JP2016186333A - 動力伝達装置 - Google Patents

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克彰 小林
Katsuaki Kobayashi
克彰 小林
祐介 片岡
Yusuke Kataoka
祐介 片岡
健太郎 南
Kentaro Minami
健太郎 南
和也 川村
Kazuya Kawamura
和也 川村
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Abstract

【課題】変速機の入力軸やカウンタドリブンギヤとは別軸上に配置されるオイルポンプを含む動力伝達装置において、カウンタシャフトを支持するハウジングの剛性を良好に確保する。
【解決手段】動力伝達装置のハウジング221は、隔壁221aと、隔壁221aを包囲すると共に複数のボルト孔221hを有する締結端部221cとを有し、隔壁221aは、入力軸26が挿通される第1ボス部221bと、カウンタシャフト42を支持する第2ボス部221dと、何れか1つのボルト孔221hに向けて変速機25側からみて第1ボス部221bに対してオイルポンプ24とは反対側に第2ボス部221dから径方向に延びる第1リブL1と、第1リブL1に交差すると共に当該第1リブL1から第1ボス部221bおよびチェーン243と交差することなく締結端部221c側に延びる第2リブL2とを有する。
【選択図】図4

Description

本開示の発明は、変速機を収容するケースと、ボルトを介して当該ケースに締結されるハウジングとを含む動力伝達装置に関する。
従来、この種の動力伝達装置として、変速機からの動力が伝達されるカウンタドライブギヤと、カウンタドライブギヤに噛合するカウンタドリブンギヤと、カウンタドリブンギヤからの動力が伝達されるドライブピニオンギヤと、ドライブピニオンギヤからの動力が伝達されるデファレンシャルギヤとを含み、カウンタドリブンギヤおよびドライブピニオンギヤを支持するカウンタシャフトがコンバータハウジングの隔壁に形成されたボス部により軸受を介して支持されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、従来、変速機の入力軸およびカウンタドリブンギヤとは別軸上に配置されると共に当該入力軸と同軸に配置されるドライブスプロケットにチェーンを介して連結されるオイルポンプを含むものも知られている(例えば、特許文献2参照)。この動力伝達装置において、ドライブスプロケットおよびチェーンは、コンバータハウジングと、トランスミッションケースに締結されるフロントポンプカバーとの間に配置される。
特開2003−161362号公報 特開2014−199101号公報
特許文献1に記載されたように、カウンタシャフトがハウジングのボス部により支持される場合、例えば前進側または後進側への発進時等にカウンタドライブギヤからカウンタドリブンギヤおよびドライブピニオンギヤを介してデファレンシャルギヤに加えられる力によってカウンタシャフトが変位しないように、ハウジング、特にボス部周辺の剛性を充分に確保する必要がある。ただし、特許文献1に記載されたような動力伝達装置に特許文献2に記載されたようなオイルポンプを設ける場合、ハウジングの隔壁とフロントポンプカバーとの間にドライブスプロケットやチェーンが配置されることで、ハウジングの設計の自由度が低下する。このため、剛性を確保するためのリブ等を隔壁の所望の位置に配置し得なくなり、ハウジングの剛性が低下してしまうおそれがある。
そこで、本開示の発明は、変速機の入力軸やカウンタドリブンギヤとは別軸上に配置されるオイルポンプを含む動力伝達装置において、カウンタシャフトを支持するハウジングの剛性を良好に確保することを主目的とする。
本開示の動力伝達装置は、 変速機と、前記変速機からの動力が伝達されるカウンタドライブギヤと、前記カウンタドライブギヤに噛合するカウンタドリブンギヤと、前記カウンタドリブンギヤからの動力が伝達されるドライブピニオンギヤと、前記ドライブピニオンギヤからの動力が伝達されるデファレンシャルギヤと、前記変速機の入力軸および前記カウンタドリブンギヤとは別軸上に配置されると共に前記入力軸と同軸に配置されるドライブスプロケットにチェーンを介して連結されるオイルポンプと、前記変速機を収容するケースと、ボルトを介して前記ケースに締結されるハウジングとを含む動力伝達装置において、前記ハウジングは、前記ケースの開口部を覆う隔壁と、前記隔壁を包囲すると共に複数のボルト孔を有する締結端部とを有し、前記ドライブスプロケットおよび前記チェーンは、前記隔壁と前記ケースの一部との間に配置され、前記隔壁は、前記変速機の前記入力軸が挿通される第1のボス部と、前記カウンタドリブンギヤおよび前記ドライブピニオンギヤを支持するカウンタシャフトを回転自在に支持する第2のボス部と、前記締結端部の何れか1つのボルト孔に向けて前記変速機側からみて前記第1のボス部に対して前記オイルポンプとは反対側に前記第2のボス部から該第2のボス部の径方向に延びる第1のリブと、前記第1のリブに交差すると共に該第1のリブから前記第1のボス部および前記チェーンと交差することなく前記締結端部側に延びる第2のリブとを有することを特徴とする
