JP6895272B2 - シール検査装置およびシール検査方法 - Google Patents
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Description
[シール検査装置の構成]
まず、本実施形態のシール検査装置の構成について説明する。図2に、本実施形態のシール検査装置の上面図を示す。図3に、図2のIII−III断面図を示す。図4に、図2のIV−IV断面図を示す。なお、図2においては、第一治具を省略して示す。また、説明の便宜上、図2においては、シール部材および外周囲いシール部材にハッチングを付して示す。以下に示す実施の形態においては、上下方向が本発明における「積層方向」に対応している。
次に、シール検査方法を説明する。まず、図2〜4に示したように、シール検査装置1にシールアセンブリ30を配置して、ガス供給領域Aと、それに隣り合う圧力測定領域B、圧力測定領域C、圧力測定領域Dを有する検査スペース22を形成する(配置工程)。次に、ガス供給部40のバルブを開け、ガス供給路200を介して窒素ガスをガス供給領域Aに供給する(ガス供給工程)。窒素ガスは、本発明の「検査用ガス」の概念に含まれる。本工程においては、ガス供給領域Aの圧力が、圧力計41で測定されたゲージ圧でほぼ500kPaになるように窒素ガスを供給し続ける。これと同時に、圧力測定領域B、圧力測定領域C、圧力測定領域Dの圧力を、圧力計42により測定する(測定工程)。
次に、本実施形態のシール検査装置およびシール検査方法の作用効果について説明する。本実施形態のシール検査装置1およびシール検査方法においては、ガス供給領域Aと、圧力測定領域B、C、Dと、が別々に配置されている。圧力測定領域B、C、Dには窒素ガスは供給されず、初期圧力はほとんど変動しない。このため、従来の検査方法のように、測定前に圧力を安定化させる時間は必要ない。また、圧力測定領域B、C、Dにおいては、圧力の降下量ではなく上昇量を測定する。このため、ガス供給領域Aへの窒素ガスの供給と同時に圧力を測定することができる。すなわち、本実施形態のシール検査装置1およびシール検査方法によると、従来の検査方法における安定化工程は必要なく、ガス供給工程と測定工程とを同時に行うことができる。したがって、検査時間を大幅に短縮することができる。また、ガス供給工程と測定工程とを同時に行えるため、測定時間をある程度長く確保することができる。これにより、リークによる圧力上昇量が大きくなったところでシール性の良否判定を行うことができ、良否判定の精度を高めることができる。本実施形態においては、一つのガス供給領域Aに対して三つの圧力測定領域B、C、Dを配置した。これにより、シール部材32における複数の検査対象部のシール性を同時に検査することができる。具体的には、圧力測定領域Bおよび圧力測定領域Cの圧力上昇に基づいて、大環状部36のうち環内側に凹んだ角部(ガス供給領域Aと圧力測定領域B、Cとを隔てるシール部材32)のシール性を検査することができる。圧力測定領域Dの圧力上昇に基づいて、大環状部36の残りの部分(ガス供給領域Aと圧力測定領域B、Cとを隔てるシール部材32)のシール性を検査することができる。本実施形態によると、シール検査の効率化、短時間化を図ることができる。このように、本実施形態のシール検査装置1およびシール検査方法によると、シール部材32のシール性を短時間で精度良く検査することができる。
本実施形態のシール検査装置およびシール検査方法と、第二実施形態のシール検査装置およびシール検査方法と、の相違点は、シールアセンブリとして燃料電池セルを用いた点、および圧力測定領域の割り当て方を変更した点である。ここでは、相違点についてのみ説明する。
まず、本実施形態のシール検査装置の構成について説明する。図5に、本実施形態のシール検査装置の上面図を示す。図6に、図5のVI−VI断面図を示す。図7に、図5のVII−VII断面図を示す。図5は、前出図2に対応している。図5中、図2と対応する部材については、同じ符号で示す。図2と同様、図5においては、第一治具を省略し、シール部材および外周囲いシール部材にハッチングを付して示す。
次に、シール検査方法を説明する。まず、図5〜7に示したように、シール検査装置1に燃料電池セル50を配置して、ガス供給領域Aと、それに隣り合う圧力測定領域B、圧力測定領域C、圧力測定領域Dを有する検査スペース22を形成する(配置工程)。次に、ガス供給部40のバルブを開け、ガス供給路200を介して窒素ガスをガス供給領域Aに供給する(ガス供給工程)。本工程においては、ガス供給領域Aの圧力が、圧力計41で測定されたゲージ圧でほぼ500kPaになるように窒素ガスを供給し続ける。窒素ガスの供給と同時に、圧力測定領域B、圧力測定領域C、圧力測定領域Dの圧力を、圧力計42により測定する(測定工程)。そして、圧力測定領域B、C、Dの圧力上昇に基づいて、シール性を検査する。
次に、本実施形態のシール検査装置およびシール検査方法の作用効果について説明する。本実施形態のシール検査装置およびシール検査方法は、構成が共通する部分については、第一実施形態のシール検査装置およびシール検査方法と、同様の作用効果を有する。本実施形態のシール検査装置およびシール検査方法においては、検査スペース22に、シール部材32が積層部材51に一体化した燃料電池セル50が配置される。積層部材51に一体化されているため、薄く柔軟なシール部材32の配置が容易である。また、実際の使用とほぼ同じ状態で、シール部材32のシール性を直接的に検査することができる。
以上、本発明のシール検査装置およびシール検査方法の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
