JP6642121B2 - セルモジュールのリーク検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セルモジュールのリーク検査方法に関する。
従来、複数の燃料電池セルを積層し、積層された複数の燃料電池セル(セルモジュール)に対して押圧手段によって圧縮荷重を付与した状態でリーク検査を行う技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2002―216834号公報
従来の技術においては、押圧手段によって大きな圧縮荷重が燃料電池セルの電極部に繰り返し付与されることで、リーク検査後の燃料電池セルの発電性能が低下するおそれがあった。よって、リーク検査方法において、リーク検査後における燃料電池セルの発電性能の低下を抑制できる技術が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[形態1]
セルモジュールのリーク検査方法であって、
中心領域に電極部を備える燃料電池セルを準備する工程と、
複数の前記燃料電池セルを積層したセルモジュールにおける前記燃料電池セルの積層方向の両端に、前記積層方向から見た場合において、前記電極部と重ならず、前記電極部よりも外周側の領域において前記セルモジュールと接触するように、一対のシールプレートを配置する配置工程と、
前記配置工程の後に、前記積層方向において前記一対のシールプレートおよび前記セルモジュールを挟むように一対のプレッシャープレートを配置した状態で、前記一対のプレッシャープレートを介して前記積層方向に複数回の圧縮荷重を前記セルモジュールおよび前記一対のシールプレートに付与する加圧工程と、
前記加圧工程の後に、前記セルモジュールにガスを供給して前記セルモジュールのシール性を検査するリーク検査工程と、を有する、セルモジュールのリーク検査方法。
この形態によれば、加圧工程の際に電極部に付与される圧縮荷重を低減できるので、リーク検査後の燃料電池セルの発電性能が低下することを抑制できる。
(1)本発明の一形態によれば、セルモジュールのリーク検査方法が提供される。このセルモジュールのリーク検査方法は、中心領域に電極部を備える燃料電池セルを準備する工程と、複数の前記燃料電池セルを積層したセルモジュールにおける前記燃料電池セルの積層方向の両端に、前記積層方向から見て前記電極部よりも外周側の領域において前記セルモジュールと接触するように、一対のシールプレートを配置する配置工程と、前記配置工程の後に、前記積層方向において前記一対のシールプレートおよび前記セルモジュールを挟むように一対のプレッシャープレートを配置した状態で、前記一対のプレッシャープレートを介して前記積層方向に複数回の圧縮荷重を前記セルモジュールおよび前記一対のシールプレートに付与する加圧工程と、前記加圧工程の後に、前記セルモジュールにガスを供給して前記セルモジュールのシール性を検査するリーク検査工程と、を有する。この形態によれば、加圧工程の際に電極部に付与される圧縮荷重を低減できるので、リーク検査後の燃料電池セルの発電性能が低下することを抑制できる。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現可能であり、例えば、セルモジュールまたは燃料電池セルのリーク検査時に用いるシールプレート、リーク検査方法を経たセルを複数積層したセルモジュール等の形態で実現することができる。
実施形態における燃料電池システムの概略構成を示す説明図である。 燃料電池セルを第2のセパレータ側から見たときの図である。 リーク検査装置について説明するための図である。 第1のシールプレートを説明するための図である。 第2のシールプレートを説明するための図である。 リーク検査方法の処理フローである。 参考例の第1のシールプレートを説明するための図である。 参考例の第2のシールプレートを説明するための図である。 良品セルとして出荷されるセルの性能評価試験の結果を示す図である。
A.実施形態:
図1は、実施形態における燃料電池システム1の概略構成を示す説明図である。図2は、燃料電池セル10を第2のセパレータ150側から見たときの図である。図2には、電極部130の外縁を点線で示している。
燃料電池システム1(図1)は、燃料電池スタック300を備えている。燃料電池スタック300は、エンドプレート310Aと、絶縁板320Aと、集電板330Aと、複数の燃料電池セル(以下、単に「セル」とも呼ぶ)10から構成されたセルモジュール20と、集電板330Bと、絶縁板320Bと、エンドプレート310Bとが、この順に積層されたスタック構造を有している。なお、セル10の積層方向は、紙面左右方向となっている。