本開示の動力伝達装置では、ハウジングの隔壁とケースの一部との間に入力軸と同軸に配置されるドライブスプロケットや当該ドライブスプロケットに巻き掛けられるチェーンと干渉しないように第1および第2のリブを当該隔壁に配設することが可能となる。また、カウンタシャフトを第1のボス部側に引き寄せる方向の力がカウンタドライブギヤからカウンタドリブンギヤに加えられた際には、第2のボス部に加えられた荷重を第1のリブと当該第1のリブに交差する第2のリブとの双方により支持し、第2のボス部およびカウンタシャフトの変位を良好に抑制することができる。この結果、変速機の入力軸やカウンタドリブンギヤとは別軸上に配置されるオイルポンプを含む動力伝達装置において、カウンタシャフトを支持するハウジングの剛性を良好に確保することが可能となる。
本開示の動力伝達装置を示す概略構成図である。 本開示の動力伝達装置に含まれる変速機の各変速段とクラッチおよびブレーキの作動状態との関係を示す作動表である。 本開示の動力伝達装置を示す拡大断面図である。 本開示の動力伝達装置に含まれるハウジングを変速機側からみた平面図である。 本開示の動力伝達装置に含まれるハウジングを発進装置側からみた平面図である。 図5のVI−VI線に沿った断面図である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の動力伝達装置20を示す概略構成図である。同図に示す動力伝達装置20は、前輪駆動車両に搭載される図示しないエンジンのクランクシャフトに接続されると共にエンジンからの動力を図示しない左右の駆動輪(前輪)に伝達可能なものである。図示するように、動力伝達装置20は、トランスミッションケース22や、発進装置(流体伝動装置)23、オイルポンプ24、トランスミッションケース22内に収容される自動変速機25、ギヤ機構(ギヤ列)40、デファレンシャルギヤ(差動機構)50等を含む。
トランスミッションケース22は、発進装置23やデファレンシャルギヤ50等を収容するハウジング221や、当該ハウジング221に締結(固定)されるトランスアクスルケース222に加えて、ハウジング221とトランスアクスルケース222との間に位置するように当該トランスアクスルケース222に締結(固定)されるフロントサポート223、およびトランスアクスルケース222に締結(固定)されるセンターサポート224を含む。本実施形態において、ハウジング221、トランスアクスルケース222、およびセンターサポート224は、例えばアルミニウム合金により形成され、フロントサポート223は、鋼材(鉄合金)またはアルミニウム合金により形成される。
発進装置23は、図示しないドライブプレート等を介してエンジンのクランクシャフトおよび/または電気モータのロータに連結されるフロントカバーや、当該フロントカバーに密に固定されるポンプシェルを有する入力側のポンプインペラ23p、自動変速機25の入力軸26に連結される出力側のタービンランナ23t、ポンプインペラ23pおよびタービンランナ23tの内側に配置されてタービンランナ23tからポンプインペラ23pへの作動油の流れを整流するステータ23s、図示しないステータシャフトより支持されると共にステータ23sの回転方向を一方向に制限するワンウェイクラッチ23o等を含む。ポンプインペラ23p、タービンランナ23tおよびステータ23sは、トルク増幅作用を有するトルクコンバータを構成する。
更に、発進装置23は、フロントカバーと自動変速機25の入力軸26とを互いに接続すると共に両者の接続を解除するロックアップクラッチ23cと、フロントカバーと自動変速機25の入力軸26との間で振動を減衰するダンパ装置23dとを含む。本実施形態において、ロックアップクラッチ23cは、複数の摩擦係合プレート(摩擦プレートおよびセパレータプレート)を有する多板摩擦式油圧クラッチとして構成される。ただし、ロックアップクラッチ23cは、単板摩擦式油圧クラッチであってもよい。また、発進装置23は、ステータ23sを有さない流体継手を含むものであってもよい。
オイルポンプ24は、巻掛け伝動機構240を介して発進装置23のポンプインペラ23pに連結される外歯ギヤ(インナーロータ)24i、当該外歯ギヤに噛合する内歯ギヤ(アウターロータ)24o、外歯ギヤ24iおよび内歯ギヤ24oを収容する図示しないギヤ室を画成するポンプボディ(図示省略)およびポンプカバー等を有するギヤポンプとして構成され、自動変速機25の入力軸26とは別軸上に配置される。オイルポンプ24は、巻掛け伝動機構240を介してエンジンからの動力により駆動され、トランスアクスルケース222等の底部に設けられた図示しない作動油貯留部に貯留されている作動油(ATF)を吸引して油圧制御装置70へと圧送する。
自動変速機25は、8段変速式の変速機として構成されており、図1に示すように、ダブルピニオン式の第1遊星歯車機構30と、ラビニヨ式の第2遊星歯車機構35と、入力側から出力側までの動力伝達経路を変更するための4つのクラッチC1,C2,C3およびC4、2つのブレーキB1およびB2、並びにワンウェイクラッチF1とを含む。
第1遊星歯車機構30は、外歯歯車であるサンギヤ(固定要素)31と、このサンギヤ31と同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ32と、互いに噛合すると共に一方がサンギヤ31に、他方がリングギヤ32に噛合する2つのピニオンギヤ33a,33bの組を自転自在(回転自在)かつ公転自在に複数保持するプラネタリキャリヤ34とを有する。図示するように、第1遊星歯車機構30のサンギヤ31は、フロントサポート223を介してトランスミッションケース22に対して回転不能に連結(固定)されており、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34は、入力軸26に一体回転可能に接続されている。また、第1遊星歯車機構30は、いわゆる減速ギヤとして構成されており、入力要素であるプラネタリキャリヤ34に伝達された動力を減速して出力要素であるリングギヤ32から出力する。
