JP4830378B2 - 燃料電池及び燃料電池製造方法 - Google Patents

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本発明は、燃料電池に関し、特に、セパレータが複数の金属プレートを溶接した構成である場合において、燃料電池に供給される流体の漏れを抑制する技術に関する。
従来から、略平板状の膜電極複合体(MEA:Membrane-Electrode Assembly )及びセパレータを主要な構成要素とし、これら膜電極複合体及びセパレータを積層して、積層方向に締結する、いわゆるスタック構造の燃料電池が開発されている。かかるセパレータとして、複数の金属プレートが積層された構成のセパレータが提案されている(下記特許文献1参照)。
特開平2004−6104号公報
このようなスタック構造のセパレータにおいて、複数の金属プレート間の接合に接着剤を用いる場合がある。この場合、接着剤によりセパレータの厚みが増したり、金属プレート同士を直接接触させた場合に比べて熱伝導率が低下するといった問題があった。
かかる問題を解決するために、複数の金属プレート間を溶接により接合する方法が考えられる。しかしながら、溶接により接合する場合には、レーザ光や電子ビーム等を照射した部分が歪むために、シール性が低下して、燃料電池に供給される燃料ガスや酸化剤ガス等の流体が漏れるという問題が発生し得る。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、複数の金属プレートを溶接して構成されたセパレータを備える燃料電池において、燃料電池に供給される流体の漏れを抑制する技術を提供することを目的とする。
前述の課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の燃料電池は、セパレータと膜電極複合体とが交互に積層された構成を有する燃料電池であって、前記セパレータの前記膜電極複合体と対向する面に当接するシール部と、前記膜電極複合体と前記セパレータとを厚さ方向に連通する、前記燃料電池に供給される所定の流体の供給口と、前記膜電極複合体と前記セパレータとを厚さ方向に連通する、前記所定の流体の排出口と、を備え、前記セパレータは、前記膜電極複合体の第1の電極との対向面を有する金属製の第1の電極対向プレートと、前記膜電極複合体の第2の電極との対向面を有する金属製の第2の電極対向プレートと、前記第1の電極対向プレート及び前記第2の電極対向プレートに挟持される金属製の中間プレートと、を所定の溶接ラインに沿って溶接することにより構成されており、前記シール部は、前記セパレータに当接することにより前記燃料電池に供給される前記所定の流体の漏れを抑制するように構成されたシールラインを有し、前記シールライン及び前記所定の溶接ラインは、所定の位置関係となるように配置されており、前記中間プレートは、厚さ方向に貫通し、前記供給口と連通する供給流路形成部と、厚さ方向に貫通し、前記排出口と連通する排出流路形成部と、を有し、前記第1の電極対向プレート及び前記第2の電極対向プレートは、それぞれ、前記供給口の一部を形成する第1の供給口形成部と、前記排出口の一部を形成する第1の排出口形成部と、厚さ方向に貫通し、前記供給流路形成部と連通する流体供給孔と、厚さ方向に貫通し、前記排出流路形成部と連通する流体排出孔と、を有し、前記膜電極複合体は、前記供給口の一部を形成する第2の供給口形成部と、前記排出口の一部を形成する第2の排出口形成部と、を有し、
前記所定の溶接ラインは、前記第1の供給口形成部または前記第1の排出口形成部のうち、少なくともいずれか一方を囲むように配置され、前記シールラインは、少なくとも、前記第2の供給口形成部と前記第2の排出口形成部とを、それぞれ囲むように配置された第1のシールラインと、当接する前記第1の電極プレート又は前記第2の電極プレートの有する、前記流体供給孔及び前記流体排出孔をいずれも囲むように配置された第2のシールラインと、を有し、前記所定の位置関係は、前記セパレータ及び前記膜電極複合体の積層方向と直交する射影面に対し前記シールラインを射影して得られるラインと、前記射影面に対し前記所定の溶接ラインを射影して得られるラインと、が互いに重ならないような位置関係であり、かつ、前記射影面に対し前記第1のシールラインを射影して得られるラインが、前記射影面に対し前記所定の溶接ラインを射影して得られるラインで囲まれた領域に包含されると共に、前記射影面に対し前記所定の溶接ラインを射影して得られるラインが、前記射影面に対し前記第2のシールラインを射影して得られるラインで囲まれた領域に包含されるような位置関係であることを要旨とする。
このように、本発明の燃料電池では、シールライン及び所定の溶接ラインは、セパレータ及び膜電極複合体の積層方向と直交する射影面に対してシールラインを射影して得られるラインと、この射影面に対して溶接ラインを射影して得られるラインと、が互いに重ならないような位置関係となるように配置されているので、このような重なりに起因する、燃料電池に供給される所定の流体の漏れを抑制することができる。
このような重なりに起因する漏れは、溶接によるセパレータの変形に起因して生じる。すなわち、セパレータは、溶接によって所定の溶接ラインに対応するラインで変形することになるので、シールラインは、上記の重なり部分に相当する、所定の溶接ラインに対応するラインにおいてセパレータと当接しなくなる。その結果、シールの気密性が低下して所定の流体の漏れが生じる。
また、本発明の燃料電池において、前記複数の金属プレートは、前記膜電極複合体の第1の電極との対向面を有する第1の電極対向プレートと、前記膜電極複合体の第2の電極との対向面を有する第2の電極対向プレートと、前記第1の電極対向プレート及び前記第2の電極対向プレートに挟持される中間プレートと、であってもよい。
このように、本発明の燃料電池において、複数の金属プレートは、膜電極複合体の第1の電極との対向面を有する第1の電極対向プレートと、膜電極複合体の第2の電極との対向面を有する第2の電極対向プレートと、第1の電極対向プレート及び第2の電極対向プレートに挟持される中間プレートと、である。従って、例えば、膜電極複合体のアノードに燃料ガスを供給するための金属プレートと、カソードに酸化剤ガスを供給するための金属プレートと、これら2つの金属プレート間に配置され、内部を通る冷却媒体により燃料電池を冷却するための金属プレートと、から成る3層型セパレータを備える燃料電池として、本発明の燃料電池を適用することができる。
また、本発明の燃料電池において、さらに、前記膜電極複合体と前記セパレータとを厚さ方向に連通する、前記流体の供給口と、前記膜電極複合体と前記セパレータとを厚さ方向に連通する、前記流体の排出口と、を備え、前記中間プレートは、厚さ方向に貫通し、前記供給口と連通する供給流路形成部と、厚さ方向に貫通し、前記排出口と連通する排出流路形成部と、を有し、前記第1の電極対向プレート及び前記第2の電極対向プレートは、それぞれ、前記供給口の一部を形成する第1の供給口形成部と、前記排出口の一部を形成する第1の排出口形成部と、厚さ方向に貫通し、前記供給流路形成部と連通する流体供給孔と、厚さ方向に貫通し、前記排出流路形成部と連通する流体排出孔と、を有し、前記膜電極複合体は、前記供給口の一部を形成する第2の供給口形成部と、前記排出口の一部を形成する第2の排出口形成部と、を有し、
