JP2005274291A - 多経路ワークの漏れ検査装置 - Google Patents

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健 笠原
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Abstract

【課題】 使用後のトレースガスを充分に排除していくことにより、精度のよい漏れ検査が可能になる多経路ワークの漏れ検査装置を提供すること。
【解決手段】 漏れ検査装置10を、チャンバー11と、接続管12a,12b,12cと、検査器24と、大気導入装置26に接続された大気導入管13bとで構成した。そして、外側室31aと内側室31bとを備えたワーク30をチャンバー11内に設置して、外側室31aに接続管12aの一端部を接続し、内側室31bに接続管12bの一端部を接続した。また、接続管12aおよび接続管12bの他端部側には、それぞれ減圧排気路15a,15bおよびトレースガス封入路16a,16bを接続した。そして、ガス漏れ検出路22aを介して接続管12bの他端部を検査器24に接続した。さらに、検査器24をチャンバー11に接続し、大気導入管13bを内側室31bに接続した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の隔離された室を備え気体や液体の収容や移送等に使用される容器や配管等の装置からなる多経路ワークの漏れを検査するための多経路ワークの漏れ検査装置に関する。
従来から、気体や液体の収容や移送に使用する容器や配管等の中には気密性を要求されるものがあり、このような容器や配管等に生じる漏れをチェックするために、漏れ検査装置が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。この漏れ検査装置では、ヘリウムガスからなるトレースガスを密閉状態で充填した容器等からなる被検査体を真空チャンバー内に設置し、被検査体内から真空チャンバー内に漏れてくるトレースガスを検査器で検出することにより被検査体の漏れ検査を行っている。
また、漏れ検査が行われる被検査体の中には、例えば、熱交換器のように、外部側部分と内部側部分とが隔離された状態で形成されたものがある。このような被検査体に対して使用される漏れ検査装置として、図2に示したような装置がある。この漏れ検査装置40は、外側室41aと内側室41bとを備えたワーク(被検査体)41をチャンバー42内に設置し、外側室41aに、大気導入路43a、真空引き路44a、減圧排気路45aおよびトレースガス封入路46aを接続している。
また、内側室41bは2個の開口部を備えており、その一方に、大気導入路43b、真空引き路44b、減圧排気路45b、トレースガス封入路46bおよびガス漏れ検出路47を接続している。他方の開口部は、蓋体41cで閉塞している。そして、チャンバー42に、ガス漏れ検出路48を接続し、このガス漏れ検出路48とガス漏れ検出路47との端部をガス漏れ検査用の検査器49に接続している。
このため、トレースガス封入路46aから外側室41a内にトレースガスを送り、外部室41aから漏れて内側室41b内に入りガス漏れ検出路47から出てくるガス中のトレースガスを検査器49で検出することにより、外側室41aと内側室41bとの間の漏れの有無を検査することができる。また、トレースガス封入路46bから内側室41b内にトレースガスを送り、内側室41bから外部に漏れてチャンバー42内を介してガス漏れ検出路48に出てくるガス中のトレースガスを検査器49で検出することにより、内側室41bと外部との間の漏れの有無を検査することができる。
特開2001−33343号公報
しかしながら、図2に示した従来の漏れ検査装置40では、検査後に、減圧排気路45a,45bを介して検査に使用したトレースガスを外部に排出しているが、このトレースガスの充分な排出ができず、トレースガスが各配管内やワーク41内の各部分に残留してしまうことがある。このため、ワーク41の他の被検査部分や次のワーク41の漏れ検査を行う際に、トレースガスのバックグラウンド値が高くなって精度のよい漏れ検査ができなくなるという問題が生じている。特に、トレースガス封入路46bから内側室41bにトレースガスを供給して内側室41bと外部との間の漏れ検査を行ったのちに、内側室41bの奥側部分や蓋体41cの表面にトレースガスが残留し易くなる。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、使用後のトレースガスを充分に排除していくことにより、精度のよい漏れ検査が可能になる多経路ワークの漏れ検査装置を提供することである。
