JP6380143B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トルクコンバータと、変速機と、トルクコンバータおよび変速機を収容するケースとを含む動力伝達装置に関する。
従来、トルクコンバータのタービンハブやステータホイールに設けられたスプライン穴に自動変速機のインプットシャフトやステータシャフトのスプライン軸が嵌合されるように当該トルクコンバータを自動変速機に組み付ける組付装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この組付装置は、自動変速機が設置される設置部と、トルクコンバータを設置部に設置された自動変速機に組み付ける姿勢で保持するチャック部と、チャック部を支持すると共に当該チャック部をスプライン穴の軸心が位置決めされる自転軸を中心に自転運動させる自転運動機構部と、自転軸をスプライン軸の軸心が位置決めされる対称軸上においてチャック部の前面側に存在する固定点を中心に当該対称軸まわりに歳差運動させる歳差運動機構部と、自転運動機構部および歳差運動機構部を支持するベース部と、ベース部を対称軸に沿って移動させる移動機構部とを備える。このような組付装置を用いて自動変速機にトルクコンバータを組み付ける際には、自動変速機のインプットシャフトの先端がトルクコンバータのフロントカバーに当接するまで当該トルクコンバータを自動変速機に対して移動させる。そして、トルクコンバータのスプライン穴に自動変速機のスプライン軸のすべてが嵌合されたか否かが検査された後、トルクコンバータのフロントカバーは、エンジンのクランクシャフトに連結される。フロントカバーがクランクシャフトに連結された状態では、トルクコンバータは、自動変速機への組み付け直後の状態よりもエンジン側に若干引き出される。
特開2007−118167号公報
上述のようなトルクコンバータや自動変速機を含む動力伝達装置では、ポンプインペラのスリーブ(オイルポンプスリーブ)の溝部およびオイルポンプの駆動ギヤといった軸方向における干渉(突き当り)を抑制する必要がある2つの部材同士のクリアランスを確保する必要がある。しかしながら、トルクコンバータの自動変速機への組み付けに際してフロントカバーにインプットシャフトの先端を当接させる場合、インプットシャフトのフロントカバーとは反対側の端部を支持する支持部からスリーブまでの間に多数の部材が存在することから、各部材間における多くの寸法公差を考慮して上記2つの部材同士のクリアランスを大きく確保しなければならない。このため、従来の動力伝達装置では、軸長の増加を抑制することが困難になってしまう。
そこで、本発明は、トルクコンバータおよび変速機を含む動力伝達装置の軸長を短縮化することを主目的とする。
本発明による動力伝達装置は、ポンプインペラ、タービンランナおよびステータを有するトルクコンバータと、前記タービンランナに連結される入力軸を有する変速機と、前記トルクコンバータおよび前記変速機を収容するケースとを含む動力伝達装置において、前記ポンプインペラは、前記変速機に向けて前記入力軸の軸方向に延出されたスリーブを有し、前記ケースは、前記変速機側から前記スリーブ内に挿入される筒状部を有する支持部を含み、前記スリーブは、前記変速機側の端部よりも基端側で内周面から径方向内側に突出すると共に、前記支持部の前記筒状部の先端に直接または間接的に突き当たることにより前記トルクコンバータの前記変速機側への移動を規制する移動規制部を有することを特徴とする。
この動力伝達装置において、トルクコンバータおよび変速機を収容するケースは、変速機側からポンプインペラのスリーブ内に挿入される筒状部を有する支持部を含み、ポンプインペラのスリーブは、変速機側の端部よりも基端側で径方向内側に突出する移動規制部を有する。そして、トルクコンバータの変速機側への移動は、スリーブの移動規制部が支持部の筒状部の先端に直接または間接的に突き当たることにより規制される。これにより、ポンプインペラのスリーブと、当該スリーブとの軸方向における干渉を抑制すべき部材とのクリアランスの設定に際して、当該部材と、入力軸のトルクコンバータとは反対側の端部を支持する支持部との間の各部材間における寸法公差を考慮する必要がなくなる。従って、トルクコンバータの変速機への組み付けに際してフロントカバーに入力軸の先端を当接させる場合に比べて、ポンプインペラのスリーブと、当該スリーブとの軸方向における干渉を抑制すべき部材とのクリアランスを小さくすることができる。この結果、トルクコンバータおよび変速機を含む動力伝達装置の軸長を短縮化することが可能となる。
本発明による動力伝達装置の概略構成図である。 図1の動力伝達装置の変速装置における各変速段とクラッチおよびブレーキの作動状態との関係を示す作動表である。 図1の動力伝達装置の変速装置における入力回転速度に対する各回転要素の回転速度の比を示す速度線図である。 本発明による動力伝達装置の要部拡大断面図である。 本発明による動力伝達装置の要部拡大断面図である。
