JP5261975B2 - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP5261975B2
JP5261975B2 JP2007123970A JP2007123970A JP5261975B2 JP 5261975 B2 JP5261975 B2 JP 5261975B2 JP 2007123970 A JP2007123970 A JP 2007123970A JP 2007123970 A JP2007123970 A JP 2007123970A JP 5261975 B2 JP5261975 B2 JP 5261975B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power generation
plate
generation unit
cathode
fuel cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007123970A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008282589A (ja
Inventor
荘吾 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007123970A priority Critical patent/JP5261975B2/ja
Publication of JP2008282589A publication Critical patent/JP2008282589A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5261975B2 publication Critical patent/JP5261975B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

この発明は、燃料電池に関する。
燃料電池は、通常、発電体である膜電極接合体に燃料ガス及び酸化ガス(「供給ガス」又は「反応ガス」と呼ぶ)を供給することによって発電する。膜電極接合体は、複数のプレートを接合したセパレータによって挟持されている。セパレータには、そのプレート間に、供給ガスや、燃料電池反応に供されることのなかったガスを含む排ガスなどの流体流路が設けられている(特許文献1等)。
特開2004−6104 特開2006−221955
ところで、燃料電池は、車両などの限られた空間内で使用されることが多く、軽量・小型化されることが要求されている。従って、例えば、上述したセパレータなどの構成部材を薄肉化するなどして小型・軽量化することが好ましい。一方、燃料電池は、供給ガスなどの流体に対するシール性を確保する必要がある。しかし、構成部材を小型・軽量化すると、構成部材の強度が低下するとともに流体に対するシール性が低下する可能性があった。例えば、セパレータを構成するプレートを薄肉化するとプレートの強度が低下して、その流路形成部位において、プレートの平滑度が保てず、流体に対するシール性が悪化してしまう可能性があった。従来は、このような問題に対して十分な工夫がなされてこなかったのが実情であった。
本発明は、燃料電池内における流体に対するシール性の低下を抑制する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一形態は、燃料電池であって、膜電極接合体とセパレータとを交互に積層した積層体と、前記積層体を貫通するマニホールド孔と、前記セパレータの間に配置され、前記マニホールド孔の周りをシールするためのシール部とを備え、前記膜電極接合体は、第1と第2の面を有するとともに、電極層を含む発電部を有しており、前記セパレータは、前記膜電極接合体の前記第1の面側に配置される第1のプレートと、前記膜電極接合体の前記第2の面側に配置される第2のプレートと、前記第1のプレートと前記第2のプレートとに挟持される中間プレートとを備え、前記第1と第2のプレートの少なくとも一方には、前記第1のプレートを貫通するとともに前記発電部に連通する発電部連通孔が設けられ、前記中間プレートには、前記マニホールド孔から前記発電部連通孔へ向かって併走する複数の流体流路が設けられており、前記複数の流体流路は、互いに交わる方向に延びる2つ以上の非平行な流路を含む非平行流路部位を有するとともに、前記複数の流体流路のそれぞれが互いに平行に延びる平行流路部位を有しており、前記シール部は、前記積層体を積層方向に沿って見たときに、前記セパレータの前記平行流路部位と重なる領域に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、燃料電池として組み付けたときに、シール部がセパレータの平行流路部位の上に配置されるため、非平行流路部位の上にシール部が配置される場合に比較して、流路と重なるシール部の面積を小さくすることができる。即ち、流路が形成された部位において、セパレータがシール部から受ける圧力を低減することができる。従って、各プレートがその流路形成部位において変形することを抑制でき、燃料電池の流体に対するシール性の低下を抑制できる。
