JP5217284B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

この発明は、燃料電池の構造に関する。
燃料電池の発電部である電解質膜は、湿潤状態でイオン(プロトン)伝導性を示し良好な電池特性を発揮するので、電解質膜の水分状態を最適に保つ必要がある。そこで特許文献1では、触媒電極層が形成された電解質膜の外方の表裏にカーボン層で形成された加湿部を設けている。カソードガス(酸化剤ガス)が流れて電解質膜で生成された反応水は、カーボン層(加湿部)において水蒸気の濃度勾配によってカソードからアノードへ移動する。この移動した水分によってアノードガス(燃料ガス)が加湿される。そしてアノードガスがもう一方のカーボン層(加湿部)に達すると水蒸気の濃度勾配によって水分がアノードからカソードへ移動しカソードガスを加湿するのである。
特開2002−25584号公報
しかし、前述した従来の構造では、加湿部に剛性がなく、燃料電池の運転時のカソードガス及びアノードガスの差圧によって電解質膜が流路側に延びて流路を閉塞するおそれがあった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、電解質膜の水分状態を適切に維持できるとともに、燃料電池の運転時にカソードガス及びアノードガスの差圧が大きくても電解質膜が流路側に延びて流路を閉塞するおそれを低減できる燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、電解質膜(11a)と、その電解質膜(11a)の片面の一部の領域に形成されたカソード電極(11b)と、電解質膜(11a)の反対面の一部の領域に形成されたアノード電極(11c)と、を含む膜電極接合体(11)と、膜電極接合体(11)に積層され、膜電極接合体(11)のカソード電極又はアノード電極(11b,11c)を表出させるための電極表出孔(12a,13a)が形成されるとともに、電解質膜(11a)に当接して電解質膜(11a)の強度を補強する補強材(12,13)と、補強材(12,13)に積層され、ガス供給口(42a,41a)から供給されたガスを反応流路へ導く拡散流路と、反応流路で反応したガスをガス排出口(42b,41b)へ導く集合流路と、を有する流路形成体(14,15)と、を有し、補強材(12,13)は、ガス供給口(42a,41a)からガス排出口(42b,41b)へのガス流れ方向において電極表出孔(12a,13a)よりも上流及び下流に設けられた補強領域にそれぞれ通水孔が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、補強材の補強領域で電解質膜を補強する構造であるので、燃料電池の運転時にガス差圧が大きくても、電解質膜が流路側に延びて流路を閉塞してしまう可能性を低減できる。また補強領域には孔が形成されており、生成水を利用して反応ガスを加湿することができる。
以下では図面等を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による燃料電池の外観を示す斜視図である。
燃料電池スタック1は、積層された複数の単セル10と、集電プレート20と、絶縁プレート30と、エンドプレート40と、4個のナット50とを備える。
単セル10は、燃料電池の単位セルである。各単セル10は、1ボルト(V)程度の起電圧を生じる。各単セル10の構成の詳細については後述する。
集電プレート20は、積層された複数の単セル10の外側にそれぞれ配置される。集電プレート20は、ガス不透過性の導電性部材、たとえば緻密質カーボンで形成される。集電プレート20は、上辺の一部に出力端子21を備える。燃料電池スタック1は、出力端子21によって、各単セル10で生じた電子e-を取り出して出力する。
絶縁プレート30は、集電プレート20の外側にそれぞれ配置される。絶縁プレート30は、絶縁性の部材、たとえばゴムなどで形成される。
エンドプレート40は、絶縁プレート30の外側にそれぞれ配置される。エンドプレート40は、剛性のある金属材料、たとえば鋼などで形成される。
一方のエンドプレート40(図1では、左手前のエンドプレート40)には、アノード供給口41aと、アノード排出口41bと、カソード供給口42aと、カソード排出口42bと、冷却水供給口43aと、冷却水排出口43bとが設けられている。本実施形態では、カソード供給口42a、冷却水供給口43a及びアノード排出口41bは図中右側に設けられている。またアノード供給口41a、冷却水排出口43b及びカソード排出口42bは図中左側に設けられている。
ナット50は、エンドプレート40の四隅付近にそれぞれ配置される。燃料電池スタック1は内部に貫通した孔(不図示)が形成されている。この貫通孔にはテンションロッド(不図示)が挿通される。テンションロッドは、剛性のある金属材料、たとえば鋼などで形成される。テンションロッドは、単セル10同士の電気短絡を防止するため、表面には絶縁処理されている。このテンションロッドの両端に上述したナット50が螺合する。ナット50とテンションロッドとが燃料電池スタック1を積層方向に締め付ける。
