JP2009110908A - 燃料電池のリーク検査方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シールのみからのリーク量を簡単且つ確実に検出することができ、前記シールの正確なリーク検出を行うことを可能にする。
【解決手段】電解質膜・電極構造体12の形状に対応するとともに、ガス非透過性のダミーMEA部材62を用意し、前記ダミーMEA部材62を第1及び第2セパレータ14、16で挟持して積層体64が得られる。次いで、ダミーMEA部材62と第1セパレータ14との間に形成される燃料ガス流路30に検査用ガスを供給し、前記検査用ガスのアウトリーク及び/又はクロスリークを検出している。
【選択図】図4

Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、前記電解質・電極構造体と前記セパレータとの間に反応ガス流路が形成される燃料電池のリーク検査方法及び装置に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池には、セパレータの面内に、アノード側電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路(反応ガス流路)と、カソード側電極に対向して酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路(反応ガス流路)とが設けられている。さらに、セパレータの周縁部には、前記セパレータの積層方向に貫通して、燃料ガス流路に連通する燃料ガス入口連通孔及び燃料ガス出口連通孔と、酸化剤ガス流路に連通する酸化剤ガス入口連通孔及び酸化剤ガス出口連通孔とが形成されている。
また、セパレータ間には、電解質膜・電極構造体を冷却するための冷却媒体流路が設けられるとともに、前記セパレータの積層方向に貫通して、前記冷却媒体流路に連通する冷却媒体入口連通孔及び冷却媒体出口連通孔が形成されている。
この場合、燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体(以下、単に流体ともいう)は、所望のシール性を維持しなければならず、この流体の漏れを正確に検知することが必要である。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている高分子固体電解質型燃料電池用セパレータのガス透過試験装置では、上下の定盤を二本の支柱で結合してなるプレスフレームと、プレスフレームの下側の定盤上に固設した位置決めプレートと、この位置決めプレート上にセットするセパレータを挟む上下一対の各々ガス供給路、ガス排出路の設けられたダミープレートと、位置決めプレート上でセパレータを挟んだ上下一対のダミープレートを加圧するプレスプレートと、該プレスプレートを押圧する前記プレスフレームの上側の定盤上に立設された油圧シリンダとよりなり、前記上側のダミープレートに設けられたガス供給路にガス供給ラインを接続し、下側のダミープレートに設けられたガス排出路に流量計を備えたガスリークラインを接続している。
特開平9−283168号公報
しかしながら、上記の特許文献1では、セパレータ単体の板厚方向のガスリークのみを検出しているため、燃料電池全体としてのシール品質を保証するものではない。
従って、燃料電池内において、燃料ガス流路や酸化剤ガス流路からそれぞれ外部に漏れる反応ガスのリーク量(所謂、アウトリーク量)を、正確に検出することができない。しかも、燃料ガス流路と酸化剤ガス流路との間で反応ガスが洩れるリーク量(所謂、クロスリーク量)を、確実に検出することもできないという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、シールのみからのリークを簡単且つ確実に検出することができ、前記シールの正確なリーク検出を行うことが可能な燃料電池のリーク検査方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、前記電解質・電極構造体と前記セパレータとの間に反応ガス流路が形成される燃料電池のリーク検査方法に関するものである。
このリーク検査方法では、電解質・電極構造体の形状に対応するとともに、ガス非透過性のダミーMEA部材を用意し、前記ダミーMEA部材をセパレータ間で挟持させる工程と、前記ダミーMEA部材と前記セパレータとの間に形成される反応ガス流路に検査用ガスを供給し、前記検査用ガスのリークを検出する工程とを有している。
また、反応ガス流路は、燃料ガス流路又は酸化剤ガス流路である第1反応ガス流路と、前記酸化剤ガス流路又は前記燃料ガス流路である第2反応ガス流路とを有し、前記第1反応ガス流路に検査用ガスを供給することにより、前記第1反応ガス流路から外部に漏れるリーク量及び前記第1反応ガス流路からダミーMEA部材の外周を周回して前記第2反応ガス流路に漏れるリーク量を検出することが好ましい。
