JP2013051060A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電解質膜の乾燥を可及的に良好に阻止することができ、簡単且つコンパクトな構成で、良好な発電性能を確保することを可能にする。
【解決手段】燃料電池10の長辺方向両端縁部の一方の対角位置には、酸化剤ガス流路30に連通する酸化剤ガス入口連通孔18aと酸化剤ガス出口連通孔18bとが設けられている。さらに、燃料電池10の長辺方向両端縁部の他方の対角位置には、燃料ガス流路32に連通する燃料ガス入口連通孔20aと燃料ガス出口連通孔20bとが設けられている。そして、燃料電池10の各短辺には、冷却媒体流路34に連通する冷却媒体入口連通孔22aと冷却媒体出口連通孔22bとが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解質膜の両側にカソード電極及びアノード電極が配設される電解質膜・電極構造体を、横長形状の一対のセパレータで挟持する燃料電池に関する。
燃料電池は、燃料ガス(主に水素を含有するガス)及び酸化剤ガス(主に酸素を含有するガス)をアノード電極及びカソード電極に供給して電気化学的に反応させることにより、直流の電気エネルギを得るシステムである。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード電極及びカソード電極を設けた電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の発電セルは、通常、電解質膜・電極構造体及びセパレータを所定数だけ交互に積層することにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、セパレータの面内に、カソード電極に対向して酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路と、アノード電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路と、が設けられている。また、各発電セル間又は複数の発電セル間には、セパレータ面方向に沿って冷却媒体を流すための冷却媒体流路が形成されている。
そして、酸化剤ガス流路に連通して発電セルの積層方向に貫通する酸化剤ガス入口連通孔及び酸化剤ガス出口連通孔と、燃料ガス流路に連通して前記積層方向に貫通する燃料ガス入口連通孔及び燃料ガス出口連通孔と、冷却媒体流路に連通して前記積層方向に貫通する冷却媒体入口連通孔及び冷却媒体出口連通孔とが設けられる、所謂、内部マニホールド型燃料電池が広く用いられている。
この種の燃料電池として、例えば、特許文献1に開示されている固体高分子型燃料電池スタックが知られている。この燃料電池スタックは、図6に示すように、縦長形状の膜電極複合体1とセパレータ2とが交互に積層された複数の燃料電池を備えている。燃料電池の一方の長辺側には、酸化剤ガス整流マニホールド3と酸化剤ガス入口マニホールド4aとがガス分岐溝5を介して連通している。
燃料電池の他方の長辺側には、酸化剤ガス出口マニホールド4bと水マニホールド6とが形成されている。さらに、燃料電池の上端縁部には、燃料ガス入口マニホールド7aが設けられる一方、前記燃料電池の下端縁部には、燃料ガス出口マニホールド7bが設けられている。
セパレータ2の一方の面には、酸化剤ガス流路8が形成されている。この酸化剤ガス流路8は、酸化剤ガス入口マニホールド4aと酸化剤ガス出口マニホールド4bとに連通するとともに、略Z字状を有している。なお、セパレータ2の他方の面には、燃料ガス入口マニホールド7aと燃料ガス出口マニホールド7bとに連通して重力方向に延在する燃料ガス流路(図示せず)が形成されている。
このような構成において、酸化剤ガス整流マニホールド3に供給された酸化剤ガスは、圧損要素であるガス分岐溝5を通って酸化剤ガス入口マニホールド4aで合流した後、酸化剤ガス流路8に導入されている。この酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路8に沿って略Z字状に流通し、酸化剤ガス出口マニホールド4bで合流した後、排出されている。
特開2001−202984号公報