燃料電池スタック300には、高圧水素を貯蔵した水素タンク350から、シャットバルブ351、レギュレータ352、配管353を介して、燃料ガスとしての水素が供給される。燃料電池スタック300において利用されなかった燃料ガス(アノードオフガス)は、排出配管363を介して燃料電池スタック300の外部に排出される。なお、燃料電池システム1は、アノードオフガスを配管353側に再循環させる再循環機構を有するとしてもよい。燃料電池スタック300には、エアポンプ360および配管361を介して、酸化剤ガスとしての空気が供給される。燃料電池スタック300において利用されなかった酸化剤ガス(カソードオフガス)は、排出配管354を介して燃料電池スタック300の外部に排出される。なお、燃料ガスおよび酸化剤ガスは、反応ガスとも呼ばれる。
さらに、燃料電池スタック300には、燃料電池スタック300を冷却するため、ウォーターポンプ371および配管372を介して、ラジエータ370により冷却された冷却媒体が供給される。燃料電池スタック300から排出された冷却媒体は、配管373を介してラジエータ370に循環する。冷却媒体としては、例えば、水、エチレングリコール等の不凍水、空気などが用いられる。本例では、冷却媒体として水(「冷却水」とも呼ぶ)が用いられる。
セルモジュール20(図1)は、積層された複数の燃料電池セル10(単に「セル10」とも呼ぶ)を備える。複数のセル10の積層方向は、セル10の面内方向と直交する方向であり紙面左右方向である。セル10は、膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)である板状の電極部130と、電極部130の面内方向における外周部(周縁部)に接着されたシール部材120と、電極部130とシール部材120とを積層方向両側から挟むように配置された第1のセパレータ140と第2のセパレータ150とを備える。
電極部130は、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)131と、MEA131の両面に配置された一対のガス拡散層132,133と、を備える。電極部130は、平面視において外形が矩形状である。MEA131は、電解質膜138と、電解質膜138の両面に配置された電極137,139とを有する。電解質膜138は平面視において、外形が矩形状である。電極137はアノード側の電極(アノード側電極)であり、電解質膜138の一方の面に配置されている。電極139はカソード側の電極(カソード側電極)であり、電解質膜138の一方の面とは反対側の他方の面に配置されている。第2のセパレータ150はアノード側のセパレータ(アノード側セパレータ)であり、電極部130側の面に筋状の複数の燃料ガス流路152を備え、電極部130と反対側の面に筋状の複数の冷却媒体分配流路154を備える。第1のセパレータ140はカソード側のセパレータ(カソード側セパレータ)であり、電極部130側の面に筋状の複数の酸化剤ガス流路142を備える。
シール部材120は、電極部130の平面視における周縁部(外周部)に配置される。シール部材120は、合成樹脂製である。シール部材120は、フィルム状かつ枠状である。シール部材120は、枠状の内側に電極部130が配置された状態で電極部130の周縁部と接合している。
以上のように、セル10は、平面視において中央領域に電極部130が配置され、電極部130の外周側にシール部材120が配置されている。
図2に示すように、セル10は、厚み方向に貫通する複数の開口HM1〜HM6を有する。複数の開口HM1〜HM6は、積層方向から見て電極部130よりも外周側の位置に形成されている。また、複数の開口HM1〜HM6は、第1のセパレータ140、第2のセパレータ150、および、シール部材120に形成されている。各セル10の開口HM1〜HM6が積層方向に重なることで、流体を流通させるマニホールドM1〜M6(図1)を形成する。具体的には、開口HM1がマニホールドM1を構成し、開口HM2がマニホールドM2を構成し、開口HM3がマニホールドM3を構成し、開口HM4がマニホールドM4を構成し、開口HM5がマニホールドM5を構成し、開口HM6がマニホールドM6を構成する。
