JP2016119354A - カセット - Google Patents

カセット Download PDF

Info

Publication number
JP2016119354A
JP2016119354A JP2014257109A JP2014257109A JP2016119354A JP 2016119354 A JP2016119354 A JP 2016119354A JP 2014257109 A JP2014257109 A JP 2014257109A JP 2014257109 A JP2014257109 A JP 2014257109A JP 2016119354 A JP2016119354 A JP 2016119354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insertion groove
cassette
plate
lock bar
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014257109A
Other languages
English (en)
Inventor
優爾 中西
Yuji Nakanishi
優爾 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2014257109A priority Critical patent/JP2016119354A/ja
Publication of JP2016119354A publication Critical patent/JP2016119354A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】上方からのアクセスにより、ワークセットの飛び出し防止のためのロック機構を作動させること。
【解決手段】カセット(2)は、ワークセット(W)を挿入する挿入溝(20b)が形成された側板と、挿入溝に挿入されたワークセットを飛び出しを防止するロック機構(26)と、を備え、ロック機構は、挿入溝を連通可能にする第2の挿入溝(27b)が挿入溝と同一間隔に形成されたロックバー(27)と、ロックバーを上方向に付勢してロックバーを上面から突出させるスプリング機構(28)とを有し、ロックバーを下方に押し下げることにより、第2の挿入溝と挿入溝とを上下方向に段違いにして挿入溝を遮断する構成にした。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数枚の板状ワークを収容するカセットに関し、特に、大口径の板状ワークを収容するカセットに関する。
複数枚の板状ワークを収容するカセットは、複数の収容棚が形成された一対の側板を対向させて、一対の側板の上端同士及び下端同士を天井板及び底板で連結して形成される。カセットの正面は開口されており、粘着テープを介してリングフレームと一体となった板状ワークが、この開口を通じて複数の収容棚に収容される。このようなカセットにおいては、カセットを搬送する際に板状ワークがカセットから飛び出すのを防止するため、ロック機構を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のロック機構は、一方の側板にスライド壁を上下動可能に設けて構成されている。スライド壁には、側板の収容棚と同じ間隔で棚板が形成されている。このロック機構は、付勢部材によって下方に付勢されており、カセットの載置状態では、側板の収容棚の棚板とスライド壁の棚板とが一致して、カセットに対して板状ワークを出し入れ可能にしている。また、カセットが持ち上げられると、スライド壁は付勢部材の付勢力によって下動し、側板の棚板とスライド壁の棚板がずれて板状ワークの飛び出しが防止される。
また、近年の板状ワークの大口径化に伴い、板状ワークを収容するカセットも大型化している。このようなカセットを人力で搬送するのは困難であるため、カセットを自動搬送する無人搬送システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の無人搬送システムでは、カセットの天井板に設けられた被保持部を搬送手段が把持することにより、カセットを搬送することができる。また、搬送手段で把持したカセットを搬送先の装置に載置するときに、カセットを適切な位置に位置決めする必要がある。このため、装置側にはステージ上に複数の位置決めピンが設けられており、カセットの底板には位置決めピンに係合する係合凹部が形成されている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3に記載のカセットでは、位置決めピンに係合凹部を係合させることにより、ステージに対してカセットが位置決めされる。