第2遊星歯車機構35は、外歯歯車である第1サンギヤ36aおよび第2サンギヤ36bと、第1および第2サンギヤ36a,36bと同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ37と、第1サンギヤ36aに噛合する複数のショートピニオンギヤ38aと、第2サンギヤ36bおよび複数のショートピニオンギヤ38aに噛合すると共にリングギヤ37に噛合する複数のロングピニオンギヤ38bと、複数のショートピニオンギヤ38aおよび複数のロングピニオンギヤ38bを自転自在(回転自在)かつ公転自在に保持するプラネタリキャリヤ39とを有する。第2遊星歯車機構35のリングギヤ37は、自動変速機25の出力部材として機能し、入力軸26からリングギヤ37に伝達された動力は、ギヤ機構40、デファレンシャルギヤ50およびドライブシャフト51を介して左右の駆動輪に伝達される。また、プラネタリキャリヤ39は、ワンウェイクラッチF1を介してトランスミッションケース22により支持され、当該プラネタリキャリヤ39の回転方向は、ワンウェイクラッチF1により一方向に制限される。
クラッチC1は、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第1サンギヤ36aとを互いに接続すると共に両者の接続を解除するものである。クラッチC2は、入力軸26と第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39とを互いに接続すると共に両者の接続を解除するものである。クラッチC3は、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを互いに接続すると共に両者の接続を解除するものである。クラッチC4は、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを互いに接続すると共に両者の接続を解除するものである。本実施形態では、クラッチC1,C2,C3およびC4として、ピストン、複数の摩擦係合プレート(摩擦プレートおよびセパレータプレート)、それぞれ作動油が供給される係合油室および遠心油圧キャンセル室等により構成される油圧サーボを有する多板摩擦式油圧クラッチが採用される。
ブレーキB1は、第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bをトランスミッションケース22に回転不能に固定(接続)すると共に第2サンギヤ36bのトランスミッションケース22に対する固定を解除するものである。ブレーキB2は、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39をトランスミッションケース22に回転不能に固定すると共にプラネタリキャリヤ39のトランスミッションケース22に対する固定を解除するものである。本実施形態では、ブレーキB1およびB2として、ピストン、複数の摩擦係合プレート(摩擦プレートおよびセパレータプレート)、作動油が供給される係合油室等により構成される油圧サーボを有する多板摩擦式油圧ブレーキが採用される。
また、ワンウェイクラッチF1は、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39に連結(固定)されるインナーレースや、アウターレース、複数のスプラグ、複数のスプリング(板バネ)、保持器等を含む。ワンウェイクラッチF1は、インナーレースに対してアウターレースが一方向に回転した際に各スプラグを介してトルクを伝達すると共に、インナーレースに対してアウターレースが他方向に回転した際に両者を相対回転させる。ただし、ワンウェイクラッチF1は、ローラ式といったようなスプラグ式以外の構成を有するものであってもよい。
これらのクラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2は、油圧制御装置70による作動油の給排を受けて動作する。図2に、自動変速機25の各変速段とクラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2、並びにワンウェイクラッチF1の作動状態との関係を表した作動表を示す。自動変速機25は、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2を図2の作動表に示す状態とすることで前進第1速〜第8速の変速段と後進第1速および第2速の変速段とを提供する。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2の少なくとも何れかは、ドグクラッチといった噛み合い係合要素とされてもよい。
