JP4734880B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は燃料電池に関するものであり、特にセパレータとして金属セパレータを使用する燃料電池に関するものである。
燃料電池システムは燃料が有する化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する装置であり、電解質膜を挟んで設けられた一対の電極のうち陽極に水素を含有する燃料ガスを供給するとともに、他方の陰極に酸素を含有する酸化剤ガスを供給し、これら一対の電極の電解質膜側表面で生じる下記の電気化学反応を利用して電極から電気エネルギーを取り出している。各電極では下記(1)、(2)の反応が行われる。
陽極(アノード)反応:H2→2H++2e- 式(1)
陰極(カソード)反応:2H++2e-+(1/2)O2→H2O 式(2)
固体高分子型燃料電池では式(1)、(2)の反応を反応エリア全体で効率良く起こさせるためにガス流路を形成した導電性プレートをセパレータとして各極に配置している。また、この導電性プレートは電池を複数積層する場合、両極のガスが混合しない目的でガスの遮断性が必要となる。そのためセパレータはグラファイト板もしくはカーボン粉と各種樹脂との複合材料を成形しいたものが主流であるが、コンパクト性を必要とされる移動体向け燃料電池ではプレートそのものの厚みも制限がある。このため、セパレータそのものの厚さを薄くする開発が試みられてきたが、カーボン系材料の場合は薄さに対する成形そのものの限界とガス灯火星に対する信頼性を十分に確保できないという問題があった。
そこで、金属の薄板をプレスにて成型する金属セパレータを使用したものが、特許文献1に開示されている。
特開2001−196079号公報
しかし、上記の発明では、金属プレートをプレス成形によって凹凸形状に屈曲させるために燃料電池に組み込む際には金属プレートの端部には凹凸形状の高さに合わせた厚さ調整部材やシール部材を挿入し、高さを調整しなければならないといった問題点がある。
本発明ではこのような問題点を解決するために発明されたもので、金属セパレータに挿入する厚さ調整部材なくし、更にシール部材を減らすことを目的とする。
本発明では、一部が屈曲した金属セパレータの屈曲部の一部を水素または酸化剤が流れる流路とする単位セルを積層した燃料電池において、金属セパレータは金属セパレータの端部を折り返した折り返し部を備え、折り返し部の厚さは、金属セパレータの屈曲部の厚さと等しい
また、一部が屈曲した金属セパレータの屈曲部の一部を水素または酸化剤が流れる流路とする単位セルを積層した燃料電池の製造方法において、金属セパレータは貫通孔を設けた後に、貫通孔が重なるように金属セパレータの端部を折り返して折り返し部を設け、折り返し部の厚さは、金属セパレータの屈曲部の厚さと等しい。
本発明によると、単位セルをスタッキングする際に厚さ調整部材をなくすことができコストを削減することができる。
本発明の第1実施形態の燃料電池1を有する燃料電池システムの構成を図1の概略図を用いて説明する。この燃料電池システムは、燃料電池1と、燃料電池1のアノード2に水素を供給する水素ボンベ3と、カソード4に空気を供給するコンプレッサ5を備える。また、燃料電池1の両端には燃料電池1で発電された電力を取り出す集電板6を備え、燃料電池1で発電された電力は負荷7によって消費される。
水素ボンベ3から水素供給マニホールド(ガスマニホールド)8を介してアノード2に供給された水素は燃料電池1で消費され、燃料電池1で消費されなかった残留水素は、水素排出マニホールド(ガスマニホールド)9を介して排出水素として燃料電池1から排出される。水素ボンベ3と水素供給マニホールド8の間には、アノード2への水素供給を選択的に切り換えるシャットオフ弁10を備え、また水素排出マニホールド9の下流にはアノード2から外部への排出水素の排出を選択的に切り換えるシャットオフ弁11を備える。燃料電池1の停止時にはシャットオフ弁10、11を閉じることでアノード2に水素を充填することができ、外部からアノード2への空気の混入を防止する。アノード2に空気が混入しないので、次回の起動時などにアノード2で水素と空気中の酸素を反応させずに燃料電池1を起動させることができ、燃料電池1の劣化を防止することができる。また、シャットオフ弁10、11を制御することで、アノード2の圧力を制御することができる。