アノード供給口41aにアノードガスとしての水素を供給する方法としては、例えば水素ガスを水素貯蔵装置から直接供給する方法又は水素を含有する燃料を改質して改質した水素含有ガスを供給する方法などがある。なお、水素貯蔵装置としては、高圧ガスタンク、液化水素タンク、水素吸蔵合金タンク等がある。水素を含有する燃料としては、天然ガス、メタノール、ガソリン等がある。また、カソード供給口42aに供給するカソードガスとしては、一般的に空気が利用される。
図2は、燃料電池の積層構造を示す側断面図であり、図2(A)は燃料電池全体を示し、ガスの流れを説明し、図2(B)は単セルの拡大構造を示す。
図2(B)に示すように、単セル10は、膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly;以下「MEA」という)11の両面にカソード側補強材12とアノード側補強材13とが配置されるとともにさらにその外側にカソードセパレータ14とアノードセパレータ15とが配置され、さらにアノードセパレータ15の外側に冷却水流路16が設けられて構成される。
カソードガスは、図2(A)のアミ塗り矢印に示すように、カソード供給口42aから供給されて燃料電池内を通流する。そしてカソード排出口42bから排出される。
冷却水は、図2(A)の破線塗り矢印に示すように、冷却水供給口43aから供給されて燃料電池内を通流する。そして冷却水排出口43bから排出される。
アノードガスは、図2(A)の波塗り矢印に示すように、アノード供給口41aから供給される。そして燃料電池内を通流してアノード排出口41bから排出される。
図3は、燃料電池の構成部品を示す平面図であり、図3(A)はカソードセパレータ、図3(B)はカソード側補強材、図3(C)はMEA、図3(D)はアノード側補強材、図3(E)はアノードセパレータである。なお図3(E)はアノードセパレータの透過図でありアノード流路を破線で示した。
MEA11は、電解質膜11aと、カソード電極11bと、アノード電極11cと、を備える。
電解質膜11aは、フッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜である。電解質膜11aは、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。そのため、電解質膜11aの性能を引き出して発電効率を向上させるには、電解質膜11aの水分状態を最適に保つ必要がある。そこで、本実施形態では、燃料電池スタック10に導入するアノードガスやカソードガスを加湿している。具体的な加湿構造については後述する。なお、電解質膜11aの水分状態を最適に保つための水には純水を用いるとよい。これは不純物が混入した水を燃料電池スタック10に供給しては、電解質膜11aに不純物が蓄積し発電効率が低下するからである。
カソード電極11bは電解質膜11aの片面(図3(C)では裏面)に設けられ、アノード電極11cは反対面(図3(C)では表面)に設けられる。カソード電極11b及びアノード電極11cは、ガス拡散層(Gas Diffusion Layer;GDL)と、撥水層と、触媒層と、で構成される。ガス拡散層(GDL)は、充分なガス拡散性及び導電性を有する部材、たとえば炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロスで形成される。撥水層は、たとえばポリエチレンフルオロエチレンと炭素材を含む層である。触媒層は、たとえば白金が担持されたカーボンブラック粒子で形成される。
カソード側補強材12は、本実施形態ではMEA11の下に重なる。カソード側補強材12の中央には、カソード電極11bを表出させるためのカソード電極表出孔12aが形成されている。カソード電極表出孔12aの両側には電解質膜11aに重なって電解質膜11aを補強する補強領域12bが設けられている。カソード側補強材12は、有機材料で形成される。
アノード側補強材13は、本実施形態ではMEA11の上に重なる。アノード側補強材13の中央には、アノード電極11cを表出させるためのアノード電極表出孔13aが形成されている。アノード電極表出孔13aの両側には電解質膜11aに重なって電解質膜11aを補強する補強領域13bが設けられている。アノード側補強材13は、有機材料で形成される。
カソードセパレータ14は、本実施形態ではカソード側補強材12の下側に重なる。すなわちこのカソードセパレータ14にカソード側補強材12が積層し、その上にMEA11が積層し、その上にアノード側補強材13が積層し、その上にアノードセパレータ15が積層する。
カソードセパレータ14の片面(図3(A)の表面)には、拡散流路14aと、カソード反応流路14bと、集合流路14cと、が形成されている。拡散流路14a及び集合流路14cには整流部14dが凸設されている。
