、例えば曲げ加工された金属板材からなる係合部10eが固定されており、係合部10eは、ブレーキバンド10がドラム部材11の外周に巻回された際に当該ドラム部材11の軸方向に隣り合う第1傾斜面10aと第2傾斜面10bとにより画成される断面逆V字状の凹面を有する(図6参照)。なお、第1傾斜面10aと第2傾斜面10bとは、図示するように平坦な傾斜面として形成されてもよく、緩やかな曲面状の斜面として形成されてもよい。
更に、ブレーキB1は、図4に示すように、ブレーキバンド10の係合部10eを押圧する押圧部材としてのピストンロッド501と、有底筒状に形成されると共にトランスミッションケース22に形成された孔部22b内に配置されるシリンダ部材502と、ピストンロッド501に連結されると共にシリンダ部材502の内部に摺動自在に配置されるピストン505と、当該ピストン505と孔部22b内の壁部との間に配置されるリターンスプリング509とを含む。
ピストンロッド501は、トランスミッションケース22に形成された貫通孔22cを貫通するように配置され、ブレーキバンド10の係合部10eの図4における下面すなわち断面逆V字状の凹面と係合する。シリンダ部材502の内底面および内周面とピストン505とは、トランスミッションケース22等に形成された図示しない油路を介して油圧制御装置と接続される係合側油室506を画成し、これらのピストンロッド501、シリンダ部材502、ピストン505と、係合側油室506、およびリターンスプリング509は、ブレーキB1の油圧サーボを構成する。これにより、係合側油室506内に油圧を供給してピストン505をシリンダ部材502に対して移動させ、ピストンロッド501を図4における上方に移動させて係合部10eを押圧すれば、ブレーキバンド10が縮径し、それによりブレーキドラムとしてのドラム部材11を締め付けてトランスミッションケース22に対して回転不能に固定することができる。
そして、トランスミッションケース22には、図4および図5に示すように、ピストンロッド501が貫通する貫通孔22cの近傍でドラム部材11に向けて突出するように突起22pが形成されている。実施例において、突起22pは、図示しない金型を用いた鋳造によりトランスミッションケース22を形成する際に、当該トランスミッションケース22と一体に形成される。突起22pは、図5に示すように、ドラム部材11の径方向からみて当該ドラム部材11の(自動変速機25)の軸方向(ドラム軸方向)において貫通孔22c(ピストンロッド501)と隣り合うと共に、当該軸方向において貫通孔22cよりもトランスミッションケース22のエンジン側(図3および図5における右側)の端面22d(図5参照)に近接するようにトランスミッションケース22に形成される。
突起22pは、ドラム部材11の軸方向において端面22d側(エンジン側)に向かうにつれてケース下方(図3および図4における下方、孔部22b側)に向けて傾斜する傾斜面22iを有する。すなわち、突起22pの傾斜面22iは、鋳造用の金型の抜き方向(型抜き方向:図4における白抜き矢印参照)に傾斜する。なお、突起22pの傾斜面22iは、図示するように平坦な傾斜面として形成されてもよく、緩やかな曲面状の斜面として形成されてもよい。更に、突起22pは、傾斜面22iの一端(図4および図5における上側の端部)からドラム部材11の軸方向に延出された平坦面22fと、傾斜面22iの他端(図4および図5における下側の端部)から平坦面22fと直交する方向に沿って延出された側面22sとを有する。このように傾斜面22iの一端からドラム部材11の軸方向に平坦面22fを延出することで、側面22sの長さを短くし過ぎることなく、突起22pの強度を良好に確保することが可能となる。なお、実施例において、側面22sは、平坦に形成されるが、平坦でなくてもよい。
次に、上述のブレーキB1を構成するブレーキバンド10やドラム部材11、ピストンロッド501等のトランスミッションケース22に対する組付手順について説明する。
ブレーキB1のトランスミッションケース22への組み付けに際しては、端面22dが鉛直上方を向くように配置されたトランスミッションケース22の内部にブレーキバンド10およびドラム部材11を配置すると共に、ボルト500を介してブレーキバンド10の一端をトランスミッションケース22に固定する。更に、ブレーキバンド10の係合部10eをトランスミッションケース22の突起22pに係合させる。実施例において、ブレーキバンド10の係合部10eと突起22pとを係合させた際、図6に示すように、係合部10eの第1傾斜面10aと突起22pとの傾斜面22iとが面接触する。これにより、ブレーキバンド10の係合部10eとトランスミッションケース22の突起22pとを係合させた後、ブレーキバンド10およびドラム部材11が組み付けられたトランスミッションケース22の搬送時等においてもブレーキバンド10の弾性力に抗して係合部10eと突起22pとの係合を良好に維持することが可能となる。
