JP5277112B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体と金属セパレータとが積層されるとともに、前記金属セパレータには、前記電極に対向して反応ガスを流通させる反応ガス流路と、前記反応ガス流路を囲繞するシール部材とが形成される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、一対のセパレータによって挟持した単位セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の単位セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、一方のセパレータの面内に、アノード側電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路(反応ガス流路)が設けられるとともに、他方のセパレータの面内に、カソード側電極に対向して酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路(反応ガス流路)が設けられている。
通常、燃料電池には、燃料ガス及び酸化剤ガスを気密に保持するために、種々のシール構造が採用されている。例えば、特許文献1に開示されている燃料電池は、電解質膜の両側に第1の電極と第2の電極とを配設した電解質膜・電極構造体を備え、前記電解質膜・電極構造体を第1及び第2のセパレータ間に配設するとともに、前記第1及び第2のセパレータには、それぞれ所定の反応ガスを前記第1及び第2の電極に沿って供給する反応ガス流路が形成されている。
そして、少なくとも第1のセパレータには、前記第1のセパレータの外周縁部を覆ってシール部材が設けられるとともに、前記シール部材は、第1の電極に対向する額縁状シール面を有し、前記額縁状シール面の内周端部と、前記内周端部に隣接する反応ガス流路の凸部との間隙には、前記間隙に沿って反応ガスが流通することを阻止する複数の閉塞シールが設けられている。
上記の閉塞シールは、反応ガス流路の最外周の流路溝を閉塞することにより、反応ガスが電極反応面の外周をショートカットすることを阻止することを特徴としている。
特開2005−100950号公報
ところで、燃料電池では、薄板状の金属セパレータを採用するとともに、前記金属セパレータに設けられる反応ガス流路が、波形状を有する複数の凸部間に形成される波形流路を構成する場合がある。その際、反応ガス流路を囲繞するシール部材の直線状内周端部と、前記反応ガス流路の外周を構成する波形状凸部との間には、幅狭流路部位と幅広流路部位とが形成されている。
従って、シール部材の内周端部には、上記の特許文献と同様に、反応ガス流路の外周を構成する凸部側に突出して閉塞シールを設ける必要がある。これにより、外周側に反応ガスを集中することを阻止し、反応ガス流路全域のガス濃度を確保することが可能になる。
一方、閉塞シールは、電解質膜・電極構造体の電極面に対して積層方向に重なり合っている。このため、電極面には、閉塞シールとの重なり領域で反応ガスの供給不足が発生し、電流密度が低下して発電性能が劣化するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、反応ガス流路全域にわたって反応ガス流量分布を最適化することができ、発電性能の向上を図ることが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体と金属セパレータとが積層されるとともに、前記金属セパレータには、前記電極に対向して反応ガスを流通させる反応ガス流路と、前記反応ガス流路を囲繞するシール部材とが形成される燃料電池に関するものである。
反応ガス流路は、波形状を有する複数の波状凸部間に形成される一方、シール部材の前記反応ガス流路を周回する内周端部には、前記反応ガス流路の最外周を構成する前記波状凸部との間隙に突出して閉塞シール部が設けられるとともに、前記閉塞シール部には、前記反応ガスの流れ方向に延在する溝部が形成されている。
また、溝部は、閉塞シール部の電極に向かう面に形成されることが好ましい。
さらに、閉塞シール部の端部は、電解質・電極構造体を挟んで積層される他の金属セパレータの波状凸部に対向するとともに、溝部は、前記他の金属セパレータの他の反応ガス流路に対向することが好ましい。
本発明によれば、シール部材の内周端部には、反応ガス流路の外周を構成する波状凸部との間隙に突出して閉塞シール部が設けられている。このため、反応ガス流路では、圧損の低下による反応ガスのショートカットを確実に阻止することができる。
しかも、閉塞シール部には、反応ガスの流れ方向に延在する溝部が形成されるため、前記閉塞シール部に対面する電極面に、前記反応ガスを供給することが可能になる。これにより、簡単な構成で、反応ガス流路全域にわたって反応ガス流量分布を最適化することができ、燃料電池の発電性能を良好に向上されることが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記燃料電池を構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 前記燃料電池を構成する第2金属セパレータの正面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の断面説明図である。 前記燃料電池を構成する第2金属セパレータの正面説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10は、電解質膜・電極構造体12と、前記電解質膜・電極構造体12を挟持する第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16とを備える。
