JP6449055B2 - 燃料電池セルのシール検査装置およびシール検査方法 - Google Patents

燃料電池セルのシール検査装置およびシール検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、燃料電池セルのシール性を検査するためのシール検査装置およびシール検査方法に関する。
燃料電池は、多数のセルが積層されたスタック構造を呈している。セルの積層体は、積層方向両側に配置されたエンドプレートにより締結されている。セルは、膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly:MEA)を含む電極部材と、それを挟持するセパレータと、を備えている。電極部材の周囲や、隣り合うセパレータの間には、反応ガスや冷媒に対するシール性と絶縁性とを確保するために、ゴム製のシール部材が配置されている。
燃料電池を組み付けた状態においては、シール部材は燃料電池の締結力により圧縮され、その反力によりシール性を確保している。ここで、シール部材に欠けや剥がれなどがあると、反応ガスや冷媒が外部に漏れるおそれがある(いわゆる外部リーク)。また、電極部材の周囲におけるシール部材の充填不足などがあると、反応ガスの流路同士が繋がり、燃料ガスと酸化剤ガスとが混合するおそれがある(いわゆるクロスリーク)。これらのリークは、燃料電池の性能低下の原因となる。このため、燃料電池の製造時においては、セルにおけるガス漏れの有無を検査して、不良品を取り除いている。
セルのシール性を検査する方法としては、例えば、特許文献1に、ガス非透過性のダミーMEA部材を一対のセパレータで挟持する工程と、ダミーMEA部材とセパレータとの間に形成される反応ガス流路に検査用ガスを供給して検査用ガスのリークを検出する工程と、を有する方法が開示されている。また、特許文献2には、反応ガスや冷媒に曝される部位にシール部材と同じ材料で形成した接着試験部を接着し、接着試験部の接着状態の評価結果を指標としてシール部材の接着状態を検査する方法が開示されている。
特開2009−110908号公報 特開2014−82034号公報
特許文献1に記載の検査方法は、ガス非透過性のダミーMEA部材を使用しており、実際に燃料電池を構成するセルそのものを検査する方法ではない。同様に、特許文献2に記載の方法も、シール部材の接着状態を間接的に評価しているに過ぎず、セルのシール性を直接的に検査する方法ではない。
そこで、本発明者は、セルのシール性を直接的に検査する方法として、セルを一対の治具で挟持して圧縮することによりセルの積層状態を擬似的に形成し、その状態で反応ガスや冷媒の流路にガスを封入して、ガス圧の経時変化によりシール性を判定する方法を採用した。図12に、当該シール検査に使用するシール検査装置の断面図を示す。なお、図12は、後出の図5におけるVIII−VIII断面図に対応している。
図12に示すように、シール検査装置9は、第一治具90と、第二治具91と、第一スペーサ92と、第二スペーサ93と、第三スペーサ94と、ガス供給部95と、を備えている。燃料電池を構成するセル2は、第一治具90と第二治具91との間に介装されている。セル2は、第一治具90と第二治具91とにより厚さ方向(上下方向)に圧縮された状態で配置されている。セル2は、電極部材3と、第一セパレータ4Uと、第二セパレータ4Dと、第一シール部材5Uと、第二シール部材5Dと、を備えている。
第一治具90は、矩形板状を呈している。第一治具90は、セル2の上面側に配置されている。第一シール部材5Uは、矩形枠状を呈している。第一シール部材5Uは、台座部58Uとリップ部59Uとを有している。台座部58Uは、第一セパレータ4Uの上面に配置されている。リップ部59Uは、台座部58Uの上面に突設されている。セル2を組み付ける前の自然状態において、リップ部59Uの上面は曲面状を呈している。リップ部59Uは、第一治具90に押し付けられ圧縮されている。リップ部59Uが第一治具90に弾接することにより、環状のシールラインが形成されている。これにより、第一シール部材5Uと第一治具90との間に区画される所定部分が封止されている。
第二治具91は、矩形板状を呈している。第二治具91は、セル2の下面側に配置されている。第二治具91は、板状の本体部910と、ダミーシール部材911と、を有している。ダミーシール部材911は本体部910の上面において、セル2の第一シール部材5Uに対応する位置に枠状に配置されている。ダミーシール部材911の材質、形状、および寸法は、第一シール部材5Uのそれと同じである。すなわち、ダミーシール部材911は、台座部912と、上面が曲面状のリップ部913と、を有している。リップ部913は、第二セパレータ4Dに押し付けられ圧縮されている。リップ部913が第二セパレータ4Dに弾接することにより、ダミーシール部材911と第二セパレータ4Dとの間に区画される所定部分が封止されている。本体部910の左縁には、ガス供給孔914が形成されている。ガス供給孔914は、セル2の冷却水の流路に連通している。ガス供給孔914には、ガス供給部95が接続されている。
シール検査の一例を以下に説明する。まず、第二治具91のガス供給孔914に、ガス供給部95から窒素ガスを供給する。図12中に矢印で示すように、供給された窒素ガスは、セル2の冷却水の流路を通って、ダミーシール部材911と第二セパレータ4Dとの間に区画される所定部分、および第一シール部材5Uと第一治具90との間に区画される所定部分に充填される。充填された窒素ガスの圧力が所定の圧力になったら窒素ガスの供給を止める。それから所定時間経過後に、封入した窒素ガスの圧力を測定する。そして、窒素ガス圧の変化が所定の範囲内であれば、セル2における冷却水の流路のシール性は良好と判定する。
例えば、セパレータに微小な傷やへこみがあると、製造時には微小でも、燃料電池運転時に熱や圧力の負荷が繰り返しかかることにより成長するおそれがある。これにより、シール部材によるシール性が低下して、外部リークやクロスリークが生じるおそれがある。また、セパレータ、ひいては燃料電池の寿命を縮めるおそれがある。したがって、長期信頼性を確保するためには、シール検査において、シール部材そのものの欠陥だけではなく、セパレータの傷やへこみの有無についても検出できることが望ましい。
しかし、そもそもセルに配置されるシール部材は、セパレータに多少の傷があってもシールできるように設計される。したがって、当該シール部材と同じダミーシール部材を備える治具を用いてシール検査をした場合、セパレータに微小な傷やへこみがあったとしてもダミーシール部材によりシールされてしまう。図12を参照して具体的に説明すると、シール検査装置9においては、第二治具91のダミーシール部材911の形状などが第一シール部材5Uと同じである。このため、ダミーシール部材911が弾接する第二セパレータ4Dの下面に傷やへこみがあっても、ダミーシール部材911によりシールされてしまう。このため、第二セパレータ4Dの下面に傷やへこみがあったとしても、それをシール性不良として検出することができない。したがって、セパレータの傷やへこみを検出するためには、セルを一つ一つを目視か顕微鏡検査しなければならない。この方法は、手間と時間がかかり量産に適さない。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、シール部材の欠陥に加えてセパレータの傷やへこみなどの欠陥も検出可能なシール検査装置およびシール検査方法を提供することを課題とする。