マニホールドM1〜M6(図1)はそれぞれ、積層方向に延びる。マニホールドM1は、燃料ガスをセルモジュール20内に流入させるための燃料ガス入口マニホールドである。マニホールドM2は、酸化剤ガスをセルモジュール20内に流入させるための酸化剤ガス入口マニホールドである。マニホールドM3は、冷却水などの冷却媒体をセルモジュール20内に流入させるための冷却媒体入口マニホールドである。マニホールドM4は、燃料ガスをセルモジュール20から外部に排出するための燃料ガス出口マニホールドである。マニホールドM5は、酸化剤ガスをセルモジュール20の外部に排出するための酸化剤ガス出口マニホールドである。マニホールドM6は、冷却媒体をセルモジュール20の外部に排出するための冷却媒体出口マニホールドである。
燃料電池システム1としてセル10が組み付けられる前には、セル10のリーク検査が行なわれる。リーク検査は、セルモジュール20の各セル10の内部から外部に流体(例えば、気体)が漏出するか否かを検知するための検査である。リーク検査によって、シール性が高いセル(良品セル)10が選別されて燃料電池システム1として組み付けられる。
図3は、リーク検査装置について説明するための図である。図4は、第1のシールプレート31を説明するための図である。図4には、リーク検査時における電極部130の輪郭を点線で示している。図5は、第2のシールプレート32を説明するための図である。図5には、リーク検査時における電極部130の輪郭を点線で示している。
リーク検査装置90(図3)は、一対のシールプレート31,32と、一対のプレッシャープレート41,42と、固定治具97と、押圧機構99と、検査ガス供給機構200と、を備える。
一対のシールプレート31,32は、リーク検査時においてプレッシャープレート41,42とセルモジュール20との間をシールして、検査ガスがプレッシャープレート41,42とセルモジュール20との間から漏れ出すことを防止する。一対のシールプレート31,32は、ステンレス鋼や銅などの剛性の高い部材で形成されている。一対のシールプレート31,32は、セルモジュール20のうち積層方向の両端に配置される。一対のシールプレート31,32のうち、一方を「第1のシールプレート31」とも呼び、他方を「第2のシールプレート32」とも呼ぶ。
第1のシールプレート31は、セルモジュール20のうち積層方向における一方の端に位置するセル10と接触する。第2のシールプレート32は、セルモジュール20のうち積層方向における他方の端に位置するセル10と接触する。第1のシールプレート31および第2のシールプレート32の詳細構成は後述する。
一対のプレッシャープレート41,42は、リーク検査時において、セルモジュール20に対して圧縮荷重を付与するための部材である。一対のプレッシャープレート41,42は、一対のシールプレート31,32およびセルモジュール20を挟むように配置される。一対のプレッシャープレート41,42は、ステンレス鋼などの剛性の高い部材で形成されている。一対のプレッシャープレート41,42は板状の部材である。一対のプレッシャープレート41,42のうち、一方のプレッシャープレート41を「第1のプレッシャープレート41」とも呼び、他方のプレッシャープレート42を「第2のプレッシャープレート42」とも呼ぶ。
第1のプレッシャープレート41には、リーク検査の際に、セルモジュール20内に供給される検査ガスを流通させる開口EM1〜EM3が形成されている。第1のプレッシャープレート41がリーク検査の際に積層されたときには、積層方向から見た場合に、開口EM1はマニホールドM1と重なり、開口EM2はマニホールドM2と重なり、開口EM3はマニホールドM3と重なる。また第1のプレッシャープレート41は、検査ガスを排出するための開口EM4〜EM6を有する。第1のプレッシャープレート41がリーク検査の際に積層されたときには、積層方向から見た場合に、開口EM4はマニホールドM4と重なり、開口EM5はマニホールドM5と重なり、開口EM6はマニホールドM6と重なる。なお、第2のプレッシャープレート42には、開口EM1〜EM6は形成されていない。
第1のシールプレート31(図4)は、平面視において枠状である。つまり、第1のシールプレート31は、中央領域がくり抜かれた形状である。第1のシールプレート31は、リーク検査の際には、枠状の第1のシールプレート31よりも内側(中央側)に電極部130が位置するように配置される。つまり、第1のシールプレート31は、リーク検査の際には、積層方向から見た場合において、電極部130とは重ならず、電極部130よりも外周側の領域に配置される。
