JP2008311047A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】デットエンド運転型燃料電池において、燃料ガス供給流路におけるリークガスの滞留を抑制する。
【解決手段】燃料ガスを排気することなく発電を行う燃料電池であって、電解質膜と、電解質膜の片面に形成されるアノードと、アノードの外側に設けられ、アノードに燃料ガスを分散させて供給するための燃料ガス供給流路を形成する燃料ガス流路形成部と、を備え、電解質膜、または、アノードの少なくとも一方において、その厚さ方向におけるガス透過性が、燃料ガス供給流路に沿った方向に部分的に異なっている。
【選択図】図10

Description

本発明は、燃料ガスを排気することなく発電を行う燃料電池に関する。
近年、水素と酸素の電気化学反応によって発電する燃料電池がエネルギ源として注目されている。このような燃料電池としては、一般に、電解質膜の一方の面にアノードが、他方の面にカソードが形成された膜電極接合体(以下では、「MEA」(Membrane Electrode Assembly)と呼ぶ)を備える。この燃料電池では、アノード上に、燃料ガス供給流路を形成する流路形成部材が配置される。なお、流路形成部材としては、導電性多孔体などが用いられる。また、アノードまたはカソードは、触媒層の他、ガス拡散層を備える場合もある。
ところで、燃料ガスを燃料電池の外部に排出することをできるだけ抑制したいという要望がある。そこで、燃料ガスを排気することなく発電を行う燃料電池、いわゆるアノードデッドエンド運転型の燃料電池(以下では、デットエンド運転型燃料電池とも呼ぶ。下記特許文献1参照)の開発がなされている。
特開2005−190759号公報
一方、デットエンド運転型燃料電池では、酸化ガスとして、一般的に、空気、または、空気と酸素との混合気体などを用いるが、この場合、空気中の窒素等が、カソード側からアノード側にリークしてくる場合がある。それに伴い、アノードにおいて、リークしてきた窒素等(以下では、リークガスとも呼ぶ)が燃料ガス供給流路に滞留するおそれがあった。このように、燃料ガス供給流路にリークガスが滞留すると、燃料ガスがアノード(アノード面)に対して分散して供給されず、それ故、アノードにおいて局所的に燃料ガスが供給されない部分が生じ、その部分で発電が抑制されるおそれがあった。その結果、燃料電池全体として発電効率が低下するおそれがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、デットエンド運転型燃料電池において、燃料ガス供給流路におけるリークガスの滞留を抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1] 燃料ガスを排気することなく発電を行う燃料電池であって、電解質膜と、
前記電解質膜の片面に形成されるアノードと、前記アノードの外側に設けられ、前記アノードに前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給流路を形成する燃料ガス流路形成部と、を備え、前記電解質膜、または、前記アノードの少なくとも一方において、その厚さ方向におけるガス透過性が、前記燃料ガス供給流路に沿った方向に部分的に異なっていることを要旨とする。
上記構成の燃料電池によれば、燃料ガス供給流路におけるリークガスの滞留を抑制することができる。
[適用例2]適用例1記載の燃料電池において、前記電解質膜、または、前記アノードの少なくとも一方において、前記燃料ガス供給流路を流れる前記燃料ガスの流れ方向の下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より、前記厚さ方向の前記ガス透過性が高いことを特徴とする燃料電池。
このようにすれば、燃料ガス供給流路において、下流側に滞留したリークガスをカソード側へ戻すことが可能となる。その結果、燃料ガス供給流路において、リークガスの滞留を抑制することができる。
[適用例3]適用例1または適用例2記載の燃料電池において、前記電解質膜は、前記電解質膜において、前記燃料ガス供給流路を流れる前記燃料ガスの流れ方向の下流側に対応する部分の膜厚が、上流側に対応する部分の膜厚より、薄いことを特徴とする燃料電池。
このようにすれば、燃料ガス供給流路において、下流側に滞留したリークガスを電解質膜のガス透過性が高い部分を介してカソード側へ戻すことが可能となる。その結果、燃料ガス供給流路において、リークガスの滞留を抑制することができる。
[適用例4]適用例1または適用例2記載の燃料電池において、前記電解質膜において、前記燃料ガス供給流路を流れる前記燃料ガスの流れ方向の下流側に対応する部分は、フッ素系樹脂で形成され、上流側に対応する部分は、炭化水素系樹脂で形成されていることを特徴とする燃料電池。
このようにすれば、燃料ガス供給流路において、下流側に滞留したリークガスを電解質膜のガス透過性が高い部分を介してカソード側へ戻すことが可能となる。その結果、燃料ガス供給流路において、リークガスの滞留を抑制することができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の燃料電池において、前記アノードにおいて、前記燃料ガス供給流路を流れる前記燃料ガスの流れ方向の下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より、空隙率が高いことを特徴とする燃料電池。
このようにすれば、燃料ガス供給流路の下流側に滞留したリークガスをアノードの空隙率が高い部分を介してカソード側へ戻すことが可能となる。その結果、燃料ガス供給流路において、リークガスの滞留を抑制することができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれかに記載の燃料電池において、前記アノードと前記燃料ガス流路形成部との間に設けられ、シート状であって、シート面に沿って分散して配置された複数の貫通孔を有する導電性シート部を備え、前記電解質膜は、少なくとも該電解質膜、前記アノード、および、前記導電性シート部から成る積層体を、その積層方向から見た場合において、前記導電性シート部の各貫通孔と重ならない位置に形成される複数の凹部を備えることを特徴とする燃料電池。