前記所定の溶接ラインは、前記第1の供給口形成部または前記第1の排出口形成部のうち、少なくともいずれか一方を囲むように配置され、前記シールラインは、少なくとも、前記第2の供給口形成部と前記第2の排出口形成部とを、それぞれ囲むように配置された第1のシールラインと、当接する前記第1の電極プレート又は前記第2の電極プレートの有する、前記流体供給孔及び前記流体排出孔をいずれも囲むように配置された第2のシールラインと、を有し、
前記所定の位置関係は、前記射影面に対し前記第1のシールラインを射影して得られるラインが、前記射影面に対し前記所定の溶接ラインを射影して得られるラインで囲まれた領域に包含されると共に、前記射影面に対し前記所定の溶接ラインを射影して得られるラインが、前記射影面に対し前記第2のシールラインを射影して得られるラインで囲まれた領域に包含されるような位置関係であってもよい。
このような構成とすることで、本発明の燃料電池では、所定の溶接ラインは、第1の供給口形成部または第1の排出口形成部のうち、すくなくともいずれか一方を囲むように配置されているので、この所定の溶接ラインに囲まれた第1の供給口形成部または第1の排出口形成部からの、流体の漏れを抑制することができる。また、シールラインは、少なくとも、第2の供給口形成部及び第2の排出口形成部を、それぞれ囲む第1のシールラインと、当接する第1の電極プレート又は第2の電極プレートの有する、流体供給孔及び流体排出孔をいずれも囲むように配置された第2のシールラインと、から成る。従って、この第1のシールラインにより、第2の供給口生成部及び第2の排出口形成部からの、流体の漏れを抑制することができると共に、第2のシールラインにより、流体供給孔から供給されて流体排出孔から排出される流体の、燃料電池外部への漏れを抑制することができる。
さらに、このような構成とすることで、シールライン及び所定の溶接ラインの所定の位置関係は、上記射影面に対し第1のシールラインを射影して得られるラインが、この射影面に対し所定の溶接ラインを射影して得られるラインで囲まれた領域に包含されると共に、この射影面に対して所定の溶接ラインを射影して得られるラインが、この射影面に対し第2のシールラインを射影して得られるラインで囲まれた領域に包含されるような位置関係である。従って、シールライン及び所定の溶接ラインの位置関係を、射影面に対しシールラインを射影して得られるラインと、この射影面に対し所定の溶接ラインを射影して得られるラインと、が互いに重ならないような位置関係にすることができる。
また、本発明の燃料電池において、前記第2のシールラインは、前記膜電極複合体の略縁部分において、前記膜電極複合体の外周に沿って配置されていてもよい。
このような構成とすることで、本発明の燃料電池では、第2のシールラインは、膜電極複合体の縁に近い部分(略縁部分)において、前記膜電極複合体の外周に沿って配置されている。従って、所定の溶接ラインをセパレータの略縁部分よりも内側に配置することにより、射影面に対し所定の溶接ラインを射影して得られるラインが、射影面に対し第2のシールラインを射影して得られるラインで囲まれた領域に包含されるような位置関係にすることができる。
本発明の膜電極複合体は、複数の金属プレートを所定の溶接ラインに沿って溶接することにより構成されたセパレータと交互に積層されることで、燃料電池を構成することが可能な膜電極複合体であって、前記セパレータに当接することにより前記燃料電池に供給される所定の流体の漏れを抑制するように構成されたシールラインを有するシール部を備え、前記シールラインの少なくとも一部は、前記膜電極複合体の略縁部分において、前記膜電極複合体の外周に沿って配置されていることを要旨とする。
このような構成とすることで、本発明の膜電極複合体では、シールラインの少なくとも一部は、膜電極複合体の縁に近い部分(略縁部分)において、前記膜電極複合体の外周に沿って配置されている。従って、燃料電池を構成する際に交互に積層されるセパレータの所定の溶接ラインを、セパレータの略縁部分よりも内側に配置することにより、シールライン及び所定の溶接ラインの位置関係を、セパレータ及び膜電極複合体の積層方向に直交する射影面に対しシールラインを射影して得られるラインと、この射影面に対し所定の溶接ラインを射影して得られるラインと、が互いに重ならないような位置関係とすることができる。その結果、このような重なりに起因する、所定の流体の漏れを抑制することができる。
このような重なりに起因する漏れは、溶接によるセパレータの変形に起因して生じる。すなわち、セパレータは、溶接によって所定の溶接ラインに対応するラインで変形することになるので、シールラインは、上記の重なり部分に相当する、所定の溶接ラインに対応するラインにおいてセパレータと当接しなくなる。その結果、シールの気密性が低下して所定の流体の漏れが生じる。
なお、本発明は、上記した燃料電池及び膜電極複合体といった装置発明の態様に限ることなく、燃料電池製造方法などの方法発明としての態様で実現することも可能である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例:
A1.燃料電池の構成:
A2.燃料電池の動作:
A3.比較例におけるシールライン及び溶接ラインの位置関係:
A4.本実施例におけるシールライン及び溶接ラインの位置関係:
A5.実施例の効果:
B.変形例:
A.実施例:
A1.燃料電池の構成:
図1は、本発明の一実施例としての燃料電池の概要構成を示す説明図である。図1に示す燃料電池10は、複数の燃料電池モジュール20と、エンドプレート30と、テンションプレート31と、インシュレータ33と、ターミナル34と、を備えている。燃料電池10は、燃料電池モジュール20が、図1に示す積層方向に複数個積層された層状構造を有している。積層された燃料電池モジュール20は、インシュレータ33およびターミナル34を挟んで、2枚のエンドプレート30によって挟持される。そして、これらの2枚のエンドプレート30が、ボルト32によってテンションプレート31と結合することにより、各燃料電池モジュール20は、積層方向に所定の圧縮力で締結する。
燃料電池10には、電池反応に供される反応ガス(燃料ガスと酸化剤ガス)と、燃料電池10を冷却する冷却媒体が供給される。簡単に説明すると、燃料電池10のアノード電極側には、高圧水素を貯蔵した水素タンク210から、配管250を介して、燃料ガスとしての水素が供給される。この配管250には、水素の供給を調整するため、シャットバルブ220および調圧バルブ230が配置されている。燃料電池10のアノード電極側から排出された水素は、配管260を介して配管250に戻され、再び燃料電池10に循環される。配管260上には、循環のための循環ポンプ240が配置されている。
燃料電池10のカソード電極側には、エアポンプ310から、配管350を介して、酸化剤ガスとしての空気が供給される。燃料電池10のカソード電極側から排出された空気は、配管360を介して大気中に放出される。燃料電池10には、さらに、ラジエータ420から、配管450を介して、冷却媒体としての水が供給される。一方、燃料電池10から排出された水は、配管460を介して、ラジエータ420に送られ、再び燃料電池10に循環される。配管460上には、循環のための循環ポンプ410が配置されている。