特開2013−157381号公報 国際公開第2012/043110号 特表2009−526376号公報
ところで、特許文献1に記載のロック機構は、カセットが持ち上げられたときに、カセットの下面(底板)からスライド壁の一部が突出するように構成されている。一方、カセットが載置テーブル上に載置されるときには、スライド壁の突出部分が上方に押し込まれることにより、側板の収容棚の棚板とスライド壁の棚板とが一致してカセットに対する板状ワークの出し入れが可能となる。すなわち、特許文献1に記載のカセットは、スライド壁をカセットの下方から突き上げるように構成されている。
この場合、特許文献2、3のようにカセットの底板で位置決め可能な構成にすると、カセットを載置した際にカセットと載置テーブルとの間に隙間が生じるため、カセットの底板から突出したスライド壁は、上方に押し込まれることがない。この結果、常時ロック機構が作動してしまい、カセットから板状ワークを取り出すことができないという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、搬送時に飛び出し防止のためのロック機構を作動させ、テーブル載置時にロック機構を適切に解除することができるカセットを提供することを目的とする。
本発明のカセットは、リングフレームの中央を封鎖して貼着される粘着テープに板状ワークを貼着させ、粘着テープを介してリングフレームと板状ワークとを一体化させたワークセットを収納可能とするカセットであって、ワークセットを挿入する挿入溝を内面に備え挿入溝を対面させる側板と、側板の下端に連接する底板と、底板に対面し側板の上端に連接する天井板と、挿入溝にワークセットの挿入および取出しを可能にさせる開口部と、開口部から挿入溝に挿入したワークセットを挿入溝で留まらせるストッパと、ストッパで挿入溝に留まったワークセットを開口部から取出し不可とするロック機構と、を備え、ロック機構は、挿入溝の高さに対応し挿入溝を遮断可能にするロック部と挿入溝を連通可能にする第2の挿入溝とを交互に備えるロックバーと、ロックバーを上方向に付勢させロックバーを天板の上面から突出させるスプリング機構と、を備え、スプリング機構でロックバーを上方向に付勢し天井板からロックバーを突出させ、第2の挿入溝と挿入溝とを一致させ第2の挿入溝と挿入溝とを連通させ、開口部から挿入溝にワークセットを挿入可能とし、スプリング機構により天井板から突出するロックバーを押下げ、第2の挿入溝と挿入溝とを上下方向に段違いにし、ロック部で挿入溝を遮断させ挿入溝に挿入されたワークセットを取出し不可にすることを特徴とする。
この構成によれば、カセットの載置状態においては、スプリング機構によりロックバーが天井板から突出されており、挿入溝と第2の挿入溝とが連通されているため、ワークセットの取出しが可能である。一方、カセットを持ち上げる際には、天井板から突出するロックバーを押し下げることにより、挿入溝と第2の挿入溝とが段違いになり、挿入溝が遮断される。このため、カセット内に収容されたワークセットが外に飛び出すのを防止することができる。このように、上方からのアクセスにより、ワークセットの飛び出し防止のためのロック機構を作動させることができる。
本発明の上記カセットにおいて、スプリング機構は、スプリングと、側板または底板または天井板のいずれかに収容させスプリングの一方の端を接続するスプリング収容部と、ロックバーに形成されスプリングの他方の端とを接続しロックバーの上下移動に伴いスプリング収容部内を上下移動するフランジと、を備える。
本発明によれば、上方からのアクセスにより、板状ワークの飛び出し防止のためのロック機構を作動させることができる。
本実施の形態に係る加工装置の斜視図である。 本実施の形態に係るカセットの説明図である。 本実施の形態に係るカセットの動作説明図である。 本実施の形態に係るカセットの動作説明図である。 変形例に係るカセットの説明図である。
例えば、300mm以上の大口径の板状ワークを収容するカセットは、OHV(Overhead Hoist Vehicle)等の搬送装置によって、オペレータによらず自動搬送される。このような大型のカセットにおいては、カセットを搬送装置で搬送するために必要な構成(例えば、カセットをアームで把持するための構成や、カセットを載置する際の位置決め構成)が、SEMI(Semiconductor Equipment and Material International)規格によって規定されている。
従来のカセットは比較的小型であり、オペレータによって加工装置まで搬送されるものであったため、カセットを自動搬送することは想定されていなかった。そこで、本発明者は、カセットの大型化に伴って上記したSEMI規格に準拠すると共に、搬送中にカセットから板状ワークが飛び出して板状ワークが破損してしまうのを防ぐことを目的として、本発明に想到した。
