JP6109727B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、電解質膜の両側に電極が設けられる電解質膜・電極構造体と横長形状のセパレータとが積層される燃料電池を有し、複数の前記燃料電池が積層される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の一面側にアノード電極が、前記電解質膜の他面側にカソード電極が、配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を、一対のセパレータによって挟持した単位セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の単位セルを積層することにより、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、一方のセパレータの面内に、アノード電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路が設けられるとともに、他方のセパレータの面内に、カソード電極に対向して酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路が設けられている。さらに、各燃料電池を構成し、互いに隣接するセパレータ間には、セパレータ面に沿って電極範囲内に冷却媒体を流すための冷却媒体流路が形成されている。
さらに、この種の燃料電池では、単位セルの積層方向に貫通して燃料ガスを流すための燃料ガス入口連通孔及び燃料ガス出口連通孔と、酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス入口連通孔及び酸化剤ガス出口連通孔と、冷却媒体を流すための冷却媒体入口連通孔及び冷却媒体出口連通孔とを内部に備える、所謂、内部マニホールド型燃料電池を構成する場合が多い。
ところが、内部マニホールド型燃料電池では、反応ガスを反応ガス連通孔から反応ガス流路全面に均一に供給することが困難となるという問題がある。そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池が知られている。
この燃料電池は、電解質膜の両側に電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層され、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス連通孔が形成されている。
セパレータには、反応ガス流路の入口側に位置し、前記反応ガス流路と同等の幅寸法を有する略三角形状の入口バッファ部と、前記入口バッファ部の一方の稜線側に位置する反応ガス連通孔の供給側とが設けられている。そして、入口バッファ部は、複数の凸部を有するとともに、前記凸部は、前記入口バッファ部の中央部側の配置密度が前記入口バッファ部の端部側の配置密度に比べて疎になるように設定されている。
従って、特に反応ガスが通過し易い入口バッファ部の幅方向中央部側では、凸部の配置密度が疎であるため、前記反応ガスの流速が低下して前記反応ガスを反応ガス流路の幅方向中央部側の流路溝に案内することができる、としている。
特開2008−293743号公報
本発明は、この種の技術に関するものであり、簡単且つ経済的な構成で、反応ガス流路全面に亘って反応ガスを均等に供給することができ、所望の発電性能を確保することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に電極が設けられる電解質膜・電極構造体と横長形状のセパレータとが積層される燃料電池を有し、前記セパレータの短辺側には、燃料ガス又は酸化剤ガスの一方の反応ガスがセパレータ積層方向に流通される第1反応ガス連通孔と、前記燃料ガス又は前記酸化剤ガスの他方の反応ガスが前記セパレータ積層方向に流通される第2反応ガス連通孔とが設けられるとともに、複数の前記燃料電池が積層される燃料電池スタックに関するものである。
この燃料電池スタックでは、一方の反応ガスをセパレータ面に沿って長辺方向に流通させる反応ガス流路が形成されたセパレータは、前記反応ガス流路の入口側及び前記反応ガス流路の出口側に連なってそれぞれ三角形状のバッファ部を設ける一方、第1反応ガス連通孔と前記バッファ部とを繋げる複数本の連結流路を設けている。
そして、第1反応ガス連通孔は、バッファ部の稜線に沿って延在する長方形状を有し、前記バッファ部の中央側で終端するとともに前記長方形状の短辺に相当する端部壁面が前記短辺全体に亘って外方に突出する湾曲面を構成し、且つ、前記バッファ部の端部側で終端する端部壁面が平坦面を構成している。
