JP2018084427A - 組電池の検査方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、第1圧力値の測定方法としては、例えば、エア送出装置のエア送出口と治具の通気口との間を、エアホース等の中空筒状部材などによって通気可能としつつ気密に接続した状態とし、内側空間内の圧力を測定するために治具の通気口とエアホース等の筒状部材との接続部分に取り付けた圧力計が示す値を検知することで、この値を第1圧力値として取得する方法を挙げることができる。
また、第2圧力値の測定方法としては、例えば、前述した第1圧力値の測定方法と同様の方法を挙げることができる。
また「ホルダ」としては、例えば、平板形状の部材からなり、その厚み方向にホルダを貫通する形態の保持孔を有するホルダを挙げることができる。この場合、ホルダの厚み方向の一方側を向く面が第1面となり、ホルダの厚み方向の他方側を向く面が第2面となる。
次に、本発明の実施例1について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施例1にかかる組電池1の斜視図である。図2は、組電池1の拡大部分断面図である。図3は、組電池1を構成するホルダ20の一部の平面図である。図4は、図3のB−B断面図である。
実施例1の組電池1は、図1に示すように、ホルダ20と、このホルダ20に固定された複数のセル10とを備える。
まず、所定数のセル10とホルダ20とを用意する。そして、セル挿入工程において、図5に示すように、ホルダ20の保持孔20d内にセル10を挿入する。具体的には、ホルダ20の第2面20cを上方に(第1面20bを下方に)向けた状態で、ホルダ20の第1面20b側から、セル10を保持孔20d内に挿入する。なお、セル10は、負極端子13側から保持孔20d内に挿入され、軸線方向BHについて、負極端子13(セル10の底面)の位置がホルダ20の第2面20cに一致した状態で、図示しない治具によって仮保持される(図6参照)。
本実施例1の検査方法では、上述の組電池1について、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面20hとの間の気密状態(気密性)を検査する。換言すれば、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面20hとの間が、接着剤30によって良好にシールされているか否か(接着剤30によって良好な気密状態とされているか否か)を検査する。
次に、圧力測定試験について説明する。この試験では、まず、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面20hとの間の気密状態(気密性)が良好である組電池(気密状態良好サンプルSA1という)と、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面20hとの間の気密状態(気密性)が不良である組電池(気密状態不良サンプルSA2という)とを用意した。なお、図9は、気密状態良好サンプルSA1の一部分(1つのセル10とその周囲に位置する部位)の第2面20c側を拡大した上面図である。また、図10は、気密状態不良サンプルSA2の一部分(1つのセル10とその周囲に位置する部位)の第2面20c側を拡大した上面図である。
次に、本発明の実施例2について説明する。
図13は、実施例2にかかる組電池101の斜視図である。図13に示すように、本実施例2の組電池101は、実施例1の組電池1に対し、ケース125を追加したものである。ケース125は、樹脂からなり、ホルダ20の第1面20b側に設けられている。このケース125は、各々のセル10のうち、ホルダ20の保持孔20dから第1面20b側に突出する部位、を包囲(収容)している。ケース125の第1側壁125bと第2側壁125cには、セル10を冷却するための冷却風をケース125内に流通させるための通気口125dが形成されている。
次に、本発明の変形例1について説明する。本変形例1は、実施例1,2と比較して、検査用治具の形態が異なり、その他は同様である。
具体的には、実施例1では、検査用治具として、1つの保持孔20dの第2面側を覆う治具60を使用した(図7参照)。実施例1の治具60は、シール面61がホルダ20の第2面20cのうち1つの保持孔20dの周囲に位置する円環状の孔周囲面20jに密着することで、シール面61と孔周囲面20jとの間を気密にしつつ、1つの保持孔20dの第2面20c側(図7において上側)を覆う態様で、組電池1に配置された。従って、実施例1の治具60は、1つのセル10と、当該セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面20hとの間に位置する接着剤30と、ホルダ20の一部とを覆う態様で、組電池1に配置された。
この治具160は、ホルダ20の第2面20cに密着する環状のシール面161を有し、このシール面161が、ホルダ20の第2面20cのうち複数の保持孔20dを囲む態様の環状面20kに密着することで、シール面161と環状面20kとの間を気密にしつつ、複数の保持孔20dの第2面20c側(図14において上側)を覆う態様で、組電池1(101)に配置される。従って、この治具160は、複数のセル10と、当該セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面20hとの間に位置する接着剤30と、ホルダ20の一部とを覆う態様で、組電池1に配置される。
10 セル
10b 外周面
20 ホルダ
20b 第1面
20c 第2面
20d 保持孔
20f 第1開口端
20g 第2開口端
20h 孔内周面
30 接着剤
60,160 治具
61,161 シール面
62,162 内面
63,163 通気口
70 圧力計
80 エア送出装置
AR エア(空気)
G 隙間
IS 内側空間
S1 治具配置工程
S3 第1圧力測定工程
S5 第2圧力測定工程
S6,S8 判定工程
Claims (1)
- 第1面とこれとは反対方向を向く第2面とを有し、前記第1面と前記第2面との間を貫通する孔である保持孔が複数形成されたホルダと、
前記保持孔の内径よりも小さな外径を有するセルであって、前記ホルダの前記保持孔内に挿入された複数のセルと、
前記セルの外周面と、前記ホルダのうち前記保持孔を構成する内周面である孔内周面と、の間の隙間に注入されて固化した状態の接着剤と、を備える
組電池について、前記セルの前記外周面と前記ホルダの前記孔内周面との間の気密状態を検査する方法であって、
前記ホルダの前記第2面に密着する環状のシール面を有し、前記シール面が前記第2面に密着することで前記シール面と前記第2面との間を気密にしつつ少なくとも1つの前記保持孔の前記第2面側を覆う態様で、前記組電池に配置される治具であって、当該治具を前記組電池に配置した状態において、当該治具の内面と前記組電池のうち当該治具によって覆われた部位とによって囲まれた内側空間が形成される形状を有し、且つ、当該治具の外部から前記内側空間内にエアを導入可能とする通気口を有する治具を用意し、
少なくとも1つの前記保持孔の前記第2面側を覆うと共に、前記治具の前記シール面を前記第2面に密着させることで前記シール面と前記第2面との間を気密にする態様で、前記治具を前記組電池に配置する治具配置工程と、
前記治具の外部に設けられているエア送出装置から前記治具の前記通気口を通じて前記内側空間内にエアを供給して、前記内側空間内の圧力を上昇させた状態で、前記内側空間内の圧力値である第1圧力値を測定する第1圧力測定工程と、
前記第1圧力測定工程の後、前記エア送出装置から前記内側空間内にエアを供給できない状態にした時から、所定の第1時間が経過した時、前記内側空間内の圧力値である第2圧力値を測定する第2圧力測定工程と、
前記第1圧力値と前記第2圧力値との差が許容範囲内でない場合に、前記セルの前記外周面と前記ホルダの前記孔内周面との間の気密状態が不良であると判定する判定工程と、を備える
組電池の検査方法。
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