[シール検査装置]
シール部材が配置され、大気圧領域と真空領域とが該シール部材の検査対象部を介して隣り合う閉じられた検査スペースを有する治具を備え、該大気圧領域から該真空領域にリークすることによる該真空領域の圧力上昇に基づいて該シール部材のシール性を検査するシール検査装置。
[シール検査方法]
治具にシール部材を配置して、二つの閉領域が該シール部材の検査対象部を介して隣り合う閉じられた検査スペースを形成する配置工程と、二つの該閉領域のうち一方を大気圧領域、他方を減圧して真空領域とする減圧工程と、該真空領域の圧力を測定する圧力測定工程と、を有し、該大気圧領域から該真空領域にリークすることによる該真空領域の圧力上昇に基づいて該シール部材のシール性を検査するシール検査方法。
圧縮率(%)=(1−H’/H)×100・・・(I)
[H:無荷重状態のシール部材の厚さ、H’:治具に組み付けられた状態のシール部材の厚さ]
Claims (16)
- 燃料電池の構成部材であるシール部材が配置され、検査用ガスが供給されるガス供給領域と、圧力が測定される圧力測定領域と、が該シール部材の検査対象部を介して隣り合う閉じられた検査スペースを有する治具を備え、
該検査用ガスが供給される前に、該ガス供給領域および該圧力測定領域は減圧されず、検査中、該検査用ガスは該ガス供給領域の圧力が所定の値に維持されるように連続的または断続的に供給され、
該検査用ガスが該ガス供給領域から該圧力測定領域にリークすることによる該圧力測定領域の圧力上昇に基づいて該シール部材のシール性を検査するシール検査装置。 - 前記シール部材は、少なくとも一つの環状部を有し、
該環状部の環内側または環外側に前記ガス供給領域が区画される請求項1に記載のシール検査装置。 - 前記治具は、前記シール部材の外周を囲むように該シール部材から離間して前記検査スペースに配置される外周囲いシール部材を有し、
該シール部材と該外周囲いシール部材との間に前記ガス供給領域または前記圧力測定領域が区画される請求項1または請求項2に記載のシール検査装置。 - 前記治具に組み付けられた前記シール部材の圧縮率は、2%以上70%以下である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のシール検査装置。
- 前記シール部材は積層部材間に介装されて使用され、
前記治具には、該シール部材が一方の該積層部材に一体化したシールアセンブリが配置される請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のシール検査装置。 - 前記シール部材と前記積層部材との積層方向において、前記シールアセンブリの該シール部材側を表側、該積層部材側を裏側とした場合に、
前記治具は、前記検査スペースに配置され、該積層部材に裏側から弾接するダミーシール部材を有し、
該シール部材と該ダミーシール部材とは該積層方向から見て重複して配置される請求項5に記載のシール検査装置。 - 前記積層部材は、前記燃料電池のセパレータを有する請求項5または請求項6に記載のシール検査装置。
- 前記シールアセンブリは、前記燃料電池を構成する一枚のセパレータと前記シール部材とからなる請求項5ないし請求項7のいずれかに記載のシール検査装置。
- 治具に燃料電池の構成部材であるシール部材を配置して、検査用ガスが供給されるガス供給領域と、圧力が測定される圧力測定領域と、が該シール部材の検査対象部を介して隣り合う検査スペースを形成する配置工程と、
該ガス供給領域および該圧力測定領域を減圧せずに、該検査用ガスを該ガス供給領域の圧力が所定の値に維持されるように連続的または断続的に供給するガス供給工程と、
該ガス供給工程と並行して行われ、該圧力測定領域の圧力を測定する圧力測定工程と、
を有し、
該検査用ガスが該ガス供給領域から該圧力測定領域にリークすることによる該圧力測定領域の圧力上昇に基づいて該シール部材のシール性を検査するシール検査方法。 - 前記シール部材は少なくとも一つの環状部を有し、
該環状部の環内側または環外側に前記ガス供給領域が区画される請求項9に記載のシール検査方法。 - 前記治具は、前記シール部材の外周を囲むように該シール部材から離間して前記検査スペースに配置される外周囲いシール部材を有し、
該シール部材と該外周囲いシール部材との間に前記ガス供給領域または前記圧力測定領域が区画される請求項9または請求項10に記載のシール検査方法。 - 前記配置工程において、前記シール部材を圧縮率が2%以上70%以下になるように前記治具に組み付ける請求項9ないし請求項11のいずれかに記載のシール検査方法。
- 前記シール部材は積層部材間に介装されて使用され、
前記配置工程において、該シール部材が一方の該積層部材に一体化したシールアセンブリを前記治具に配置する請求項9ないし請求項12のいずれかに記載のシール検査方法。 - 前記シール部材と前記積層部材との積層方向において、前記シールアセンブリの該シール部材側を表側、該積層部材側を裏側とした場合に、
前記治具は、前記検査スペースに配置され、該積層部材に裏側から弾接するダミーシール部材を有し、
該シール部材と該ダミーシール部材とは該積層方向から見て重複して配置される請求項13に記載のシール検査方法。 - 前記積層部材は、前記燃料電池のセパレータを有する請求項13または請求項14に記載のシール検査方法。
- 前記シールアセンブリは、前記燃料電池を構成する一枚のセパレータと前記シール部材とからなる請求項13ないし請求項15のいずれかに記載のシール検査方法。
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