次に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明による動力伝達装置10の概略構成図である。同図に示す動力伝達装置10は、後輪駆動車両の前部に縦置きに搭載される駆動源としての図示しないエンジン(内燃機関)のクランクシャフトおよび/または電気モータのロータに接続されると共にエンジン等からの動力(トルク)を図示しない左右の後輪(駆動輪)に伝達可能なものである。図示するように、動力伝達装置10は、トランスミッションケース(静止部材)11や、発進装置(流体伝動装置)12、オイルポンプ17、エンジン等から入力軸(入力部材)20iに伝達された動力を変速して出力軸(出力部材)20oに伝達する自動変速機20等を含む。
発進装置12は、図示しないドライブプレート等を介してエンジンのクランクシャフトおよび/または電気モータのロータに連結されるフロントカバー13や、当該フロントカバー13に密に固定されるポンプシェルを有する入力側のポンプインペラ140、自動変速機20の入力軸20iに連結される出力側のタービンランナ142、ポンプインペラ140およびタービンランナ142の内側に配置されてタービンランナ142からポンプインペラ140への作動油の流れを整流するステータ143、ステータ143の回転方向を一方向に制限するワンウェイクラッチ144等を有するトルクコンバータを含む。
更に、発進装置12は、エンジンのクランクシャフト等に連結されたフロントカバー13と自動変速機20の入力軸20iとを互いに接続すると共に両者の接続を解除するロックアップクラッチ15と、フロントカバー13と自動変速機20の入力軸20iとの間で振動を減衰するダンパ機構16とを含む。本実施形態において、ロックアップクラッチ15は、ロックアップピストン15pおよび当該ロックアップピストン15pに貼着された摩擦材15fを有する単板摩擦式油圧クラッチとして構成される。ただし、ロックアップクラッチ15は、複数の摩擦係合プレート(摩擦プレートおよびセパレータプレート)を有する多板摩擦式油圧クラッチであってもよい。
オイルポンプ17は、ポンプボディとポンプカバーとを含むポンプアッセンブリ、チェーン170を介して発進装置12のポンプインペラ140に連結された外歯ギヤ(ドライブギヤ)、当該外歯ギヤに噛合する内歯ギヤ(ドリブンギヤ)等を有するギヤポンプとして構成される。オイルポンプ17は、エンジンからの動力により駆動され、図示しないオイルパンに貯留されている作動油(ATF)を吸引して図示しない油圧制御装置へと圧送する。
自動変速機20は、10段変速式の変速機として構成されており、図1に示すように、入力軸20iや図示しないデファレンシャルギヤおよびドライブシャフトを介して左右の後輪に連結される出力軸20oに加えて、自動変速機20(入力軸20iや出力軸20o)の軸方向に並べて配設されるシングルピニオン式の第1遊星歯車21および第2遊星歯車22、ダブルピニオン式遊星歯車とシングルピニオン式遊星歯車とを組み合わせて構成される複合遊星歯車列としてのラビニヨ式遊星歯車機構25とを含む。更に、自動変速機20は、入力軸20iから出力軸20oまでの動力伝達経路を変更するための第1係合要素としてのクラッチC1(第1クラッチ)、第2係合要素としてのクラッチC2(第2クラッチ)、第3係合要素としてのクラッチC3(第3クラッチ)、第4係合要素としてのクラッチC4(第4クラッチ)、第5係合要素としてのブレーキB1(第1ブレーキ)および第6係合要素としてのブレーキB2(第2ブレーキ)を含む。
本実施形態において、第1および第2遊星歯車21,22並びにラビニヨ式遊星歯車機構25は、発進装置12すなわちエンジン側(図1における左側)から、ラビニヨ式遊星歯車機構25、第2遊星歯車22、第1遊星歯車21、すなわち、ラビニヨ式遊星歯車機構25を構成するシングルピニオン式遊星歯車、ラビニヨ式遊星歯車機構25を構成するダブルピニオン式遊星歯車、第2遊星歯車22、第1遊星歯車21という順番で並ぶようにトランスミッションケース11内に配置される。これにより、ラビニヨ式遊星歯車機構25は、発進装置12に近接するように車両の前部側に配置される。また、第1遊星歯車21は、出力軸20oに近接するように車両の後部側に配置される。更に、第2遊星歯車22は、入力軸20iや出力軸20o等の軸方向におけるラビニヨ式遊星歯車機構25と第1遊星歯車21との間に配置される。
第1遊星歯車21は、外歯歯車である第1サンギヤ21sと、第1サンギヤ21sと同心円上に配置される内歯歯車である第1リングギヤ21rと、それぞれ第1サンギヤ21sおよび第1リングギヤ21rに噛合する複数の第1ピニオンギヤ21pと、複数の第1ピニオンギヤ21pを自転(回転)自在かつ公転自在に保持する第1キャリヤ21cとを有する。本実施形態において、第1遊星歯車21のギヤ比λ1(第1サンギヤ21sの歯数/第1リングギヤ21rの歯数)は、例えば、λ1=0.277と定められている。
第1遊星歯車21の第1キャリヤ21cは、図1に示すように、入力軸20iに連結された自動変速機20の中間軸(インターミディエイトシャフト)20mに常時連結(固定)される。これにより、エンジンから入力軸20iに動力が伝達されている際、第1キャリヤ21cには、エンジンからの動力が入力軸20iおよび中間軸20mを介して常時伝達される。また、第1キャリヤ21cは、クラッチC4の係合時に第1遊星歯車21の入力要素として機能し、クラッチC4の解放時には空転する。更に、第1リングギヤ21rは、クラッチC4の係合時に当該第1遊星歯車21の出力要素として機能する。
