JP2016106215A - 接合体の検査方法および検査装置 - Google Patents

接合体の検査方法および検査装置 Download PDF

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琢也 広瀬
鳥居 尚之
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尚之 鳥居
敬士 市原
Keiji Ichihara
敬士 市原
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Abstract

【課題】それぞれ薄板状の第1部材と第2部材とを接合した接合体の接合の良否を、その接合体を変形させることなく検査できる接合体の検査方法を提供する。【解決手段】接合体の検査方法では、第1部材と第2部材とを接合した接合体の接合を検査する。接合体は、第1部材と第2部材との外周縁を環状に接合した第1接合部と、外周縁よりも内方であって第1部材と第2部材とを部分的に接合した第2接合部と、第1部材と第2部材との間に備えた空間部から外方に臨む開口部とを備えている。本検査方法の収容工程は、接合体を収容空間部に保持して収容する。注入工程は、収容空間部に検査用の検査媒体を注入する。検出工程は、収容空間部に接続し、検査媒体のうち、接合体の第1接合部の接合不良の部分から空間部を介して開口部の外方に流出した第1検査媒体と、接合体の第2接合部の接合不良の部分を通過した第2検査媒体とを検出する。【選択図】図2

Description

本発明は、接合体の検査方法およびその検査方法を具現化した検査装置に関する。
従来から、たとえば燃料電池は、セパレータと膜電極接合体とを交互に積層して構成している。セパレータは、たとえば、アノード側セパレータ(第1部材に相当)とカソード側セパレータ(第2部材に相当)とを接合したセパレータ対(接合体に相当)として構成することがある。接合体は、第1部材と第2部材の接合部に接合不良があると、その接合不良の部分を介して媒体が漏洩することがある。
そこで、たとえば、検査媒体であるヘリウムガスを内部に注入した薄物試験体をチャンバ―に収容し、薄物試験片の接合不良の部分から漏洩するヘリウムガスをチャンバ―に接続したヘリウムリークディテクターによって検出する方法がある(たとえば、特許文献1参照。)。
特開平10−38746号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、薄物試験体から漏洩するヘリウムガスを検出する際に、薄物試験体の外周を微真空圧の状態に留めたとしても、微真空圧に起因して薄物試験体が外方に引っ張られ、その薄物試験体の変形を十分に抑制できない虞があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、それぞれ薄板状からなる少なくとも第1部材と第2部材とを接合した接合体の接合の良否を、その接合体を変形させることなく検査できる接合体の検査方法、およびその検査方法を具現化した検査装置の提供を目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る接合体の検査方法では、それぞれ薄板状からなる少なくとも第1部材と第2部材とを接合した接合体の接合の良否を検査する。本検査方法で用いる接合体は、第1部材と第2部材との外周縁を環状に接合した第1接合部と、外周縁よりも内方であって第1部材と第2部材とを部分的に接合した第2接合部と、第1部材と第2部材との間に備えた空間部から外方に臨む開口部と、を備えている。本検査方法は、収容工程、注入工程、および検出工程を有している。収容工程は、接合体を収容空間部に保持して収容する。注入工程は、収容空間部に検査用の検査媒体を注入する。検出工程は、収容空間部に接続し、検査媒体のうち、接合体の第1接合部の接合不良の部分から空間部を介して開口部の外方に流出した第1検査媒体と、接合体の第2接合部の接合不良の部分を通過した第2検査媒体と、をそれぞれ検出する。
上記目的を達成する本発明に係る接合体の検査装置は、それぞれ薄板状からなる少なくとも第1部材と第2部材とを接合した接合体の接合の良否を検査する。本検査装置で用いる接合体は、第1部材と第2部材との外周縁を環状に接合した第1接合部と、外周縁よりも内方であって第1部材と第2部材とを部分的に接合した第2接合部と、第1部材と第2部材との間に備えた空間部から外方に臨む開口部と、を備えている。本検査装置は、収容部、注入部、および検出部を有している。収容部は、接合体を収容空間部に保持して収容する。注入部は、収容空間部に検査用の検査媒体を注入する。検出部は、収容空間部に接続し、検査媒体のうち、接合体の第1接合部の接合不良の部分から空間部を介して開口部の外方に流出した第1検査媒体と、接合体の第2接合部の接合不良の部分を通過した第2検査媒体と、をそれぞれ検出する。
上記のように構成した本発明の接合体の検査方法および検査装置によれば、接合体を収容空間部に保持して収容した上で、その収容空間部に注入した検査媒体のうち、接合体の第1接合部の接合不良の部分から空間部を介して開口部の外方に流出した第1検査媒体を検出する。ここで、接合体の第1接合部は、第1部材と第2部材との外周縁を環状に接合したものである。接合体の開口部は、第1部材と第2部材との間に備えた空間部から外方に臨むものである。さらに、検査方法および検査装置によれば、接合体の第2接合部の接合不良の部分を通過した第2検査媒体を検出する。ここで、第2接合部は、外周縁よりも内方であって第1部材と第2部材とを部分的に接合したものである。このような接合体の検査方法および検査装置によれば、それぞれ薄板状からなる少なくとも第1部材と第2部材とを接合した接合体の接合の良否を検査するために用いる検査媒体に起因して、接合体が膨張して破損することを防止できる。したがって、接合体の検査方法および検査装置によれば、第1部材と第2部材とを接合した接合体の接合の良否を、その接合体を変形させることなく検査することができる。
