JP2016113775A - 杭受け台装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】起伏を有する施工現場でも、確実に台座部材を水平方向に維持することの可能な、新規かつ改良された杭受け台装置を提供する。
【解決手段】既製杭を建て込む施工現場の杭孔50の開口部50aを囲むように設置される杭受け台装置60であって、杭孔の開口部の地盤上に設置する際に、当該開口部を介して平行に配置される1対の台座部材61、62と、台座部材のそれぞれの一方の端部に連結され、これら台座部材を所定の間隔で平行に固定する連結部材63と、台座部材又は連結部材の地盤と対向する部位の何れかに少なくとも3つ所定の間隔で設けられ、台座部材又は連結部材を支持しながら地盤に対する高さを調整可能な高さ調整部64と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、既製杭を杭孔に建て込む際に、杭孔開口部に設けられる杭受け台装置に関する。
既製杭を敷設する施工現場では、複数の既製杭を溶接継手や無溶接継手等を介して継ぎ足す、いわゆる「継ぎ杭構法」が採用される。すなわち、プレボーリングした杭孔に対して、下杭の頂部を地上に出した状態で保持して、その下杭の頂部上に上杭を吊り込んで双方の杭を順次一体的に略鉛直方向に接合して、杭孔に沈設していく。その作業過程において、下杭の頂部を地上に出した状態で保持するために、杭孔開口部に杭受け台を置いて、当該杭受け台に固定したワイヤを既製杭の外周面に巻いて、既製杭を保持する手法が特許文献1で開示されている。
しかしながら、杭基礎に建てられる建造物の高層化、大型化に伴って既製杭の径が1200mm程度まで大径化し、重量が70t程度まで重量化することにより、ワイヤによる杭保持では、安全面や施工現場における作業効率等において、各種問題が発生していた。複数の既製杭を継ぎ足して連結させる際に、ワイヤを用いずに上杭と下杭を連結可能とする従来技術として、架台に杭保持部材を取り付けて下杭を保持可能とする杭受け台装置が特許文献2に開示されている。また、特許文献3には、既製杭の上端から所定距離に杭孔径内に納まる形状・大きさの係止手段を形成して、当該係止手段を係止可能な保持筒等の保持手段を杭受け台の上に設置して、下杭に保持することによって、ワイヤを用いずに上杭と下杭を連結可能としている手法が開示されている。
特開2009−097203号公報 実開平6−85438号公報 特許4437234号公報
前述したように、ワイヤによる杭保持では、安全面や施工現場における作業効率等において、各種課題があることから、近年では、杭受け台に下杭を保持可能な杭保持装置を設置して、ワイヤを用いずに上杭と下杭を連結することが行われている。杭保持装置を用いて精度よく上杭と下杭を連結させるためには、杭を傾けずに鉛直方向に支持する必要があり、杭受け台装置に備わる杭保持装置を載せる台座部材が傾くことなく、水平方向に維持されていることが望まれる。
しかしながら、既製杭を建て込む施工現場が緩い起伏を有する地盤や表層地盤の強度が一様でない地盤である場合等には、当該起伏を有する地盤や表層地盤の強度が一様でない地盤に杭孔を設けて、既製杭を建て込む必要がある。このような施工現場で杭保持装置を設置して杭保持を行うには、地盤の起伏に対応して杭保持装置を水平に設置する必要がある。すなわち、起伏を有する施工現場において、確実に杭保持装置を載せる台座部材を水平状態に維持することが望まれる。特許文献1乃至3では、何れも起伏を有する施工現場や表層地盤の強度が一様でない施工現場において、杭受け台装置の台座部材を水平状態に維持することに関しては、言及していない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、起伏を有する施工現場や表層地盤の強度が一様でない施工現場でも、確実に台座部材を水平方向に維持することの可能な、新規かつ改良された杭受け台装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、既製杭を建て込む杭孔の開口部を囲むように設置される杭受け台装置であって、前記開口部の地盤上に設置する際に、該開口部を介して平行に配置される1対の台座部材と、前記台座部材のそれぞれの一方の端部に連結され、これら台座部材を所定の間隔で平行に固定する連結部材と、前記台座部材又は前記連結部材の前記地盤と対向する部位の何れかに少なくとも3つ所定の間隔で設けられ、前記台座部材又は前記連結部材を支持しながら前記地盤に対する高さを調整可能な高さ調整部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、台座部材又は連結部材を支持する高さ調整部が地盤に対する高さを調整することによって、台座部材が水平方向に維持されるので、起伏を有する施工現場でも、確実に台座部材を水平方向に安定支持できるようになる。