ところで、上記の特許文献1では、酸化剤ガス流路8における酸化剤ガスの流れ方向と、燃料ガス流路における燃料ガスの流れ方向とは、略同一方向、すなわち、並行流となっている。このため、特に、低加湿環境では、ガス入口近傍に乾燥ガスが供給されてしまい、固体高分子電解質膜が部分的に乾燥し易くなって発電性能が低下するという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、電解質膜の乾燥を可及的に阻止することができ、簡単且つコンパクトな構成で、良好な発電性能を確保することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側にカソード電極及びアノード電極が配設される電解質膜・電極構造体を、横長形状の一対のセパレータで挟持するとともに、前記電解質膜・電極構造体と一方の前記セパレータとの間に、酸化剤ガスをカソード電極面に沿って流通させる酸化剤ガス流路が形成され、前記電解質膜・電極構造体と他方の前記セパレータとの間に、燃料ガスをアノード電極面に沿って流通させる燃料ガス流路が形成され、互いに隣接する前記セパレータ間に、冷却媒体をセパレータ面方向に沿って流通させる冷却媒体流路が形成される燃料電池に関するものである。
この燃料電池では、セパレータの長辺方向両端縁部には、酸化剤ガス流路に連通する酸化剤ガス入口連通孔と酸化剤ガス出口連通孔とが、一方の対角位置に設けられ、且つ、燃料ガス流路に連通する燃料ガス入口連通孔と燃料ガス出口連通孔とが、他方の対角位置に設けられている。そして、セパレータの対向する各短辺には、冷却媒体流路に連通する冷却媒体入口連通孔と冷却媒体出口連通孔とが設けられている。
また、この燃料電池では、酸化剤ガス流路は、水平方向に延在する水平部と、酸化剤ガス入口連通孔及び酸化剤ガス出口連通孔に向かって鉛直方向に延在する垂直部とを備える複数本のZ状酸化剤ガス流路溝を有する一方、燃料ガス流路は、水平方向に延在する水平部と、燃料ガス入口連通孔及び燃料ガス出口連通孔に向かって鉛直方向に延在する垂直部とを備える複数本のZ状燃料ガス流路溝を有することが好ましい。
さらに、この燃料電池では、複数本のZ状酸化剤ガス流路溝及び複数本のZ状燃料ガス流路溝は、それぞれ同一の流路長に設定されることが好ましい。
さらにまた、この燃料電池では、冷却媒体流路は、酸化剤ガス流路の水平部と並行流をなして水平方向に延在する複数本の冷却媒体流路溝を備えるとともに、前記複数本の冷却媒体流路溝は、同一の流路長に設定されることが好ましい。
本発明では、セパレータの長辺方向両端縁部の一方の対角位置には、酸化剤ガス入口連通孔と酸化剤ガス出口連通孔とが設けられるとともに、他方の対角位置には、燃料ガス入口連通孔と燃料ガス出口連通孔とが設けられている。これにより、酸化剤ガス入口連通孔と酸化剤ガス出口連通孔とに連通する酸化剤ガス流路と、燃料ガス入口連通孔と燃料ガス出口連通孔とに連通する燃料ガス流路とでは、酸化剤ガスと燃料ガスとが互いに対向流をなしている。
このため、一方のガス入口側を他方のガス出口側の生成水により加湿することができ、燃料電池は、低加湿環境でも有効に発電することが可能になる。従って、電解質膜の乾燥を可及的に阻止することができ、簡単且つコンパクトな構成で、良好な発電性能を確保することが可能になる。
本発明の実施形態に係る燃料電池の分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面図である。 前記燃料電池の、図1中、III−III線断面図である。 前記燃料電池を構成するカソード側セパレータの正面説明図である。 前記燃料電池を構成するアノード側セパレータの正面説明図である。 特許文献1の燃料電池スタックの分解斜視説明図である。
図1〜図3に示すように、本発明の実施形態に係る燃料電池10は、電解質膜・電極構造体12と、前記電解質膜・電極構造体12を挟持するカソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16とを備える。
電解質膜・電極構造体12、カソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16は、矢印B方向に長尺な横長形状を有するとともに、各長辺の中央には、凹部17U及び17Dが矢印B方向に所定の長さにわたって設けられる。カソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16は、例えば、カーボンセパレータにより構成される。
燃料電池10の長辺方向(矢印B方向)両端縁部の一方の対角位置には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔18aと、前記酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔18bとが設けられる。酸化剤ガス入口連通孔18aは、燃料電池10の長辺方向一端縁部の下部に設けられるとともに、酸化剤ガス出口連通孔18bは、前記燃料電池10の長辺方向他端縁部の上部に設けられる。