コンプレッサ5から空気供給マニホールド(ガスマニホールド)12を介してカソード4に供給された空気は燃料電池1で消費され、燃料電池1で消費されなかった残留空気は、空気排出マニホールド(ガスマニホールド)13を介して排出空気として燃料電池1から排出される。コンプレッサ5と空気供給マニホールド12との間には空気供給を選択的に切り換えるシャットオフ弁14を備え、また空気排出マニホールド13の下流にはカソード4から外部への排出空気の排出を選択的に切り換えるシャットオフ弁15を備える。シャットオフ弁14、15を制御することで、カソード4の圧力を制御することができる。
さらに燃料電池1の起動状態から水素流量を制御する流量コントローラ16と、空気流量を制御するコンプレッサ5を制御し、シャット弁10、11、14、15を制御するコントローラ100を備える。
ここで燃料電池1の単位セル60について図2(a)、(b)の概略図を用いて説明する。図2(a)は燃料電池1の単位セル60の正面図であり、図2(b)は側面図である。燃料電池1は単位セル60を積層して構成される。単位セル60は高分子電解質膜20(以下、電解質膜とする)と、電解質膜20の一方の面に設けたアノード2と、電解質膜20のもう一方の面に設けたカソード4によって構成される。
アノード2は電解質膜20に水素を拡散するガス拡散層21と、水素が流れる水素流路22を有するセパレータ23によって構成する。一方、カソード4は水素を拡散するガス拡散層24と、空気が流れる空気流路25を有するセパレータ26によって構成する。なお、電解質膜20とガス拡散層21、24の間には例えば白金などの触媒を担持する。
電解質膜20とガス拡散層21、24をMEA27とする。また、電解質膜20とセパレータ23、26の間に水素、空気のリークを防止するガスケット28を備える。
セパレータ23、26について図2(a)、(b)、図3を用いて説明する。図3はセパレータ23の一部を斜め上方から見た概略図である。セパレータ23、26は例えばステンレスなどの金属プレートプレス成型して構成され、金属プレートに金メッキや導電性を付与した樹脂を塗布することによって耐腐食性を向上させる。また、セパレータ23、26として種々の金属によるクラッド材、もしくは母材自身が耐腐食性の向上した表面処理等を行っていない材料を使用してもよい。
セパレータ23は金属プレートをプレス成型によって矩形波形状に成型にし、MEA27と矩形波形状の凹部によってできる空間(屈曲部)を水素が流れる水素流路(流路)22とする。なお、水素流路22の背面となる矩形波形状の凹部の空間を溝22aとする。また、セパレータ23の矩形波形状に平行、つまり水素流路22に平行となるセパレータ2の端部23aを折り返し、金属プレートを重ねた折り返し部23bを設ける。折り返し部23bの金属プレート間には、シール部材を設ける。なお、端部23aを折り返す回数、つまり折り返し部23bの厚さt1は、厚さt1がセパレータ23の水素流路22を成型した矩形波形状の高さであるセパレータ23の厚さt2とほぼ等しく、折り返し部23bの厚さt1はセパレータ23の厚さt2よりも若干薄くすうことが望ましい。これによって単位セル60をスタッキングした際にガスケット28などのシール材を挿入するが、ガスケット28などの厚さを考慮し、スタッキングの際のずれ、または変形を防止することができる。
ここではセパレータ23について説明したが、セパレータ26についても同様の形状とする。なお、セパレータ26は空気流路(流路)25、溝25a、折り返し部26bを備える。
これによって単位セル60を積層し、スタッキングして燃料電池1を構成する場合に折り返し部28bの厚さt1を調整することで厚さ調整部材をなくし、シール材量を少なくすることができる。また、折り返し部28では折り返した金属プレート間の隙間によって部材の寸法ばらつきを吸収することも可能である。そのためスタッキングの際のMEA27とセパレータ23、26のずれ、または変形を少なくすることができる。
次に積層した単位セル60について図4を用いて説明する。図4は積層した単位セル60の一部を示した概略図である。なお、図4においては、折り返し部23b、26b以外のセパレータ23、26の厚さを省略する。単位セル60のセパレータ26は積層され隣り合う単位セル60のセパレータ23と接している。セパレータ23とセパレータ26は水素流路22または空気流路25を流れる水素または空気が90°ずれるように配置、つまり水素供給マニホールド8から供給される水素と空気供給マニホールド12から供給される空気がセパレータ23、26を挟んで互いに交差する方向へ流れるように配設される。これにより折り返し部23bと折り返し部26bも向きが90°ずれて配設される。
