JP2006331783A - 燃料電池用単セル - Google Patents

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Abstract

【課題】プレート間隔のばらつきを低減させる燃料電池用単セルを提供する。
【解決手段】積層されて燃料電池1構成する燃料電池用単セル60であって、供給された作動ガスで発電する膜−電極接合体64と、膜−電極接合体64を周囲から保持する保持部材65と、膜−電極接合体64及び保持部材65を挟持する一対のセパレータ62,63とを備え、保持部材64は、単セル60の積層方向に突出してセパレータ62,63と当接し、セパレータ62,63との間隔を規定する突部21を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池用単セルに関する。
プレート及び膜−電極接合体(Membrane Electrode Assemblies、以下「MEA」と略す)を有するセルを積層する燃料電池は、起電力の向上と燃料電池自体を小形とすることが要求される。しかし、プレートを薄肉にすると剛性が低下してたわんでしまい、作動ガスのシール性の悪化やセルの位置ずれが起こるなどの問題が生じてしまう。
そこで、MEAを保持するプレートの周縁部に溝を設けてその溝にガスケットを配置する平面プレート状カーボン材が提案された(特許文献1参照)。この発明では、溝にガスケットを形成することによってシール部を薄肉とし、従来よりも燃料電池を小形にしながらシール性の向上とセルの位置ずれの防止を図っている。
特開2000−133288号公報
しかし、上述の発明のようにシール部のみを薄肉としても、燃料電池自体を小形にするには不十分であった。また、積層したセルに対して均一に面圧を加えても中間層に位置するセルに対しては加えられる面圧が小さくなる。そのため、薄肉プレートを使用するとプレートの剛性が不足して波打つようにたわんでしまうため、プレート間隔にばらつきが生じてしまう。
そこで、このようなばらつきを防ぐためにプレートの間隔を管理するリブを形成しようとすると、複雑な加工処理を必要としてしまう。さらに、プレート間隔を管理する別体の部材を組み込んだ場合には、部品点数の増加によって組立作業時間やコストの増加といった問題点を生じさせる。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、新たな部材を追加することなくプレート間隔のばらつきを低減させる燃料電池用単セルを提供することを目的としている。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、積層されて燃料電池(1)を構成する燃料電池用単セル(60)であって、供給された作動ガスで発電する膜−電極接合体(64)と、前記膜−電極接合体(64)を周囲から保持する保持部材(65)と、前記膜−電極接合体(64)及び保持部材(65)を挟持する一対のセパレータ(62,63)と、を備え、前記保持部材(64)は、単セル(60)の積層方向に突出して前記セパレータ(62,63)と当接し、前記セパレータ(62,63)との間隔を規定する突部(21)を備えることを特徴とする。
本発明によれば、膜−電極接合体保持部材に設けられた突部がセパレータと接することによって膜−電極接合体保持部材とセパレータとの距離を管理して間隔のばらつきを低減させることができる。これによって、作動ガスや冷却水の圧力損失の上昇や流れ分配の悪化、シール不良を防ぐことができる。また、プレート間隔を管理するために別体の部材を必要としないため、部品点数を増加させずにコストの増加を抑えることができる。
以下では図面等を参照して本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による燃料電池1を示す図であり、図1(A)は燃料電池1全体の斜視図、図1(B)は側面図である。燃料電池1は、第1固定エンドプレート2と、第2固定エンドプレート3と、可動エンドプレート4と、バネ5と、セルスタック6とを備える。
図1(A)に示すように、セルスタック6は積層方向の両端に第1固定エンドプレート2及び可動エンドプレート4を備える。可動エンドプレート4は、セルスタック6と反対側に第2固定エンドプレート3を備える。第1固定エンドプレート2と第2固定エンドプレート3は、エンドプレート固定部材9とそれぞれ固着されている。