前述した目的を達成するため、本発明に係る多経路ワークの漏れ検査装置の構成上の特徴は、互いに隔離された複数の被検査室を備えたワークを密閉状態で格納できる密閉チャンバーと、一端部が密閉チャンバーの壁部を貫通して密閉チャンバー内に設置されるワークの対応する被検査室に接続されるとともに、他端部側がそれぞれ対応するトレースガス供給管およびトレースガス排出管に接続された複数の接続管と、密閉チャンバーに接続されワークから密閉チャンバー内に漏れるトレースガスを検出する外部漏れ検査器と、複数の接続管のうちの所定の接続管の他端部側にガス漏れ検出路を介して接続され、所定の接続管の一端部が接続された被検査室に他の被検査室から漏れてくるトレースガスを検出する内部漏れ検査器と、一端部が密閉チャンバーの壁部を貫通してワークにおける所定の接続管が接続された被検査室の所定の接続管の接続部以外の部分に接続されるとともに、他端部が大気導入装置に接続された大気導入路とを備えたことにある。
前述のように構成した本発明に係る多経路ワークの漏れ検査装置は、互に密閉状態で隔離された複数の被検査室を備えたワークにおける各被検査室間または各被検査室と外部との間にガス漏れを生じさせる欠陥が生じているか否かを検査するための検査装置である。例えば、被検査室を1個だけ備えたワークの漏れを検査する際には、トレースガスを供給するための接続管と検査用のガスを取り出すための接続管とを異なるものにすることができ、トレースガスが検査ガス取り出し用の接続管内やワーク内に残存して問題になるといったことは生じにくい。
しかしながら、ワークが複数の被検査室を備える場合には、各被検査室にそれぞれトレースガスを供給するためのトレースガス供給管と検査後に各被検査室からトレースガスを排出するためのトレースガス排出管とを設けなければならなくなる。このため、一つの被検査室を、他方の被検査室に供給したトレースガスが漏れてくるか否かの判定を行うために使用したり、トレースガスが供給される側の被検査室として使用したりするようになり、トレースガスの残留が大きく検査結果に影響するようになる。また、ワークの開口を閉塞するための蓋体等を用いた場合にもこの蓋体にトレースガスが付着しやすくなる。
本発明に係る多経路ワークの漏れ検査装置では、所定の接続管、すなわち、内部漏れ検査器に連通する接続管が接続された被検査室における所定の接続管が接続された部分以外の部分に、密閉チャンバーの外部に通じる大気導入路の一端部を接続し、大気導入路の他端部に大気導入装置を接続している。このため、所定の接続管が接続された被検査室内のトレースガスを排出する際には、大気導入装置を作動させて大気導入路から被検査室内に大気中の空気を供給しながら、トレースガス排出管からトレースガスを外部に排出できるようになる。
これによると、被検査室内やトレースガス供給管およびトレースガス排出管等に残留するトレースガスが少なくなり、精度のよい漏れ検査が可能になる。すなわち、トレースガス供給管から被検査室内にトレースガスを供給し、そのトレースガス供給管が接続された接続管に、トレースガス供給管と分岐して接続されたトレースガス排出管からトレースガスを排出する場合には、被検査室の奥側部分にトレースガスが残留し易くなる。
本発明のように、被検査室における他の部分、例えば、所定の接続管が接続された被検査室が2個の開口を備え、一方の開口に所定の接続管が接続されている場合には、他方の開口から大気中の空気を供給することにより、被検査室内を他方から一方に向かって流れる気流が発生するため、トレースガスの排出がより確実に行える。また、この場合のワークが備える複数の被検査室は、外部側部分と、その内部に設けられる内部側部分とで構成されるものでもよいし、複数の容器状のものを隣接して設けたものでもよい。
互いの被検査室間での漏れと被検査室と外部との間での漏れ検査が必要なワークであればよい。また、本発明に係る多経路ワークの漏れ検査装置は、ワークから密閉チャンバー内に漏れるトレースガスを検出する外部漏れ検査器と、被検査室に他の被検査室から漏れてくるトレースガスを検出する内部漏れ検査器とを備えているが、この外部漏れ検査器と内部漏れ検査器とは一つの装置で構成してもよい。