セパレータ23では溝22aの上流端部と下流端部には溝22aを塞ぐ閉塞部材30を設ける。またセパレータ26でも同様に溝25aの上流端部と下流端部に溝25aを塞ぐ閉塞部材30を設ける(閉塞部材30を図中斜線部で示す)。セパレータ23とセパレータ26の水素流路22と空気流路25の向きが90°ずれるようにセパレータ23とセパレータ26が配設されるので、単位セル60の溝22aと、隣接する単位セル60の溝25aは連通する。そのため溝22aと溝25aに水素と空気が流れると、水素と空気が反応を起こす可能性があるが、閉塞部材30によって溝22aと溝25aに水素または空気の流入を防止する。閉塞部材30は溝22a、26aの上流端部のみに設けてもよい。なお、積層する単位セル60を接着剤で接合する場合に接着剤によって溝22aと溝25aを塞ぐことができる場合には閉塞部材30としてその接着剤を用いてもよい。
これにより積層した単位セル60において、溝22a、25aに水素、空気が混入し、水素と空気による反応を防ぐことができる。
また、積層した場合にセパレータ23、26の両端には折り返し部23bと折り返し部26bが重なり、水素流路22、空気流路25または溝22a、25aを有さない面31(面31を図中斜線部で示す)が形成されるが、この面31に水素供給マニホールド8、水素排出マニホールド9、空気供給マニホールド12、空気排出マニホールド13を接合する。これによって結合部などを別に設ける必要がなく、燃料電池1を小型にすることができる。なお、水素供給マニホールド8などを取り付ける場合には接着剤による接合やO−リングなどのシール材を配置する。
次にセパレータ23とセパレータ26の成型方法について説明する。セパレータ23は金属プレートの端部23aに折り曲げ加工を行い、折り返し部23bを成型した後に、プレス成型を行い、水素流路22を有する矩形波形状のセパレータ23に成型する。なお、セパレータ23の形状は矩形波形状以外、例えば正弦波形状でもよい。プレス成型を行う際にはプレ成型を行い、その後本成型を行ってセパレータ23を成型することが望ましい。セパレータ26についてもセパレータ23と同様にプレス成型によって成型する。
なお、セパレータ23、26の折り返し部23b、26bについては、図2のように一度折り返す形状以外でもよく、例えば図5に示すように2度折り返してもよい。金属プレートの厚さと、セパレータ23、26の水素流路22、空気流路25の高さに応じて折り返し部23b、26bを調整し、スタッキングの際のMEA27とセパレータ23、26のずれ、または変形を少なくすることができる。
また、図6に示すように弾性体32を挟んで端部26a(23a)を折り返してもよい。この構成によってもスタッキングの際のMEA27とセパレータ23、26のずれ、または変形を少なくすることができる。
さらに、図7に示すように折り返した折り返し部26b(23b)に単位セル60を積層する際にガスケット28を配設し、単位セル60を接着する接着剤を塗布する溝(シール溝)26c(23c)を設けてもよい。これによってガスケット28の位置を固定し、接着剤の偏りをなくすことができ、単位セル60の接着を容易に行うことができる。
本発明の第1実施形態の効果について説明する。
セパレータ23、26の端部23a、26aを折り返し、折り返し部23b、26bを設けることで、例えば矩形波形状に成型したセパレータ23、26の厚さ(高さ)と折り返し部23b、26bの厚さを調整することができる。これによって厚さ調整部材を設けずにセパレータ23、26全体の高さをほぼ均一にすることができる。またシール部材の量を少なくすることができる。そのため単位セル60を積層し、スタッキングした場合に厚さ調整部材などの変形による燃料電池1のずれなどを小さくすることができ、正確に積層し、スタッキングを行うことができる。また、折り返し部23b、26bの金属プレート間に隙間が生じるので、単位セル60を積層し、スタッキングした場合にセパレータ23、26などの寸法公差などによるずれや変形を吸収することができ、単位セル60を正確に積層し、スタッキングを行うことができる。