(1)本発明の燃料電池セルのシール検査装置は、膜電極接合体を有する電極部材と、該電極部材の厚さ方向両面に配置される第一セパレータおよび第二セパレータと、該第一セパレータの厚さ方向一面に枠状に配置され、相手側部材に弾接することにより自身と該相手側部材との間に区画される所定部分を封止する第一シール部材と、該第一セパレータおよび該第二セパレータとの間において該電極部材の周縁部を封止する第二シール部材と、を備える燃料電池セルのシール検査装置であって、該第一シール部材を介して該第一セパレータの該一面側に配置される板状の第一治具と、該第二セパレータの厚さ方向一面側に配置され該第一治具と共に該燃料電池セルを圧縮した状態で挟持する板状の第二治具と、該第一治具と該第二治具との間に検査用ガスを供給するガス供給部と、を備え、該第二治具は、板状の本体部と、該本体部の厚さ方向一面において該燃料電池セルの該第一シール部材に対応する位置に配置され、該第二セパレータに弾接することにより自身と該第二セパレータとの間に区画される所定部分を封止するダミーシール部材と、を有し、該第二セパレータに接触する該ダミーシール部材の接触面は、自然状態において平面状を呈しており、該第一治具と該第二治具との間に封入された該検査用ガスの圧力の経時変化に基づいて該燃料電池セルのシール性を判定することを特徴とする。
本発明の燃料電池セルのシール検査装置においては、燃料電池セルを一対の板状の治具で挟持する。これにより、燃料電池におけるセルの積層状態を擬似的に形成する。このため、燃料電池を構成した状態におけるセルのシール性を直接的に検査することができる。
一対の治具の一方の第二治具と第二セパレータとの間には、ダミーシール部材が介装される。ダミーシール部材は、第一シール部材に対応する位置に配置される。供給された検査用ガスは、燃料電池セルの流路に加えて、第二治具、ダミーシール部材、および第二セパレータにより区画される部分にも封入される。ここで、第二セパレータに接触するダミーシール部材の接触面は、自然状態において平面状を呈する。本明細書において「自然状態」とは、荷重が加わっていない状態を意味する。したがって、第二セパレータの一面において、隣接するセルの第一シール部材が弾接する部分に傷がある場合、ダミーシール部材が傷に入り込みにくいためシール性が低下する。このため、シール検査において、第二治具、ダミーシール部材、および第二セパレータにより区画される部分に封入されたガスがリークする。このリークを検出することにより、第二セパレータの傷の有無をシール性不良として検出することができる。このように、本発明の燃料電池セルのシール検査装置によると、簡易かつ短時間に、第一、第二シール部材の欠陥は勿論のこと、第二セパレータにおける微小な傷の有無をも検出することができる。したがって、燃料電池セルの品質を向上させることができる。
(2)好ましくは、上記(1)の構成において、自然状態において、前記ダミーシール部材は、前記第二セパレータとの前記接触面を有し、厚さ方向の断面形状が該接触面に向かって幅が狭くなる台形状のリップ部を備える構成とするとよい。
本構成によると、所望のシール性を確保しつつ第二セパレータとの接触面が平面状のダミーシール部材を、容易に実現することができる。
(3)好ましくは、上記(2)の構成において、自然状態の前記ダミーシール部材の厚さ方向断面において、該ダミーシール部材の厚さ方向の長さHに対する前記リップ部の最小幅Wの比率(W/H)は、0.2以上2.0以下である構成とするとよい。
本構成において、ダミーシール部材の長さHとリップ部の最小幅Wとは、いずれも荷重が加わっていない状態で測定された長さである。例えば、ダミーシール部材の厚さ方向の長さHを大きくして(つまりダミーシール部材の高さを大きくして)、W/Hを小さくすると、圧縮時に力が逃げやすくなり、ダミーシール部材がへこみに追従しにくくなる。しかし、W/Hの値が0.2未満になると、組み付け時の圧縮によりリップ部が倒れやすくなる。このため、所望のシール性を確保することが難しい。一方、W/Hの値が2.0を超えると、ダミーシール部材が傷に入り込みやすくなる。
(4)好ましくは、上記(1)ないし(3)の構成において、前記燃料電池セルの組み付け時における前記ダミーシール部材の圧縮率は、5%以上50%以下である構成とするとよい。
本構成において、ダミーシール部材の圧縮率とは、次式(I)により算出される値である(後述する(9)の構成においても同じ)。
圧縮率(%)=(1−H’/H)×100・・・(I)
[H:自然状態のダミーシール部材の厚さ方向長さ、H’:燃料電池セル組み付け時における圧縮状態のダミーシール部材の厚さ方向長さ]
本構成によると、ダミーシール部材が第二セパレータに弾接した時の反力を小さくすることができる。これにより、ダミーシール部材がへこみに追従しにくくなる。したがって、第二セパレータの一面において、隣接するセルの第一シール部材が弾接する部分にへこみがある場合、ダミーシール部材がへこみに入り込みにくいためシール性が低下する。このため、シール検査において、第二治具、ダミーシール部材、および第二セパレータにより区画される部分に封入されたガスがリークする。このリークを検出することにより、第二セパレータのへこみの有無を検出することができる。
ちなみに、ダミーシール部材の材質を柔らかくすれば、第二セパレータに弾接した時の反力を小さくすることができる。しかし、ダミーシール部材を柔らかくすると、第二セパレータの傷に入り込みやすくなるため、傷の検出において不利になる。この点、本構成によると、傷の検出を妨げることなく、へこみの有無を検出することができる。したがって、燃料電池セルの品質をより向上させることができる。
(5)好ましくは、上記(1)ないし(4)のいずれか構成において、前記第二治具の前記本体部は、前記ダミーシール部材の一部を収容する溝部を有する構成とするとよい。
本構成においては、本体部の表面における第一シール部材に対応する位置に溝部が形成される。ダミーシール部材の一部は当該溝部に収容される。このため、第二治具と第二セパレータとの間の距離を変更することなく、溝部の分だけ、ダミーシール部材の厚さ方向の長さ(高さ)を大きくすることができる。すなわち、ダミーシール部材の高さを大きくしても、シール検査時におけるダミーシール部材の圧縮率を小さくすることができる。このように、本構成によると、ダミーシール部材の高さを大きくし、かつ、圧縮率を小さくすることができるため、ダミーシール部材が第二セパレータに弾接した時の反力をより小さくすることができる。したがって、第二セパレータの一面において、隣接するセルの第一シール部材が弾接する部分にへこみがある場合、ダミーシール部材がへこみにより入り込みにくくなる。これにより、第二セパレータにおけるへこみの有無をより検出しやすくなる。