また、図1(B)に示すように可動エンドプレート4と第2固定エンドプレート3との間には複数のバネ5が介挿されている。バネ5は、可動エンドプレート4を第1固定エンドプレート2の方向に付勢する。したがって、セルスタック6は可動エンドプレート4を介してバネ5によって均一に面圧を加えられている。
セルスタック6は、単セル60を積層して構成される。単セル60は、MEAプレート61と、アノードセパレータ62と、カソードセパレータ63とを備える。
図2は、本発明による第1実施形態のMEAプレート61を示す図である。図2は、MEAプレート61のアノードセパレータ62に対する接合面を示す。
MEAプレート61は、MEA64と、その周縁部に設けられたMEA64を保持するMEA保持部材65とを備える。MEA64は、詳細は後述するように燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応によって電気を発生させる。
MEA保持部材65は、中央部が開口している長方形のプレートで形成される。MEA保持部材65は、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)などの絶縁性無機材料で形成される。MEA保持部材65は、MEA64をプレート中央で保持する。さらに、MEA保持部材65は短辺に沿って作動ガスや冷却水が通流するマニホールドを形成する連通孔を備える。
これらの連通孔は、酸化剤ガス入口孔12、冷却水入口孔13、燃料ガス出口孔14、燃料ガス入口孔15、冷却水出口孔16及び酸化剤ガス出口孔17である。各連通孔の高さは、MEA64の略1/3の高さである。また、酸化剤ガス入口孔12と酸化剤ガス出口孔17とは、MEA保持部材65の対角に位置するように形成される。同様に燃料ガス入口孔15と燃料ガス出口孔14とは、MEA保持部材65の対角に位置するように形成される。例えば、図2に示すように燃料ガス入口孔15がMEA保持部材65の右上方に位置する場合には、左下方に燃料ガス出口孔14が位置する。冷却水入口孔13は、酸化剤ガス入口孔12と燃料ガス出口孔14との間に形成される。冷却水出口孔16は、燃料ガス入口孔15と酸化剤ガス出口孔17との間に形成される。
連通孔から導入された作動ガスは、拡散通路20aを経由してMEA64と接触する。図2に示すように、燃料ガスは燃料ガス入口孔15から拡散通路20aを通過してMEA64と接触する。MEA64と接触した燃料ガスは、収束通路20bを通過して燃料ガス出口孔14から排出される。
通流する作動ガスや冷却水が互いに接触することを防ぐ必要があるため、MEAプレート61とアノードセパレータ62及びカソードセパレータ63との間は、シール材22によってシールされる。シール材22は、MEA保持部材65に形成される平行な2本の突部21の間に備えられる。シール材22は、接着シール剤である。突部21は、MEA保持部材65の外周及びマニホールドを形成する連通孔の外周に設けられる。また、突部21はMEA保持部材65とアノードセパレータ62及びカソードセパレータ63との接合面について両面に形成されている。
図3は、積層した単セル60を図2のIII−III断面で切断した断面図である。単セル60は、アノードセパレータ62とカソードセパレータ63とがMEAプレート61を挟み込むように構成される。
MEAプレート61に備えられるMEA64は、電解質膜64aと、アノード電極64bと、カソード電極64cとを有する。電解質膜64aは、燃料ガスと酸化剤ガスとが混じり合わないように隔離する。電解質膜64aは、アノード電極64b側で生成された水素イオンをカソード電極64c側まで運ぶ。電解質膜64aの外側には、一方にアノード電極64bが他方にカソード電極64cが配置されている。
アノード電極64bは、アノード触媒層とアノードガス拡散層とを有する。アノード触媒層は、燃料ガスに含まれる水素を水素イオンと電子に分離させる。アノード触媒層は、電解質膜64aとの接触面に形成される。アノードガス拡散層は、供給された燃料ガスをアノード触媒層に拡散させる。アノードガス拡散層は、アノード触媒層の外側に形成される。
カソード電極64cは、カソード触媒層とカソードガス拡散層とを有する。カソード触媒層は、アノード電極64bで生成された水素イオンと電子とを酸化剤ガスに含まれる酸素と反応させて水を生成する。このとき、アノード電極64bからカソード電極64cに電子が移動することによって電流が流れる。カソード触媒層は、電解質膜64aとの接触面に形成される。カソードガス拡散層は、供給された酸化剤ガスをカソード触媒層に拡散させる。カソードガス拡散層は、カソード触媒層の外側に形成される。