前記シール部は、突起部によって形成されるシールラインを有しており、前記複数の流体流路のそれぞれは、前記積層体を積層方向に沿って見たときに、前記シールラインと直交しており、前記直交する部位において流路幅が等しいものとしても良い。
この構成によれば、セパレータの流路形成部位において各プレートがシールラインから受ける線圧を、各流路ごとに等しくすることができる。従って、シールラインから受ける線圧による各プレートの変形を抑制しつつ各プレートを薄肉化したセパレータの設計が容易となる。
前記複数の流体流路は、前記発電部連通孔に近いほど互いの距離が広くなる扇形部位を有しているものとしても良い。
この構成によれば、マニホールド孔の幅が連結する発電部の一辺の長さに比較して狭い場合でも、当該発電部の一辺に対して反応ガスを万遍なく供給することができる。
前記複数の流体流路は、前記平行流路部位において前記発電部連通孔と連結するものとしても良い。
この構成によれば、各流路から発電部に供給されたカソードガスの流れが干渉し合うことを抑制することができる。
前記マニホールド孔は、前記発電部の一辺に沿って配列して設けられた同一種類の複数のマニホールド孔を含み、前記同一種類の複数のマニホールド孔同士の間には、前記積層体を締結するための締結部材が設けられているものとしても良い。
この構成によれば、燃料電池を締結するための締結部材が同一種類のマニホールド孔の間に収納されるため、締結部材を設けることによって燃料電池の体積が増加することを抑制できる。
また、本発明の一形態は、燃料電池であって、膜電極接合体とセパレータとを交互に積層した積層体と、前記積層体を貫通するマニホールド孔とを備え、前記膜電極接合体は、第1と第2の面を有するとともに、電極層を含む発電部を有しており、前記セパレータは、前記膜電極接合体の前記第1の面側に配置される第1のプレートと、前記膜電極接合体の前記第2の面側に配置される第2のプレートと、前記第1のプレートと前記第2のプレートとに挟持される中間プレートとを備え、前記第1のプレートには、前記第1のプレートを貫通するとともに前記発電部に連通する発電部連通孔が設けられ、前記中間プレートには、前記マニホールド孔から前記発電部連通孔へ向かって併走する複数の流体流路が設けられており、前記複数の流体流路は、互いに交わる方向に延びる2つ以上の非平行な流路を含む非平行流路部位を有するとともに、前記複数の流体流路のそれぞれが互いに平行に延びる平行流路部位を有しており、前記複数の流体流路のそれぞれは、前記平行流路部位において前記発電部連通孔と連結するいることを特徴とするものとしても良い。
この構成によれば、各流路から発電部に供給された反応ガスの流れが干渉し合うことを抑制することができるため、発電部における反応ガスの流量分布をより均一にすることができ、燃料電池の発電効率を向上させることができる。
他に、本発明の一形態は、燃料電池であって、膜電極接合体とセパレータとを交互に積層した積層体と、前記積層体を貫通するカソードガス用マニホールド孔及びアノードガス用マニホールド孔とを備え、前記膜電極接合体は、発電を行う発電部と、前記発電部の外周縁に設けられたシールガスケット部とを備え、前記シールガスケット部の表面には、流体をシールするためのシールラインが設けられ、前記セパレータは、前記膜電極接合体のアノード電極側に接するアノードプレートと、前記膜電極接合体のカソード電極側に接するカソードプレートと、前記アノードプレートと前記カソードプレートとに挟持される中間プレートとを備え、前記カソードプレートには、前記カソードプレートを貫通するとともに前記発電部に連通する発電部連通孔が設けられ、前記中間プレートには、前記カソードガス用マニホールド孔から前記発電部連通孔へ向かって併走する複数の流体流路が設けられており、前記複数の流体流路のそれぞれは、前記積層体を積層方向に沿って見たときに、前記複数の流体流路の両側の側壁が前記シールラインと直交する直交部を有するとともに、前記複数の流体流路のうち少なくとも1つの流体流路は、少なくとも一方の側壁が前記直交部から曲折している曲折部を有していることを特徴とするものとしても良い。