(6)好ましくは、上記(1)ないし(5)のいずれか構成において、前記ダミーシール部材は、前記第一シール部材と同じ材料から形成される構成とするとよい。
本構成によると、シール検査時の状態を、実際の燃料電池セルの積層状態に近づけることができる。このため、燃料電池により近い状態でシール性を検査することができる。
(7)本発明の燃料電池セルのシール検査方法は、膜電極接合体を有する電極部材と、該電極部材の厚さ方向両面に配置される第一セパレータおよび第二セパレータと、該第一セパレータの厚さ方向一面に枠状に配置され、相手側部材に弾接することにより自身と該相手側部材との間に区画される所定部分を封止する第一シール部材と、該第一セパレータおよび該第二セパレータとの間において該電極部材の周縁部を封止する第二シール部材と、を備える燃料電池セルのシール検査方法であって、板状の第一治具を該第一シール部材を介して該第一セパレータの該一面側に配置し、板状の第二治具を該第二セパレータの厚さ方向一面側に配置して、該第一治具と該第二治具とにより該燃料電池セルを圧縮した状態で挟持する組み付け工程と、該第一治具と該第二治具との間に検査用ガスを供給するガス供給工程と、該第一治具と該第二治具との間に封入された該検査用ガスの圧力の経時変化を測定する測定工程と、を有し、該第二治具は、板状の本体部と、該本体部の厚さ方向一面において該燃料電池セルの該第一シール部材に対応する位置に配置され、該第二セパレータに弾接することにより自身と該第二セパレータとの間に区画される所定部分を封止するダミーシール部材と、を有し、該第二セパレータに接触する該ダミーシール部材の接触面は、自然状態において平面状を呈することを特徴とする。
本発明の燃料電池セルのシール検査方法は、燃料電池セルを一対の板状の治具で挟持して、燃料電池におけるセルの積層状態を擬似的に形成した状態で行う。このため、燃料電池を構成した状態におけるセルのシール性を直接的に検査することができる。一対の治具の一方の第二治具と第二セパレータとの間には、ダミーシール部材が介装される。ダミーシール部材は、第一シール部材に対応する位置に配置される。供給された検査用ガスは、燃料電池セルの流路に加えて、第二治具、ダミーシール部材、および第二セパレータにより区画される部分にも封入される。ここで、第二セパレータに接触するダミーシール部材の接触面は、平面状を呈する。したがって、第二セパレータの一面において、隣接するセルの第一シール部材が弾接する部分に傷がある場合、ダミーシール部材が傷に入り込みにくいためシール性が低下する。このため、シール検査において、第二治具、ダミーシール部材、および第二セパレータにより区画される部分に封入されたガスがリークする。このリークを検出することにより、第二セパレータの傷の有無をシール性不良として検出することができる。このように、本発明の燃料電池セルのシール検査方法によると、簡易かつ短時間に、第一、第二シール部材の欠陥は勿論のこと、第二セパレータにおける微小な傷の有無をも検出することができる。したがって、燃料電池セルの品質を向上させることができる。
(7−1)好ましくは、自然状態において、前記ダミーシール部材は、前記第二セパレータとの前記接触面を有し、厚さ方向の断面形状が該接触面に向かって幅が狭くなる台形状のリップ部を備える構成とするとよい。こうすることにより、所望のシール性を確保しつつ第二セパレータとの接触面が平面状のダミーシール部材を、容易に実現することができる。
(7−2)好ましくは、前記組み付け工程における前記ダミーシール部材の圧縮率は、5%以上50%以下である構成とするとよい。上述したように、本構成によると、ダミーシール部材が第二セパレータに弾接した時の反力を小さくすることができる。これにより、ダミーシール部材がへこみに追従しにくくなる。したがって、本構成によると、第二セパレータにおける傷だけでなく、へこみの有無をも検出することができる。その結果、燃料電池セルの品質をより向上させることができる。
(7−3)好ましくは、前記第二治具の前記本体部は、前記ダミーシール部材の一部を収容する溝部を有する構成とするとよい。本構成によると、ダミーシール部材の一部が溝部に収容される。このため、第二治具と第二セパレータとの間の距離を変更することなく、溝部の分だけ、ダミーシール部材の厚さ方向の長さ(高さ)を大きくすることができる。すなわち、ダミーシール部材の高さを大きくしても、シール検査時におけるダミーシール部材の圧縮率を小さくすることができる。これにより、ダミーシール部材が第二セパレータに弾接した時の反力がより小さくなり、ダミーシール部材がへこみにより入り込みにくくなる。したがって、第二セパレータにおけるへこみの有無をより検出しやすくなる。
第一実施形態のシール検査装置およびシール検査方法に使用する燃料電池セルを備える燃料電池の斜視図である。 同燃料電池セルの斜視図である。 同燃料電池セルの分解斜視図である。 図3のIV−IV断面図である。 第一実施形態のシール検査装置の外観図である。 同シール検査装置における第一治具−第二治具間の分解斜視図である。 図6のVII−VII断面図である。 図5のVIII−VIII断面図である。 図5のIX−IX断面図である。 図5のX−X断面図である。 第二実施形態のシール検査装置を構成する第二治具の一部の厚さ方向断面図である。 従来のシール検査装置の断面図である。
以下、本発明の燃料電池セルのシール検査装置およびシール検査方法の実施の形態について説明する。
<第一実施形態>
[燃料電池の構成]
まず、本実施形態のシール検査装置およびシール検査方法に使用する燃料電池セルを備える燃料電池の構成について説明する。なお、以下に示す実施形態においては、上下方向が本発明の「厚さ方向」に対応している。
図1に、本実施形態の燃料電池の斜視図を示す。図1に示すように、燃料電池1は、多数のセル2が積層されて構成されている。セル2は、本発明の「燃料電池セル」の概念に含まれる。燃料電池1は、固体高分子型燃料電池である。多数のセル2の上下方向両端には、一対のエンドプレート13、14が配置されている。一対のエンドプレート13、14は、各々、ステンレス鋼製であって矩形板状を呈している。
燃料電池1の左縁には、後方から前方に向かって、空気(酸化剤ガス)を供給する空気供給孔10a、冷却水を供給する冷却水供給孔12a、水素(燃料ガス)を供給する水素供給孔11aが形成されている。燃料電池1の右縁には、前方から後方に向かって、空気を排出する空気排出孔10b、冷却水を排出する冷却水排出孔12b、水素を排出する水素排出孔11bが形成されている。後述するように、多数のセル2には、各々、複数の連通孔が形成されている。各連通孔が上下方向に連なることにより、空気供給孔10a、空気排出孔10b、水素供給孔11a、水素排出孔11b、冷却水供給孔12a、冷却水排出孔12bが形成されている。これらの孔により、燃料電池1のセル2の積層方向(上下方向)には、空気、水素、冷却水の流路が各々形成されている。