以下、本実施の形態に係るカセット及びカセットの搬送先となる加工装置について説明する。図1は、本実施の形態に係る加工装置の斜視図である。図2は、本実施の形態に係るカセットの説明図である。図2A及び図2Bは、本実施の形態に係るカセットの断面模式図を示し、図2Cは、カセットを後方側から見たときの斜視図であり、図2Dは、カセットを前方側から見たときの斜視図である。なお、本実施の形態に係るカセット及び加工装置は、以下に示す構成に限定されず、適宜変更が可能である。本実施の形態では、加工装置として切削装置を例に挙げて説明しているが、これに限定されず、例えば、加工装置として研削装置を適用してもよい。
図1に示すように、加工装置1は、例えば、板状ワークwを切削加工する切削装置で構成される。加工装置1の正面には、カセット2が載置されるステージ10が設けられている。ステージ10の上面には、カセット2の位置決めをする複数の位置決めピン11(本実施の形態では3つ)が設けられている。また、加工装置1の正面には、オペレータが操作するための操作画面12やスイッチ13が設けられている。加工装置1は、板状ワークw(後述するワークセットW)を搬送する搬送部14と板状ワークwを切削加工する加工部15とに分けられている。
ステージ10の上方であって搬送部14の正面には、ステージ10上に載置されたカセット2に対して板状ワークwを搬入出可能な搬入出口16が形成されている。搬入出口16は、図示しないシャッタ機構によって開閉可能に構成される。搬送部14では、搬入出口16が開放されているときに、ステージ10に載置されたカセット2から板状ワークwが搬送手段(不図示)によって取り出され、板状ワークwは加工部15に搬送される。そして、加工部15では、加工手段(不図示)によって切削加工が実施される。
図1及び図2に示すように、搬送装置3は、天井吊り下げ式の自動搬送装置であり、鉛直方向に延びる軸部30の下端にカセット2を把持する把持手段31を設けて構成される。把持手段31は、上面視正方形状のプレート32と、プレート32において対向する一対の端部に揺動可能に連結される一対の保持爪33とを備えている。保持爪33は、プレート32の端部に連結される連結部34と側面視略L字状の爪部35とを有している。連結部34は、一端がプレート32の端部に揺動可能に連結されて他端側がプレート32の外側に向かって延びる板形状を有している。爪部35は、連結部34の先端(他端)から連結部34の延在方向に対して垂直に下方に向かって延び、先端を直角で内向きに屈曲させて略L字状に形成される。一対の保持爪33は、図示しない駆動モータによってプレート32の端部を支点に揺動される。
板状ワークwは、円板状に形成されており、表面が格子状に配列された分割予定ライン(不図示)によって複数のデバイス領域に区画されている。各デバイス領域には、デバイスDが形成されている。なお、板状ワークwは、シリコン、ガリウムヒ素等の半導体基板でもよいし、セラミック、ガラス、サファイア等の無機材料基板でもよいし、さらに半導体製品のパッケージ基板等でもよい。板状ワークwの裏面には粘着テープTが貼着されており、この粘着テープTの外周にはリングフレームFが貼着されている。このように、リングフレームFの中央を封鎖して貼着される粘着テープTに板状ワークwを貼着させ、粘着テープTを介してリングフレームFと板状ワークwとを一体化させることにより、ワークセットWが構成される。
図2に示すように、本実施の形態に係るカセット2は、前後が開口された箱型に形成されている。カセット2は、鉛直方向に延びる一対の側板20と、一対の側板20の下端に連接される底板21と、底板21に対向(対面)し、一対の側板20の上端に連接される天井板22とを備えている。カセット2の正面側には、ワークセットWの挿入及び取出しを可能にする開口部23が形成され、カセット2の背面側には、ワークセットWをリングフレームFで支持し、ワークセットWをカセット2内に留まらせるストッパ24が設けられている。
天井板22の上面中央には、カセット2を把持手段31で把持する際の被保持部25が形成されている。被保持部25は、天井板22より小さい上面視正方形状のプレート部25aと、プレート部25aを天井板22に連結する軸部25bとを有している。また、底板21の下面には、ステージ10に設けられた位置決めピン11に係合する係合凹部(不図示)が、複数の位置決めピン11に対応する位置に形成されている。
側板20の内側面には、水平方向に延びる複数の棚板20aが等間隔に設けられており、隣接する棚板20a間には、ワークセットWを挿入するための挿入溝20bが形成されている。このとき、一対の側板20の内面が対向されているため、棚板20a及び挿入溝20bによって、ワークセットWを収容する複数の収容棚が形成される。