第1のシールプレート31は、リーク検査の際に、セルモジュール20のマニホールドM1〜M3を流通するガス(検査ガス)を流通させるための開口DM1〜DM3を有する。第1のシールプレート31がリーク検査の際に積層されたときには、積層方向に見た場合に、開口DM1はマニホールドM1と重なり、開口DM2はマニホールドM2と重なり、開口DM3はマニホールドM3と重なる。また、第1のシールプレート31は、リーク検査の際にマニホールドM1〜M3を介してセルモジュール20内に流入した検査ガスを排出するための開口DM4〜DM6を有する。第1のシールプレート31がリーク検査の際に積層されたときには、積層方向に見た場合に、開口DM4はマニホールドM4と重なり、開口DM5はマニホールドM5と重なり、開口DM6はマニホールドM6と重なる。
第2のシールプレート32(図5)は、開口DM1〜DM6を有さない点で第1のシールプレート31と異なる。第2のシールプレート32は平面視において枠状である。つまり、第2のシールプレート32は、中央領域がくり抜かれた形状である。第2のシールプレート32は、リーク検査の際には、枠状の第2のシールプレート32よりも内側(中央側)に電極部130が位置するように配置される。つまり、第2のシールプレート32は、リーク検査の際には、積層方向から見た場合において、電極部130とは重ならず、電極部130よりも外周側の領域に配置される。
固定治具97(図3)は、台座975と、複数のガイドレール971とを有する。台座975は、第2のプレッシャープレート42に当接し、第2のプレッシャープレート42の変位を抑制する。複数のガイドレール971は、台座975から積層方向に延びる。複数のガイドレール971は、セル10を積層する際に、セル10の側面に当たってセル10をガイドする。ガイドレール971によって、セル10を積層していくときのセル10の積層方向と直交する方向の変位を規制できる。図示は省略しているが、ガイドレール971は、紙面手前側と紙面奥側にも配置されている。
検査ガス供給機構200は、ガスタンク210と、ガス供給配管240と、制御部250とを備える。ガスタンク210は、セルモジュール20に供給される検査ガスが収容されている。ガスタンク210には、大気圧よりも高い圧力(高圧)の検査ガスが収容されている。本実施形態では、検査ガスとしてヘリウムガスが用いられている。ガス供給配管240は、ガスタンク210に収容された検査ガスをセルモジュール20のマニホールドM1,M2,M3に供給するための流路である。ガス供給配管240の一端はガスタンク210に接続され、他端側は3本に分岐され、分岐された配管は第1のプレッシャープレート41の開口EM1,EM2,EM3に接続されている。
ガス供給配管240には、バルブ230と、圧力センサ220が配置されている。バルブ230の開閉によってガスタンク210の検査ガスのセルモジュール20への供給およガス供給の停止が制御される。圧力センサ220は、バルブ230よりも下流側(セルモジュール20側)に配置され、ガス供給配管240内の圧力を検出する。
制御部250は、圧力センサ220が検出した圧力(検出圧力値)に基づいてセルモジュール20のシール性を検査するリーク検査工程を実行する。リーク検査工程の詳細については後述する。
押圧機構99は、プレッシャープレート41に接続されている。押圧機構99が有するシリンダを進退させることで、プレッシャープレート41に対してセルモジュール20を圧縮する方向に荷重を付与や、荷重の付与を解除する。
図6は、リーク検査方法の処理フローである。リーク検査方法では、まず、中心領域に電極部130を備えるセル10を準備する(ステップS10)。次に、配置工程が行われる(ステップS20)。配置工程では、リーク検査装置90の固定治具97(図3)に、第2のプレッシャープレート42,第2のシールプレート32,セルモジュール20,第1のシールプレート31,第1のプレッシャープレート41をこの順番で積層する。この場合、積層方向から見て、電極部130よりも外周側の領域においてセルモジュール20と接触するように、一対のシールプレート31,32を配置する。
