JP2016120759A - 車両用保護部材、電線組付体及び車両用ドア - Google Patents

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【課題】電磁ノイズを抑制しつつ、製造コストを抑制できる車両用保護部材、この車両用保護部材を有する電線組付体、およびこの電線組付体を備えた車両用ドアを提供する。【解決手段】車両用ドア2において、ドアパネル2Aとドアトリム2Bとの間に電線組付体1が配設されている。電線組付体1は、フラットケーブル3と保護シート4とを有している。保護シート4は、電磁ノイズ遮蔽材で構成された積層部材としてのノイズ遮蔽シート45を有している。ノイズ遮蔽シート45は、アース接続される。【選択図】図4

Description

本発明は、車両のドアや天井などの壁部に配設される車両用保護部材、この車両用保護部材を有する電線組付体、及びこの電線組付体を備えた車両用ドアに関する。
車両には、各種電子機器に電力や制御信号などを伝えるための電線からなるワイヤハーネスが配索されている。このようなワイヤハーネスは、電磁ノイズの影響を抑制するために、電磁シールドが施されるものがある。
例えば、特許文献1には、図7に示すように、絶縁層831及び導電層832を有する電線保護部材830を、複数の絶縁電線891、892、893にそれぞれを仕切るように巻き付けた構成を有するワイヤハーネスが開示されている。しかしながら、特許文献1に記載のワイヤハーネスは比較的太さがあるため、ドア内部やルーフ内部などにおいては十分な配索空間が確保出来ず、狭い場所への配索には適しないものであった。
そして、特許文献2には、電磁ノイズの影響を抑制しつつ、車両のルーフ内部への配索に適したものが開示されている。特許文献2のルーフモジュールは、図8(a)、(b)に示すように、ルーフトリム912の内表面にファブリック系のシールド層918積層し、ルーフトリム912の外表面に通信線914及びアンテナケーブル915を配索している。
特開2014−204485号公報 特開2005−47354号公報
しかしながら、上述したルーフモジュールは、シールド層918を有するルーフトリム912上に通信線914及びアンテナケーブル915を配索しているので、これら通信線914及びアンテナケーブル915が車体の天井部と直接相対して配置される。そのため、振動などにより通信線914及びアンテナケーブル915と天井部とが接触してこれらが損傷してしまうおそれがあるので、通信線914及びアンテナケーブル915を保護するためのコルゲートチューブやソフトテープなどの電線外装部材が必要となり、製造コストが増加してしまうという問題があった。
本発明は、かかる問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、電磁ノイズを抑制しつつ、製造コストを抑制できる車両用保護部材、この車両用保護部材を有する電線組付体、およびこの電線組付体を備えた車両用ドアを提供することを目的とする。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、車両の壁部に配設され、当該壁部に配索される1又は複数の電線をいずれかの間に挟むように積層される複数の積層部材を有する車両用保護部材であって、前記複数の積層部材のうちの少なくとも1つの積層部材が、電磁ノイズ遮蔽材で構成され、電磁ノイズ遮蔽材で構成された前記積層部材が、アース接続されていることを特徴とする車両用保護部材である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、電磁ノイズ遮蔽材で構成された前記積層部材が、アース接続された前記車両のボディに接続されることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、前記複数の積層部材のうちの少なくとも他の1つの積層部材が、防音断熱材で構成されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載された発明であって、電磁ノイズ遮蔽材で構成された前記積層部材を少なくとも2つ有し、電磁ノイズ遮蔽材で構成された前記積層部材のうちの2つの積層部材が、互いの内側に前記電線が配されるように配置されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載された発明において、前記複数の積層部材のいずれかの間に前記電線を複数挟むように構成され、複数の前記電線が、フラットケーブルであることを特徴とするものである。