アノードセパレータ62は、電極反応で生じる電気を集電するために導電性を有する材料で形成される。本実施形態では、アノードセパレータ62は金属製である。アノードセパレータ62は、中央に溝状の凹凸部62aを備える。凹凸部62aは、MEAプレート61に対する接合面で燃料ガス流路31を形成する。アノードセパレータ62は、MEAプレート61と同様に長辺方向両端部に作動ガスや冷却水が通流するマニホールドを形成する連通孔を備えている。燃料ガスマニホールドは、アノードセパレータ62のMEAプレート61に対する接合面において燃料ガス流路31にて連通する。
カソードセパレータ63は、金属製である。カソードセパレータ63は、中央に備えられた凹凸部63aが酸化剤ガス流路32を形成する。カソードセパレータ63は、MEAプレート61と同様に長辺方向両端部に作動ガスや冷却水が通流するマニホールドを形成する連通孔を備える。酸化剤ガスマニホールドは、カソードセパレータ63のMEAプレート61に対する接合面において酸化剤ガス流路32にて連通する。
隣接する単セル60のアノードセパレータ62とカソードセパレータ63との接合面では、アノードセパレータ62の中央に形成された凹凸部62a及びカソードセパレータ63に形成された63aによって冷却水流路33が形成される。冷却水マニホールドは、冷却水流路33にて連通する。
MEA保持部材65には、前述のように突部21を備えている。突部21は、単セル60の積層方向に突出する。また、平行に形成される2本の突部21は、それぞれ同じ突出量である。突部21の先端部は、MEA保持部材65と平行な面を形成する。したがって、突部21は先端面でアノードセパレータ62と当接する。同様に、カソードセパレータ63との接合面では突部21はカソードセパレータ63と当接する。
図3に示すように、隣接する単セル60のアノードセパレータ62とカソードセパレータ63との間には、通流する冷却水をシールするシール材23が配置される。本実施形態では、シール材23はシール材22と同様に接着シールである。
次に、本実施形態における単セル60を用いた燃料電池の作用について説明する。図4は、単セル60の一部の断面図であり、図4(A)は図2のIVA−IVA断面図、図4(B)は図2のIVB−IVB断面図である。図4(A)は、冷却水入口孔13を通過するように切断する断面図である。また、図4(B)は、燃料ガス出口孔14を通過して切断する断面図である。
図4(A)に示すように、突部21とシール材22はマニホールドを形成する連通孔13の周縁に備えられる。矢印Dは、冷却水の流れを示す。冷却水は、シール材22によって燃料ガス流路31や酸化剤ガス流路32に浸入しないようにシールされる。また、シール材23は冷却水が外部に漏れ出すことを防止する。このような構成で冷却水は、冷却水マニホールドから冷却水通路33に向かって通流する。このようにして、冷却水は冷却水通路33を通流して発電時に生じる熱を冷却する。
図4(B)に示すように、燃料ガスマニホールドと燃料ガス流路31は連通する。矢印Eは、燃料ガスの流れを示す。燃料ガスは、シール材22によって酸化剤ガス及び冷却水又は燃料電池の外部からシールされている。図4(B)は、通流する燃料ガスが燃料ガス通路31から燃料ガス出口孔14に至るまでの経路を示している。このようにして燃料ガスはMEA64と接触し、酸化剤ガス流路32を通流する酸化剤ガスと前述したように電気化学反応を起こして電力を発生する。
突部21は、前述のようにアノードセパレータ62及びカソードセパレータ63と当接する。したがって、突部21の高さはすべて同一することによって、アノードセパレータ62及びカソードセパレータ63とMEA保持部材65は、その間隔を一定にして各プレートをそれぞれ平行とすることができる。
本実施形態によれば、MEA保持部材65に突部21を設けてセパレータと当接することによって、MEAプレート61とアノードセパレータ62及びカソードセパレータ63との間隔を一定に管理することができる。また、突部21とセパレータとの当接面の平面度を高くすることによって、平面度が悪化しやすいセパレータを積層時に矯正して高い平面度を維持することができる。したがって、薄肉セパレータを使用して燃料電池を構成しても、セパレータのたわみによってプレート間隔がばらつくことを防止できる。これにより、単セル60の積層時に面圧を均等にかけることができる。よって、本実施形態ではシール性を向上させるとともに、作動ガスや冷却水といった作動流体の圧力損失の増大を抑えて流体の分配性を向上させることができる。
