JP5439212B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質膜の両側に一対の電極が設けられる電解質膜・電極構造体と金属セパレータとが積層され、前記金属セパレータの前記電解質膜・電極構造体に向かう面には、反応ガスを電極面に沿って流通させる反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガス流路の上流及び下流に入口バッファ部及び出口バッファ部が連通する燃料電池に関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ触媒層(電極触媒)とガス拡散層(多孔質カーボン)とからなるアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持している。通常、この燃料電池を所定数だけ積層した燃料電池スタックが、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
上記の電解質膜・電極構造体では、薄膜状の固体高分子電解質膜が使用されている。このため、固体高分子電解質膜に加わる反応ガスの差圧等による機械的応力により、前記固体高分子電解質膜が損傷を受けることを防止する必要がある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている固体高分子電解質型燃料電池のシール構造が知られている。この燃料電池は、図9に示すように、固体高分子電解質膜1の両面にアノード電極2及びカソード電極3が配設されるとともに、前記アノード電極2と前記カソード電極3とには、燃料ガス通路4aが形成されたセパレータ4と、酸化剤ガス通路5aが形成されたセパレータ5とが配設されている。
固体高分子電解質膜1の周縁部分の両面には、額縁状のフッ素樹脂系シートからなる保護膜6が介装されている。この保護膜6は、固体高分子電解質膜1とアノード電極2及びカソード電極3が熱圧加工により複合化される際に、一体に複合化されている。セパレータ4、5間には、アノード電極2及びカソード電極3を額縁状に包囲してガスシール材7が介装されている。
特開平5−21077号公報
上記の特許文献1では、固体高分子電解質膜1の周縁部分の両面に、保護膜6が配設されるとともに、前記保護膜6とセパレータ4、5との間には、それぞれガスシール材7が介装されている。従って、固体高分子電解質膜1の周縁部分は、積層方向に沿って肉厚に構成されている。
ところで、燃料電池では、燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体を、それぞれ前記燃料電池の積層方向に流通させるために、各連通孔が前記燃料電池を前記積層方向に貫通して形成される、所謂、内部マニホールド型燃料電池が採用されている。この内部マニホールド型燃料電池では、反応ガスである酸化剤ガス及び燃料ガスを、発電流路面内に均一に分配する必要があり、各反応ガス用連通孔と反応ガス流路との間には、例えば、複数の突起(エンボス)を有するバッファ部が設けられている。
その際、酸化剤ガス及び燃料ガスを発電流路面内に均一に分配するためには、バッファ部の深さを大きく設定する必要がある。しかしながら、上記の特許文献1では、セパレータ4、5にバッファ部を設けようとすると、固体高分子電解質膜1の周縁部分が前記バッファ部に対向するため、厚さ方向の寸法が相当に増大してしまう。従って、燃料電池が積層方向に肉厚化し、燃料電池スタック全体が大型化且つ重量物化するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、バッファ部の深さを確保し且つ容易に薄肉化を図るとともに、電解質膜の損傷を可及的に阻止することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に一対の電極が設けられる電解質膜・電極構造体と金属セパレータとが積層され、前記金属セパレータの前記電解質膜・電極構造体に向かう面には、反応ガスを電極面に沿って流通させる反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガス流路の上流及び下流に入口バッファ部及び出口バッファ部が連通する燃料電池に関するものである。
一対の電極は、電解質膜の両面に、少なくとも入口バッファ部又は出口バッファ部に対向する前記電解質膜の外周縁部を外部に露呈して設けられる触媒層及びガス拡散層を備えている。そして、外部に露呈する電解質膜の一方の外周縁部のみに、ガス拡散層よりも薄膜な補強フイルムが設けられるとともに、少なくとも入口バッファ部又は出口バッファ部では、電解質膜・電極構造体を挟持する一方の金属セパレータが前記電解質膜に当接し、他方の金属セパレータが前記補強フイルムに当接している。
また、一対のガス拡散層は、各端面位置が電解質膜を挟んで同一位置に設定されることが好ましい。
さらに、補強フイルムは、電解質膜の一方の外周縁部に接着されることが好ましい。
本発明によれば、電解質膜の外周縁部が一対の電極から外部に露呈するとともに、前記電解質膜の一方の外周縁部のみに、ガス拡散層よりも薄膜な補強フイルムが設けられている。このため、入口バッファ部又は出口バッファ部に対向する電解質膜の外周縁部は、強度の向上が図られるとともに、相当に薄肉化され、前記入口バッファ部又は前記出口バッファ部の流路深さを容易に確保することができる。