また、一方の側板20において、開口部23の近傍の内側面には、上下方向に延びるスライド溝20cが形成されている。スライド溝20cは、側板20の上端から側板の下端の底板21まで形成されている。このスライド溝20cには、カセット2に収容されたワークセットWの取出しを不可にするロック機構26が設けられている。ロック機構26は、上下方向に延びた長尺形状を有するロックバー27と、ロックバー27を上方向に付勢するスプリング機構28とを備えている。ロックバー27は、スライド溝20cに沿ってスライド可能に構成される。
ロックバー27の側面には、側板20と同一ピッチで複数の棚板27aが設けられており、隣接する棚板27a間には、ワークセットWの挿入を可能にする第2の挿入溝27bが設けられている。すなわち、ロックバー27は、複数の棚板27aと第2の挿入溝27bとを交互に備えている。詳細は後述するが、ロックバー27が上下にスライドして第2の挿入溝27bが挿入溝20bに連通した場合にのみ、カセット2に対するワークセットWの出し入れが可能になる。
スプリング機構28は、ロックバー27を上方に付勢するスプリング28aと、スプリング28aを収容するスプリング収容部28bと、スプリング収容部28b内を上下移動するフランジ28cとを備えている(図2B参照)。スプリング28aは、例えば、圧縮コイルバネで構成される。スプリング収容部28bは、一方の側板20上端の天井板22内に形成されている。スプリング収容部28bは、略直方体形状の空間を有しており、スライド溝20cに連通している。また、スプリング収容部28bの前後方向の幅は、スライド溝20cの前後方向の幅より大きく形成されている。
フランジ28cは、ロックバー27の上端側に設けられており、スプリング収容部28b内でロックバー27の側面から前後方向にスプリング収容部28bの前後方向の幅と略同一の幅で延びている。スプリング28aの上端はフランジ28cの下面に接続され、スプリング28aの下端がスプリング収容部28bの底壁部分に接続されている。これにより、ロックバー27は、スプリング28aによって常時上方向に付勢され、カセット2の載置状態においては、ロックバー27の上端部分が天井板22から突出した状態になっている。
このように構成されるカセット2は、内部に複数枚のワークセットWが収容された状態で搬送装置3によって加工装置1に搬送され、ステージ10上の所定位置に載置される。
次に、図3及び図4を参照して、本実施の形態に係るカセットを加工装置から搬出するときの動作について説明する。図3及び図4は、本実施の形態に係るカセットの動作説明図である。図3Aはカセットの上面図を示し、図3B及び図3Cは、図3AのD−D線に沿う断面図であって、カセットの動作を示す図である。図3においては、説明の便宜上、搬送装置(把持手段)を省略している。また、図4A及び図4Bは、図3AのE−E線に沿う断面図であって、カセットの動作を示す図である。なお、図3及び図4においては、加工装置からカセットを搬出する動作について説明するが、これに限定されず、加工装置にカセットを搬入する場合においても適用可能である。
図3及び図4に示すように、カセット2内の各挿入溝20bには、ワークセットWが収容されており、カセット2は、位置決めピン11によって位置決めされた状態で、ステージ10上に載置されている。図3B及び図4Aに示すように、搬送装置3がカセット2を把持していない状態、すなわち、カセットがステージ10に載置された状態においては、ロックバー27は、スプリング28aによって上方向に付勢されている。
このとき、フランジ28cがスプリング収容部28bの上壁部分に当接しており、ロックバー27は、上端が天井板22から突出した状態で保持されている。また、側板20の棚板20aとロックバー27の棚板27aとが同一の高さに位置付けられ、挿入溝20bと第2の挿入溝27bとが連通されている。このため、挿入溝20bと第2の挿入溝27bとが連通され、ワークセットWを開口部23から取り出すことが可能になっている。このように、カセット2の載置状態において、ロックバー27は、スプリング機構28により、カセット2に対してワークセットWを取出し可能な開位置に位置付けられている。
ステージ10からカセット2を搬出する場合、図4Aに示すように、把持手段31は、カセット2の上方に位置付けられ、一対の保持爪33を開いた状態で下降する。そして、把持手段31は所定高さまで下降した後、一対の保持爪33を閉じる。このとき、一方の保持爪33の先端がロックバー27の上端に当接し、当該保持爪33は、スプリング28aの付勢力に抗してロックバー27を下方に押し下げながらプレート32との連結部分を支点に回転する。