また、本実施形態によればプレートの間隔を管理するために別体の部材を追加する必要が無い。したがって、部品点数を増加させることがなくプレートの間隔の管理を可能とする。そのため、組立作業性を悪化させずにコストの上昇も抑えることができる。さらに、MEA保持部材65に突部を設けているため、MEA保持部材65の強度が向上してMEA64の取り扱いが容易になる。
さらに、本実施形態ではシール材22に接着シールを採用している。接着シールは、圧縮シールと比較してシール反力をより小さく抑えることができる。したがって、シール材の反力によって生ずるMEAプレート61やセパレータのたわみや偏りを低減させることができる。また、突部21は平行に2本設けられているため、その間に接着シールを塗布することによって、接着シールの位置決め機構の役割を果たすことができる。さらに、突部21はシール材22のはみ出しを防ぐことができるため、シール不良や流路断面積の減少などの弊害も防止することができる。
(第2実施形態)
図5は、本発明による第2実施形態のMEAプレートを使用した単セルの断面を示す図であり、図5(A)はMEAプレートとセパレータを接合する前の状態を示す図、図5(B)は接合した後の状態を示す図である。
なお以下に示す各実施形態では前述した実施形態と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
図5(A)に示すように、MEA保持部材165の突部121と対向するアノードセパレータ62の外周部62bと中央の凹凸部62aとの積層方向の距離をaとする。また、MEA保持部材165から積層方向に突出する突部高さをbとする。
本実施形態では、MEA保持部材165の突部高さbをaよりも高くなるように形成する。また、突部121は少なくともその一部の弾性率がアノードセパレータ62やカソードセパレータ63の弾性率よりも小さくなるように形成する。
突部121は、単セルを構成する際にセパレータに押圧される。この場合に突部121の弾性率はセパレータの弾性率よりも小さいため、積層時には突部121が潰される。したがって、突部121はアノードセパレータ62及びカソードセパレータ63と常に接触状態となる。
本実施形態によれば、MEA保持部材165から積層方向に突出した突部121は、対向するセパレータに確実に接触させることができる。したがって、プレート間隔をより厳密に管理することが可能となる。よって、さらにシール性を向上させるとともに各流体の圧力損失の低減や流体の分配性の向上を図ることができる。
(第3実施形態)
図6は、本発明による第3実施形態のMEAプレートを使用した単セルを短辺方向にプレート端部からMEAにかけて切断する断面を示す図である。
突部221は、作動ガスの流路からみてシール材222の外側に形成される。形成される突部221は1本のみである。また、本実施形態においてはシール材222は、接着シールであっても圧縮シールであってもよい。
本実施形態によれば、シール材222が圧縮シールの場合には、突部221がシールの潰し代をコントロールしてプレート間隔を管理する。また、シール222が接着シールの場合には、接着工程時に塗布された接着シール剤がプレートの外側に流出すること防ぐことができる。
また、内部加圧型の燃料電池に採用した場合には、シール材222の外側に配置されている突部221が作動流体の外部漏れに対してより確実なシール性を発揮することができる。
(第4実施形態)
図7は、本発明による第2実施形態のMEAプレートを使用した単セルの断面を示す図であり、図7(A)はMEAプレートとセパレータを接合する前の状態を示す図、図7(B)は接合した後の状態を示す図である。
MEA保持部材365の形状は、第1実施形態と同様である。シール材322には、圧縮シールを用いる。シール材322は、リップがセパレータと接するように配置する。なお、シール材322の成形は、たとえば射出成形などによって容易に成形することができる。
以上の構成により、シール材322のピーク面圧はアノードセパレータ62及びカソードセパレータ63に対してかかることになる。したがって、MEA保持部材365にかかる荷重は減少する。