折り返し部23b、26bの金属プレート間に弾性体などを挟むことで、折り返し部23b、26bの高さを調整することができ、折り返しの回数を少なくすることができる。これにより、折り返し行程を少なくすることができ、製造コストを抑えることができる。また、折り返し部23b、26bを設けることで、弾性体などを少なくすることができる。
折り返し部23b、26bが重なる面27に水素供給マニホールド8などを結合させるので、水素供給マニホールド8などを取り付ける結合部などを更に設ける必要がなく、燃料電池1を小型にすることができる。
セパレータ23、26において水素流路22、空気流路25の隣に形成される溝22a、25aの端部を閉塞部材30によって塞ぐので、溝22a、25aに水素または空気が流入、反応するのを防ぐことができ、燃料電池1の劣化を防ぐことができる。
次に本発明の第2実施形態について図8を用いて説明する。この実施形態では折り返し部23b、26bの金属プレート間に、中空状部材34を折り返し部23b、26bに沿って配設し、その中空状部材34を冷却水流路34(以下、冷却水流路34とする)とする。この構成によって単位セル60を冷却することができる。その他の構成については第1実施形態と同じ構成なので、ここでの説明は省略する。
本発明の第2実施形態の効果について説明する。
この実施形態では折り返し部23b、26b内に中空状部材34を設け、その中空状部材34を冷却水流路34として使用する。これによって燃料電池1を冷却することができる。
次に本発明の第3実形態について図9を用いて説明する。この実施形態では、単位セル60を積層した場合にセパレータ23の折り返し部23bとセパレータ26の折り返し部26bが重なる箇所にセパレータ23とセパレータ26を単位セル60の積層方向に連通する連通孔35を設け、その連通孔35を燃料電池1を冷却する冷却水が流れる冷却水流路35(以下、冷却水流路35とする)とする。その他の構成については第1実施形態と同じ構成なので、ここでの説明は省略する。
冷却水流路35はセパレータ23とセパレータ26において水素流路22と空気流路25とならない折り返し部23bと端部26bが重なる箇所、すなわち図10示すように単位セル60の4隅に設けられる。図10は燃料電池1の単位セル積層方向から見た概略図である。図10では折り返し部23b、26bを破線で示す。なお、冷却水流路35は燃料電池1の容量によって冷却水流路35の形状や本数を変更することができる。この構成により燃料電池を冷却水によって冷却することができる。
本発明の第3実施形態の効果について説明する。
この実施形態では、セパレータ23、26の折り返し部23b、26bが重なる箇所に冷却水流路35を設けるので、燃料電池1を冷却することができる。また、水素供給マニホールド8などと重ならずに冷却水流路35を設けることができるので、燃料電池1の発電反応を行う面積を大きくすることができ、燃料電池1を小型にすることができる。
次に本発明の第4実施形態について図11、図12を用いて説明する。図11はこの実施形態の単位セル60の一部を単位セル積層方向から見た概略図であり、図12は図11のA−A断面図である。この実施形態では、冷却水流路35から溝22aへ冷却水を導入する冷却水導入路36を備える。その他の構成については第2実施形態と同じであるので、ここでの説明は省略する。この構成によりセパレータ23、26で水素または空気が流れない溝22a、25aに冷却水を流すことができ燃料電池1をより冷却することができる。
冷却水流路35とセパレータ23の溝22aとを連通する冷却水導入路36を設けることで、冷却水流路35から溝22aへ冷却水を導入する。溝22aは隣接する単位セル60のセパレータ26の溝25aと対峙し、溝22aと溝25aの向きが90°ずれているので、溝22aと溝25aが対峙する箇所で連通する。そのため溝22aへ導入された冷却水の一部は溝22aから溝25aへ流れる。これにより冷却水は溝22a、25aの全体に拡がり、単位セル60の全体を冷却することができる(図11中、矢印が冷却水の流れを示す)。なお、溝22a、25aに導入された冷却水は、図示しないが単位セル60の4隅に設けた連通孔の一部を排出流路とすることで溝22a、25aから排出される。また冷却水導入路36は溝25aと連通するように設けてもよい。