請求項6に記載された発明は、上記目的を達成するために、車両の壁部に配索される1又は複数の電線と、前記壁部に配設され、前記電線をいずれかの間に挟むように積層された複数の積層部材を有する車両用保護部材と、を備えた電線組付体であって、前記車両用保護部材が、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用保護部材で構成されていることを特徴とする電線組付体である。
請求項7に記載された発明は、上記目的を達成するために、車両のドアパネルと、前記ドアパネルに配設されるドアトリムと、前記ドアパネルと前記ドアトリムとの間に配設される電線組付体と、を備えた車両用ドアであって、前記電線組付体が、請求項6に記載の電線組付体で構成されていることを特徴とする車両用ドアである。
本発明によれば、複数の積層部材のうちの少なくとも1つの積層部材が、電磁ノイズ遮蔽材で構成され、電磁ノイズ遮蔽材で構成された積層部材が、アース接続される。このようにしたことから、電線がいずれかの積層部材の間に挟まれて保護及び固定されるとともに、電磁ノイズ遮蔽材で構成されるとともにアース接続される積層部材によって、例えば、車両室内に侵入する電磁ノイズを抑制することができる。そのため、電磁ノイズを抑制しつつ、電線外装部材や電線を固定する固定部材などを不要として製造コストを抑制できる。また、車体への電線保護部材の取り付けとともに電線を取り付けることができるので、作業性を向上することができる。
また、本発明によれば、複数の積層部材のうちの少なくとも他の1つの積層部材が、防音断熱材で構成されている。このようにすることで、電磁ノイズとともに、車両室内への騒音や外気の影響を抑制することができる。
電磁ノイズ遮蔽材で構成された積層部材が、電線より前記車両の内側寄りに配されるように構成することで、電磁ノイズ遮蔽材で構成された積層部材が、電線より車両室内側に配されるため、電線から放出される電磁ノイズが車両室内に侵入することを抑制できる。
また、本発明によれば、電磁ノイズ遮蔽材で構成された積層部材を少なくとも2つ有し、これら電磁ノイズ遮蔽材で構成された積層部材のうちの2つの積層部材が、互いの内側に電線が配されるように配置されている。このようにすることで、電磁ノイズ遮蔽材で構成された2つの積層部材により、電線から放出される電磁ノイズが車両室内に侵入することを抑制することができ、さらには、樹脂製ボディを有する車両などにおいて上記電磁ノイズが車両外に放出されることを抑制することができる。
また、本発明によれば、複数の積層部材のいずれかの間に電線を複数挟むように構成され、複数の電線が、フラットケーブルである。このようにすることで、積層部材の互いの積層面に沿ってフラットケーブルを配置することができ、厚みを抑えることができる。
本発明の一実施形態にかかる電線組付体を備えた車両用ドアを示す斜視図である。 図1の車両用ドアが備える電線組付体とドアトリムとを示す斜視図である。 図1の車両用ドアが備える電線組付体の積層構造を模式的に示す断面図である。 図1の車両用ドアの断面図である。 図3の電線組付体の積層構造の変形例を模式的に示す断面図である。 図3の電線組付体の積層構造の他の変形例を模式的に示す断面図である。 従来のワイヤハーネスの断面図である。 従来のルーフモジュールを説明する図である。
以下に、本発明の一実施形態にかかる電線組付体を備えた車両用ドアについて、図1〜図4を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる電線組付体を備えた車両用ドアを示す斜視図である。図2は、図1の車両用ドアが備える電線組付体とドアトリムとを示す斜視図である。図3は、図1の車両用ドアが備える電線組付体の積層構造を模式的に示す断面図である。図4は、図1の車両用ドアの断面図である。なお、例えば、図4においてドアビーム等の構造体の記載を省略しているなど、各図において本発明と関連性の低いものは記載を省略している。
本実施形態の車両用ドア2は、電線組付体1と、ドアパネル2Aと、ドアトリム2Bと、を備えている。
ドアパネル2Aは、例えば、炭素繊維強化プラスチックなどの樹脂材料で構成されており、ドアトリム2Bよりも車室外側に設けられている。このドアパネル2Aの上部には、内側にウインドウガラスWが位置するウインドウ枠Fが設けられている。ドアパネル2Aは、車両の壁部に相当する。
