JPH07326373A - 燃料電池装置 - Google Patents

燃料電池装置

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JPH07326373A
JPH07326373A JP6118837A JP11883794A JPH07326373A JP H07326373 A JPH07326373 A JP H07326373A JP 6118837 A JP6118837 A JP 6118837A JP 11883794 A JP11883794 A JP 11883794A JP H07326373 A JPH07326373 A JP H07326373A
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JP
Japan
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fuel
air
separator
hole
side electrode
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Application number
JP6118837A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Kuwabara
原 保 雄 桑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気と燃料との混合を防止するシール部材の
シール性能を向上させることを目的とする。 【構成】 セパレータ12は、空気極側電極15への空
気の供給及び燃料極側電極14への燃料の供給をする導
電性の第1セパレータ16と、燃料電池11を挟持する
とともに燃料及び空気の流通を遮断する導電性の第2セ
パレータ17と、第1貫通孔に夫々対応する第2貫通孔
27を形成したスペーサ18とから成り、燃料供給溝4
4、空気供給溝45、燃料排出溝46及び空気排出溝4
7は、スペーサ18と第2セパレータ17との間に形成
されたことである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料電池装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術としては、実開平5−
66875号公報に記載されるようなものが知られてい
る。これは、イオン交換膜と、イオン交換膜の一方面に
固着された空気側電極及びイオン交換膜の他方面に固着
された燃料極側電極を備えた燃料電池と、イオン交換膜
の周縁部をガスケットを介して挟持するとともに燃料電
池を挟持し、両端に燃料供給孔、空気供給孔、燃料排出
孔及び空気排出孔を備えたセパレータとを備えたもので
あった。セパレータの両端には、燃料供給孔、空気供給
孔、燃料排出孔及び空気排出孔が形成されており、これ
らの各供給孔、各排出孔に夫々対向するようにイオン交
換膜及びガスケットには複数の貫通孔が形成されてい
た。
【0003】セパレータの表面には、セパレータの燃料
供給孔及び燃料極側電極に連通する燃料供給溝並びにセ
パレータの燃料排出孔及び燃料極側電極に連通する燃料
排出溝が形成されており、これらの燃料供給溝及び排出
溝が形成された表面に対向する裏面には溝が形成されて
いなかった。又、セパレータの表面に対向していない裏
面には、セパレータの空気供給孔及び空気極側電極に連
通する空気供給溝並びにセパレータの空気排出孔及び空
気極側電極に連通する空気排出溝が形成されており、こ
れらの空気供給溝及び空気溝が形成された表面に対向す
る裏面には溝が形成されていなかった。
【0004】このため、イオン交換膜及びガスケットは
2つのセパレータとの間に配置されて一方側のセパレー
タの溝が形成された面と他方側のセパレータの溝が形成
されていない面とにより挟持されることになる。従っ
て、一方側のセパレータの溝部では面圧が確保されず、
他方側のセパレータの溝が形成されていない面との他方
側に位置するガスケットとの間にクリアランスが発生す
る恐れがある。その結果、セパレータに形成された各供
給孔又は各排出孔と他方側に位置する電極との間で空気