なお、この実施形態と第2実施形態、または第3実施形態とを組み合わせて冷却水流路を構成し、燃料電池1を冷却してもよい。
本発明の第4実施形態の効果について説明する。
この実施形態では、冷却水流路35から溝29aへ冷却水を導入する冷却水導入路36を設けているので、冷却水を溝22aへ導入する。また、溝22aは隣接する単位セル60のセパレータ26に設けた溝25aと対峙する箇所で連通しているので、溝22aを流れる冷却水が溝25aへと流れる。これによってセパレータ23、26に設けた溝22a、25aに次々に冷却水が流れ、単位セル60の全体を冷却することができる。
次に第5実施形態について図13を用いて説明する。図13は単位セル70の正面図である。この実施形態ではセパレータ41、43の折り返し部41b、43bが同一方向となるように、つまり折り返し部41b、43bが単位セル70の同じ端部で重なるように積層する。また、電解質膜20とセパレータ41、43の間にガスケット44を備える。他の構成については第1実施形態と同じなのでここでの説明は省略する。
セパレータ41について図14(a)、(b)、(c)を用いて説明する。図14(a)は単位セル70の積層方向から見た概略図であり、図14(b)は側面図であり、図14(c)は背面図である。セパレータ41は例えば金メッキや導電性を付与した樹脂を塗布し、耐腐食性を向上させたステンレスなどの金属プレートにプレス成型を行い、水素流路40、水素供給マニホールド(ガスマニホールド)45、水素排出マニホールド(ガスマニホールド)46、空気供給マニホールド(ガスマニホールド)47、空気排出マニホールド(ガスマニホールド)48、冷却水流路49、冷却水導入路50を成型する。また、種々の金属によるクラッド材を使用してもよい。
セパレータ41の一部はプレス成型によってその断面が矩形波形状に成型され、MEA27と矩形波形状の凹部によってできる空間を水素が流れる水素流路40とする。なお、水素流路40の背面となる矩形波形状の凹部の空間を溝40aとする。金属プレートの端部41aを折り返し、折り返し部41bを設け、この折り返し部41bに水素供給マニホールド45、水素排出マニホールド46、空気供給マニホールド47、空気排出マニホールド48、冷却水流路49、冷却水導入路50が構成される。なお、端部41aを折り返す回数、つまり折り返し部41bの厚さt3は、厚さt3がセパレータ41の水素流路40を成型した矩形波形状の深さであるセパレータ41の厚さt4とほぼ等しく、折り返し部41bの厚さt3はセパレータ41の厚さt4よりも若干薄くすることが望ましい。これによって単位セル70をスタッキングした際にガスケット44などのシール材を挿入するが、ガスケット44などの厚さを考慮し、スタッキングの際のずれ、または変形を防止することができる。
またセパレータ43はセパレータ41と同様の形状をしており、空気流路42、溝42aを設ける。なお、セパレータ41と電解質膜20との間には水素のリークを防ぐためのガスケット44が設けられているが、このガスケット44の高さによって形成される空間によって水素供給マニホールド45と水素流路40、水素流路40と水素排出マニホールド46が連通し、水素が流れる。
冷却水流路49は冷却水導入路50を介して単位セル70のセパレータ41と隣接する単位セル70のセパレータ43の間に冷却水を導入し、単位セル70を冷却する。溝40aは隣り合う単位セル60のセパレータ43の溝42aと対峙しており、冷却水導入路46から供給された冷却水は、溝40a、42aを通りセパレータ41、43の全体に拡がり、単位セル70を冷却する。なお、単位セル70のセパレータ41と隣接する単位セル70のセパレータ43の間の外周部には冷却水がリークしないようにガスケットを設ける。また、折り返し部41b、43bの金属プレート間にもシール部材、例えば液状シリコーンなどを塗布する。
次にセパレータ41、43の成型方法について説明する。セパレータ41は、水素供給マニホールド45、水素排出マニホールド46、空気供給マニホールド47、空気排出マニホールド48、冷却水流路49、冷却水導入路50をプレス成型した後に、端部41aを折り返す。なお、端部41aを折り返した後の折り返し部41bに各水素マニホールド45などが重なるようにプレス成型する。この実施形態では端部41aを2回折り返したが、折り返す回数はこれに限られることはなく、折り返し部41bの厚さt3とプレスによって成型される水素流路40の深さt4がほぼ等しくなるように折り返す。これによってスタッキングの際にMEA27とセパレータ28、30のずれ、または変形を少なくすることができる。なお、水素流路40の断面形状は矩形波状以外でもよく、正弦波形状としてもよい。