また、この燃料電池スタックでは、第1反応ガス連通孔は、バッファ部に近接し且つ複数本の連結流路が形成された連通孔壁面が、前記バッファ部の稜線と平行に構成されることが好ましい。
さらにまた、この燃料電池スタックでは、バッファ部の端部側で終端する端部壁面は、第1反応ガス連通孔の連通孔壁面に対して直角ではなく傾斜する平坦面であることが好ましい。
本発明によれば、第1反応ガス連通孔は、長方形状を有し、バッファ部の中央側で終端する端部壁面が外方に突出する湾曲面を構成し、且つ、前記バッファ部の端部側で終端する端部壁面が平坦面を構成している。このため、第1反応ガス連通孔では、バッファ部の端部側の圧損は、前記バッファ部の中央部側の圧損よりも高くなる。従って、特に反応ガスが流れ難いバッファ部の中央側に供給される前記反応ガスの流量を増加させることができる。これにより、反応ガス流路全体に反応ガスを均等に供給することが可能になる。
このため、簡単且つ経済的な構成で、反応ガス流路全面に亘って反応ガスを均等且つ確実に供給することができ、所望の発電性能を確保することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する燃料電池の要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面説明図である。 前記燃料電池を構成するカソード側セパレータの正面説明図である。 前記燃料電池を構成するアノード側セパレータの正面説明図である。 本願例と従来例とにおいて、酸化剤ガス流路に供給される酸化剤ガスの流量の比較説明図である。 前記燃料電池を構成する酸化剤ガス入口連通孔の要部説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックを構成するカソード側セパレータの正面説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタックを構成するカソード側セパレータの正面説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10は、複数の燃料電池11が立位姿勢(電極面が鉛直方向に平行)にて矢印A方向に積層される。燃料電池11は、電解質膜・電極構造体12と、前記電解質膜・電極構造体12を挟持するカソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16とを備える。
カソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した薄板状金属セパレータにより構成される。金属セパレータは、平面が矩形状を有するとともに、波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。なお、カソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16は、金属セパレータに代えて、例えば、カーボンセパレータにより構成してもよい。
カソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16は、横長形状を有するとともに、短辺が重力方向(矢印C方向)に向かい且つ長辺が水平方向(矢印B方向)に向かう(水平方向の積層)ように構成される。なお、短辺が水平方向に向かい且つ長辺が重力方向に向かう構成でもよい。
燃料電池11の長辺方向(矢印B方向)の一端縁部(一方の短辺側)には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔(第1反応ガス連通孔)18aと、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔(第2反応ガス連通孔)20bとが設けられる。酸化剤ガス入口連通孔18a及び燃料ガス出口連通孔20bは、略長方形状を有するとともに、前記酸化剤ガス入口連通孔18aは、前記燃料ガス出口連通孔20bよりも大きな開口面積に設定される。
燃料電池11の長辺方向の他端縁部(他方の短辺側)には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔(第2反応ガス連通孔)20aと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔(第1反応ガス連通孔)18bとが設けられる。酸化剤ガス出口連通孔18b及び燃料ガス入口連通孔20aは、略長方形状を有するとともに、前記酸化剤ガス出口連通孔18bは、前記燃料ガス入口連通孔20aよりも大きな開口面積に設定される。