また、本発明に係る多経路ワークの漏れ検査装置の他の構成上の特徴は、ワークが、外部被検査室と、外部被検査室内に設けられ外部被検査室の外部に連通する2個の開口部を備えた内部被検査室とで構成され、所定の接続管の一端部を、内部被検査室の一方の開口部に接続し、大気導入路を内部被検査室の他方の開口部に接続するようにしたことにある。
これによると、外部被検査室と内部被検査室との間の漏れの有無と、内部被検査室と外部との間の漏れの有無との検査が必要なワークの漏れ検査を精度良く行える。すなわち、外部被検査室と内部被検査室との間の漏れの有無は、外部被検査室に接続された接続管を介して外部被検査室内にトレースガスを供給し、内部被検査室に接続された内部漏れ検査器で、外部被検査室から内部被検査室に漏れてくるトレースガスを検出することによって検査することができる。この場合、外部被検査室内に供給したトレースガスの排出は、外部被検査室に接続されたトレースガス排出管から行う。
また、内部被検査室と外部との間の漏れの有無は、内部被検査室に接続された接続管を介して内部被検査室内にトレースガスを供給し、チャンバーに接続された外部漏れ検査器で、内部被検査室からチャンバー内に漏れてくるトレースガスを検出することによって検査することができる。この場合、内部被検査室内に供給したトレースガスの排出は、大気導入路から内部被検査室内に大気中の空気を供給しながら、トレースガスをその空気とともに、内部被検査室に接続されたトレースガス排出管から排気することによって行う。
以下、本発明の一実施形態に係る多経路ワークの漏れ検査装置を図面を用いて説明する。図1は同実施形態に係る漏れ検査装置10の概略配管図を示している。この漏れ検査装置10は、ワーク30を密閉状態で格納するチャンバー11を備えている。このチャンバー11は開閉可能な容器で構成されその所定部分に3個の挿入孔と1個の接続用孔が設けられている。そして、チャンバー11内に、3個の挿入孔を介して、外部から接続管12a,12bおよび大気導入管13bの一端部側が挿し込まれ、接続用孔には接続管12cが開口をチャンバー11内に連通させて固定されている。また、チャンバー11には、真空ポンプ(図示せず)が接続されており、この真空ポンプの作動により内部が減圧可能になっている。
接続管12aの他端側部分には、それぞれ大気導入路13a、真空引き路14a、減圧排気路15aおよびトレースガス封入路16aの各配管が分岐して接続され、大気導入路13a、真空引き路14a、減圧排気路15aおよびトレースガス封入路16aに、それぞれ切換え弁17a,18a,19a,21aが設けられている。大気導入路13aは、コンプレッサー(図示せず)に接続されて大気中の空気をチャンバー11内に設置されるワーク30の後述する外側室31a内に圧入可能になっており、真空引き路14aは真空ポンプ(図示せず)に接続されて外側室31a内を排気することにより真空に近い状態まで減圧することができる。
また、減圧排気路15aは減圧装置(図示せず)に接続されて外側室31a内のガスを排気することができ、トレースガス封入路16aはヘリウムガスボンベ(図示せず)に接続されて、外側室31a内にヘリウムガスからなるトレースガスを供給することができる。また、接続管12bの他端側部分は、主配管22とガス漏れ検出路22aとに分岐しており、主配管22には、それぞれ真空引き路14b、減圧排気路15bおよびトレースガス封入路16bの各配管が接続されている。
そして、真空引き路14b、減圧排気路15bおよびトレースガス封入路16bに、それぞれ切換え弁18b,19b,21bが設けられている。真空引き路14bは真空ポンプに接続され、減圧排気路15bは減圧装置に接続され、トレースガス封入路16bはヘリウムガスボンベに接続されている。また、接続管12bとガス漏れ検出路22aとの間には切換え弁23bが設けられている。ガス漏れ検出路22aは微量のトレースガスでも検出可能な検査器24に接続されており、この検査器24によって接続管12bおよびガス漏れ検出路22aを介して送られてくるガス中のトレースガスが検出される。
