JP4977540B2 - 固体高分子型燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、プロトン伝導性高分子イオン交換膜からなる電解質膜を具備する固体高分子型燃料電池に関し、一層詳細には、運転時に反応ガスが重力方向に沿って上方から下方に流通される固体高分子型燃料電池に関する。
固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の各端面にアノード側電極、カソード側電極のそれぞれを配設した電解質膜・電極構造体を、1組のセパレータによって挟持することで構成された単位セルを備える。この種の固体高分子型燃料電池において、高分子イオン交換膜(電解質膜)は、アノード側電極からカソード側電極に向かってプロトンを伝導させるプロトン伝導体として機能する。
前記アノード側電極及び前記カソード側電極は、これらアノード側電極及びカソード側電極に供給された反応ガスを拡散させるガス拡散層と、拡散した反応ガスが到達して電極反応が起こる電極触媒層とを有する。そして、ガス拡散層が前記セパレータを臨む一方、電極触媒層が前記電解質膜に臨む。
このように構成されたアノード側電極及びカソード側電極においては、例えば、特許文献1の特に段落[0033]に記載されるように、電極触媒層と電解質膜とがシール材として機能する接着層を介して接合されている。該特許文献1には、この接着層にフッ素樹脂、具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含めることも記載されている。
また、特許文献2には、この種の接着層の材質として、ケイ素原子にエポキシ基が結合した有機ケイ素化合物を含有するシリコーンゴム組成物を用いることが提案されている。
一方、前記セパレータの各端面縁部にも、シール材として機能する接着層が設けられる。特許文献3には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を用いて前記接着層を形成することが提案されている。
エポキシ基は親水性の官能基であり、従って、特許文献2、3に記載された接着層には十分な親水性が発現すると推察される。
特開2001−23655号公報(特に、段落[0031]、[0035]〜[0037]参照) 特開2003−7314号公報(特に、段落[0004]参照) 特開2004−211038号公報(特に、段落[0008]参照)
特許文献1に記載されているようにフッ素樹脂を接着層に含めると、フッ素樹脂が撥水性を有する物質であるので、該接着層が撥水性を呈する。固体高分子型燃料電池をはじめとする各種の燃料電池では、電極触媒層で電極反応が進行することに伴って水分が生成されるが、電極触媒層と電解質膜とを接合する接着層が撥水性であると、この生成水が液滴として該接着層に付着することがある。すなわち、この場合、該接着層中に液滴水が残留することになる。このような事態が生じると、反応ガスが電極触媒層まで拡散することが液滴水によって妨げられるようになる。このことは、フラッディングを惹起する原因ともなる。
また、燃料電池では、通常、前記セパレータの端面に水平方向に沿って延在するようにして設けられた流通路を介して、反応ガスが流通される。前記生成水は、その大部分がこのように流通する反応ガスに同伴されることで同一方向に流動するものの、一部は自重によって燃料電池の下部に集合する傾向がある。換言すれば、燃料電池の下部には水が滞留し易い。従って、この部位に設けられた接着層には、起動時や運転時、停止時のいずれの場合においても水が常時接触することになる。このため、該部位に設けられる接着層の材質は、水に対して十分な耐久性を示すものであることが必要である。
この点に関し、特許文献2、3のような親水性の材質は、水に対する耐久性が十分ではない。このような理由から、公知の親水性接着層は、燃料電池の接着層としては不適切であると認識されていた。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、水を外部に排出することが容易であるので水の滞留が起こり難く、このためにフラッディングが発生することを抑制することが可能な固体高分子型燃料電池を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、高分子イオン交換膜からなり且つプロトン伝導体である電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体と、前記電解質膜・電極構造体を介して配設される第1セパレータ及び第2セパレータを備える固体高分子型燃料電池であって、
前記電極は、カーボンペーパーを基材として前記第1セパレータ又は前記第2セパレータに臨むガス拡散層と、前記ガス拡散層と前記電解質膜との間に配置された電極触媒層とを有し、
