JP5734823B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体と金属セパレータとが積層されるとともに、前記金属セパレータには、前記電極に対向して反応ガスを流通させる反応ガス流路と、前記反応ガス流路を囲繞するゴムシール部材とが設けられる燃料電池を備え、複数の前記燃料電池が積層される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、アノード電極とカソード電極とを配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、一対のセパレータによって挟持した単位セル(発電セル)を備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の単位セルを積層することにより、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、一方のセパレータの面内に、アノード電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路が設けられるとともに、他方のセパレータの面内に、カソード電極に対向して酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路が設けられている。さらに、各燃料電池を構成し、互いに隣接するセパレータ間には、電極範囲内に冷却媒体を流すための冷却媒体流路が形成されている。
通常、燃料電池には、燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体を気密(液密)に保持するために、種々のシール構造が採用されている。例えば、特許文献1に開示されている燃料電池では、金属セパレータに設けられる冷却媒体流路が、波形状を有する複数の波状凸部間に形成される一方、前記金属セパレータの外側から、前記冷却媒体流路の最外周を構成する前記波状凸部の側部に当接するとともに、側部波形状の一部に倣う少なくとも凸形状を有する閉塞シール部が設けられている。
このため、閉塞シール部は、側部波形状の外側に突出する凸部側の他、前記側部波形状の内側に突出する凹部側をも有効にシールすることができ、冷却媒体が、冷却媒体流路の最外周を構成する波状凸部の側部に沿って冷却媒体供給連通孔から冷却媒体排出連通孔にショートカットすることを可及的に阻止することが可能になる。
特開2011−171222号公報
本発明は、この種の閉塞シール部に関連してなされたものであり、特にガスの透過を可及的に抑制するとともに、生産性の向上を図ることが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体と金属セパレータとが積層されるとともに、前記金属セパレータには、前記電極に対向して反応ガスを流通させる反応ガス流路と、前記反応ガス流路を囲繞するゴムシール部材とが設けられる燃料電池を備え、複数の前記燃料電池が積層される燃料電池スタックに関するものである。
この燃料電池スタックでは、反応ガス流路は、複数本の凸部間に形成される一方、前記反応ガス流路の反応ガス流れ方向に交差する幅方向両端に位置する前記凸部とゴムシール部材との間には、反応ガスの流通を規制する樹脂製閉塞部材が配設されている。
そして、樹脂製閉塞部材は、金属セパレータにアウトサート成形されており、一方の電極に当接するとともに、燃料電池が積層されて前記金属セパレータに積層方向に締め付け荷重が付与されることにより金属セパレータ及びゴムシール部材が圧縮された際、互いに隣接する前記金属セパレータを構成する金属板同士の間隔が、樹脂製閉塞部材を挟んだ部位と前記ゴムシール部材を挟んだ部位とで同等になるように、前記樹脂製閉塞部材の厚さが設定されている。
また、この燃料電池スタックでは、金属セパレータは、断面波形状に凹凸成形されるとともに、反応ガス流路は、凸部である波形状を有する複数本の波状凸部間に形成されることが好ましい。
本発明によれば、反応ガス流路の幅方向両端に位置する凸部とゴムシール部材との間には、反応ガスの流通を規制するガス不透過性の樹脂製閉塞部材が配設されている。このため、閉塞部材として、例えば、ゴムシール部材が使用される構成に比べ、閉塞部材の内部をガスが透過することが可及的に抑制され、反応ガスの漏れを防止することができる。従って、発電に寄与しない反応ガス量を削減し、発電効率の向上が容易に図られる。
