JP5122865B2 - 燃料電池 - Google Patents

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本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層され、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス連通孔が形成される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、セパレータの面内に、アノード側電極に燃料ガスを流すための燃料ガス流路(以下、反応ガス流路ともいう)と、カソード側電極に酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路(以下、反応ガス流路ともいう)とが設けられている。さらに、各発電セル毎又は複数の発電セル毎に、冷却媒体を流すための冷却媒体流路がセパレータの面方向に沿って設けられている。
燃料電池は、セパレータの積層方向に貫通する反応ガス連通孔及び冷却媒体連通孔が前記燃料電池の内部に設けられる、所謂、内部マニホールドを構成する場合がある。その際、一般的に、反応ガス連通孔と反応ガス流路との間には、前記反応ガス流路に反応ガスを均一に分散させて供給するために、バッファ部が設けられている。
例えば、特許文献1では、図7に示すように、シートメタルエレメント1の長手方向一端縁部には、酸化剤ガス入口マニホールド2a、冷媒入口マニホールド3a及び燃料ガス入口マニホールド4aが貫通形成されている。シートメタルエレメント1の長手方向他端縁部には、酸化剤ガス出口マニホールド2b、冷媒出口マニホールド3b及び燃料ガス出口マニホールド4bが貫通形成されている。
このシートメタルエレメント1の燃料ガス供給面側には、波形流路5が形成されるとともに、前記波形流路5の両端には、それぞれディンプルからなる入口バッファ部6a及び出口バッファ部6bが設けられている。波形流路5は、直線状の複数の流路溝5aを有している。
特表2002−530836号公報
上記の特許文献1では、燃料ガス入口マニホールド4aは、シートメタルエレメント1の幅方向(矢印H方向)一端側に近接して設けられている。このため、燃料ガス入口マニホールド4aから入口バッファ部6aに供給された燃料ガスは、波形流路5の幅方向に分散される際、特に、前記波形流路5の幅方向中央側のガス流量が幅方向両端側のガス流量に比べて低下し易い。
これにより、燃料ガスを波形流路5の全面にわたって均一に分配することができず、発電性能が低下するとともに、例えば、固体高分子電解質膜の劣化が惹起されるという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、反応ガスを反応ガス連通孔から反応ガス流路全面に均一に供給することができ、所望の発電性能を確保することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層され、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス連通孔が形成される燃料電池に関するものである。
セパレータには、反応ガス流路の入口側に位置する入口バッファ部と、前記入口バッファ部の一方の稜線側に沿って位置する反応ガス連通孔の供給側とが設けられている。そして、反応ガス流路は、直線状又は波状を有して一方向に延在する複数の流路溝を備え、少なくとも前記反応ガス流路の幅方向中央側で互いに隣接する前記流路溝は、入口バッファ部側の端部位置が互いに段差状に構成されている。
また、複数の流路溝は、入口バッファ部側の各端部を交互に突出させて千鳥状に配列されることが好ましい。
さらに、セパレータには、反応ガス流路の出口側に位置する出口バッファ部と、反応ガス連通孔の供給側と点対象の位置に対応し、前記出口バッファ部の一方の稜線側に沿って位置する前記反応ガス連通孔の排出側とが設けられ、隣接する流路溝の前記出口バッファ部側の端部位置が、互いに段差状に構成されることが好ましい。
本発明によれば、反応ガス流路を構成し互いに隣接する流路溝の入口バッファ部側の端部位置が、互いに段差状に構成されている。このため、特に反応ガスが入口バッファ部に沿って通過し易い反応ガス流路の幅方向中央側では、流路溝の段差状部位を介して前記反応ガスを前記流路溝に案内することができる。これにより、簡単な構成で、反応ガスを反応ガス連通孔から反応ガス流路全面に均一に供給することができ、所望の発電性能を確保することが可能になる。
しかも、互いに隣接する流路溝の端部位置が、互いに段差状に構成されているため、入口バッファ部側に突出する端部を構成する山形状部に反応ガスが接触し、反応ガスの流れ方向が変動する。
従って、入口バッファ部側に突出する端部を有する流路溝を流れる反応ガスの流速は、段差状部位の内方に位置する端部を有する流路溝を流れる反応ガスの流速に比べて、高速になる。このため、隣接する流路溝間に比較的大きな流速差が惹起され、反応ガスは、山形状部を越えて前記流路溝間を移動し、前記山形状部におけるガス拡散性が良好に向上する。これにより、発電性能の向上を図ることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10の分解斜視図であり、図2は、前記燃料電池10の、図1中、II−II線断面説明図である。
図1に示すように、燃料電池10は、電解質膜・電極構造体16が、アノード側の第1金属セパレータ18とカソード側の第2金属セパレータ20とに挟持されている。第1及び第2金属セパレータ18、20は、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状を有している。