燃料電池11の短辺方向(矢印C方向)の両端縁部一方には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための2つの冷却媒体入口連通孔22aが設けられる。燃料電池11の短辺方向の両端縁部他方には、冷却媒体を排出するための2つの冷却媒体出口連通孔22bが設けられる。
冷却媒体入口連通孔22aは、開口形状が冷却媒体流路38の流れ方向(矢印B方向)に沿って長尺な略長方形状に設定される。冷却媒体出口連通孔22bは、開口形状が冷却媒体流路38の流れ方向(矢印B方向)に沿って長尺な略長方形状に設定される。
電解質膜・電極構造体12は、例えば、フッ素系又は炭化水素系の固体高分子電解質膜24と、前記固体高分子電解質膜24を挟持するカソード電極26及びアノード電極28とを備える。
カソード電極26及びアノード電極28は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜24の両面に形成される。
図3に示すように、カソード側セパレータ14の電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、酸化剤ガス入口連通孔18aと酸化剤ガス出口連通孔18bとを連通する酸化剤ガス流路30が形成される。酸化剤ガス流路30は、水平方向(矢印B方向)に延在し、酸化剤ガスをセパレータ面に沿って長辺方向に流通させる複数本の直線状又は波状の流路溝30aを有する。
酸化剤ガス流路30の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数の突起状エンボスを有する入口バッファ部32a及び出口バッファ部32bが設けられる。入口バッファ部32aは、酸化剤ガス入口連通孔18a及び燃料ガス出口連通孔20bの形状に沿って略三角形状を有するとともに、頂点32aeの位置が高さ方向中央(矢印C方向)から下方に離間して設定される。
入口バッファ部32aは、酸化剤ガス入口連通孔18aに対向する第1稜線32ar1及び燃料ガス出口連通孔20bに対向する第2稜線32ar2を有する。第1稜線32ar1は、第2稜線32ar2よりも長尺に構成される。第1稜線32ar1は、酸化剤ガス入口連通孔18aの入口バッファ部32a側の連通孔壁面18awと平行に構成される。
出口バッファ部32bは、酸化剤ガス出口連通孔18b及び燃料ガス入口連通孔20aの形状に沿って略三角形状を有するとともに、頂点32beの位置が高さ方向中央(矢印C方向)から上方に離間して設定される。出口バッファ部32bは、酸化剤ガス出口連通孔18bに対向する第1稜線32br1及び燃料ガス入口連通孔20aに対向する第2稜線32br2を有する。第1稜線32br1は、第2稜線32br2よりも長尺に構成される。第1稜線32br1は、酸化剤ガス出口連通孔18bの出口バッファ部32b側の連通孔壁面18bwと平行に構成される。
入口バッファ部32aと酸化剤ガス入口連通孔18aとは、複数本の入口連結流路33aにより連通する。入口連結流路33aでは、壁部側の幅寸法aは、酸化剤ガスの流通幅寸法bよりも小さな寸法に設定される(a<b)。以下に説明する燃料ガス側でも、同様である。
出口バッファ部32bと酸化剤ガス出口連通孔18bとは、複数本の出口連結流路33bにより連通する。入口連結流路33a及び出口連結流路33bは、それぞれの流路のピッチが同一であり、且つ、複数本の流路のガス流通方向に交差する方向に切断した断面積が同一である。
酸化剤ガス入口連通孔18aは、入口バッファ部32aの中央側(頂点32ae)で終端する端部壁面18ae1が外方に突出する湾曲面、例えば、円弧面を構成し、且つ、前記入口バッファ部32aの端部側で終端する端部壁面18ae2が平坦面を構成する。酸化剤ガス入口連通孔18aは、カソード側セパレータ14の短辺に対して角度α1だけ傾斜する。
端部壁面18ae2は、角部にR(アール)を設けてもよい。端部壁面18ae1は、例えば、入口連結流路33aの端部流路の位置を起点にして湾曲が開始される。なお、以下に説明する酸化剤ガス出口連通孔18bでも同様であり、さらに燃料ガス側においても同様である。