しかも、樹脂製閉塞部材は、ゴムシール部材に比べて強度が高く、破損し難いとともに、前記ゴムシール部材を成形する際に発生するバリを取り除く工数及びコストを削減させることが可能になる。これにより、特にガスの透過を可及的に抑制するとともに、生産性の向上を図ることができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記燃料電池を構成する第2金属セパレータの正面説明図である。 前記第2金属セパレータの断面説明図である。 前記第2金属セパレータに閉塞部材を一体化させる金型装置の断面説明図である。 前記第2金属セパレータに第2シール部材を一体化させる金型装置の断面説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する燃料電池10は、矢印A方向(水平方向)に複数積層されて燃料電池スタックを構成する。燃料電池10は、電解質膜・電極構造体12と、前記電解質膜・電極構造体12を挟持する第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16とを備える。
第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。
図1に示すように、第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16は、縦長形状(長方形状)を有するとともに、長辺が重力方向(矢印C方向)に向かって配設される。なお、長辺が水平方向に向かって、又はセパレータ面が水平方向に向かって、配設されてもよい。
燃料電池10の長辺方向(矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔18aと、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔20aとが設けられる。
燃料電池10の長辺方向の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔20bと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔18bとが設けられる。
燃料電池10の短辺方向(矢印B方向)の両端縁部上方には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための2つの冷却媒体供給連通孔22aが、矢印B方向に対向する位置に設けられる。燃料電池10の両端縁部下方には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を排出するための2つの冷却媒体排出連通孔22bが、矢印B方向に対向する位置に設けられる。
電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜24と、前記固体高分子電解質膜24を挟持するカソード電極26及びアノード電極28とを備える。アノード電極28は、カソード電極26よりも小さな表面積に設定されるとともに、前記カソード電極26は、固体高分子電解質膜24と同等の表面積に設定され、所謂、段差MEAを構成する。
カソード電極26及びアノード電極28は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜24の両面に形成される。
第1金属セパレータ14の電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、酸化剤ガス供給連通孔18aと酸化剤ガス排出連通孔18bとを連通する酸化剤ガス流路30が形成される。酸化剤ガス流路30は、矢印C方向に延在する複数本の波状凸部30a間に形成されるとともに、前記酸化剤ガス流路30の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部32a及び出口バッファ部32bが設けられる。
図3に示すように、第2金属セパレータ16の電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、燃料ガス供給連通孔20aと燃料ガス排出連通孔20bとを連通する燃料ガス流路34が形成される。燃料ガス流路34は、矢印C方向に延在する複数本の波状凸部34a間に形成されるとともに、前記燃料ガス流路34の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bが設けられる。
第2金属セパレータ16の面16bと第1金属セパレータ14の面14bとの間には、冷却媒体供給連通孔22a、22aと冷却媒体排出連通孔22b、22bとに連通する冷却媒体流路38が形成される(図1参照)。冷却媒体流路38は、電解質膜・電極構造体12の電極範囲を周回して矢印C方向に冷却媒体を流通させる。
冷却媒体流路38は、酸化剤ガス流路30を構成する波状凸部30aの裏面形状と、燃料ガス流路34を構成する波状凸部34aの裏面形状とを、互いに位相をずらして重ね合わせることにより、矢印C方向に延在して形成される。冷却媒体流路38の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部40a及び出口バッファ部40bが設けられる。