ギヤ機構40は、自動変速機25の第2遊星歯車機構35のリングギヤ37に連結されるカウンタドライブギヤ41と、自動変速機25の入力軸26と平行に延在するカウンタシャフト42に固定されると共にカウンタドライブギヤ41に噛合するカウンタドリブンギヤ43と、カウンタシャフト42に形成(あるいは固定)されたドライブピニオンギヤ44と、ドライブピニオンギヤ44に噛合すると共にデファレンシャルギヤ50に連結されたデフリングギヤ45とを有する。図1に示すように、ギヤ機構40のカウンタドライブギヤ41は、第1および第2遊星歯車機構30,35の間に位置するように複数のボルトを介してトランスアクスルケース222に固定されるセンターサポート224により軸受を介して回転自在に支持される。また、カウンタシャフト42およびカウンタドリブンギヤ43は、入力軸26およびオイルポンプ24(外歯ギヤ24i)の軸心とは別軸上に配置される。更に、本実施形態において、カウンタドライブギヤ41、カウンタドリブンギヤ43、ドライブピニオンギヤ44およびデフリングギヤ45は、何れも、はすば歯車である。
図3は、動力伝達装置20を示す拡大断面図である。同図に示すように、トランスミッションケース22の一部を構成するハウジング221は、発進装置23と自動変速機25との軸方向における間で径方向に延在する隔壁221aと、隔壁221aの内周部に形成された短尺筒状の第1ボス部221bとを有する。また、トランスミッションケース22の一部を構成するフロントサポート223は、ハウジング221の隔壁221aと自動変速機25との間に位置するようにトランスアクスルケース222に締結(固定)される壁部223aと、当該壁部223aから発進装置23に向けて軸方向に延出された第1筒状部223bと、壁部223aから自動変速機25に向けて、すなわち第1筒状部223bとは反対側かつ軸方向に延出された第2筒状部223cとを有する。
発進装置23を構成するポンプインペラ23pは、図3に示すように、フロントカバーに密に固定されるポンプシェルの内周部に溶接により接合されたスリーブ230を有する。スリーブ230は、ポンプシェル等と同様に、鋼材(鉄合金)により形成されており、ポンプシェルの内周部に接合される環状のフランジ部230aと、当該フランジ部230aの内周部から自動変速機25側(図3における左側)に向けて入力軸26の軸方向に延びる筒状部230bとを有する。更に、スリーブ230の筒状部230bの遊端部(図3における左端部、自動変速機25側の端部)には、巻掛け伝動機構240のドライブスプロケット241のボス部に形成された係合溝にそれぞれ嵌合される複数(例えば2つ)の突出部230cが形成されている。
スリーブ230の筒状部230b内には、フロントサポート223の第1筒状部223bが自動変速機25側(図3における左側)から嵌合(挿入)される。また、スリーブ230の筒状部230bの外周面と、ハウジング221の第1ボス部221bとの間には、ラジアル軸受90が介設される。これにより、スリーブ230すなわちポンプインペラ23pは、ハウジング221およびフロントサポート223すなわちトランスミッションケース22により回転自在に支持される。更に、ハウジング221の第1ボス部221bとスリーブ230の筒状部230bの外周面との間には、ラジアル軸受90よりもスリーブ230のフランジ部230aに近接するようにオイルシール95が介設される。
また、発進装置23のワンウェイクラッチ23oのインナーレースには、例えば鋼材(鉄合金)により形成された中空のステータシャフト235の先端部がスプライン嵌合され、ステータ23sは、ワンウェイクラッチ23oを介してステータシャフト235に連結される。ステータシャフト235は、第1ボス部221bに挿通される入力軸26を包囲するようにフロントサポート223の第2筒状部223c内に圧入(嵌合)される。第2筒状部223cの遊端部(図3における左端部)の内周面には、図示しないセレーションが形成されており、ステータシャフト235の外周面の一部には、第2筒状部223cの遊端部に形成されたセレーションと噛み合うセレーション(図示省略)が形成されている。これにより、ステータシャフト235は、フロントサポート223すなわちトランスミッションケース22に対して回転不能に固定される。また、ステータシャフト235の内周面と入力軸26の外周面との間には、ブッシュ(軸受)が介設される。
巻掛け伝動機構240は、発進装置23のポンプインペラ23pと一体に回転するドライブスプロケット241や、オイルポンプ24の外歯ギヤ24iと一体に回転するドリブンスプロケット242(図4参照)と、ドライブスプロケット241およびドリブンスプロケット242に巻掛けられるチェーン243とを含む。ドライブスプロケット241は、ハウジング221の第1ボス部221bとフロントサポート223の壁部223aとの軸方向における間に位置するように当該フロントサポート223の第1筒状部223bにより回転自在に支持される。そして、ドライブスプロケット241のボス部に形成された各係合溝には、スリーブ230の突出部230cが嵌め込まれる。
これにより、ポンプインペラ23pとドライブスプロケット241とが一体回転可能に連結され、ポンプインペラ23p、スリーブ230、ドライブスプロケット241、チェーン243およびドリブンスプロケット242を介してエンジンからの動力によりオイルポンプ24の外歯ギヤ24iおよび内歯ギヤ24oを回転駆動することが可能となる。また、ドライブスプロケット241およびチェーン243は、図3に示すように、ハウジング221の隔壁221aとフロントサポート223の壁部223aとの間に位置する。なお、オイルポンプ24の図示しないポンプカバーは、ポンプボディと共にフロントサポート223に締結(固定)される。
続いて、図4から図6を参照しながら、トランスミッションケース22を構成するハウジング221について説明する。図4は、ハウジング221を自動変速機25側からみた平面図であり、図5は、ハウジング221を発進装置23側からみた平面図である。また、図6は、図5のVI−VI線に沿った断面図である。