前記第1セパレータ及び前記第2セパレータのそれぞれに、アノード側電極又はカソード側電極のいずれか一方に反応ガスを重力方向に供給するための反応ガス流路と、前記反応ガス流路に前記反応ガスを供給するための反応ガス入口部と、前記反応ガス流路から前記反応ガスを排出するための反応ガス出口部とが形成され、
設置時に前記反応ガス入口部が前記反応ガス出口部の重力方向上方に位置し、
且つ前記アノード側電極又は前記カソード側電極を構成する前記ガス拡散層の少なくともいずれか一方が、親水性接着剤を含有する親水性接着層を介して前記電解質膜に接合されていることを特徴とする。
なお、本発明において、「親水性」とは、接着層が硬化し且つ固体高分子型燃料電池の運転がなされた後での平坦面における水の接触角が70°以下であるものをいう。
上記のように構成された固体高分子型燃料電池では、例えば、電極反応が進行することに伴って電極触媒層上で生成した水分が前記親水性接着層によって速やかに該電極触媒層から除去される。水分は、親水性接着層に対して液滴として付着することが困難であり、このために該親水性接着層内に滞留することが困難であるからである。
このように、電極で生成された水分が速やかに除去されるので、フラッディングが発生することも回避される。その上、反応ガスが電極内を拡散することも容易となる。
この場合、前記第1セパレータ及び前記第2セパレータの各端面縁部に設けられた接着層を、前記反応ガス出口部近傍では親水性接着剤を含有する親水性接着層とし、残部では撥水性接着剤を含有する撥水性接着層とすることが好ましい。なお、本発明において、「撥水性」とは、接着層が硬化し且つ固体高分子型燃料電池の運転がなされた後での平坦面における水の接触角が90°以上であるものをいう。
この場合、撥水性接着剤の撥水作用下に液滴となった水分は、重力の作用によって、各セパレータの下部に設けられた反応ガス出口に向かって容易に移動するようになる。反応ガスに同伴されて反応ガス出口部近傍まで到達した水分は、上記と同様、反応ガス出口部近傍の親水性接着剤に液滴として付着することが困難である。すなわち、水分は、該親水性接着層に滞留することなく接着層表面に広がっていくからである。これにより、反応ガス流路が狭小化されることが回避されるので、反応ガスの排出が妨げられることを回避することができる。換言すれば、反応ガスの排出性を保つことができる。
要するに、この場合、生成水等を反応ガス流路から排出することも容易となるので、反応ガス流路が閉塞することを回避することもできる。また、水分が撥水性接着層から親水性接着層を経由して速やかに外部に排出されるため、接着層全体として水分に接触する時間が極めて短い。従って、親水性接着層の耐久性が水によって劣化することも回避される。
しかも、この場合、高価な撥水性接着層を形成する部位が低減するので、コスト的に有利になる。
さらに、前記第1セパレータ及び前記第2セパレータの反応ガス出口部に、出口バッファ部を隣接して形成することが好ましい。このように出口バッファ部を設けた場合においても、この部位近傍に設けられた親水性接着層が生成水の移動を促進するので、生成水が滞留することが回避される。従って、反応ガスの流通が阻害されることがない。
いずれの場合においても、前記アノード側電極又は前記カソード側電極の一方の電極の少なくともガス拡散層が、残余の電極のガス拡散層に比して大面積に設定されていることが好ましい。この場合、固体高分子電解質膜の一端面側では、該固体高分子電解質膜が大面積で露呈する。従って、例えば、単位セルを積層して積層体を作製する際、該固体高分子電解質膜を支持することが容易となる。このために固体高分子電解質膜が所定の箇所に位置決め固定されるので、積層体を設けることが容易となる。
しかも、この場合、固体高分子電解質膜の露呈面積が大きいので、該固体高分子電解質膜を広範囲にわたって接合することが可能となる。このため、該固体高分子電解質膜、ひいては電解質膜・電極接合体が堅牢に支持され、結局、強固に圧着されて緩み難い積層体を得ることができる。
本発明によれば、アノード側電極又はカソード側電極を構成するガス拡散層の中の少なくともいずれか一方を、親水性接着剤を含有する親水性接着層を介して固体高分子電解質膜(プロトン伝導性高分子イオン交換膜)に接合するようにしている。この親水性接着層が電極触媒層を囲繞しているため、電極反応の進行に伴って該電極触媒層で生成された水分を電極から容易に除去することができる。結局、水分が電極に滞留し難くなるので、フラッディングが発生することを回避することができる。
以下、本発明に係る固体高分子型燃料電池につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る固体高分子型燃料電池10を構成する単位セル12の分解概略斜視図であり、図2は、図1中のII−II線矢視断面図である。なお、図2では、複数個の前記単位セル12が矢印A方向に積層されて構成された積層体14として表している。