従って、酸化剤ガス及び燃料ガスを、発電流路面内に均一且つ良好に分配することが可能になり、発電性能の向上と電解質膜の耐久性の向上とが容易に遂行される。しかも、発電面内での反応ガスの流配が均一化されるため、同一の発電面内の流配では、バッファ形状を小型化することができる。これにより、燃料電池及び複数の前記燃料電池が積層される燃料電池スタックは、容易に小型化及び軽量化が遂行可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池を構成する燃料電池ユニットの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記燃料電池の、図1中、III−III線断面説明図である。 前記燃料電池ユニットを構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 前記燃料電池ユニットを構成する第2金属セパレータの正面説明図である。 前記燃料電池ユニットを構成する第3金属セパレータの正面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する燃料電池ユニットの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の断面説明図である。 特許文献1に開示されている燃料電池の説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10は、実質的に2つの単位セルを含む燃料電池ユニット12を、矢印A方向に積層して構成される。燃料電池ユニット12は、第1金属セパレータ14、第1電解質膜・電極構造体16a、第2金属セパレータ18、第2電解質膜・電極構造体16b及び第3金属セパレータ20を設ける。
なお、本発明では、3つ以上の単位セルを含む燃料電池ユニットを積層した燃料電池を採用することもできる。その際、後述する冷却媒体流路44は、3つ以上の単位セル毎に形成される。
第1金属セパレータ14、第2金属セパレータ18及び第3金属セパレータ20は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。第1金属セパレータ14、第2金属セパレータ18及び第3金属セパレータ20は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。
燃料電池ユニット12の長辺方向(矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔30a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔32aが設けられる。
燃料電池ユニット12の長辺方向(矢印C方向)の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔32b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔30bが設けられる。
燃料電池ユニット12の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔34aが設けられるとともに、前記燃料電池ユニット12の短辺方向の他端縁部には、前記冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔34bが設けられる。
第1金属セパレータ14の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第1燃料ガス流路36が形成される。第1燃料ガス流路36は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝を有するとともに、前記第1燃料ガス流路36の入口(上端部)及び出口(下端部)近傍には、入口バッファ部38及び出口バッファ部40が設けられる。入口バッファ部38及び出口バッファ部40は、それぞれ複数のエンボス(突起)38a及び40aを有する。
入口バッファ部38と燃料ガス入口連通孔32aとは、複数の連通路42aを介して連通するとともに、出口バッファ部40と燃料ガス出口連通孔32bとは、複数の連通路42bを介して連通する。
図4に示すように、第1金属セパレータ14の面14bには、冷却媒体入口連通孔34aと冷却媒体出口連通孔34bとを連通する冷却媒体流路44が形成される。冷却媒体流路44の上端部及び下端部近傍には、入口バッファ部38及び出口バッファ部40の裏面形状であるバッファ部46、48が設けられる。バッファ部46、48は、それぞれ複数のエンボス46a及び48aを有する。
第2金属セパレータ18の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面18aには、図5に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第1酸化剤ガス流路50が形成される。第1酸化剤ガス流路50は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝を有する。第1酸化剤ガス流路50の入口(上端部)及び出口(下端部)近傍には、入口バッファ部52及び出口バッファ部54が設けられる。入口バッファ部52及び出口バッファ部54は、それぞれ複数のエンボス52a及び54aを有する。
入口バッファ部52と酸化剤ガス入口連通孔30aとは、複数の連通路56aを介して連通するとともに、出口バッファ部54と酸化剤ガス出口連通孔30bとは、複数の連通路56bを介して連通する。
図1に示すように、第2金属セパレータ18の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面18bには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第2燃料ガス流路58が形成される。第2燃料ガス流路58は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝を有するとともに、前記第2燃料ガス流路58の入口(上端部)及び出口(下端部)近傍には、入口バッファ部60及び出口バッファ部62が設けられる。
入口バッファ部60及び出口バッファ部62は、それぞれ複数のエンボス60a及び62aを有する。入口バッファ部60と燃料ガス入口連通孔32aとは、複数の連通路64aを介して連通するとともに、出口バッファ部62と燃料ガス出口連通孔32bとは、複数の連通路64bを介して連通する。
図6に示すように、第3金属セパレータ20の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面20aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第2酸化剤ガス流路66が形成される。