カソード供給口42aから供給されたカソードガスは、拡散流路14aを流れて拡散し、カソード反応流路14bを流れ、集合流路14cを流れて集合し、カソード排出口42bから排出される。
アノードセパレータ15の片面(図3(E)の裏面)には、拡散流路15aと、アノード反応流路15bと、集合流路15cと、が形成されている。拡散流路15a及び集合流路15cには整流部15dが凸設されている。
アノード供給口41aから供給されたアノードガスは、拡散流路15aを流れて拡散し、アノード反応流路15bを流れ、集合流路15cを流れて集合し、アノード排出口41bから排出される。
図4は、カソード側補強材及びアノード側補強材の補強領域を示す拡大図である。
補強領域12b,13bには、多数の通水孔12c,13cが穿孔されている。図4には、8行×4列の円孔12c,13cを例示した。
図5は、孔径の設定方法の説明図である。
加湿性能の点では、補強領域12b,13bに穿孔されている通水孔の径rが大きいことが望ましい。その一方で孔径rが過大では電解質膜11aが破損するおそれがある。そこで電解質膜11aを破損しない範囲で孔径rをできる限り大きくすることが望ましい。図5下図に示すように孔径rを大きくすれば補強領域12b,13bの面積が減少し、それにともなって応力が上昇する。電解質膜11aには次式(1)が成立する。
電解質膜の引っ張り強度の最大値σmax、膜厚tは、電解質膜11aの仕様で決まる。またアノードガスとカソードガスとの差圧ΔPは、燃料電池の仕様で決まる。この式(1)によって孔径rの最大値が求まる。たとえば差圧が10MPa(たとえば燃料電池起電時や停止時における極間差圧の最大値)、引っ張り強度が30MPaで膜厚が25μmの電解質膜を用いる場合、電解質膜が補強膜によって保持されていないとして自由端として式(1)を用いると、最大の孔径はr=0.25mmであることが分かる。孔径rが0.25mm以下であれば電解質膜11aが破損することはない。なお整流部幅(リブ幅)、隣接孔、補強膜の強度を考慮すると、さらに高精度で求めることができる。
図6は、単セルの構成部品を積層した状態を示す平面図であり、図6(A)は、カソードセパレータにカソード側補強材を積層した状態を示し、図6(B)は、さらにMEA及びアノード側補強材を積層した状態を示す。
図6(A)に示すように、カソードセパレータ14にカソード側補強材12を積層した状態では、カソードセパレータ14のカソード反応流路14bにカソード側補強材12のカソード電極表出孔12aが重なり、カソード反応流路14bが表出している。またカソードセパレータ14の拡散流路14a及び集合流路14cにカソード側補強材12の補強領域12bが重なる。
そして図6(B)に示すように、さらにMEA11及びアノード側補強材13を積層した状態では、カソード側補強材12のカソード電極表出孔12aを通して、カソードセパレータ14のカソード反応流路14bにMEA11のカソード電極11bが重なる。またカソード側補強材12の補強領域12bにはカソード電極11b及びアノード電極11cが存在せず電解質膜11aが直接重なり、さらにその上にアノード側補強材13の補強領域13bが重なる。このように電解質膜11aが、カソード側補強材12の補強領域12b及びアノード側補強材13の補強領域13bで挟持されて補強されることとなる。MEA11のアノード電極11cは、アノード側補強材13のアノード電極表出孔13aによって表出状態である。
図示を省略するが、さらにアノードセパレータ15を重ねると、アノード側補強材13の補強領域13bにアノードセパレータ15の拡散流路15a及び集合流路15cが重なる。
図7は単セルの断面図である。
カソードガスが、カソードガス流路14bを流れると、反応水が生成するが、本実施形態の単セル10は、上述のような構成になっているので、図7に示すように、この生成水が、カソード側補強材12の補強領域12bの通水孔12cを介して電解質膜11aに到達して電解質膜11aを加湿する。そして電解質膜11aを透過した水分は、アノード側補強材13の補強領域13bの通水孔13cを介してアノードセパレータ15の拡散流路15aを流れるアノードガスを加湿し湿潤状態にする。これによりMEA11の良好な発電反応が保たれる。
本実施形態によれば、カソード側補強材12の補強領域12b及びアノード側補強材13の補強領域13bでMEA11の電解質膜11aを挟持する構造であるので、燃料電池の運転時にカソードガス及びアノードガスの差圧が大きくても、電解質膜11aが流路側に延びて流路を閉塞してしまうことがない。
また本実施形態によれば、カソード側補強材12の補強領域12bは、カソードセパレータ14の拡散流路14a及び集合流路14cが重なり、アノード側補強材13の補強領域13bは、アノードセパレータ15の拡散流路15a及び集合流路15cが重なる。このため生成水は、反応流路14b,15bよりも流路断面積が小さいところに集合して圧力が高められることとなる。そのため補強領域の孔から電解質膜11aに流れやすくなり反応ガスを加湿する性能を高められるのである。
(第2実施形態)