本実施形態によれば、MEA保持部材365に対する負荷を軽減することができる。したがって、MEA保持部材365の材料を従来よりもクリープしやすい材料を採用することが可能となる。これにより、候補材の選択肢を広げることができるため、原材料のコスト低減などの効果を期待できる。
(第5実施形態)
図8は、本発明による第5実施形態のMEAプレートを示す図であり、図8(A)は、MEAプレートのアノードセパレータ62に対する接合面を示す図、図8(B)は、図8(A)のB−B断面図である。
図8(A)に示すように、MEA保持部材465は収束通路420bと燃料ガス出口孔414との間に突部419を形成する。したがって、図8(B)に示すように突部419が形成される部分は、MEA保持部材465やアノードセパレータ62及びカソードセパレータ63の間に備えられたシール材422及び423に挟まれる。
突部419が形成されていない場合には、燃料ガスや酸化剤ガスの流路はシール材422及び423の反力によってセパレータが押圧され、流路断面積が減少してしまう。本実施形態では、突部419を上述のようにシール材422及び423に挟まれる位置に設けるため、突部419が対向するアノードセパレータ62やカソードセパレータ63を支持することができる。
本実施形態によれば、突部419がシール材422及び423によって受ける反力を支えることによって、セパレータのたわみを低減することができる。したがって、燃料ガスや酸化剤ガスの流路断面積を確保するとともにシール不良を防ぐことができる。また、シール材422及び423の反力を受ける突部419がMEA保持部材465に成形されているために、別部材を挿入する必要が無い。したがって、部品点数の増加を抑えることができ、組立作業を簡便にしてコストを低減させることができる。
(第6実施形態)
図9は、本発明による第6実施形態のMEAプレートを示す図である。図9は、MEAプレートのアノードセパレータ62に対する接合面を示す。
MEA保持部材565は、マニホールドを形成する連通孔とMEA64との間の収束通路520bにディフューザ519を形成する。図9に示すように、ディフューザ519は燃料ガス出口孔14からMEA64に対して放射状に形成される。ディフューザ519は、通流する燃料ガスをMEA64全域に拡散するように整流させる。また、ディフューザ519は、単セルの積層方向に突出するように形成される。ディフューザ519は、同様に図示しない燃料ガス入口孔側の拡散通路にも形成される。また、MEA保持部材565のカソードセパレータ63との接合面では、酸化剤ガスの拡散通路及び収束通路にディフューザ519が形成されている。
さらに、ディフューザ519は、アノードセパレータ62及びカソードセパレータ63と当接する。ディフューザ519とセパレータの当接面は、MEA保持部材565と平行に形成される。したがって、本実施形態によれば、ディフューザ519が第1実施形態における突部と同様の役割を果たしてプレート間隔を管理することができる。
また、本実施形態によればディフューザ519が作動ガスの流路の役割を果たすことになる。したがって、作動ガスを通流する流路を形成するためにセパレータに凹凸部を形成する必要がなくなる。したがって、セパレータの加工に要する工数を削減することができる。さらに、セパレータの加工時に生ずるたわみを抑制することができる。このようにしてセパレータの平面度を向上させることによって、シール性、面圧均一性、流れ分配性などを向上させることができる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明と均等であることは明白である。
例えば、突部は凸条に形成せずに等間隔に形成してもよい。また、実施形態に示したMEA保持部材の連通孔の位置及び形状は一例であり、例えば冷却水マニホールドを形成する連通孔は、プレート上部及び下部に配置してもよい。さらに、MEA保持部材やセパレータの材質についても限定する必要はない。
本発明による単セルを採用した燃料電池の全体図である。 本発明による第1実施形態の単セルを構成するMEAプレートを示す図である。 本発明による第1実施形態の単セルの断面図であり、図2のIII−III断面図である。 本発明による第1実施形態における作動ガス及び冷却水の流れを示す図である。 本発明による第2実施形態の単セルを示す図である。 本発明による第3実施形態の単セルを示す図である。 本発明による第4実施形態の単セルを示す図である。 本発明による第5実施形態の単セルを構成するMEAプレート及び単セルの断面を示す図である。 本発明による第6実施形態の単セルを構成するMEAプレートを示す図である。