第2遊星歯車22は、外歯歯車である第2サンギヤ22sと、第2サンギヤ22sと同心円上に配置される内歯歯車である第2リングギヤ22rと、それぞれ第2サンギヤ22sおよび第2リングギヤ22rに噛合する複数の第2ピニオンギヤ22pと、複数の第2ピニオンギヤ22pを自転(回転)自在かつ公転自在に保持する第2キャリヤ(プラネタリキャリヤ)22cとを有する。本実施形態において、第2遊星歯車22のギヤ比λ2(第2サンギヤ22sの歯数/第2リングギヤ22rの歯数)は、例えば、λ2=0.244と定められている。
第2遊星歯車22の第2サンギヤ22sは、図1に示すように、第1遊星歯車21の第1サンギヤ21sと一体化(常時連結)されており、当該第1サンギヤ21sと常時一体(かつ同軸)に回転または停止する。ただし、第1サンギヤ21sと第2サンギヤ22sとは、別体に構成されると共に図示しない連結部材(第1連結部材)を介して常時連結されてもよい。また、第2遊星歯車22の第2キャリヤ22cは、出力軸20oに常時連結されており、当該出力軸20oと常時一体(かつ同軸)に回転または停止する。これにより、第2キャリヤ22cは、第2遊星歯車22の出力要素として機能する。更に、第2遊星歯車22の第2リングギヤ22rは、当該第2遊星歯車22の固定可能要素として機能する。
ラビニヨ式遊星歯車機構25は、外歯歯車である第3サンギヤ23sおよび第4サンギヤ24sと、第3サンギヤ23sと同心円上に配置される内歯歯車である第3リングギヤ23rと、第3サンギヤ23sに噛合する複数の第3ピニオンギヤ(ショートピニオンギヤ)23pと、第4サンギヤ24sおよび複数の第3ピニオンギヤ23pに噛合すると共に第3リングギヤ23rに噛合する複数の第4ピニオンギヤ(ロングピニオンギヤ)24pと、複数の第3ピニオンギヤ23pおよび複数の第4ピニオンギヤ24pを自転(回転)自在かつ公転自在に保持する第3キャリヤ23cとを有する。
このようなラビニヨ式遊星歯車機構25は、ダブルピニオン式遊星歯車(第3遊星歯車)とシングルピニオン式遊星歯車(第4遊星歯車)とを組み合わせて構成される複合遊星歯車列である。すなわち、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第3サンギヤ23s、第3キャリヤ23c、第3および第4ピニオンギヤ23p,24p、並びに第3リングギヤ23rは、ダブルピニオン式の第3遊星歯車を構成する。更に、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第4サンギヤ24s、第3キャリヤ23c、第4ピニオンギヤ24p、および第3リングギヤ23rは、シングルピニオン式の第4遊星歯車を構成する。そして、本実施形態において、ラビニヨ式遊星歯車機構25は、ダブルピニオン式の第3遊星歯車のギヤ比λ3(第3サンギヤ23sの歯数/第3リングギヤ23rの歯数)が、例えば、λ3=0.488となり、かつシングルピニオン式の第4遊星歯車のギヤ比λ4(第4サンギヤ24sの歯数/第3リングギヤ23rの歯数)が、例えば、λ4=0.581となるように構成される。
また、ラビニヨ式遊星歯車機構25(第3および第4遊星歯車)を構成する回転要素のうち、第4サンギヤ24sは、ラビニヨ式遊星歯車機構25の固定可能要素(自動変速機20の第2固定可能要素)として機能する。更に、第3キャリヤ23cは、図1に示すように、入力軸20iに常時連結(固定)されると共に、連結部材(第2連結部材)としての中間軸20mを介して第1遊星歯車21の第1キャリヤ21cに常時連結される。これにより、エンジンから入力軸20iに動力が伝達されている際、第3キャリヤ23cには、エンジンからの動力が入力軸20iを介して常時伝達されることになる。従って、第3キャリヤ23cは、ラビニヨ式遊星歯車機構25の入力要素として機能する。また、第3リングギヤ23rは、ラビニヨ式遊星歯車機構25の第1出力要素として機能し、第3サンギヤ23sは、当該ラビニヨ式遊星歯車機構25の第2出力要素として機能する。
クラッチC1は、常時連結された第1遊星歯車21の第1サンギヤ21sおよび第2遊星歯車22の第2サンギヤ22sとラビニヨ式遊星歯車機構25の第1出力要素である第3リングギヤ23rとを互いに接続すると共に両者の接続を解除するものである。クラッチC2は、常時連結された第1遊星歯車21の第1サンギヤ21sおよび第2遊星歯車22の第2サンギヤ22sとラビニヨ式遊星歯車機構25の第2出力要素である第3サンギヤ23sとを互いに接続すると共に両者の接続を解除するものである。クラッチC3は、第2遊星歯車22の第2リングギヤ22rとラビニヨ式遊星歯車機構25の第1出力要素である第3リングギヤ23rとを互いに接続すると共に両者の接続を解除するものである。クラッチC4は、第1遊星歯車21の出力要素である第1リングギヤ21rと出力軸20oとを互いに接続すると共に両者の接続を解除するものである。
ブレーキB1は、ラビニヨ式遊星歯車機構25の固定可能要素である第4サンギヤ24sを静止部材としてのトランスミッションケース11に対して回転不能に固定(接続)すると共に当該第4サンギヤ24sをトランスミッションケース11に対して回転自在に解放するものである。ブレーキB2は、第2遊星歯車22の固定可能要素である第2リングギヤ22rをトランスミッションケース11に対して回転不能に固定(接続)すると共に当該第2リングギヤ22rを静止部材としてのトランスミッションケース11に対して回転自在に解放するものである。