図4に示すように、ハウジング221は、トランスアクスルケース222の開口部を覆う上記隔壁221aに加えて、当該隔壁221aを包囲すると共にボルトが挿通または螺合される複数のボルト孔221hを有する締結端部221cを有する。ハウジング221とトランスアクスルケース222とは、ハウジング221の締結端部221cをトランスアクスルケース222の端部に当接させた状態で各ボルト孔221hに挿通または螺合されるボルトにより締結される。また、ハウジング221の隔壁221aには、自動変速機25の入力軸26が挿通される第1ボス部221bに加えて、カウンタドリブンギヤ43およびドライブピニオンギヤ44を支持するカウンタシャフト42を図示しない軸受を介して回転自在に支持する円筒状の第2ボス部221dや、ドライブシャフト51が挿通されるドライブシャフト孔221eが形成されている。第2ボス部221dは、隔壁221aの自動変速機25側の表面から第1ボス部221b(入力軸26)と平行に突出する。
ここで、本実施形態の動力伝達装置20を搭載した車両が前進走行する際には、自動変速機25の入力軸26およびドライブシャフト51が図4における反時計方向に回転し、カウンタシャフト42は、図4における時計方向に回転する。また、本実施形態の動力伝達装置20では、車両が前進する際、カウンタドライブギヤ41とカウンタドリブンギヤ43との噛合に伴って、両ギヤを互いに離間させる方向に作用する分離力、歯車の歯面に垂直な方向に作用する接線力、および歯すじの方向に応じたスラスト力が発生する。更に、ドライブピニオンギヤ44とデフリングギヤ45との噛合によっても、分離力や接線力およびスラスト力が生じる。そして、カウンタシャフト42に固定されるカウンタドリブンギヤ43とドライブピニオンギヤ44とにそれぞれ作用する分離力、接線力およびスラスト力の合力によって、カウンタシャフト42には、当該カウンタシャフト42を第1ボス部221bから引き離す方向の力が加えられる。従って、ドライブレンジが選択された状態でのストール発進時等には、車両停止状態で大きなトルクが伝達されることで、カウンタドライブギヤ41からカウンタドリブンギヤ43に加えられるカウンタシャフト42を第1ボス部221bから引き離そうとする力が非常に大きくなる。
これを踏まえて、ハウジング221の隔壁221aには、図4に示すように、第2ボス部221dに対して第1ボス部221bとは反対側に位置するように複数のリブLxが形成される。各リブLxは、第2ボス部221dの外周面から、それぞれ締結端部221cの対応するボルト孔221h(ボルトにより締め付けられる部分)に向けて当該第2ボス部221dの径方向(放射状)に延びる。これにより、ドライブレンジが選択された状態でのストール発進時等にカウンタドライブギヤ41からカウンタドリブンギヤ43に加えられる力によってカウンタシャフト42および第2ボス部221dが変位するのを良好に抑制することができる。
一方、動力伝達装置20を搭載した車両が後進走行する際には、自動変速機25の入力軸26およびドライブシャフト51が図4における時計方向に回転し、カウンタシャフト42は、図4における反時計方向に回転する。また、本実施形態の動力伝達装置20では、車両が後進する際、カウンタドライブギヤ41とカウンタドリブンギヤ43との噛合、およびドライブピニオンギヤ44とデファレンシャルギヤ50との噛合に伴って生じる接線力およびスラスト力の向きが車両前進時とは逆になり、カウンタドリブンギヤ43とドライブピニオンギヤ44とにそれぞれ作用する分離力、接線力、スラスト力の合力も車両前進時とは逆向きになる。従って、動力伝達装置20では、車両が後進する際、カウンタシャフト42には、当該カウンタシャフト42を第1ボス部221b側に引き寄せる方向の力が加えられる。そして、リバースレンジが選択された状態でのストール発進時等には、カウンタドライブギヤ41からカウンタドリブンギヤ43に加えられるカウンタシャフト42を第1ボス部221b側に引き寄せる方向の力が非常に大きくなる。
上述のように、本実施形態の動力伝達装置20では、第1ボス部221bに近接してドライブスプロケット241やチェーン243が配置される。従って、第2ボス部221dの外周面から第1ボス部221bの外周面に向けて延びるリブをハウジング221の隔壁221aに形成するのは困難である。このため、ハウジング221の隔壁221aには、図4に示すような第1リブL1および第2リブL2が形成されている。図4に示すように、第1リブL1は、隔壁221aの自動変速機25側の表面を隆起させたものであり、カウンタシャフト42を支持する第2ボス部221dから、締結端部221cの1つのボルト孔221h(ボルトにより締め付けられる部分)に向けて自動変速機25側からみて第1ボス部221bに対してドリブンスプロケット241(オイルポンプ24)とは反対側に、当該第2ボス部221dの径方向に延びる。本実施形態において、第1リブL1は、第2ボス部221dの外周面から図4における左斜め上方に延在し、自動変速機25側からみて、第1ボス部221bに対してドリブンスプロケット242(オイルポンプ24)とは反対側に位置する。