この構成によれば、セパレータの中間プレートに設けられた反応ガスの流路の流路壁が曲折部を有しているような場合であっても、シールラインからセパレータが受ける線圧によってセパレータの平坦度が低下することを抑制できる。従って、シールラインのシール性の低下を抑制できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池、その燃料電池を備えた燃料電池システム、その燃料電池システムを搭載した車両等の形態で実現することができる。
A.第1実施例:
図1(A)は、本発明の一実施例としての燃料電池の構成を示す概略図である。この燃料電池100は、燃料ガスと酸化ガス(反応ガス)の供給を受けて、その電気化学反応(燃料電池反応)によって発電する固体高分子型燃料電池である。具体的には、膜電極接合体10のアノード電極側にアノードガス(燃料ガス)として水素が供給され、カソード電極側にカソードガス(酸化ガス)として酸素を含有する高圧空気が供給される。なお、燃料電池100としては、固体高分子型燃料電池でなくとも良く、任意の種々のタイプの燃料電池に本発明を適用することが可能である。
この燃料電池100は、膜電極接合体10とセパレータSPとが交互に積層されたスタック構造を有している。セパレータSPは、カソードプレートSPcと、中間プレートSPiと、アノードプレートSPaとを備えている。膜電極接合体10のカソード電極側にはカソードプレートSPcが接し、アノード電極側にはアノードプレートSPaが接しており、中間プレートSPiは、2つのプレートSPc、SPaによって挟持されている。
図1(B)は、燃料電池100が締結された状態を示す斜視図である。燃料電池100は、2つのエンドプレート21、22によって挟持された状態で、締結部材20によって締結されている。なお、燃料電池100の積層方向上側のエンドプレート21には、後述する燃料電池100のマニホールド孔と連結する貫通孔が設けられているが、図示は省略してある。
2つのエンドプレート21、22は、燃料電池100の積層方向に沿って見たときに、膜電極接合体10及びセパレータSPとほぼ重なる略長方形部材である。締結部材20の直棒状のシャフト部20sは、2つのエンドプレート21、22の四隅CN及び互いに対向する2つの長辺の中央部CSの計6箇所において、2つのエンドプレート21、22を貫通している。シャフト部20sの両端にはナット部20nが設けられており、ナット部20nをネジ締めすることによって、燃料電池100が締め付けられる。
なお、膜電極接合体10及びセパレータSPには、積層方向に沿って見たときに、エンドプレート21、22の四隅CNと重なる部位には、角凹部CV1が設けられており、長辺中央部CSに重なる部位には中央凹部CV2が設けられいる。即ち、シャフト部20sは、2種類の凹部CV1、CV2のいずれかを通って2つのエンドプレート21、22を貫通している。このように、この燃料電池100は、締結部材20を配置するための凹部CV1、CV2を有することにより、体積を増加させることなく締結部材を設けることができる。
図2は、膜電極接合体10のアノード電極側の構成を示す概略図である。なお、膜電極接合体10のカソード電極側の構成は、アノード電極側と同様の構成であるため、図示は省略する。
この膜電極接合体10は、燃料電池反応が行われる発電部11と、発電部11を囲む外周シール枠部12とを備えた略長方形の部材である。膜電極接合体10の四隅及び対向する2つの長辺の中央付近には、上述した締結部材20のシャフト部20sを通すための2種類の凹部CV1、CV2が設けられている。
外周シール枠部12には、貫通孔であるマニホールド孔M1、M2、M3a、M3b、M4a、M4b、M5、M6が設けられている。マニホールド孔M1は、アノードガスの供給を担い、マニホールド孔M2は、反応に供されることのなかった水素を含むアノード排ガスの排出を担う。マニホールド孔M3a、M3bは、カソードガスの供給を担い、マニホールド孔M4a、M4bは、反応に供されることのなかった酸素及び、燃料電池反応によって発生した水分を含むカソード排ガスの排出を担う。マニホールド孔M5は、燃料電池反応によって発生する反応熱を冷却するための冷媒の供給を担い、マニホールド孔M6は冷媒の排出を担う。
アノードガス供給用のマニホールド孔M1と冷媒供給用のマニホールド孔M5は、膜電極接合体10の同一短辺に沿って設けられている。アノードガス排出用のマニホールド孔M2と、冷媒排出用のマニホールド孔M6も同様である。マニホールド孔M1とマニホールド孔M2とは、発電部11を挟んで対角の位置に設けられており、マニホールド孔M5とマニホールド孔M6とは、発電部11を挟んで対角の位置に設けられている。