こうしてブレーキバンド10およびドラム部材11をトランスミッションケース22に組み付けた後、予めユニット化されたピストンロッド501、シリンダ部材502、ピストン505およびリターンスプリング509をトランスミッションケース22の孔部22bに取り付け、ピストンロッド501を貫通孔22cに挿通する。ここで、実施例において、ブレーキバンド10の係合部10eと突起22pとを係合させた際、係合部10eの第2傾斜面10bは、ドラム部材11の軸方向において突起22pよりも図6における右側すなわち第2遊星歯車機構35(図1参照)側に位置し、貫通孔22cと対向する。従って、ユニット化されたピストンロッド501、シリンダ部材502、ピストン505およびリターンスプリング509をトランスミッションケース22の孔部22bに取り付ける際には、ブレーキバンド10の係合部10eの第1傾斜面10aと突起22pの傾斜面22iとを面接触させて係合部10eと突起22pとの係合を良好に維持しながら、押圧部材としてのピストンロッド501を係合部10eの第2傾斜面10bに当接させることができる。
そして、実施例において、ピストンロッド501、シリンダ部材502、ピストン505およびリターンスプリング509は、シリンダ部材502がトランスミッションケース22の孔部22b内の予め定められた取付位置まで挿入された際に、ピストンロッド501の先端が、図7に示すように突起22pよりも図中上方に突出するように構成されている。これにより、第2傾斜面10bと当接したピストンロッド501により係合部10eが押圧されることで、図6および図7からわかるように係合部10e(ブレーキバンド10の他端)がドラム部材11の軸方向において突起22pから離間するように移動し、ピストンロッド501の先端が、図7に示すように第1傾斜面10aと第2傾斜面10bとの境界付近で係合部10eと係合することで、係合部10eとトランスミッションケース22の突起22pとの係合が解除されることになる。
以上説明したように、実施例の自動変速機25は、ブレーキバンド10の係合部10eが押圧部材としてのピストンロッド501と係合する前に当該係合部10eと係合してブレーキバンド10をトランスミッションケース22に位置決め(掛止)する突起22pを有しており、突起22pは、ブレーキバンド10の係合部10eと面接触するように形成されている。これにより、トランスミッションケース22の突起22pとブレーキバンド10の係合部10eとを係合させた後、ブレーキバンド10およびドラム部材11が組み付けられたトランスミッションケース22の搬送時等においてもブレーキバンド10の弾性力に抗して係合部10eと突起22pとの係合を良好に維持することが可能となる。従って、ブレーキバンド10をトランスミッションケース22に対して精度よく維持決めした状態でピストンロッド501とブレーキバンド10の係合部10eとを係合させることができる。この結果、ブレーキバンド10の係合部10eがピストンロッド501と係合する前に当該ブレーキバンド10をトランスミッションケース22に対してより確実に位置決めして自動変速機25の組立性を向上させることが可能となる。
また、実施例の自動変速機25は、係合要素として4つのクラッチC1〜C4と、2つのブレーキB1およびB2とを含み、ドラム部材11内には、クラッチC3およびC4、クラッチC1、更には第1遊星歯車機構30がドラム部材11の軸方向に並ぶように配置される。このように少なくとも2つのクラッチ等がドラム部材11内に軸方向に並ぶように配置される場合、ドラム部材11の軸長が増加し、実施例では、例えばトランスミッションケース22内におけるブレーキバンド10と軸支持部22aといった他の部材との間に比較的大きな間隔が形成される。このため、ブレーキB1のトランスミッションケース22への組み付けに際し、ブレーキバンド10の係合部10eがピストンロッド501と係合する前に当該係合部10eとトランスミッションケース22(突起22p)との係合が解除されてしまうと、特に端面22dが鉛直上方を向くようにトランスミッションケース22を配置して作業が行われる場合、ブレーキバンド10がトランスミッションケース22の奥(軸支持部22a側)に入り込んでしまい(落下してしまい)、取り出しに手間を要するおそれがある。従って、少なくとも2つのクラッチC1,C4(C3)がドラム部材11内に軸方向に並ぶように配置される自動変速機25において、トランスミッションケース22の突起22pをブレーキバンド10の係合部10eと面接触するように形成することは、ブレーキバンド10をトランスミッションケース22に対してより確実に位置決めして組立性を向上させる上で極めて有用である。
更に、上記実施例において、ブレーキバンド10の係合部10eは、ドラム部材11の軸方向に隣り合う第1傾斜面10aと第2傾斜面10bとにより画成される断面逆V字状の凹面を有し、突起22pは、第1傾斜面10aと面接触する傾斜面22iを有し、押圧部材としてのピストンロッド501は、第2傾斜面10bと当接するようにトランスミッションケース22に取り付けられる。これにより、ブレーキバンド10の係合部10eの第1傾斜面10aと突起22pの傾斜面22iとを面接触させて係合部10eと突起22pとの係合を良好に維持しながら、ピストンロッド501を第2傾斜面10bに当接させることができる。そして、突起22pの傾斜面22iと係合部10eの第1傾斜面10aとを面接触させることで、突起22pと係合部10eとが面接触しない場合に比べて、ブレーキバンド10の弾性力に抗して係合部10eをピストンロッド501に寄せることが可能となり、当該ピストンロッド501を第1傾斜面10aにより近接させた状態で係合部10eと係合させることができる。従って、上記実施例では、ブレーキバンド10とピストンロッド501とを係合させることができなくなって自動変速機25の組立性を悪化させてしまうのを極めて良好に抑制することが可能となる。