第1金属セパレータ14の面14a、14bには、この第1金属セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材42が一体成形される。第2金属セパレータ16の面16a、16bには、この第2金属セパレータ16の外周端縁部を周回して第2シール部材44が一体成形される。第1シール部材42及び第2シール部材44としては、例えば、弾性を有するEPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材が用いられる。
図1に示すように、第1金属セパレータ14の面14aには、第1シール部材42を切り欠いて酸化剤ガス供給連通孔18aと酸化剤ガス流路30とを連通する複数の連結通路46aが形成される。面14aには、第1シール部材42を切り欠いて酸化剤ガス排出連通孔18bと酸化剤ガス流路30とを連通する複数の連結通路46bが形成される。
第1シール部材42は、面14a側で酸化剤ガス流路30と酸化剤ガス供給連通孔18a及び酸化剤ガス排出連通孔18bとを連通し、且つこれらを囲繞する凸状シール部42aを有する。図2に示すように、凸状シール部42aは、電解質膜・電極構造体12の外方に位置して第2金属セパレータ16の第2シール部材44に当接する。図1に示すように、第1シール部材42は、面14a側に、燃料ガス供給連通孔20a、燃料ガス排出連通孔20b、冷却媒体供給連通孔22a及び冷却媒体排出連通孔22bをそれぞれ周回する凸状シール部42bを有する。
図3に示すように、第2シール部材44は、第2金属セパレータ16の面16aで、燃料ガス流路34と燃料ガス供給連通孔20a及び燃料ガス排出連通孔20bとを連通し、且つこれらを囲繞する凸状シール部44aを有する。図2に示すように、凸状シール部44aは、電解質膜・電極構造体12を構成する固体高分子電解質膜24において、アノード電極28の外周端部から外方に延在する外周縁部に直接当接する。凸状シール部44aは、凸状シール部42aよりも内方に配置される。
図1に示すように、第2シール部材44は、第2金属セパレータ16の面16bで、冷却媒体流路38と冷却媒体供給連通孔22a及び冷却媒体排出連通孔22bとを連通し、且つこれらを囲繞する凸状シール部44bを有する。面16bには、第2シール部材44を切り欠いて一対の冷却媒体供給連通孔22a、22aと冷却媒体流路38とを連通する複数の連結通路50aが形成される。面16bには、第2シール部材44を切り欠いて一対の冷却媒体排出連通孔22b、22bと冷却媒体流路38とを連通する複数の連結通路50bが形成される。
第2シール部材44は、面16b側に、酸化剤ガス供給連通孔18a、酸化剤ガス排出連通孔18b、燃料ガス供給連通孔20a及び燃料ガス排出連通孔20bをそれぞれ周回する凸状シール部44cを有する。
面16bには、第2シール部材44を切り欠いて燃料ガス供給連通孔20aに一端が連通する複数の連結通路52aと、燃料ガス排出連通孔20bに一端が連通する複数の連結通路52bとが形成される。連結通路52aの他端及び連結通路52bの他端は、それぞれ複数の供給孔部54a及び排出孔部54bに連通する。
本実施形態では、図3に示すように、凸状シール部44aには、燃料ガス流路34の燃料ガス流れ方向(矢印C方向)に交差する幅方向(矢印B方向)両端に位置する波状凸部34aと第2シール部材44を構成する凸状シール部44aとの間に、燃料ガスの流れを規制するガス不透過性の樹脂製閉塞部材56が複数箇所に設けられる。
閉塞部材56は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、LCP(液晶ポリマー)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PA(ポリアミド)、PEN(ポリエーテルニトリル)又はPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等で構成される。この閉塞部材56は、後述するように、第2金属セパレータ16の面16aにアウトサート成形される。
図4に示すように、閉塞部材56の厚さtが設定される。具体的には、第2金属セパレータ16では、外力(締め付け荷重等)が付与されていない状態で、凸状シール部44aの端部から閉塞部材56の端部までの距離がL1であり、波状凸部34aの端部から前記閉塞部材56の端部までの距離がL3に設定される。
第2金属セパレータ16に締め付け荷重が付与された状態で、すなわち、燃料電池10が組み付けられた状態で、圧縮された凸状シール部44aの端部から閉塞部材56の端部までの距離がL2に変化する一方、圧縮された波状凸部34aの端部から前記閉塞部材56の端部までの距離がL4に変化する。
その際、図2に示すように、互いに隣接する第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16の間隔は、閉塞部材56を挟んだ部位の間隔S1と凸状シール部44aを挟んだ部位の間隔S2とで同等になる(S1=S2)。この条件を満たすように、閉塞部材56の厚さtが設定される。