本実施形態では、クラッチC1〜C4として、ピストン、複数の摩擦係合プレート(摩擦プレートおよびセパレータプレート)、それぞれ作動油が供給される係合油室および遠心油圧キャンセル室等により構成される油圧サーボを有する多板摩擦式油圧クラッチ(摩擦係合要素)が採用される。また、ブレーキB1およびB2としては、ピストン、複数の摩擦係合プレート(摩擦プレートおよびセパレータプレート)、作動油が供給される係合油室等により構成される油圧サーボを有する多板摩擦式油圧ブレーキが採用される。そして、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2は、油圧制御装置により作動油が給排されることで動作する。
図2に自動変速機20の各変速段とクラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2の作動状態との関係を表した作動表を示し、図3に自動変速機20における入力軸20iの回転速度(入力回転速度)に対する各回転要素の回転速度の比を示す速度線図を示す。自動変速機20は、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2を図2の作動表に示す状態とすることで、第1速段から第10速段までの前進段と後進段とを提供する。
また、第1および第2遊星歯車21,22並びにラビニヨ式遊星歯車機構25の10個の回転要素(ただし、第1サンギヤ21sと第2サンギヤ22sとが常時連結されているので、実質的には合計9個の回転要素)は、これらのギヤ比λ1,λ2,λ3,λ4に応じた間隔をおいて図3における左側から図示される順番で並ぶ。このような速度線図上での並び順に従い、本実施形態では、第1サンギヤ21sを自動変速機20の第1回転要素とし、第1キャリヤ21cを自動変速機20の第2回転要素とし、第1リングギヤ21rを自動変速機20の第3回転要素とする。また、第2サンギヤ22sを自動変速機20の第4回転要素とし、第2キャリヤ22cを自動変速機20の第5回転要素とし、第2リングギヤ22rを自動変速機20の第4回転要素とする。更に、第4サンギヤ24sを自動変速機20の第7回転要素とし、第3キャリヤ23cを自動変速機20の第8回転要素とし、第3リングギヤ23rを自動変速機20の第9回転要素とし、第3サンギヤ23sを自動変速機20の第10回転要素とする。
なお、第1および第2遊星歯車21,22並びに第3および第4遊星歯車のギヤ比λ1〜λ4は、上述のものに限られない。また、自動変速機20において、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2の少なくとも何れかは、ドグクラッチあるいはドグブレーキといった噛み合い係合要素とされてもよい。例えば、自動変速機20では、前進第1速段から前進第4速段の形成に際して連続して係合されると共に、後進段の形成に際して係合されるブレーキB2として、ドグブレーキが採用されてもよい。更に、自動変速機20において、第1および第2遊星歯車21,22の少なくとも何れかは、ダブルピニオン式の遊星歯車であってもよく、ラビニヨ式遊星歯車機構25は、例えばシンプソン型やCR−CR型といった複合遊星歯車列に置き換えられてもよい。また、上述の自動変速機20は、前輪駆動車両に搭載される変速機に改変されてもよい。
続いて、図4および図5等を参照しながら、動力伝達装置10の発進装置12周辺の構成について説明する。
発進装置12や自動変速機20を収容するトランスミッションケース11は、筒状のケース本体110と、発進装置12(トルクコンバータ)と自動変速機20との間に位置するようにケース本体110に締結(固定)されるフロントサポート(支持部)111と、発進装置12側からフロントサポート111を覆うように当該フロントサポート111と共にケース本体110に締結(固定)されるカバー112と、ラビニヨ式遊星歯車機構25と第2遊星歯車22(および第1遊星歯車21)との間に位置するようにケース本体110に締結(固定)されるセンターサポート115(図1参照)とを含む。フロントサポート111は、図示するように、ケース本体110に固定される環状壁部111aと、環状壁部111aから発進装置12に向けて入力軸20iの軸方向に延出された筒状部111bとを有する。本実施形態において、ケース本体110、フロントサポート111およびセンターサポート115は、例えばアルミニウム合金を鋳造することにより形成されている。
発進装置12のトルクコンバータを構成するポンプインペラ140は、図4に示すように、フロントカバー13に密に固定されるポンプシェル140aと、ポンプシェル140aの内面に配設された複数のポンプブレード140bと、ポンプシェル140aの内周部に溶接により密に接合されたスリーブ141とを有する。スリーブ141は、ポンプシェル140aやポンプブレード140bと同様に、鋼材(鉄合金)により形成されており、ポンプシェル140aの内周部に接合される環状のフランジ部141aと、フランジ部141aの内周部から自動変速機20側(図4における右側)に向けて入力軸20iの軸方向に延びる筒状部141bとを有する。スリーブ141の筒状部141bの遊端部(図4における右端部、自動変速機20側の端部)には、上記チェーン170が巻き掛けられるドライブスプロケット171のボス部に形成された係合溝にそれぞれ嵌合される複数(例えば2つ)の突出部141cが形成されている。また、スリーブ141の筒状部141bの内周面には、当該筒状部141bの遊端部よりもフランジ部141a側(基端側)で径方向内側に突出する環状の突き当て部(移動規制部)141dが形成されている。