燃料電池10の長辺方向(矢印B方向)両端縁部の他方の対角位置には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔20aと、前記燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔20bとが設けられる。燃料ガス入口連通孔20aは、燃料電池10の長辺方向他端縁部の下部に設けられるとともに、燃料ガス出口連通孔20bは、前記燃料電池10の長辺方向一端縁部の上部に設けられる。
燃料電池10の対向する各短辺には、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔22aと、前記冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔22bとが設けられる。
図4に示すように、酸化剤ガス入口連通孔18a及び酸化剤ガス出口連通孔18bの幅寸法L1と、燃料ガス入口連通孔20a及び燃料ガス出口連通孔20bの幅寸法L2と、冷却媒体入口連通孔22a及び冷却媒体出口連通孔22bの幅寸法L3とは、略同一寸法に設定される(L1=L2=L3)。
図1〜図3に示すように、電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜24と、前記固体高分子電解質膜24を挟持するカソード電極26及びアノード電極28とを備える。
カソード電極26は、カーボンペーパ等の多孔質導電体からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されることにより形成される電極触媒層とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜24の一方の面に形成される。
アノード電極28は、カーボンペーパ等の多孔質導電体からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されることにより形成される電極触媒層とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜24の他方の面に形成される。
図1及び図4に示すように、カソード側セパレータ14の電解質膜・電極構造体12側の面14aには、前記電解質膜・電極構造体12との間に、酸化剤ガスをセパレータ面方向に流すための酸化剤ガス流路30が形成される。
酸化剤ガス流路30は、水平方向(矢印B方向)に延在する水平部30ahと、酸化剤ガス入口連通孔18a及び酸化剤ガス出口連通孔18bに向かって鉛直方向(矢印C方向)に延在する垂直部30avとを備える複数本のZ状酸化剤ガス流路溝30aを有する。酸化剤ガス流路30は、直接、酸化剤ガス入口連通孔18a及び酸化剤ガス出口連通孔18bに連通する。
各Z状酸化剤ガス流路溝30aは、酸化剤ガス入口連通孔18a及び酸化剤ガス出口連通孔18bの幅方向(矢印B方向)に沿って等間隔ずつ離間して設けられるとともに、それぞれ前記酸化剤ガス入口連通孔18aから前記酸化剤ガス出口連通孔18bに至るまで同一の流路長に設定される。
図5に示すように、アノード側セパレータ16の電解質膜・電極構造体12側の面16aには、前記電解質膜・電極構造体12との間に燃料ガスをセパレータ面方向に沿って流すための燃料ガス流路32が形成される。
燃料ガス流路32は、水平方向に延在する水平部32ahと、燃料ガス入口連通孔20a及び燃料ガス出口連通孔20bに向かって鉛直方向に延在する垂直部32avとを備える複数本のZ状燃料ガス流路溝32aを有する。燃料ガス流路32は、直接、燃料ガス入口連通孔20a及び燃料ガス出口連通孔20bに連通する。
各Z状燃料ガス流路溝32aは、燃料ガス入口連通孔20a及び燃料ガス出口連通孔20bの幅方向(矢印B方向)に沿って等間隔ずつ離間して設けられるとともに、それぞれ前記燃料ガス入口連通孔20aから前記燃料ガス出口連通孔20bに至るまで同一の流路長に設定される。
図1〜図3に示すように、カソード側セパレータ14の面14aとは反対の面14b及びアノード側セパレータ16の面16aとは反対の面16bには、冷却媒体流路34が一体に形成される。