本実施形態に係る検査装置を模式的に示す斜視図である。 図1に図示した検査装置の要部において、上型と下型を離間させ、その上型と下型の間に検査対象であるセパレータ対を配設している状態を示す斜視図である。 図2に図示した検査装置の要部において、上型から封止部材を取り外して下方に移動させ、かつ下型から封止部材を取り外して上方に移動させた状態を示す斜視図である。 図3に図示した検査装置の要部およびセパレータ対を下方から示す斜視図である。 検査装置等を示す断面図である。 セパレータ対に対する封止部材を用いた封止箇所を示す斜視図である。 セパレータ対の要部を示す上面図である。 図7に図示したセパレータ対の要部を側面から示す断面図である。 検査装置を用いてセパレータ対の内部漏れおよび貫通孔漏れをそれぞれ検査する動作を示すフローチャートである。 検査装置を用いてセパレータ対の内部漏れを検査する状態を示す図である。 検査装置を用いてセパレータ対の貫通孔漏れを検査する状態を示す図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本実施形態について説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面における部材の大きさや比率は、説明の都合上誇張され実際の大きさや比率とは異なる場合がある。
(本実施形態)
本実施形態に係る接合体の検査方法およびその検査方法を具現化した検査装置1について、図1〜図11を参照しながら説明する。
まず、検査装置1で検査する接合体の構成について、図6〜図8を参照しながら説明する。
図6は、セパレータ対100に対する封止部材41〜46を用いた封止箇所を示す斜視図である。図7は、セパレータ対100の要部を示す上面図である。図8は、図7に図示したセパレータ対100の要部を側面から示す断面図である。図8(a)は、セパレータ対100の要部を図7のC−C’線に沿って示す断面図である。図8(b)は、セパレータ対100の要部を図7のD−D’線に沿って示す断面図である。
接合体は、図6等に示すように、たとえば燃料電池用の金属セパレータの一形態であるセパレータ対100に相当する。セパレータ対100は、図8等に示すように、第1部材に相当するアノード側セパレータ101と、第2部材に相当するカソード側セパレータ102を接合して構成している。アノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102は、それぞれ薄板状からなる。セパレータ対100は、図6等に示すように、その長手方向の一端に、カソードガス供給口100a、冷却水供給口100b、およびアノードガス供給口100cに相当する貫通孔を備えている。同様に、セパレータ対100は、長手方向の他端に、アノードガス排出口100d、冷却水排出口100e、およびカソードガス排出口100fに相当する貫通孔を備えている。
セパレータ対100は、図6〜図8に示すように、アノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102との外周縁を環状に接合した第1接合部100gを備えている。同様に、セパレータ対100は、外周縁よりも内方であってアノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102とを部分的に接合した第2接合部100mを備えている。具体的には、第2接合部100mは、それぞれアクティブエリアに対応し凹凸形状に形成されたアノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102の中央部分に備えている。第2接合部100mは、セパレータ対100の中央部分において、セパレータ対100の長手方向に沿って互いに離間した状態でたとえば4箇所備えている。
セパレータ対100は、図8(a)に示すように、アノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102との間に空間部100uを備えている。空間部100uは、冷却水供給口100bおよび冷却水排出口100eに連通し、冷却水を流す。セパレータ対100のカソードガス供給口100a、アノードガス供給口100c、アノードガス排出口100d、およびカソードガス排出口100fには、それらの外周縁を環状に接合した第3接合部100h、100i、100j、および100kを備えている。セパレータ対100の第1接合部100g、第2接合部100m、および第3接合部100h〜100kは、それぞれレーザ溶接によって形成している。
つぎに、検査装置1の構成について、図1〜図6を参照しながら説明する。
図1は、検査装置1を模式的に示す斜視図である。図2は、図1に図示した検査装置1の要部において、上型11と下型12を離間させ、その上型11と下型12の間に検査対象であるセパレータ対100を配設している状態を示す斜視図である。図3は、図2に図示した検査装置1の要部において、上型11から封止部材41および42を取り外して下方に移動させ、かつ下型12から封止部材43〜45を取り外して上方に移動させた状態を示す斜視図である。図4は、図3に図示した検査装置1の要部およびセパレータ対100を下方から示す斜視図である。図5は、検査装置1等を示す断面図である。図5(a)は、検査装置1を図1のA−A’線に沿って側面から示す断面図であり、セパレータ対100を図示している。図5(b)は、検査装置1を図2のB−B’線に沿って側面から示す断面図であり、セパレータ対100の図示を省略している。図6は、セパレータ対100に対する封止部材41〜46を用いた封止箇所を示す斜視図である。