このとき、本発明の一態様では、前記高さ調整部は、前記台座部材のそれぞれの両端側に設けられていることとしてもよい。
このようにすれば、台座部材をより確実に安定した状態で水平方向に支持できるようになる。
また、本発明の一態様では、前記連結部材は、長手方向の長さを調整可能な構成となっていることとしてもよい。
このようにすれば、杭孔の径の大きさに応じて、台座部材を水平方向に安定して支持できるようになる。
また、本発明の一態様では、前記台座部材には、板状の足場部材を載置可能な複数の係止部材が設けられていることとしてもよい。
このようにすれば、台座部材を水平方向に安定して支持した状態で既製杭を建て込む作業をするための足場を確保することができる。
また、本発明の一態様では、前記高さ調整部の底部側には、該高さ調整部のそれぞれを載置する1枚の支持板部材が設けられていることとしてもよい。
このようにすれば、支持板部材を基準面とすることによって、高さ調整部による高さ調整の精度が向上するので、より確実に台座部材を水平方向に調整できるようになる。
また、本発明の一態様では、前記台座部材の水平方向に対する傾きを計測する計測部と、該計測部の測定結果に基づいて前記高さ調整部の高さを調整して前記台座部材の傾きが水平となるように制御する制御部とを更に備えることとしてもよい。
このようにすれば、地盤の起伏に応じて、より確実に台座部材を水平方向に安定した状態で支持できるようになる。
以上説明したように本発明によれば、台座部材を支持する高さ調整部が地盤に対する高さを所望の高さに調整することによって、台座部材が水平方向に維持されるようになる。このため、起伏を有する施工現場でも、確実に台座部材を水平方向に安定支持できるようになる。
本発明の一実施形態に係る杭受け台装置の使用状態を示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 (A)は、本発明の一実施形態に係る杭受け台装置の概略構成を示す平面図であり、(B)は、図3(A)のB−B側面図であり、(C)は、図3(A)のC−C側面図である。 (A)は、本発明の一実施形態に係る杭受け台装置の要部の構成を示す平面図であり、(B)は、図4(A)のD−D側面図である。 本発明の一実施形態に係る杭受け台装置の変形例の概略構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る杭受け台装置の他の変形例の概略構成を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係る杭受け台装置の概略構成を示すブロック図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
まず、本発明の一実施形態に係る杭受け装置の仕様態様について、図面を使用しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る杭受け台装置の使用状態を示す斜視図であり、図2は、図1のA−A断面図である。
本発明の一実施形態に係る杭受け台装置60は、施工現場の地盤GNに設けられた杭孔50に既製杭10を建て込む際に、既製杭10を略鉛直方向に保持する杭保持装置100を載せるために、杭孔50の開口部50aを囲むように設置される。杭受け台装置60は、杭保持装置100を載せる1対の台座部材61、62が杭孔50の外径に近い大きさとなる所定の間隔で平行に配置され、これらの台座部材61、62の端部61a、62a(図3(A)参照)が溶接等により連結部材63と連結されて、略U字型の形状となっている。
このように、台座部材61、62を連結部材63と連結して、略U字型の形状とすることによって、杭受け台装置60は、杭孔50の開口部50aに設置する際に、台座部材61、62が当該開口部50aを介して平行に配置されるようになる。このため、杭保持装置100を台座部材61、62に載せることによって、ワイヤを用いずに上杭と下杭を連結するワイヤレスでの安定した杭保持が行われるようになる。