このようにすれば、アノードにおいて、各貫通孔の間に滞留しているリークガスを、電解質膜において、ガス透過性が高い各凹部を介して、カソードへ戻すことが可能となる。その結果、燃料ガス供給流路にリークガスが進入し、滞留することを抑制することができる。
[適用例7]適用例1に記載の燃料電池において、前記電解質膜、または、前記アノードの少なくとも一方において、前記燃料ガス供給流路を流れる前記燃料ガスの流れ方向の下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より、前記厚さ方向の前記ガス透過性が低いことを特徴とする燃料電池。
このようにすれば、燃料ガス供給流路の下流側において、リークガスが大量に滞留することを抑制することができる。
[適用例8]燃料ガスを排気することなく発電を行う燃料電池であって、電解質膜と、前記電解質膜の片面に形成されるアノードと、前記電解質膜において前記アノードが形成された反対面に形成されるカソードと、前記カソードの外側に設けられ、前記カソードに酸化ガスを供給するための酸化ガス供給流路を形成する酸化ガス流路形成部と、を備え、前記カソードにおいて、前記酸化ガス供給流路を流れる前記酸化ガスの流れ方向の下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より、前記厚さ方向の前記ガス透過性が高いことを要旨とする。
上記構成の燃料電池によれば、燃料ガス供給流路の下流側に滞留したリークガスをカソード側へ戻すことが可能となる。その結果、燃料ガス供給流路において、リークガスの滞留を抑制することができる。
なお、本発明は、上記した装置発明の態様に限ることなく、燃料電池の製造方法などの方法発明としての態様で実現することも可能である。
以下、本発明に係る燃料電池について、図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
A.第1実施例:
A1.燃料電池100の構成:
本発明の実施例に係る燃料電池100の概略構成について説明する。図1は、第1実施例における燃料電池100の外観構成を示す説明図である。図2は、燃料電池100の側面図である。図1または図2に示すように、燃料電池100は、シール一体発電アセンブリ200とセパレータ600とが交互に積層された構造(いわゆるスタック構造)を有している。燃料電池100は、シール一体発電アセンブリ200およびセパレータ600を所定枚数積層し、それらを積層方向に所定の締結力を負荷するように締結することにより、製造される。なお、図2では、各シール一体発電アセンブリ200およびセパレータ600との間に空間が設けられているが、実際には、この空間はなく、それぞれ互いに接している。以下では、シール一体発電アセンブリ200およびセパレータ600を積層する方向を積層方向とも呼ぶ。図2に示されるシール部材700(リブ720)についての詳細は、後述する。
図1に示すように、燃料電池100には、酸化ガスが供給される酸化ガス供給マニホールド110と、酸化ガスを排出する酸化ガス排出マニホールド120と、燃料ガスが供給される燃料ガス供給マニホールド130と、冷却媒体を供給する冷却媒体供給マニホールド150と、冷却媒体を排出する冷却媒体排出マニホールド160と、が設けられている。なお、本実施例の燃料電池100は、アノード側に供給された燃料ガスを排出する構造とはなっておらず、すなわち、アノード側に供給された燃料ガスを外部に排出しない閉塞構造となっている(以下では、デットエンド構造とも呼ぶ)。従って、燃料電池100は、燃料ガスを排出する燃料ガス排出マニホールドは設けられておらず、燃料ガスを排気することなく発電を行う。また、酸化ガスとしては空気が用いられ、燃料ガスとしては水素が用いられる。冷却媒体としては、水、エチレングリコール等の不凍水、空気等を用いることができる。酸化ガスとして、空気に加えて高濃度の酸素を混合した混合ガスを用いてもよい。なお、デットエンド構造は、シール一体発電アセンブリ200に供給した燃料ガスのうち、後述の電解質膜や後述のガスケット等を透過した燃料ガスを除き、基本的に全てを後述のMEAで発電反応に用いる構造であるともいえる。
A2.シール一体発電アセンブリ200:
図3は、シール一体発電アセンブリ200の正面図(図2において、シール一体発電アセンブリ200を右側から見た図)である。図4は、図3におけるA−A断面を示す断面図である。図4には、燃料電池100において、1つのシール一体発電アセンブリ200と、そのシール一体発電アセンブリ200を挟持する2枚のセパレータ600を図示している。
図2、図3および図4に示すように、シール一体発電アセンブリ200は、積層部材800と、シール部材700とで構成される。積層部材800は、図4に示すように、MEA24と、アノード側多孔体840と、カソード側多孔体850とを備えている。
MEA24は、本実施例の特徴部分である電解質膜810と、アノード820と、カソード830とを備えている。電解質膜810は、フッ素系樹脂材料(例えば、ナフィオン(登録商標))で形成され湿潤状態において良好なイオン導電性を有するイオン交換膜である。この電解質膜810についての詳細は、後述する。アノード820は、電解質膜810の一方の面に設けられる触媒層820Aと、触媒層820Aの外側に設けられるアノード側拡散層820Bとから成る。カソード830は、電解質膜810の他方の面に設けられる触媒層830Aと、触媒層830Aの外側に設けられるカソード側拡散層830Bとから成る。触媒層820Aおよび触媒層830Aは、例えば、触媒(例えば、白金など)を担持した触媒担持担体(例えば、白金担持カーボンなど)と、電解質とから形成される。アノード側拡散層820Bおよびカソード側拡散層830Bは、例えば、炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロス、あるいはカーボンペーパまたはカーボンフェルトによって形成される。MEA24は、矩形状をしている。