また、接続管12cには、切換え弁25が設けられており、接続管12cの他端部はガス漏れ検出路22aに接続されている。このため、検査器24は、接続管12cおよびガス漏れ検出路22aを介してチャンバー11から送られるガス中のトレースガスの検出も行える。検査器24は、接続管12bおよびガス漏れ検出路22aを介して送られてくるガス中のトレースガスを検出する際には、本発明の内部漏れ検査器を構成し、接続管12cおよびガス漏れ検出路22aを介して送られるガス中のトレースガスを検出する際には、本発明の外部漏れ検査器を構成する。
また、大気導入管13bには、切換え弁17bが設けられており、大気導入管13bの他端部はコンプレッサーからなる大気導入装置26に接続されている。このため、切換え弁17bを開けた状態で、大気導入装置26を作動させることにより、大気中の空気をチャンバー11内に設置されるワーク30の後述する内側室31bに供給できる。
チャンバー11内に格納されるワーク30は、外部被検査室としての外側室31aと内部被検査室としての内側室31bとで構成されている。外側室31aは、円筒形のボンベ状の容器からなっており、両端に突出開口部32a,33aが形成されている。そして、突出開口部32aに、栓体34aを介して接続管12aの一端部が接続され、突出開口部33aは蓋体35aによって閉塞されている。栓体34aは、接続管12aの一端部に連結され、突出開口部32aに取り付けられることにより接続管12aと内側室31bとを連通させる。
また、内側室31bは、外側室31aの内部に位置する円筒状の本体36と、本体36の両端から突出し外側室31aの外側に延びる突出開口部32b,33bとで構成されている。そして、突出開口部32bは、栓体34bを介して接続管12bの一端部に接続され、突出開口部33bは、蓋体35bを介して大気導入管13bの一端部に接続されている。すなわち、栓体34bは、接続管12bの一端部に連結されており、突出開口部32bに取り付けられることにより接続管12bと内側室31bとを連通させる。また、蓋体35bは、大気導入管13bの一端部に連結されており、突出開口部33bに取り付けられることにより大気導入管13bと内側室31bとを連通させる。
つぎに、前述したように構成された漏れ検査装置10を用いて、ワーク30の漏れ検査を行う場合について説明する。まず、ワーク30の突出開口部33aを蓋体35aで閉塞し、各切換え弁17a等をすべて閉じた状態にして、チャンバー11内の所定部分にワーク30を設置する。つぎに、突出開口部32aに、接続管12aの一端部が連結された栓体34aを取り付ける。さらに、突出開口部32bに、接続管12bの一端部が連結された栓体34bを取り付け、突出開口部33bに大気導入管13bの一端部が連結された蓋体35bを取り付ける。これによって、図1に示したように、外側室31aは、接続管12aを介してのみ外部に通じる状態になり、内側室31bは、接続管12bおよび大気導入管13bを介して外部に通じる状態になる。
つぎに、チャンバー11に接続された真空ポンプを作動させて、チャンバー11内の排気を行う。ついで、真空引き路14aに接続された真空ポンプを作動させるとともに、切換え弁18aを開けることにより、真空引き路14aを介して外側室31a内を排気して減圧する。そして、外側室31aの内圧が所定値になったときに、切換え弁18aを閉じるとともに、切換え弁21aを開いて、トレースガス封入路16aを介してヘリウムガスボンベから外側室31a内にトレースガスを供給する。外側室31a内にトレースガスが充填されると、切換え弁21aを閉じる。
この外側室31a内の減圧および外側室31a内へのトレースガスの供給に先行して、または並行して、切換え弁18bを開けるとともに、真空ポンプを作動させて、接続管12b、主配管22および真空引き路14bを介して、内側室31b内を排気して減圧する。そして、内側室31bの内圧が所定値になったときに、切換え弁18bを閉じる。ついで、切換え弁23bを開く。これによって、接続管12bがガス漏れ検出路22aと連通し、内側室31b内のガスがガス漏れ検出路22aに流れてくる。そして、この内側室31b内から流れてくるガス中のトレースガスを検査器24が検出する。
これによって、外側室31aと内側室31bとを仕切る壁部にガス漏れを生じさせるような欠陥があるか否かの検査が行われる。すなわち、外側室31aと内側室31bとを仕切る壁部にガス漏れを生じさせるような欠陥等がある場合には、外側室31a内のトレースガスは、その欠陥部分を通過して内側室31b内に浸入していき、これを検査器24が検出する。また、ガス漏れを生じさすような欠陥がない場合は、トレースガスは外側室31a内に充填された状態を維持するため、検査器24はトレースガスを検出することができない。