また、杭保持装置100を使用して既製杭10を建て込む際に、杭保持装置100を台座部材61、62のみで支持した場合では、既製杭10の重量により台座部材61、62が杭孔50に向かい内側に傾いて、杭保持装置100を安定支持できなくなる虞がある。このため、本実施形態では、台座部材61、62を連結部材63と連結して、これら台座部材61、62を所定の間隔で平行に固定することによって、連結部材63が台座部材61、62の回転止めとして機能するので、杭保持装置100による安定した杭保持が実現される。
さらに、本実施形態では、杭受け台装置60の台座部材61、62の地盤GNと対向する部位には、台座部材61、62を支持しながら地盤GNに対する高さを調整可能なジャッキ等の高さ調整部64が台座部材61、62の両端側に設けられている。高さ調整部64の底部側には、高さ調整の精度を上げるために、1枚の支持板部材68が設けられている。このように高さ調整部64を設けることによって、起伏を有する施工現場でも、確実に台座部材61、62を水平方向に安定支持できるようになる。
また、本実施形態では、図1に示すように、杭受け台装置60の外縁側に外枠内に網目が設けられた板状の足場部材67が設置されている。足場部材67は、台座部材61、62にそれぞれ設けられた複数の係止部材65、66によって支持されており、既製杭10を建て込む作業をするための足場が確保されるようになる。なお、本実施形態に係る杭受け台装置60の構成及び動作の詳細な説明については、後述する。
本実施形態では、杭保持装置100は、杭本体12の外周面12cに環状凸部18が設けられる既製杭10を杭孔50に建て込む際に、既製杭10を略鉛直方向に保持するために、杭孔50の開口部50aに設置して使用される。杭保持装置100は、図1に示すように、既製杭10の外周面12cの所定の部位に巻着されて、既製杭10を略鉛直方向に保持する略円筒形状の保持筒体102と、当該保持筒体102の底部側に設けられ、保持筒体102より外径が大きいフランジ部104とを備える。
杭保持装置100は、杭孔開口部50aに設置する際に、当該開口部50aの周囲に略U字型の杭受け台装置60を設けてから、当該杭受け台装置60にフランジ部104を載置させて、杭孔50の開口部50aに設置される。なお、本実施形態では、杭保持装置100を杭受け台装置60に載置するために補助部材としてフランジ部104を設けたが、当該補助部材は、フランジ形状に限定されるものではなく、例えば、保持筒体102の外周面側に取り付けた縦リブ等でもよい。
保持筒体102は、略円弧形状の曲面板となる複数(例えば、4つ)の保持具片103を環状に配列して連結することによって略円筒形状に構成される。本実施形態では、保持筒体102は、その内周面側に既製杭10の杭本体12の外周面12cに形成された環状凸部18と嵌合可能な環状凹部が形成され、当該環状凸部18を覆うように既製杭10に巻着されることによって、既製杭10を略鉛直方向に支持する。すなわち、保持筒体102は、杭本体12の環状凸部18が設けられる部位に巻着されて、既製杭10を略鉛直方向に支持する。本実施形態では、図2に示すように、環状凹部として、当該保持筒体102の内周面側に底部102b側から頂部102a側に向けて一定の割合で拡径して形成されるテーパ面102cが設けられる。
テーパ面102cは、保持筒体102の内周面側に沿って環状に形成され、更にその内周面側に、所定の範囲内のゴム硬度を有する硬質ゴム等からなる衝撃緩衝部材108が設けられる。本実施形態では、既製杭10に杭保持装置100を取り付ける際に、既製杭10への衝撃を確実に緩和し、かつ既製杭10の製造誤差等に基づくクリアランスがある場合における既製杭10のがたつきを低減して、定位置における安定した保持が可能となるように、衝撃緩衝部材108のゴム硬度は、50度以上100度未満の範囲内としている。すなわち、大径化に伴う重量化が進む既製杭10の荷重による衝撃を緩衝しながら、当該既製杭10を定位置に保持するためには、衝撃緩衝部材108のゴム硬度の数値範囲は、50度以上100度未満であることが好ましい。
テーパ面102cに設けられる衝撃緩衝部材108は、ゴム硬度が上記範囲内の材質であればよく、例えば、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム等のゴム系の材質や、ポリスチレン等の合成樹脂系の材質といった弾性材や緩衝材として使用されるものが適用される。本明細書中における「ゴム硬度」とは、ISO7619やJIS_K_6253の規格に基づいたデュロメータを計測器に用いて測定した弾性材や緩衝材の硬度をいう。