なお、図4に示すように、閉塞部材56の側端部と第2金属セパレータ16の傾斜部との間には、隙間S0が設けられている。この隙間S0は、燃料電池10が組み付けられた状態では、第2金属セパレータ16の変形により略0となるように、設定される。
次いで、第2金属セパレータ16を製造する方法について、以下に説明する。
先ず、図5に示すように、第2金属セパレータ16を構成する金属薄板16Pが用意され、この金属薄板16Pは、アウトサート成形用金型装置60に配置される。金型装置60は、第1型62と第2型64とを備えるとともに、前記第1型62と前記第2型64との間には、型締め時にキャビティ66と逃げ68とが形成される。第1型62には、金属薄板16Pを押さえるための型押さえ部69が設けられる。
キャビティ66は、閉塞部材56の形状に対応しており、このキャビティ66には、湯道70が連通する。逃げ68は、金属薄板16Pに設けられた燃料ガス流路34及び冷却媒体流路38を構成する波形状部分を収容する。
そこで、第1型62及び第2型64は、金属薄板16Pを挟持して型締めされた状態で、湯道70に溶融樹脂が供給される。この溶融樹脂は、湯道70からキャビティ66に充填される。そして、所定の時間が経過することにより、キャビティ66で溶融樹脂が硬化し、金属薄板16Pの面16aに閉塞部材56が一体化される。さらに、第1型62及び第2型64が型開きされ、金属薄板16Pが閉塞部材56と一体に金型装置60から離型される。
閉塞部材56が一体化された金属薄板16Pは、図6に示すように、アウトサート成型用金型装置80に配置される。金型装置80は、第1型82と第2型84とを備えるとともに、前記第1型82と前記第2型84との間には、型締め時にキャビティ86と逃げ88とが形成される。
キャビティ86は、第2シール部材44の形状に対応しており、このキャビティ86には、湯道90が連通する。逃げ88は、金属薄板16Pに設けられた燃料ガス流路34及び冷却媒体流路38を構成する波形状部分を収容する。
そこで、第1型82及び第2型84は、金属薄板16Pを挟持して型締めされた状態で、湯道90に溶融ゴムが供給される。この溶融ゴムは、湯道90からキャビティ86に充填される。このため、所定の時間が経過することにより、キャビティ86で溶融樹脂が硬化し、金属薄板16Pの面16a、16bに第2シール部材44が一体化されて第2金属セパレータ16が形成される。その際、閉塞部材56と第2シール部材44とが密着して気密性が確保される。さらに、第1型82及び第2型84が型開きされることにより、第2金属セパレータ16が金型装置80から離型される。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス供給連通孔18aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔20aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、一対の冷却媒体供給連通孔22aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔18aから第1金属セパレータ14の酸化剤ガス流路30に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路30に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、電解質膜・電極構造体12のカソード電極26に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔20aから第2金属セパレータ16の供給孔部54aを通って燃料ガス流路34に供給される。燃料ガスは、図3に示すように、燃料ガス流路34に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、電解質膜・電極構造体12のアノード電極28に供給される(図1及び図2参照)。
従って、電解質膜・電極構造体12では、カソード電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード電極28に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、電解質膜・電極構造体12のカソード電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔18bに沿って矢印A方向に排出される。一方、電解質膜・電極構造体12のアノード電極28に供給されて消費された燃料ガスは、排出孔部54bを通り燃料ガス排出連通孔20bに沿って矢印A方向に排出される。
また、一対の冷却媒体供給連通孔22aに供給された冷却媒体は、図1に示すように、第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16間の冷却媒体流路38に導入される。冷却媒体は、一旦矢印B方向(水平方向)に沿って流動した後、矢印C方向(重力方向)に移動して電解質膜・電極構造体12を冷却する。この冷却媒体は、矢印B方向両側に移動した後、一対の冷却媒体排出連通孔22bに排出される。
