JP5128861B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層され、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス連通孔が形成される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、セパレータの面内に、アノード側電極に燃料ガスを流すための燃料ガス流路(以下、反応ガス流路ともいう)と、カソード側電極に酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路(以下、反応ガス流路ともいう)とが設けられている。さらに、各発電セル毎又は複数の発電セル毎に、冷却媒体を流すための冷却媒体流路がセパレータの面方向に沿って設けられている。
この種の燃料電池は、セパレータの積層方向に貫通する反応ガス連通孔及び冷却媒体連通孔が前記燃料電池の内部に設けられる、所謂、内部マニホールドを構成する場合がある。その際、一般的に、反応ガス連通孔と反応ガス流路との間には、前記反応ガス流路に反応ガスを均一に分散させて供給するために、バッファ部が設けられている。
例えば、特許文献1では、図6に示すように、シートメタルエレメント1を備えており、このシートメタルエレメント1の長手方向一端縁部には、酸化剤ガス入口マニホールド2a、冷媒入口マニホールド3a及び燃料ガス入口マニホールド4aが貫通形成されている。シートメタルエレメント1の長手方向他端縁部には、酸化剤ガス出口マニホールド2b、冷媒出口マニホールド3b及び燃料ガス出口マニホールド4bが貫通形成されている。
シートメタルエレメント1の燃料ガス供給面側には、波形流路5が形成されるとともに、前記波形流路5の両端には、それぞれディンプルからなる入口バッファ部6a及び出口バッファ部6bが設けられている。波形流路5は、直線状の複数の流路溝5aを有している。
特表2002−530836号公報
上記の特許文献1では、シートメタルエレメント1自体の寸法のばらつきや、発電中の生成水が入口バッファ部6a及び/又は出口バッファ部6bに滞留することにより、燃料ガスの流れが変化する場合がある。このため、各流路溝5aを流れる燃料ガスの流量に差が生じてしまい、前記燃料ガスを波形流路5の全面にわたって均一に分配することができないおそれがある。これにより、発電性能が低下するとともに、例えば、固体高分子電解質膜の劣化が惹起されるという問題がある。
そこで、入口バッファ部6a及び出口バッファ部6bの寸法を必要以上に大きく設定することが考えられる。しかしながら、入口バッファ部6a及び出口バッファ部6bは、発電に寄与しない部位であり、所望の発電領域を確保するために、シートメタルエレメント1全体が相当に大型且つ重量物となるという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、バッファ部の寸法を可及的に小型化するとともに、軽量且つコンパクトな構成で、所望の発電性能を確保することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層され、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス連通孔が形成される燃料電池に関するものである。
そして、セパレータは、反応ガス流路の入口側に位置する略三角形状の入口バッファ部と、前記反応ガス流路の出口側に位置し、略三角形状の出口バッファ部とを備えるとともに、前記入口バッファ部及び前記出口バッファ部の平均圧損は、前記反応ガス流路の平均圧損以下に設定されている。
また、出口バッファ部は、入口バッファ部と点対称をなすことが好ましい。
さらに、反応ガス流路は、直線状又は波状を有して一方向に延在する複数の流路溝を備えることが好ましい。
さらにまた、入口バッファ部及び出口バッファ部は、反応ガス流路側を底辺とし前記底辺から離間する頂点の位置と、前記底辺及び前記頂点を結ぶ長辺側の稜線と前記底辺とのなす角度とに基づいて、形状が設定されることが好ましい。
本発明によれば、入口バッファ部及び出口バッファ部の平均圧損が、反応ガス流路の平均圧損以下に設定されるため、前記反応ガス流路を流れる反応ガスの流量を均等化することができる。これにより、簡単な構成で、反応ガスを反応ガス連通孔から反応ガス流路全面に均一に供給することができ、所望の発電性能を確保することが可能になる。
しかも、入口バッファ部及び出口バッファ部の寸法を可及的に小型化することができる。従って、燃料電池全体を軽量且つコンパクトに構成するとともに、所望の発電性能を確保することが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池10の分解斜視図であり、図2は、前記燃料電池10の、図1中、II−II線断面説明図である。燃料電池10は、好ましくは、車両用燃料電池として使用される。
図1に示すように、燃料電池10は、電解質膜・電極構造体16が、アノード側の第1金属セパレータ18とカソード側の第2金属セパレータ20とに挟持されている。第1及び第2金属セパレータ18、20は、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状を有している。
なお、第1及び第2金属セパレータ18、20は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。また、第1及び第2金属セパレータ18、20に代えて、例えば、カーボンセパレータを採用してもよい。