酸化剤ガス出口連通孔18bは、出口バッファ部32bの中央側(頂点32be)で終端する端部壁面18be1が外方に突出する湾曲面、例えば、円弧面を構成し、且つ、前記出口バッファ部32bの端部側で終端する端部壁面18be2が平坦面を構成する。酸化剤ガス出口連通孔18bは、カソード側セパレータ14の短辺に対して角度α2だけ傾斜する。端部壁面18be2は、角部にR(アール)を設けてもよい。
酸化剤ガス入口連通孔18a及び酸化剤ガス出口連通孔18bは、縦長形状を有しているが、例えば、三角形状でもよい。また、酸化剤ガス出口連通孔18bは、出口バッファ部32bの端部側の断面積を小さく構成することが好ましい。端部の圧損が大きくなり、酸化剤ガスが流れ難くなるからである。なお、燃料ガス側も同様である。
図4に示すように、アノード側セパレータ16の電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、燃料ガス入口連通孔20aと燃料ガス出口連通孔20bとを連通する燃料ガス流路34が形成される。燃料ガス流路34は、水平方向(矢印B方向)に延在し、燃料ガスをセパレータ面に沿って長辺方向に流通させる複数本の直線状又は波状の流路溝34aを有する。燃料ガス流路34の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数の突起状エンボスを有する入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bが設けられる。
入口バッファ部36aは、燃料ガス入口連通孔20a及び酸化剤ガス出口連通孔18bの形状に沿って略三角形状を有するとともに、頂点36aeの位置が高さ方向中央(矢印C方向)から上方に離間して設定される。
入口バッファ部36aは、燃料ガス入口連通孔20aに対向する第1稜線36ar1及び酸化剤ガス出口連通孔18bに対向する第2稜線36ar2を有する。第1稜線36ar1は、第2稜線36ar2よりも短尺に構成される。第1稜線36ar1は、燃料ガス入口連通孔20aの入口バッファ部36a側の連通孔壁面20awと平行に構成される。
出口バッファ部36bは、燃料ガス出口連通孔20b及び酸化剤ガス入口連通孔18aの形状に沿って略三角形状を有するとともに、頂点36beの位置が高さ方向中央(矢印C方向)から下方に離間して設定される。出口バッファ部36bは、燃料ガス出口連通孔20bに対向する第1稜線36br1及び酸化剤ガス入口連通孔18aに対向する第2稜線36br2を有する。第1稜線36br1は、第2稜線36br2よりも短尺に構成される。第1稜線36br1は、燃料ガス出口連通孔20bの出口バッファ部36b側の連通孔壁面20bwと平行に構成される。
入口バッファ部36aと燃料ガス入口連通孔20aとは、複数本の入口連結流路37aにより連通する。入口連結流路37aでは、壁部側の幅寸法aは、燃料ガスの流通幅寸法bよりも小さな寸法に設定される(a<b)。出口バッファ部36bと燃料ガス出口連通孔20bとは、複数本の出口連結流路37bにより連通する。入口連結流路37a及び出口連結流路37bは、それぞれの流路のピッチが同一であり、且つ、複数本の流路のガス流通方向に交差する方向に切断した断面積が同一である。
燃料ガス入口連通孔20aは、入口バッファ部36aの中央側(頂点36ae)で終端する端部壁面20ae1が外方に突出する湾曲面、例えば、円弧面を構成し、且つ、前記入口バッファ部36aの端部側で終端する端部壁面20ae2が平坦面を構成する。燃料ガス入口連通孔20aは、アノード側セパレータ16の短辺に対して角度α3だけ傾斜する。
端部壁面20ae2は、角部にR(アール)を設けてもよい。燃料ガス出口連通孔20bは、出口バッファ部36bの中央側(頂点36be)で終端する端部壁面20be1が外方に突出する湾曲面、例えば、円弧面を構成し、且つ、前記出口バッファ部36bの端部側で終端する端部壁面20be2が平坦面を構成する。燃料ガス出口連通孔20bは、アノード側セパレータ16の短辺に対して角度α4だけ傾斜する。端部壁面20be2は、角部にR(アール)を設けてもよい。
図1に示すように、アノード側セパレータ16の面16bとカソード側セパレータ14の面14bとの間には、冷却媒体入口連通孔22a、22aと冷却媒体出口連通孔22b、22bとに連通する冷却媒体流路38が形成される。冷却媒体流路38は、電解質膜・電極構造体12の電極範囲に亘って冷却媒体を流通させるとともに、前記冷却媒体流路38の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ入口バッファ部40a及び出口バッファ部40bが設けられる。