ロックバー27は、スライド溝20cに沿って下方にスライドし、ロックバー27の上面と天井板22の上面とが面一になる(図3C及び図4B参照)。このとき、棚板20aと棚板27aとが互い違いに位置付けられる。すなわち、挿入溝20bと第2の挿入溝27bとが上下方向に段違いになる。この結果、挿入溝20bが棚板27aによって遮断され、挿入溝20b内に留まったワークセットWを開口部23から取り出すことができなくなる。すなわち、棚板27aは、ワークセットの取出しを不可にするロック部としての機能を有する。このように、カセット2の搬送状態において、ロックバー27は、保持爪33により、カセット2に対してワークセットWを取出し不可能な閉位置に位置付けられている。よって、カセット2の搬送中においては、装置の振動等によって、ワークセットWがカセット2から飛び出すのを防止することができる。
そして、搬送先においてカセット2を載置した後、把持手段31による被保持部25の把持が解除されると、ロックバー27は、スプリング28aの付勢力を受けてスライド溝20cに沿って上方にスライドする。この結果、ロックバー27は再び開位置に位置付けられ、ロック機構26のロックが解除される。これにより、ワークセットWを開口部23から取り出すことが可能になる。
以上のように、本実施の形態に係るカセット2によれば、カセット2の載置状態においては、スプリング機構28によりロックバー27が天井板22から突出されており、挿入溝20bと第2の挿入溝27bとが連通されているため、ワークセットWの取出しが可能である。一方、カセット2を持ち上げる際には、天井板22から突出するロックバー27を押し下げることにより、挿入溝20bと第2の挿入溝27bとが段違いになり、挿入溝20bが遮断される。このため、カセット2内に収容されたワークセットWが外に飛び出すのを防止することができる。このように、上方からのアクセスによりワークセットWの飛び出しを防止するためのロック機構26を作動させることができる。
次に、図5を参照して、変形例に係るカセットについて説明する。図5は、変形例に係るカセットの説明図である。変形例においては、スプリングが底板内に収容される点で、本実施の形態と相違する。
図5に示すように、変形例に係るカセット4は、前後が開口された箱型に形成されており、鉛直方向に延びる一対の側板40と、一対の側板40の下端に連接される底板41と、底板41に対向(対面)し、一対の側板40の上端に連接される天井板42とを備えている。カセット4の正面側には、ワークセットWの挿入及び取出しを可能にする開口部43が形成され、カセット4の背面側には、ワークセットWをリングフレームFの背部で支持するストッパ44が設けられている。
天井板42の上面中央には、カセット4を把持手段31で把持する際の被保持部45が形成されている。被保持部45は、天井板42より小さい上面視正方形状のプレート部45aと、プレート部45aを天井板42に連結する軸部45bとを有している。また、底板41の下面には、ステージ10に設けられた位置決めピン11に係合する係合凹部(不図示)が、複数の位置決めピン11に対応する位置に形成されている。
側板40の内側面には、水平方向に延びる複数の棚板40aが等間隔に設けられており、隣接する棚板40a間には、ワークセットWを挿入するための挿入溝40bが形成されている。このとき、一対の側板40の内面が対向されているため、棚板40a及び挿入溝40bによって、ワークセットWを収容する複数の収容棚が形成される。
また、一方の側板40において、開口部43の近傍の内側面には、上下方向に延びるスライド溝40cが形成されている。スライド溝40cは、側板40の上端から側板の下端の底板41まで形成されている。このスライド溝40cには、カセット4に収容されたワークセットWの取出しを不可にするロック機構46が設けられている。ロック機構46は、上下方向に延びた長尺形状を有するロックバー47と、ロックバー47を上方向に付勢するスプリング機構48とを備えている。ロックバー47の側面には、側板40と同一ピッチで複数の棚板47aが設けられており、隣接する棚板47a間には、ワークセットWの挿入を可能にする第2の挿入溝47bが設けられている。
スプリング機構48は、ロックバー47を上方に付勢するスプリング48aと、スプリング48aを収容するスプリング収容部48bと、スプリング収容部48b内を上下移動するフランジ48cとを備えている。スプリング48aは、例えば、圧縮コイルバネで構成される。スプリング収容部48bは、一方の側板40下端の底板41内に形成されている。スプリング収容部48bは、略直方体形状の空間を有しており、スライド溝40cに連通している。また、スプリング収容部48bの前後方向の幅は、スライド溝40cの前後方向の幅より大きく形成されている。