該積層体14における単位セル12の積層方向(矢印A方向)両端部には、それぞれ、エンドプレート(図示せず)が配置される。両エンドプレートが図示しないタイロッドを介して固定されることにより、又は、固体高分子型燃料電池10が図示しないケーシング内に収容されることにより、積層された複数個の単位セル12に対し、矢印A方向に沿って所定の締め付け荷重が付与される。
図1に示すように、単位セル12は、電解質膜・電極構造体16が第1セパレータ18と第2セパレータ20の間に介在されることで構成されている。これら第1セパレータ18及び第2セパレータ20は、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより作製されたものであり、断面凹凸形状をなす。なお、第1セパレータ18及び第2セパレータ20は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。
積層体14の長辺方向(図1中、矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔(反応ガス入口部)22a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔(反応ガス入口部)24aが設けられる。
一方、積層体14の長辺方向の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔(反応ガス出口部)24b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔(反応ガス出口部)22bが設けられる。
さらに、積層体14の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔26aが設けられるとともに、短辺方向の他端縁部には、前記冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔26bが設けられる。
電解質膜・電極構造体16は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜28と、前記固体高分子電解質膜28を挟持するアノード側電極30及びカソード側電極31とを備える。
図2に示すように、これらアノード側電極30及びカソード側電極31は、それぞれ、カーボンペーパーを基材とするガス拡散層32a、32bと、白金又は白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層32a、32bの表面に一様に塗布して形成される電極触媒層33a、33bとを有する。電極触媒層33a、33bは、固体高分子電解質膜28の両面に形成される。
アノード側電極30のガス拡散層32aは、カソード側電極31のガス拡散層32bに比して面積が小さく設定されている。なお、カソード側電極31のガス拡散層32bの面積は、固体高分子電解質膜28と略同等である。
一方、アノード側電極30のガス拡散層32a及び電極触媒層33aは互いに略同等の面積に設定され、且つ、これらガス拡散層32a及び電極触媒層33aは、アノード側電極30のガス拡散層32aに比して若干小面積に設定されている。
従って、固体高分子電解質膜28の一部は、カソード側電極31の電極触媒層33bから露呈する。この露呈した部位には、電極触媒層33bの縁部を囲繞するようにして、親水性接着層34が形成されている。
カソード側電極31のガス拡散層32bは、この親水性接着層34を介して固体高分子電解質膜28に接合されている。カーボンペーパーを基材とするガス拡散層32bは、厚みが極めて小さいために著しい可撓性を示すが、上記したようにして固体高分子電解質膜28に接合されることによって、撓むことが阻止される。
同時に、カソード側電極31の電極触媒層33bが親水性接着層34によってシールされる。親水性接着層34が電極触媒層33bの縁部を囲繞しているからである。
この親水性接着層34は、エポキシ樹脂、オレフィン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の親水性成分を含む。従って、該親水性接着層34は、水に対する濡れ性が大きい。
図3に示すように、第1セパレータ18の電解質膜・電極構造体16に向かう面18aには、燃料ガス供給連通孔24aと燃料ガス排出連通孔24bとを連通する燃料ガス流路35が形成される。この燃料ガス流路35は、矢印C方向に沿って延在する複数の波状流路溝35aを有し、前記波状流路溝35aの矢印C方向上端及び下端に位置して入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bが設けられる。入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bは、複数のエンボス38a、38bを有する。