第2酸化剤ガス流路66は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝を有する。第2酸化剤ガス流路66の入口(上端部)及び出口(下端部)近傍には、入口バッファ部68及び出口バッファ部70が設けられる。入口バッファ部68及び出口バッファ部70は、それぞれ複数のエンボス68a及び70aを有する。入口バッファ部68と酸化剤ガス入口連通孔30aとは、複数の連通路72aを介して連通するとともに、出口バッファ部70と酸化剤ガス出口連通孔30bとは、複数の連通路72bを介して連通する。
第3金属セパレータ20の面20bには、図1に示すように、冷却媒体入口連通孔34aと冷却媒体出口連通孔34bとを連通する冷却媒体流路44が形成される。冷却媒体流路44は、第1燃料ガス流路36及び第2酸化剤ガス流路66の裏面形状(波形状)の重ね合わせにより形成される。
第1金属セパレータ14の面14a、14bには、この第1金属セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材74が一体成形される。第2金属セパレータ18の面18a、18bには、この第2金属セパレータ18の外周端縁部を周回して第2シール部材76が一体成形されるとともに、第3金属セパレータ20の面20a、20bには、この第3金属セパレータ20の外周端縁部を周回して第3シール部材78が一体成形される。
第1〜第3シール部材74、76、78としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材が用いられる。
図1に示すように、第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ18には、各アノード側電極82に対向して第1燃料ガス流路36及び第2燃料ガス流路58が形成されるとともに、前記第1燃料ガス流路36の下流側(下部側)には、出口バッファ部40が形成され、前記第2燃料ガス流路58の下流側(下部側)には、出口バッファ部62が形成される。
第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bは、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜80と、前記固体高分子電解質膜80を挟持するアノード側電極82及びカソード側電極84とを備える。アノード側電極82及びカソード側電極84は、固体高分子電解質膜80よりも小さな表面積を有する。
図3に示すように、第1電解質膜・電極構造体16aでは、固体高分子電解質膜80の両面において、入口バッファ部38及び出口バッファ部40に対向する外周縁部80aと、入口バッファ部52及び出口バッファ部54に対向する外周縁部80bとが外部に露呈する。
第2電解質膜・電極構造体16bでは、固体高分子電解質膜80の両面において、入口バッファ部60及び出口バッファ部62に対向する外周縁部80aと、入口バッファ部68及び出口バッファ部70に対向する外周縁部80bとが外部に露呈する。
図2及び図3に示すように、アノード側電極82及びカソード側電極84は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層82a、84aと、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層82a、84aの表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層82b、84bとを有する。電極触媒層82b、84bは、固体高分子電解質膜80の両面に形成される。アノード側電極82及びカソード側電極84の端部位置は、固体高分子電解質膜80を挟んで同一位置に設定される(図3参照)。
固体高分子電解質膜80には、例えば、外周縁部80bにのみ、補強フイルム86が接着により設けられる。補強フイルム86は、ガス拡散層84aよりも薄膜であり、額縁状を有するとともに、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)やPEEK系(ポリエーテルエーテルケトン)等のエンプラ乃至スーパーエンプラにより構成される。なお、固体高分子電解質膜80では、外周縁部80aにのみ補強フイルム86を設けてもよい。以下の実施形態においても、同様である。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔32aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔34aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第2金属セパレータ18の第1酸化剤ガス流路50及び第3金属セパレータ20の第2酸化剤ガス流路66に導入される(図5及び図6参照)。この酸化剤ガスは、第1酸化剤ガス流路50に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのカソード側電極84に供給されるとともに、第2酸化剤ガス流路66に沿って矢印C方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのカソード側電極84に供給される(図1参照)。
一方、燃料ガスは、図1に示すように、燃料ガス入口連通孔32aから第1金属セパレータ14の第1燃料ガス流路36及び第2金属セパレータ18の第2燃料ガス流路58に導入される。この燃料ガスは、第1燃料ガス流路36に沿って矢印C方向に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのアノード側電極82に供給されるとともに、第2燃料ガス流路58に沿って矢印C方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのアノード側電極82に供給される。