フランジ48cは、ロックバー47の下端に設けられており、スプリング収容部48b内でロックバー47の側面から前後方向にスプリング収容部48bの前後方向の幅と略同一の幅で延びている。スプリング48aの上端はフランジ48cの下面に接続され、スプリング48aの下端がスプリング収容部48bの底壁部分に接続されている。これにより、ロックバー47は、スプリング48aによって常時上方向に付勢され、カセット4の載置状態においては、ロックバー47の上端部分が天井板42から突出した状態になっている。
変形例に係るカセット4においても、カセット4がステージ10に載置された状態においては、図5Aに示すように、ロックバー47が、スプリング48aによって上方向に付勢されている。このため、フランジ48cがスプリング収容部48bの上壁部分に当接しており、ロックバー47は、上端が天井板42から突出した状態で保持されている。このとき、側板40の棚板40aとロックバー47の棚板47aとが同一の高さに位置付けられ、挿入溝40bと第2の挿入溝47bとが一致されている。よって、挿入溝40bと第2の挿入溝47bとが連通され、ワークセットWを開口部43から取り出すことが可能になっている。
ステージ10からカセット4を搬出する場合、把持手段31(図4参照)は、カセット4の上方に把持手段31が位置付けられ、一対の保持爪33を開いた状態で下降する。そして、図5Bに示すように、把持手段31は所定高さまで下降した後、一対の保持爪33を閉じてカセット4の被保持部45を把持する。一対の保持爪33が閉じられる動作に伴い、ロックバー47は、保持爪33により、スプリング48aの付勢力に抗して下方に押し下げられる。ロックバー47は、スライド溝40cに沿って下方にスライドし、ロックバー47の上面と天井板42の上面とが面一になる。このとき、棚板40aと棚板47aとが互い違いに位置付けられる。すなわち、挿入溝40bと第2の挿入溝47bとが上下方向に段違いになる。この結果、挿入溝40bが棚板47aによって遮断され、ワークセットWを開口部43から取り出すことができなくなる。
このように、変形例に係るカセット4においても、天井板42の上面から突出したロックバー47を押し下げることにより、ロックバー47をカセット4に対してワークセットWを取出し可能な開位置からカセット4に対してワークセットWを取出し不可能な閉位置に移動させることができる。よって、上方からのアクセスによりワークセットWの飛び出し防止のためのロック機構46を作動させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態において、カセット2には、板状ワークwが粘着テープTを介してリングフレームFに支持されたワークセットWを収容する構成としたが、この構成に限定されない。ワークセットWではなく、板状ワークwが直接カセット内に収容されてもよい。
また、上記した実施の形態においては、ロック機構26、46は一方の側板20、40にのみ設けられる構成としたが、この構成に限定されない。ロック機構26、46は、両方の側板20、40に設けられてもよい。
また、上記した実施の形態においては、スプリング28a、48aを圧縮コイルバネで構成したが、この構成に限定されない。スプリング28a、48aは、例えば、板バネで構成されてもよい。
以上説明したように、本発明は、上方からのアクセスにより、板状ワークの飛び出し防止のためのロック機構を作動させることができるという効果を有し、特に、大口径の板状ワークを収容するカセットに有用である。
F リングフレーム
T 貼着テープ
w 板状ワーク
W ワークセット
2、4 カセット
20、40 側板
20a、40a 棚板
20b、40b 挿入溝
21、41 底板
22、42 天井板
23、43 開口部
24、44 ストッパ
26、46 ロック機構
27、47 ロックバー
27a、47a 棚板(ロック部)
27b、47b 第2の挿入溝
28、48 スプリング機構
28a、48a スプリング
28b、48b スプリング収容部
28c、48c フランジ

Claims (2)

  1. リングフレームの中央を封鎖して貼着される粘着テープに板状ワークを貼着させ、該粘着テープを介して該リングフレームと板状ワークとを一体化させたワークセットを収納可能とするカセットであって、
    ワークセットを挿入する挿入溝を内面に備え該挿入溝を対面させる側板と、
    該側板の下端に連接する底板と、該底板に対面し該側板の上端に連接する天井板と、
    該挿入溝にワークセットの挿入および取出しを可能にさせる開口部と、
    該開口部から該挿入溝に挿入したワークセットを該挿入溝で留まらせるストッパと、
    該ストッパで該挿入溝に留まったワークセットを該開口部から取出し不可とするロック機構と、を備え、