また、上記実施例において、突起22pは、傾斜面22iの一端からドラム部材11の軸方向に延出された平坦面22fと、傾斜面22iの他端から平坦面22fと直交する方向に沿って延出された側面22sとを有する。このように傾斜面22iの一端からドラム部材11の軸方向に平坦面22fを延出することで、側面22sの長さを短くし過ぎることなく、係合部10eと面接触可能な突起22pの強度を良好に確保することが可能となる。更に、上記実施例において、突起22pの傾斜面22iは、金型の抜き方向に傾斜するものであることから、ブレーキバンド10をトランスミッションケース22に対してより確実に位置決め可能な突起22pを容易にトランスミッションケース22と一体に形成することが可能となる。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。すなわち、上記実施例では、クラッチC1〜C4,バンドブレーキであるブレーキB1、更にはブレーキB2といった複数の係合要素と、当該クラッチC1〜C2およびブレーキB1,B2を収容するトランスミッションケース22とを含み、クラッチC1〜C2およびブレーキB1,B2の係脱により複数の変速段を形成可能な自動変速機25が「変速装置」に相当し、ドラム部材11が「ブレーキドラム」に相当し、一端がトランスミッションケース22に固定されると共にドラム部材11に巻回されるブレーキバンド10が「ブレーキバンド」に相当し、ブレーキバンド10の他端に設けられた係合部10eと係合するピストンロッド501が「押圧部材」に相当し、ブレーキバンド10の係合部10eがピストンロッド501と係合する前に係合部10eと係合してブレーキバンド10をトランスミッションケース22に位置決めする突起22pが「突起」に相当する。
ただし、実施例等の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載された発明の主要な要素との対応関係は、実施例等が課題を解決するための手段の欄に記載された発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。すなわち、実施例等はあくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一例に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の解釈は、その欄の記載に基づいて行なわれるべきものである。
以上、実施例を用いて本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
本発明は、変速装置の製造産業において利用可能である。
10 ブレーキバンド、10a 第1傾斜面、10b 第2傾斜面、10e 係合部、11 ドラム部材、12 インナードラム、13 スリーブ、14 リベット、15 アウタードラム、16 連結部材、20 動力伝達装置、22 トランスミッションケース、22a 軸支持部、22b 孔部、22c 貫通孔、22d 端面、22f 平坦面、22i 傾斜面、22p 突起、22s 側面、23 流体伝動装置、23c ロックアップクラッチ、23o ワンウェイクラッチ、23p ポンプインペラ、23s ステータ、23t タービンランナ、24 オイルポンプ、24a ボス部、25 自動変速機、26 入力軸、27 出力軸、28 ギヤ機構、29 差動機構、30 第1遊星歯車機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33a,33b ピニオンギヤ、34 プラネタリキャリア、35 第2遊星歯車機構、36a 第1サンギヤ、36b 第2サンギヤ、37 リングギヤ、38a ショートピニオンギヤ、38b ロングピニオンギヤ、39 プラネタリキャリア、91 ラジアルベアリング、100 連結部材、100a 筒状部、101,401 クラッチドラム、102,402 クラッチハブ、103,104,303,304,403,404 クラッチプレート、105、305,405 クラッチピストン、106、306,406 係合側油室、107、307,407 キャンセルプレート、108,308,408 キャンセル油室、109,309,409 リターンスプリング、121 内筒部、122 側壁部、123 固定部、124 第1油路、125 第2油路、126,127 軸方向油路、151 スプライン、152 係合面、500 ボルト、501 ピストンロッド、502 シリンダ部材、505 ピストン、506 係合側油室、509 リターンスプリング、B1,B2 ブレーキ、C1,C2,C3,C4 クラッチ、F1 ワンウェイクラッチ。

Claims (5)

  1. バンドブレーキを含む複数の係合要素と、該複数の係合要素を収容するケースとを含み、前記複数の係合要素の係脱により複数の変速段を形成可能な変速装置において、
    前記バンドブレーキは、ブレーキドラムと、一端がケースに固定されると共に前記ブレーキドラムに巻回されるブレーキバンドと、前記ブレーキバンドの他端に設けられた係合部と係合する押圧部材とを含み、