と燃料とが混合する危険性がある。これを解決するため
に、上記した従来技術は、ガスケットとセパレータの溝
が形成された面との間に保護板を介在させ、面圧を確保
したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、燃料電池を積層して圧接すると、セパレータと保護
板の端部とのつなぎ目によって、面圧が均等に確保され
ず、これにより、クリアランスが生じてしまう。このク
リアランスによって、ガスケットのシール性能が低下し
てしまう。このため、セパレータに形成された各供給孔
又は各排出孔と他方側に位置する電極との間で空気と燃
料とが混合する危険性があり、燃料電池の機能が果たさ
れなくなる。又、溝を形成する代わりにセパレータに流
通路を形成することが考えられるが、十分な厚さがない
セパレータに形成することは非常に困難であり、又、流
通路を形成するためにセパレータが厚くるといった問題
が生じてしまう。
【0006】本発明は、空気と燃料との混合を防止する
シール部材のシール性能を向上させることを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項1の発明において講じた手段は、セパレー
タは、空気極側電極への供給及び燃料極側電極への燃料
の供給をする導電性の多孔性部材と、燃料電池を挟持す
るとともに燃料及び空気の流通を遮断する導電性の緻密
性部材と、第1貫通孔に夫々対応する第2貫通孔を形成
したスペーサとから成り、燃料供給溝、空気供給溝、燃
料排出溝及び空気排出溝は、スペーサと緻密性部材との
間に形成されたことである。
【0008】上記した課題を解決するために請求項2の
発明において講じた手段は、セパレータは、空気極側電
極への空気の供給及び燃料極側電極への燃料の供給をす
る導電性の多孔性部材と、燃料電池を挟持するとともに
燃料及び空気の流通を遮断する導電性の緻密性部材とか
ら成り、多孔性部材には、燃料供給孔、空気供給孔、燃
料排出孔及び空気排出孔に夫々対応するように第2貫通
孔が形成されたことである。
【0009】
【作用】上記した請求項1の発明の燃料電池装置によれ
ば、燃料供給孔から燃料極側電極に水素が供給される
と、水素は燃料極側電極にて電子を遊離して水素イオン
となる。この水素イオンはイオン交換膜を介して空気極
電極に移動する。又、空気極側電極に供給される空気中
の酸素が燃料極側電極にて生成した水素イオンと反応し
て水が生成する。ここで、燃料極側電極で遊離した電子
がセパレータを介して別の空気極側電極に移動すること
により電気が発生する。そして、セパレータを空気極側
電極へ空気の供給及び燃料極側電極に燃料の供給を夫々
行う導電性の多孔性部材と、空気及び燃料の流通を遮断
する導電性の緻密性部材と、燃料供給孔、空気供給孔、
燃料排出孔及び空気供給孔に夫々対応する第2貫通孔を
形成したスペーサとに分割したことによって、緻密性部
材と多孔性部材との間に燃料供給溝、空気供給溝、燃料
排出溝及び空気排出溝を形成することができ、これによ
り、2つのセパレータがガスケットを挟持する面が平面
になり、ガスケットとセパレータとの間の面圧が均一と
なる。従って、ガスケットとセパレータとの間にクリア
ランスが発生する恐れがなくなる。よって、セパレータ
の水素供給孔又は水素排出孔に存在する水素が空気極側
電極へ進入することを防止できるとともに、セパレータ
の空気供給孔又は空気排出孔に存在する空気が燃料極側
電極へ進入することを防止できる。従って、空気と燃料
とが混合するのを確実に防止でき、燃料電池の耐久性及
び信頼性が向上する。又、スペーサは、溝を形成するだ
けなので、樹脂等の安価な材料で成形することができ
る。
【0010】上記した請求項2の発明の燃料電池装置に
よれば、セパレータを空気極側電極へ空気の供給及び燃
料極側電極に燃料の供給を夫々行う導電性の多孔性部材
と、空気及び燃料の流通を遮断する導電性の緻密性部材
とに分割したことと、多孔性部材に燃料供給孔、空気供
給孔、燃料排出孔及び空気排出孔に夫々対応するように
第2貫通孔を形成したことで、多孔性部材と緻密性部材
との間に溝を形成する必要がなくなり、これにより、2
つのセパレータがガスケットを挟持する面が平面にな
り、ガスケットとセパレータとの間の面圧が均一とな