[セルの構成]
次に、セル2の構成について説明する。図2に、セルの斜視図を示す。図3に、セルの分解斜視図を示す。図2、図3に示すように、セル2は、電極部材3と、第一セパレータ4Uと、第二セパレータ4Dと、第一シール部材5Uと、第二シール部材5Dと、を備えている。
1.電極部材3
電極部材3は、MEAと、アノード多孔質層と、カソード多孔質層と、を備えている。MEAは、電解質膜と、アノード触媒層と、カソード触媒層と、を備えている。電解質膜は、全フッ素系スルホン酸膜であって、矩形薄板状を呈している。アノード触媒層およびカソード触媒層は、各々、白金を担持したカーボン粒子を含んでいる。アノード触媒層およびカソード触媒層は、各々、矩形薄板状を呈している。アノード触媒層は電解質膜の下面に積層されている。カソード触媒層は電解質膜の上面に積層されている。
アノード多孔質層およびカソード多孔質層は、ガス拡散層である。アノード多孔質層およびカソード多孔質層は、各々、焼結発泡金属製であって、矩形薄板状を呈している。アノード多孔質層は、MEAの下面に積層されている。カソード多孔質層は、MEAの上面に積層されている。
2.第一セパレータ4U
第一セパレータ4Uは、ステンレス鋼製であって、矩形薄板状を呈している。第一セパレータ4Uは、電極部材3の上面に積層されている。第一セパレータ4Uには、連通孔40Ua、40Ub、41Ua、41Ub、42Ua、42Ubが開設されている。連通孔40Uaは空気供給孔10aの一部を、連通孔40Ubは空気排出孔10bの一部を、連通孔41Uaは水素供給孔11aの一部を、連通孔41Ubは水素排出孔11bの一部を、連通孔42Uaは冷却水供給孔12aの一部を、連通孔42Ubは冷却水排出孔12bの一部を、各々構成している(図1参照)。第一セパレータ4Uは、上方から見て電極部材3と重なる領域に、凹凸部43Uを有している。図3においては、電極部材3の上面に凹凸部43Uが当接する部分を点線で示している。
3.第二セパレータ4D
第二セパレータ4Dは、ステンレス鋼製であって、矩形薄板状を呈している。第二セパレータ4Dは、電極部材3の下面に積層されている。第二セパレータ4Dには、連通孔40Da、40Db、41Da、41Db、42Da、42Dbが開設されている。連通孔40Daは空気供給孔10aの一部を、連通孔40Dbは空気排出孔10bの一部を、連通孔41Daは水素供給孔11aの一部を、連通孔41Dbは水素排出孔11bの一部を、連通孔42Daは冷却水供給孔12aの一部を、連通孔42Dbは冷却水排出孔12bの一部を、各々構成している(図1参照)。第二セパレータ4Dは、上方から見て電極部材3と重なる領域に、凹凸部43Dを有している。
4.第一シール部材5U
第一シール部材5Uは、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)をゴム成分とするソリッドゴムの架橋物製である。第一シール部材5Uは、矩形枠状を呈している。第一シール部材5Uは、第一セパレータ4Uの上面の周縁部に接着されている。第一シール部材5Uには、連通孔50Ua、50Ub、51Ua、51Ub、52Ua、52Ubが開設されている。連通孔50Uaは空気供給孔10aの一部を、連通孔50Ubは空気排出孔10bの一部を、連通孔51Uaは水素供給孔11aの一部を、連通孔51Ubは水素排出孔11bの一部を、連通孔52Uaは冷却水供給孔12aの一部を、連通孔52Ubは冷却水排出孔12bの一部を、各々構成している(図1参照)。連通孔52Uaの右方には開口部520Uaが形成されている。同様に、連通孔52Ubの左方にも開口部520Ubが形成されている。連通孔52Uaを通って供給される冷却水は、開口部520Uaから第一セパレータ4Uの上面に流入し、第一セパレータ4Uの上面を流れた後、開口部520Ubを通って連通孔52Ubから排出される。
図4に、図3のIV−IV断面図を示す。説明の便宜上、図4においては、第一シール部材5Uのハッチングを省略して示す。図4に示すように、第一シール部材5Uは、台座部53Uと、リップ部54Uと、を有している。台座部53Uは、第一セパレータ4Uの上面に配置されている。リップ部54Uは、台座部53Uの上面に突設されている。図1〜図3においては、リップ部54Uをハッチングを施して示している。
リップ部54Uは、第一山部55Uと、第二山部56Uと、を有している。リップ部54Uは、第一山部55Uおよび第二山部56Uからなる二山状を呈している。第一山部55Uは、台座部53Uから連続して上方に突出している。第一山部55Uは、曲率半径R1の曲面を有している。第二山部56Uは、第一山部55Uから連続して上方に突出している。第二山部56Uの曲率半径R2は、第一山部55Uの曲率半径R1よりも小さい。
図1に示すように、燃料電池1は、多数のセル2が積層されて構成されている。第一シール部材5Uは、第一セパレータ4Uと、第一セパレータ4Uの上方に積層される別のセルの第二セパレータと、の間に圧縮された状態で配置される。第一シール部材5Uを挟んで第一セパレータ4Uの上方に積層される第二セパレータは、本発明の「相手側部材」の概念に含まれる。
5.第二シール部材5D
図3に戻って、第二シール部材5Dは、矩形枠状を呈している。第二シール部材5Dは、EPDMをゴム成分とするソリッドゴムの架橋物製である。第二シール部材5Dは、第一セパレータ4Uと第二セパレータ4Dとの間に介装されている。第二シール部材5Dの枠内には、電極部材3が収容されている。第二シール部材5Dは、第二セパレータ4Dの上面の周縁部、第一セパレータ4Uの下面の周縁部、および電極部材3の外周側面に接着されている。このようにして、第二シール部材5Dは、電極部材3を外部から封止している。
第二シール部材5Dには、連通孔50Da、50Db、51Da、51Db、52Da、52Dbが開設されている。連通孔50Daは空気供給孔10aの一部を、連通孔50Dbは空気排出孔10bの一部を、連通孔51Daは水素供給孔11aの一部を、連通孔51Dbは水素排出孔11bの一部を、連通孔52Daは冷却水供給孔12aの一部を、連通孔52Dbは冷却水排出孔12bの一部を、各々構成している(図1参照)。
連通孔50Daの右方上部には開口部500Daが形成されている。同様に、連通孔50Dbの左方上部にも開口部500Dbが形成されている。連通孔50Daを通って供給される空気は、開口部500Daから第一セパレータ4Uと電極部材3との間に形成された流路に流入し、電極部材3の上面を流れた後、開口部500Dbから連通孔50Dbを通って排出される。