配置工程の後に、加圧工程が行われる(ステップS30)。加圧工程では、積層方向において一対のシールプレート31,32およびセルモジュール20を配置した状態で、積層方向に複数回(β回)の荷重圧縮(αkN)を一対のプレッシャープレート41,42を介してセルモジュール20および一対のシールプレート31,32に付与する。本実施形態における加圧工程では、押圧機構99のシリンダを進退させることで、圧縮荷重をセルモジュール20および一対のシールプレート31,32に複数回付与する。複数回に分けて繰り返し圧縮荷重をセルモジュール20に付与するのは、セルモジュール20の耐久性を後述のリーク検査工程で評価するためである。
次に、制御部250は、リーク検査工程を実行し、セルモジュール20から検査ガスがリークしているか否かを検査する(ステップS40)。リーク検査工程は、バルブ230を開いて検査ガスをガスタンク210からセルモジュール20に供給して、供給した検査ガスに基づいてセルモジュール20のシール性を検査することで行われる。具体的には、以下の手順でリーク検査工程は実行される。なお、リーク検査工程は、押圧機構99によって一対のプレッシャープレート41,42を介してセルモジュール20および一対のシールプレート31,32に圧縮荷重を付与した状態で実行される。この圧縮荷重の付与は、加圧工程で複数回(β回)付与される圧縮荷重の最後(β回目)の付与によって行なわれる。
リーク検査工程は、まず、バルブ230を開く前に、第1のプレッシャープレート41のうち、検査ガスを排出するための開口EM4〜EM6を板部材などで封止する。次に、バルブ230を開いて所定圧の検査ガスを、ガス供給配管240を介してマニホールドM1,M2,M3に供給する。次いでバルブ230を閉じる。制御部250は、バルブ230を閉じた時点から所定時間経過後の圧力センサ220が検出した圧力値(判定圧力値)が、バルブ230を閉じた時点における圧力値(基準圧力値)よりも所定の閾値以上だけ低下しているか否かを判定する。判定圧力値が基準圧力値よりも所定の閾値以上だけ低下している場合は、制御部250は、セルモジュール20のシール性が低く検査ガスのリークが生じていると判定する。すなわち、検査ガスのリークが生じているセルモジュール20には、耐久性が低いセル10が含まれていることになる。一方で、制御部250は、判定圧力値が、基準圧力値よりも所定の閾値以上だけ低下していない場合は、セルモジュール20のシール性が高く、検査ガスのリークが生じていないと判定する。ステップS40のリーク検査工程の後に、開口EM4〜EM6が開放されてセルモジュール20内の検査ガスが外部に排出される。
制御部250がセルモジュール20にリークがあると判定した場合は(ステップS40:YES)、検査ガスが外部に漏れ出しているセル10であるリークセルを特定する(ステップS50)。リークセルの特定は、以下の方法で行われる。すなわち、リークがあると判定されたセルモジュール20のセル10ごとに、リーク検査装置90を用いたリーク検査工程を実行する。そして、バルブ230を閉じた時点から所定時間経過後の圧力センサ220が検出した圧力値が、バルブ230を閉じた時点の圧力値よりも所定の閾値以上だけ低下している場合は、検査対象のセル10がリークセルとして特定される。
制御部250がセルモジュール20にリークがないと判定した場合は(ステップS40:NO)、セルモジュール20の各セル10はシール性が高いと判定して処理を終了する。なお、リークセル以外のセル10は、シール性が高い良品セルとして出荷される。
図7は、参考例の第1のシールプレート31aを説明するための図である。図8は、参考例の第2のシールプレート32aを説明するための図である。図7および図8には、リーク検査時における電極部130の輪郭を点線で示している。第1のシールプレート31aと、第1のシールプレート31(図4)との違いは、第1のシールプレート31aが枠状ではなく中央領域がくり抜かれていない点である。第2のシールプレート32aと、第2のシールプレート32(図5)との違いは、第2のシールプレート32aが枠状ではなく中央領域がくり抜かれていない点である。
図9は、良品セルとして出荷されるセル10の性能評価試験の結果を示す図である。実施例1は、図4および図5に示す第1のシールプレート31および第2のシールプレート32を用いて図6に示すシール検査方法を実行した際に、検査ガスのリークが発生したかったセル(良品セル)10についての性能評価試験の結果である。参考例1は、図4に示す第1のシールプレート31と図8に示す第2のシールプレート32aを用いて図6に示すシール検査方法を実行した際に、検査ガスのリークが発生しなかったセル(良品セル)10についての性能評価試験の結果である。参考例2は、図7に示す第1のシールプレート31aと図8に示す第2のシールプレート32aを用いて図6に示すシール検査方法を実行した際に、検査ガスのリークが発生しなかったセル(良品セル)10についての性能評価試験の結果である。