第1セパレータ18の面18aには、燃料ガス供給連通孔24aと入口バッファ部36aとを連通する連通路形成用の複数の受け部40aと、燃料ガス排出連通孔24bと出口バッファ部36bとを連通する連通路形成用の複数の受け部40bとが形成される。受け部40a、40bの近傍には、それぞれ複数の供給孔部42a及び排出孔部42bが形成される。供給孔部42aは、面18b側で燃料ガス供給連通孔24aに連通する一方、排出孔部42bは、同様に前記面18b側で燃料ガス排出連通孔24bに連通する。
また、図4に示すように、第2セパレータ20の電解質膜・電極構造体16に向かう面20aには、酸化剤ガス供給連通孔22aと酸化剤ガス排出連通孔22bとを連通する酸化剤ガス流路44が形成される。この酸化剤ガス流路44は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝44aを有し、前記波状流路溝44aの矢印C方向上端及び下端に位置して入口バッファ部46a及び出口バッファ部46bが設けられる。入口バッファ部46a及び出口バッファ部46bは、複数のエンボス48a、48bを有する。
面20aには、酸化剤ガス供給連通孔22aと入口バッファ部46aとを連通する連通路形成用の複数の受け部50aと、酸化剤ガス排出連通孔22bと出口バッファ部46bとを連通する連通路形成用の複数の受け部50bとが設けられる。
図1に示すように、第2セパレータ20の面20bと、第1セパレータ18の面18bとの間には、冷却媒体供給連通孔26aと冷却媒体排出連通孔26bとに連通する冷却媒体流路54が形成される。この冷却媒体流路54は、燃料ガス流路35の裏面形状と酸化剤ガス流路44の裏面形状とが重なり合うことによって、矢印B方向に延在して形成される。
第1セパレータ18の縁部には、面18a、18bの双方を被覆するようにして親水性接着層56、撥水性接着層57が周回形成される。勿論、これら親水性接着層56及び撥水性接着層57も、シールとして機能する。
親水性接着層56は、図1及び図3における下部(矢印C方向下方)に配設されており、従って、出口バッファ部36b、受け部40b、排出孔部42b、燃料ガス排出連通孔24b及び酸化剤ガス排出連通孔22bを囲繞している。一方の撥水性接着層57は、第1セパレータ18における残余の部位に配設されている。
親水性接着層56に含まれる親水性成分の好適な例としては、前記親水性接着層34と同様に、エポキシ樹脂、オレフィン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等を挙げることができる。また、撥水性接着層57に含まれる撥水性成分の好適な例としては、PTFEをはじめとする各種のフッ素樹脂や、シリコーン樹脂が挙げられる。
図1及び図3に示すように、親水性接着層56及び撥水性接着層57は、面18aにおいて、燃料ガス流路35近傍等で隆起している。以下においては、燃料ガス流路35近傍で隆起した部位をシール部56a、57a、該シール部56a、57aの外方で隆起した部位をシール部56b、57bと表記する。この中、シール部56a、56bは、燃料ガス流路35、入口バッファ部36a、出口バッファ部36b、供給孔部42a及び排出孔部42bを周回する凸状シールを構成する。
さらに、第1セパレータ18には、燃料ガス流路35、入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bを形成する凸部61が設けられるとともに、この凸部61とシール部56aとの間に、平坦面60が形成される。
シール部56a、57aには、入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bの外周部位に対応し且つ平坦面60に対応し、燃料ガスが流通(ショートカット)することを阻止する複数の閉塞用シール62が一体成形される。閉塞用シール62は、第1セパレータ18から離間する方向に傾斜して突出形成される。一方、閉塞用シール62は、燃料ガス供給連通孔24a及び燃料ガス排出連通孔24bに近接する部位の他、複数に分割された直線状シールで構成される。
図4に示すように、第2セパレータ20の縁部にも同様に、面20a、20bの双方を被覆し且つシールとしても機能する親水性接着層58、撥水性接着層59が周回形成される。
親水性接着層58は、図1及び図4における下部(矢印C方向下方)に配設され、出口バッファ部46b、受け部50b、燃料ガス排出連通孔24b及び酸化剤ガス排出連通孔22bを囲繞し、撥水性接着層59は、第2セパレータ20における残余の部位に配設されている。