連通孔51Daの右方下部には開口部510Daが形成されている。同様に、連通孔51Dbの左方下部にも開口部510Dbが形成されている(開口部510Daおよび開口部510Dbについては後出の図10参照)。連通孔51Daを通って供給される水素は、開口部510Daから第二セパレータ4Dと電極部材3との間に形成された流路に流入し、電極部材3の下面を流れた後、開口部510Dbから連通孔51Dbを通って排出される。
[シール検査装置の構成]
次に、本実施形態のシール検査装置の構成について説明する。図5に、本実施形態のシール検査装置の外観図を示す。図6に、同シール検査装置における第一治具−第二治具間の分解斜視図を示す。図7に、図6のVII−VII断面図を示す。図8に、図5のVIII−VIII断面図を示す。図9に、図5のIX−IX断面図を示す。図10に、図5のX−X断面図を示す。なお、図5、図6、図8〜図10においては、シール検査装置に上述したセル2を組み付けた状態を示す。
図5〜図10に示すように、シール検査装置6は、第一治具60と、第二治具61と、第一スペーサ62と、第二スペーサ63と、第三スペーサ64と、ガス供給部65と、を備えている。セル2は、第一治具60と第二治具61との間に配置されている。第一治具60、第二治具61、セル2、第一スペーサ62、第二スペーサ63、第三スペーサ64からなる積層体は、図示しない固定部材により固定されている。
第一治具60は、ステンレス鋼製であり、矩形板状を呈している。第一治具60は、セル2の上面側に配置されている。セル2の第一セパレータ4Uと第一治具60との間には、第一スペーサ62が介装されている。第一スペーサ62は、矩形枠状を呈しており、第一シール部材5Uの周縁部を囲うように配置されている。第一スペーサ62の上下方向長さ(高さ)は、自然状態における第一シール部材5Uの上下方向長さ(高さ)よりも小さい。このため、第一シール部材5Uのリップ部54Uは、第一治具60に押し付けられ圧縮されている。セル2の組み付け時における第一シール部材5Uの圧縮率は、30%である。ここで、圧縮率は、上記式(I)に準じて算出した値である。リップ部54Uが第一治具60に弾接することにより、環状のシールラインが形成されている。これにより、第一シール部材5Uと第一治具60との間に区画される所定部分が封止されている。
第二治具61は、矩形板状を呈している。第二治具61は、セル2の下面側に配置されている。第二治具61は、本体部66と、ダミーシール部材67と、を有している。本体部66は、ステンレス鋼製であり、矩形板状を呈している。ダミーシール部材67は、EPDMをゴム成分とするソリッドゴムの架橋物製である。ダミーシール部材67は本体部66の上面において、セル2の第一シール部材5Uに対応する位置に枠状に配置されている。
図7に、図6のVII−VII断面図を示す。図7においては、自然状態のダミーシール部材67を示す。説明の便宜上、図7においては、ダミーシール部材67のハッチングを省略して示す。図7に示すように、ダミーシール部材67は、台座部673と、リップ部674と、を有している。台座部673は、本体部66の上面に配置されている。リップ部674は、台座部673の上面に突設されている。リップ部674の上下方向の断面形状は、上方に向かって幅が狭くなる台形状である。リップ部674の上面675は、平面状を呈している。リップ部674の上面675は、本発明の「接触面」の概念に含まれる。ダミーシール部材67の上下方向断面において、ダミーシール部材67の上下方向長さ(高さ:H)に対するリップ部674の最小幅(上底の長さ:W)の比率(W/H)は、0.5である。
第二治具61とセル2の第二セパレータ4Dとの間には、第二スペーサ63が介装されている。第二スペーサ63は、矩形枠状を呈しており、ダミーシール部材67の周縁部を囲うように配置されている。第二スペーサ63の上下方向長さ(高さ)は、自然状態におけるダミーシール部材67の高さよりも小さい。このため、ダミーシール部材67のリップ部674は、第二セパレータ4Dに押し付けられ圧縮されている。セル2の組み付け時におけるダミーシール部材67の圧縮率は、30%である。ここで、圧縮率は、上記式(I)により算出した値である。リップ部674が第二セパレータ4Dに弾接することにより、環状のシールラインが形成されている。これにより、ダミーシール部材67と第二セパレータ4Dとの間に区画される所定部分が封止されている。
ダミーシール部材67には、孔670a、670b、671a、671b、672a、672bが開設されている。孔670aはセル2の空気供給孔10aに、孔670bはセル2の空気排出孔10bに、孔671aはセル2の水素供給孔11aに、孔671bは水素排出孔11bに、孔672aは冷却水供給孔12aに、孔672bは冷却水排出孔12bに、各々連通している。孔672aの右方には開口部6720aが形成されている。同様に、孔672bの左方にも開口部6720bが形成されている。
本体部66の左縁には、三つのガス供給孔660、661、662が開設されている。ガス供給孔660、661、662は、各々、孔670a、671a、672aに連通している。すなわち、下から順に、ガス供給孔660→孔670a→空気供給孔10a(図9)、ガス供給孔661→孔671a→水素供給孔11a(図10)、ガス供給孔662→孔672a→冷却水供給孔12a(図8)が連なっている。ガス供給孔660、661、662には、ガス供給部65が接続されている。ガス供給孔660、661、662とガス供給部65とを接続する配管には、圧力計650が配置されている。
[シール検査方法]
次に、シール検査方法を説明する。シール検査装置6にセル2を組み付けた後(組み付け工程)、ガス供給部65のバルブを開けて、ガス供給孔660、661、662から窒素ガスを供給する(ガス供給工程)。図8に矢印で示すように、ガス供給孔662から供給された窒素ガスは、ダミーシール部材67の孔672aの開口部6720aから第二セパレータ4Dと本体部66との間に流入する。また、セル2の冷却水供給孔12aおよび冷却水排出孔12bを通って、第一シール部材5Uと第一セパレータ4Uと第一治具60との間に区画される部分に流入する。図9に矢印で示すように、ガス供給孔660から供給された窒素ガスは、ダミーシール部材67の孔670aからセル2の空気供給孔10aに流入する。続いて、連通孔50Daの開口部500Daから第一セパレータ4Uと電極部材3との間に形成された流路に流入し、電極部材3の上面を流れる。そして、連通孔50Dbの開口部500Dbを通って空気排出孔10bに流入する。図10に矢印で示すように、ガス供給孔661から供給された窒素ガスは、ダミーシール部材67の孔671aからセル2の水素供給孔11aに流入する。続いて、連通孔51Daの開口部510Daから第二セパレータ4Dと電極部材3との間に形成された流路に流入し、電極部材3の下面を流れる。そして、連通孔51Dbの開口部510Dbを通って水素排出孔11bに流入する。