検査装置1は、それぞれ薄板状からなる少なくとも第1部材(アノード側セパレータ101)と第2部材(カソード側セパレータ102)とを接合した接合体(セパレータ対100)の接合の良否を検査する。検査装置1は、収容部10、注入部20、検出部30、封止部40、および吸引部50を備えている。以下、検査装置1の各構成について順に説明する。
収容部10は、たとえば図5に示すように、セパレータ対100を収容空間部10sに保持して収容する。収容部10は、上型11、下型12、および密封部材13を含んでいる。上型11は、図4に示すように、金属からなり、長方体形状に形成している。上型11は、下部の外周縁に沿って密封部材13と当接する当接部11aを備えている。上型11の当接部11aの内方に、一定の深さで浅い凹状部を備えている。凹状部の内面11bの中央には、貫通孔11cを備えている。貫通孔11cは、後述する注入部20の配管22と連通している。
上型11の内面11bの長手方向の一端には、環状の環状溝11fを備えている。環状溝11fは、後述する封止部40の封止部材42を圧入し、セパレータ対100のアノード側セパレータ101の方から冷却水排出口100eを封止する。内面11bの長手方向の他端には、環状の環状溝11eを備えている。環状溝11eは、後述する封止部40の封止部材41を圧入し、セパレータ対100のアノード側セパレータ101の方から冷却水供給口100bを封止する。
下型12は、図3に示すように、金属からなり、長方体形状に形成している。下型12は、上部の外周縁に密封部材13を接合する。下型12の上部は、密封部材13を接合させた部分よりも内方に、一定の深さで浅い凹状部を備えている。凹状部の内面12bの中央には、貫通孔12cを備えている。貫通孔12cは、後述する検出部30の第2配管34と連通している。内面12bの長手方向の一端には、貫通孔12dを備えている。貫通孔12dは、後述する検出部30の第1配管32と連通している。
下型12の貫通孔12dを囲むように、環状の環状溝12fを備えている。環状溝12fは、後述する封止部40の封止部材44を圧入し、セパレータ対100のカソード側セパレータ102の方から冷却水排出口100eを封止する。内面12bの長手方向の他端には、環状の環状溝12eを備えている。環状溝12eは、後述する封止部40の封止部材43を圧入し、セパレータ対100のカソード側セパレータ102の方から冷却水供給口100bを封止する。内面12bの外周縁の内方であって、その外周縁に沿って、環状の環状溝12gを備えている。環状溝12gは、後述する封止部40の封止部材45を圧入し、セパレータ対100のカソード側セパレータ102の第1接合部100gよりも内側を封止する。環状溝12hは、後述する封止部40の封止部材46を圧入し、セパレータ対100のカソードガス供給口100a、アノードガス供給口100c、アノードガス排出口100d、およびカソードガス排出口100fにおいて、各接合部よりも内側を封止する。
密封部材13は、上型11と下型12を密封するための部材である。密封部材13は、たとえば、ゴムからなり、上型11の当接部11aに対応した枠状に形成している。密封部材13は、図5(b)に示すように、下型12に接合して配設している。密封部材13の上部の当接部13aが、上型11の当接部11aに対して離間可能に密着する。
注入部20は、たとえば図5に示すように、収容部10の収容空間部10sに検査用の検査媒体を注入する。注入部20は、ボンベ21および配管22を含んでいる。ボンベ21には、検査媒体を充填している。検査媒体には、たとえば、ヘリウムガスを用いる。ボンベ21内の検査媒体は、配管22を介して、収容部10の収容空間部10sに注入する。配管22は、上型11の貫通孔11cに連通している。配管22には、図示せぬ圧力調整弁を設け、収容空間部10sの圧力を制御する。注入部20における検査媒体の注入方法の詳細については、図9〜図11を参照しながら後述する。
検出部30は、たとえば図5に示すように、収容部10の収容空間部10sに接続し、注入部20から注入された検査媒体を検出する。検出部30は、セパレータ対100の第1接合部100gに接合不良が発生していた場合、図1および図2に示すように、下型12の貫通孔12dと連通した第1配管32を介して、第1検出器31で検査媒体を検出する。また、検出部30は、セパレータ対100の第2接合部100mに接合不良が発生していた場合、図1および図2に示すように、下型12の貫通孔12cと連通した第2配管34を介して、第2検出器33で検査媒体を検出する。
検出部30における検査媒体の検出方法の詳細については、図9〜図11を参照しながら後述する。第1検出器31および第2検出器33は、注入部から収容部10に注入される検査媒体の種類に応じて用意する。たとえば、検査媒体がヘリウムの場合は、第1検出器31および第2検出器33には、検出対象にヘリウムが含まれる検出器を選択して用いる。2個の第1検出器31および第2検出器33を用いることなく、1個の検出器を第1配管32と第2配管34に対してそれぞれ接続して用いてもよい。