なお、第1及び第2金属セパレータ18、20は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。また、第1及び第2金属セパレータ18、20に代えて、例えば、カーボンセパレータを採用してもよい。
燃料電池10の長辺方向(図1中、矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔(反応ガス連通孔)22aと、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔(反応ガス連通孔)24aとが設けられる。
燃料電池10の長辺方向の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔(反応ガス連通孔)24bと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔(反応ガス連通孔)22bとが設けられる。酸化剤ガス供給連通孔22aと酸化剤ガス排出連通孔22bとは、点対象の位置に対応して設けられるとともに、燃料ガス供給連通孔24aと燃料ガス排出連通孔24bとは、同様に点対象の位置に対応して設けられる。
燃料電池10の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔26aが設けられるとともに、短辺方向の他端縁部には、前記冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔26bが設けられる。
電解質膜・電極構造体16は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜28と、前記固体高分子電解質膜28を挟持するアノード側電極30及びカソード側電極32とを備える。アノード側電極30は、カソード側電極32よりも小さな表面積を有している。
アノード側電極30及びカソード側電極32は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布して形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜28の両面に形成される。
第1金属セパレータ18の電解質膜・電極構造体16に向かう面18aには、燃料ガス供給連通孔24aと燃料ガス排出連通孔24bとを連通する燃料ガス流路34が形成される。この燃料ガス流路34は、図3に示すように、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝34aを有し、前記波状流路溝34aの矢印C方向上端及び下端に位置して入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bが設けられる。
入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bは、略三角形状を有するとともに、複数のエンボス38a、38bを設ける。燃料ガス供給連通孔24aは、入口バッファ部36aの一方(矢印B1方向側)の稜線側に沿って位置するとともに、燃料ガス排出連通孔24bは、出口バッファ部36bの一方(矢印B2方向)の稜線側に沿って位置する。
少なくとも燃料ガス流路34の幅方向(矢印B方向)中央側で、第1の実施形態では、前記燃料ガス流路34の幅方向全体で、互いに隣接する波状流路溝34aは、入口バッファ部36a側の端部位置が互いに段差状に構成される。具体的には、各波状流路溝34aを形成する山形状部40a、40bの上端位置は、矢印B方向に交互に入口バッファ部36a側に突出して千鳥状に配列して構成される。例えば、山形状部40bは、入口バッファ部36a側に突出する外方端部を構成する一方、山形状部40aは、前記山形状部40bの内方に位置する内方端部を構成する。
第1金属セパレータ18の面18aには、燃料ガス供給連通孔24aと入口バッファ部36aとを連通する連通路形成用の複数の受け部41aと、燃料ガス排出連通孔24bと出口バッファ部36bとを連通する連通路形成用の複数の受け部41bとが形成される。受け部41a、41bの近傍には、それぞれ複数の供給孔部42a及び排出孔部42bが形成される。供給孔部42aは、面18b側で燃料ガス供給連通孔24aに連通する一方、排出孔部42bは、同様に前記面18b側で燃料ガス排出連通孔24bに連通する。
図4に示すように、第2金属セパレータ20の電解質膜・電極構造体16に向かう面20aには、酸化剤ガス供給連通孔22aと酸化剤ガス排出連通孔22bとを連通して酸化剤ガス流路44が形成される。この酸化剤ガス流路44は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝44aを有し、前記波状流路溝44aの矢印C方向上端及び下端に位置して入口バッファ部46a及び出口バッファ部46bが設けられる。
入口バッファ部46a及び出口バッファ部46bは、複数のエンボス48a、48bを有する。酸化剤ガス供給連通孔22aは、入口バッファ部46aの一方(矢印B2方向)の稜線側に沿って位置するとともに、酸化剤ガス排出連通孔22bは、出口バッファ部の46bの一方(矢印B1方向)の稜線側に沿って位置する。
少なくとも酸化剤ガス流路44の幅方向(矢印B方向)中央側で、第1の実施形態では、前記酸化剤ガス流路44の幅方向全体で、互いに隣接する波状流路溝44aは、入口バッファ部46a側の端部位置が互いに段差状に構成される。具体的には、各波状流路溝44aを形成し、矢印B方向に交互に配置される山形状部50a、50bは、互いに異なる長さに設定され、千鳥状に配列して構成される。例えば、山形状部50bは、入口バッファ部46a側に突出する外方端部を構成する一方、山形状部50aは、前記山形状部50bの内方に位置する内方端部を構成している。