アノード側セパレータ16では、冷却媒体流路38は、燃料ガス流路34の裏面形状であり、且つ、入口バッファ部40a及び出口バッファ部40bは、出口バッファ部36b及び入口バッファ部36aの裏面形状として形成される。カソード側セパレータ14では、冷却媒体流路38は、酸化剤ガス流路30の裏面形状であり、且つ、入口バッファ部40a及び出口バッファ部40bは、入口バッファ部32a及び出口バッファ部32bの裏面形状として形成される。
冷却媒体入口連通孔22aの近傍には、複数本の入口連結流路41aが設けられるとともに、冷却媒体出口連通孔22bの近傍には、複数本の出口連結流路41bが設けられる。
カソード側セパレータ14の面14a、14bには、このカソード側セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材42が一体成形される。アノード側セパレータ16の面16a、16bには、このアノード側セパレータ16の外周端縁部を周回して第2シール部材44が一体成形される。第1シール部材42及び第2シール部材44としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
このように構成される燃料電池11の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔18aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔20aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、一対の冷却媒体入口連通孔22aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、図1及び図3に示すように、酸化剤ガス入口連通孔18aから入口連結流路33a及び入口バッファ部32aを通ってカソード側セパレータ14の酸化剤ガス流路30に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路30に沿って矢印B方向(水平方向)に移動し、電解質膜・電極構造体12のカソード電極26に供給される。
一方、燃料ガスは、図4に示すように、燃料ガス入口連通孔20aから入口連結流路37a及び入口バッファ部36aを通ってアノード側セパレータ16の燃料ガス流路34に供給される。燃料ガスは、燃料ガス流路34に沿って水平方向(矢印B方向)に移動し、電解質膜・電極構造体12のアノード電極28に供給される(図1参照)。
従って、電解質膜・電極構造体12では、カソード電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード電極28に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、電解質膜・電極構造体12のカソード電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、図1及び図3に示すように、出口バッファ部32b及び出口連結流路33bから酸化剤ガス出口連通孔18bに沿って矢印A方向に排出される。一方、電解質膜・電極構造体12のアノード電極28に供給されて消費された燃料ガスは、図4に示すように、出口バッファ部36b及び出口連結流路37bから燃料ガス出口連通孔20bに沿って矢印A方向に排出される。
また、一対の冷却媒体入口連通孔22aに供給された冷却媒体は、カソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16間の冷却媒体流路38に導入される。冷却媒体は、図1に示すように、一旦矢印C方向(重力方向)内方に沿って流動した後、矢印B方向(水平方向)に移動して電解質膜・電極構造体12を冷却する。この冷却媒体は、矢印C方向外方に移動した後、一対の冷却媒体出口連通孔22bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、図3に示すように、酸化剤ガス入口連通孔18aは、入口バッファ部32aの中央側(頂点32ae)で終端する端部壁面18ae1が外方に突出する湾曲面を構成し、且つ、前記入口バッファ部32aの端部側で終端する端部壁面18ae2が平坦面を構成している。
ここで、酸化剤ガス入口連通孔18aの両方の端部壁面が湾曲面に構成された構造(従来例)と本願構造(本願例)とを用いて、酸化剤ガス流路30に供給される酸化剤ガスの分配状態を比較した。その結果、図5に示すように、従来例の構造では、酸化剤ガス入口連通孔18aから入口バッファ部32aの端部側(上端側)に多量の酸化剤ガスが流通してしまい、前記入口バッファ部32aの中央側を流通する酸化剤ガスが少量になっている。