封止部40は、たとえば図5に示すように、セパレータ対100を収容部10の収容空間部10s内に封止した状態で保持する。柔軟な封止部40によって、セパレータ対100に過度な負荷を与えることなく、セパレータ対100を収容部10内に収容する。封止部40は、たとえば、伸縮性を備えたゴム部材からなり環状に形成した封止部材41〜46を含んでいる。封止部材41〜46は、いわゆる無端状のOリングに相当する。封止部材41〜46は、セパレータ対100に対して面接触して応力を分散させると伴に、セパレータ対100との密着性を向上させるため、断面形状が矩形状や楕円のものを用いる。
封止部材41は、図4および図6(a)に示すように、セパレータ対100のアノード側セパレータ101側から、冷却水供給口100bの外周に密着させて用いる。封止部材42は、セパレータ対100のアノード側セパレータ101側から、冷却水排出口100eの外周に密着させて用いる。封止部材41および42は、図4に示すように、それぞれ上型11の内面11bに備えた環状溝11eおよび11fに圧入して設けている。
封止部材43は、図4および図6(b)に示すように、セパレータ対100のカソード側セパレータ102側から、冷却水供給口100bの外周に密着させて用いる。封止部材44は、セパレータ対100のカソード側セパレータ102側から、冷却水排出口100eの外周に密着させて用いる。封止部材45は、セパレータ対100のカソード側セパレータ102の第1接合部100gよりも内側に密着させて用いる。封止部材46は、セパレータ対100のカソードガス供給口100a、アノードガス供給口100c、アノードガス排出口100d、およびカソードガス排出口100fにおいて、各接合部よりも内側に密着させて用いる。封止部材43、44、45、および46は、図3に示すように、それぞれ下型12の内面12bに備えた環状溝12e、12f、12g、および12hに圧入して設けている。
吸引部50は、たとえば図5に示すように、収容空間部10s内の媒体を吸引する。吸引部50は、真空ポンプ51および52を含んでいる。真空ポンプ51は、第1検出器31用に設けた第1配管32の分岐された他方に接続している。真空ポンプ52は、第2検出器33用に設けた第2配管34の分岐された他方に接続している。2個の真空ポンプ51および52を用いることなく、1個の真空ポンプを第1配管32および第2配管34に対してそれぞれ接続して用いてもよい。真空ポンプは、たとえば数kPa〜数十kPa程度、減圧できる仕様のものを用いる。
さらに、検査装置1を用いたセパレータ対100の検査方法について、図9〜図11を参照しながら説明する。
図9は、検査装置1を用いてセパレータ対100の内部漏れおよび貫通孔漏れをそれぞれ検査する動作を示すフローチャートである。図10は、検査装置1を用いてセパレータ対100の内部漏れを検査する状態を示す図である。図10(a)は、検査装置1およびセパレータ対100を側面から示す断面図である。図10(a)において、第1検査媒体L1、L2、およびL3の流路をそれぞれ表すために、セパレータ対100は、異なる断面を重複させて示している。図10(b)は、第1検査媒体L1、L2、およびL3の流路をセパレータ対100に沿って模式的に示す斜視図である。図10(c)は、図10(b)に図示したセパレータ対100の内部漏れ箇所Eを拡大して模式的に示す斜視図である。
図11は、検査装置1を用いてセパレータ対100の貫通孔漏れを検査する状態を示す図である。図11(a)は、検査装置1およびセパレータ対100を側面から示す断面図である。図11(a)において、第2検査媒体L4、L5、およびL6の流路をそれぞれ表すために、セパレータ対100は、異なる断面を重複させて示している。図11(b)は、第2検査媒体L4、L5、およびL6の流路をセパレータ対100に沿って模式的に示す斜視図である。図11(c)は、図11(b)に図示したセパレータ対100の貫通孔漏れ箇所Fを拡大して模式的に示す斜視図である。
セパレータ対100の内部漏れは、図10に示す構成によって検出する。
図10(b)に示すように、セパレータ対100のアノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102が互いに十分に隣接していても、第1接合部100gが接合不良となる場合がある。具体的には、レーザを直線状に走査して部材を溶接するような場合、たとえばレーザの発振が一時的に途切れたり一時的に遮蔽されたりすると、図10(c)に示すように、直線状の第1接合部100gに未溶接箇所100qが発生してしまう。この未溶接箇所100qから外部に冷却水が漏れることによって、セパレータ対100に内部漏れが生じる。なお、セパレータ対100の外部から第1接合部100gの未溶接箇所100qを介して、セパレータ対100の内部に媒体が混入する虞もある。
セパレータ対100の貫通孔漏れは、図11に示す構成によって検出する。
図11(b)に示すように、セパレータ対100のアノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102を互いに十分に隣接させることが難しい箇所を接合している第2接合部100mは、接合不良となる場合がある。第2接合部100mは、たとえば、それぞれアクティブエリアに対応し凹凸形状に形成されたアノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102の箇所を接合している。具体的には、レーザを途切れさせたり遮蔽させたりすることなく直線状に走査したとしても、図11(c)に示すように、アクティブエリアにおいて、アノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102のレーザ溶接は難しい。レーザ溶接の条件設定が難しく、部材間の接合を確実に行うためにレーザ溶接が過度となると、第2接合部100mに貫通孔箇所100rが発生してしまう。この貫通孔箇所100rを介し、隣接したセパレータ対100間において媒体が往来することによって、セパレータ対100に貫通孔漏れが生じる。