カソードガス供給用のマニホールド孔M3a、M3bと、カソード排ガス排出用のマニホールド孔M4a、M4bとはそれぞれ、膜電極接合体10の同一長辺に沿って設けられている。なお、マニホールド孔M3aとマニホールド孔M3bとの間と、マニホールド孔M4aとマニホールド孔M4bとの間にはそれぞれ、中央凹部CV2が設けられている。
なお、外周シール枠部12の表面には、シールラインSL(二条線で図示)が、各マニホールド孔M1〜M6及び発電部11を囲むように設けられている。シールラインSLは、流体の漏洩を防止するためのものである。
図3は、図2に示す3−3切断における膜電極接合体10の断面を示す断面図である。発電部11には、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す電解質膜13が含まれる。電解質膜13は、アノード電極層14aとカソード電極層14cとで挟持されている。電解質膜13は、その外周縁である膜端部13eが2つの電極層14a、14cの外周縁から突出している。膜端部13eは、外周シール枠部12によって被覆されている。これによって、膜端部13eの付近におけるクロスリークの発生が抑制される。ここで、「クロスリーク」とは、燃料電池の発電の際にアノード電極側の水素が反応に供されることなくカソード電極側に移動してしまう現象をいう。
2つの電極層14a、14cはカーボンペーパーなどで構成することができ、供給された反応ガスを電解質膜13の全体に行き渡らせるガス拡散層の役割を担う。また、2つの電極層14a、14cの電解質膜13と接する面には、それぞれ燃料電池反応を促進するための触媒が担持された触媒層(図示せず)が設けられている。触媒としては、例えば白金(Pt)を採用することができる。
外周シール枠部12に設けられたシールラインSLは、図に示すように突起部15(リップ)として設けられており、突起部15がセパレータSPに押圧されることによってシール性を実現する。シールラインSLは、アノード電極側とカソード電極側とにそれぞれ対向する位置に設けられている。なお、外周シール枠部12としては、シリコンゴムなどの絶縁性シール部材で構成することができる。
図4は、セパレータSPを構成するアノードプレートSPaの構成を示す概略図であり、中間プレートSPi(図1(A))と接する面側を示している。なお、燃料電池100を積層方向に沿って見たときに、膜電極接合体10の発電部11と重なる領域を発電部領域11aとして一点鎖線で示し、シールラインSLと重なる部位をシールライン領域線SLaとして破線で示してある。
アノードプレートSPaは、マニホールド孔M1〜M6と、2種類の凹部CV1、CV2が膜電極接合体10と同様に設けられている。また、発電部領域11a内には、マニホールド孔M3a、M3bに沿うように、貫通孔であるアノードガス流入孔P1が発電部領域11aの長辺に渡って設けられている。同様に、マニホールド孔M4a、M4bに沿うように、貫通孔であるアノード排ガス流出孔P2が発電部領域11aの長辺に渡って設けられている。このアノードガス流入孔P1及びアノード排ガス流出孔P2を介して、膜電極接合体10のアノード電極側の発電部11へのアノードガスの供給・排出が行われる。具体的なアノードガスの流れについては後述する。アノードプレートSPaは、カーボンや金属などの導電性部材によって構成することができる。なお、アノードプレートSPaとしては、他の構成を有していても良い。
図5は、セパレータSPを構成するカソードプレートSPcの構成を示す概略図であり、膜電極接合体10(図1(A))と接する面側を示している。図5は、アノードガス流入孔P1及びアノード排ガス流出孔P2に替えて、カソードガス流入孔P3及びカソード排ガス流出孔P4が設けられている点以外は、図4とほぼ同じである。なお、図5には、燃料電池100を積層方向に沿って見たときにアノードプレートSPaの2つの貫通孔P1、P2(図4)と重なる領域を貫通孔領域P1a、P2aとして二点鎖線で示してある。
カソードガス流入孔P3及びカソード排ガス流出孔P4は、発電部領域11a内に設けられた貫通孔である。カソードガス流入孔P3は、マニホールド孔M3a、M3bと貫通孔領域P2aとの間に、発電部領域11aの長辺に渡って設けられている。カソード排ガス流出孔P4は、マニホールド孔M4a、M4bと貫通孔領域P3aとの間に発電部領域11aの長辺に渡って設けられている。このカソードガス流入孔P3及びカソード排ガス流出孔P4を介して、膜電極接合体10のカソード電極側の発電部11へのカソードガスの供給・排出が行われる。具体的なカソードガスの流れについては後述する。カソードプレートSPcは、カーボンや金属などの導電性部材によって構成することができる。なお、カソードプレートSPcとしては、他の構成を有していても良い。