アノード側多孔体840およびカソード側多孔体850は、金属多孔体などのガス拡散性および導電性を有する多孔質の材料で形成され、例えば、エキスパンドメタル、パンチングメタル、メッシュ、および、フェルトなどが用いられる。また、アノード側多孔体840およびカソード側多孔体850は、シール一体発電アセンブリ200とセパレータ600とを積層して燃料電池100を構成した際に、それぞれ、後述するセパレータ600の発電領域DAに接触する。さらに、アノード側多孔体840は、後述するように、燃料ガスをアノード820に供給するための燃料ガス供給流路として機能し、カソード側多孔体850は、後述するように、酸化ガスをカソード830に供給するための酸化ガス供給流路として機能する。
シール部材700は、積層部材800の面に沿った方向(以下では、面方向とも呼ぶ)の外周に亘って配置されている。シール部材700は、金型のキャビティに積層部材800の外周端部を臨ませて、成形材料を射出成形することによって作製され、これによって積層部材800の外周端に隙間なく気密に一体化されている。シール部材700は、ガス不透性と弾力性と燃料電池の運転温度域における耐熱性とを有する材料、例えば、ゴムやエラストマーによって形成される。具体的には、シリコン系ゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、天然ゴム、フッ素系ゴム、エチレン・プロピレン系ゴム、スチレン系エラストマー、フッ素系エラストマーなどが用いられ得る。
シール部材700は、図2〜図4に示すように、支持部710と、支持部710の両側に配置され、シールラインを形成するリブ720とを備えている。支持部710には、図3に示すように、各マニホールド110〜150(図1参照)に対応する貫通孔(マニホールド孔)が形成されている。リブ720は、シール一体発電アセンブリ200とセパレータ600が積層された際に、隣接するセパレータ600に密着してセパレータ600との間をシールし、反応ガスや冷却水の漏洩を防止する。リブ720は、図3に示すように、積層部材800の全周を囲むシールラインと、個々のマニホールド孔の全周を囲むシールラインとを形成する。
A3.セパレータ600の構成:
図5は、セパレータ600のうちカソードプレート400の形状を示す説明図である。図6は、セパレータ600のうちアノードプレート300の形状を示す説明図である。図7は、セパレータ600のうち中間プレート500の形状を示す説明図である。図8は、セパレータ600の正面図である。セパレータ600は、図5〜図7に示すカソードプレート400、アノードプレート300、および、中間プレート500から構成されている。なお、図5、図6、図7は、各プレート400、300、500を、図8は、セパレータ600を、それぞれ図2の右側から見た様子を示している。また、図8における黒塗りまたは白抜きの矢印についての説明は、後述する。
図5〜図8において、各プレート300、400、500またはセパレータ600の中央部に破線で示す領域DAは、セパレータ600がシール一体発電アセンブリ200と共に積層され燃料電池100を構成する際に、シール一体発電アセンブリ200の積層部材800に含まれるMEA24に対向する領域である。MEA24は、実際に発電が行われる領域であるので、この領域を以下では、発電領域DAと呼ぶ。発電領域DAは、MEA24が矩形であるため、当然に矩形である。各プレート300、400、500は、それぞれステンレス鋼で形成されている。
カソードプレート400(図5)は、5個のマニホールド形成部422〜432と、酸化ガス供給スリット440と、酸化ガス排出スリット444と、を備えている。マニホールド形成部422〜432は、燃料電池100を構成する際に上述した各種マニホールドを形成するための貫通部であり、発電領域DAの外側にそれぞれ設けられている。酸化ガス供給スリット440および酸化ガス排出スリット444は、略長方形の長孔であり、発電領域DAの内側であって発電領域DAの上方および下方の辺に沿ってそれぞれ配置されている。
アノードプレート300(図6)は、カソードプレート400同様、5個のマニホールド形成部322〜332と、燃料ガス供給スリット350を備えている。マニホールド形成部322〜332は、燃料電池100を構成する際に上述した各種マニホールドを形成するための貫通部であり、カソードプレート400と同様に、発電領域DAの外側にそれぞれ設けられている。燃料ガス供給スリット350は、発電領域DAの内側であって発電領域DAの右方の辺に沿って、セパレータ600を構成した際にカソードプレート400における上述した酸化ガス排出スリット444と重ならない位置に配置されている。
中間プレート500(図7)は、厚さ方向に貫通する貫通部として、反応ガス(酸化ガスまたは燃料ガス)を供給/排出のための3つのマニホールド形成部522〜526と、複数の酸化ガス導入流路形成部542と、複数の酸化ガス排出流路形成部544と、一つの燃料ガス導入流路形成部546とを備えている。中間プレート500は、さらに、複数の冷却媒体流路形成部550を備えている。マニホールド形成部522〜526は、燃料電池100を構成する際に上述した各種マニホールドを形成するための貫通部であり、カソードプレート400、アノードプレート300と同様に、発電領域DAの外側にそれぞれ設けられている。各冷却媒体流路形成部550は、発電領域DAを図7における左右方向に横断する長孔形状を有しており、その両端は、発電領域DAの外側に至っている。
中間プレート500(図7)において、複数の酸化ガス導入流路形成部542および酸化ガス排出流路形成部544の一端は、それぞれ、マニホールド形成部522,524と連通している。複数の酸化ガス導入流路形成部542,544の他端は、3つのプレートを接合してセパレータ600を構成した際に、それぞれ、酸化ガス供給スリット440および酸化ガス排出スリット444と連通する。