スリーブ141の筒状部141b内には、フロントサポート111の筒状部111bが自動変速機20側(図4における右側)から嵌合(挿入)され、筒状部141bの外周面は、ラジアル軸受を介してカバー112により支持される。これにより、スリーブ141すなわちポンプインペラ140は、フロントサポート111およびカバー112、すなわちトランスミッションケース11により回転自在に支持される。また、ドライブスプロケット171は、カバー112の内周部とフロントサポート111の環状壁部111aとの間に位置するように当該フロントサポート111の筒状部111bにより回転自在に支持される。そして、ドライブスプロケット171のボス部に形成された各係合溝には、スリーブ141の突出部141cが嵌め込まれ、発進装置12のポンプインペラ140とドライブスプロケット171とが一体回転可能に連結される。これにより、ポンプインペラ140、スリーブ141、ドライブスプロケット171、チェーン170および図示しないドリブンスプロケットを介してエンジンからの動力によりオイルポンプ17の外歯ギヤおよび内歯ギヤを回転駆動することが可能となる。
発進装置12のトルクコンバータを構成するタービンランナ142は、タービンシェル142aと、タービンシェル142aの内面に配設された複数のタービンブレード142bとを有する。本実施形態において、タービンランナ142のタービンシェル142aの内周部は、ダンパ機構16の出力プレートと共に複数のリベットを介して中空のボス部を有するタービンハブ142cに固定される。また、タービンハブ142cのボス部内には、フロントサポート111の筒状部111bおよびスリーブ141内に挿通される入力軸20iの先端部がスプライン嵌合される。これにより、入力軸20iは、タービンハブ142cすなわちタービンランナ142と一体に回転可能となる。
発進装置12のワンウェイクラッチ144のインナーレースには、鋼材(鉄合金)により形成された中空のステータシャフト145の先端部がスプライン嵌合され、ステータ143は、ワンウェイクラッチ144を介してステータシャフト145に連結される。ステータシャフト145は、入力軸20iを包囲するようにフロントサポート111の筒状部111b内に圧入(嵌合)され、トランスミッションケース11に対して固定される。また、ステータシャフト145の内周面と入力軸20iの外周面との間には、ブッシュ(軸受)が介設される。更に、ステータシャフト145の外周面と、スリーブ141の筒状部141bの突き当て部141dとの径方向における間には、発進装置12の流体伝動室12aと連通する油路12bが画成され、流体伝動室12aには、当該油路12bを介して図示しない油圧制御装置からの作動油(循環圧)が供給される。
ステータシャフト145には、フロントサポート111の筒状部111bの先端(図4における左端)と、スリーブ141の筒状部141bの突き当て部141dとの軸方向における間に位置するようにリング部材147が嵌合される。リング部材147は、鋼材(鉄合金)により形成されており、一端がフロントサポート111の筒状部111bの先端と当接するようにステータシャフト145の外周面に圧入・固定される。また、リング部材147の外周面には、シール装着溝が形成されており、当該シール装着溝には、スリーブ141の筒状部141bの内周面に摺接するようにOリング等のシール部材148が配置される。これにより、リング部材147とスリーブ141の筒状部141bの内周面との間に配置されるシール部材148により、油路12b内の作動油がフロントサポート111側に漏洩するのを規制することができる。そして、発進装置12のフロントカバー13がエンジンのクランクシャフトに連結(締結)された際には、リング部材147の他端と、突き当て部141dの自動変速機20側の端面141eとの間には、図4に示すように、隙間が形成される。
上述のように構成される動力伝達装置10の組み立てに際して、自動変速機20を構成する複数の部材は、予め定められた順番でケース本体110内に組み付けられ、自動変速機20の組み付け後に、フロントサポート111およびカバー112がケース本体110に締結される。また、フロントサポート111の筒状部111bには、ステータシャフト145やドライブスプロケット171等が取り付けられ、カバー112の内周部には、ラジアル軸受等が取り付けられる。更に、自動変速機20の組み付けが完了した際、入力軸20iは、ステータシャフト145の先端から突出する。一方、発進装置12は、自動変速機20とは別に組み立てられる。そして、組み立てられた発進装置12は、タービンハブ142cが自動変速機20の入力軸20iが連結されると共にワンウェイクラッチ144のインナーレースがステータシャフト145に連結されるように、ケース本体110内に組み付けられる。