さらに、電解質・電極構造体は、一方の電極の表面積が他方の電極の表面積よりも小さく設定されることが好ましい。
さらにまた、本発明は、電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体が一対のセパレータ間に挟持されるとともに、前記電解質・電極構造体と一対の前記セパレータとの間には、燃料ガス流路又は酸化剤ガス流路である第1反応ガス流路と、前記酸化剤ガス流路又は前記燃料ガス流路である第2反応ガス流路とが形成される燃料電池のリーク検査装置に関するものである。
このリーク検査装置は、電解質・電極構造体の形状に対応するとともに、ガス非透過性のダミーMEA部材と、前記ダミーMEA部材をセパレータ間で挟持した積層体を収容する治具部材と、前記積層体に形成される第1反応ガス流路に、検査用ガスを供給する検査用ガス供給系と、前記第1反応ガス流路の上流側に配置され、前記検査用ガス供給系を流れる前記検査用ガスの流量を計測する第1流量計と、第2反応ガス流路の下流側に配置され、前記第1反応ガス流路から前記ダミーMEA部材の外周を周回して前記第2反応ガス流路を流れる前記検査用ガスの流量を計測する第2流量計とを備えている。
本発明によれば、電解質・電極構造体に代えて、ガス非透過性のダミーMEA部材が用いられるため、検査用ガスが前記ダミーMEA部材を透過することがない。従って、シールのみからのリーク量を検出することができ、前記シールの正確なリーク検出を良好且つ容易に行うことが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係るリーク検査方法が適用される燃料電池10の分解斜視図であり、図2は、前記燃料電池10の断面説明図である。
燃料電池10は、電解質膜・電極構造体12が、アノード側の第1セパレータ14とカソード側の第2セパレータ16とに挟持されている。第1及び第2セパレータ14、16は、カーボンセパレータで構成されているが、金属製薄板を波形状にプレス加工した金属セパレータを採用してもよい。
燃料電池10の長辺方向(図1中、矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔18aと、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔20aとが設けられる。
燃料電池10の長辺方向の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔20bと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔18bとが設けられる。
燃料電池10の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔22aが設けられるとともに、短辺方向の他端縁部には、前記冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔22bが設けられる。
電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜24と、前記固体高分子電解質膜24を挟持するアノード側電極26及びカソード側電極28とを備える。アノード側電極26は、カソード側電極28及び固体高分子電解質膜24よりも小さな表面積を有しており、所謂、段差MEAを構成する。
アノード側電極26及びカソード側電極28は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布して形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜24の両面に形成される。
第1セパレータ14の電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、燃料ガス供給連通孔20aと燃料ガス排出連通孔20bとを連通する燃料ガス流路(反応ガス流路)30が形成される。この燃料ガス流路30は、矢印C方向に延在するとともに、矢印C方向上端及び下端に位置して入口バッファ部32a及び出口バッファ部32bが設けられる。
第1セパレータ14には、燃料ガス供給連通孔20aと燃料ガス排出連通孔20bとの近傍に、それぞれ複数の供給孔部36a及び排出孔部36bが形成される。供給孔部36aは、面14b側で燃料ガス供給連通孔20aに連通する一方、排出孔部36bは、同様に前記面14b側で燃料ガス排出連通孔20bに連通する。