セパレータ対100の内部漏れおよび貫通孔漏れに係る検出について、図9に示すフローチャートと、図10および図11に示す各図を参照しながら説明する。
まず、上型11を下型12から上昇させ、上型11と下型12を離間させる(S101)。つぎに、セパレータ対100を下型12に取り付ける(S102)。つぎに、上型11を下型12に対して降下させて、上型11と下型12を密閉する(S103)。つぎに、上型11と下型12の収容空間部10sに対して、注入部20のボンベ21から配管22を介して検査媒体を注入する(S104)。つぎに、S104の状態を継続させつつ、収容空間部10s内の媒体を吸引部50の真空ポンプ51および52を用いて真空引きする(S105)。
つぎに、S104およびS105の状態を継続させつつ、検出部30の第1検出器31によって検査媒体を検出する。具体的には、図10(a)および(b)に示すように、注入部20から収容部10の収容空間部10sに注入された第1検査媒体L1およびL2は、セパレータ対100のたとえば外周縁の部分に形成した第1接合部100gの未溶接箇所100qを介して、図8(a)に示す空間部100uに侵入する。同様に、注入部20から収容部10の収容空間部10sに注入された第1検査媒体L3は、セパレータ対100のたとえばカソードガス供給口100aに形成した第1接合部100gの未溶接箇所100qを介して、図8(a)に示す空間部100uに侵入する。それらの第1検査媒体L1、L2、およびL3を、冷却水排出口100eの外方に流出させ、下型12の貫通孔12dと第1配管32を介して、第1検出器31で検出する(S106)。
つぎに、第1検出器31によって第1検査媒体L1、L2、またはL3が検出された場合にはS109に進み、第1検出器31によって第1検査媒体L1、L2、またはL3が検出されなかった場合にはS108に進む(S107)。ここで、S107からS108に進むと、図示せぬ表示器に「セパレータ対100に内部漏れ無し」と表示する(S108)。一方、S107からS109に進むと、図示せぬ表示器に「セパレータ対100に内部漏れ有り」と表示した上で、S114に進む(S109)。
つぎに、S108からS110に進むと、S104およびS105の状態を継続させつつ、検出部30の第2検出器33で検査媒体を検出する。具体的には、図11(a)および(b)に示すように、注入部20から収容部10の収容空間部10sに注入された第2検査媒体L4およびL5は、セパレータ対100のたとえばアクティブエリアに対応する凹凸部分に形成した第2接合部100mの貫通孔箇所100rに侵入する。同様に、注入部20から収容部10の収容空間部10sに注入された第2検査媒体L6は、セパレータ対100のたとえばカソードガス供給口100aに形成した第2接合部100mの貫通孔箇所100rに侵入する。それらの第2検査媒体L4、L5およびL6を、下型12の貫通孔12cと第2配管34を介し、第2検出器33によって検出する(S110)。
つぎに、第2検出器33によって第2検査媒体L4、L5、またはL6が検出された場合にはS113に進み、第2検出器33によって第2検査媒体L4、L5、またはL6が検出されなかった場合にはS112に進む(S111)。ここで、S111からS112に進むと、図示せぬ表示器に「セパレータ対100に貫通孔漏れ無し」と表示する(S112)。一方、S111からS113に進むと、図示せぬ表示器に「セパレータ対100に貫通孔漏れ有り」と表示した上で、S114に進む(S113)。
つぎに、S109、S112、またはS113から、それぞれS114に進むと、上型11と下型12の収容空間部10sに対する検査媒体の注入を停止する(S114)。つぎに、収容空間部10sから検査媒体を排出する。その際に、真空ポンプ51または52を用いる(S115)。つぎに、上型11を下型12から上昇させ、上型11と下型12を離間させる(S116)。つぎに、セパレータ対100を下型12から取り外す(S117)。
上述した本実施形態に係る接合体の検査方法、およびその検査方法を具現化した検査装置1によれば、以下の作用効果を奏する。
接合体の検査方法では、それぞれ薄板状からなる少なくとも第1部材(アノード側セパレータ101)と第2部材(カソード側セパレータ102)とを接合した接合体(セパレータ対100)の接合の良否を検査する。検査に用いるセパレータ対100は、アノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102との外周縁を環状に接合した第1接合部100gと、外周縁よりも内方であってアノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102とを部分的に接合した第2接合部100mと、アノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102との間に備えた空間部100uから外方に臨む開口部(冷却水排出口100eまたは冷却水供給口100b)と、を備えている。本検査方法は、収容工程、注入工程、および検出工程を有している。収容工程は、セパレータ対100を収容空間部10sに保持して収容する。注入工程は、収容空間部10sに検査用の検査媒体を注入する。検出工程は、収容空間部10sに接続し、検査媒体のうち、セパレータ対100の第1接合部100gの接合不良の部分から空間部100uを介して冷却水排出口100eの外方に流出した第1検査媒体L1、L2、またはL3と、セパレータ対100の第2接合部100mの接合不良の部分を通過した第2検査媒体L4、L5、またはL6と、をそれぞれ検出する。