実施例1、参考例1、および、参考例2において、ステップS30における荷重圧縮を付与する回数(締結回数)は、10回,20回、30回、40回、50回、60回と異なる回数組とした。つまり、複数の締結回数に分けて、図6に示すリーク検査方法を実行した。また、ステップS30における圧縮荷重は、10kNとした。また、ステップS20において、積層されるセルモジュール20のセル10の枚数は20枚とした。また、発電性能評価は、ステップS30における締結回数ごとに、リーク検査方法においてシール性が高いと判定されたセル(良品セル)10を用いて発電性能評価を行なった。具体的には、良品セル10を20枚積層した燃料電池スタック300(図1)を有する燃料電池システム1を用いて、燃料電池スタック300から得られる電力量(kw)を発電性能を示す指標とした。
図9に示すように、実施例1では、リーク検査時の締結回数によらず、一定の電力量を得ることができた。一方で、参考例2,3では、リーク検査時の締結回数が増えるに従い、電力量が低下した。すなわち、実施例1では、セル10の発電性能の低下を抑制できた。実施例1では、リーク検査時において、積層方向から見て電極部130と重ならない一対のシールプレート31,32を用いている。これにより、加圧工程の際に、電極部130に付与される圧縮荷重を低減できるので、セル10の発電性能(電力量)が低下することを抑制できる。
B.変形例:
上記実施形態では、リーク検査工程は、圧力センサ220の圧力値に基づいてセルモジュール20から検査ガスがリークしているか否かを検査していたが、これに限定されるものではない。例えば、圧力センサ220に代えて各セル10の近傍に配置された検査ガスの濃度を検出するガスセンサーの検出値に基づいてセルモジュール20の各セル10から検査ガスがリークしているか否かを検査してもよい。また、リークセルの特定は、ガスセンサーの検出値に基づいて行っても良い。
本発明は、上述の実施形態や実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…燃料電池システム
10…燃料電池セル
20…セルモジュール
31,31a…第1のシールプレート
32,32a…第2のシールプレート
41…第1のプレッシャープレート
42…第2のプレッシャープレート
90…リーク検査装置
97…固定治具
99…押圧機構
120…シール部材
130…電極部
132…ガス拡散層
137,139…電極
138…電解質膜
140…第1のセパレータ
142…酸化剤ガス流路
150…第2のセパレータ
152…燃料ガス流路
154…冷却媒体分配流路
200…検査ガス供給機構
210…ガスタンク
220…圧力センサ
230…バルブ
240…ガス供給配管
250…制御部
300…燃料電池スタック
310…エンドプレート
320…絶縁板
330…集電板
350…水素タンク
351…シャットバルブ
352…レギュレータ
353…配管
354…排出配管
360…エアポンプ
361…配管
363…排出配管
370…ラジエータ
371…ウォーターポンプ
372…配管
373…配管
971…ガイドレール
DM1〜DM6…開口
EM1〜EM6…開口
HM1〜HM6…開口
M1〜M6…マニホールド

Claims (1)

  1. セルモジュールのリーク検査方法であって、
    中心領域に電極部を備える燃料電池セルを準備する工程と、
    複数の前記燃料電池セルを積層したセルモジュールにおける前記燃料電池セルの積層方向の両端に、前記積層方向から見た場合において、前記電極部と重ならず、前記電極部よりも外周側の領域において前記セルモジュールと接触するように、一対のシールプレートを配置する配置工程と、
    前記配置工程の後に、前記積層方向において前記一対のシールプレートおよび前記セルモジュールを挟むように一対のプレッシャープレートを配置した状態で、前記一対のプレッシャープレートを介して前記積層方向に複数回の圧縮荷重を前記セルモジュールおよび前記一対のシールプレートに付与する加圧工程と、
    前記加圧工程の後に、前記セルモジュールにガスを供給して前記セルモジュールのシール性を検査するリーク検査工程と、を有する、セルモジュールのリーク検査方法。
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