これら親水性接着層58及び撥水性接着層59は、それぞれ、前記親水性接着層56及び前記撥水性接着層57と同様の親水性成分、撥水性成分を含む原材料を用いて形成すればよい。
図4に示すように、親水性接着層58及び撥水性接着層59は、面20aにおいて、酸化剤ガス流路44、入口バッファ部46a、出口バッファ部46b、酸化剤ガス供給連通孔22a及び酸化剤ガス排出連通孔22bを囲繞する部位が隆起している。以下においては、酸化剤ガス流路44近傍で隆起した部位をシール部58a、59aと表記する。
そして、第2セパレータ20には、酸化剤ガス流路44、入口バッファ部46a及び出口バッファ部46bを形成する凸部64が設けられるとともに、この凸部64とシール部56aとの間に平坦面60が形成される。
シール部58aには、平坦面66に対応し且つ入口バッファ部46a及び出口バッファ部46bの外周部位に対応し、酸化剤ガスが流通(ショートカット)することを阻止する複数の閉塞用シール68が一体成形される。閉塞用シール68は、特に、酸化剤ガス供給連通孔22a及び酸化剤ガス排出連通孔22bに近接して設けられ、複数に分解された直線状シールを構成するとともに、第2セパレータ20から離間する方向に傾斜して突出する。
本実施の形態に係る固体高分子型燃料電池10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
上記したように、アノード側電極30のガス拡散層32aは、電極触媒層33aと同等の面積に設定されている。従って、固体高分子電解質膜28におけるアノード側電極30側の端面は大きく露呈する。積層体14を作製する際には、この露呈した部位を支持することによって固体高分子電解質膜28を位置決めすることができる。すなわち、積層体14を作製する最中に固体高分子電解質膜28が位置ズレを起こすことが回避されるので、積層体14の作製が容易となる。
また、固体高分子電解質膜28の露呈面積が大きいので、第1セパレータ18及び第2セパレータ20に対し、親水性接着層56、58及び撥水性接着層57、59を介して固体高分子電解質膜28を広範囲にわたって接合することが可能となる。このため、該固体高分子電解質膜28、ひいては電解質膜・電極構造体16が堅牢に支持されるようになり、結局、強固に圧着されて緩み難い積層体14を得ることができる。
この固体高分子型燃料電池10を運転するに際しては、図1に示すように、積層体14の酸化剤ガス供給連通孔22aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔24aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体供給連通孔26aに純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。結局、積層体14においては、矢印A方向に積層された複数個の単位セル12に対し、酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体が該矢印A方向に沿って供給される。
酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔22aから第2セパレータ20の酸化剤ガス流路44に導入され、電解質膜・電極構造体16のカソード側電極31に沿って移動する。
その際、図4に示すように、第2セパレータ20の面20aでは、酸化剤ガス供給連通孔22aを流れる酸化剤ガスは、複数の受け部50a間を通って入口バッファ部46aに供給される。この入口バッファ部46aに供給された酸化剤ガスは、矢印B方向に分散されるとともに、酸化剤ガス流路44を構成する複数の波状流路溝44aに沿って鉛直下方向に流動し、電解質膜・電極構造体16のカソード側電極31に供給される。
一方、燃料ガスは、図1及び図3に示すように、第1セパレータ18の面18bにおいて、燃料ガス供給連通孔24aから複数の供給孔部42aを通って面18a側に供給される。この燃料ガスは、受け部40a間を通って入口バッファ部36aに導入される。入口バッファ部36aで矢印B方向に分散された燃料ガスは、燃料ガス流路35を構成する複数の波状流路溝35aに沿って鉛直下方向に移動し、電解質膜・電極構造体16のアノード側電極30に供給される。
各電解質膜・電極構造体16では、アノード側電極30に供給された燃料ガス中の水素ガスがガス拡散層32aを通過した後に電極触媒層33aで電離し、プロトンと電子が生成される。電子は、固体高分子型燃料電池10に電気的に接続された外部負荷を付勢するための電気エネルギとして取り出され、一方、プロトンは、電解質膜・電極構造体16を構成する固体高分子電解質膜28を介してカソード側電極31に到達する。