燃料電池10の長辺方向(図1中、矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔(反応ガス連通孔)22aと、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔(反応ガス連通孔)24aとが設けられる。
燃料電池10の長辺方向の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔(反応ガス連通孔)24bと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔(反応ガス連通孔)22bとが設けられる。酸化剤ガス供給連通孔22aと酸化剤ガス排出連通孔22bとは、点対称の位置に対応して設けられるとともに、燃料ガス供給連通孔24aと燃料ガス排出連通孔24bとは、同様に点対称の位置に対応して設けられる。
燃料電池10の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔26aが設けられるとともに、短辺方向の他端縁部には、前記冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔26bが設けられる。
電解質膜・電極構造体16は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜28と、前記固体高分子電解質膜28を挟持するアノード側電極30及びカソード側電極32とを備える。アノード側電極30は、カソード側電極32よりも小さな表面積を有している。
アノード側電極30及びカソード側電極32は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布して形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜28の両面に形成される。
第1金属セパレータ18の電解質膜・電極構造体16に向かう面18aには、燃料ガス供給連通孔24aと燃料ガス排出連通孔24bとを連通する燃料ガス流路34が形成される。この燃料ガス流路34は、図3に示すように、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝34aを有し、前記波状流路溝34aの矢印C方向上端及び下端に位置して入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bが設けられる。
入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bは、互いに点対称の略三角形状を有するとともに、複数のエンボス38a、38bを設ける。入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bの三角形の頂点は、燃料ガス流路34の幅範囲内に配設される。後述するように、入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bの平均圧損は、燃料ガス流路34の平均圧損以下に設定される。
より具体的には、入口バッファ部36aの平均圧損及び出口バッファ部36bの平均圧損は、それぞれ燃料ガス流路34の平均圧損の1/2以上に、換言すれば、前記燃料ガス流路34の平均圧損は、入口バッファ部36aの平均圧損又は出口バッファ部36bの平均圧損の2倍以下に設定される。燃料ガス流路34の平均圧損が、入口バッファ部36aの平均圧損の2倍を越えると、流量分配の効果が変化しない一方、前記入口バッファ部36aの占める面積が大きくなってしまうからである。
第1金属セパレータ18の面18aには、燃料ガス供給連通孔24aと入口バッファ部36aとを連通する連通路形成用の複数の受け部41aと、燃料ガス排出連通孔24bと出口バッファ部36bとを連通する連通路形成用の複数の受け部41bとが形成される。受け部41a、41bの近傍には、それぞれ複数の供給孔部42a及び排出孔部42bが形成される。供給孔部42aは、面18b側で燃料ガス供給連通孔24aに連通する一方、排出孔部42bは、同様に前記面18b側で燃料ガス排出連通孔24bに連通する。
図4に示すように、第2金属セパレータ20の電解質膜・電極構造体16に向かう面20aには、酸化剤ガス供給連通孔22aと酸化剤ガス排出連通孔22bとを連通して酸化剤ガス流路44が形成される。この酸化剤ガス流路44は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝44aを有し、前記波状流路溝44aの矢印C方向上端及び下端に位置して入口バッファ部46a及び出口バッファ部46bが設けられる。
入口バッファ部46a及び出口バッファ部46bは、互いに点対称の略三角形状を有するとともに、エンボス48a、48bを設ける。後述するように、入口バッファ部46a及び出口バッファ部46bの平均圧損は、酸化剤ガス流路44の平均圧損以下に設定される。
より具体的には、入口バッファ部46aの平均圧損及び出口バッファ部46bの平均圧損は、それぞれ酸化剤ガス流路44の平均圧損の1/2以上に、換言すれば、前記酸化剤ガス流路44の平均圧損は、入口バッファ部46aの平均圧損又は出口バッファ部46bの平均圧損の2倍以下に設定される。
面20aには、酸化剤ガス供給連通孔22aと入口バッファ部46aとを連通する連通路形成用の複数の受け部51aと、酸化剤ガス排出連通孔22bと出口バッファ部46bとを連通する連通路形成用の複数の受け部51bとが設けられる。