このため、酸化剤ガス流路30の幅方向上端側に多量の酸化剤ガスが供給され、発電部の中央部位から下方部位には、少量の酸化剤ガスが供給されてしまう。従って、発電部内に酸化剤ガスが不均一に供給され、耐久性及び発電安定性が低下するという問題がある。
これに対して、本願例では、酸化剤ガス入口連通孔18aにおいて、入口バッファ部32aの端部側で終端する端部壁面18ae2が、平坦面を構成している。このため、酸化剤ガス入口連通孔18aでは、入口バッファ部32aの端部側の圧損は、前記入口バッファ部32aの中央部側の圧損よりも高くなる。従って、図6に示すように、酸化剤ガス入口連通孔18aから供給される酸化剤ガスは、前記酸化剤ガスが流れ難い入口バッファ部32aの中央側での流量が、前記入口バッファ部32aの上端側での流量よりも従来例に比べて多量になる。
これにより、簡単且つ経済的な構成で、酸化剤ガス流路30の幅方向全面に亘って酸化剤ガスを均等且つ確実に供給することができ、所望の発電性能を確保することが可能になるという効果が得られる。
なお、酸化剤ガス出口連通孔18b側では、上記の酸化剤ガス入口連通孔18aと同様に構成されており、同様の効果が得られる。また、燃料ガス流路34では、図4に示すように、酸化剤ガス流路30と同様に構成されており、上記の酸化剤ガス流路30側と同様の効果が得られる。
さらに、第1の実施形態では、単一の電解質膜・電極構造体12、すなわち、単一のMEAと、カソード側セパレータ14及びアノード側セパレータ16、すなわち、2枚のセパレータとにより構成される燃料電池11を用いているが、これに限定されるものではない。例えば、2つのMEAと3枚のセパレータとで構成される(セパレータ間にMEAを介装)ユニットセルを備え、前記ユニットセル間に構成される冷却媒体流体に適用してもよい。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックを構成するカソード側セパレータ60の正面説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10を構成するカソード側セパレータ14と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、アノード側セパレータは、図示しないが、カソード側セパレータ60と同様に構成してもよい。
第2の実施形態では、酸化剤ガス入口連通孔18a及び燃料ガス出口連通孔20bは、略長方形状を有するとともに、互いに略同一の開口面積を有する。酸化剤ガス出口連通孔18b及び燃料ガス入口連通孔20aは、略長方形状を有するとともに、互いに略同一の開口面積を有する。
カソード側セパレータ60は、酸化剤ガス流路30の入口近傍及び出口近傍に、それぞれ複数の突起状エンボスを有する入口バッファ部62a及び出口バッファ部62bが設けられる。入口バッファ部62aは、酸化剤ガス入口連通孔18a及び燃料ガス出口連通孔20bの形状に沿って三角形状を有する。酸化剤ガス入口連通孔18aに対向する第1稜線62ar1と、燃料ガス出口連通孔20bに対向する第2稜線62ar2とは、同一長さに設定される。
出口バッファ部62bは、酸化剤ガス出口連通孔18b及び燃料ガス入口連通孔20aの形状に沿って三角形状を有する。酸化剤ガス出口連通孔18bに対向する第1稜線62br1と、燃料ガス入口連通孔20aに対向する第2稜線62br2とは、同一長さに設定される。
酸化剤ガス入口連通孔18aは、入口バッファ部62aの中央側で終端する端部壁面18ae1が外方に突出する湾曲面を構成し、且つ、前記入口バッファ部62aの端部側で終端する端部壁面18ae2が平坦面を構成している。酸化剤ガス出口連通孔18bは、出口バッファ部62bの中央側で終端する端部壁面18be1が外方に突出する湾曲面を構成し、且つ、前記出口バッファ部62bの端部側で終端する端部壁面18be2が平坦面を構成している。
このように構成される第2の実施形態では、入口バッファ部62aの中央側に供給される酸化剤ガスの流量が、前記入口バッファ部62aの上端側に供給される酸化剤ガスの流量よりも従来に比べて多量になる。