面20aには、酸化剤ガス供給連通孔22aと入口バッファ部46aとを連通する連通路形成用の複数の受け部51aと、酸化剤ガス排出連通孔22bと出口バッファ部46bとを連通する連通路形成用の複数の受け部51bとが設けられる。
図1に示すように、第2金属セパレータ20の面20bと、第1金属セパレータ18の面18bとの間には、冷却媒体供給連通孔26aと冷却媒体排出連通孔26bとに連通する冷却媒体流路54が形成される。この冷却媒体流路54は、燃料ガス流路34の裏面形状と酸化剤ガス流路44の裏面形状とが重なり合うことによって、矢印B方向に延在して形成される。
第1金属セパレータ18の面18a、18bには、この第1金属セパレータ18の外周端縁部を周回して第1シール部材56が一体成形される。第2金属セパレータ20の面20a、20bには、この第2金属セパレータ20の外周端縁部を周回して第2シール部材58が一体成形される。第1及び第2シール部材56、58としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材が用いられる。
図1及び図3に示すように、第1シール部材56は、面18a側に燃料ガス流路34を囲繞して設けられるシール部56aと、このシール部56aの外方に設けられるシール部56bとを有する。シール部56aは、燃料ガス流路34、入口バッファ部36a、出口バッファ部36b、供給孔部42a及び排出孔部42bを周回する凸状シールを構成する。
図4に示すように、第2シール部材58は、第2金属セパレータ20の面20a側に酸化剤ガス流路44、入口バッファ部46a、出口バッファ部46b、酸化剤ガス供給連通孔22a及び酸化剤ガス排出連通孔22bを囲繞して形成されるシール部58aを有する。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、燃料電池10では、酸化剤ガス供給連通孔22aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔24aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体供給連通孔26aに純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。
酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔22aから第2金属セパレータ20の酸化剤ガス流路44に導入され、電解質膜・電極構造体16のカソード側電極32に沿って移動する。
その際、図4に示すように、第2金属セパレータ20の面20aでは、酸化剤ガス供給連通孔22aを流れる酸化剤ガスは、複数の受け部51a間を通って入口バッファ部46aに供給される。この入口バッファ部46aに供給された酸化剤ガスは、矢印B方向に分散されるとともに、酸化剤ガス流路44を構成する複数の波状流路溝44aに沿って鉛直下方向に流動し、電解質膜・電極構造体16のカソード側電極32に供給される。
一方、燃料ガスは、図1及び図3に示すように、第1金属セパレータ18の面18bにおいて、燃料ガス供給連通孔24aから複数の供給孔部42aを通って面18a側に供給される。この燃料ガスは、受け部41a間を通って入口バッファ部36aに導入される。入口バッファ部36aで矢印B方向に分散された燃料ガスは、燃料ガス流路34を構成する複数の波状流路溝34aに沿って鉛直下方向に移動し、電解質膜・電極構造体16のアノード側電極30に供給される。
従って、各電解質膜・電極構造体16では、カソード側電極32に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極30に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる(図2参照)。
次いで、カソード側電極32に供給されて消費された酸化剤ガスは、図4に示すように、酸化剤ガス流路44の下部に連通する出口バッファ部46bに送られる。さらに、酸化剤ガスは、出口バッファ部46bから複数の受け部51b間に沿って酸化剤ガス排出連通孔22bに排出される。
同様に、アノード側電極30に供給されて消費された燃料ガスは、図1及び図3に示すように、燃料ガス流路34の下部に連通する出口バッファ部36bに送られた後、複数の受け部41b間を流れる。燃料ガスは、複数の排出孔部42bを通って面18b側に移動し、燃料ガス排出連通孔24bに排出される。
また、冷却媒体は、冷却媒体供給連通孔26aから第1及び第2金属セパレータ18、20間の冷却媒体流路54に導入された後、矢印B方向(水平方向)に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体16を冷却した後、冷却媒体排出連通孔26bから排出される。
この場合、第1の実施形態では、図4に示すように、酸化剤ガス流路44を構成し互いに隣接する波状流路溝44aの入口バッファ部46a側の端部位置が、互いに段差状に構成されている。すなわち、各波状流路溝44aを形成する山形状部50a、50bがそれぞれ交互に且つ高さを異にして千鳥状に配列されている。
このため、酸化剤ガス供給連通孔22aから入口バッファ部46aに供給された酸化剤ガスは、この入口バッファ部46aに沿って矢印B1方向に分散される際、特に、酸化剤ガスが通過し易い酸化剤ガス流路44の幅方向中央側では、千鳥状に配列されている山形状部50a、50bによって流れ方向が変更され、各波状流路溝44aに円滑に案内される。