なお、前述の水素タンク210の代わりに、アルコール、炭化水素などを原料とする改質反応によって水素を生成しても良い。また、冷却媒体として、水の代わりに、エチレングリコール等の不凍水や空気等を用いてもよい。
図2は、図1における燃料電池モジュール20の詳細構成を示す分解斜視図である。図2に示す積層方向は、図1に示す積層方向と同じである。図1に示すように、燃料電池モジュール20は、シール一体型膜電極複合体(以下、シール一体型MEAと呼ぶ。)21及びセパレータ25を備えている。そして、燃料電池モジュール20は、これらシール一体型MEA21及びセパレータ25交互に積層されて構成されている。なお、図2では、それぞれ1つずつ示している。
このうち、セパレータ25は、アノード対向プレート22,中間プレート23,カソード対向プレート24を備えている。アノード対向プレート22は、シール一体型MEA21のアノード電極側に対向し、カソード対向プレート24は、図面下方において隣接するシール一体型MEA(図示省略)のカソード電極に対向する。中間プレート23は、これらアノード対向プレート22及びカソード対向プレート24に挟持されている。
これらの各プレート22,23,24のうち、アノード対向プレート22は、燃料ガス供給マニホールド形成部221a,燃料ガス排出マニホールド形成部221b,酸化剤ガス供給マニホールド形成部222a,酸化剤ガス排出マニホールド形成部222b,冷却媒体供給マニホールド形成部223a,冷却媒体排出マニホールド形成部223bを有している。これらの各マニホールド形成部221a,221b,222a,222b,223a,223bは、アノード対向プレート22を厚さ方向に貫通する貫通部として形成されている。
さらに、アノード対向プレート22は、後述するシール一体型MEA21のMEA部50に対向する部分(以下、「発電部」と呼ぶ。)DAに、複数個の燃料ガス供給孔225と、複数個の燃料ガス排出孔226と、を有している。これら燃料ガス供給孔225及び燃料ガス排出孔226は、アノード対向プレート22を厚さ方向に貫通する貫通部として形成されている。
カソード対向プレート24は、アノード対向プレート22と同じ位置に、燃料ガス供給マニホールド形成部241a,燃料ガス排出マニホールド形成部241b,酸化剤ガス供給マニホールド形成部242a,酸化剤ガス排出マニホールド形成部242b,冷却媒体供給形成部マニホールド243a,冷却媒体排出マニホールド形成部243bを有している。これらの各マニホールド形成部241a,241b,242a,242b,243a,243bは、カソード対向プレート24を厚さ方向に貫通する貫通部として形成されている。
さらに、カソード対向プレート24は、複数個の酸化剤ガス供給孔245と、複数個の酸化剤ガス排出孔246と、を有している。これら酸化剤ガス供給孔245及び複数個の酸化剤ガス排出孔246はカソード対向プレート24を厚さ方向に貫通する貫通部として形成されている。
中間プレート23は、アノード対向プレート22及びカソード対向プレート24と同じ位置に、燃料ガス供給マニホールド形成部231a,燃料ガス排出マニホールド形成部231b,酸化剤ガス供給マニホールド形成部232a,酸化剤ガス排出マニホールド形成部232bを有している。これらの各マニホールド形成部231a,231b,232a,232bは、中間プレート23を厚さ方向に貫通する貫通部として形成されている。
さらに、中間プレート23は、複数の長孔である、燃料ガス供給流路形成部235,燃料ガス排出流路形成部236,酸化剤ガス供給流路形成部237,酸化剤ガス排出流路形成部238を備えている。これらの各流路形成部235〜238の一端は、それぞれ、各マニホールド形成部231a,231b,232a,232bと連通している。また、燃料ガス供給流路形成部235及び燃料ガス排出流路形成部236の他端は、それぞれ、アノード対向プレート22に形成された燃料ガス供給孔225及び燃料ガス排出孔226と連通している。同様にして、酸化剤ガス供給流路形成部237及び酸化剤ガス排出流路形成部238の他端は、それぞれ、カソード対向プレート24に形成された酸化剤ガス供給孔245及び酸化剤ガス排出孔246に連通している。
また、中間プレート23は、中間プレートを縦断する長孔の冷却媒体流路形成部239を複数個有している。そして、上述した中間プレート23における各流路形成部235〜239は、中間プレート23を厚さ方向に貫通する貫通部として形成されている。
以上説明した各プレート22,23,24は、いずれもチタン製の薄板に上述した各貫通部を形成することにより製作されている。従って、各プレート22,23,24は、いずれも表裏対称の構造となっている。そして、各プレート22,23,24は、互いに所定の溶接ラインに沿って溶接されて接合されている。なお、各プレート22,23,24として、チタン製の薄板に代えて、例えば、チタン合金やステンレス製の薄板の表面に腐食防止のためのメッキを施したもの等、金属製の薄板を用いてもよい。
一方、シール一体型MEA21は、MEA部50と、MEA部50を囲むシール部51と、を備えている。これらのうち、シール部51はシリコンゴムから成る。また、シール部51は、上述したアノード対向プレート22及びカソード対向プレート24と同じ位置に、燃料ガス供給マニホールド形成部211a,燃料ガス排出マニホールド形成部211b,酸化剤ガス供給マニホールド形成部212a,酸化剤ガス排出マニホールド形成部212b,冷却媒体供給マニホールド形成部213a,冷却媒体排出マニホールド形成部213bを有している。なお、このシール一体型MEA21は、後述するMEA部50における電極方向(アノード電極側又はカソード電極側)以外は、表裏対称の構造となっている。また、前述のシール部51は、シリコンゴムに代えて、ブチルゴムやフッ素ゴム等の他の樹脂材料を用いて構成するようにしてもよい。
これらの各マニホールド形成部211a,211b,212a,212b,213a,213bは、シール一体型MEA21(シール部51)を厚さ方向に貫通する貫通部として形成されている。さらに、シール部51は、後述するシールライン(図示省略)を有している。このシールラインについては後述する。
図3は、図2のシール一体型MEA21及びセパレータ25を積層した状態での、図2に示すA−A断面を示す断面図である。図3に示すように、シール一体型MEA21においてMEA部50は、電解質膜21c,アノード電極側拡散層21a,カソード電極側拡散層21bを備えている。なお、MEA部50は、その他に触媒層から成るアノード電極及びカソード電極等を備えているが、説明の便宜上省略している。
アノード電極側拡散層21aはセパレータ25との対向面に配置され、カソード電極側拡散層21bは、シール一体型MEA21の上方において隣接するセパレータ(図示省略)との対向面に配置されている。