中間プレート500(図7)において、燃料ガス導入流路形成部546の一端は、マニホールド形成部526と連通している。燃料ガス導入流路形成部546は、上述した酸化ガス排出流路形成部544と重ならない位置に、発電領域DAの下方の辺に沿って延び、その他端は発電領域DAの左方の辺近くにまで達している。燃料ガス導入流路形成部546のうち、発電領域DAの内側の部分は、3つのプレートを接合してセパレータ600を構成した際に、上述したアノードプレート300における燃料ガス供給スリット350と連通する。
セパレータ600(図8)は、中間プレート500をアノードプレート300およびカソードプレート400で挟持するようにそれぞれ接合し、中間プレート500における冷却媒体供給マニホールド150および冷却媒体排出マニホールド160に対応する領域に露出している部分を打ち抜いて作製される。この結果、図8において貫通部である5つのマニホールド110〜160と、複数の酸化ガス導入流路650と、複数の酸化ガス排出流路660と、燃料ガス導入流路630と、複数の冷却媒体流路670とを備えたセパレータ600が得られる。
図8に示すように、複数の酸化ガス導入流路650は、それぞれ、上述したカソードプレート400の酸化ガス供給スリット440と、中間プレート500の酸化ガス導入流路形成部542とによって形成される。各酸化ガス導入流路650は、セパレータ600の内部を通る内部流路であり、一端が酸化ガス供給マニホールド110と連通し、他端がカソードプレート400側の表面(カソード側表面)に至り、カソード側表面に開口する流路である。また、図8に示すように、複数の酸化ガス排出流路660は、上述したカソードプレート400の酸化ガス排出スリット444と、中間プレート500の酸化ガス排出流路形成部544とによって形成される。各酸化ガス排出流路660は、セパレータ600の内部を通る内部流路であり、一端が酸化ガス排出マニホールド120と連通し、他端がカソードプレート400側のカソード側表面に至り、カソード側表面に開口する流路である。
図8に示すように、燃料ガス導入流路630は、上述したアノードプレート300の燃料ガス供給スリット350と、中間プレート500の燃料ガス導入流路形成部546とによって形成される。燃料ガス導入流路630は、一端が燃料ガス供給マニホールド130と連通し、他端がアノード側表面に開口する内部流路である。また、複数の冷却媒体流路670は、上述した中間プレート500に形成された冷却媒体流路形成部550(図7)によって形成され、一端が冷却媒体供給マニホールド150に、他端が冷却媒体排出マニホールド160に連通している。
A4.燃料電池100の動作:
図9は、本実施例の燃料電池100内における反応ガスの流れを示す説明図である。図を見やすくするため、図9においては、2つのシール一体発電アセンブリ200と2つのセパレータ600が積層された様子のみを図示している。図9(a)は、図8におけるB−B断面に対応する断面図を示している。図9(b)は、右側の半分が図8におけるD−D断面に対応する断面図を示し、左側の半分が図8におけるC−C断面に対応する断面図を示している。また、図9では、反応ガスの流れを矢印で示している。
燃料電池100は、酸化ガス供給マニホールド110に酸化ガスが供給されると共に、燃料ガス供給マニホールド130に燃料ガスが供給されることにより、発電を行う。また、発電中の燃料電池100には、発電に伴う発熱による燃料電池100の温度上昇を抑制するために、冷却媒体供給マニホールド150に冷却媒体が供給され、その後、冷却媒体流路670に導入される。冷却媒体流路670に導入された冷却媒体は、冷却媒体流路670の一端から他端まで流動しつつ熱交換を行い、冷却媒体排出マニホールド160に排出される。
酸化ガス供給マニホールド110に供給された酸化ガスは、図9(a)において矢印で示すように、酸化ガス導入流路650を通って、酸化ガス供給スリット440(図5)からカソード側多孔体850に流入する。カソード側多孔体850に流入した酸化ガスは、酸化ガス供給流路として機能するカソード側多孔体850の内部を図8において白抜きの矢印で示すように上方から下方に流動する。すなわち、酸化ガスの流れにおいて、図8の上方が上流であり、図8の下方が下流となる。そして、酸化ガスは、酸化ガス排出スリット444(図5)から酸化ガス排出流路660に流入し、酸化ガス排出マニホールド120へ排出される。カソード側多孔体850を流動する酸化ガスの一部は、カソード側多孔体850に当接しているカソード側拡散層830B全体に亘って拡散し、触媒層830Aでカソード反応(例えば、2H++2e-+(1/2)O2→H2O)に供される。
燃料ガス供給マニホールド130に供給された燃料ガスは、図9(b)において矢印で示すように、燃料ガス導入流路630を通って、燃料ガス供給スリット350(図6)からアノード側多孔体840に流入する。アノード側多孔体840に流入した燃料ガスは、燃料ガス供給流路として機能するアノード側多孔体840の内部を図8において黒塗りの矢印で示すように下方から上方に流動する。すなわち、燃料ガスの流れにおいて、図8の下方が上流であり、図8の上方が下流となる。アノード側多孔体840を流動する燃料ガスは、アノード側多孔体840に当接しているアノード側拡散層820B全体に亘って拡散し、触媒層820Aでアノード反応(例えば、H2→2H++2e-)に供される。以下では、単に、「上流」、「下流」と記した場合には、それぞれ、燃料ガスの流れ方向の上流(方向)、下流(方向)を示すものとする。本実施例の燃料電池100は、上述のように、デットエンド構造となっており、アノード側多孔体840に供給された燃料ガスは、基本的に、アノード820で消費される。
ところで、燃料電池100のアノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)において、燃料ガスは、上流側から下流側へ流れるが、カソード830からリークしてきたリークガスは、その燃料ガスの流れによって上流側へ拡散することが抑制され、結果、下流側に多く滞留することとなる。