る。従って、ガスケットとセパレータとの間にクリアラ
ンスが発生する恐れがなくなる。よって、セパレータの
水素供給孔又は水素排出孔に存在する水素が空気極側電
極へ進入することを防止できるとともに、セパレータの
空気供給孔又は空気排出孔に存在する空気が燃料極側電
極へ進入することを防止できる。従って、空気と燃料と
が混合するのを確実に防止でき、燃料電池の耐久性及び
信頼性が向上する。又、多孔性部材を有したことで、燃
料供給溝、空気供給溝、燃料排出溝及び空気排出溝を必
要としないので、形成が簡素化される。
【0011】
【実施例】本発明の第1実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0012】図1は、本実施例に係る燃料電池装置10
の構成図であり、図2は、A−A断面図であり、図3
は、B−B断面図である。
【0013】図1に示されるように、本実施例に係る燃
料電池装置10は、後述する燃料電池11をセパレータ
12により挟持したものである。図2に示されるよう
に、燃料電池11は、イオン交換膜13と、イオン交換
膜13の周縁部を除く一方側表面に固着された燃料極側
電極14と、イオン交換膜13の周縁部を除く他方側表
面に固着された空気極側電極15とから構成されてい
る。燃料極側電極14には、燃料となる水素が供給され
るようになっており、空気極側電極15には、空気が供
給されるようになっており、両極14、15での化学反
応により電気を発生するようになっている。
【0014】セパレータ12は、通気性に優れた多孔性
カーボン等からなる第1セパレータ(多孔性部材)16
と、通気性に乏しい鉄板又は緻密性カーボン等からなる
第2セパレータ(緻密性部材)17と、樹脂成形等によ
り形成されたスペーサ18とから形成されている。又、
図2に示されるように、第1セパレータ16の一方側表
面(図2下側)16aには、空気極側電極15が接触し
ており、他方側表面16bには、第2セパレータ17が
配設されている。そして、第1セパレータ16の周縁部
には、スペーサ18が配設されている。そして、イオン
交換膜13の周縁部にエチレンプロピレンゴム、フッ素
等のゴム又はテフロン等の比較的硬質の高分子材料から
なるガスケット19、20を介して2つの第2セパレー
タ17により挟持されている。又、図2上側に配設され
る第1セパレータ16には、燃料極側電極14が接触し
ており、空気極側電極15に対向するように第1セパレ
ータ16及び第2セパレータ17が配設されている。
又、多孔性の第1セパレータ16によって、空気極側電
極15には空気が供給され、燃料極側電極14には水素
が供給される。又、図4に示されるように、スペーサ1
8は、夫々の供給孔及び排出孔に対応する貫通孔(第2
貫通孔)27が形成されており、この貫通孔27から夫
々の燃料極電極14又は空気極側電極15に連通する燃
料供給溝44及び空気供給溝45が形成され、又、燃料
極電極14又は空気極側電極15から貫通孔27に連通
する燃料排出溝46及び空気排出溝47が形成されてい
る。又、セパレータ27に使用される材質は、特に限定
されることなく、強度が確保される樹脂等が好ましい。
【0015】セパレータ12の図3左端部には、空気供
給孔21及び冷却水供給孔22が形成されており、それ
らに対応するようにイオン交換膜13の図示左端部にも
夫々図示しない貫通孔(第1貫通孔)が形成されてい
る。又、セパレータ12の図3右端部には、空気排出孔
23及び冷却水排出孔24が形成されており、それらに
対応するようにイオン交換膜13の図示右端部に夫々図
示しない貫通孔(第1貫通孔)が形成されている。又、
セパレータ12の図3上端部には、水素供給孔(燃料供
給孔)25が形成されており、これに対応するようにイ
オン交換膜13にも、夫々貫通孔が形成されている。
又、セパレータ12の図3下端部には、水素排出孔(燃
料排出孔)26が形成されており、これに対応するよう
にイオン交換膜13にも夫々貫通孔が形成されている。
【0016】図7は、ガスケット19の平面図及び図8
は、ガスケット20の平面図を示す。図に示されるよう
に、ガスケット19は、燃料極側電極14側をシールす
るものであり、ガスケット19には、空気供給孔21、