このようにして各流路に窒素ガスを充填し、充填された窒素ガスの圧力が1MPaになったらガス供給部65のバルブを締め窒素ガスの供給を停止する。それから1分間経過後に、封入した窒素ガスの圧力を圧力計650にて測定する(測定工程)。そして、窒素ガス圧の変化が0.5%以内(封入から1分経過後の窒素ガス圧が0.995MPa以上)であれば、シール性は良好と判定する。すなわち、第一シール部材5Uに欠けや剥がれなどの欠陥が無く、第二セパレータ4Dの下面に傷やへこみなどの欠陥が無いと判定する。ここで、窒素ガスは、本発明の「検査用ガス」の概念に含まれる。
[作用効果]
次に、本実施形態のシール検査装置およびシール検査方法の作用効果について説明する。本実施形態のシール検査装置6およびシール検査方法においては、セル2を一対の板状の治具60、61で挟持している。これにより、燃料電池1におけるセル2の積層状態を擬似的に形成している。このため、燃料電池1を構成した状態におけるセル2のシール性を直接的に検査することができる。
第二治具61と第二セパレータ4Dとの間には、ダミーシール部材67が介装されている。ダミーシール部材67は、自然状態において上下方向(厚さ方向)の断面形状が台形状のリップ部674を有している。すなわち、第二セパレータ4Dに接触するダミーシール部材67の上面675は、自然状態において平面状を呈している。ダミーシール部材67の自然状態の上下方向断面において、ダミーシール部材67の高さ(H)に対するリップ部674の上底の長さ(W)の比率(W/H)は、0.5である。このため、第二セパレータ4Dの下面に傷がある場合、ダミーシール部材67が傷に入り込みにくい。その結果、ダミーシール部材67によるシール性が低下する。したがって、第二セパレータ4Dの下面の傷を、シール性不良という形で検出することができる。このように、本実施形態のシール検査装置6およびシール検査方法によると、簡易かつ短時間に、第一シール部材5U、第二シール部材5Dの欠陥は勿論のこと、第二セパレータ4Dにおける微小な傷の有無をも検出することができる。したがって、セル2の品質を向上させることができる。
W/Hの値が0.5であることに加えて、セル2の組み付け時におけるダミーシール部材67の圧縮率は、30%である。このため、ダミーシール部材67が第二セパレータ4Dに弾接した時の反力が小さくなる。よって、第二セパレータ4Dの下面にへこみがある場合、ダミーシール部材67がへこみに入り込みにくい。その結果、ダミーシール部材67によるシール性が低下する。したがって、第二セパレータ4Dの下面のへこみを、シール性不良という形で検出することができる。このように、本実施形態のシール検査装置6およびシール検査方法によると、簡易かつ短時間に、第二セパレータ4Dにおけるへこみの有無をも検出することができる。
本実施形態においては、第一シール部材5Uとダミーシール部材67との材質を同じにした。したがって、シール検査時の状態を、セル2を積層した燃料電池1の状態に近づけることができる。したがって、燃料電池1により近い状態でシール性を検査することができる。
<第二実施形態>
本実施形態のシール検査装置およびシール検査方法と、第二実施形態のシール検査装置およびシール検査方法と、の相違点は、シール検査装置における第二治具の本体部に、ダミーシール部材の一部を収容する溝部が形成されている点である。ここでは、相違点についてのみ説明する。
図11に、第二治具の一部の厚さ方向断面図を示す。図11は、図6のVII−VII断面図である図7に対応している。図11中、図7と対応する部材については、同じ符号で示す。図11に示すように、第二治具61の本体部66の上面には、溝部663が凹設されている。溝部663は、セル2の第一シール部材5Uに対応する位置に形成されている。ダミーシール部材67は、台座部676と、リップ部677と、を有している。溝部663には、ダミーシール部材67の台座部676が収容されている。
リップ部677の断面形状は、上方に向かって幅が狭くなる台形状である。リップ部677の上面678は、平面状を呈している。リップ部677の上面678は、本発明の「接触面」の概念に含まれる。ダミーシール部材67の上下方向断面において、ダミーシール部材67の上下方向長さ(高さ:H)は、第一実施形態のダミーシール部材67よりも大きい。一方、第二治具61とセル2の第二セパレータ4Dとの間に介装される第二スペーサ63の上下方向長さ(高さ)は、第一実施形態と同じである。しかし、ダミーシール部材67の台座部676が溝部663に収容されているため、セル2の組み付け時におけるダミーシール部材67の圧縮率は、20%である。圧縮率は、上記式(I)により算出した値である。また、ダミーシール部材67の高さHに対するリップ部677の最小幅(上底の長さ:W)の比率(W/H)は、0.25である。
次に、本実施形態のシール検査装置およびシール検査方法の作用効果について説明する。本実施形態のシール検査装置およびシール検査方法は、構成が共通する部分については、第一実施形態のシール検査装置およびシール検査方法と、同様の作用効果を有する。本実施形態のシール検査装置およびシール検査方法においては、本体部66に溝部663を形成し、溝部663にダミーシール部材67の台座部676を収容した。これにより、第二スペーサ63の高さを変えることなく、すなわち、第二治具61と第二セパレータ4Dとの間の距離を変更することなく、ダミーシール部材67の高さを大きくすることができる。また、ダミーシール部材67の高さを大きくしても、シール検査時におけるダミーシール部材67の圧縮率を小さくすることができる。このように、本構成によると、ダミーシール部材67の高さを大きくし、かつ、圧縮率を小さくすることができるため、ダミーシール部材67が第二セパレータ4Dに弾接した時の反力をより小さくすることができる。したがって、第二セパレータ4Dの下面にへこみがある場合、ダミーシール部材67がへこみにより入り込みにくくなる。これにより、第二セパレータ4Dにおけるへこみの有無をより検出しやすくなる。
<その他>
以上、本発明のシール検査装置およびシール検査方法の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
シール検査する燃料電池の構成は上記実施形態に限定されない。例えば、電極部材を構成するアノード多孔質層、カソード多孔質層の構造は特に限定されない。上記実施形態のように、ガス拡散層のみの単層構造としてもよく、ガス拡散層およびガス流路層の二層構造としてもよい。セパレータの材質、形状も限定されない。
上記実施形態においては、第一シール部材、第二シール部材、ダミーシール部材を、いずれもEPDMをゴム成分とするソリッドゴムの架橋物製とした。しかしながら、第一シール部材、第二シール部材、ダミーシール部材のゴムの種類は特に限定されない。第一シール部材、第二シール部材、ダミーシール部材の材質は、全て異なってもよく、いずれか一つが異なっていてもよい。ソリッドゴムは、ゴム成分の他、架橋剤、架橋助剤、接着成分などを含んでいてもよい。好適なゴム成分としては、EPDMの他、エチレン−プロピレンゴム(EPM)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴム(H−NBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)などが挙げられる。好適な接着成分としては、レゾルシノール系化合物およびメラミン系化合物、シランカップリング剤などが挙げられる。