以上のようにセパレータ41、43に水素供給マニホールド45などを設け、水素マニホールド45などを設けた側のセパレータ41、43の端部41a、43aを折り返すことで、スタッキングの際にMEA27とセパレータ28、30のずれ、または変形を少なくすることができる。
本発明の第5実施形態の効果について説明する。
この実施形態では、セパレータ41、43に水素供給マニホールド8などを設けた場合でも水素供給マニホールド8などを設けたセパレータ41、43の端部41a、43aを折り返しても、例えば矩形波形状に成型したセパレータ41、43の厚さ(高さ)と折り返し部41b、43bの厚さをほぼ等しくすることができ、第1実施形態と同じ効果を得ることができる。
次に第6実施形態について図15(a)、(b)を用いて説明する。図15(a)は第6実施形態のセパレータ51の積層方向から見た概略図であり、図15(b)は図15のA−A断面図である。ここでは第5実施形態のセパレータ41、43と異なる箇所を中心に説明する。なお、その他の構成については第5実施形態と同じ構成なので、ここでの説明は省略する。
セパレータ51は、金属プレートの端部を折り返して、折り返し部51bを成型する前に、水素流路50と水素供給マニホールド45の間、または水素流路50と水素排出マニホールド46の間に、水素流路50と水素供給マニホールド45、または水素流路50と水素排出マニホールド46とを連通する貫通孔55を備える。
金属プレートの端部を折り返し、折り返し部51bを成型した場合に、折り返し部51bが貫通孔55の一方を塞ぎ、貫通孔55を折り返し部51bの一部を溝底55aとする流路を構成する。水素供給マニホールド45と水素流路50、または水素流路50と水素排出マニホールド46を貫通孔(流路)55によって連通させ、この貫通孔55を水素、排出水素が流れる。折り返し部51bと水素流路50の間には水素が水素流路50の背面に流れないように、シール材を設ける。
なお、セパレータ53についても同様の構成とする。
以上の構成により、水素流路50と水素供給マニホールド45、水素流路50と水素排出マニホールド46を貫通孔55によって連通し、貫通孔55を介して水素供給マニホールド45から水素流路50へ水素を供給し、水素流路50から水素排出マニホールド46へ排出水素を排出することができる。
本発明の第6実施形態の効果について説明する。
この実施形態では、水素供給マニホールド8と水素流路50、水素流路50と水素排出マニホールド51を連通孔55によって連通させ、この連通孔55を水素が流れる流路55bとすることで、水素が流れる流路抵抗を小さく、つまり流路断面積を広くすることができ、水素流路50に水素を効率良く供給することができる。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。
金属セパレータを用いた燃料電池に利用することができる。
本発明の第1実施形態の燃料電池システムの概略図である。 本発明の第1実施形態の単位セルの概略図である。図2(a)単位セルの正面図である。図2(b)単位セルの側面図である。 本発明の第1実施形態の単位セルの斜め上方から見た概略図である。 本発明の第1実施形態の単位セルを積層した場合の一部を示す概略図である。 本発明の第1実施形態のセパレータについての他の実施形態である。 本発明の第1実施形態のセパレータについての他の実施形態である。 本発明の第1実施形態のセパレータについての他の実施形態である。 本発明の第2実施形態の単位セルを積層した場合の一部を示す概略図である。 本発明の第2実施形態の単位セルを積層した場合の一部を示す概略図である。 本発明の第3実施形態の単位セルを積層方向から見た概略図である。 本発明の第4実施形態の単位セルを積層方向から見た概略図である。 図11のA−A断面図である。 本発明の第5実施形態の単位セルの概略図である。 本発明の第5実施形態のセパレータの概略図である。図14(a)積層方向から見た概略図である。図14(b)側面図である。図14(c)背面図である。 本発明の第6実施形態のセパレータの概略図である。図15(a)積層方向から見た概略図である。図15(b)A−A断面図である。