この場合、本実施形態では、図3に示すように、第2金属セパレータ16の面16aにおいて、燃料ガス流路34の燃料ガス流れ方向(矢印C方向)に交差する幅方向(矢印B方向)両端に位置する波状凸部34aと、第2シール部材44を構成する凸状シール部44aとの間に、燃料ガスの流れを規制するガス不透過性の樹脂製の閉塞部材56が複数箇所に設けられている。
このため、閉塞部材56として、例えば、ゴムシール部材が使用される構成に比べ、前記閉塞部材56の内部を燃料ガスが透過することが可及的に抑制され、前記燃料ガスの漏れを確実に防止することができる。従って、発電に寄与しない燃料ガス量を削減し、発電効率の向上が容易に図られるという効果が得られる。
しかも、閉塞部材56は、ゴムシール部材に比べて強度が高く、破損し難いとともに、前記ゴムシール部材を成形する際に発生するバリを取り除く工数及びコストを削減させることが可能になる。これにより、特に燃料ガスの透過を可及的に抑制するとともに、生産性の向上を図ることができるという利点がある。
さらに、図2には、第2金属セパレータ16に締め付け荷重が付与された状態、すなわち、燃料電池10が組み付けられて凸状シール部44aが圧縮される一方、第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16が圧縮された状態が示されている。この状態において、互いに隣接する第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16の間隔は、閉塞部材56を挟んだ部位の間隔S1と凸状シール部44aを挟んだ部位の間隔S2とで、前記凸状シール部44aと第1金属セパレータ14及びアノード電極28が変形して同等になるように、前記閉塞部材56の厚さtが設定されている。
このため、閉塞部材56は、第1金属セパレータ14と第2金属セパレータ16との間で、他の部材と密着することができ、燃料ガスのシール性が良好に向上する。しかも、各燃料電池10同士を積層した際に、前記燃料電池10間に隙間が発生することがなく、燃料電池スタック全体のシール性を確保することが可能になる。
なお、本実施形態では、アノード電極28がカソード電極26よりも小さな表面積に設定されているが、これに限定されるものではなく、前記カソード電極26が前記アノード電極よりも小さな表面積に設定されていてもよい。また、電解質膜・電極構造体12は、段差MEAに限定されるものではなく、アノード電極28とカソード電極26とが同一の表面積に設定されていてもよい。
10…燃料電池 12…電解質膜・電極構造体
14、16…金属セパレータ 18a…酸化剤ガス供給連通孔
18b…酸化剤ガス排出連通孔 20a…燃料ガス供給連通孔
20b…燃料ガス排出連通孔 22a…冷却媒体供給連通孔
22b…冷却媒体排出連通孔 24…固体高分子電解質膜
26…カソード電極 28…アノード電極
30…酸化剤ガス流路 30a、34a…波状凸部
34…燃料ガス流路 38…冷却媒体流路
42、44…シール部材
42a、42b、44a〜44c…凸状シール部
56…閉塞部材 60、80…金型装置

Claims (2)

  1. 電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体と金属セパレータとが積層されるとともに、前記金属セパレータには、前記電極に対向して反応ガスを流通させる反応ガス流路と、前記反応ガス流路を囲繞するゴムシール部材とが設けられる燃料電池を備え、複数の前記燃料電池が積層される燃料電池スタックであって、
    前記反応ガス流路は、複数本の凸部間に形成される一方、
    前記反応ガス流路の反応ガス流れ方向に交差する幅方向両端に位置する前記凸部と前記ゴムシール部材との間には、反応ガスの流通を規制する樹脂製閉塞部材が配設され、
    前記樹脂製閉塞部材は、前記金属セパレータにアウトサート成形されており、一方の前記電極に当接するとともに、
    前記燃料電池が積層されて前記金属セパレータに積層方向に締め付け荷重が付与されることにより前記金属セパレータ及び前記ゴムシール部材が圧縮された際、互いに隣接する前記金属セパレータを構成する金属板同士の間隔が、前記樹脂製閉塞部材を挟んだ部位と前記ゴムシール部材を挟んだ部位とで同等になるように、該樹脂製閉塞部材の厚さが設定されることを特徴とする燃料電池スタック
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記金属セパレータは、断面波形状に凹凸成形されるとともに、
    前記反応ガス流路は、前記凸部である波形状を有する複数本の波状凸部間に形成されることを特徴とする燃料電池スタック

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