この場合、検査器24は、内側室31bから流れてくるガス中のトレースガスの有無や量を検出し、検出値が所定の規定値(元々内側室31b、接続管12bおよびガス漏れ検出路22a内のガス中に含まれていたヘリウムガスの量)以上であれば、外側室31aと内側室31bとの間に漏れがあると判定する。また、検出値が所定の規定値以下であれば、外側室31aと内側室31bとの間には漏れはないと判定する。そして、漏れがあると判定した場合には、そのワーク30は欠陥品であるとして、チャンバー11から取り出して所定の場所に移送する。
このとき、外側室31aと内側室31bとの内部のトレースガス等の不純ガスを除去したのちに、チャンバー11を開けてワーク30を取り出す。これには、まず、切換え弁23bを閉じる。つぎに、切換え弁17b,19bを開き、大気導入装置26および減圧装置を作動させて、大気導入管13bから内側室31b内に大気中の空気を送り込みながら、減圧排気路15bから内側室31bや接続管12b等の配管内のガスを排除する。そして、内側室31bや接続管12b等の配管内を換気したのちに、切換え弁17b,19bを閉じる。
つぎに、外側室31a内のトレースガスを外部に排除する処理を行う。この場合、まず、切換え弁19aを開いて減圧装置を作動させることにより外側室31a内のトレースガスを外部に排除したのちに、切換え弁19aを閉じる。さらに、切換え弁18aを開き、真空ポンプを作動させることにより、トレースガスをさらに排除し、切換え弁18aを閉じる。つぎに、切換え弁17aを開き、コンプレッサーを作動させることにより、外側室31a内に大気中の空気を送り込んだのちに、切換え弁17aを閉じる。この状態で、チャンバー11を開けてその内部からワーク30を取り出す。
また、外側室31aと内側室31bとの間に漏れがないと判定した場合には、続いて内側室31bと外部との間の漏れの有無を検査する。この場合、まず、切換え弁23bを閉じたのちに、切換え弁21bを開けて、トレースガス封入路16bを介してヘリウムガスボンベから内側室31b内にトレースガスを供給する。つぎに、切換え弁21bを閉じる。そして、切換え弁25を開ける。
これによって、内側室31bと外部とを仕切る壁部にガス漏れを生じさせる欠陥等がある場合には、内側室31b内のトレースガスは、その欠陥部分を通過して内側室31bの外部に出て行く。また、ガス漏れを生じさすような欠陥がない場合は、トレースガスは内側室31b内に充填された状態を維持する。接続管12cを介してチャンバー11と検査器24とが連通すると、チャンバー11内のガスが検査器24側に流れる。そして、このチャンバー11から流れてくるガス中のトレースガスを検査器24が検出する。これによって、内側室31bと外部とを仕切る壁部にガス漏れを生じさせるような欠陥があるか否かの検査が行われる。
また、この際、外側室31aと外部との間の漏れの有無の検査も同時に行うことができる。すなわち、外側室31aと外部との間に漏れが生じていれば、外側室31aと内側室31bとの間の漏れを検査した際に、外側室31aからチャンバー11内にトレースガスが漏れている。したがって、この外側室31aから漏れたトレースガスも検査器24によって検出される。
そして、ワーク30のすべての漏れ検査が終了すると、前述した方法で検査済みのワーク30をチャンバー11から取り出し、次に検査する他のワーク30をチャンバー11に設置する。そして、前述した漏れ検査を順次行う。この場合、漏れ検査装置10内には、トレースガスは殆ど残留しないため、繰り返し複数のワーク30の漏れ検査を行っても前回の検査に使用したトレースガスの影響はなく、精度のよい検査が行える。
以上のように、本実施形態による漏れ検査装置10では、内側室31bの突出開口部32bに、接続管12bを接続し、突出開口部33bに大気導入管13bを接続している。このため、内側室31bのトレースガス等を排出する際には、大気導入装置26を作動させて大気導入路13bから内側室31bに大気中の空気を供給しながら、減圧装置を作動させて、減圧排気路15bから内側室31bや接続管12b等の配管内のガスを排除することができる。