ドアトリム2Bは合成樹脂で構成されている。このドアトリム2Bは、そのドアパネル2A側の外面に、複数の図示しない固定突起が設けられている。各固定突起は、ドアトリム2Bの外面から立設された円柱状の軸部と、この軸部の先端に一体に設けられたフランジ状の大径部と、を有している。軸部の寸法は、後述する電線組付体1の保護シート4の厚みと等しいか、保護シート4の厚みより僅かに小さくなるように形成されている。後述する電線組付体1には、これら固定突起に対応して複数の固定孔40が設けられており、複数の固定孔40に固定突起を圧入することにより、電線組付体1がドアトリム2Bに固定して取り付けられる。
電線組付体1は、複数の電線としてのフラットケーブル3と、車両用保護部材としての保護シート4と、を有している。
フラットケーブル3は、図3に示すように、互いに平行な複数の芯線31と、各芯線31を被覆する絶縁性の被覆部32と、互いに隣り合う被覆部32を連結する絶縁性の連結部33と、を備えている。フラットケーブル3は、その幅方向(図3において複数の芯線31が並ぶ方向(図3の上下方向))の寸法が、厚さ方向(図3において幅方向に直交する方向(図3の左右方向))の寸法よりも大きく形成された帯板状に形成されている。
フラットケーブル3の芯線31は複数の素線が断面略円形状に撚られて構成されている。被覆部32と連結部33とは、合成樹脂から構成され互いに一体に成形されている。フラットケーブル3の各端末のそれぞれにはコネクタ34が取り付けられている。複数のコネクタ34のうちの一部は、電源装置や制御装置などに接続され、他の一部は、各種電子機器やモータなどに接続されている。
保護シート4は、防音性及び断熱性を有しており、車室外からの騒音や熱が車室内に進入することを抑制する。さらに、保護シート4は、電磁ノイズ遮蔽性を有しており、車室外からの電磁ノイズが車室内に侵入することを抑制する。即ち、保護シート4は、騒音や熱、電磁ノイズから車室内を保護するための車両用保護部材である。
保護シート4は、図3、図4に示すように、板状の発泡部材41と、ノイズ遮蔽シート45と、を有し、これらが互いに積層されて接着剤や両面テープなどの接着部材により固定されることにより構成される。発泡部材41とノイズ遮蔽シート45とのそれぞれは、積層部材に相当する。
発泡部材41は、例えば、ウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、又はメラミン等の発泡体などからなる防音断熱材で構成されている。
ノイズ遮蔽シート45は、例えば、導電性フィルム、銅・アルミニウムなどの金属箔、金属箔を樹脂フィルムでラミネートした複合材、又は導電性の細線をシート状に編んだ編組などの電磁ノイズ遮蔽材で構成されている。
ノイズ遮蔽シート45は、車両に搭載されたバッテリの負極に電気的に接続される(即ち、アース接続される)。ノイズ遮蔽シート45は、例えば、樹脂ボディを有する車両においては、車両の全体に配索された導電性のアース配索材を介して、又は、導電性の金属ボディを有する車両においては、車両のボディを介してアース接続される。ノイズ遮蔽シート45は、電線などによりバッテリの負極に直接接続してもよい。
これら発泡部材41とノイズ遮蔽シート45とは、それぞれがドアトリム2Bの外形に合わせて形成されている。保護シート4は、フラットケーブル3をそのコネクタ34を外部に露出した状態で発泡部材41とノイズ遮蔽シート45との間に挟むことにより、当該フラットケーブル3を保持する。
保護シート4には、ドアトリム2Bに形成された上記固定突起が圧入される複数の固定孔40が設けられている。複数の固定孔40は、フラットケーブル3の配索経路以外の場所に、厚み方向に貫通して互いに間隔をあけて設けられている。固定孔40は、保護シート4に形成された貫通孔であり、その内径寸法は、固定突起の大径部の外径寸法よりも小さく形成されている。保護シート4(即ち、電線組付体1)、複数の固定孔40にドアトリム2Bの固定突起を圧入することにより、電線組付体1がドアトリム2Bに固定して取り付けられる。そして、電線組付体1が取り付けられたドアトリム2Bがドアパネル2Aに固定して取り付けられて、車両用ドア2となる。車両用ドア2において、ドアパネル2Aとドアトリム2Bとの間に電線組付体1が配設される。
本実施形態において、図4に示すように、保護シート4がドアトリム2Bに取り付けられたときに、発泡部材41がドアパネル2A側に配置され、ノイズ遮蔽シート45がドアトリム2B側に配置される。例えば、フラットケーブル3から放出される電磁ノイズが、その影響を無視できる程度に小さい場合などは、これとは逆に、発泡部材41がドアパネル2A側に配置され、ノイズ遮蔽シート45がドアトリム2B側に配置されてもよい。このようにしても、車両室内に侵入する電磁ノイズを抑制することができる。