一方、シール一体型MEA21においてシール部51は、他の部分に比べて厚みを持たせるように形成された部分を備え、この部分の稜線としてシールラインを有している。このシールラインは、図3に示すようにセパレータ25に当接している。
図3に示すように、燃料ガス供給マニホールド形成部211a,221a,231a,241aにより燃料供給マニホールドが、また、酸化剤ガス供給マニホールド212a,222a,232a,242aにより酸化剤ガス供給マニホールドが、それぞれ形成されている。
また、中間プレート23における貫通部である冷却媒体流路形成部239と、アノード対向プレート22と、カソード対向プレート24と、で囲まれた空間(以下、「冷却媒体流路」と呼ぶ。)が複数形成されている。
また、中間プレート23における貫通部である燃料ガス供給流路形成部235と、アノード対向プレート22と、カソード対向プレート24と、で囲まれた空間(以下、「燃料ガス供給流路」と呼ぶ。)が形成されている。この燃料ガス供給流路の一端は、燃料ガス供給孔225に連通し、他端は燃料ガス供給マニホールドに連通している。
同様にして、酸化剤ガス供給流路形成部237と、アノード対向プレート22と、カソード対向プレート24と、で囲まれた空間(以下、「酸化剤ガス供給流路」と呼ぶ。)が形成されている。この酸化剤ガス供給流路の一端は、酸化剤ガス供給孔245に連通し、他端は酸化剤ガス供給マニホールドに連通している。
図4は、図2のシール一体型MEA21及びセパレータ25を積層した状態での、図2に示すB−B断面を示す断面図である。図4に示すように、燃料ガス排出マニホールド形成部211b,221b,231b,241bにより燃料ガス排出マニホールドが、また、酸化剤ガス排出マニホールド形成部212b,222b,232b,242bにより酸化剤ガス排出マニホールドが、それぞれ形成されている。
また、中間プレート23における貫通部である燃料ガス排出流路形成部236と、アノード対向プレート22と、カソード対向プレート24と、で囲まれた空間(以下、「燃料ガス排出流路」と呼ぶ。)が形成されている。この燃料ガス排出流路の一端は、燃料ガス排出孔226に連通し、他端は燃料ガス排出マニホールドに連通している。
同様にして、酸化剤ガス排出流路形成部238と、アノード対向プレート22と、カソード対向プレート24と、で囲まれた空間(以下、「酸化剤ガス排出流路」と呼ぶ。)が形成されている。この酸化剤ガス排出流路の一端は、酸化剤ガス排出孔246に連通し、他端は酸化剤ガス排出マニホールドに連通している。
A2.燃料電池の動作:
燃料電池10に供給された燃料ガスとしての水素は、図3に示す燃料供給マニホールドを、図面上方から下方に流れる。一方、燃料電池10から排出される水素は、図4に示す燃料ガス排出マニホールドを図面下方から上方に流れる。
ここで、図3に示す中間プレート23において、燃料ガス供給マニホールド形成部231aを通過する水素の一部は、燃料ガス供給流路に流入し、燃料ガス供給孔225を通ってアノード対向プレート22に対向するシール一体型MEA21のアノード電極側拡散層21a(図示省略)に供給される。そして、この供給された水素は、発電部DA全体に亘って拡散し、アノード電極において電気化学反応に供される。
電気化学反応後、水素は、図4に示すアノード対向プレート22の燃料ガス排出孔226を通って、燃料ガス排出流路に流入し、燃料ガス排出マニホールドを通って燃料電池10から排出される。
上述した水素とは逆に、燃料電池10供給された酸化剤ガスとしての空気は、図3に示す酸化剤ガス供給マニホールドを、図面下方から上方に流れる。一方、燃料電池10から排出される空気は、図4に示す酸化剤ガス排出マニホールドを図面上方から下方に流れる。
ここで、図3に示す中間プレート23において、酸化剤ガス供給マニホールド形成部232aを通過する空気の一部は、酸化剤ガス供給流路に流入し、酸化剤ガス供給孔245を通ってカソード対向プレート24に対向するシール一体型MEA(図示省略)のカソード電極側拡散層に供給される。そして、この供給された空気は、発電部全体に亘って拡散し、アノード電極において電気化学反応に供される。
電気化学反応後、空気は、図4に示すカソード対向プレート24の酸化剤ガス排出孔246を通って、酸化剤排出流路に流入し、酸化剤ガス排出マニホールドを通って燃料電池10から排出される。
燃料電池10に供給された冷却媒体としての水は、図2に示す冷却媒体供給マニホールド形成部213a,223a,243aを、この順序に通過しながら図面上方から下方に流れる。そして、中間プレート23において、水の一部は、冷却媒体流路形成部239の片端側(図面奥側)から、図3及び図4に示す冷却媒体流路に流入する。この流入した水は、冷却媒体流路を通って中間プレート23を縦断し、冷却媒体流路形成部239の他端側(図面手前側)から、カソード対向プレート24の冷却媒体排出マニホールド形成部243bに流れ、燃料電池10から排出される。
A3.比較例におけるシールライン及び溶接ラインの位置関係:
次に、本発明の特徴部分であるシールライン及び溶接ラインの位置関係を説明する前に、本実施例と対比するために、従来技術の比較例におけるシールライン及び溶接ラインの位置関係を説明する。
なお、以下の比較例における燃料電池の構成は、上述した実施例における燃料電池10の構成に対して、各プレート22,23,24間が接着剤を用いて所定のライン(以下、「接着ライン」と呼ぶ。)で接合されている点が異なる。なお、比較例における燃料電池の動作は、上述した実施例における動作と同じであるので説明を省略する。また、比較例の燃料電池において、上述した実施例の燃料電池10と同じ部分については、説明の便宜上、同じ符号を付して説明する。
図5は、比較例における接着ラインを示す説明図である。なお、図4に示す2点鎖線は、中間プレート23のアノード対向プレート22と対向する面における接着ラインを示す。なお、中間プレート23の裏面(カソード対向プレート24と対向する面)にも同じ位置に接着ラインが配置されている。
図5に示すように、比較例における接着ラインは、接着ラインA1,A2,B1,B2,C1,C2から成る。これらのうち、接着ラインA1は、燃料ガス供給マニホールド形成部231a及び燃料ガス供給流路形成部235を囲んでいる。また同様にして、接着ラインA2は燃料ガス排出マニホールド形成部231b及び燃料ガス排出流路形成部236を、接着ラインB1は酸化剤ガス供給マニホールド形成部232a及び酸化剤ガス供給流路形成部237を、接着ラインB2は酸化剤ガス排出マニホールド形成部232b及び酸化剤ガス排出流路形成部238を、それぞれ囲んでいる。
また、接着ラインC1は、複数の冷却媒体流路形成部239の一端を囲むようにして接着ラインA1及び接着ラインB1と接し、接着ラインC2は、複数の冷却媒体流路形成部239の他端を囲むようにして接着ラインA2及び接着ラインB2と接している。
これらの接着ラインの効果として、例えば、接着ラインA1は、中間プレート23における燃料ガス供給マニホールド形成部231a及び燃料ガス供給流路形成部235からの水素の漏れを抑制する。さらに、この接着ラインA1は、燃料ガス供給マニホールド形成部231a及び燃料ガス供給流路形成部235に対向する、アノード対向プレート22における燃料ガス供給マニホールド形成部221a及び燃料ガス供給孔225からの水素の漏れを抑制する。