第2リブL2は、第1リブL1に交差すると共に当該第1リブL1から第1ボス部221bやチェーン243と交差することなくリブLxとは反対側に位置する締結端部221c側に延びる。また、第2リブL2は、第1ボス部221bの軸心と第2ボス部221dの軸心とを結ぶ直線(図4における一点鎖線参照)に沿って延在する第1半部L2aと、当該第1半部L2aに連続すると共にチェーン243に沿って延在する第2半部L2bとを有する。第1半部L2aは、図4に示すように、第1リブL1から第1ボス部221bを図中左側に越える位置まで延在する。また、第2リブL2の第1半部L2aは、自動変速機25側からみて、第1ボス部221bに対してドリブンスプロケット242(オイルポンプ24)とは反対側に位置する。更に、第2リブL2の第2半部L2bは、第1ボス部221bに対して第2ボス部221dとは反対側に位置する。
上述のような構造を採用することで、ハウジング221の隔壁221aとトランスアクスルケース222の一部となるフロントサポート223との間に入力軸26と同軸に配置されるドライブスプロケット241や当該ドライブスプロケット241に巻き掛けられるチェーン243と干渉しないように第1および第2リブL1,L2を隔壁221aに配設することが可能となる。また、リバースレンジが選択された状態でのストール発進時等に、カウンタドライブギヤ41からカウンタドリブンギヤ43にカウンタシャフト42を第1ボス部221b側に引き寄せる方向の力が加えられた際には、荷重を第1リブL1と当該第1リブL1に交差する第2リブL2との双方により支持し、第2ボス部221dおよびカウンタシャフト42の変位を良好に抑制することができる。この結果、自動変速機25の入力軸26やカウンタドリブンギヤ43とは別軸上に配置されるオイルポンプ24を含む動力伝達装置20において、カウンタシャフト42を支持するハウジング221の剛性を良好に確保することが可能となる。
更に、ハウジング221において、第1リブL1は、自動変速機25側からみて、第1ボス部221bに対してドリブンスプロケット242とは反対側に位置する。これに対して、第2リブL2は、自動変速機25側からみて第1ボス部221bに対してドリブンスプロケット242(オイルポンプ24)とは反対側に位置すると共に、第1ボス部221bの軸心と第2ボス部221dの軸心とを結ぶ直線に沿って延在する。これにより、ドライブスプロケット241やチェーン243と干渉させることなく、第2ボス部221dの変位を極めて良好に抑制可能とする第2リブL2をハウジング221の隔壁221aに形成することが可能となる。
また、本実施形態において、第2リブL2は、第1ボス部221bの軸心と第2ボス部221dの軸心とを結ぶ直線に沿って第1リブL1から当該第1ボス部221bを越える位置まで延在する第1半部L2aと、自動変速機25側からみて第1ボス部221bに対して第2ボス部221dとは反対側に位置すると共にチェーン243に沿って延在する第2半部L2bとを有する。これにより、カウンタシャフト42を第1ボス部221b側に引き寄せる方向の荷重が第2ボス部221dに作用しても、第1および第2リブL1,L2により第2ボス部221dを支持してカウンタシャフト42の変位を極めて良好に抑制することが可能となる。
そして、本実施形態において、第2リブL2は、隔壁221aの自動変速機25側の表面を隆起させると共に、隔壁221aの発進装置23側の表面を窪ませることにより形成される。これにより、第2リブL2は、図5に示すように、隔壁221aから自動変速機25側に突出すると共に、発進装置23側に凹部221rを画成する。また、第2リブL2は、発進装置23側からみて、ポンプインペラ23pが隔壁221aに接触したときの両者の接触線を含む円周(図5における一点鎖線参照)と部分的に重なる。
このように、第2リブL2の発進装置23側を窪ませることで、ハウジング221を軽量化することが可能となる。また、動力伝達装置20の組み立て完了後に洗浄液を用いた洗浄が実行される際、発進装置23がハウジング221内に押し込まれてポンプインペラ23pが隔壁221aに接触したとしても、図6に示すように、第2リブL2により画成される凹部221r周辺で、ポンプインペラ23p(ポンプシェル)の表面と隔壁221aの表面との間に複数の隙間Gを形成することができる。
この結果、動力伝達装置20の組み立て完了後の洗浄に際して、図5に示すように、第2リブL2により画成される凹部221rをハウジング221の発進装置23の収容空間内に洗浄液(図5における矢印参照)を流通させる流路として利用し、組み立て中に動力伝達装置20の発進装置23周辺に付着した油分等を良好に除去することが可能となる。更に、動力伝達装置20の洗浄中にポンプインペラ23pがハウジング221の隔壁221aに接触したとしても、両者の接触部(図5において一点鎖線で示す円周)の内側に洗浄液を流入出させて当該接触部の内側における油分等を良好に除去することが可能となる。なお、本実施形態において、隔壁221aの発進装置23側の表面には、図5に示すように、第2リブL2により画成される凹部221r以外に、 ポンプインペラ23pと隔壁221aとの接触線を含む円周(図5における一点鎖線参照)と部分的に重なるように複数の凹部221yが形成されている。