図10は、図9のX領域の拡大図である。図10において、燃料ガスは右から左に流れ、右側が上流となり、左側が下流となり、また、燃料ガスの流れを矢印で示している。本実施例の燃料電池100の電解質膜810は、図10に示すように、下流側から上流側に向かって次第に膜厚が厚くなるように、言い換えれば、上流側から下流側に向かって次第に膜厚が薄くなるように形成されている。このようにすれば、電解質膜810において、下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より、電解質膜810の厚さ方向(以下では単に厚さ方向とも呼ぶ)のガスを通しやすくなり、すなわち、厚さ方向のガス透過性を高くすることができる。そうすると、アノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)において、下流側に滞留したリークガスを電解質膜810(下流側に対応する部分)を介してカソード830へ戻すことが可能となる。その結果、アノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)において、リークガスの滞留を抑制することができる。
なお、電解質膜810は、請求項における電解質膜に該当し、アノード820は、請求項のおけるアノードに該当し、アノード側多孔体840は、請求項における燃料ガス流路形成部に該当する。
B.第2実施例:
B1.燃料電池100Aの構成:
本実施例の燃料電池100Aは、基本的に第1実施例の燃料電池100と同様の構成である。しかしながら、燃料電池100Aは、電解質膜810Aが、第1実施例の燃料電池100の電解質膜810と相違する。
図11は、第2実施例の燃料電池100Aにおける電解質膜810Aの正面図である。図12は、電解質膜810Aの断面図である。この図12は、第1実施例の燃料電池100の図10に対応する。燃料電池100Aにおいて、燃料電池100と同様の構成には、同じ番号を記しており、その詳細については省略する。図12に示すように、電解質膜810Aは、膜厚は均一である。また、図11、図12に示すように、電解質膜810Aは、上流側と下流側で異なる材質から形成されている。具体的には、電解質膜810Aは、上流側が炭化水素系樹脂から成る炭化水素系電解質膜810A1で形成され、下流側がフッ素系樹脂から成るフッ素系電解質膜810A2で形成されている。なお、一般的に、炭化水素系樹脂よりフッ素系樹脂の方が、ガス透過性が高い。
以上のように、本実施例の燃料電池100Aでは、電解質膜810Aが、上流側が炭化水素系電解質膜810A1で形成され、下流側がフッ素系電解質膜810A2で形成されている。このようにすれば、電解質膜810Aにおいて、下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より、電解質膜810Aの厚さ方向のガス透過性を高くすることができる。そうすると、アノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)において、下流側に滞留したリークガスを電解質膜810A(下流側に対応する部分)を介してカソード830へ戻すことが可能となる。その結果、アノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)において、リークガスの滞留を抑制することができる。
なお、電解質膜810Aは、請求項における電解質膜に該当し、炭化水素系電解質膜810A1は、請求項における炭化水素系電解質膜に該当し、フッ素系電解質膜810A2は、フッ素系電解質膜に該当する。
C.第3実施例:
C1.燃料電池100Bの構成:
本実施例の燃料電池100Bは、基本的に第1実施例の燃料電池100と同様の構成である。しかしながら、燃料電池100Bは、電解質膜810Bおよびアノード820αが、第1実施例の燃料電池100の電解質膜810およびアノード820と相違する。
図13は、第3実施例の燃料電池100Bの電解質膜810Bおよびアノード820αの断面図である。この図13は、第1実施例の燃料電池100の図10に対応する。燃料電池100Bにおいて、燃料電池100と同様の構成には、同じ番号を記しており、その詳細については省略する。図13に示すように、本実施例の燃料電池100Bの電解質膜810Bは、第1実施例の燃料電池100の電解質膜810とは異なり、膜厚が均一になっている。また、図13に示すように、アノード820α(アノード側拡散層820B1および触媒層820A1)において、下流側から上流側に向かって次第に空隙率が低くなるように、言い換えれば、上流側から下流側に向かって次第に空隙率が高くなるように形成されている。
以上のように、本実施例の燃料電池100Bでは、アノード820αにおいて、下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より空隙率が高くなるように形成されている。このようにすれば、アノード820αにおいて、下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より、アノード820αの厚さ方向のガス透過性を高くすることができる。そうすると、アノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)において、下流側に滞留したリークガスをアノード820α(下流側に対応する部分)を介してカソード830へ戻すことが可能となる。その結果、アノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)において、リークガスの滞留を抑制することができる。
なお、電解質膜810Bは、請求項における電解質膜に該当し、アノード820αは、請求項におけるアノードに該当する。
D.第4実施例:
D1.燃料電池100Cの構成:
本実施例の燃料電池100Cは、基本的に第1実施例の燃料電池100と同様の構成である。しかしながら、燃料電池100Cは、電解質膜810Cが、第1実施例の燃料電池100の電解質膜810と相違し、また、導電性シート860を備える点で、第1実施例の燃料電池100と相違する。