冷却媒体流路34は、冷却媒体入口連通孔22aと冷却媒体出口連通孔22bとに連通し、酸化剤ガス流路30の水平部30ahと並行流をなして水平方向(矢印B方向)に延在する複数本の冷却媒体流路溝34aを備える。冷却媒体流路34は、直接、冷却媒体入口連通孔22a及び冷却媒体出口連通孔22bに連通する。なお、冷媒体流路34は、燃料電池10毎(各セル毎)に設けられているが、これに限定されるものではなく、例えば、2セル毎に設けてもよい。
各冷却媒体流路溝34aは、冷却媒体入口連通孔22a及び冷却媒体出口連通孔22bの幅方向(矢印C方向)に沿って等間隔ずつ離間して設けられるとともに、それぞれ同一の流路長に設定される。
カソード側セパレータ14の両方の面14a、14bには、第1シール部材36が設けられるとともに、アノード側セパレータ16の両方の面16a、16bには、第2シール部材38が設けられる。
第1シール部材36は、酸化剤ガス入口連通孔18a及び酸化剤ガス出口連通孔18bと酸化剤ガス流路30とを囲繞する第1凸部36aを有する。第2シール部材38は、燃料ガス入口連通孔20a及び燃料ガス出口連通孔20bと燃料ガス流路32とを囲繞する第2凸部38aを有する。
第1シール部材36及び第2シール部材38は、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコンゴム、フロロシリコンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン、又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材を使用する。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔18aには、空気等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔20aには、水素ガス等の燃料ガスが供給される。
酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔18aからカソード側セパレータ14の面14aに設けられた酸化剤ガス流路30に導入される。図4に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路30を構成する複数本のZ状酸化剤ガス流路溝30aに沿って流通することにより、電解質膜・電極構造体12のカソード電極26に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔20aからアノード側セパレータ16の燃料ガス流路32に導入される。この燃料ガスは、図5に示すように、燃料ガス流路32を構成する複数本のZ状燃料ガス流路溝32aに沿って流通することにより、電解質膜・電極構造体12のアノード電極28に供給される。
従って、電解質膜・電極構造体12では、カソード電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード電極28に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔18bに排出されるとともに、アノード電極28に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔20bに排出される。
また、冷却媒体入口連通孔22aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。この冷却媒体は、アノード側セパレータ16とカソード側セパレータ14との間に形成される冷却媒体流路34に導入される。この冷却媒体は、冷却媒体流路34を構成する複数本の冷却媒体流路溝34aに沿って水平方向に流通することにより、電解質膜・電極構造体12を冷却した後、冷却媒体出口連通孔22bから排出される。
この場合、本実施形態では、燃料電池10の長辺方向(矢印B方向)両端縁部の一方の対角位置には、酸化剤ガス流路30に連通する酸化剤ガス入口連通孔18aと酸化剤ガス出口連通孔18bとが設けられている。さらに、燃料電池10の長辺方向両端縁部の他方の対角位置には、燃料ガス流路32に連通する燃料ガス入口連通孔20aと燃料ガス出口連通孔20bとが設けられている。
このため、酸化剤ガス入口連通孔18aと酸化剤ガス出口連通孔18bとに連通する酸化剤ガス流路30と、燃料ガス入口連通孔20aと燃料ガス出口連通孔20bとに連通する燃料ガス流路32とは、互いに対向流をなしている。
従って、酸化剤ガス流路30の出口側では、多くの生成水が存在しており、この酸化剤ガス流路30の出口側に対応する燃料ガス流路32の入口側に、固体高分子電解質膜24を介して前記生成水が透過することができる。一方、燃料ガス流路32の出口側に存在する生成水は、固体高分子電解質膜24を介して酸化剤ガス流路30の入口側に透過することができる。