第2セパレータ16の電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、酸化剤ガス供給連通孔18aと酸化剤ガス排出連通孔18bとを連通して酸化剤ガス流路38が形成される。この酸化剤ガス流路38は、矢印C方向に延在するとともに、矢印C方向上端及び下端に位置して入口バッファ部40a及び出口バッファ部40bが設けられる。
第2セパレータ16の面16bと、第1セパレータ14の面14bとの間には、冷却媒体供給連通孔22aと冷却媒体排出連通孔22bとに連通する冷却媒体流路42が形成される。この冷却媒体流路42は、矢印B方向に延在する。
第1セパレータ14には、この第1セパレータ14と第2セパレータ16とに接する第1シール部材44と、前記第1セパレータ14と電解質膜・電極構造体12の固体高分子電解質膜24の外周縁部とに接する第2シール部材46とが設けられる。第1及び第2シール部材44、46は、例えば、シール材、クッション材、あるいはパッキン材が用いられる。
図3は、本発明のリーク検査方法を実施するためのリーク検査装置60の要部分解斜視説明図である。
リーク検査装置60は、電解質膜・電極構造体12の形状に対応するダミーMEA部材62と、前記ダミーMEA部材62を挟んで第1及び第2セパレータ14、16が積層された積層体64が収容される治具部材66と、前記治具部材66に油圧プレスを行うプレス機70とを備える。ダミーMEA部材62は、電解質膜・電極構造体12と同一平面寸法、同一厚さ及び同一形状に設定される。
治具部材66は、治具本体66aと治具プレート66bとを備える。プレス機70は、治具部材66を載置する基台プレート72と、図示しない油圧シリンダによって前記基台プレート72側に押圧されるプレスプレート74とを備える。
ダミーMEA部材62は、図4に示すように、固体高分子電解質膜24とカソード側電極28とを合わせた寸法に対応する第1プレート62aと、アノード側電極26の寸法に対応した第2プレート62bとを有する。第1及び第2プレート62a、62bは、ガス非透過性の材料により又はガス非透過性の表面処理を行うことにより構成される。なお、第1及び第2プレート62a、62bは、予め、個別に構成されていてもよく、又は、一体に構成されていてもよい。
図3に示すように、治具本体66aは、長方形状を有するとともに、積層体64が収容される凹部76を設ける。凹部76には、第1及び第2セパレータ14、16に設けられている燃料ガス供給連通孔20aに対応する供給開口部78と、燃料ガス排出連通孔20bに対応する第1排出開口部80aと、酸化剤ガス排出連通孔18bに対応する第2排出開口部80bとが設けられる。
なお、凹部76には、必要に応じて、酸化剤ガス供給連通孔18aに対応する供給開口部を設けてもよい。本実施形態では、説明の簡素化を図るために、酸化剤ガス供給連通孔18a側から検査用ガスを供給するリーク検査構造及びリーク検査方法の説明は省略する。
治具本体66aの長手方向一端部側側面には、供給開口部78に連通する入口82が形成されるとともに、前記治具本体66aの長手方向他端部側側面には、第1排出開口部80a及び第2排出開口部80bに連通する第1出口84a及び第2出口84bが形成される。
リーク検査装置60は、図5に示すように、検査ガス供給系86を備える。検査ガス供給系86は、検査ガスとして、例えば、ヘリウムガス(He)を供給するためのヘリウムタンク88を設け、このヘリウムタンク88は、検査ガス供給管90を介して治具本体66aの入口82に接続される。検査ガス供給管90には、上流側から下流側に向かってレギュレータ92、第1開閉弁94a、第1流量計96a及び第2開閉弁94bが配設される。
治具本体66aの第1出口84aには、第1検査ガス排出管98aが接続されるとともに、この第1検査ガス排出管98aには、第3開閉弁94cが配置される。治具本体66aの第2出口84bには、第2検査ガス排出管98bが接続される。この第2検査ガス排出管98bには、第4開閉弁94dと第2流量計96bとが配設される。
このように構成されるリーク検査装置60の動作について、本実施形態に係るリーク検査方法との関連で、以下に説明する。
燃料電池10では、図2に示すように、第1シール部材44及び/又は第2シール部材46にシール不良が存在すると、燃料ガス流路30に供給された燃料ガスには、前記燃料電池10の外部に漏れるアウトリークL1と、電解質膜・電極構造体12の外周部を周回して前記電解質膜・電極構造体12と第2セパレータ16との間から酸化剤ガス流路38に漏れるクロスリークL2とが発生し易い。
さらに、燃料ガス流路30に供給された燃料ガスは、電解質膜・電極構造体12を透過して酸化剤ガス流路38に漏れる膜リークL3を惹起するおそれがある。
そこで、本実施形態では、先ず、電解質膜・電極構造体12を透過する膜リーク量を0にするために、この電解質膜・電極構造体12の形状に対応し且つガス非透過性を有するダミーMEA部材62が用意される。