第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。
図1に示すように、第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16は、縦長形状を有するとともに、長辺が重力方向(矢印C方向)に向かい且つ短辺が水平方向(矢印B方向)に向かうように構成される。なお、長辺が水平方向に向かい且つ短辺が重力方向に向かうように構成してもよく、また、セパレータ面が水平方向に向かうように構成してもよい。
燃料電池10の長辺方向の上端両角部近傍には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔18aと、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔20aとが設けられる。
燃料電池10の長辺方向の下端両角部近傍には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔20bと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔18bとが設けられる。
燃料電池10の短辺方向(矢印B方向)の両端縁部上方には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための2つの冷却媒体供給連通孔22aが設けられるとともに、前記燃料電池10の両端縁部下方には、前記冷却媒体を排出するための2つの冷却媒体排出連通孔22bが設けられる。
電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜24と、前記固体高分子電解質膜24を挟持するカソード側電極26及びアノード側電極28とを備える。
カソード側電極26及びアノード側電極28は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜24の両面に形成される。
図1及び図3に示すように、第1金属セパレータ14の電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、酸化剤ガス供給連通孔18aと酸化剤ガス排出連通孔18bとを連通する酸化剤ガス流路(反応ガス流路)30が形成される。酸化剤ガス流路30は、矢印C方向に延在する複数本の波状凸部30a間に形成されるとともに、前記酸化剤ガス流路30の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部32a及び出口バッファ部32bが設けられる。
図4に示すように、第2金属セパレータ16の電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、燃料ガス供給連通孔20aと燃料ガス排出連通孔20bとを連通する燃料ガス流路(反応ガス流路)34が形成される。燃料ガス流路34は、矢印C方向に延在する複数本の波状凸部34a間に形成されるとともに、前記燃料ガス流路34の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bが設けられる。
第2金属セパレータ16の面16bと第1金属セパレータ14の面14bとの間には、冷却媒体供給連通孔22a、22aと冷却媒体排出連通孔22b、22bとに連通する冷却媒体流路38が形成される(図1参照)。この冷却媒体流路38は、酸化剤ガス流路30の波状凸部30aと燃料ガス流路34の波状凸部34aとを重ね合わせることにより、矢印B方向に延在して形成される。冷却媒体流路38の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部40a及び出口バッファ部40bが設けられる。
第1金属セパレータ14の面14a、14bには、この第1金属セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材42が一体成形される。第2金属セパレータ16の面16a、16bには、この第2金属セパレータ16の外周端縁部を周回して第2シール部材44が一体成形される。第1シール部材42及び第2シール部材44としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材が用いられる。
図3に示すように、第1金属セパレータ14の面14aには、第1シール部材42を切り欠いて酸化剤ガス供給連通孔18aと酸化剤ガス流路30とを連通する複数の連結通路46aが形成される。面14aには、第1シール部材42を切り欠いて酸化剤ガス排出連通孔18bと酸化剤ガス流路30とを連通する複数の連結通路46bが形成される。
第1シール部材42の酸化剤ガス流路30を周回する内周端部には、前記酸化剤ガス流路30の最外周を構成する波状凸部30aaとの間隙に突出して閉塞シール部48が設けられる。閉塞シール部48は、酸化剤ガスのショートカットを防止し得る部位、例えば、第1金属セパレータ14の長手方向上端縁部と長手方向下端縁部とに、それぞれ2つずつ(1つずつ又は3つ以上ずつでもよい)設けられるとともに、電解質膜・電極構造体12のカソード側電極26に当接する。