ケース本体110および自動変速機20に対する組み付けに際して、発進装置12は、ステータシャフト145に圧入されたリング部材147およびフロントサポート111の筒状部111bがスリーブ141の筒状部141b内に嵌まり込むと共に、スリーブ141の突出部141cがドライブスプロケット171の係合溝に嵌まり込むように図示しない組付装置によって自動変速機20に向けて移動させられる。そして、図5に示すように、スリーブ141の突き当て部141dの端面141eがリング部材147に突き当たった時点で、自動変速機20に対する発進装置12の移動が停止される。
突き当て部141dの端面141eがリング部材147に突き当たった際には、図5に示すように、筒状部141bの外周面がカバー112の軸受により支持され、ワンウェイクラッチ144のインナーレースにステータシャフト145の先端部がスプライン嵌合され、入力軸20iの先端部がタービンハブ142cのボス部内にスプライン嵌合される。また、この際、スリーブ141の筒状部141bの先端(突出部141c)と、フロントサポート111の環状壁部111aとの間には僅かな隙間が形成され、自動変速機20の入力軸20iの先端と発進装置12のフロントカバー13との間およびステータシャフト145の先端とタービンハブ142cとの間にも僅かな隙間が形成される。これにより、自動変速機20に対する発進装置12の組付に際して、フロントサポート111の環状壁部111aや、スリーブ141の筒状部141b、ステータシャフト145および入力軸20iの先端にダメージを与えてしまうのを良好に防止することができる。
自動変速機20に対する発進装置12の組付が完了した後、突き当て部141dの端面141eがリング部材147に突き当たった状態で、スリーブ141の突出部141cとドライブスプロケット171との係合状態や、ワンウェイクラッチ144のインナーレースとステータシャフト145との連結状態、入力軸20iとタービンハブ142cとの連結状態等が検査される。そして、当該検査の完了後、車両工場等において、発進装置12のフロントカバー13には、エンジンのクランクシャフトが連結される。フロントカバー13がクランクシャフトに連結された状態では、発進装置12は、自動変速機20への組み付け直後の状態(突き当て部141dの端面141eがリング部材147に突き当たった状態)よりもエンジン側に若干引き出される。これにより、突き当て部141dの端面141eとリング部材147との間には、図4に示すように、隙間が形成される。
また、スリーブ141の筒状部141bの先端(突出部141c)と、フロントサポート111の環状壁部111aとの隙間は、図4に示すように、自動変速機20に対する発進装置12の組み付け直後よりも大きくなる。従って、動力伝達装置10では、アルミニウム合金により形成された環状壁部111aに筒状部141bの先端(突出部141c)が摺接しないようにして、フロントサポート111の耐久性を良好に確保することができる。同様に、自動変速機20の入力軸20iの先端と発進装置12のフロントカバー13との隙間、およびステータシャフト145の先端とタービンハブ142cとの隙間も、図4に示すように、自動変速機20に対する発進装置12の組み付け直後よりも大きくなる。すなわち、動力伝達装置10は、スリーブ141の筒状部141bの先端がトランスミッションケース11の一部を構成するフロントサポート111(環状壁部111a)と当接せず、かつ自動変速機20の入力軸20iが発進装置12のフロントカバー13と当接しないように構成される。
上述のように、動力伝達装置10において、発進装置12(トルクコンバータ)の自動変速機20側への移動は、スリーブ141の突き当て部141dがセンターサポート(支持部)111の筒状部111bの先端にリング部材147を介して間接的に突き当たることにより規制される。これにより、ポンプインペラ140のスリーブ141と、当該スリーブ141との軸方向における干渉を抑制すべき部材であるフロントサポート111すなわち環状壁部111aとのクリアランスの設定に際して、当該フロントサポート111と、入力軸20iの発進装置12とは反対側の端部を支持する支持部との間の各部材間における寸法公差を考慮する必要がなくなる。従って、発進装置12の自動変速機20への組み付けに際してフロントカバー13に入力軸20iの先端を当接させる場合に比べて、ポンプインペラ140のスリーブ141と、フロントサポート111の環状壁部111aとのクリアランスを小さくすることができる。この結果、発進装置12および自動変速機20を含む動力伝達装置10の軸長を短縮化することが可能となる。
また、動力伝達装置10では、ポンプインペラ140のスリーブ141(突き当て部141d)とステータシャフト145との径方向における間に発進装置12(トルクコンバータ)の流体伝動室12aと連通する油路12bが画成される。従って、スリーブ141に対して、自動変速機20側の端部よりもフランジ部141a側(基端側)で径方向内側に突出する突き当て部141dを容易に設けることが可能となる。なお、突き当て部141dは、必ずしも環状に形成される必要はなく、筒状部141bの内周面から突出する少なくとも1つの突部であってもよい。