このように、本実施形態では、既製杭10を杭保持装置100で支持する際に、既製杭10の環状凸部18に設けられるテーパ面14(杭側テーパ面)と、保持筒体102の内周面側に設けられるテーパ面102c(支持側テーパ面)が衝撃緩衝部材108を介して互いに対向する構成となっている。このため、杭保持装置100で既製杭10を支持する際に、支持側テーパ面102cに対向する杭側テーパ面14に均等に荷重がかかり易くなる。従って、大径化に伴い重量化された既製杭10を杭孔50に建て込む際に、定位置に安定した状態で支持することが可能になる。
また、本実施形態では、杭受け台装置60の台座部材61、62に高さ調整部64を設けているので、地盤GNの起伏に対応して、杭保持装置100を載置する台座部材61、62を適宜、高さ調整して水平方向に維持できるようになる。すなわち、杭保持装置100を使用して、ワイヤを用いずに上杭と下杭を連結するワイヤレスな継ぎ杭構法を行う際に、杭保持装置100を載置する杭受け台装置60の台座部材61、62を水平状態に維持するニーズに応えられるようになる。特に、杭保持装置100を使用して、杭本体12の外周面12cにテーパ面14を有する環状凸部18が設けられる既製杭10のワイヤレスな継ぎ杭構法を行う際に、杭保持装置100を用いて既製杭10を確実に定位置で鉛直方向に保持できるので、既製杭10の継ぎ足し作業の効率及び精度が向上する。
次に、本発明の一実施形態に係る杭受け台装置の構成について、図面を使用しながら説明する。図3(A)は、本発明の一実施形態に係る杭受け台装置の概略構成を示す平面図であり、図3(B)は、図3(A)のB−B側面図であり、図3(C)は、図3(A)のC−C側面図である。また、図4(A)は、本発明の一実施形態に係る杭受け台装置の要部の構成を示す平面図であり、図4(B)は、図4(A)のD−D側面図である。なお、図4(A)及び(B)では、足場部材67を外した状態を示している。
本発明の一実施形態に係る杭受け台装置60は、図3(A)に示すように、1対の台座部材61、62が所定の間隔で平行に配置され、これらの台座部材61、62の端部61a、62aが溶接等により連結部材63と連結されて、略U字型の形状となっている。また、台座部材61、62のそれぞれの両端側には、図3(B)及び(C)に示すように、台座部材61、62を水平方向に維持するための高さ調整部64が設けられている。本実施形態では、高さ調整部64として、油圧式や歯車等の機構により高さ方向に移動可能なジャッキ等が用いられるが、重量化した既製杭10をワイヤレスで保持するためには、油圧式のジャッキを使用することが好ましい。
このように台座部材61、62に高さ調整部64を設けることによって、例えば、水準器等で台座部材61、62の水平方向に対する傾きを確認したら、当該傾きが水平となるように、何れかの高さ調整部64を動かして、台座部材61、62が水平状態となるように調整する。なお、本明細書中で言及する「水平」とは、水平方向に対して厳密に0度となる水平状態や、水平方向に対して例えば0度より大きい5度程度までの緩い傾きを有する略水平状態を含むものとする。
なお、本実施形態では、高さ調整部64は、台座部材61、62のそれぞれの両端側に合計4つ設けられているが、高さ調整部64の設置箇所や設置数は、他の態様としてもよい。すなわち、理論上は、高さ調整部64は、台座部材61、62又は連結部材63の地盤GNと対向する部位の何れかに少なくとも所定の間隔で3つ一直線上に配置されなければ、これらの高さ調整部64によって平面が1つに定まることから、かかる態様で3つの高さ調整部64を設置してもよい。しかしながら、台座部材61、62をより確実に安定した状態で水平方向に支持するためには、高さ調整部64は、台座部材61、62のそれぞれの両端側に設けることが好ましい。
また、高さ調整部64の底部側には、図3(A)乃至(C)に示すように、高さ調整の精度を上げるために、高さ調整部64のそれぞれを載置する1枚の支持板部材68が設けられている。支持板部材60の中央側には、杭孔50と略同一の大きさの内径を有する孔部68aが設けられている。このような支持板部材68を高さ調整部64の底部側に設けることによって、支持板部材68を高さ調整の基準面とするので、起伏を有する施工現場でも、確実に台座部材61、62を水平方向に安定支持でき、高さ調整部64の高さ調整駆動を安定化できる。なお、本実施形態では、支持板部材68は、一枚の鋼鉄板等により形成されるが、例えば、複数枚の鋼鉄板からなる折り畳み式として、施工現場で広げて1枚となるように構成してもよい。