閉塞シール部48は、第1シール部材42に一体成形されており、例えば、成形時に第1金属セパレータ14の面14aから外方に突出する、所謂、フラッパ形状に設定されることが好ましい。閉塞シール部48には、酸化剤ガスの流れ方向に延在する溝部48aが形成される。
図4に示すように、第2金属セパレータ16の面16aには、第2シール部材44を切り欠いて燃料ガス供給連通孔20aと燃料ガス流路34とを連通する複数の連結通路50aが形成される。面16aには、第2シール部材44を切り欠いて燃料ガス排出連通孔20bと燃料ガス流路34とを連通する複数の連結通路50bが形成される。
第2シール部材44の燃料ガス流路34を周回する内周端部には、前記燃料ガス流路34の最外周を構成する波状凸部34aaとの間隙に突出して閉塞シール部52が設けられる。閉塞シール部52は、燃料ガスのショートカットを防止し得る部位、例えば、第2金属セパレータ16の長手方向上端縁部と長手方向下端縁部とに、それぞれ2つずつ(1つずつ又は3つ以上ずつでもよい)設けられるとともに、電解質膜・電極構造体12のアノード側電極28に当接する(図2参照)。
閉塞シール部52は、第2シール部材44に一体成形されており、例えば、成形時に第2金属セパレータ16の面16aから外方に突出する、所謂、フラッパ形状に設定されることが好ましい。
図2に示すように、閉塞シール部52の端部は、電解質膜・電極構造体12を挟んで積層される第1金属セパレータ14の波状凸部30aに対向する。閉塞シール部52には、酸化剤ガスの流れ方向に延在する溝部52aが形成されるとともに、前記溝部52aは、第1金属セパレータ14の酸化剤ガス流路30に対向する。
図示しないが、第1金属セパレータ14に設けられる閉塞シール部48の端部は、上記の閉塞シール部52と同様に、電解質膜・電極構造体12を挟んで積層される第2金属セパレータ16の波状凸部34aに対向する。閉塞シール部48の溝部48aは、第2金属セパレータ16の燃料ガス流路34に対向する。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス供給連通孔18aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔20aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、一対の冷却媒体供給連通孔22aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔18aから第1金属セパレータ14の酸化剤ガス流路30に導入される。酸化剤ガスは、図3に示すように、酸化剤ガス流路30に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、電解質膜・電極構造体12のカソード側電極26に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔20aから第2金属セパレータ16の燃料ガス流路34に供給される。燃料ガスは、図4に示すように、燃料ガス流路34に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、電解質膜・電極構造体12のアノード側電極28に供給される(図1及び図2参照)。
従って、電解質膜・電極構造体12では、カソード側電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極28に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、電解質膜・電極構造体12のカソード側電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔18bに沿って矢印A方向に排出される。一方、電解質膜・電極構造体12のアノード側電極28に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔20bに沿って矢印A方向に排出される。
また、一対の冷却媒体供給連通孔22aに供給された冷却媒体は、図1に示すように、第1金属セパレータ14及び第2金属セパレータ16間の冷却媒体流路38に導入される。冷却媒体は、一旦矢印B方向(水平方向)に沿って流動した後、矢印C方向(重力方向)に移動して電解質膜・電極構造体12を冷却する。この冷却媒体は、矢印B方向両側に移動した後、一対の冷却媒体排出連通孔22bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、例えば、図4に示すように、第2金属セパレータ16に設けられる燃料ガス流路34は、波状凸部34a間に形成されるとともに、第2シール部材44の燃料ガス流路34を周回する内周端部は、直線状に成形されている。そして、第2シール部材44の内周端部には、燃料ガス流路34の最外周を構成する波状凸部34aaとの間隙に突出して一以上の閉塞シール部52が設けられるとともに、前記閉塞シール部52には、燃料ガスの流れ方向に延在する溝部52aが形成されている。
このように、燃料ガス流路34の最外周を構成する波状凸部34aaと、第2シール部材44の直線状内周端部との間には、前記燃料ガス流路34の各波状凸部34a間の幅寸法よりも幅広な間隙が形成されて圧損が低下し易くなる部位に、閉塞シール部52が突出して設けられている。従って、第2シール部材44の内周端部と波状凸部34aaとの間隙には、圧損の低下による燃料ガスのショートカットが発生することを確実に阻止することができる。