更に、動力伝達装置10では、リング部材147がフロントサポート111の筒状部111bの先端とスリーブ141の突き当て部141dとの軸方向における間に位置するようにステータシャフト145に嵌合される。また、リング部材147とスリーブ141の筒状部141bの内周面との間には、シール部材148が配置される。そして、発進装置12の自動変速機20側への移動は、スリーブ141の突き当て部141dがリング部材147に突き当たることにより規制される。このように、リング部材147とスリーブ141の内周面との間にシール部材148を配置することで、スリーブ141とステータシャフト145との径方向における間の油路12bから作動油がフロントサポート111側に漏洩するのを規制することができる。加えて、スリーブ141とリング部材147とを同種の材料(本実施形態では、鋼材)により形成することで、シール部材148の変形を抑制してスリーブ141とステータシャフト145との間を良好にシール可能としつつ、筒状部111bを有するフロントサポート111をスリーブ141およびリング部材147とは異なる種類の材料(本実施形態では、アルミニウム合金)により形成することが可能となる。
また、スリーブ141、ステータシャフト145、およびリング部材147を鋼材により形成すると共に、ケース本体110やフロントサポート111等をアルミニウム合金により形成することで、フロントサポート111等を含むトランスミッションケース11、ひいては動力伝達装置10をより軽量化することが可能となる。ただし、フロントサポート111は、スリーブ141と同種の材料(例えば、鋼材)により形成されてもよい。この場合、リング部材147が省略されてもよく、フロントサポート111の筒状部111bとスリーブ141の筒状部141bの内周面との間にシール部材148が配置されてもよい。
なお、動力伝達装置10のオイルポンプ17は、チェーン170およびドライブスプロケット171等を含む巻き掛け伝動機構を介してスリーブ141に連結される外歯ギヤ(ドライブギヤ)を有するものであるが、オイルポンプ17は、ギヤ列を介してスリーブ141に連結されるものであってもよい。また、オイルポンプ17は、スリーブ141に直結される外歯ギヤ(ドライブギヤ)を有するものであってもよい。
以上説明したように、本発明による動力伝達装置は、ポンプインペラ、タービンランナおよびステータを有するトルクコンバータと、前記タービンランナに連結される入力軸を有する変速機と、前記トルクコンバータおよび前記変速機を収容するケースとを含む動力伝達装置において、前記ポンプインペラは、前記変速機に向けて前記入力軸の軸方向に延出されたスリーブを有し、前記ケースは、前記変速機側から前記スリーブ内に挿入される筒状部を有する支持部を含み、前記スリーブは、前記変速機側の端部よりも基端側で内周面から径方向内側に突出すると共に、前記支持部の前記筒状部の先端に直接または間接的に突き当たることにより前記トルクコンバータの前記変速機側への移動を規制する移動規制部を有することを特徴とする。
この動力伝達装置において、トルクコンバータおよび変速機を収容するケースは、変速機側からポンプインペラのスリーブ内に挿入される筒状部を有する支持部を含み、ポンプインペラのスリーブは、変速機側の端部よりも基端側で径方向内側に突出する移動規制部を有する。そして、トルクコンバータの変速機側への移動は、スリーブの移動規制部が支持部の筒状部の先端に直接または間接的に突き当たることにより規制される。これにより、ポンプインペラのスリーブと、当該スリーブとの軸方向における干渉を抑制すべき部材とのクリアランスの設定に際して、当該部材と、入力軸のトルクコンバータとは反対側の端部を支持する支持部との間の各部材間における寸法公差を考慮する必要がなくなる。従って、トルクコンバータの変速機への組み付けに際してフロントカバーに入力軸の先端を当接させる場合に比べて、ポンプインペラのスリーブと、当該スリーブとの軸方向における干渉を抑制すべき部材とのクリアランスを小さくすることができる。この結果、トルクコンバータおよび変速機を含む動力伝達装置の軸長を短縮化することが可能となる。
また、前記動力伝達装置は、前記支持部の前記筒状部内に嵌合されると共に、前記トルクコンバータの前記ステータにワンウェイクラッチを介して連結されるステータシャフトを更に備えてもよく、前記スリーブと前記ステータシャフトとの径方向における間には、前記トルクコンバータの流体伝動室と連通する油路が画成されてもよい。このような動力伝達装置では、スリーブとステータシャフトとの径方向における間に油路が画成されることから、スリーブに対して、変速機側の端部よりも基端側で径方向内側に突出する移動規制部を容易に設けることが可能となる。
更に、前記動力伝達装置は、前記筒状部の先端と前記スリーブの前記移動規制部との軸方向における間に位置するように前記ステータシャフトに嵌合されるリング部材を更に備えてもよく、前記リング部材と前記スリーブの前記内周面との間には、シール部材が配置されてもよく、前記トルクコンバータの前記変速機側への移動は、前記スリーブの前記移動規制部が前記リング部材に突き当たることにより規制されてもよい。このように、リング部材とスリーブの内周面との間にシール部材を配置することで、スリーブとステータシャフトとの径方向における間の油路から作動油が支持部側に漏洩するのを規制することができる。加えて、スリーブとリング部材とを同種の材料により形成することで、シール部材の変形を抑制してスリーブとステータシャフトとの間を良好にシール可能としつつ、筒状部を有する支持部をスリーブおよびリング部材とは異なる種類の材料により形成することが可能となる。