さらに、本実施形態では、図3(A)乃至(C)に示すように、杭受け台装置60の外縁側には、作業する際の足場を確保するために、板状の足場部材67が設置されている。足場部材67は、外枠内に網目が設けられたメッシュ状の板状部材であり、台座部材61、62の外側に向けて延出された複数の係止部材65、66によって支持されている。
係止部材65は、図3(A)及び(B)に示すように、台座部材61、62の長手方向に対してそれぞれ2本ずつ略垂直方向に延出される。そして、図4(A)及び(B)に示すように、係止部材65は、使用時には、台座部材61、62の長手方向に対して略垂直方向に延出し、不使用時には、台座部材61、62の長手方向に折り畳まれる。すなわち、係止部材65は、図4(A)に示すように、回転軸65aを介して開閉自在に構成されている。
一方、係止部材66は、図3(A)及び(C)に示すように、台座部材61、62の内側から長手方向に延出され、図4(A)及び(B)に示すように、使用時には、台座部材61、62の長手方向に延出し、不使用時には、台座部材61、62の内側に設けられた係止筒部66aから取り外される。すなわち、係止部材66は、係止筒部66aから着脱自在に構成されている。
本実施形態では、台座部材61、62に足場部材67を載置可能な複数の係止部材65、66が設けられているので、台座部材61、62を水平方向に安定して支持した状態で既製杭10を建て込む作業をするための足場を確保することができる。なお、台座部材61、62の幅が既製杭10を建て込む作業をする上で十分な大きさを有していれば、足場部材67を設置可能な構成としなくてもよい。
以上説明したように、本実施形態の杭受け台装置60は、台座部材61、62を支持する高さ調整部64が地盤GNに対する高さを調整することによって、台座部材61、62が水平方向に維持される。このため、起伏を有する施工現場や表層地盤の強度が一様でない施工現場でも、確実に台座部材61、62を水平な状態で安定支持されるので、杭受け台装置60に杭保持装置100を載置することによって、ワイヤレスな継ぎ杭構法を効率かつ精度良く行えるようになる。
なお、杭孔50の径の大きさに応じて、台座部材61、62を水平方向に安定して支持できるようにするために、連結部材63が長手方向の長さを調整可能な構成となっていてもよい。本発明の一実施形態に係る杭受け台装置の変形例について、図面を使用しながら説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る杭受け台装置の変形例の概略構成を示す平面図である。
本実施形態では、杭受け台装置160に備わる連結部材163は、図5に示すように、台座部材161、162を所定の間隔で平行に配置して固定するための連結部材163が端部にボルト172で留められるフランジ171を備える複数の連結部材163a、163b、163cから構成されている。そして、両端側がボルト172で留める部分となる中央側の連結部材163bとして、所望の長さの部材を取り付けることによって、台座部材161、162の間隔を所望の大きさに調整する。
すなわち、連結部材163に備わるフランジ171とボルト172が連結部材163bを介して台座部材161、162の間隔を所望の大きさとなるように調整するための間隔調整手段170となる。なお、連結部材163は、その長手方向の大きさを調整可能な構成となっていれば、例えば、モータ等により駆動する可動式ジャッキ等によって自動で長さ調整をするような他の構成としてもよい。
また、台座部材161、162の間隔を所望の大きさとなるように調整する間隔調整手段175を図6に示すような構成としてもよい。すなわち、台座部材161、162の長手方向に対して略垂直方向に延在する連結部材163d(163)に着脱可能なボルト174で留められるフランジ173が台座部材161、162の一端に設けられる構成として、台座部材161、162が所望の間隔となるように、当該台座部材161、162の設置箇所を連結部材163dに沿って移動可能にしてもよい。
さらに、台座部材61、62の水平方向に対する傾きの計測結果をフィードバックして、台座部材61、62を水平状態とするように調整できるようにしてもよい。本発明の他の実施形態に係る杭受け台装置について、図面を使用しながら説明する。図7は、本発明の他の実施形態に係る杭受け台装置の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態では、杭受け台装置260は、図7に示すように、1対の台座部材261、262が所定の間隔で平行に配置され、これらの台座部材261、262の一方の端部側に溶接等により連結部材263が連結され、略U字型の形状となっている。また、台座部材261、262のそれぞれの両端側には、台座部材261、262を水平方向に維持するためのジャッキ等の高さ調整部264がそれぞれ設けられている。