しかも、閉塞シール部52には、燃料ガスの流れ方向に延在する溝部52aが形成されている。このため、閉塞シール部52に対面するアノード側電極28の電極面に対して燃料ガスを供給することが可能になる。
特に、図2に示すように、閉塞シール部52の端部は、電解質膜・電極構造体12を挟んで積層される第1金属セパレータ14の波状凸部30aに対向するとともに、溝部52aは、前記第1金属セパレータ14の酸化剤ガス流路30に対向している。従って、アノード側電極28の端部にも燃料ガスを供給することができ、この溝部52aに対向する酸化剤ガス流路30に供給される酸化剤ガスと前記燃料ガスとが反応して、広域な発電領域を確保することが可能になる。
これにより、簡単な構成で、燃料ガス流路34の全域にわたって燃料ガス流量分布を最適化することができ、燃料電池10の発電性能を良好に向上させることが可能になるという効果が得られる。
なお、酸化剤ガス流路30においても同様に、第1シール部材42の酸化剤ガス流路30を周回する内周端部に、前記酸化剤ガス流路30側に突出する閉塞シール部48が設けられるとともに、前記閉塞シール部48には、酸化剤ガスの流れ方向に延在する溝部48aが形成されている。このため、酸化剤ガス流路30の全域にわたって酸化剤ガス流量分布を最適化することができ、上記の燃料ガス流路34と同様の効果が得られる。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池60の要部分解斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
燃料電池60は、電解質膜・電極構造体62と、前記電解質膜・電極構造体62を挟持する第1金属セパレータ64及び第2金属セパレータ66とを備える。第1金属セパレータ64に一体成形される第1シール部材42は、内周端部に酸化剤ガス流路30側に突出する閉塞シール部68を有する。
閉塞シール部68は、閉塞シール部48と同様に、酸化剤ガス流路30の酸化剤ガスが流れ易い部位に対応して形成される。閉塞シール部68には、酸化剤ガスの流れ方向に延在する溝部70と、積層方向(矢印A方向)に貫通する孔部72とが形成される。
図6及び図7に示すように、第2金属セパレータ66に一体成形される第2シール部材44の内周端部には、燃料ガス流路34側に突出する閉塞シール部74が形成される。閉塞シール部74には、燃料ガスの流れ方向に延在する溝部76と、積層方向に貫通する孔部78とが形成される。
このように構成される第2の実施形態では、酸化剤ガス及び燃料ガスがショートカットし易い部位に対応して閉塞シール部68、74が設けられるとともに、前記閉塞シール部68、74には、酸化剤ガス及び燃料ガスの流れを許容する溝部70、76が設けられている。
従って、酸化剤ガス及び燃料ガスのショートカットを確実に阻止するとともに、簡単な構成で、酸化剤ガス流路30及び燃料ガス流路34の全域にわたって酸化剤ガス流量分布及び燃料ガス流量分布を最適化することができる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、閉塞シール部68、74には、孔部72、78が貫通形成されている。これにより、各閉塞シール部68、74内に、酸化剤ガス及び燃料ガスを十分に供給することができ、効率的な発電が一層容易に遂行されるという利点が得られる。
10、60…燃料電池
12、62…電解質膜・電極構造体
14、16、64、66…金属セパレータ
18a…酸化剤ガス供給連通孔
18b…酸化剤ガス排出連通孔
20a…燃料ガス供給連通孔
20b…燃料ガス排出連通孔
22a…冷却媒体供給連通孔
22b…冷却媒体排出連通孔
24…固体高分子電解質膜
26…カソード側電極
28…アノード側電極
30…酸化剤ガス流路
30a、30aa、34a、34aa…波状凸部
34…燃料ガス流路
38…冷却媒体流路
42、44…シール部材
48、52、68、74…閉塞シール部
48a、52a、70、76…溝部
72、78…孔部

Claims (3)

  1. 電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体と金属セパレータとが積層されるとともに、前記金属セパレータには、前記電極に対向して反応ガスを流通させる反応ガス流路と、前記反応ガス流路を囲繞するシール部材とが形成される燃料電池であって、
    前記反応ガス流路は、波形状を有する複数の波状凸部間に形成される一方、
    前記シール部材の前記反応ガス流路を周回する内周端部には、前記反応ガス流路の最外周を構成する前記波状凸部との間隙に突出して閉塞シール部が設けられるとともに、
    前記閉塞シール部には、前記反応ガスの流れ方向に延在する溝部が形成されることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記溝部は、前記閉塞シール部の前記電極に向かう面に形成されることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記閉塞シール部の端部は、前記電解質・電極構造体を挟んで積層される他の金属セパレータの前記波状凸部に対向するとともに、
    前記溝部は、前記他の金属セパレータの他の反応ガス流路に対向することを特徴とする燃料電池。
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