符号の説明
12 酸化剤ガス入口孔(連通孔)
13 冷却水入口孔(連通孔)
14 燃料ガス出口孔(連通孔)
15 酸化剤ガス出口孔(連通孔)
16 燃料ガス入口孔(連通孔)
17 冷却水出口孔(連通孔)
21 突部
22,23 シール材(シール部)
60 単セル
61 MEAプレート
62 アノードセパレータ(セパレータ)
63 カソードセパレータ(セパレータ)
64 MEA (膜−電極接合体)
65 MEA保持部材(保持部材)

Claims (12)

  1. 積層されて燃料電池を構成する燃料電池用単セルであって、
    供給された作動ガスで発電する膜−電極接合体と、
    前記膜−電極接合体を周囲から保持する保持部材と、
    前記膜−電極接合体及び保持部材を挟持する一対のセパレータと、
    を備え、
    前記保持部材は、単セルの積層方向に突出して前記セパレータと当接し、前記セパレータとの間隔を規定する突部を備える、
    ことを特徴とする燃料電池用単セル。
  2. 前記セパレータは、作動ガスの流路となってその作動ガスを膜−電極接合体に供給する凹凸部と、前記保持部材の突部が当接する平面部とを有し、
    前記突部は、前記セパレータの凹凸部が前記膜−電極接合体に当接する状態のときに、前記保持部材の平面部に当接する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用単セル。
  3. 前記突部は、弾性率が前記セパレータの弾性率よりも低く、弾性変形を生じてセパレータに当接する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池用単セル。
  4. 前記突部は、前記セパレータと当接する面が、前記膜−電極接合体と平行に形成される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池用単セル。
  5. 前記保持部材は、
    積層されたときに、保持している前記膜−電極接合体に作動ガスを供給又は排出するマニホールドを形成する連通孔と、
    前記連通孔又は前記セパレータと前記膜−電極接合体の間を通流する作動ガスをシールするシール部と、
    を備え、
    前記突部は、前記シール部に沿って形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池用単セル。
  6. 前記突部は、前記シール部の外周に形成されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の燃料電池用単セル。
  7. 前記突部は、前記シール部の内周に形成されている、
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の燃料電池用単セル。
  8. 前記シール部は、圧縮シールである、
    ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の燃料電池用単セル。
  9. 前記シール部は、前記突部の高さよりも前記セパレータ側に突出する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の燃料電池用単セル。
  10. 前記シール部は、接着シールである、
    ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の燃料電池用単セル。
  11. 前記突部は、前記連通孔と前記膜−電極接合体との間の作動ガス流路に放射状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の燃料電池用単セル。
  12. 前記突部は、前記連通孔と前記作動ガス流路の間に、隣接するセパレータ及び保持部材に備えられるシール部と対向する位置に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の燃料電池用単セル。
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