    該ロック機構は、該挿入溝の高さに対応し該挿入溝を遮断可能にするロック部と該挿入溝を連通可能にする第2の挿入溝とを交互に備えるロックバーと、該ロックバーを上方向に付勢させ該ロックバーを該天板の上面から突出させるスプリング機構と、を備え、
    該スプリング機構で該ロックバーを上方向に付勢し該天井板から該ロックバーを突出させ、該第2の挿入溝と該挿入溝とを一致させ該第2の挿入溝と該挿入溝とを連通させ、該開口部から該挿入溝にワークセットを挿入可能とし、該スプリング機構により該天井板から突出する該ロックバーを押下げ、該第2の挿入溝と該挿入溝とを上下方向に段違いにし、該ロック部で該挿入溝を遮断させ該挿入溝に挿入されたワークセットを取出し不可にするカセット。
  2. 該スプリング機構は、スプリングと、該側板または該底板または該天井板のいずれかに収容させ該スプリングの一方の端を接続するスプリング収容部と、該ロックバーに形成され該スプリングの他方の端とを接続し該ロックバーの上下移動に伴い該スプリング収容部内を上下移動するフランジと、を備える請求項1記載のカセット。
JP2014257109A 2014-12-19 2014-12-19 カセット Pending JP2016119354A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014257109A JP2016119354A (ja) 2014-12-19 2014-12-19 カセット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014257109A JP2016119354A (ja) 2014-12-19 2014-12-19 カセット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016119354A true JP2016119354A (ja) 2016-06-30

Family

ID=56243112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014257109A Pending JP2016119354A (ja) 2014-12-19 2014-12-19 カセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016119354A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017221442A (ja) * 2016-06-15 2017-12-21 株式会社ニューギン 遊技機
CN109292455A (zh) * 2018-09-20 2019-02-01 中国电子科技集团公司第四十八研究所 一种用于结晶自动线的片盒
KR20200144475A (ko) 2019-06-18 2020-12-29 가부시기가이샤 디스코 웨이퍼 유닛의 튀어나옴 방지 장치
CN112268163A (zh) * 2020-10-22 2021-01-26 山东朗晖石油化学股份有限公司 一种防止冷水腐蚀的方法
CN114104497A (zh) * 2021-12-13 2022-03-01 湖南越摩先进半导体有限公司 一种防掉料的料盒

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0362530A (ja) * 1989-07-28 1991-03-18 Nec Yamaguchi Ltd リードフレームケース
JP3014870U (ja) * 1995-02-17 1995-08-22 株式会社三ツ矢 ウエハリング用ラック
JPH0880989A (ja) * 1994-07-11 1996-03-26 Disco Abrasive Syst Ltd ウェーハカセット及びその使用方法
JP2000277603A (ja) * 1999-03-25 2000-10-06 Shin Etsu Polymer Co Ltd ウェーハフレームカセット
JP2006060213A (ja) * 2004-08-16 2006-03-02 Dongbuanam Semiconductor Inc ウェーハ運搬装置
JP2013157381A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Disco Abrasive Syst Ltd ウェーハ処理装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0362530A (ja) * 1989-07-28 1991-03-18 Nec Yamaguchi Ltd リードフレームケース