以上より、本実施形態によれば、保護シート4が電磁ノイズ遮蔽材で構成された積層部材としてのノイズ遮蔽シート45を有し、ノイズ遮蔽シート45がアース接続される。このようにしたことから、フラットケーブル3が発泡部材41とノイズ遮蔽シート45の間に挟まれて保護及び固定されるとともに、ノイズ遮蔽シート45によって、例えば、車両室内に侵入する電磁ノイズを抑制することができる。そのため、電磁ノイズを抑制しつつ、電線外装部材や電線を固定する固定部材などを不要として製造コストを抑制できる。また、ドアパネル2Aに対して、保護シート4とともにフラットケーブル3を取り付けることができる。そのため、フラットケーブル3を別工程で取り付ける場合に比べて作業工数を削減することができる。
また、保護シート4が防音断熱材で構成された積層部材としての発泡部材41を有している。このようにしたことから、電磁ノイズとともに、車両室内への騒音や外気の影響を抑制することができる。
また、ノイズ遮蔽シート45が、フラットケーブル3より車両の内側寄りに配されるように構成されている。このようにしたことから、ノイズ遮蔽シート45、フラットケーブル3より車両室内側に配されるため、電線から放出される電磁ノイズが車両室内に侵入することを抑制できる。
また、発泡部材41とノイズ遮蔽シート45との間にフラットケーブル3が挟まれるように構成されている。このようにしたことから、発泡部材41とノイズ遮蔽シート45との互いの積層面(互いに接合される面)に沿ってフラットケーブル3を配置することができ、保護シート4の厚みを抑えることができる。
以上、本発明について、好ましい実施形態を挙げて説明したが、本発明の車両用保護部材、電線組付体及び車両用ドアはこれらの実施形態の構成に限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態では、保護シート4が、発泡部材41とノイズ遮蔽シート45とが積層された二層構造であったが、これに限定されるものではない。例えば、図5(a)に示すように、上述した保護シート4においてさらに防音断熱材からなる他の発泡部材42が設けられた保護シート4Aを有する電線組付体1Aとしてもよい。この保護シート4Aは、発泡部材41と他の発泡部材42とが積層されてこれらの間にフラットケーブル3を挟んで保持し、他の発泡部材42とノイズ遮蔽シート45とが積層される。このようにすることで、防音性及び断熱性をさらに向上させることができる。
または、図5(b)に示すように、上述した保護シート4においてさらに電磁ノイズ遮蔽材からなる他のノイズ遮蔽シート46が設けられた保護シート4Bを有する電線組付体1Bとしてもよい。この保護シート4Bは、発泡部材41とノイズ遮蔽シート45とが積層されてこれらの間にフラットケーブル3を挟んで保持し、さらに、発泡部材41と他のノイズ遮蔽シート46とが積層される。つまり、2つのノイズ遮蔽シート45、46の内側に発泡部材41及びフラットケーブル3が配される。このようにすることで、電磁ノイズ遮蔽性をさらに向上させることができる。また、フラットケーブル3から放出される電磁ノイズが車両室内に侵入することができ、さらには、樹脂製ボディを有する車両などにおいて上記電磁ノイズが車両外に放出されることを抑制することができる。
または、図6(a)に示すように、車両室内側(図中左側)から車両室外側(図中右側)に向けて発泡部材42、ノイズ遮蔽シート46の順に設けられた保護シート4Cを有する電線組付体1Cとしてもよい。この保護シート4Cは、発泡部材42とノイズ遮蔽シート46とが積層されてこれらの間にフラットケーブル3を挟んで保持している。
または、図6(b)に示すように、車両室内側(図中左側)から車両室外側(図中右側)に向けて発泡部材42、発泡部材41、ノイズ遮蔽シート46の順に設けられた保護シート4Dを有する電線組付体1Dとしてもよい。この保護シート4Dは、発泡部材42、発泡部材41及びノイズ遮蔽シート46が積層されて、発泡部材42と発泡部材41との間にフラットケーブル3を挟んで保持している。
または、図6(c)に示すように、車両室内側(図中左側)から車両室外側(図中右側)に向けてノイズ遮蔽シート45、発泡部材42、発泡部材41、ノイズ遮蔽シート46の順に設けられた保護シート4Eを有する電線組付体1Eとしてもよい。この保護シート4Eは、ノイズ遮蔽シート45、発泡部材42、発泡部材41及びノイズ遮蔽シート46が積層されて、発泡部材42と発泡部材41との間にフラットケーブル3を挟んで保持している。
これら電線組付体1C〜1Eにおいても、上述した電線組付体1と同様の作用効果を奏する。