第一シール部材、第二シール部材の形状は特に限定されない。また、ダミーシール部材の形状としても、後の実施例に示す形状を含めて、種々の形状を採用することができる。例えば、リップ部の厚さ方向の断面形状は、台形状だけでなく、長方形状、幅が階段状に変化する形状などでもよい。また、ダミーシール部材は、台座部が無くリップ部のみからなるものでもよい。ダミーシール部材の寸法も特に限定されない。例えば、上記実施形態のように、台形状のリップ部を備える場合には、ダミーシール部材の厚さ方向断面において、ダミーシール部材の厚さ方向の長さHに対するリップ部の最小幅Wの比率(W/H)を、0.2以上2.0以下にすることが望ましい。W/Hの値が0.2未満の場合には、組み付け時の圧縮によりリップ部が倒れやすくなる。このため、所望のシール性を確保することが難しい。一方、W/Hの値が2.0を超えると、ダミーシール部材が傷に入り込みやすくなる。W/Hの値が0.5以下であるとより好適である。
燃料電池セルの組み付け時におけるダミーシール部材の圧縮率は、適宜決定すればよい。例えば、圧縮率を5%以上50%以下にすることが望ましい。圧縮率が5%未満の場合には、ダミーシール部材の反力によるシール性を確保することが難しい。一方、圧縮率が50%を超えると、ダミーシール部材の反力が大きくなり、ダミーシール部材がへこみに追従しやすくなる。より好適な圧縮率は40%未満である。
上記第二実施形態において、第二治具の本体部に形成する溝部の形状、寸法は特に限定されない。ダミーシール部材の形状、寸法に応じて、溝部の深さを適宜決定すればよい。
シール検査において供給する検査用ガスの種類は特に限定されない。検査用ガスの封入時の圧力、封入から圧力測定までの時間なども適宜決定すればよい。
次に、実施例を挙げて、本発明をより詳細に説明する。
<シール検査装置の構成>
第二治具のダミーシール部材が異なる七種類のシール検査装置を用いて、燃料電池セルのシール検査を行った。表1に、各シール検査装置におけるダミーシール部材の寸法と形状、第二治具の溝部の有無、および組み付け時のダミーシール部材の圧縮率を示す。
Figure 0006449055
表1中、実施例1〜3のシール検査装置は、上記第一実施形態に対応する。実施例1〜3のダミーシール部材の寸法と形状については、前出の図7を参照する。実施例4〜6のシール検査装置は、上記第二実施形態に対応する。実施例4〜6のダミーシール部材の寸法と形状、および第二治具の溝部の寸法については、前出の図11を参照する。実施例1〜6のシール検査装置は、本発明のシール検査装置に含まれる。比較例1のシール検査装置は、上記第一実施形態に対応する。但し、比較例1のダミーシール部材は、上記第一実施形態に示したセル2の第一シール部材5Uと同じである。すなわち、比較例1のシール検査装置においては、燃料電池セルの第一シール部材を、第二治具のダミーシール部材として用いている。比較例1のダミーシール部材の寸法と形状については、前出の図4を参照する。
ダミーシール部材については、以下の(A)〜(F)の原料を混練したゴム材料を、ステンレス鋼製の板状の本体部の表面に配置して架橋することにより製造した(燃料電池セルの第一シール部材、第二シール部材についても同じゴム材料で製造されている)。
(A)ゴム成分:EPDM(JSR(株)製「JSR EP27」)。
(B)架橋剤:パーオキシエステル(日油(株)製「パーブチル(登録商標)I」(t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート))。
(C)架橋助剤:マレイミド化合物(大内新興化学工業(株)製「バルノック(登録商標)PM」)。
(D)接着成分:シランカップリング剤(信越化学工業(株)製「KBM403」(3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン))。
(E)軟化剤:パラフィン系プロセスオイル(出光興産(株)製「ダイアナ(登録商標)プロセスオイルPW380」)。
(F)補強剤:カーボンブラック(キャボットジャパン(株)製「ショウブラック(登録商標)IP200」)。
<シール検査方法>
上記実施形態に示したように、シール検査装置に燃料電池セルを組み付けて、シール検査を行った。燃料電池セルとしては、第二セパレータの傷、へこみの有無が異なる(1)〜(3)の三種類を使用した。
(1)標準品:第二セパレータの下面(ダミーシール部材と接触する側の表面、以下同じ)に、傷およびへこみが無いもの。
(2)傷発生品:第二セパレータの下面に、幅25μm、深さ50μmの傷が有るもの。
(3)へこみ発生品:第二セパレータの下面に、幅1mm、深さ50μmのへこみが有るもの。
以下に、シール検査方法を説明する(符号は前出図5、図8〜図10参照)。まず、ガス供給部65のバルブを開けて、第二治具61のガス供給孔660、661、662から窒素ガスを供給し、セル2の反応ガス流路、第一シール部材5Uと第一セパレータ4Uと第一治具60との間に区画される部分、ダミーシール部材67と第二セパレータ4Dと本体部66との間に区画される部分に、窒素ガスを充填した。そして、充填された窒素ガスの圧力が1MPaになったら窒素ガスの供給を停止した。それから1分間経過後に、封入した窒素ガスの圧力を圧力計650にて測定した。
使用した燃料電池セルごとに、窒素ガス圧の変化を以下の三段階で評価した。
(1)標準品
判定A(シール性良好):窒素ガス圧の変化が0.5%以内。
判定B(シール性やや不良):窒素ガス圧の変化が0.5%以上1.0%以内。
判定C(シール性不良):窒素ガス圧の変化が1.0%以上。
(2)傷発生品
判定A(シール性不良):窒素ガス圧の変化が1.0%以上。
判定B(シール性やや不良):窒素ガス圧の変化が0.5%以上1.0%以内。
判定C(シール性良好):窒素ガス圧の変化が0.5%以内。
(3)へこみ発生品
判定A(シール性不良):窒素ガス圧の変化が1.0%以上。
判定B(シール性やや不良):窒素ガス圧の変化が0.5%以上1.0%以内。
判定C(シール性良好):窒素ガス圧の変化が0.5%以内。
<検査結果>
シール検査の結果を、先の表1にまとめて示す。表1に示すように、標準品のシール性は、実施例1〜6および比較例1のシール検査装置のいずれを使用してもA判定であった。すなわち、第二セパレータに傷やへこみが無い標準品においては、第一シール部材、第二シール部材、およびダミーシール部材によるシール性は良好と判定された。