これによると、大気導入路13bから内側室31bに供給される大気中の空気は、内側室31bや接続管12b等を通過して減圧排気路15bから外部に放出されるため、内側室31bや接続管12b等の配管内を満遍なく換気することができる。この結果、内側室31b内の突出開口部33b側部分にトレースガスが残留したり、蓋体35bにトレースガスが付着して残ったりすることを防止でき、精度のよい漏れ検査が可能になる。また、内側室31b内に空気を供給する処理と、内側室31b内を排気する処理とを同時に行うことができるため、作業時間の短縮が可能になる。
また、本発明に係る多経路ワークの漏れ検査装置は、前述した実施形態に限定するものでなく、適宜変更実施が可能である。例えば、前述した実施形態では、内側室31b内にトレースガスが残留することを防止するようにしているが、外側室31aにトレースガスが残留することを防止することの方が重要である場合には、大気導入路13bを蓋体35aに取り付け、切換え弁23bやガス漏れ検出路22aを接続管12aに接続する。これによって、外側室31a内のトレースガスを充分に排出できるようになる。
また、前述した実施形態では、ワーク30を、外側室31aと、外側室31aの内部に設けられた内側室31bとで構成しているが、このワークとしては、箱状の被検査室を隣接させて形成したものでもよい。ラジエター、オイルクーラー、濾過器など複数の隔離された室を備えたものであればよい。さらに、ワークが備える被検査室も2個に限らず、それ以上の複数個であってもよい。その場合、被検査室の数に応じて、各接続管等を設ける。また、トレースガスとしては、ヘリウムガスだけでなく、水素ガス、硫化水素ガス、二酸化炭素ガス、窒素ガス、アルゴンガス、一酸化炭素ガス、メタンガス等を用いることができる。
本発明の一実施形態に係る漏れ検査装置の概略配管図である。 従来の漏れ検査装置の概略配管図である。
符号の説明
10…漏れ検査装置、11…チャンバー、12a,12b,12c…接続管、13b…大気導入管、14a14b…真空引き路、15a,15b…減圧排気路、16a,16b…トレースガス封入路、22…主配管、22a…ガス漏れ検出路、23a…仕切り弁、24…検査器、26…大気導入装置、30…ワーク、31a…外側室、31b…内側室、32a,32b,33a,33b…突出開口部。

Claims (2)

  1. 互いに隔離された複数の被検査室を備えたワークを密閉状態で格納できる密閉チャンバーと、
    一端部が前記密閉チャンバーの壁部を貫通して前記密閉チャンバー内に設置されるワークの対応する被検査室に接続されるとともに、他端部側がそれぞれ対応するトレースガス供給管およびトレースガス排出管に接続された複数の接続管と、
    前記密閉チャンバーに接続され前記ワークから前記密閉チャンバー内に漏れるトレースガスを検出する外部漏れ検査器と、
    前記複数の接続管のうちの所定の接続管の他端部側にガス漏れ検出路を介して接続され、前記所定の接続管の一端部が接続された被検査室に他の被検査室から漏れてくるトレースガスを検出する内部漏れ検査器と、
    一端部が前記密閉チャンバーの壁部を貫通して前記ワークにおける前記所定の接続管が接続された被検査室の前記所定の接続管の接続部以外の部分に接続されるとともに、他端部が、大気導入装置に接続された大気導入路と
    を備えたことを特徴とする多経路ワークの漏れ検査装置。
  2. 前記ワークが、外部被検査室と、前記外部被検査室内に設けられ前記外部被検査室の外部に連通する2個の開口部を備えた内部被検査室とで構成され、前記所定の接続管の一端部を、前記内部被検査室の一方の開口部に接続し、前記大気導入路を前記内部被検査室の他方の開口部に接続するようにした請求項1に記載の多経路ワークの漏れ検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102980730A (zh) * 2012-11-28 2013-03-20 北京卫星环境工程研究所 多路气体质谱分析中无拖尾现象的气体取样测试方法
WO2014148163A1 (ja) * 2013-03-19 2014-09-25 日産自動車株式会社 接合体の検査方法および検査装置
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