そして、カソード側電極31の電極触媒層33bでは、前記プロトンと、外部負荷を付勢した後に該カソード側電極31に到達した電子と、該カソード側電極31に供給されてガス拡散層32bを通過した酸化剤ガス中の酸素ガスとが結合する。この結果、水分が生成される。以下、この水分を生成水ともいう。
以上のように電極反応が進行する間、積層体14内に冷却媒体が流通される。具体的には、冷却媒体は、冷却媒体供給連通孔26aから第1セパレータ18及び第2セパレータ20間の冷却媒体流路54に導入された後、矢印B方向(水平方向)に沿って流動する。これにより電解質膜・電極構造体16を冷却した冷却媒体は、最終的に、冷却媒体排出連通孔26bから排出される。
ここで、カソード側電極31の電極触媒層33bは、上記したように親水性接着層34で囲繞されている。このため、生成水は、電極触媒層33bからガス拡散層32bに速やかに流動する。親水性接着層34が親水性を呈しているので、生成水が液滴として留まることが困難であるからである。
生成水は、さらに、ガス拡散層32bを通過して酸化剤ガス流路44に到達する。この酸化剤ガス流路44では、酸化剤ガスが矢印Cに示される重力方向に沿って上方から下方に流通している。このため、生成水は、酸化剤ガスに同伴されて図4における下部(矢印C方向下方)に移動される。
一方、アノード側電極30に供給される燃料ガスには、固体高分子電解質膜28にプロトン伝導が継続的に発現させるべく、該固体高分子電解質膜28を湿潤状態に保つための水分が含有されている(以下、この水分を保湿水ともいう)。従って、保湿水は、燃料ガスとともに、第1セパレータ18に形成された燃料ガス流路35に導入される。
第1セパレータ18及び第2セパレータ20の各上方には、撥水性接着層57、59が形成されている。これら撥水性接着層57、59は水分に対する耐久性が高く、このため、生成水が比較的長時間滞留した場合であっても劣化の度合いが著しく小さい。従って、積層体14から生成水が漏洩することを長期間にわたって回避することができる。
第2セパレータ20の出口バッファ部46bに到達した生成水は、該出口バッファ部46、受け部50b、燃料ガス排出連通孔24b及び酸化剤ガス排出連通孔22bが親水性接着層58(シール部58a)に囲繞されているため、酸化剤ガス排出連通孔22bに速やかに移動する。電極触媒層33bを囲繞する親水性接着層34と同様に、この親水性接着層58(シール部58a)においても、生成水が液滴として留まることが困難であるからである。
一方、第1セパレータ18の出口バッファ部36bに到達した保湿水は、該出口バッファ部36b、受け部40b、排出孔部42b、燃料ガス排出連通孔24b及び酸化剤ガス排出連通孔22bが親水性接着層56(シール部56a)に囲繞されているので、上記と同じ理由から、燃料ガス排出連通孔24bに速やかに移動する。
以上のようにして、生成水及び保湿水は、酸化剤ガス流路44、燃料ガス流路35をそれぞれ流通する酸化剤ガス、燃料ガスに同伴され、該酸化剤ガス流路44、該燃料ガス流路35に滞留することなく酸化剤ガス排出連通孔22b、燃料ガス排出連通孔24bから速やかに排出される。従って、反応ガス流路が水分で閉塞されることを長期間にわたって回避することができる。これにより、固体高分子型燃料電池10にフラッディングが発生することも回避される。
なお、出口バッファ部36b、46b近傍では、重力の作用によって生成水及び保湿水が下方に移動することが促進される。すなわち、第1セパレータ18及び第2セパレータ20の下方においては、生成水及び保湿水の滞留時間が極めて短い。従って、この部位に配設された親水性接着層56、58の水に対する耐久性が早期に劣化する懸念もない。
また、撥水性接着層57、59は一般に高価であり、従って、第1セパレータ18及び第2セパレータ20の両端面縁部の全域にわたって撥水性接着層57、59を設けることはコスト的に不利である。これに対し、本実施の形態では、第1セパレータ18及び第2セパレータ20の下方に親水性接着層56、58を配設するようにしているので、撥水性接着層57、59の設置面積が低減する。このため、コストを低廉化することもできる。
さらに、本実施の形態では、図1及び図3に示すように、第1セパレータ18に設けられている親水性接着層56及び撥水性接着層57の各シール部56a、57aに、入口バッファ部36a及び出口バッファ部36bの外周部位に対応し且つ凸部61と前記シール部56aとの間に形成される平坦面60に対応して、閉塞用シール62が設けられている。
このため、閉塞用シール62は、平坦面60に密着し、この平坦面60に供給孔部42a及び排出孔部42bを短絡させる短絡通路が形成されることを阻止することが可能になる。従って、燃料ガス供給連通孔24aから供給孔部42aを通って入口バッファ部36aに供給された燃料ガスが、前記入口バッファ部36aの外周を通過して、所謂、ショートカットを発生することを確実に阻止することができる。