以上説明したように、本開示の動力伝達装置(20)は、変速機(25)と、前記変速機(25)からの動力が伝達されるカウンタドライブギヤ(41)と、前記カウンタドライブギヤ(41)に噛合するカウンタドリブンギヤ(43)と、前記カウンタドリブンギヤ(43)からの動力が伝達されるドライブピニオンギヤ(44)と、前記ドライブピニオンギヤ(40)からの動力が伝達されるデファレンシャルギヤ(50)と、前記変速機(25)の入力軸(26)および前記カウンタドリブンギヤ(43)とは別軸上に配置されると共に前記入力軸(26)と同軸に配置されるドライブスプロケット(241)にチェーン(243)を介して連結されるオイルポンプ(24)と、前記変速機(25)を収容するケース(222)と、ボルトを介して前記ケース(222)に締結されるハウジング(221)とを含む動力伝達装置において、前記ハウジング(221)は、前記ケース(222)の開口部を覆う隔壁(221a)と、前記隔壁(221a)を包囲すると共に複数のボルト孔(221h)を有する締結端部(221c)とを有し、前記ドライブスプロケット(241)および前記チェーン(243)は、前記隔壁(221a)と前記ケース(222)の一部(223)との間に配置され、前記隔壁(221a)は、前記変速機(25)の前記入力軸(26)が挿通される第1のボス部(221b)と、前記カウンタドリブンギヤ(43)および前記ドライブピニオンギヤ(44)を支持するカウンタシャフト(42)を回転自在に支持する第2のボス部(221d)と、前記締結端部(221c)の何れか1つのボルト孔(221h)に向けて前記変速機(25)側からみて前記第1のボス部(221b)に対して前記オイルポンプ(24)とは反対側に前記第2のボス部(221d)から該第2のボス部(221d)の径方向に延びる第1のリブ(L1)と、前記第1のリブ(L1)に交差すると共に該第1のリブ(L1)から前記第1のボス部(221b)および前記チェーン(243)と交差することなく前記締結端部(221c)側に延びる第2のリブ(L2)とを有することを特徴とする。
本開示の動力伝達装置は、変速機の入力軸やカウンタドリブンギヤとは別軸上に配置されるオイルポンプを含む。オイルポンプは、入力軸と同軸に配置されるドライブスプロケットにチェーンを介して連結され、ドライブスプロケットおよびチェーンは、ハウジングの隔壁とケースの一部との間に配置される。また、ハウジングの隔壁は、変速機の入力軸が挿通される第1のボス部と、カウンタドリブンギヤのカウンタシャフトを支持する第2のボス部とを有する。更に、ハウジングの隔壁には、第1および第2のリブが設けられる。第1のリブは、カウンタシャフトを支持する第2のボス部から、締結端部の何れか1つのボルト孔に向けて変速機側からみて第1のボス部に対して前記オイルポンプとは反対側に、当該第2のボス部の径方向に延びる。また、第2のリブは、第1のリブに交差すると共に当該第1のリブから第1のボス部およびチェーンと交差することなく締結端部側に延びる。
これにより、ハウジングの隔壁とケースの一部との間に入力軸と同軸に配置されるドライブスプロケットや当該ドライブスプロケットに巻き掛けられるチェーンと干渉しないように第1および第2のリブを当該隔壁に配設することが可能となる。また、カウンタシャフトを第1のボス部側に引き寄せる方向の力がカウンタドライブギヤからカウンタドリブンギヤに加えられた際には、第2のボス部に加えられた荷重を第1のリブと当該第1のリブに交差する第2のリブとの双方により支持し、第2のボス部およびカウンタシャフトの変位を良好に抑制することができる。この結果、変速機の入力軸やカウンタドリブンギヤとは別軸上に配置されるオイルポンプを含む動力伝達装置において、カウンタシャフトを支持するハウジングの剛性を良好に確保することが可能となる。
また、前記第2のリブ(L2)は、前記変速機(25)側からみて前記第1のボス部(221b)に対して前記オイルポンプ(24)とは反対側に位置すると共に、前記第1のボス部(221b)の軸心と前記第2のボス部(221d)の軸心とを結ぶ直線に沿って延在してもよい。これにより、ドライブスプロケットやチェーンと干渉させることなく、第2のボス部の変位を極めて良好に抑制可能とする第2のリブをハウジングの隔壁に形成することが可能となる。
更に、前記2のリブ(L2)は、前記第1のボス部(221b)の軸心と前記第2のボス部(221d)の軸心とを結ぶ直線に沿って前記第1のリブ(L1)から該第1のボス部(221b)を越える位置まで延在する第1半部(L2a)と、前記変速機(25)側からみて前記第1のボス部(221b)に対して前記第2のボス部(221d)とは反対側に位置すると共に前記チェーン(243)に沿って延在する第2半部(L2b)とを有してもよい。これにより、カウンタシャフトを第1のボス側に引き寄せる方向の荷重が第2のボス部に作用しても、第1および第2のリブにより第2のボス部を支持してカウンタシャフトの変位を極めて良好に抑制することが可能となる。
また、前記動力伝達装置(20)は、ポンプインペラ(23p)およびタービンランナ(23t)を有すると共に前記ハウジング(221)内に配置される流体伝動装置(23)を更に含んでもよく、前記第2のリブ(L2)は、前記隔壁(221)から前記変速機(25)側に突出すると共に、前記流体伝動装置(23)側に凹部(221r)を画成してもよい。これにより、動力伝達装置の組み立て完了後に洗浄液を用いた洗浄が実行される際に、第2のリブにより画成される凹部を、ハウジングの流体伝動装置の収容空間内に洗浄液を流通させる流路として利用することが可能となる。この結果、組み立て中に動力伝達装置の流体伝動装置周辺に付着した油分等を良好に除去することができる。加えて、第2のリブの流体伝動装置側を窪ませることで、ハウジングを軽量化することも可能となる。
更に、前記第2のリブ(L2)は、前記流体伝動装置(23)側からみて、前記ポンプインペラ(23p)が前記隔壁(221)に接触したときの両者の接触線を含む円周と重なるように形成されてもよい。これにより、動力伝達装置の洗浄中にポンプインペラがハウジングの隔壁に接触したとしても、ポンプインペラと隔壁との間に隙間を形成することができるので、両者の接触部(円周)の内側に洗浄液を流入出させて当該接触部の内側における油分等を良好に除去することが可能となる。