これにより、簡単な構成で、酸化剤ガスを酸化剤ガス供給連通孔22aから酸化剤ガス流路44の全面にわたり均一に供給することができ、所望の発電性能を確保することが可能になるという効果が得られる。
しかも、酸化剤ガス流路44の矢印B2方向端部側の上部に設けられている酸化剤ガス供給連通孔22aから供給された酸化剤ガスは、入口バッファ部46aを矢印B1方向に移動する際、上方に突出する山形状部50bに衝突し易い。
このため、図5に示すように、山形状部50aに接触した酸化剤ガスは、波状流路溝44a1に強制的に導入される一方、前記山形状部50bの下流側の波状流路溝44a2には、前記酸化剤ガスが流れ難くなる。従って、流速の速い波状流路溝44a1と流速の遅い波状流路溝44a2との流速差によって、前記波状流路溝44a1を流れる酸化剤ガスは、山形状部50a、50bを越えて隣接する波状流路溝44a2側に移動する。
これにより、第1の実施形態では、山形状部50a、50bにおける酸化剤ガスの拡散性が良好に向上し、発電性能の向上が容易に遂行されるという利点がある。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する第2金属セパレータ60の正面説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
第2金属セパレータ60の面20aには、酸化剤ガス流路44が形成されるとともに、この酸化剤ガス流路44を構成する複数の波状流路溝44aを構成する山形状部62a、62bは、互いに矢印B方向に交互に設けられる。山形状部62bの上端位置は、山形状部62aの上端位置よりも入口バッファ部46a側に突出する一方、前記山形状部62aの下端位置は、前記山形状部62bの下端位置よりも出口バッファ部46b側に突出する。なお、図示していないが、燃料ガス流路においても、同様に構成される。
この第2の実施形態では、図6に示すように、山形状部62a、62bが、矢印C方向に同一長さに設定されており、各波状流路溝44aの流路長を同一寸法に設定することができる。しかも、波状流路溝44aの出口バッファ部46b側の端部位置は、互いに段差状に構成されている。このため、波状流路溝44aの下端部に水が滞留することを確実に阻止し、排水性の向上を図って発電性能を良好に維持することができるという効果が得られる。
なお、第1及び第2の実施形態では、酸化剤ガス流路44が複数の波状流路溝44aにより構成されているが、これに限定されるものではなく、複数の直線状流路溝により構成されても、同様の効果が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の分解斜視図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記燃料電池を構成する第1金属セパレータの正面図である。 前記燃料電池を構成する第2金属セパレータの正面図である。 酸化剤ガス流路に酸化剤ガスが供給される際の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する第2金属セパレータの正面説明図である。 特許文献1のシートメタルエレメントの説明図である。
符号の説明
10…燃料電池 16…電解質膜・電極構造体
18、20、60…金属セパレータ 22a…酸化剤ガス供給連通孔
22b…酸化剤ガス排出連通孔 24a…燃料ガス供給連通孔
24b…燃料ガス排出連通孔 26a…冷却媒体供給連通孔
26b…冷却媒体排出連通孔 28…固体高分子電解質膜
30…アノード側電極 32…カソード側電極
34…燃料ガス流路 34a、44a…波状流路溝
36a、46a…入口バッファ部 36b、46b…出口バッファ部
40a、40b、50a、50b、62a、62b…山形状部
42a…供給孔部 42b…排出孔部
44…酸化剤ガス流路 54…冷却媒体流路

Claims (3)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層され、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス連通孔が形成される燃料電池であって、
    前記セパレータには、前記反応ガス流路の入口側に位置する入口バッファ部と、
    前記入口バッファ部の一方の稜線側に沿って位置する前記反応ガス連通孔の供給側と、
    が設けられ、
    前記反応ガス流路は、直線状又は波状を有して一方向に延在する複数の流路溝を備え、少なくとも前記反応ガス流路の幅方向中央側で互いに隣接する前記流路溝は、前記入口バッファ部側の端部位置が互いに段差状に構成されるとともに、複数の前記流路溝は、前記入口バッファ部側の各端部を交互に突出させて千鳥状に配列されることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記セパレータには、前記反応ガス流路の出口側に位置する出口バッファ部と、
    前記反応ガス連通孔の供給側と点対象の位置に対応し、前記出口バッファ部の一方の稜線側に沿って位置する前記反応ガス連通孔の排出側と、
    が設けられ、
    隣接する前記流路溝の前記出口バッファ部側の端部位置が、互いに段差状に構成されることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、隣接する前記流路溝を形成する山形状部は高さが異なるように形成されることを特徴とする燃料電池。
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