これにより、発電に利用されない燃料ガスを良好に削減することが可能になるとともに、前記燃料ガスをアノード側電極30の電極面に均一に供給することができ、簡単な構成で、効率的且つ経済的な発電が遂行されるという効果が得られる。
さらに、閉塞用シール62は、シール部56a、57bの内周端部に一体成形されている。従って、親水性接着層56及び撥水性接着層57の各々の成形時にシール部56a、57aのいずれかと閉塞用シール62が同時に成形され、前記親水性接着層56及び前記撥水性接着層57の製造作業が有効に簡素化される。
第2セパレータ20では、親水性接着層58及び撥水性接着層59がシール部58a、59aの内周端部に一体成形される複数の閉塞用シール68を有している。このため、上記の第1セパレータ18に設けられる親水性接着層56及び撥水性接着層57と同様の効果が得られる。
なお、上記した実施の形態においては、カソード側電極31のガス拡散層32bのみを固体高分子電解質膜28と同等の面積に設定するようにしているが、図5に示すように、アノード側電極30及びカソード側電極31のガス拡散層32a、32bの双方を固体高分子電解質膜28と同等の面積に設定するようにしてもよい。この場合、ガス拡散層32a、32bと固体高分子電解質膜28とを、親水性接着層34a、34bを介して互いに接合するようにすればよい。これにより、ガス拡散層32a、32bの双方とも撓むことが抑制される。
10gのバルカンXC−72(キャボット社製のブラックカーボン粒子の商品名)と、10gのフルオンL170J(旭硝子社製のPTFE粒子の商品名)とを溶媒である180gのエチレングリコールに添加して、1300rpmで10分間の3次元撹拌を行った。これにより、第1ペーストを調製した。
その一方で、昭和電工社製の気相成長カーボンを10g、フルオンL170Jを10g秤量し、これらを220gのエチレングリコールに添加した後、1300rpmで10分間の3次元撹拌を行うことで第2ペーストを調製した。
これらの第1ペースト及び第2ペーストを、東レ社製のカーボンペーパーであるTGP−H−090の各端面にスクリーン印刷によって塗布し、380℃で30分間の熱処理を行うことで、第1多孔層及び第2多孔層を得た。この際、バルカンXC−72及び気相成長カーボンが造孔材として機能した。
また、田中貴金属工業社製の白金担持カーボンと、デュポン社製のプロトン伝導性ポリマーであるナフィオンSE511とをボールミルで撹拌混合し、触媒ペーストを調製した。この触媒ペーストを、白金が0.5mg/cm2となるような条件でPTFEシート上にスクリーン印刷を行った。その後、120℃で60分間の熱処理を行うことにより、電極触媒シートを得た。電極触媒シートは、複数枚作製した。
この電極触媒シートを、デュポン社製のナフィオン112(固体高分子電解質膜)の各端面に圧着しながら加熱し、所定時間が経過した後、前記PTFEシートを剥離させた。これにより、両端面に電極触媒層が転写された固体高分子電解質膜を得た。なお、固体高分子電解質膜は電極触媒層よりも大面積であり、従って、固体電解質膜の一部が電極触媒層から露呈した。
さらに、前記第1多孔層が形成されたカーボンペーパー、及び前記第2多孔層が形成されたカーボンペーパーの各々の縁部近傍に、親水性の接着剤であるエポキシ接着剤(セメダイン社製のEP171、スリーボンド社製のTB2204の混合物)をスクリーン印刷によって塗布した。次いで、前記固体高分子電解質膜に形成された電極触媒層がエポキシ接着剤に囲繞されるようにして、固体高分子電解質膜と両カーボンペーパーとを互いに接合した。
次いで、全体に対し、140℃において30kgf/cm2の面圧で熱圧着を行い、前記エポキシ接着剤を硬化させて接着層とし、電解質膜・電極接合体を得た。
次いで、この電解質膜・電極接合体を、金属メッキが施され且つ流路部が貫通形成された1組のセパレータで挟持し、さらに、各セパレータの外方に、該セパレータよりも表面積が若干大きなアクリル板で挟むことで単位セルを構成した。これを実施例1とする。
この単位セルでは、セパレータの流路部が貫通形成され且つアクリル板が透明であるので、生成水が滞留ないしは移動しているか否か等を目視によって確認可能である。
また、親水性接着剤をオレフィン接着剤(スリーボンド社製のTB1152B)、アクリル接着剤(ノーランド社製のNOA83H)、ウレタン接着剤(セメダイン社製のUM750)の各々に変更したことを除いては実施例1と同様にして、単位セルを作製した。それぞれを実施例2〜4とする。
さらに、セメダイン社製のEP171、スリーボンド社製のTB2204(ともにエポキシ接着剤)に撥水性接着剤であるフッ素系接着剤(信越化学社製のSIFEL662)との混合物を用いたこと以外は実施例1に準拠して、単位セルを作製した。これを実施例5とする。