符号の説明
1 燃料電池
8 水素供給マニホールド(ガスマニホールド)
9 水素排出マニホールド(ガスマニホールド)
12 空気供給マニホールド(ガスマニホールド)
13 空気排出マニホールド(ガスマニホールド)
23 セパレータ(金属セパレータ)
23a 端部
23b 折り返し部
22 水素流路(流路)
26 セパレータ(金属セパレータ)
26a 端部
26b 折り返し部
25 空気流路(流路)
35 冷却水流路
36 冷却水導入路
41 セパレータ(金属セパレータ)
41b 折り返し部
43 セパレータ(金属セパレータ)
43b 折り返し部
49 冷却水流路
50 冷却水導入路
60 単位セル
70 単位セル

Claims (15)

  1. 一部が屈曲した金属セパレータの屈曲部の一部を水素または酸化剤が流れる流路とする単位セルを積層した燃料電池において、
    前記金属セパレータは前記金属セパレータの端部を折り返した折り返し部を備え
    前記折り返し部の厚さは、前記金属セパレータの屈曲部の厚さと等しいことを特徴とする燃料電池。
  2. 前記金属セパレータは、前記折り返し部に前記単位セルの積層方向へ貫通する貫通孔を備え、
    前記貫通孔は前記水素または前記酸化剤を前記流路へ導入または前記流路から排出するガスマニホールドであることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記金属セパレータは、前記折り返し部に前記単位セルの積層方向へ貫通する貫通孔を備え
    前記貫通孔は前記燃料電池を冷却する冷却水が流れる冷却水流路であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  4. 前記単位セルを積層した場合に、隣接する前記金属セパレータの前記折り返し部は、その方向が交差することを特徴とする請求項2または3に記載の燃料電池。
  5. 前記貫通孔は隣接する前記金属セパレータの前記折り返し部が重なる箇所に設けられることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池。
  6. 重なった前記折り返し部の面であって、前記屈曲部を有さない面に前記流路へ前記水素または前記酸化剤を供給するガスマニホールドが接合することを特徴とする請求項4または5に記載の燃料電池。
  7. 前記単位セルを積層した場合に、隣接する前記金属セパレータの前記折り返し部は、その方向が同一方向となるように積層されることを特徴とする請求項2または3に記載の燃料電池。
  8. 前記隣接する単位セルの前記金属セパレータの間に設けた空間に前記冷却流路から前記冷却水を導入する冷却導入路を備えることを特徴とする請求項に記載の燃料電池。
  9. 前記折り返し部は前記折り返し部を構成する前記金属セパレータ間に弾性体を備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載の燃料電池。
  10. 前記折り返し部は前記折り返し部を構成する前記金属セパレータ間に中空状部材を備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載の燃料電池。
  11. 前記中空状部材に前記冷却水を流すことを特徴とする請求項10に記載の燃料電池。
  12. 前記折り返し部の前記金属セパレータ間にシール部材を設けることを特徴とする請求項1から11のいずれか一つに記載の燃料電池。
  13. 前記折り返し部の外面にシール部材を配設するシール溝を備えることを特徴とする請求項1から12のいずれか一つに記載の燃料電池。
  14. 前記単位セルを積層方向から見た場合に、前記折り返し部は、電解質膜またはガスケットと重なることを特徴とする請求項1から13のいずれか一つに記載の燃料電池。
  15. 一部が屈曲した金属セパレータの屈曲部の一部を水素または酸化剤が流れる流路とする単位セルを積層した燃料電池の製造方法において、
    前記金属セパレータは前記金属セパレータの端部を折り返して折り返し部を設け
    前記折り返し部の厚さは、前記金属セパレータの屈曲部の厚さと等しいことを特徴とする燃料電池の製造方法。
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