これにより、簡単且つ経済的な構成で、酸化剤ガス流路30の全面に亘って酸化剤ガスを均等且つ確実に供給することができ、所望の発電性能を確保することが可能になるという効果が得られる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタックを構成するカソード側セパレータ70の正面説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10を構成するカソード側セパレータ14と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、アノード側セパレータは、図示しないが、カソード側セパレータ70と同様に構成してもよい。
酸化剤ガス入口連通孔18aは、入口バッファ部32aとは反対側の連通孔壁面18aw1を有し、前記連通孔壁面18aw1は、カソード側セパレータ70の短辺と平行する。酸化剤ガス入口連通孔18aは、入口バッファ部32aの端部側で終端する平坦面状の端部傾斜壁面18aekを有し、前記端部傾斜壁面18aekは、カソード側セパレータ70の長辺側に長辺に対して角度θだけ傾斜する。端部傾斜壁面18aekの上方側の端部には、R壁面18aerが連なって設けられる。なお、酸化剤ガス出口連通孔18b側は、上記の酸化剤ガス入口連通孔18a側と同様に構成してもよい。
このように構成される第3の実施形態では、簡単且つ経済的な構成で、酸化剤ガス流路30の全面に亘って酸化剤ガスを均等且つ確実に供給することができ、所望の発電性能を確保することが可能になるという効果が得られる等、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。なお、図示しないが、燃料ガス入口連通孔20a及び燃料ガス出口連通孔20bに、第3の実施形態の構成を適用してもよい。
10…燃料電池スタック 11…燃料電池
12…電解質膜・電極構造体
14、60、70…カソード側セパレータ
16…アノード側セパレータ 18a…酸化剤ガス入口連通孔
18ae1、18ae2、18be1、18be2、20ae1、20ae2、20be1、20be2…端部壁面
18aw、18aw1、18bw、20aw、20bw…連通孔壁面
18b…酸化剤ガス出口連通孔 20a…燃料ガス入口連通孔
20b…燃料ガス出口連通孔 22a…冷却媒体入口連通孔
22b…冷却媒体出口連通孔 24…固体高分子電解質膜
26…カソード電極 28…アノード電極
30…酸化剤ガス流路
32a、36a、40a、62a…入口バッファ部
32ae、32be、36ae、36be…頂点
32ar1、32ar2、32br1、32br2、36ar1、36ar2、36br1、36br2、62ar1、62ar2、62br1、62br2…稜線
32b、36b、40b、62b…出口バッファ部
33a、37a、41a…入口連結流路
33b、37b、41b…出口連結流路
34…燃料ガス流路 38…冷却媒体流路

Claims (3)

  1. 電解質膜の両側に電極が設けられる電解質膜・電極構造体と横長形状のセパレータとが積層される燃料電池を有し、前記セパレータの短辺側には、燃料ガス又は酸化剤ガスの一方の反応ガスがセパレータ積層方向に流通される第1反応ガス連通孔と、前記燃料ガス又は前記酸化剤ガスの他方の反応ガスが前記セパレータ積層方向に流通される第2反応ガス連通孔とが設けられるとともに、複数の前記燃料電池が積層される燃料電池スタックであって、
    前記一方の反応ガスをセパレータ面に沿って長辺方向に流通させる反応ガス流路が形成された前記セパレータは、前記反応ガス流路の入口側及び前記反応ガス流路の出口側に連なってそれぞれ三角形状のバッファ部を設ける一方、前記第1反応ガス連通孔と前記バッファ部とを繋げる複数本の連結流路を設けるとともに、
    前記第1反応ガス連通孔は、前記バッファ部の稜線に沿って延在する長方形状を有し、前記バッファ部の中央側で終端するとともに前記長方形状の短辺に相当する端部壁面が前記短辺全体に亘って外方に突出する湾曲面を構成し、且つ、前記バッファ部の端部側で終端する端部壁面が平坦面を構成することを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記第1反応ガス連通孔は、前記バッファ部に近接し且つ前記複数本の連結流路が形成された連通孔壁面が、前記バッファ部の前記稜線と平行に構成されることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項2記載の燃料電池スタックにおいて、前記バッファ部の前記端部側で終端する前記端部壁面は、前記第1反応ガス連通孔の前記連通孔壁面に対して直角ではなく傾斜する平坦面であることを特徴とする燃料電池スタック。
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