比較のため、撥水性接着剤であるフッ素系接着剤(信越化学社製のSIFEL662)、又はシリコーン接着剤(信越化学社製のKE−45)のいずれかを用いて接着層を形成したことを除いては実施例1と同様にして、単位セルを作製した。各々を比較例1、2とする。
これらの単位セルを、前記流路部が重力方向に沿って延在するように設置した後、重力方向に沿って上方から下方に反応ガスを流通させることで発電を行い、セパレータ下部における水分の接触角度を測定した。結果を図6に示す。
また、各単位セルにつき100時間の発電を行わせた後、30秒の掃気を行って排水能力を評価した。すなわち、反応ガス入口と反応ガス出口とに差圧を生じさせ、この際、水で閉塞されている反応ガス流路と閉塞されていない反応ガス流路の面積比を調べた。結果を図7に示す。
この図7から、実施例1〜5の単位セルの方が比較例1、2の単位セルに比して閉塞率が小さいこと、換言すれば、排水能力に優れていることが明らかである。
本実施の形態に係る固体高分子型燃料電池を構成する単位セルの分解斜視図である。 図1のII−II線矢視断面図である。 前記単位セルを構成する第1セパレータの正面図である。 前記単位セルを構成する第2セパレータの正面図である。 別の実施の形態に係る固体高分子型燃料電池を構成する積層体の要部縦断面図である。 実施例1〜5及び比較例1、2の各単位セルにおけるセパレータに形成された接着層の発電前後における接触角度を示す図表である。 実施例1〜5及び比較例1、2の各単位セルにおける反応ガス流路の水による閉塞率を示す図表である。
符号の説明
10…固体高分子型燃料電池 12…単位セル
14…積層体 16…電解質膜・電極構造体
18、20…セパレータ 22a…酸化剤ガス供給連通孔
22b…酸化剤ガス排出連通孔 24a…燃料ガス供給連通孔
24b…燃料ガス排出連通孔 26a…冷却媒体供給連通孔
26b…冷却媒体排出連通孔 28…固体高分子電解質膜
30…アノード側電極 31…カソード側電極
32a、32b…ガス拡散層 33a、33b…電極触媒層
34、34a、34b、56、58…親水性接着層
35…燃料ガス流路 36a、46a…入口バッファ部
36b、46b…出口バッファ部 42a…供給孔部
42b…排出孔部 44…酸化剤ガス流路
54…冷却媒体流路 57、59…撥水性接着層

Claims (4)

  1. 高分子イオン交換膜からなり且つプロトン伝導体である電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体と、前記電解質膜・電極構造体を介して配設される第1セパレータ及び第2セパレータを備える固体高分子型燃料電池であって、
    前記電極は、カーボンペーパーを基材として前記第1セパレータ又は前記第2セパレータに臨むガス拡散層と、前記ガス拡散層と前記電解質膜との間に配置された電極触媒層とを有し、
    前記第1セパレータ及び前記第2セパレータのそれぞれに、アノード側電極又はカソード側電極のいずれか一方に反応ガスを重力方向に供給するための反応ガス流路と、前記反応ガス流路に前記反応ガスを供給するための反応ガス入口部と、前記反応ガス流路から前記反応ガスを排出するための反応ガス出口部とが形成され、
    設置時に前記反応ガス入口部が前記反応ガス出口部の重力方向上方に位置し、
    且つ前記アノード側電極又は前記カソード側電極を構成する前記ガス拡散層の少なくともいずれか一方が、親水性接着剤を含有する親水性接着層を介して前記電解質膜に接合されていることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
  2. 請求項1記載の固体高分子型燃料電池において、前記第1セパレータ及び前記第2セパレータの各端面縁部に設けられた接着層の中、前記反応ガス出口部近傍が親水性接着剤を含有する親水性接着層からなり、残部が撥水性接着剤を含有する撥水性接着層からなることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の固体高分子型燃料電池において、前記第1セパレータ及び前記第2セパレータの反応ガス出口部に隣接して出口バッファ部が形成されていることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体高分子型燃料電池において、前記アノード側電極又は前記カソード側電極の一方の電極の少なくともガス拡散層が、残余の電極のガス拡散層に比して大面積に設定されていることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
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