同様にして、接着ラインA2,B1,B2は、中間プレート23において、それぞれが囲む各マニホールド形成部231b,232a,232b及び各流路形成部236〜238からの、水素または空気の漏れを抑制する。さらに、これら接着ラインA2,B1,B2は、それぞれが囲むマニホールド形成部231b,232a,232b及び流路形成部236〜238に対向する、アノード対向プレート22におけるマニホールド形成部221b,222a,222b及び供給孔226からの水素または空気の漏れを抑制する。
また、接着ラインC1,C2は、接着ラインA1,A2,B1,B2と共に、これら接着ラインで囲まれる上述した冷却媒体流路からの水の漏れを抑制する。
なお、図5に示す中間プレート23の裏面においても同じ位置に接着ラインが配置されているので、カソード対向プレート24においても同様にして、水素,空気,水の漏れを抑制する。
一方、シール一体型MEA21においても、前述の各マニホールド形成部211a,211b,212a,212b,213a,213bやMEA部50を流体が流れるので、これら各マニホールド形成部211a,211b,212a,212b,213a,213bやMEA部50から流体が漏れないようにする必要がある。そこで、シール一体型MEA21では、シール部51において、シールラインがセパレータ25に当接することにより、流体の漏れを抑制するように構成されている。
図6は、比較例におけるシール一体型MEA21のシールラインを示す説明図である。図6に示す破線は、シール一体型MEA21のアノード対向プレート22と対向する面におけるシールラインを示す。なお、シール一体型MEA21の裏面(図示せざるカソード対向プレートと対向する面)にも同じ位置にシールラインが配置されている。
図6に示すように、比較例におけるシールラインは、シールラインM,X1,X2,Y1,Y2,Z1,Z2から成る。これらのうち、シールラインMは、MEA部50を囲んでいる。また同様にして、シールラインX1は燃料ガス供給マニホールド形成部211aを、シールラインX2は燃料ガス排出マニホールド形成部211bを、シールランY1は酸化剤ガス供給マニホールド形成部212aを、シールラインY2は酸化剤ガス排出マニホールド形成部212bを、シールラインZ1は冷却媒体供給マニホールド形成部213aを、シールラインZ2は冷却媒体排出マニホールド形成部213bを、それぞれ囲んでいる。
これらのシールラインの効果として、例えば、シールラインX1は、シール一体型MEA21における燃料ガス供給マニホールド形成部211aからの水素の漏れを抑制する。さらに、このシールラインX1は、燃料ガス供給マニホールド形成部211aに対向する、アノード対向プレート22における燃料ガス供給マニホールド形成部221aからの水素の漏れを抑制する。
同様にして、シールラインX2,Y1,Y2,Z1,Z2は、シール一体型MEA21において、それぞれが囲むマニホールド形成部211b,212a,212b,213a,213bからの、水素または空気または水の漏れを抑制する。さらに、これらシールラインX2,Y1,Y2,Z1,Z2は、それぞれが囲むマニホールド形成部211b,212a,212b,213a,213bに対向する、アノード対向プレート22におけるマニホールド形成部221b,222a,222b,223a,223bからの水素または空気または水の漏れを抑制する。
また、シールラインMは、このシールラインMで囲まれたMEA部50から水素が漏れるのを防ぐ。さらに、対向するアノード対向プレート22における燃料ガス供給孔225及び燃料ガス排出孔226をいずれも囲むので、発電部DAに拡散された水素が、燃料電池10の外部へ漏れるのを抑制する。
なお、図6に示すシール一体型MEA21の裏面において同じ位置にシールラインが配置されているので、カソード対向プレート(図示省略)において、上述したアノード対向プレート22の各部分に対応する部分から、水素,空気,水が漏れるのを抑制する。
以上説明したように、比較例における燃料電池10は、上述した接着ラインにおいて各プレート22,23,24間が接着剤で接合することにより、また、前述のシールラインにおいてシール一体型MEA21とセパレータ25とが当接することにより、燃料電池10を流れる水素,空気,水の漏れを抑制している。
ここで、上述した比較例において、セパレータの厚みを減らしたり、熱伝導率を向上させるために、接着剤に代えて、溶接によって各プレート22,23,24間を接合する場合について、以下説明する。なお、各プレート22,23,24間の溶接ラインは、図5に示す接着ラインと同じであり、シール一体型MEA21におけるシールラインは、図6に示すシールラインと同じである。
各プレート22,23,24間を溶接により接合する場合、各プレート22,23,24を重ね合わせた上で、アノード対向プレート22の溶接面(中間プレート23と対向する面)とは反対側、すなわち、シール一体型MEA21と対向することとなる面(以下、「MEA対向面」と呼ぶ。)において、レーザ光を照射する。
このとき、このレーザ光は、このMEA対向面に対して溶接ラインを射影して得られるライン(以下、「対応ライン」と呼ぶ。)に沿って照射される。その結果、溶接面において、溶接ラインで金属が融解/凝固してアノード対向プレート22と中間プレート23とが接合する。同様にして、カソード対向プレート24のMEA対応面において、対応ラインに沿ってレーザ光が照射されてカソード対向プレート24と中間プレート23とが溶接ラインで接合する。
図7は、各プレート22,23,24間を溶接により接合する場合の、比較例における対応ラインを示す説明図である。なお、図7に示す2点鎖線は、各プレートを重ね合わせて溶接した後のアノード対向プレート22のMEA対向面における対応ラインを示す。
図7に示すように、各プレート22,23,24間を溶接により接合する場合の、比較例における対応ラインは、図5に示す接着ライン(溶接ライン)と同じ位置となる。以下、図5に示す溶接ラインA1,A2,B1,B2,C1,C2に、それぞれ対応する対応ラインを、対応ラインA11,A21,B11,B21,C11,C21と呼ぶ。なお、カソード対向プレート24側における対応ラインも同じ位置となる。
そして、これらの対応ラインにおいて、アノード対向プレート22のMEA対向面は、レーザ光の熱により歪みや反りが生じて変形する。このように、対応ラインにおいて変形したアノード対向プレート22とシール一体型MEA21とが重ねられると、シールライン及び溶接ラインの位置関係により水素の漏れが生じるおそれがある。
図8は、各プレート22,23,24間を溶接により接合する場合の、比較例におけるシールライン及び溶接ラインの位置関係を示す説明図である。図8において、破線は、アノード対向プレート22のMEA対向面に対してシールラインを射影して得られるライン(すなわち、積層された場合にシールラインが当接することになるライン)を示す。また、2点鎖線は、アノード対向プレート22のMEA対向面に対して溶接ラインを射影して得られるライン(すなわち対応ライン)を示す。