図1に示すように、第2金属セパレータ20の面20bと、第1金属セパレータ18の面18bとの間には、冷却媒体供給連通孔26aと冷却媒体排出連通孔26bとに連通する冷却媒体流路54が形成される。この冷却媒体流路54は、燃料ガス流路34の裏面形状と酸化剤ガス流路44の裏面形状とが重なり合うことによって、矢印B方向に延在して形成される。
第1金属セパレータ18の面18a、18bには、この第1金属セパレータ18の外周端縁部を周回して第1シール部材56が一体成形される。第2金属セパレータ20の面20a、20bには、この第2金属セパレータ20の外周端縁部を周回して第2シール部材58が一体成形される。第1及び第2シール部材56、58としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材が用いられる。
図1及び図3に示すように、第1シール部材56は、面18a側に燃料ガス流路34を囲繞して設けられるシール部56aと、このシール部56aの外方に設けられるシール部56bとを有する。シール部56aは、燃料ガス流路34、入口バッファ部36a、出口バッファ部36b、供給孔部42a及び排出孔部42bを周回する凸状シールを構成する。
図4に示すように、第2シール部材58は、第2金属セパレータ20の面20a側に酸化剤ガス流路44、入口バッファ部46a、出口バッファ部46b、酸化剤ガス供給連通孔22a及び酸化剤ガス排出連通孔22bを囲繞して形成されるシール部58aを有する。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、燃料電池10では、酸化剤ガス供給連通孔22aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔24aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体供給連通孔26aに純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。
酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔22aから第2金属セパレータ20の酸化剤ガス流路44に導入され、電解質膜・電極構造体16のカソード側電極32に沿って移動する。
その際、図4に示すように、第2金属セパレータ20の面20aでは、酸化剤ガス供給連通孔22aを流れる酸化剤ガスは、複数の受け部51a間を通って入口バッファ部46aに供給される。この入口バッファ部46aに供給された酸化剤ガスは、矢印B方向に分散されるとともに、酸化剤ガス流路44を構成する複数の波状流路溝44aに沿って鉛直下方向に流動し、電解質膜・電極構造体16のカソード側電極32に供給される。
一方、燃料ガスは、図1及び図3に示すように、第1金属セパレータ18の面18bにおいて、燃料ガス供給連通孔24aから複数の供給孔部42aを通って面18a側に供給される。この燃料ガスは、受け部41a間を通って入口バッファ部36aに導入される。入口バッファ部36aで矢印B方向に分散された燃料ガスは、燃料ガス流路34を構成する複数の波状流路溝34aに沿って鉛直下方向に移動し、電解質膜・電極構造体16のアノード側電極30に供給される。
従って、各電解質膜・電極構造体16では、カソード側電極32に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極30に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる(図2参照)。
次いで、カソード側電極32に供給されて消費された酸化剤ガスは、図4に示すように、酸化剤ガス流路44の下部に連通する出口バッファ部46bに送られる。さらに、酸化剤ガスは、出口バッファ部46bから複数の受け部51b間に沿って酸化剤ガス排出連通孔22bに排出される。
同様に、アノード側電極30に供給されて消費された燃料ガスは、図1及び図3に示すように、燃料ガス流路34の下部に連通する出口バッファ部36bに送られた後、複数の受け部41b間を流れる。燃料ガスは、複数の排出孔部42bを通って面18b側に移動し、燃料ガス排出連通孔24bに排出される。
また、冷却媒体は、冷却媒体供給連通孔26aから第1及び第2金属セパレータ18、20間の冷却媒体流路54に導入された後、矢印B方向(水平方向)に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体16を冷却した後、冷却媒体排出連通孔26bから排出される。
この場合、本実施形態では、例えば、入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bの平均圧損は、燃料ガス流路34の平均圧損以下に設定されている。具体的には、入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bは、互いに点対称の略三角形状を有しており、燃料ガス流路34を流れる燃料ガスの流量が均等であるとすると、前記入口バッファ部36a及び前記出口バッファ部36bの燃料ガス流れは、図5に示す燃料ガス流れ場60と略同等とみなすことができる。