空気排出孔23、冷却水供給孔22及び冷却水排出孔2
4に夫々対応するように貫通孔30、31、32、33
が形成されており、又、水素供給孔25及び水素排出孔
26に夫々対応するように貫通孔34、35が形成され
ている。ガスケット19は、貫通孔30、31、32、
33を区画するようにシール部が形成されており、又、
イオン交換膜13に密着される面には、突起が一体成形
されており、密着性能を更に向上している。又、ガスケ
ット20は、空気極側電極15側をシールするものであ
り、ガスケット20には、冷却水供給孔22及び冷却水
排出孔23に夫々対応するように、貫通孔40、41が
形成されており、又、水素供給孔25及び水素排出孔2
6に夫々対応するように貫通孔42、43が形成されて
いる。ガスケット20は、貫通孔42、43を区画する
ようにシール部が形成されており、イオン交換膜13に
密着される面には、突起が一体成形されており、密着性
能を更に向上している。又、ガスケット20は、空気供
給孔21及び空気排出孔23に対応する貫通孔が形成さ
れてないが、これは、図2にも示されるように、空気供
給孔21から供給される空気が、燃料極側電極14に漏
れなければよいのであり、燃料極側電極14への進入
は、ガスケット19によりシールされるため、ガスケッ
ト20に空気供給孔21及び空気排出孔23に対応する
シール部を設ける必要ない。
【0017】水素供給孔25に導入された水素は、水素
供給溝44を介して第1セパレータ16内に供給され
る。そして、第1セパレータ16から燃料極側電極14
に供給される。燃料極側電極14にて水素が電子を遊離
して水素イオンとなる。この水素イオンはイオン交換膜
13を介して空気極側電極15に移動する。一方、空気
供給孔21に導入された空気は空気供給溝45を介して
第1セパレータ16内に供給される。そして、第1セパ
レータ16から空気極側電極15に供給される。
【0018】空気極側電極15にて空気中の酸素が燃料
極側電極14にて生成した水素イオンと反応して水が生
成する。ここで、燃料極側電極14で遊離した電子が第
2セパレータ17を介して別の空気極側電極15側に移
動することにより電気が発生する。燃料極側電極14に
て未使用の水素は、水素排出溝46を介して水素排出孔
26から排出される。又、空気極側電極15にて未使用
の空気は、空気排出溝47を介して空気排出孔23から
排出される。
【0019】上記した第1実施例は、水素供給溝44、
空気供給溝45、水素排出溝46及び空気排出溝46を
第1セパレータ16と第2セパレータ17との間に形成
したので、2つのセパレータ12のガスケット19、2
0を挟持する面は平面になり、ガスケット19、20と
セパレータ12との間の面圧が確保される。従って、ガ
スケット19、20とセパレータ12との間にクリアラ
ンスが発生する恐れがなくなる。これにより、セパレー
タ12の水素供給孔25又は水素排出孔26に存在する
水素が空気極側電極15に侵入することがなくなると共
に、セパレータ12の空気供給孔21又は空気排出孔2
3に存在する空気が燃料極側電極14に侵入することは
なくなる。従って、空気と燃料とが混合するのが確実に
防止でき、燃料電池11の耐久性及び信頼性が向上す
る。又、スペーサ18は、多孔性及び緻密性を必要とし
ないため、軽量で且つ加工が容易な樹脂等により成形す
ることができる。
【0020】次に第2実施例について説明する。
【0021】第2実施例では、第1セパレータ及びスペ
ーサ以外は第1実施例で示した構成と同様なので説明を
省略する。また、符号については、第1セパレータ及び
スペーサ以外は第1実施例に示す符号と同じとする。
【0022】図5及び図6に示されるように、第1セパ
レータとスペーサとが通気性に優れた多孔性カーボン等
によって一体成形されており、これが第1セパレータ5
0とされている。又、空気極側電極15に配設される第
1セパレータ50の図示左端部には、空気供給孔21に
対応する貫通孔51が形成されており、又、図示右端部
には、空気排出孔23に対応する貫通孔52が形成され
ている。そして、冷却水供給孔22及び冷却水排出孔2
4に対応する貫通孔は、第1セパレータ50には形成さ
れてないため、図示しないスペーサによって貫通孔が形
成されている。