そして、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記実施形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、動力伝達装置の製造産業等において利用可能である。
20 動力伝達装置、22 トランスミッションケース、23 発進装置、23c ロックアップクラッチ、23d ダンパ装置、23o ワンウェイクラッチ、23p ポンプインペラ、23s ステータ、23t タービンランナ、24 オイルポンプ、24i 外歯ギヤ、24o 内歯ギヤ、25 自動変速機、26 入力軸、30 第1遊星歯車機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33a,33b ピニオンギヤ、34 プラネタリキャリヤ、35 第2遊星歯車機構、36a 第1サンギヤ、36b 第2サンギヤ、37 リングギヤ、38a ショートピニオンギヤ、38b ロングピニオンギヤ、39 プラネタリキャリヤ、40 ギヤ機構、41 カウンタドライブギヤ、42 カウンタシャフト、43 カウンタドリブンギヤ、44 ドライブピニオンギヤ、45 デフリングギヤ、50 デファレンシャルギヤ、51 ドライブシャフト、70 油圧制御装置、90 ラジアル軸受、95 オイルシール、221 ハウジング、221a 隔壁、221b 第1ボス部、221c 締結端部、221d 第2ボス部、221e ドライブシャフト孔、221h ボルト孔、221r,221y 凹部、222 トランスアクスルケース、223 フロントサポート、223a 壁部、223b 第1筒状部、223c 第2筒状部、224 センターサポート、230 スリーブ、230a フランジ部、230b 筒状部、230c 突出部、235 ステータシャフト、240 伝動機構、241 ドライブスプロケット、242 ドリブンスプロケット、243 チェーン、B1,B2 ブレーキ、C1,C2,C3,C4 クラッチ、F1 ワンウェイクラッチ、L1 第1リブ、L2 第2リブ、L2a 第1半部,L2b 第2半部,Lx リブ。

Claims (5)

  1. 変速機と、前記変速機からの動力が伝達されるカウンタドライブギヤと、前記カウンタドライブギヤに噛合するカウンタドリブンギヤと、前記カウンタドリブンギヤからの動力が伝達されるドライブピニオンギヤと、前記ドライブピニオンギヤからの動力が伝達されるデファレンシャルギヤと、前記変速機の入力軸および前記カウンタドリブンギヤとは別軸上に配置されると共に前記入力軸と同軸に配置されるドライブスプロケットにチェーンを介して連結されるオイルポンプと、前記変速機を収容するケースと、ボルトを介して前記ケースに締結されるハウジングとを含む動力伝達装置において、
    前記ハウジングは、前記ケースの開口部を覆う隔壁と、前記隔壁を包囲すると共に複数のボルト孔を有する締結端部とを有し、
    前記ドライブスプロケットおよび前記チェーンは、前記隔壁と前記ケースの一部との間に配置され、
    前記隔壁は、前記変速機の前記入力軸が挿通される第1のボス部と、前記カウンタドリブンギヤおよび前記ドライブピニオンギヤを支持するカウンタシャフトを回転自在に支持する第2のボス部と、前記締結端部の何れか1つのボルト孔に向けて前記変速機側からみて前記第1のボス部に対して前記オイルポンプとは反対側に前記第2のボス部から該第2のボス部の径方向に延びる第1のリブと、前記第1のリブに交差すると共に該第1のリブから前記第1のボス部および前記チェーンと交差することなく前記締結端部側に延びる第2のリブとを有することを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の動力伝達装置において、
    前記第2のリブは、前記変速機側からみて前記第1のボス部に対して前記オイルポンプとは反対側に位置すると共に、前記第1のボス部の軸心と前記第2のボス部の軸心とを結ぶ直線に沿って延在すること特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項2に記載の動力伝達装置において、
    前記2のリブは、前記第1のボス部の軸心と前記第2のボス部の軸心とを結ぶ直線に沿って前記第1のリブから該第1のボス部を越える位置まで延在する第1半部と、前記変速機側からみて前記第1のボス部に対して前記第2のボス部とは反対側に位置すると共に前記チェーンに沿って延在する第2半部とを有することを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の動力伝達装置において、
    前記動力伝達装置は、ポンプインペラおよびタービンランナを有すると共に前記ハウジング内に配置される流体伝動装置を更に含み、
    前記第2のリブは、前記隔壁から前記変速機側に突出すると共に、前記流体伝動装置側に凹部を画成することを特徴とすることを特徴とする動力伝達装置。
  5. 請求項4に記載の動力伝達装置において、
    前記第2のリブは、前記流体伝動装置側からみて、前記ポンプインペラが前記隔壁に接触したときの両者の接触線を含む円周と重なるように形成されることを特徴とする動力伝達装置。
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