本検査装置1は、それぞれ薄板状からなる少なくとも第1部材(アノード側セパレータ101)と第2部材(カソード側セパレータ102)とを接合した接合体(セパレータ対100)の接合の良否を検査する。検査に用いるセパレータ対100は、アノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102との外周縁を環状に接合した第1接合部100gと、外周縁よりも内方であってアノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102とを部分的に接合した第2接合部100mと、アノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102との間に備えた空間部100uから外方に臨む冷却水排出口100eと、を備えている。本検査装置1は、収容部10、注入部20、および検出部30を有している。収容部10は、セパレータ対100を収容空間部10sに保持して収容する。注入部20は、収容空間部10sに検査用の検査媒体を注入する。検出部30は、収容空間部10sに接続し、検査媒体のうち、セパレータ対100の第1接合部100gの接合不良の部分から空間部100uを介して冷却水排出口100eの外方に流出した第1検査媒体L1、L2、またはL3と、セパレータ対100の第2接合部100mの接合不良の部分を通過した第2検査媒体L4、L5、またはL6と、をそれぞれ検出する。
このような構成の接合体の検査方法および検査装置1によれば、セパレータ対100を収容空間部10s内に保持して収容した上で、その収容空間部10sに注入した検査媒体のうち、セパレータ対100の第1接合部100gの接合不良の部分から空間部100uを介して開口部(たとえば冷却水排出口100e)の外方に流出した第1検査媒体L1、L2、またはL3を検出する。ここで、セパレータ対100の第1接合部100gは、アノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102との外周縁を環状に接合したものである。セパレータ対100の開口部に相当する冷却水排出口100eは、アノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102との間に備えた空間部100uから外方に臨むものである。さらに、検査方法および検査装置1によれば、セパレータ対100の第2接合部100mの接合不良の部分を通過した第2検査媒体L4、L5、またはL6を検出する。ここで、第2接合部100mは、外周縁よりも内方であってアノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102とを部分的に接合したものである。このような接合体の検査方法および検査装置によれば、アノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102とを接合したセパレータ対100の接合の良否を検査するために用いる検査媒体に起因して、セパレータ対100が膨張して破損することを防止できる。したがって、接合体の検査方法および検査装置1によれば、それぞれ薄板状からなる少なくともアノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102とを接合したセパレータ対100の接合の良否を、そのセパレータ対100を変形させることなく検査することができる。
さらに、収容工程および収容部10の収容空間部10sは、セパレータ対100の外形形状に沿ってセパレータ対100に近接する構成としてもよい。
このような構成によれば、仮にセパレータ対100の空間部100uに入った検査媒体によって空間部100uが加圧されたとしても、収容空間部10sによって、セパレータ対100の膨張を阻止することができる。
さらに、注入工程および注入部20は、収容空間部10s内に注入した検査媒体によって、収容空間部10s内を加圧する構成としてもよい。
このような構成によれば、検査媒体を用いてセパレータ対100を全方位から押圧することによって、セパレータ対100の膨張を防止することができる。
さらに、このような構成によれば、セパレータ対100の内部漏れ(第1接合部100gの未溶接箇所100qに起因)、またはセパレータ対100の貫通孔漏れ(第2接合部100mの貫通孔箇所100rに起因)を、短時間かつ高精度で検出することができる。すなわち、収容空間部10s内を検査媒体によって加圧すると、収容空間部10s内を大気圧に保った場合と比較して、第1接合部100gの未溶接箇所100q、および第2接合部100mの貫通孔箇所100rに検査媒体を侵入させ易くなる。したがって、第1接合部100gの未溶接箇所100q、および第2接合部100mの貫通孔箇所100rに侵入させた検査媒体を、より短時間で検出することができる。さらに、収容空間部10s内を検査媒体によって加圧すると、収容空間部10s内を大気圧に保った場合と比較して、より微細な第1接合部100gの未溶接箇所100qおよび第2接合部100mの貫通孔箇所100rに対して、検査媒体を侵入させることができる。したがって、第1接合部100gの未溶接箇所100qおよび第2接合部100mの貫通孔箇所100rに侵入した検査媒体を、より高精度で検出することができ、検出分解能を向上させることが可能である。ここで、収容空間部10s内の圧力を大気圧に相当する101.3kPaからたとえば数kPa程度加圧するだけで、セパレータ対100の空間部100uを歪ませることなく、収容空間部10s内の隅などに滞留している検査媒体を検出部30側に誘導することができる。