従って、第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bでは、カソード側電極84に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極82に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、カソード側電極84に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、アノード側電極82に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔32bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体入口連通孔34aに供給された冷却媒体は、図1に示すように、第1金属セパレータ14と第3金属セパレータ20との間に形成された冷却媒体流路44に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bを冷却した後、冷却媒体出口連通孔34bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、図3に示すように、第1電解質膜・電極構造体16aを構成する固体高分子電解質膜80は、入口バッファ部52及び出口バッファ部54に対向する外周縁部80bにのみ、補強フイルム86が接着により設けられている。さらに、補強フイルム86は、ガス拡散層84aよりも薄膜に構成されている。
従って、固体高分子電解質膜80の外周縁部の強度を向上させつつ、第1電解質膜・電極構造体16aを挟んで対向する燃料ガスの入口バッファ部38及び酸化剤ガスの入口バッファ部52は、深さ方向の寸法(流路深さ)を大きく設定することができる。このため、燃料ガスを第1燃料ガス流路36に沿って発電流路面内に均一に分配するとともに、酸化剤ガスを第1酸化剤ガス流路50に沿って発電流路面内に均一に分配することが可能になる。これにより、発電性能の向上と固体高分子電解質膜80の耐久性の向上とが、容易に遂行されるという効果が得られる。
しかも、発電面内での燃料ガス及び酸化剤ガスの流配が均一化されるため、同一の発電面内の流配では、バッファ形状を小型化することができる。従って、燃料電池ユニット12及び複数の前記燃料電池ユニット12が積層される燃料電池(スタック)10は、容易に小型化及び軽量化が可能になる。
なお、第2電解質膜・電極構造体16bでは、上記の第1電解質膜・電極構造体16aと同様の効果が得られる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池90を構成する燃料電池ユニット92の要部分解斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
燃料電池ユニット92は、第1金属セパレータ94、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)16及び第2金属セパレータ96を設ける。各燃料電池ユニット92は、両側に冷却媒体流路44が形成される(各燃料電池ユニット92毎に冷却媒体流路44を有する)。図7及び図8に示すように、電解質膜・電極構造体16では、固体高分子電解質膜80の両面において、入口バッファ部60及び出口バッファ部62に対向する外周縁部80aと、入口バッファ部68及び出口バッファ部70に対向する外周縁部80bとが外部に露呈する。
電解質膜・電極構造体16を構成する固体高分子電解質膜80は、入口バッファ部68及び出口バッファ部70に対向する外周縁部80aにのみ、補強フイルム86が接着により設けられている。さらに、補強フイルム86は、ガス拡散層84aよりも薄膜に構成されている。
このように構成される第2の実施形態では、電解質膜・電極構造体16を挟んで対向する燃料ガスの入口バッファ部60及び酸化剤ガスの入口バッファ部68は、深さ方向の寸法(流路深さ)を大きく設定することができる。このため、燃料ガス及び酸化剤ガスは、それぞれ発電流路面内に均一に分配することが可能になり、発電性能の向上と固体高分子電解質膜80の耐久性の向上とが、容易に遂行される等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、補強フイルム86とガス拡散層84aとは、重なり部を有していてもよい。
10、90…燃料電池 12、92…燃料電池ユニット
14、18、20、94、96…金属セパレータ
16a、16b…電解質膜・電極構造体 30a…酸化剤ガス入口連通孔
30b…酸化剤ガス出口連通孔 32a…燃料ガス入口連通孔
32b…燃料ガス出口連通孔 34a…冷却媒体入口連通孔
34b…冷却媒体出口連通孔 36、58…燃料ガス流路
38、52、60、68…入口バッファ部
40、54、62、70…出口バッファ部
44…冷却媒体流路 50、66…酸化剤ガス流路
74、76、78…シール部材 80…固体高分子電解質膜
80a、80b…外周縁部 82…アノード側電極
82a、84a…ガス拡散層 82b、84b…電極触媒層
84…カソード側電極 86…補強フイルム

Claims (3)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極が設けられる電解質膜・電極構造体と金属セパレータとが積層され、前記金属セパレータの前記電解質膜・電極構造体に向かう面には、反応ガスを電極面に沿って流通させる反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガス流路の上流及び下流に入口バッファ部及び出口バッファ部が連通する燃料電池であって、
    一対の前記電極は、前記電解質膜の両面に、少なくとも前記入口バッファ部又は前記出口バッファ部に対向する該電解質膜の外周縁部を外部に露呈して設けられる触媒層及びガス拡散層を備え、
    外部に露呈する前記電解質膜の一方の外周縁部のみに、前記ガス拡散層よりも薄膜な補強フイルムが設けられるとともに、
    少なくとも前記入口バッファ部又は前記出口バッファ部では、前記電解質膜・電極構造体を挟持する一方の前記金属セパレータが前記電解質膜に当接し、他方の前記金属セパレータが前記補強フイルムに当接することを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、一対の前記ガス拡散層は、各端面位置が前記電解質膜を挟んで同一位置に設定されることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記補強フイルムは、前記電解質膜の一方の外周縁部に接着されることを特徴とする燃料電池。
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