【0023】又、燃料極側電極14に配設される第1セ
パレータ50の図示上端部には、水素供給孔25に対応
する貫通孔53が形成されており、又、図示下端部に
は、水素排出孔26に対応する貫通孔54が形成されて
いる。そして、第1セパレータ50は、多孔性部材であ
ることから、燃料供給溝、空気供給溝、燃料排出溝及び
空気排出溝を必要としない。
【0024】上記した第2実施例では、水素供給溝、空
気供給溝、水素排出溝及び空気排出溝を必要としていな
いために、2つのセパレータ12のガスケット19、2
0を挟持する面は平面になり、ガスケット19、20と
セパレータ12との間の面圧が確保される。従って、ガ
スケット19、20とセパレータ12との間にクリアラ
ンスが発生する恐れがなくなる。これにより、セパレー
タ12の水素供給孔25又は水素排出孔26に存在する
水素が空気極側電極15に侵入することがなくなると共
に、セパレータ12の空気供給孔21又は空気排出孔2
3に存在する空気が燃料極側電極14に侵入することは
なくなる。従って、空気と燃料とが混合するのが確実に
防止でき、燃料電池11の耐久性及び信頼性が向上す
る。又、スペーサと第1セパレータとを一体的に成形し
たことによって、部品点数を減少させることができ、
又、溝を形成する必要がないため、容易に加工すること
ができる。
【0025】又、上記した第1実施例に示した第1セパ
レータ16及びスペーサ18の別実施例としては、燃料
極側電極14又は空気極側電極15に配設される第1セ
パレータ16において、イオン交換膜13に対向する面
に複数の溝が形成される場合又は、第2セパレータ17
に対向する面に複数の溝が形成される場合等が考えら
れ、こうした溝を形成した場合は、空気及び燃料の流れ
が均一化するといった効果を得ることができる。このと
き、燃料供給溝、空気供給溝、燃料排出溝及び空気排出
溝がスペーサ18と第2セパレータ17との間に形成さ
れることが条件とされ、これにより、ガスケット19、
20のシール性が確保される。
【0026】
【発明の効果】上記した請求項1の燃料電池装置によれ
ば、セパレータを空気極側電極に空気を供給及び燃料極
側電極に燃料の供給を夫々行う導電性の多孔性部材と、
空気及び燃料の流通を遮断する導電性の緻密性部材と、
燃料供給孔、空気供給孔、燃料排出孔及び空気供給孔に
夫々対応する第2貫通孔を形成したスペーサとに分割し
たことによって、緻密性部材と多孔性部材との間に燃料
供給溝、空気供給溝、燃料排出溝及び空気排出溝を形成
することができ、これにより、2つのセパレータがガス
ケットを挟持する面が平面になり、ガスケットとセパレ
ータとの間の面圧が均一となる。従って、ガスケットと
セパレータとの間にクリアランスが発生する恐れがなく
なる。よって、セパレータの水素供給孔又は水素排出孔
に存在する水素が空気極側電極へ進入することを防止で
きるとともに、セパレータの空気供給孔又は空気排出孔
に存在する空気が燃料極側電極へ進入することを防止で
きる。従って、空気と燃料とが混合するのを確実に防止
でき、燃料電池の耐久性及び信頼性が向上する。又、ス
ペーサは、溝を形成するだけなので、樹脂等の安価な材
料で成形することができ、又、緻密性部材を導電性材料
で形成されることから、コストを低減することができ
る。
【0027】上記した請求項2の燃料電池装置によれ
ば、セパレータを空気極側電極へ空気の供給及び燃料極
側電極に燃料の供給を夫々行う導電性の多孔性部材と、
空気及び燃料の流通を遮断する導電性の緻密性部材とに
分割したことと、多孔性部材に燃料供給孔、空気供給
孔、燃料排出孔及び空気排出孔に夫々対応するように第
2貫通孔を形成したことで、多孔性部材と緻密性部材と
の間に溝を形成する必要がなくなり、これにより、2つ
のセパレータがガスケットを挟持する面が平面になり、
ガスケットとセパレータとの間の面圧が均一となる。従
って、ガスケットとセパレータとの間にクリアランスが
発生する恐れがなくなる。よって、セパレータの水素供
給孔又は水素排出孔に存在する水素が空気極側電極へ進
入することを防止できるとともに、セパレータの空気供
給孔又は空気排出孔に存在する空気が燃料極側電極へ進
入することを防止できる。従って、空気と燃料とが混合
するのを確実に防止でき、燃料電池の耐久性及び信頼性