さらに、収容空間部10s内の媒体を吸引する吸引工程および吸引部50をさらに有する構成としてもよい。
このような構成によれば、セパレータ対100のアノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102との間に備えた空間部100uを減圧することにより、セパレータ対100の膨張を防止することができる。
さらに、このような構成によれば、セパレータ対100の内部漏れ(第1接合部100gの未溶接箇所100qに起因)、またはセパレータ対100の貫通孔漏れ(第2接合部100mの貫通孔箇所100rに起因)を、短時間かつ高精度で検出することができる。すなわち、収容空間部10s内の媒体を吸引すると、収容空間部10s内を大気圧に保った場合と比較して、第1接合部100gの未溶接箇所100q、および第2接合部100mの貫通孔箇所100rに検査媒体を侵入させ易くなる。したがって、第1接合部100gの未溶接箇所100q、および第2接合部100mの貫通孔箇所100rに侵入させた検査媒体を、より短時間で検出することができる。さらに、収容空間部10s内の媒体を吸引すると、収容空間部10s内を大気圧に保った場合と比較して、より微細な第1接合部100gの未溶接箇所100qおよび第2接合部100mの貫通孔箇所100rに対して、検査媒体を侵入させることができる。したがって、第1接合部100gの未溶接箇所100qおよび第2接合部100mの貫通孔箇所100rに侵入した検査媒体を、より高精度で検出することができ、検出分解能を向上させることが可能である。ここで、収容空間部10s内の圧力を大気圧に相当する101.3kPaからたとえば数kPa程度減圧するだけで、セパレータ対100の空間部100uを歪ませることなく、収容空間部10s内の隅などに滞留している検査媒体を検出部30側に誘導することができる。
さらに、検査工程および検出部30は、第1検査媒体L1、L2、またはL3と第2検査媒体L4、L5、またはL6とを独立して検出する構成としてもよい。
このような構成によれば、セパレータ対100の内部漏れ(第1接合部100gの未溶接箇所100qに起因)と、セパレータ対100の貫通孔漏れ(第2接合部100mの貫通孔箇所100rに起因)を、分別して検出することができる。したがって、セパレータ対100に接合不良が発生したときに、その接合不良が、セパレータ対100の内部漏れによるものか、またはセパレータ対100の貫通孔漏れによるものかを把握することができる。さらに、セパレータ対100に接合不良が発生したときに、その接合不良がセパレータ対100の内部漏れの場合には、たとえば補修を行う一方、その接合不良がセパレータ対100の貫通孔漏れの場合には、たとえば廃棄する等を、選択することができる。
ここで、接合体に、燃料電池用の金属からなるセパレータ対100(アノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102)を用いてもよい。
このような構成によれば、それぞれ薄板状からなるアノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102を接合したセパレータ対100において、微細な空間部100uが検査媒体によって膨張することを防止できる。また、セパレータ対100の外周縁において、アノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102が互いに十分に隣接していても、レーザの発振がたとえば一時的に途切れることに起因し、第1接合部100gに生じる未溶接箇所100qを検出できる。さらに、セパレータ対100のアクティブエリアにおいて、アノード側セパレータ101とカソード側セパレータ102を互いに十分に隣接させることが困難で、レーザ溶接の条件設定が難しいことに起因し、第2接合部100mに生じる貫通孔箇所100rを検出できる。
また、接合体の開口部は、たとえば冷却水排出口100eとしてもよい。
このような構成によれば、セパレータ対100において既存の冷却水排出口100eを、開口部に用いることができる。したがって、セパレータ対100に対して、開口部を別途設ける必要がない。
そのほか、本発明は、特許請求の範囲に記載された構成に基づき様々な改変が可能であり、それらについても本発明の範疇である。
たとえば、本実施形態では、セパレータ対100の第3接合部100h、100i、100j、および100kの未溶接箇所に起因したセパレータ対100の内部漏れを、第1検出器31によって検出してもよい。
また、本実施形態では、注入部20の配管22に図示せぬ圧力調整弁を設け、その圧力調整弁を用いて収容部10の収容空間部10sの圧力を制御する構成として説明した。しかしながら、このような構成に限定されることはなく、たとえば、上型11に貫通孔を設け、その貫通孔から検査媒体の一部を排出することによって、収容部10の収容空間部10sの圧力を制御する構成としてもよい。
また、本実施形態では、検出部30の第1配管32および第2配管34から排出された検査媒体を、外部に廃棄する構成として説明した。しかしながら、このような構成に限定されることはなく、たとえば、第1配管32および第2配管34から排出された検査媒体を、図示せぬ回収器によって回収して再生した後に、配管22に回送することによって、再利用する構成としてもよい。