また、上述した実施形態では、防音断熱性を有する発泡部材41を有する構成であったが、これに限定されるものではない。この発泡部材41に代えて、例えば、ポリ塩化ビニルやポリプロピレンなどの合成樹脂からなるシート部材や、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレートからなる繊維からなる不織布、フェルトシートなどを用いてもよい。
また、上述した実施形態では、車両用ドア2が備えるドアパネル2Aが樹脂材料で構成されているものであったが、これに限定されるものではなく、ドアパネル2Aが導電性の金属鋼板で構成されていてもよい。この構成において、ドアパネル2A(即ち、車両のボディ)がアース接続されていれば、ノイズ遮蔽シート45をドアパネル2Aに電気的に接続してもよい。
また、上述した実施形態では、複数の電線としての被覆された丸電線が連結されたフラットケーブル3を備えた構成であったが、これに限定されるものではない。フラットケーブル以外にも、例えば、組電線や、フレキシブルフラットケーブル(FFC)などでもよく、車両用保護部材の積層部材の間に挟むことができれば、本発明の目的に反しない限り、電線の種類は任意である。また、フラットケーブル3以外にも、1本の電線であってもよい。
また、上述した実施形態では、電線組付体1が、車両の壁部としてのドアパネル2Aに、ドアトリム2Bとともに配設される構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、電線組付体1は、車体の天井部や床部などの車体の形状を構成するに壁部であれば、本発明の目的に反しない限り、配設箇所は任意である。
上述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の車両用保護部材、電線組付体又は車両用ドアの構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1、1A〜1E 電線組付体
2 車両用ドア
2A ドアパネル(車両の壁部)
2B ドアトリム2B
3 フラットケーブル(電線)
4、4A〜4E 保護シート(車両用保護部材)
41、42 発泡部材(積層部材)
45、46 ノイズ遮蔽シート(積層部材)

Claims (7)

  1. 車両の壁部に配設され、当該壁部に配索される1又は複数の電線をいずれかの間に挟むように積層される複数の積層部材を有する車両用保護部材であって、
    前記複数の積層部材のうちの少なくとも1つの積層部材が、電磁ノイズ遮蔽材で構成され、
    電磁ノイズ遮蔽材で構成された前記積層部材が、アース接続されることを特徴とする車両用保護部材。
  2. 電磁ノイズ遮蔽材で構成された前記積層部材が、アース接続された前記車両のボディに接続されることを特徴とする請求項1に記載の車両用保護部材。
  3. 前記複数の積層部材のうちの少なくとも他の1つの積層部材が、防音断熱材で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用保護部材。
  4. 電磁ノイズ遮蔽材で構成された前記積層部材を少なくとも2つ有し、
    電磁ノイズ遮蔽材で構成された前記積層部材のうちの2つの積層部材が、互いの内側に前記電線が配されるように配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用保護部材。
  5. 前記複数の積層部材のいずれかの間に前記電線を複数挟むように構成され、
    複数の前記電線が、フラットケーブルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用保護部材。
  6. 車両の壁部に配索される1又は複数の電線と、前記壁部に配設され、前記電線をいずれかの間に挟むように積層された複数の積層部材を有する車両用保護部材と、を備えた電線組付体であって、
    前記車両用保護部材が、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用保護部材で構成されていることを特徴とする電線組付体。
  7. 車両のドアパネルと、前記ドアパネルに配設されるドアトリムと、前記ドアパネルと前記ドアトリムとの間に配設される電線組付体と、を備えた車両用ドアであって、
    前記電線組付体が、請求項6に記載の電線組付体で構成されていることを特徴とする車両用ドア。
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