JPH0880989A (ja) * 1994-07-11 1996-03-26 Disco Abrasive Syst Ltd ウェーハカセット及びその使用方法
JP3014870U (ja) * 1995-02-17 1995-08-22 株式会社三ツ矢 ウエハリング用ラック
JP2000277603A (ja) * 1999-03-25 2000-10-06 Shin Etsu Polymer Co Ltd ウェーハフレームカセット
JP2006060213A (ja) * 2004-08-16 2006-03-02 Dongbuanam Semiconductor Inc ウェーハ運搬装置
JP2013157381A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Disco Abrasive Syst Ltd ウェーハ処理装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017221442A (ja) * 2016-06-15 2017-12-21 株式会社ニューギン 遊技機
CN109292455A (zh) * 2018-09-20 2019-02-01 中国电子科技集团公司第四十八研究所 一种用于结晶自动线的片盒
KR20200144475A (ko) 2019-06-18 2020-12-29 가부시기가이샤 디스코 웨이퍼 유닛의 튀어나옴 방지 장치
US11211276B2 (en) 2019-06-18 2021-12-28 Disco Corporation Anti-ejection apparatus for wafer units
DE102020207489B4 (de) 2019-06-18 2023-10-05 Disco Corporation Anti-auswurf-vorrichtung für wafereinheiten
CN112268163A (zh) * 2020-10-22 2021-01-26 山东朗晖石油化学股份有限公司 一种防止冷水腐蚀的方法
CN114104497A (zh) * 2021-12-13 2022-03-01 湖南越摩先进半导体有限公司 一种防掉料的料盒

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016119354A (ja) カセット
US8591163B2 (en) FOUP opener and operating method thereof
JP4642218B2 (ja) 半導体加工装置のためのローディング及びアンローディング用ステーション
CN108349649B (zh) 取出装置及保管装置
JP2008244416A (ja) 搬送システム
US10242899B2 (en) Wafer cassette
JP4681485B2 (ja) ウエハケースの運用方法、ウエハケースの搬送方法及びウエハケース搬送用保持部品
JP6332133B2 (ja) 容器搬送設備
JP2008100805A (ja) 基板保管庫
KR101736351B1 (ko) 웨이퍼 이송용 로드포트
JP6052642B2 (ja) 物品の支持装置及び支持装置への2種類の物品の載置方法
JP2015166126A (ja) ロボットハンドを用いたコンテナ搬送装置
JP6493339B2 (ja) 搬送容器、及び収容物の移載方法
TWI664691B (zh) 搬運裝置
JP2015159185A (ja) 基板処理装置、基板処理方法
US20200058535A1 (en) Wafer carrier handling apparatus and method thereof
JP2015082588A (ja) ウェーハカセット
JP2004321787A (ja) シリンジのための供給装置
JP7126833B2 (ja) 搬送システム
JP5585726B2 (ja) 向き調整装置及び向き調整方法
JP2014078656A (ja) 収容カセット
JP2005085913A (ja) ウエハの製造システム
US11923224B2 (en) Carrier positioning member and carrier placement platform
JP2008100802A (ja) 基板保管庫
KR101421435B1 (ko) 기판보관용 챔버

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180717

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190129