が向上する。又、多孔性部材を有したことで、燃料供給
溝、空気供給溝、燃料排出溝及び空気排出溝を必要とし
ないので容易に加工することができ、且つ、部品点数が
削減することから、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2実施例に係る燃料電池装
置の構成図を示す。
【図2】第1実施例の図1のA−A断面図を示す。
【図3】本発明の第1実施例に係るセパレータの平面図
を示す。
【図4】本発明の第1実施例に係るスペーサの斜視図を
示す。
【図5】第2実施例の図1のA−A断面図を示す。
【図6】本発明の第2実施例に係るセパレータの平面図
を示す。
【図7】本発明の第1及び第2実施例に係るガスケット
の平面図を示す。
【図8】本発明の第1及び第2実施例に係るガスケット
の平面図を示す。
【符号の説明】
12・・・セパレータ 13・・・イオン交換膜 14・・・燃料極側電極 15・・・空気極側電極 16・・・第1セパレータ(多孔性部材) 17・・・第2セパレータ(緻密性部材) 18・・・スペーサ 19、20・・・ガスケット 22・・・空気供給孔 23・・・空気排出孔 25・・・燃料供給孔 26・・・燃料排出孔 27・・・貫通孔(第2貫通孔) 44・・・燃料供給溝 45・・・空気供給溝 46・・・燃料排出溝 47・・・空気排出溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン交換膜と、前記イオン交換膜の一
    方面に固着された空気極側電極及び前記イオン交換膜の
    他方側の面に固着された燃料極側電極を備えた燃料電池
    と、 前記イオン交換膜の周縁部をガスケットを介して挟持す
    るとともに前記燃料電池を挟持し、両端に燃料供給孔、
    空気供給孔、燃料排出孔及び空気排出孔を備えたセパレ
    ータと、 前記燃料供給孔及び前記燃料極側電極に連通する燃料供
    給溝と、 前記空気供給孔及び前記空気極側電極に連通する空気供
    給溝と、 前記燃料排出孔及び前記燃料極側電極に連通する燃料排
    出溝と、 前記空気供給孔及び前記空気極側電極に連通する空気排
    出溝とを備え、 前記イオン交換膜及び前記ガスケットには、前記燃料供
    給孔、前記空気供給孔、前記燃料排出孔及び前記空気排
    出孔に夫々対応するように第1貫通孔が形成された燃料
    電池装置において、 前記セパレータは、前記空気極側電極への供給及び前記
    燃料極側電極への燃料の供給をする導電性の多孔性部材
    と、前記燃料電池を挟持するとともに燃料及び空気の流
    通を遮断する導電性の緻密性部材と、前記第1貫通孔に
    夫々対応する第2貫通孔を形成したスペーサとから成
    り、前記燃料供給溝、前記空気供給溝、前記燃料排出溝
    及び前記空気排出溝は、前記スペーサと前記緻密性部材
    との間に形成されたことを特徴とした燃料電池装置。
  2. 【請求項2】 イオン交換膜と、前記イオン交換膜の一
    方面に固着された空気極側電極及び前記イオン交換膜の
    他方側の面に固着された燃料極側電極を備えた燃料電池
    と、 前記イオン交換膜の周縁部をガスケットを介して挟持す
    るとともに前記燃料電池を挟持し、両端に燃料供給孔、
    空気供給孔、燃料排出孔及び空気排出孔を備えたセパレ
    ータと、 前記イオン交換膜及び前記ガスケットには、前記燃料供
    給孔、前記空気供給孔、前記燃料排出孔及び前記空気排
    出孔に夫々対応するように第1貫通孔が形成された燃料
    電池装置において、 前記セパレータは、前記空気極側電極への空気の供給及
    び前記燃料極側電極への燃料の供給をする導電性の多孔
    性部材と、前記燃料電池を挟持するとともに燃料及び空
    気の流通を遮断する導電性の緻密性部材とから成り、前
    記多孔性部材には、前記燃料供給孔、前記空気供給孔、
    前記燃料排出孔及び前記空気排出孔に夫々対応するよう
    に第2貫通孔が形成されたことを特徴とした燃料電池装
    置。
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