一方、傷発生品のシール性は、実施例1〜6のシール検査装置を使用するとAまたはB判定であるのに対して、比較例1のシール検査装置を使用するとC判定になった。すなわち、実施例1〜6のシール検査装置によると、第二セパレータの傷を、シール性不良、やや不良という形で検出することができ、傷発生品と標準品とを識別することができた。
また、へこみ発生品のシール性は、実施例4〜6のシール検査装置を使用するとAまたはB判定であるのに対して、実施例1〜3および比較例1のシール検査装置を使用するとC判定になった。すなわち、実施例4〜6のシール検査装置によると、へこみ発生品と標準品とを識別することができた。実施例4〜6のシール検査装置においては、第二治具の本体部にダミーシール部材の台座部を収容する溝部が形成されている。このため、第二治具と第二セパレータとの間の距離が実施例1〜3のシール検査装置と同じでも、リップ部の高さ(ダミーシール部材の高さ)を大きくしつつ圧縮率を40%未満に小さくすることができた。その結果、ダミーシール部材が第二セパレータに弾接した時の反力が小さくなり、第二セパレータのへこみを、シール性不良、やや不良という形で検出することができた。
このように、本発明のシール検査装置およびシール検査方法によると、簡易かつ短時間に、燃料電池セルの第一シール部材、第二シール部材の欠陥だけでなく、第二セパレータにおける微小な傷やへこみの有無を検出することができることが確認された。
1:燃料電池、2:セル(燃料電池セル)、3:電極部材、4U:第一セパレータ、4D:第二セパレータ、5U:第一シール部材、5D:第二シール部材、6:シール検査装置、10a:空気供給孔、10b:空気排出孔、11a:水素供給孔、11b:水素排出孔、12a:冷却水供給孔、12b:冷却水排出孔、13、14:エンドプレート、40Ua、40Ub、40Da、40Db、41Ua、41Ub、41Da、41Db、42Ua、42Ub、42Da、42Db:連通孔、43U、43D:凹凸部、50Ua、50Ub、50Da、50Db、51Ua、51Ub、51Da、51Db、52Ua、52Ub、52Da、52Db:連通孔、53U:台座部、54U:リップ部、55U:第一山部、56U:第二山部、60:第一治具、61:第二治具、62:第一スペーサ、63:第二スペーサ、64:第三スペーサ、65:ガス供給部、66:本体部、67:ダミーシール部材、500Da、500Db、510Da、510Db、520Ua、520Ub:開口部、650:圧力計、660、661、662:ガス供給孔、663:溝部、670a、670b、671a、671b、672a、672b:孔、673:台座部、674:リップ部、675:上面(接触面)、676:台座部、677:リップ部、678:上面(接触面)、R1:第一山部の曲率半径、R2:第二山部の曲率半径。

Claims (7)

  1. 膜電極接合体を有する電極部材と、該電極部材の厚さ方向両面に配置される第一セパレータおよび第二セパレータと、該第一セパレータの厚さ方向一面に枠状に配置され、相手側部材に弾接することにより自身と該相手側部材との間に区画される所定部分を封止する第一シール部材と、該第一セパレータおよび該第二セパレータとの間において該電極部材の周縁部を封止する第二シール部材と、を備える燃料電池セルのシール検査装置であって、
    該第一シール部材を介して該第一セパレータの該一面側に配置される板状の第一治具と、
    該第二セパレータの厚さ方向一面側に配置され該第一治具と共に該燃料電池セルを圧縮した状態で挟持する板状の第二治具と、
    該第一治具と該第二治具との間に検査用ガスを供給するガス供給部と、
    を備え、
    該第二治具は、板状の本体部と、該本体部の厚さ方向一面において該燃料電池セルの該第一シール部材に対応する位置に配置され、該第二セパレータに弾接することにより自身と該第二セパレータとの間に区画される所定部分を封止するダミーシール部材と、を有し、該第二セパレータに接触する該ダミーシール部材の接触面は、自然状態において平面状を呈しており、
    該第一治具と該第二治具との間に封入された該検査用ガスの圧力の経時変化に基づいて該燃料電池セルのシール性を判定することを特徴とする燃料電池セルのシール検査装置。
  2. 自然状態において、前記ダミーシール部材は、前記第二セパレータとの前記接触面を有し、厚さ方向の断面形状が該接触面に向かって幅が狭くなる台形状のリップ部を備える請求項1に記載の燃料電池セルのシール検査装置。
  3. 自然状態の前記ダミーシール部材の厚さ方向断面において、該ダミーシール部材の厚さ方向の長さHに対する前記リップ部の最小幅Wの比率(W/H)は、0.2以上2.0以下である請求項2に記載の燃料電池セルのシール検査装置。
  4. 前記燃料電池セルの組み付け時における前記ダミーシール部材の圧縮率は、5%以上50%以下である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料電池セルのシール検査装置。
  5. 前記第二治具の前記本体部は、前記ダミーシール部材の一部を収容する溝部を有する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の燃料電池セルのシール検査装置。
  6. 前記ダミーシール部材は、前記第一シール部材と同じ材料から形成される請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の燃料電池セルのシール検査装置。
  7. 膜電極接合体を有する電極部材と、該電極部材の厚さ方向両面に配置される第一セパレータおよび第二セパレータと、該第一セパレータの厚さ方向一面に枠状に配置され、相手側部材に弾接することにより自身と該相手側部材との間に区画される所定部分を封止する第一シール部材と、該第一セパレータおよび該第二セパレータとの間において該電極部材の周縁部を封止する第二シール部材と、を備える燃料電池セルのシール検査方法であって、
    板状の第一治具を該第一シール部材を介して該第一セパレータの該一面側に配置し、板状の第二治具を該第二セパレータの厚さ方向一面側に配置して、該第一治具と該第二治具とにより該燃料電池セルを圧縮した状態で挟持する組み付け工程と、
    該第一治具と該第二治具との間に検査用ガスを供給するガス供給工程と、
    該第一治具と該第二治具との間に封入された該検査用ガスの圧力の経時変化を測定する測定工程と、
    を有し、
    該第二治具は、板状の本体部と、該本体部の厚さ方向一面において該燃料電池セルの該第一シール部材に対応する位置に配置され、該第二セパレータに弾接することにより自身と該第二セパレータとの間に区画される所定部分を封止するダミーシール部材と、を有し、該第二セパレータに接触する該ダミーシール部材の接触面は、自然状態において平面状を呈することを特徴とする燃料電池セルのシール検査方法。
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