次いで、図4に示すように、ダミーMEA部材62を挟んで第1セパレータ14と第2セパレータ16とが配置されて積層体64が得られる。この積層体64は、図3に示すように、治具本体66aの凹部76に収容され、この治具本体66aに治具プレート66bが積層される。
その際、積層体64の燃料ガス供給連通孔20aは、供給開口部78を介して入口82に連通するとともに、燃料ガス排出連通孔20b及び酸化剤ガス排出連通孔18bは、第1排出開口部80a及び第2排出開口部80bを介して第1出口84a及び第2出口84bに連通している。
治具本体66a及び治具プレート66bは、プレス機70を構成する基台プレート72上に載置される。そして、図示しない油圧シリンダの作用下に、プレスプレート74が治具プレート66bを一定の荷重で治具本体66aに押圧する。ここで、凹部76に配置されている積層体64は、厚さ方向の寸法が前記凹部76の深さよりも大きく設定されている。このため、積層体64には、治具プレート66bを介して所定の締め付け荷重に相当する荷重が付与されている。
一方、検査ガス供給系86では、図5に示すように、第1開閉弁94a、第2開閉弁94b及び第4開閉弁94dが開放される一方、第3開閉弁94cが閉塞されている。従って、レギュレータ92を介してヘリウムタンク88から検査ガス供給管90にヘリウムガスが供給されると、このヘリウムガスは、第1流量計96aを通って治具本体66aの入口82に供給される。このため、ヘリウムガスは、供給開口部78に連通する積層体64の燃料ガス供給連通孔20aに導入される。
図1に示すように、燃料ガス供給連通孔20aに供給されたヘリウムガス(燃料ガスの流れ参照)は、第1セパレータ14の複数の供給孔部36aを通って面14a側に供給される。ヘリウムガスは、入口バッファ部32aから燃料ガス流路30に沿って鉛直下方向に移動し、出口バッファ部32bに送られる。ヘリウムガスは、さらに複数の排出孔部36bを通って面14b側に移動し、燃料ガス排出連通孔20bに排出される。
この燃料ガス排出連通孔20bは、治具本体66aの第1排出開口部80aから第1出口84aに連通しており、この第1出口84aは、第3開閉弁94cを介して閉塞されている(図5参照)。
ここで、積層体64には、図4に示すように、ヘリウムガスが燃料ガス流路30から外部に漏れるアウトリークL1と、前記ヘリウムガスが前記燃料ガス流路30からダミーMEA部材62の外周を周回して酸化剤ガス流路38に漏れるクロスリークL2とが発生し易い。
クロスリークL2が発生すると、ヘリウムガスは、酸化剤ガス流路38から酸化剤ガス排出連通孔18bに移動し、この酸化剤ガス排出連通孔18bに連通する第2排出開口部80bから第2出口84bを通って、第2検査ガス排出管98bに排出される。このヘリウムガスは、第4開閉弁94dから第2流量計96bを通って排出される。
これにより、図6に示すように、第1流量計96aによる検出流量が0で、且つ第2流量計96bによる検出流量が0であるときには、積層体64には、アウトリークL1及びクロスリークL2が発生していない。従って、第1シール部材44及び第2シール部材46は、所望のシール性を確実に維持していることが検出される。
また、第1流量計96aによる検出流量がmで、且つ第2流量計96bによる検出流量が0であるときには、アウトリークL1がmである一方、クロスリークL2が発生していないことが検出される。すなわち、第1シール部材44及び第2シール部材46は、共に所望のシール性を有していないことが検出される。
さらに、第1流量計96aによる検出流量と第2流量計96bによる検出流量とが、共にm1であるときには、アウトリークL1がなく、クロスリークL2がm1であることが検出される。すなわち、第1シール部材44が良好である一方、第2シール部材46にシール不良があることが検出される。
さらにまた、第1流量計96aによる検出流量がm2で、且つ第2流量計96bによる検出流量がm3(<m2)であるときには、m2−m3のアウトリークL1が発生するとともに、m3のクロスリークL2が発生していることが検出される。すなわち、第1シール部材44及び第2シール部材46は、共に所望のシール性を有していないことが検出される。
このように、本実施形態では、電解質膜・電極構造体12に代えて、ガス非透過性のダミーMEA部材62が用いられている。このため、ヘリウムガス等の検査用ガスは、ダミーMEA部材62を透過(膜リークL3)することがない。従って、第1シール部材44及び第2シール部材46のみからのリーク量を検出することができ、前記第1シール部材44及び前記第2シール部材46の正確なリーク検出(アウトリークL1及びクロスリークL2の検出)を良好に行うことが可能になるという効果が得られる。