図8は、本発明による燃料電池の第2実施形態を示す図である。
第1実施形態の補強領域12b,13bは、カソード電極表出孔12a,アノード電極表出孔13bの両側に矩形に形成したが、本実施形態の補強領域12b,13bは、カソードセパレータ14の拡散流路14aと、アノードセパレータ15の集合流路15cと、が重なる領域にのみ形成するようにした。
このようにしても、生成水は、カソード側補強材12の補強領域12bの通水孔12cを介して電解質膜11aに到達して電解質膜11aを加湿するとともに、アノード側補強材13の補強領域13bの通水孔13cを介してアノードセパレータ15の拡散流路15aを流れるアノードガスを加湿し湿潤状態にする。これによりMEA11の良好な発電反応が保たれる。
また補強領域12b,13bの面積が第1実施形態に比べて小さいので、補強材12,13の補強性能が高くなる。
(第3実施形態)
図9は、本発明による燃料電池の第3実施形態を示す図である。
第1実施形態の電解質膜11aは、ほぼ一定厚であったが、本実施形態の電解質膜11aは、補強領域12b,13bと重なる領域では厚さが薄くなっている。
このようにすれば、電解質膜中の水分移動距離が短くなるので、生成水が電解質膜11aを透過しやすくなり、アノードセパレータ15の拡散流路15aを流れるアノードガスを加湿しやすくなる。
(第4実施形態)
図10は、本発明による燃料電池の第4実施形態を示す図である。
本実施形態では、補強領域12bの通水孔12cは、整流部14dに重ならない位置に形成されている。
補強領域12bの通水孔12cが、整流部14dに重なったところでは、生成水が電解質膜側へ透過しにくい。その一方で補強領域12bの通水孔12cが存在すると、電解質膜11aに対する補強性能が低下する。そこで生成水の透過しやすいところにのみ孔を形成することで無用に補強性能を低下させないのである。
(第5実施形態)
図11は、本発明による燃料電池の第5実施形態の特徴部分を拡大した図であり、図12(A)は図11のA−A断面図であり、図12(B)は図11のB−B断面図である。
カソードセパレータ14及びアノードセパレータ15が金属セパレータである場合は、ガス流路の裏面が冷却水流路になっている。このような構成であると、図12(B)に示すように、3種の流体が流れるため集合流路14cの流路断面積が小さく、フラッディングを生じる可能性がある。そこで本実施形態のように、補強領域12b,13bを形成しておくことで、生成水が電解質膜11aを透過し、フラッディングを防止できるのである。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれることが明白である。
上記説明においては、ガス流路はストレートタイプのものを例示して説明したが、たとえば、サーペンタイン(serpentine)タイプであってもよく、すなわちカソードガスの排出部とアノードガスの供給部とが近接するような構成であればよい。
そして図13に示すように反応ガスの供給口及び排出口が同方向であって冷却水供給口側に集めた構造のサーペンタインタイプであれば、水分授受を行う加湿部(通水孔12c,13cが形成されている領域)で効率よく加湿できるとともに、さらに加湿部において気化熱によって温度が下がるので燃料電池の冷却能力が向上し、さらに燃料電池から排出される冷却水は温度が上昇しているのでラジエータの冷却能力が向上するのである。
また通水孔12c,13cに、水分を含有可能な保水材を配置すれば、燃料電池の運転停止直後の起動時でも保水材に蓄えられている水分で反応ガスを加湿できるのである。
本発明による燃料電池の外観を示す斜視図である。 燃料電池の積層構造を示す側断面図である。 燃料電池の構成部品を示す平面図である。 カソード側補強材及びアノード側補強材の補強領域を示す拡大図である。 孔径の設定方法の説明図である。 単セルの構成部品を積層した状態を示す平面図である。 単セルの断面図である。 本発明による燃料電池の第2実施形態を示す図である。 本発明による燃料電池の第3実施形態を示す図である。 本発明による燃料電池の第4実施形態を示す図である。 本発明による燃料電池の第5実施形態の特徴部分を拡大した図である。 図11の部分断面図である。 反応ガス流路がサーペンタインタイプの場合を例示した図である。
符号の説明
1 燃料電池スタック
10 単セル
11 膜電極接合体(MEA)
11a 電解質膜
11b カソード電極
11c アノード電極
12 カソード側補強材
12a カソード電極表出孔
12b 補強領域
12c 通水孔
13 アノード側補強材
13a アノード電極表出孔
13b 補強領域
13c 通水孔
14 カソードセパレータ(流路形成体)
14a 拡散流路
14b カソード反応流路
14c 集合流路
14d 整流部
15 アノードセパレータ(流路形成体)
15a 拡散流路
15b アノード反応流路
15c 集合流路
15d 整流部

Claims (9)