また、本実施形態では、セパレータ対100の内部漏れ(第1接合部100gの未溶接箇所100qに起因)を第1検出器31で検出した後、セパレータ対100の貫通孔漏れ(第2接合部100mの貫通孔箇所100rに起因)を第2検出器33で検出する構成で説明した。しかしながら、このような構成に限定されることはなく、たとえば、セパレータ対100の内部漏れと、セパレータ対100の貫通孔漏れを、同時に検出する構成としてもよい。
また、本実施形態では、2種類の第1部材(アノード側セパレータ101)と第2部材(カソード側セパレータ102)を接合した接合体(セパレータ対100)を検査する構成として説明した。しかしながら、このような構成に限定されることはなく、たとえば、3種類以上の部材を接合した接合体を検査する構成としてもよい。
また、本実施形態では、第1部材(たとえばアノード側セパレータ101)と第2部材(たとえばカソード側セパレータ102)をレーザ溶接した接合体(セパレータ対100)を検査する構成として説明した。しかしながら、このような構成に限定されることはなく、接着剤を用いた接着、ヒータを用いた熱溶着、超音波振動子を用いた超音波溶着等によって接合した接合体を検査する構成としてもよい。
1 検査装置、
10 収容部、
10s 収容空間部、
11 上型、
11a 当接部、
11b 内面、
11c 貫通孔、
11e,11f 環状溝、
12 下型、
12b 内面、
12c,12d 貫通孔、
12e,12f,12g,12h 環状溝、
13 密封部材、
13a 当接部、
20 注入部、
21 ボンベ、
22 配管、
30 検出部、
31 第1検出器、
32 第1配管、
33 第2検出器、
34 第2配管、
40 封止部、
41,42,43,44,45,46 封止部材、
50 吸引部、
51,52 真空ポンプ、
100 セパレータ対(接合体に相当)、
100a カソードガス供給口、
100b 冷却水供給口、
100c アノードガス供給口、
100d アノードガス排出口、
100e 冷却水排出口(開口部に相当)、
100f カソードガス排出口、
100g 第1接合部、
100q 未溶接箇所、
100m 第2接合部、
100r 貫通孔箇所、
100h,100i,100j,100k 第3接合部、
100u 空間部、
101 アノード側セパレータ(第1部材に相当)、
102 カソード側セパレータ(第2部材に相当)、
L1,L2,L3 第1検査媒体、
L4,L5,L6 第2検査媒体。

Claims (8)

  1. それぞれ薄板状からなる少なくとも第1部材と第2部材とを接合した接合体の接合の良否を検査する検査方法であって、
    前記第1部材と前記第2部材との外周縁を環状に接合した第1接合部と、前記外周縁よりも内方であって前記第1部材と前記第2部材とを部分的に接合した第2接合部と、前記第1部材と前記第2部材との間に備えた空間部から外方に臨む開口部と、を備えた前記接合体を用い、
    前記接合体を収容空間部に保持して収容する収容工程と、
    前記収容空間部に検査用の検査媒体を注入する注入工程と、
    前記収容空間部に接続し、前記検査媒体のうち、前記接合体の前記第1接合部の接合不良の部分から前記空間部を介して前記開口部の外方に流出した第1検査媒体と、前記接合体の前記第2接合部の接合不良の部分を通過した第2検査媒体と、をそれぞれ検出する検出工程と、を有する接合体の検査方法。
  2. 前記収容工程の前記収容空間部は、前記接合体の外形形状に沿って前記接合体に近接する請求項1に記載の接合体の検査方法。
  3. 前記注入工程は、前記収容空間部内に注入した前記検査媒体によって、前記収容空間部内を加圧する請求項1または2に記載の接合体の検査方法。
  4. 前記収容空間部内の媒体を吸引する吸引工程をさらに有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の接合体の検査方法。
  5. 前記検査工程は、前記第1検査媒体と前記第2検査媒体とを独立して検出する請求項1〜4のいずれか1項に記載の接合体の検査方法。
  6. 前記接合体に、燃料電池用の金属セパレータを用いる請求項1〜5のいずれか1項に記載の接合体の検査方法。
  7. 前記開口部は、前記金属セパレータの冷却水排出口である請求項6項に記載の接合体の検査方法。
  8. それぞれ薄板状からなる少なくとも第1部材と第2部材とを接合した接合体の接合の良否を検査する検査装置であって、
    前記第1部材と前記第2部材との外周縁を環状に接合した第1接合部と、前記外周縁よりも内方であって前記第1部材と前記第2部材とを部分的に接合した第2接合部と、前記第1部材と前記第2部材との間に備えた空間部から外方に臨む開口部と、を備えた前記接合体を用い、
    前記接合体を収容空間部に保持して収容する収容部と、
    前記収容空間部に検査用の検査媒体を注入する注入部と、
    前記収容空間部に接続し、前記検査媒体のうち、前記接合体の前記第1接合部の接合不良の部分から前記空間部を介して前記開口部の外方に流出した第1検査媒体と、前記接合体の前記第2接合部の接合不良の部分を通過した第2検査媒体と、をそれぞれ検出する検出部と、を有する接合体の検査装置。
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WO2014148163A1 (ja) 2014-09-25

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