さらに、ダミーMEA部材62は、湿度による膨潤の影響がなく、取り扱いが簡素化するとともに、寸法精度を良好に維持することができ、シール線圧も精度よく測定することが可能になる。また、厚さ方向の寸法調整も容易になされるため、耐久性を含む各種の品質管理も容易に可能になる。
なお、本実施形態では、検査用ガスとしてヘリウムガスを用いているが、これに限定されるものではなく、アルゴンガス等の不活性ガスの他、空気等も使用することができる。
また、治具部材66には、単一の燃料電池10を配置しているが、複数の燃料電池10を積層して一体的にリーク検査を行ってもよい。
本発明の実施形態に係るリーク検査方法が適用される燃料電池の分解斜視図である。 前記燃料電池の断面説明図である。 前記リーク検査方法を実施するためのリーク検査装置の要部分解斜視説明図である。 前記リーク検査装置を構成するダミーMEA部材を介装した積層体の断面図である。 前記リーク検査装置を構成する検査ガス供給系の説明図である。 前記リーク検査方法による検出結果の説明図である。
符号の説明
10…燃料電池 12…電解質膜・電極構造体
14、16…セパレータ 18a…酸化剤ガス供給連通孔
18b…酸化剤ガス排出連通孔 20a…燃料ガス供給連通孔
20b…燃料ガス排出連通孔 24…固体高分子電解質膜
26…アノード側電極 28…カソード側電極
30…燃料ガス通路 38…酸化剤ガス通路
42…冷却媒体流路 44、46…シール部材
60…リーク検査装置 62…ダミーMEA部材
64…積層体 66…治具部材
66a…治具本体 66b…治具プレート
70…プレス機 76…凹部
78…供給開口部 80a、80b…排出開口部
82…入口 84a、84b…出口
86…検査ガス供給系 88…ヘリウムタンク
90…検査ガス供給管 92…レギュレータ
94a〜94d…開閉弁 96a、96b…流量計
98a、98b…検査ガス排出管

Claims (5)

  1. 電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、前記電解質・電極構造体と前記セパレータとの間に反応ガス流路が形成される燃料電池のリーク検査方法であって、
    前記電解質・電極構造体の形状に対応するとともに、ガス非透過性のダミーMEA部材を用意し、前記ダミーMEA部材を前記セパレータ間で挟持させる工程と、
    前記ダミーMEA部材と前記セパレータとの間に形成される前記反応ガス流路に検査用ガスを供給し、前記検査用ガスのリークを検出する工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池のリーク検査方法。
  2. 請求項1記載のリーク検査方法において、前記反応ガス流路は、燃料ガス流路又は酸化剤ガス流路である第1反応ガス流路と、
    前記酸化剤ガス流路又は前記燃料ガス流路である第2反応ガス流路と、
    を有し、
    前記第1反応ガス流路に前記検査用ガスを供給することにより、前記第1反応ガス流路から外部に漏れるリーク量及び前記第1反応ガス流路から前記ダミーMEA部材の外周を周回して前記第2反応ガス流路に漏れるリーク量を検出することを特徴とする燃料電池のリーク検査方法。
  3. 請求項1又は2記載のリーク検査方法において、前記電解質・電極構造体は、一方の前記電極の表面積が他方の前記電極の表面積よりも小さく設定されることを特徴とする燃料電池のリーク検査方法。
  4. 電解質の両側に一対の電極を設けた電解質・電極構造体が一対のセパレータ間に挟持されるとともに、前記電解質・電極構造体と一対の前記セパレータとの間には、燃料ガス流路又は酸化剤ガス流路である第1反応ガス流路と、前記酸化剤ガス流路又は前記燃料ガス流路である第2反応ガス流路とが形成される燃料電池のリーク検査装置であって、
    前記電解質・電極構造体の形状に対応するとともに、ガス非透過性のダミーMEA部材と、
    前記ダミーMEA部材を前記セパレータ間で挟持した積層体を収容する治具部材と、
    前記積層体に形成される前記第1反応ガス流路に、前記検査用ガスを供給する検査用ガス供給系と、
    前記第1反応ガス流路の上流側に配置され、前記検査用ガス供給系を流れる前記検査用ガスの流量を計測する第1流量計と、
    前記第2反応ガス流路の下流側に配置され、前記第1反応ガス流路から前記ダミーMEA部材の外周を周回して前記第2反応ガス流路を流れる前記検査用ガスの流量を計測する第2流量計と、
    を備えることを特徴とする燃料電池のリーク検査装置。
  5. 請求項4記載のリーク検査装置において、前記電解質・電極構造体は、一方の前記電極の表面積が他方の前記電極の表面積よりも小さく設定されることを特徴とする燃料電池のリーク検査装置。
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