    前記ケースには、前記ブレーキバンドの係合部が前記押圧部材と係合する前に該係合部と係合して該ブレーキバンドを該ケースに位置決めする突起が形成されており、
    前記ケースの前記突起は、前記ブレーキバンドの前記係合部と面接触するように形成されていることを特徴とする変速装置。
  2. 請求項1に記載の変速装置において、
    前記係合要素を3つ以上含み、
    前記ブレーキドラム内には、少なくとも2つの係合要素が該ブレーキドラムの軸方向に並ぶように配置されることを特徴とする変速装置。
  3. 請求項1または2に記載の変速装置において、
    前記係合部は、前記ブレーキドラムの軸方向に隣り合う第1傾斜面と第2傾斜面とにより画成される断面逆V字状の凹面を有し、
    前記突起は、前記第1傾斜面と面接触する傾斜面を有し、
    前記押圧部材は、前記第2傾斜面と当接するように前記ケースに取り付けられることを特徴とする変速装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の変速装置において、
    前記突起は、前記傾斜面の一端から前記ブレーキドラムの軸方向に延出された平坦面と、前記傾斜面の他端から前記平坦面と直交する方向に沿って延出された側面とを更に有することを特徴とする変速装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の変速装置において、
    前記ケースは、金型を用いた鋳造により形成され、前記突起は、該ケースと一体に形成されると共に、該突起の前記傾斜面は、前記金型の抜き方向に傾斜することを特徴とする変速装置。
JP2012078830A 2012-03-30 2012-03-30 変速装置 Pending JP2013210009A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012078830A JP2013210009A (ja) 2012-03-30 2012-03-30 変速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012078830A JP2013210009A (ja) 2012-03-30 2012-03-30 変速装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013210009A true JP2013210009A (ja) 2013-10-10

Family

ID=49528022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012078830A Pending JP2013210009A (ja) 2012-03-30 2012-03-30 変速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013210009A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101833122B1 (ko) 2015-03-26 2018-02-27 쟈트코 가부시키가이샤 차량용 변속 장치의 트랜스미션 케이스

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101833122B1 (ko) 2015-03-26 2018-02-27 쟈트코 가부시키가이샤 차량용 변속 장치의 트랜스미션 케이스

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9157521B2 (en) Planetary carrier
JP6094330B2 (ja) オイルポンプおよびそれを備えた動力伝達装置
WO2015046493A1 (ja) 動力伝達装置
JP5919850B2 (ja) 変速装置
EP2937600B1 (en) Power transmission device
WO2015015838A1 (ja) 変速装置
US20160369870A1 (en) Speed change device
JP6119379B2 (ja) 動力伝達装置
JP6131796B2 (ja) 動力伝達装置
JP2013210009A (ja) 変速装置
JP2013155850A (ja) バンドブレーキ装置
JP6380143B2 (ja) 動力伝達装置
JP6313201B2 (ja) 動力伝達装置
JP5761090B2 (ja) 変速装置
WO2015146632A1 (ja) 動力伝達装置
WO2016129346A1 (ja) 動力伝達装置
JP2016186333A (ja) 動力伝達装置
JP2014190486A (ja) 多板クラッチ
JP6380046B2 (ja) セットプレート
JP2014214857A (ja) 変速装置
JP2014190488A (ja) 多板クラッチ
JP2016070330A (ja) 動力伝達装置
JP6156201B2 (ja) 動力伝達装置
CN113446367A (zh) 变速装置
JP2014190487A (ja) 変速装置