図14は、燃料電池100Cの概略断面図である。この図14は、第1実施例の燃料電池100の図9に対応する図である。燃料電池100Cにおいて、燃料電池100と同様の構成には、同じ番号を記しており、その詳細については省略する。導電性シート860は、図14に示すように、アノード820(アノード側拡散層820B)とアノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)との間に設けられる。
図15は、導電性シート860の正面図(図14において、導電性シート860を上側から見た図)である。導電性シート860は、図15に示すように、シート状(薄膜状)に形成されてなり、その表面に分散して設けられた多数の貫通孔865を有している。各貫通孔865は、略円形で共に口径が等しく(すなわち、同形状であり)、また、導電性シート860の表面に、千鳥状に設けられる。この導電性シート860は、金で形成されており、アノード側多孔体840の一方の面に、熱圧着、ろう付け、溶接などによって接合される。なお、導電性シート860において、貫通孔865は、格子状に設けられていてもよい。
図16は、図14のZ領域の拡大図である。図17は、電解質膜810Cの正面図(図14において、電解質膜810Cを上側から見た図)である。図17には、導電性シート860の貫通孔865の対応する位置が示されている。本実施例の燃料電池100Cの電解質膜810Cは、図16および図17に示すように、その表面に分散して設けられた多数の凹部812を有している。また、図16に示すように、電解質膜810Cは、凹部812以外の部分においては膜厚が均一である。各凹部812は、略円形で共に口径が等しく(すなわち、同形状であり)、電解質膜810Cの表面に、千鳥状に設けられる。電解質膜810Cにおいて、凹部812が配置された部分は、他の部分と比べて、膜厚が薄く、すなわち、膜厚方向のガス透過性が高い。
また、導電性シート860の各貫通孔865と、電解質膜810Cの各凹部812は、積層部材800をその積層方向(厚さ方向)から見た場合において、図16および図17に示すように、それぞれ重ならないように配置され、言い換えれば、貫通孔865の間に、凹部812が位置するように配置されている。
図16に示すように、アノード側多孔体840に導入された燃料ガスは、導電性シート860の各貫通孔865を介して、アノード820(アノード側拡散層820B)の厚さ方向(積層方向)からアノード側拡散層820Bに流入し、アノード側拡散層820B全体に亘って拡散しつつ、触媒層820Aに供給される。すなわち、アノード側多孔体840に導入された燃料ガスは、アノード820に分散して供給され、アノード820(触媒層820A)全体において発電を行うことができる。
以上のように、本実施例の燃料電池100Cでは、積層部材800において、アノード820(アノード側拡散層820B)とアノード側多孔体840との間に導電性シート860を設けているので、リークガスがアノード側拡散層820Bからアノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)に進入することを抑制し、アノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)にリークガスが滞留することを抑制している。
ところで、リークガスの多くは、導電性シート860に阻まれて、アノード820に滞留することとなる。しかし、アノード820において、リークガスの滞留量が多くなると、濃度拡散によって、貫通孔865を通る燃料ガスの流れに逆らって、アノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)にリークガスが進入し、滞留するおそれがあった。なお、この場合、図16に示すように、アノード820において、リークガスは、導電性シート860の各貫通孔865から供給される燃料ガスの流れに押し込まれるようにして、各貫通孔865の間に滞留し易い。
一方、本実施例の燃料電池100Cでは、積層部材800を積層方向から見た場合において、電解質膜810Cの各凹部812が、導電性シート860の各貫通孔865の間に位置するように配置されている(図16、17参照)。このようにすれば、アノード820において、各貫通孔865の間に滞留しているリークガスを、電解質膜810Cにおいて、ガス透過性が高い各凹部812部分を介して、カソード830へ戻すことが可能となる。その結果、アノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)にリークガスが進入し、滞留することを抑制することができる。
なお、本実施例の燃料電池100では、燃料ガス供給流路に供給する燃料ガスの供給圧力(以下では、燃料ガス供給圧とも呼ぶ)、および、酸化ガス供給流路に供給する酸化ガスの供給圧力(酸化ガス供給圧とも呼ぶ)は、燃料ガス供給流路を流れる燃料ガスの圧力の最小値が、アノード820において、カソード830側から電解質膜810を介してリークしてくるリークガスの分圧の最大値より高くなるように、設定されていることが好ましい。この場合、燃料ガス供給圧、または、酸化ガス供給圧のどちらか一方のみを調整して上記のように設定してもよいし、燃料ガス供給圧、および、酸化ガス供給圧の両方を調整して上記のように設定してもよい。なお、燃料ガス供給圧、または、酸化ガス供給圧の設定値は、例えば、実験的に定められる実験データに基づいて、決定される。
電解質膜810Cは、請求項における電解質膜に該当し、導電性シート860は、請求項における導電性シート部に該当し、貫通孔865は、請求項における貫通孔に該当する。
E.変形例:
なお、本発明では、上記した実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
E1.変形例1:
図18は、変形例1の燃料電池における概略断面図である。この図18は、第1実施例の燃料電池100における図10に対応する。上記第1実施例の燃料電池100では、電解質膜810が、上流側から下流側に向かって次第に膜厚が薄くなるように形成されているが、本発明は、これに限られるものではない。本変形例1の燃料電池は、図8に示すように、電解質膜810が、上流側から下流側に向かって次第に膜厚が厚くなるように形成されている。このようにすれば、電解質膜810において、下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より、電解質膜810の厚さ方向(以下では単に厚さ方向とも呼ぶ)のガス透過性を低くすることができる。それに伴い、例えば、燃料電池の起動停止時などにおいて、アノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)の下流側にリークガスが進入し、滞留することを抑制することができる。そうすると、燃料電池の発電が開始され、アノード側多孔体840に燃料ガスが流れることにより、アノード側多孔体840の上流側のリークガスが下流側に流されても、下流側において、リークガスの滞留が抑制されていたので、下流側にリークガスが大量に滞留することを抑制することができる。
E2.変形例2:
図19は、変形例2の燃料電池における概略断面図である。この図18は、第2実施例の燃料電池100Aにおける図12に対応する。上記第2実施例の燃料電池100Aでは、電解質膜810Aが、上流側が炭化水素系電解質膜810A1で形成され、下流側がフッ素系電解質膜810A2で形成されているが、本発明はこれに限られるものではない。本変形例2の燃料電池は、図19に示すように、上流側がフッ素系電解質膜810A2で形成され、下流側が炭化水素系電解質膜810A1で形成されている。このようにすれば、電解質膜810Aにおいて、下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より、電解質膜810Aの厚さ方向(以下では単に厚さ方向とも呼ぶ)のガス透過性を低くすることができる。それに伴い、例えば、燃料電池の起動停止時などにおいて、アノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)の下流側にリークガスが進入し、滞留することを抑制することができる。そうすると、燃料電池の発電が開始され、アノード側多孔体840に燃料ガスが流れることにより、アノード側多孔体840の上流側のリークガスが下流側に流されても、下流側において、リークガスの滞留が抑制されていたので、下流側にリークガスが大量に滞留することを抑制することができる。
E3.変形例3:
図20は、変形例3の燃料電池における概略断面図である。この図20は、第3実施例の燃料電池100Bにおける図13に対応する。上記第3実施例の燃料電池100Bでは、アノード820αにおいて、下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より空隙率が高くなるように形成されているが、本発明はこれに限られるものではない。本変形例3の燃料電池は、図20に示すように、アノード820αにおいて、下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より空隙率が低くなるように形成されている。このようにすれば、アノード820αにおいて、下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より、アノード820αの厚さ方向のガス透過性を低くすることができる。それに伴い、例えば、燃料電池の起動停止時などにおいて、アノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)の下流側にリークガスが進入し、滞留することを抑制することができる。そうすると、燃料電池の発電が開始され、アノード側多孔体840に燃料ガスが流れることにより、アノード側多孔体840の上流側のリークガスが下流側に流されても、下流側において、リークガスの滞留が抑制されていたので、下流側にリークガスが大量に滞留することを抑制することができる。
E4.変形例4:
上記実施例の燃料電池において、カソード830において、下流側に対応する部分が上流側に対応する部分より空隙率が高くなるように形成されていてもよい。このようにすれば、カソード830において、下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より、カソード830の厚さ方向のガス透過性を高くすることができる。そうすると、アノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)において、下流側に滞留したリークガスをカソード830へ戻すことが可能となる。その結果、アノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)において、リークガスの滞留を抑制することができる。
E5.変形例5:
上記実施例の燃料電池において、アノード側多孔体840内にエジェクタを設け、燃料ガスを、エジェクタのジェットポンプ効果によりアノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)内を循環させるようにしてもよい。この場合、アノード側多孔体840において、燃料ガスが、エジェクタに流入する方向が、下流(方向)となり、その反対方向が上流(方向)となる。
E6.変形例6:
上記実施例の燃料電池は、デットエンド構造となっているが、本発明はこれに限られるものではなく、燃料ガスを排気することなく発電を行う燃料電池であればよい。この場合、「燃料ガスを排気することなく発電を行う燃料電池」とは、例えば、以下のような燃料電池を含む概念である。すなわち、燃料ガス排出マニホールドと、該燃料ガス排出マニホールドと連通し、アノード側多孔体840(燃料ガス供給流路)から燃料ガスを排出するための燃料ガス排出流路と、燃料ガス排出マニホールドから、燃料ガスを燃料電池の外部に排出することを遮断可能なパージ弁と、を備えた燃料電池であって、燃料ガスおよび酸化ガスの供給量、発電量など発電に係るパラメータが、所定帯域内にあり、アノードおよびカソードの窒素分圧が、略均衡状態である場合において、パージ弁を開弁せずに、言い換えれば、燃料ガスを燃料電池の外部に排出せずに発電を行うような燃料電池を含む概念である。