図8に示すように、シールライン及び溶接ラインの位置関係が、アノード対向プレート22のMEA対向面に対してシールラインを射影して得られるラインと、アノード対向プレート22のMEA対向面に対して溶接ラインを射影して得られるラインと、が重なる部分があるような位置関係である場合には、シールラインと対応ラインとが重なる部分(以下、「重なり部分」と呼ぶ。)が生じることとなる。
具体的には、図8に示すように、シールラインM及び対応ラインA11は、重なり部分q1,q5において、シールラインM及び対応ラインB11は重なり部分q2,q6において、シールラインM及び対応ラインB21は重なり部分q3,q5において、シールラインM及び対応ラインA21は重なり部分q4,q6において、それぞれ重なることとなる。
そして、シールライン及び溶接ラインが前述のような位置関係にある場合には、重なり部分q1〜q6から水素が漏れることになる。かかる水素の漏れについて、重なり部分q5を例として、図9を用いて説明する。
図9は、図8におけるL−L断面の一部を示す断面図である。図9において、点P1,P2及び重なり部分q5は、それぞれ、図8に示す点P1,P2及び重なり部分q5と同じである。なお、L−L断面には、燃料ガス供給マニホールド,アノード対向プレート22における燃料ガス供給孔225,中間プレート23における燃料ガス供給流路形成部235は含まれないが、説明の便宜上、図示している。
点P1〜点P2の領域(ライン)は、図8に示すように、対応ラインA11及び対応ラインB21の一部であるので、図9に示すように、点P1〜点P2の領域において、アノード対向プレート22は、変形している。その結果、重なり部分q5では、シールラインMは、アノード対向プレート22に当接しなくなっている。
ここで、図9において太い実線で示すように、燃料電池10に供給される水素の一部は、中間プレート23において、燃料ガス供給マニホールド形成部231aから燃料ガス供給流路に流入し、燃料ガス供給孔225を通ってシール一体型MEA21のアノード電極側拡散層21aに供給される。このとき、重なり部分q5において、シールラインMがアノード対向プレート22に当接しなくなるため、アノード電極側拡散層21aに供給された水素の一部は、この部分からシールラインMの外側に漏れて燃料電池10の外部へと漏れることとなる。
なお、このような水素の漏れは、図9に示す重なり部分q5以外にも、重なり部分q1〜q4,q6においても発生することになる。さらに、カソード対向プレート24の対応ラインについても、重なり部分q1〜q6と同じ部分において対応ラインと重なることとなるため、上述した水素の漏れと同様に、これら重なり部分から空気が漏れることになる。
以上説明した比較例の燃料電池に対し、本実施例の燃料電池10は、前述の水素や空気の漏れを抑制しつつ、各プレート間を溶接により接合した構成となっている。以下、本発明の特徴部分である、シールライン及び溶接ラインの位置関係について説明する。
A4.本実施例におけるシールライン及び溶接ラインの位置関係:
図10は、本発明の一実施例としてのシール一体型MEA21におけるシールラインを示す説明図である。図10に示す破線は、シール一体型MEA21のアノード対向プレート22と対向する面におけるシールラインを示す。なお、シール一体型MEA21の裏面(図示せざるカソード対向プレートと対向する面)にも同じ位置にシールラインが配置されている。
図10に示すように、本実施例におけるシールラインは、シールラインN,X1,X2,Y1,Y2,Z1,Z2から成る。
図10に示すように、シール一体型MEA21におけるシールラインには、図6に示す比較例におけるシールラインMが含まれていない。しかしながら、シールラインNが、シール一体型MEA21の縁に近い部分において外周に沿って配置されているので、このシールラインNが、アノード対向プレート22における燃料ガス供給孔225及び燃料ガス排出孔226をいずれも囲むこととなる。その結果、MEA部50に供給され、アノード対向プレート22の発電部DAに亘って拡散された水素が、燃料電池の外部へ漏れるのを抑制することができる。
同様に、裏面においても、カソード対向プレート(図示省略)の酸化剤ガス供給孔及び酸化剤ガス排出孔をいずれも囲むこととなり、MEA部50に供給され、カソード対向プレートの発電部に亘って拡散された空気が、燃料電池の外部へ漏れるのを抑制することができる。
一方、本実施例における溶接ラインは、図5に示す比較例における溶接ライン(接着ライン)と同じであるものとする。従って、本実施例における対応ラインは、図7に示す比較例における対応ラインと同じとなる。
図11は、本実施例におけるシールライン及び溶接ラインの位置関係を示す説明図である。図11において、破線は、アノード対向プレート22のMEA対向面に対してシールラインを射影して得られるライン(すなわち、積層された場合にシールラインが当接することになるライン)を示す。また、2点鎖線は、アノード対向プレート22のMEA対向面に対して溶接ラインを射影して得られるライン(すなわち対応ライン)を示す。
なお、このアノード対向プレート22のMEA対向面は、請求項における射影面に相当する。
図11に示すように、アノード対向プレート22のMEA対向面に対して、シールラインX1を射影して得られるラインは、対応ラインA11に囲まれた領域に包含されている。同様にして、アノード対向プレート22のMEA対向面に対して、シールラインX2,Y1,Y2を射影して得られるラインは、それぞれ、対応ラインA21,B11,B21に囲まれた領域に包含されている。また、アノード対向プレート22のMEA対向面に対して、シールラインZ1,Z2を射影して得られるラインは、対応ラインC11,C21及びA11,A21,B11,B21に囲まれた領域に包含されている。
さらに、全ての対応ラインが、アノード対向プレート22のMEA対向面に対してシールラインMを射影して得られるラインで囲まれた領域に包含されている。
従って、アノード対向プレート22のMEA対向面に対してシールラインを射影して得られるラインと対応ラインとの重なり部分が生じていない。
このように、本実施例におけるシールライン及び溶接ラインの位置関係は、アノード対向プレート22のMEA対向面に対してシールラインを射影して得られるラインと、対向ライン(アノード対向プレート22のMEA対向面に対して溶接ラインを射影して得られるライン)と、が互いに重ならないような位置関係にある。
そして、シールライン及び溶接ラインがこのような位置関係にある場合には、シールラインは、変形部分である対応ライン以外の部分でアノード対向プレート22に当接するので、供給された水素が燃料電池の外部へ漏れるのを抑制することができる。
カソード対向プレート(図示省略)についても同様に、カソード対向プレートのMEA対向面における対応ラインとシール一体型MEAのシールラインとは重ならないこととなる。従って、シールラインは、供給された空気が燃料電池の外部へ漏れるのを抑制することができる。
このようにして、本実施例の燃料電池10では、各プレート22,23,24間を溶接により接合しつつも、水素,空気,水の漏れを抑制することができる。
A5.実施例の効果:
以上説明したように、本実施例の燃料電池では、シール一体型MEA21におけるシールライン及びアノード対向プレート22における溶接ラインの位置関係は、アノード対向プレートのMEA対向面に対してシールラインを射影して得られるラインと、アノード対向プレートのMEA対向面に対して溶接ラインを射影して得られるラインと、が互いに重ならないような位置関係としている。
それ故、シールラインは、溶接により変形した対応ラインとは重ならず、この対応ライン以外の部分において対向するプレートと当接することになる。その結果、対応ラインとシールラインとの重なりに起因する水素の漏れを抑制することができる。同様にして、カソード対向プレート24についても、溶接ラインとシールラインとの位置関係が同様な位置関係となり、対応ラインとシールラインとの重なりに起因する空気の漏れを抑制することができる。
また、シール一体型MEAは、シールラインとして、シール一体型MEAの縁に近い部分において外周に沿って配置されたシールラインNを両面に備えている。従って、アノード対向プレート22に対向する面におけるシールラインNは、アノード対向プレート22における燃料ガス供給孔225及び燃料ガス排出孔226をいずれも囲むこととなる。
その結果、MEA部に供給され、アノード対向プレート22の発電部DAに亘って拡散された水素が、燃料電池の外部へ漏れるのを抑制することができる。同様にして、カソード対向プレートに対向する面におけるシールラインNは、カソード対向プレートにおける酸化剤ガス供給孔及び酸化剤ガス排出孔をいずれも囲むこととなるので、空気が燃料電池の外部に漏れるのを抑制することができる。
B.変形例:
なお、本発明は、前述の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の態様において実施することが可能であり、例えば以下のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上述した実施例では、セパレータ25は、アノード対向プレート22,中間プレート23,カソード対向プレート24の合計3枚の金属プレートで構成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、2枚の金属プレートで構成されるもの、または、4枚以上の金属プレートで構成されるものであってもよい。複数の金属プレートを備え、各々の金属プレート間が溶接ラインで溶接される構成のセパレータであれば、本発明を適用することにより、このセパレータを備えた燃料電池において、燃料ガス,酸化剤ガス,冷却媒体が漏れるのを抑制することが可能となる。
B2.変形例2:
上述した実施例におけるシール一体型MEA21において、シールラインは、図10に示す位置に配置されるものとしたが、これらの部分に加えて、従来におけるシールラインと同様に、MEA部50を囲む部分に配置するようにしてもよい。さらに、MEA部50を囲む部分の他にも、対向するプレートの対応ラインと重なる部分にも、加えて配置するようにしてもよい。
これらの部分にシールラインを加えて配置した場合においても、図10に示すように、シール一体型MEAの縁に近い部分と、各マニホールド形成部211a,211b,212a,212b,213a,213bを囲む部分と、にシールラインが配置されているので、燃料ガス,酸化剤ガス,冷却媒体が漏れるのを防ぐことが可能となる。
B3.変形例3:
上述した実施例におけるセパレータ25では、溶接ラインは、図4に示す部分に配置する構成であるものとしたが、図4に示す部分に加えて、他の部分に溶接ラインを配置する構成であっても構わない。このような構成であっても、溶接ライン及びシールラインの位置関係を、アノード対向プレートのMEA対向面に対してシールラインを射影して得られるラインと、この面に対して溶接ラインを射影して得られるラインと、が互いに重ならないような位置関係にすれば、シールライン及び対応ラインが互いに重ないようにすることが可能となる。その結果、燃料ガスの漏れを抑制することができる。
また、カソード対向プレートのMEA対向面においても同様にして、酸化剤ガスの漏れを抑制することができる。なお、このように他の部分にも溶接ラインを加えることにより、セパレータにおけるシール性を増すことができると共に、各プレート間の結合を強めることができる。
B4.変形例4:
上述した実施例における燃料電池は、膜電極複合体として、シール一体型MEAを用いる構成であったが、シール一体型MEAに代えて、シール部とは別体のMEAを用いる構成であってもよい。例えば、上記特許文献1に記載されている燃料電池のように、セパレータとMEAとの間にシール部材を介装するようにして積層することにより、MEAとシール部材とが一体となるような構成とすればよい。この場合、このシール部材におけるシールラインを、上述した実施例におけるシール部のシールラインと同様な位置に配置するようにすればよい。
このような構成であっても、シール部材におけるシールライン及び溶接ラインの位置関係を、アノード対向プレートのMEA対向面に対してシールラインを射影して得られるラインと、この面に対して溶接ラインを射影して得られるラインと、が互いに重ならないような位置関係にすることができる。その結果、燃料ガスの漏れを抑制することができる。また、カソード対向プレートのMEA対向面においても同様にして、酸化剤ガスの漏れを抑制することができる。
本発明の一実施例としての燃料電池の概要構成を示す説明図。 図1における燃料電池モジュール20の詳細構成を示す分解斜視図。 図2のシール一体型MEA21及びセパレータ25を積層した状態での、図2に示すA−A断面を示す断面図。 図2のシール一体型MEA21及びセパレータ25を積層した状態での、図2に示すB−B断面を示す断面図。 比較例における接着ラインを示す説明図。 比較例におけるシール一体型MEA21のシールラインを示す説明図。 各プレート22,23,24間を溶接により接合する場合の、比較例における対応ラインを示す説明図。 各プレート22,23,24間を溶接により接合する場合の、比較例におけるシールライン及び溶接ラインの位置関係を示す説明図。 図8におけるL−L断面の一部を示す断面図。 本発明の一実施例としてのシール一体型MEA21におけるシールラインを示す説明図。 本実施例におけるシールライン及び溶接ラインの位置関係を示す説明図。
符号の説明
10...燃料電池
20...燃料電池モジュール
30...エンドプレート
31...テンションプレート
32...ボルト
33...インシュレータ
34...ターミナル
210...水素タンク
220...シャットバルブ
230...調圧バルブ
240...循環ポンプ
250...配管
260...配管
310...エアポンプ
350...配管
360...配管
410...循環ポンプ
420...ラジエータ
450...配管
460...配管
21...シール一体型MEA
21a...アノード電極側拡散層
21b...カソード電極側拡散層
21c...電解質膜
22...アノード対向プレート
23...中間プレート
24...カソード対向プレート
25...セパレータ
211a,221a,231a,241a,...燃料ガス供給マニホールド形成部
211b,221b,231b,241b,...燃料ガス排出マニホールド形成部
212a,222a,232a,242a,...酸化剤ガス供給マニホールド形成部