  1. 電解質膜と、その電解質膜の片面の一部の領域に形成されたカソード電極と、その電解質膜の反対面の一部の領域に形成されたアノード電極と、を含む膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体に積層され、膜電極接合体のカソード電極又はアノード電極を表出させるための電極表出孔が形成されるとともに、前記電解質膜に当接して電解質膜の強度を補強する補強材と、
    前記補強材に積層され、ガス供給口から供給されたガスを反応流路へ導く拡散流路と、反応流路で反応したガスをガス排出口へ導く集合流路と、を有する流路形成体と、を有し、
    前記補強材は、前記ガス供給口から前記ガス排出口へのガス流れ方向において前記電極表出孔よりも上流及び下流に設けられた補強領域にそれぞれ通水孔が形成される、
    燃料電池。
  2. 前記補強領域は、前記拡散流路又は前記集合流路に対向するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記流路形成体は、
    カソード供給口から供給されたカソードガスをカソード反応流路へ導く拡散流路と、カソード反応流路で反応したカソードガスをカソード排出口へ導く集合流路と、を有するカソード流路形成体と、
    アノード供給口から供給されたアノードガスをアノード反応流路へ導く拡散流路と、アノード反応流路で反応したアノードガスをアノード排出口へ導く集合流路と、を有するアノード流路形成体と、
    を含み、
    前記カソード流路形成体の拡散流路と前記アノード流路形成体の集合流路とが対峙し、
    前記カソード流路形成体の集合流路と前記アノード流路形成体の拡散流路とが対峙し、
    前記補強領域は、積層方向から透過して見たときに、前記カソード流路形成体の拡散流路と前記アノード流路形成体の集合流路とが重なる領域、又は、前記カソード流路形成体の集合流路と前記アノード流路形成体の拡散流路とが重なる領域、に形成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記拡散流路及び前記集合流路の少なくとも一方には、ガスの流れを整流する整流部が形成されており、
    前記補強領域の通水孔は、前記整流部に重ならない位置に形成されている、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の燃料電池。
  5. 前記補強材は、
    カソード電極を表出させるためのカソード電極表出孔が形成されるとともに、前記電解質膜に当接して電解質膜の強度を補強し、カソード供給口からカソード排出口へのガス流れ方向においてそのカソード電極表出孔よりも上流及び下流に設けられた補強領域にそれぞれ通水孔が形成されたカソード側補強材と、
    アノード電極を表出させるためのアノード電極表出孔が形成されるとともに、前記電解質膜に当接して電解質膜の強度を補強し、アノード供給口からアノード排出口へのガス流れ方向においてそのアノード電極表出孔よりも上流及び下流に設けられた補強領域にそれぞれ通水孔が形成されたアノード側補強材と、
    を有することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の燃料電池。
  6. 前記補強領域の通水孔に設けられ、水分を含有可能な保水材を有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の燃料電池。
  7. 前記電解質膜は、前記補強材の補強領域が当接する領域の厚さが、前記カソード電極及び前記アノード電極が形成された領域の厚さよりも薄肉である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の燃料電池。
  8. 前記反応流路は、サーペンタイン状であり、
    前記ガス供給口と前記ガス排出口とが同方向に配置されるとともに、冷却水供給口も同方向に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の燃料電池。
  9. 電解質膜とカソード電極とアノード電極とを含む膜電極接合体と、ガス供給口から供給されたガスを反応流路へ導く拡散流路と、反応流路で反応したガスをガス排出口へ導く集合流路とを有する流路形成体と、を有する燃料電池の形成方法であって、
    前記カソード電極を電解質膜の片面の一部の領域に形成し、
    前記アノード電極を電解質膜の反対面の一部の領域に形成し、
    膜電極接合体のカソード電極又はアノード電極を表出させるための電極表出孔が形成されるとともに、その電極表出孔よりも前記ガスのガス流れ方向上流及び下流に、前記電解質膜に当接して電解質膜の強度を補強する補強領域が形成されて、さらにその補強領域に通水孔が形成された補強材を、前記膜電極接合体と前記流路形成体との間に積層する、
    ことを特徴とする燃料電池の形成方法。
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