また、前記スリーブ、前記ステータシャフト、および前記リング部材は、鋼材により形成されてもよく、前記ケースおよび前記支持部は、アルミニウム合金により形成されてもよい。これにより、支持部を含むケース、ひいては動力伝達装置をより軽量化することが可能となる。
更に、前記スリーブは、オイルポンプのドライブギヤに連結されてもよい。この場合、スリーブは、チェーンおよびスプロケット等を含む巻き掛け伝動機構を介してドライブギヤに連結されてもよく、ドライブギヤに直結されてもよい。
また、前記動力伝達装置は、前記スリーブの先端が前記ケースと当接せず、かつ前記変速機の前記入力軸が前記トルクコンバータのフロントカバーと当接しないように構成されてもよい。
そして、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記発明を実施するための形態は、あくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本発明は、クラッチや変速装置の製造産業等において利用可能である。
10 動力伝達装置、11 トランスミッションケース、12 発進装置、12a 流体伝動室、12b 油路、13 フロントカバー、15 ロックアップクラッチ、15f 摩擦材、15p ロックアップピストン、16 ダンパ機構、17 オイルポンプ、20 自動変速機、20i 入力軸、20m 中間軸、20o 出力軸、21 第1遊星歯車、21c 第1キャリヤ、21p 第1ピニオンギヤ、21r 第1リングギヤ、21s 第1サンギヤ、22 第2遊星歯車、22c 第2キャリヤ、22p 第2ピニオンギヤ、22r 第2リングギヤ、22s 第2サンギヤ、23c 第3キャリヤ、23p 第3ピニオンギヤ、23r 第3リングギヤ、23s 第3サンギヤ、24p 第4ピニオンギヤ、24s 第4サンギヤ、25 ラビニヨ式遊星歯車機構、110 ケース本体、111 フロントサポート、111a 環状壁部、111b 筒状部、112 カバー、115 センターサポート、140 ポンプインペラ、140a ポンプシェル、140b ポンプブレード、141 スリーブ、141a フランジ部、141b 筒状部、141c 突出部、141d 突き当て部、141e 端面、142 タービンランナ、142a タービンシェル、142b タービンブレード、142c タービンハブ、143 ステータ、144 ワンウェイクラッチ、145 ステータシャフト、147 リング部材、148 シール部材、170 チェーン、171 ドライブスプロケット、B1,B2 ブレーキ、C1,C2,C3,C4 クラッチ。

Claims (4)

  1. ポンプインペラ、タービンランナおよびステータを有するトルクコンバータと、前記タービンランナに連結される入力軸を有する変速機と、前記トルクコンバータおよび前記変速機を収容するケースと、前記トルクコンバータの前記ステータにワンウェイクラッチを介して連結されるステータシャフトとを含む動力伝達装置において、
    前記ポンプインペラは、前記変速機に向けて前記入力軸の軸方向に延出されたスリーブを有し、
    前記ケースは、前記変速機側から前記スリーブ内に挿入される筒状部を有する支持部を含み、
    前記スリーブは、前記変速機側の端部よりも基端側で内周面から径方向内側に突出すると共に、前記支持部の前記筒状部の先端に直接または間接的に突き当たることにより前記トルクコンバータの前記変速機側への移動を規制する移動規制部を有し、
    前記ステータシャフトは、前記支持部の前記筒状部内に嵌合され、
    前記スリーブと前記ステータシャフトとの径方向における間には、前記トルクコンバータの流体伝動室と連通する油路が画成され、
    前記ステータシャフトには、前記筒状部の先端と前記スリーブの前記移動規制部との軸方向における間に位置するようにリング部材が嵌合され、
    前記リング部材と前記スリーブの前記内周面との間には、シール部材が配置され、
    前記トルクコンバータの前記変速機側への移動は、前記スリーブの前記移動規制部が前記リング部材に突き当たることにより規制されることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項に記載の動力伝達装置において、
    前記スリーブ、前記ステータシャフト、および前記リング部材は、鋼材により形成されており、前記ケースおよび前記支持部は、アルミニウム合金により形成されていることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項1または2に記載の動力伝達装置において、
    前記スリーブは、オイルポンプのドライブギヤに連結されることを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項1からの何れか一項に記載の動力伝達装置において、
    前記スリーブの先端は、前記ケースと当接せず、前記変速機の前記入力軸は、前記トルクコンバータのフロントカバーと当接しないことを特徴とする動力伝達装置。
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