212b,222b,232b,242b,...酸化剤ガス排出マニホールド形成部
213a,223a,243a...冷却媒体供給マニホールド
213b,223b,243b...冷却媒体排出マニホールド
225...燃料ガス供給孔
226...燃料ガス排出孔
DA...発電部
239...冷却媒体流路形成部
235...燃料ガス供給流路形成部
236...燃料ガス排出流路形成部
237...酸化剤ガス供給流路形成部
238...酸化剤ガス排出流路形成部
245...酸化剤ガス供給孔
246...酸化剤ガス排出孔
A1,A2,B1,B2,C1,C2...接着ライン
X1,X2,Y1,Y2,Z1,Z2,M,N...シールライン
A11,A21,B11,B21,C11,C21...対応ライン
P1,P2...点
q1〜q6...重なり部分

Claims (3)

  1. セパレータと膜電極複合体とが交互に積層された構成を有する燃料電池であって、
    前記セパレータの前記膜電極複合体と対向する面に当接するシール部と、
    前記膜電極複合体と前記セパレータとを厚さ方向に連通する、前記燃料電池に供給される所定の流体の供給口と、
    前記膜電極複合体と前記セパレータとを厚さ方向に連通する、前記所定の流体の排出口と、
    を備え、
    前記セパレータは、前記膜電極複合体の第1の電極との対向面を有する金属製の第1の電極対向プレートと、前記膜電極複合体の第2の電極との対向面を有する金属製の第2の電極対向プレートと、前記第1の電極対向プレート及び前記第2の電極対向プレートに挟持される金属製の中間プレートと、を所定の溶接ラインに沿って溶接することにより構成されており、
    前記シール部は、前記セパレータに当接することにより前記燃料電池に供給される前記所定の流体の漏れを抑制するように構成されたシールラインを有し、
    前記シールライン及び前記所定の溶接ラインは、所定の位置関係となるように配置されており、
    前記中間プレートは、厚さ方向に貫通し、前記供給口と連通する供給流路形成部と、厚さ方向に貫通し、前記排出口と連通する排出流路形成部と、を有し、
    前記第1の電極対向プレート及び前記第2の電極対向プレートは、それぞれ、前記供給口の一部を形成する第1の供給口形成部と、前記排出口の一部を形成する第1の排出口形成部と、厚さ方向に貫通し、前記供給流路形成部と連通する流体供給孔と、厚さ方向に貫通し、前記排出流路形成部と連通する流体排出孔と、を有し、
    前記膜電極複合体は、前記供給口の一部を形成する第2の供給口形成部と、前記排出口の一部を形成する第2の排出口形成部と、を有し、
    前記所定の溶接ラインは、前記第1の供給口形成部または前記第1の排出口形成部のうち、少なくともいずれか一方を囲むように配置され、
    前記シールラインは、少なくとも、
    前記第2の供給口形成部と前記第2の排出口形成部とを、それぞれ囲むように配置された第1のシールラインと、
    当接する前記第1の電極プレート又は前記第2の電極プレートの有する、前記流体供給孔及び前記流体排出孔をいずれも囲むように配置された第2のシールラインと、
    を有し、
    前記所定の位置関係は、前記セパレータ及び前記膜電極複合体の積層方向と直交する射影面に対し前記シールラインを射影して得られるラインと、前記射影面に対し前記所定の溶接ラインを射影して得られるラインと、が互いに重ならないような位置関係であり、かつ、前記射影面に対し前記第1のシールラインを射影して得られるラインが、前記射影面に対し前記所定の溶接ラインを射影して得られるラインで囲まれた領域に包含されると共に、前記射影面に対し前記所定の溶接ラインを射影して得られるラインが、前記射影面に対し前記第2のシールラインを射影して得られるラインで囲まれた領域に包含されるような位置関係であることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池において、
    前記第2のシールラインは、前記膜電極複合体の略縁部分において、前記膜電極複合体の外周に沿って配置されていることを特徴とする燃料電池。
  3. 複数の金属プレートを所定の溶接ラインに沿って溶接することにより構成されたセパレータと、前記セパレータに当接することにより燃料電池に供給される所定の流体の漏れを抑制するように構成されたシールラインが配置されたシール部を有する膜電極複合体と、前記膜電極複合体と前記セパレータとを厚さ方向に連通する前記所定の流体の供給口と、前記膜電極複合体と前記セパレータとを厚さ方向に連通する前記所定の流体の排出口と、を備える前記燃料電池を製造するための製造方法であって、
    前記シールライン及び前記溶接ラインが所定の位置関係となるように、前記膜電極複合体と、前記セパレータと、を交互に積層する工程を備え、
    前記複数の金属プレートは、前記膜電極複合体の第1の電極との対向面を有する第1の電極対向プレートと、前記膜電極複合体の第2の電極との対向面を有する第2の電極対向プレートと、前記第1の電極対向プレート及び前記第2の電極対向プレートに挟持される中間プレートと、から構成され、
    前記中間プレートは、厚さ方向に貫通し、前記供給口と連通する供給流路形成部と、厚さ方向に貫通し、前記排出口と連通する排出流路形成部と、を有し、
    前記第1の電極対向プレート及び前記第2の電極対向プレートは、それぞれ、前記供給口の一部を形成する第1の供給口形成部と、前記排出口の一部を形成する第1の排出口形成部と、厚さ方向に貫通し、前記供給流路形成部と連通する流体供給孔と、厚さ方向に貫通し、前記排出流路形成部と連通する流体排出孔と、を有し、
    前記膜電極複合体は、前記供給口の一部を形成する第2の供給口形成部と、前記排出口の一部を形成する第2の排出口形成部と、を有し、
    前記所定の溶接ラインは、前記第1の供給口形成部または前記第1の排出口形成部のうち、少なくともいずれか一方を囲むように配置され、
    前記シールラインは、少なくとも、
    前記第2の供給口形成部と前記第2の排出口形成部とを、それぞれ囲むように配置された第1のシールラインと、
    当接する前記第1の電極プレート又は前記第2の電極プレートの有する、前記流体供給孔及び前記流体排出孔をいずれも囲むように配置された第2のシールラインと、
    を有し、
    前記所定の位置関係は、前記セパレータ及び前記膜電極複合体の積層方向と直交する射影面に対し前記シールラインを射影して得られるラインと、前記射影面に対し前記所定の溶接ラインを射影して得られるラインと、が互いに重ならないような位置関係であり、かつ、前記射影面に対し前記第1のシールラインを射影して得られるラインが、前記射影面に対し前記所定の溶接ラインを射影して得られるラインで囲まれた領域に包含されると共に、前記射影面に対し前記所定の溶接ラインを射影して得られるラインが、前記射影面に対し前記第2のシールラインを射影して得られるラインで囲まれた領域に包含されるような位置関係であることを特徴とする燃料電池製造方法。
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