第1実施例における燃料電池100の外観構成を示す説明図である。 燃料電池100の側面図である。 シール一体発電アセンブリ200の正面図(図2においてシール一体発電アセンブリ200を右側から見た図)である。 図3におけるA−A断面を示す断面図である。 セパレータ600のうちカソードプレート400の形状を示す説明図である。 セパレータ600のうちアノードプレート300の形状を示す説明図である。 セパレータ600のうち中間プレート500の形状を示す説明図である。 セパレータ600の正面図である。 第1実施例の燃料電池100内における反応ガスの流れを示す説明図である。 図9のX領域の拡大図である。 第2実施例の燃料電池100Aにおける電解質膜810Aの正面図である。 電解質膜810Aの断面図である。 第3実施例の燃料電池100Bの電解質膜810Bおよびアノード820αの断面図である。 燃料電池100Cの概略断面図である。 導電性シート860の正面図(図14において導電性シート860を上側から見た図)である。 図14のZ領域の拡大図である。 電解質膜810Cの正面図(図14において電解質膜810Cを上側から見た図)である。 変形例1の燃料電池における概略断面図である。 変形例2の燃料電池における概略断面図である。 変形例3の燃料電池における概略断面図である。
符号の説明
24…MEA
100,100A,100B,100C…燃料電池
200…シール一体発電アセンブリ
300…アノードプレート
350…燃料ガス供給スリット
400…カソードプレート
440…酸化ガス供給スリット
444…酸化ガス排出スリット
500…中間プレート
542…酸化ガス導入流路形成部
544…酸化ガス排出流路形成部
546…燃料ガス導入流路形成部
600…セパレータ
630…燃料ガス導入流路
650…酸化ガス導入流路
660…酸化ガス排出流路
700…シール部材
800…積層部材
810,810A,810B,810C…電解質膜
810A1…炭化水素系電解質膜
810A2…フッ素系電解質膜
812…凹部
820…アノード
830…カソード
840…アノード側多孔体
850…カソード側多孔体
860…導電性シート
865…貫通孔

Claims (8)

  1. 燃料ガスを排気することなく発電を行う燃料電池であって、
    電解質膜と、
    前記電解質膜の片面に形成されるアノードと、
    前記アノードの外側に設けられ、前記アノードに前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給流路を形成する燃料ガス流路形成部と、
    を備え、
    前記電解質膜、または、前記アノードの少なくとも一方において、その厚さ方向におけるガス透過性が、前記燃料ガス供給流路に沿った方向に部分的に異なっていることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池において、
    前記電解質膜、または、前記アノードの少なくとも一方において、前記燃料ガス供給流路を流れる前記燃料ガスの流れ方向の下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より、前記厚さ方向の前記ガス透過性が高いことを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池において、
    前記電解質膜は、
    前記電解質膜において、前記燃料ガス供給流路を流れる前記燃料ガスの流れ方向の下流側に対応する部分の膜厚が、上流側に対応する部分の膜厚より、薄いことを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池において、
    前記電解質膜において、前記燃料ガス供給流路を流れる前記燃料ガスの流れ方向の下流側に対応する部分は、フッ素系樹脂で形成され、上流側に対応する部分は、炭化水素系樹脂で形成されていることを特徴とする燃料電池。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の燃料電池において、
    前記アノードにおいて、前記燃料ガス供給流路を流れる前記燃料ガスの流れ方向の下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より、空隙率が高いことを特徴とする燃料電池。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の燃料電池において、
    前記アノードと前記燃料ガス流路形成部との間に設けられ、シート状であって、シート面に沿って分散して配置された複数の貫通孔を有する導電性シート部を備え、
    前記電解質膜は、少なくとも該電解質膜、前記アノード、および、前記導電性シート部から成る積層体を、その積層方向から見た場合において、前記導電性シート部の各貫通孔と重ならない位置に形成される複数の凹部を備えることを特徴とする燃料電池。
  7. 請求項1に記載の燃料電池において、
    前記電解質膜、または、前記アノードの少なくとも一方において、前記燃料ガス供給流路を流れる前記燃料ガスの流れ方向の下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より、前記厚さ方向の前記ガス透過性が低いことを特徴とする燃料電池。
  8. 燃料ガスを排気することなく発電を行う燃料電池であって、
    電解質膜と、
    前記電解質膜の片面に形成されるアノードと、
    前記電解質膜において前記アノードが形成された反対面に形成されるカソードと、
    前記カソードの外側に設けられ、前記カソードに酸化ガスを供給するための酸化ガス供給流路を形成する酸化ガス流路形成部と、
    を備え、
    前記カソードにおいて、前記酸化ガス供給流路を流れる前記酸化ガスの流れ方向の下流側に対応する部分が、上流側に対応する部分より、前記厚さ方向の前記ガス透過性が高いことを特徴とする燃料電池。
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