これにより、燃料ガス流路32に導入される燃料ガス及び酸化剤ガス流路30に導入される酸化剤ガスを、良好に加湿することが可能になる。しかも、燃料電池10の各短辺には、冷却媒体流路34に連通する冷却媒体入口連通孔22aと冷却媒体出口連通孔22bとが設けられている。このため、冷却媒体流路34は、酸化剤ガス流路30の水平部30ahと並行流をなしており、前記酸化剤ガス流路30の出口側は、比較的高温の冷却媒体が流通して前記出口側での結露を有効に抑制することができる。
従って、燃料電池10は、低加湿環境でも良好に発電することが可能になる。これにより、固体高分子電解質膜24の乾燥を可及的に阻止することができ、簡単且つコンパクトな構成で、良好な発電性能を確保することが可能になるという効果が得られる。
さらに、酸化剤ガス流路30を構成する複数本のZ状酸化剤ガス流路溝30a、燃料ガス流路32を構成する複数本のZ状燃料ガス流路溝32a、及び冷却媒体流路34を構成する複数本の冷却媒体流路溝34aは、それぞれ同一の流路長に設定されている。このため、発電面内全面での均一な反応が遂行されるとともに、発電面積を効率的に確保することができるという利点がある。
なお、Z状酸化剤ガス流路溝30a及びZ状燃料ガス流路溝32aは、それぞれの屈曲部位にRを設けてもよい。酸化剤ガス及び燃料ガスの流動抵抗を低減することが可能になるからである。
10…燃料電池 12…電解質膜・電極構造体
14…カソード側セパレータ 16…アノード側セパレータ
18a…酸化剤ガス入口連通孔 18b…酸化剤ガス出口連通孔
20a…燃料ガス入口連通孔 20b…燃料ガス出口連通孔
22a…冷却媒体入口連通孔 22b…冷却媒体出口連通孔
24…固体高分子電解質膜 26…カソード電極
28…アノード電極 30…酸化剤ガス流路
30a…Z状酸化剤ガス流路溝 30ah、32ah…水平部
30av、32av…垂直部 32…燃料ガス流路
32a…Z状燃料ガス流路溝 34…冷却媒体流路
34a…冷却媒体流路溝

Claims (4)

  1. 電解質膜の両側にカソード電極及びアノード電極が配設される電解質膜・電極構造体を、横長形状の一対のセパレータで挟持するとともに、前記電解質膜・電極構造体と一方の前記セパレータとの間に、酸化剤ガスをカソード電極面に沿って流通させる酸化剤ガス流路が形成され、前記電解質膜・電極構造体と他方の前記セパレータとの間に、燃料ガスをアノード電極面に沿って流通させる燃料ガス流路が形成され、互いに隣接する前記セパレータ間に、冷却媒体をセパレータ面方向に沿って流通させる冷却媒体流路が形成される燃料電池であって、
    前記セパレータの長辺方向両端縁部には、前記酸化剤ガス流路に連通する酸化剤ガス入口連通孔と酸化剤ガス出口連通孔とが、一方の対角位置に設けられ、且つ、前記燃料ガス流路に連通する燃料ガス入口連通孔と燃料ガス出口連通孔とが、他方の対角位置に設けられるとともに、
    前記セパレータの対向する各短辺には、前記冷却媒体流路に連通する冷却媒体入口連通孔と冷却媒体出口連通孔とが設けられることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記酸化剤ガス流路は、水平方向に延在する水平部と、
    前記酸化剤ガス入口連通孔及び前記酸化剤ガス出口連通孔に向かって鉛直方向に延在する垂直部と、
    を備える複数本のZ状酸化剤ガス流路溝を有する一方、
    前記燃料ガス流路は、水平方向に延在する水平部と、
    前記燃料ガス入口連通孔及び前記燃料ガス出口連通孔に向かって鉛直方向に延在する垂直部と、
    を備える複数本のZ状燃料ガス流路溝を有することを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項2記載の燃料電池において、前記複数本のZ状酸化剤ガス流路溝及び前記複数本のZ状燃料ガス流路溝は、それぞれ同一の流路長に設定されることを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項2又は3記載の燃料電池において、前記冷却媒体流路は、前記酸化剤ガス流路の水平部と並行流をなして前記水平方向に延在する複数本の冷却媒体流路溝を備えるとともに、
    前記複数本の冷却媒体流路溝は、同一の流路長に設定されることを特徴とする燃料電池。
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