燃料ガス流れ場60は、実質的に入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bの燃料ガス流路34側の各辺(稜線)を、共通の底辺62として接合した平行四辺形状を有する。燃料ガス流れ場60は、入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bの底辺62から離間する各頂点64a、64bが、一方の対角位置に設定されるとともに、前記底辺62と前記頂点64a、64bを結ぶ長辺側の稜線66a、66b及び短辺側の稜線68a、68bを有する。
ここで、図5において、燃料ガス流れ場60の底辺62に沿った対角線長さW、バッファ部深さd、前記底辺62から各頂点64a、64bまでの高さh、稜線66a、66bと底辺62とのなす角度θ、前記対角線長さWの分割定数t(0<t<1)、燃料ガスの流量Q及び粘性係数μとする。実際上、対角線長さWは50mm〜300mm、バッファ部深さdは0.1mm〜1.0mm、高さhは5mm〜40mm及び角度θは5°〜30°に設定されることが好ましい。
そこで、燃料ガス流れ場60の平均流速uは、u=Q/Wdsinθから得られる。さらに、d<<W、hであるため、二次元ポアズイユ流とみなすことにより、燃料ガス流れ場60の片側での平均圧力損失ΔPは、
ΔP=1/2×12μ/d2×h/sinθ×u=6μhQ/Wd3sin2θが得られる。
次いで、平均圧力損失ΔPは、燃料ガス流路34の平均圧力損失ΔP0よりも小さいとすると、sin2θ≧6μhQ/Wd3ΔP0となる。さらに、h=tWtanθを代入して、sin2θ≧12tμQ/ΔP03が得られる。
従って、上記の式を満たすt、θに基づいて、入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bの形状が設定される。
これにより、本実施形態では、入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bの形状を設定することによって、燃料ガス流路34を流れる燃料ガスの流量を均等化することができる。このため、簡単な構成で、燃料ガスを燃料ガス供給連通孔24aから燃料ガス流路34全面に均一に供給することが可能になり、所望の発電性能を確保することができるという効果が得られる。
しかも、入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bの寸法を可及的に小型化することが可能になる。従って、燃料電池10全体を軽量且つコンパクトに構成するとともに、所望の発電性能を確保することができる。
なお、本実施形態では、燃料ガス流路34及び酸化剤ガス流路44が複数の波状流路溝34a、44aにより構成されているが、これに限定されるものではなく、複数の直線状流路溝により構成されても、同様の効果が得られる。
本発明の実施形態に係る燃料電池の分解斜視図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記燃料電池を構成する第1金属セパレータの正面図である。 前記燃料電池を構成する第2金属セパレータの正面図である。 燃料ガス流れ場の説明図である。 特許文献1のシートメタルエレメントの説明図である。
符号の説明
10…燃料電池 16…電解質膜・電極構造体
18、20…金属セパレータ 22a…酸化剤ガス供給連通孔
22b…酸化剤ガス排出連通孔 24a…燃料ガス供給連通孔
24b…燃料ガス排出連通孔 26a…冷却媒体供給連通孔
26b…冷却媒体排出連通孔 28…固体高分子電解質膜
30…アノード側電極 32…カソード側電極
34…燃料ガス流路 34a、44a…波状流路溝
36a、46a…入口バッファ部 36b、46b…出口バッファ部
42a…供給孔部 42b…排出孔部
44…酸化剤ガス流路 54…冷却媒体流路
60…燃料ガス流れ場 62…底辺
64a、64b…頂点 66a、66b、68a、68b…稜線

Claims (5)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層され、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス連通孔が形成される燃料電池であって、
    前記セパレータは、前記反応ガス流路の入口側に位置する略三角形状の入口バッファ部と、
    前記反応ガス流路の出口側に位置し、略三角形状の出口バッファ部と、
    を備えるとともに、
    前記入口バッファ部及び前記出口バッファ部の平均圧損は、前記反応ガス流路の平均圧損以下に設定されることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記出口バッファ部は、前記入口バッファ部と点対称をなすことを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記反応ガス流路は、直線状又は波状を有して一方向に延在する複数の流路溝を備えることを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池において、前記入口バッファ部及び前記出口バッファ部は、前記反応ガス流路側を底辺とし前記底辺から離間する頂点の位置と、前記底辺及び前記頂点を結ぶ長辺側の稜線と前記底辺とのなす角度とに基づいて、形状が設定されることを特徴とする燃料電池。
  5. 請求項1記載の燃料電池において、
    前記入口バッファ部及び前記出口バッファ部の平均圧損は、前記反応ガス流路の平均圧損の1/2以上、且つ、前記反応ガス流路の平均圧損以下に設定されることを特徴とする燃料電池。
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