また、本実施形態の杭受け台装置260は、計測部269と制御部270とを更に備えることを特徴とする。計測部269は、台座部材261、262の水平方向に対する傾きを計測する水準器等により構成され、台座部材261、262のそれぞれに設けられる。また、制御部270は、計測部269の測定結果に基づいて何れかの高さ調整部264を駆動させて台座部材261、262の高さを調整して、台座部材261、262の傾きが0度となるように制御する機能を有する。
このように、台座部材261、262の水平方向に対する傾きの計測結果をフィードバックして、制御部270で高さ調整部264を駆動させることによって、地盤GNの起伏に応じて台座部材261、262を水平方向に安定した状態で支持できるようになる。すなわち、本実施形態では、起伏を有する施工現場や表層地盤の強度が一様でない施工現場でも、台座部材261、262の水平方向に対する傾きの測定結果に基づいて、制御部270によって自動的に台座部材261、262を水平状態に維持されるようになる。
なお、上記のように本発明の各実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には、容易に理解できるであろう。従って、このような変形例は、全て本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、杭受け台装置の構成、動作も本発明の各実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
10 既製杭、12 杭本体、12c 外周面、14 テーパ面(杭側テーパ面)、18 環状凸部、50 杭孔、50a 開口部、60、160、260 杭受け台装置、61、62、161、162、261、262 台座部材、61a、62a 端部、63、163、163a、163b、163c、163d、263 連結部材、64、164、264 高さ調整部、65、66 係止部材、65a 回転軸、66a 係止筒部、67 足場部材、68 支持板部材、68a、168a、268a 孔部、100 杭保持装置、102 保持筒体、102a 頂部、102b 底部、102c テーパ面(環状凹部)、103 保持具片、104 フランジ部、108 衝撃緩衝部材、170 間隔調整手段、171 フランジ、172 ボルト、269 計測部、270 制御部

Claims (6)

  1. 既製杭を建て込む杭孔の開口部を囲むように設置される杭受け台装置であって、
    前記開口部の地盤上に設置する際に、該開口部を介して平行に配置される1対の台座部材と、
    前記台座部材のそれぞれの一方の端部に連結され、これら台座部材を所定の間隔で平行に固定する連結部材と、
    前記台座部材又は前記連結部材の前記地盤と対向する部位の何れかに少なくとも3つ所定の間隔で設けられ、前記台座部材又は前記連結部材を支持しながら前記地盤に対する高さを調整可能な高さ調整部と、を備えることを特徴とする杭受け台装置。
  2. 前記高さ調整部は、前記台座部材のそれぞれの両端側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の杭受け台装置。
  3. 前記連結部材は、長手方向の長さを調整可能な構成となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の杭受け台装置。
  4. 前記台座部材には、板状の足場部材を載置可能な複数の係止部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の杭受け台装置。
  5. 前記高さ調整部の底部側には、該高さ調整部のそれぞれを載置する1枚の支持板部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の杭受け台装置。
  6. 前記台座部材の水平方向に対する傾きを計測する計測部と、該計測部の測定結果に基づいて前記高さ調整部の高さを調整して前記台座部材の傾きが水平となるように制御する制御部とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の杭受け台装置。
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