図6は、セパレータSPを構成する中間プレートSPiの構成を示す概略図であり、カソードプレートSPc(図1(A))と接する側を示している。図6には、図5と同様に、発電部領域11aと、シールライン領域線SLaと、貫通孔領域P1a、P2aとが図示してある。また、燃料電池100を積層方向に沿って見たときに、カソードプレートSPcのカソードガス流入孔P3及びカソード排ガス流出孔P4(図5)と重なる領域を貫通孔領域P3a、P4aとして二点鎖線で示してある。さらに、冷媒用マニホールド孔M5、M6と重なる領域を冷媒マニホールド孔領域M5a、M6aとして破線で示してある。
中間プレートSPiには、冷媒用のマニホールド孔M5、M6以外のマニホールド孔M1、M2、M3a、M3b、M4a、M4b及び2種類の凹部CV1、CV2が、他の2つのプレートSPa、SPc(図4、図5)と同様に設けられている。また、中間プレートSPiには、2つのアノード流路AP1、AP2が貫通して設けられている。第1のアノード流路AP1は、アノードガス供給用のマニホールド孔M1と連通しており、貫通孔領域P1aとほぼ重なるように設けられている。第2のアノード流路AP2は、アノード排ガス用のマニホールド孔M2と連通しており、貫通孔領域P2aとほぼ重なるように設けられている。
さらに、中間プレートSPiには、櫛歯状のスリットである2組のカソード流路列CP1、CP2が貫通して設けられている。第1のカソード流路列CP1は、一端がカソードガス供給用のマニホールド孔M3a、M3bのそれぞれと連通しており、他端が貫通孔領域P3aと重なるように設けられている。第2のカソード流路列CP2は、一端がカソード排ガス用のマニホールド孔M4a、M4bのそれぞれと連通しており、他端が貫通孔領域P4aと重なるように設けられている。なお、カソード流路列CP1、CP2の各流路の形状は、それぞれの流路の圧力損失が均一になるように設けられていることが好ましい。
ところで、上述したようにカソード流路列CP1、CP2は、櫛歯状に設けられている。これは、発電部11の長辺方向に渡ってカソードガスの供給量の分布を均一にするためである。しかし、マニホールド孔M3a、M4aとマニホールド孔M3b、M4bとの間には、中央凹部CV2が存在する。従って、仮に、カソード流路列CP1、CP2の各流路を並列な直線状の流路として設けると、発電部領域11aの長辺方向のうち、中央凹部CV2の近傍領域へのガスの供給量が他の領域より減少してしまう。そこで、本実施例では、図に示すように、中央凹部CV2の近傍のカソード流路列CP1、CP2の各流路をそれぞれ、貫通孔領域P3a、P4aに近いほど互いの距離が広くなる半扇形状を形成するように設けている。以後、これらの流路を特に、「扇形成流路CPs」と呼ぶ。この扇形成流路CPsによって、発電部11へのカソードガスの流入口を、発電部11の長辺方向に渡ってほぼ均一に配置することができる。
なお、この扇形成流路CPsは、それぞれの連結するマニホールド孔M3a、M3b、M4a、M4bに対して外側に位置する流路ほど、貫通孔領域P3a、P4aと重なる領域の面積が大きくなるように設けられている。これは、各流路の圧力損失を等しくするためである。
中間プレートSPiには、複数の冷媒流路WPが貫通して設けられている。冷媒流路WPは、2つの冷媒用マニホールド孔領域M5a、M6aを連結するように並列に設けられている。冷媒流路WPは、燃料電池100として組み付けられたときに、他の2つのプレートSPa、SPcに設けられた冷媒用マニホールド孔M5、M6と連結する。即ち、燃料電池100の外部からマニホールド孔M5へ供給された冷媒は、中間プレートSPiにおいて各セパレータSPの冷媒流路WPへと分岐する。そして、冷媒流路WPを通過して(図6の矢印)、発電によって生じた熱を伴って冷媒排出用マニホールド孔M6へと至り、燃料電池100の外部へと排出される。なお、冷媒流路WPは、発電部11の全体を冷却できるように設けられていることが好ましい。
中間プレートSPiとしては、他のプレートSPa、SPcと同様に、導電性を有する金属板によって構成することができる。また、中間プレートSPiは樹脂フィルムによって形成されるものとしても良い。この場合には、アノードプレートSPaとカソードプレートSPcとの間において導電経路が形成される構成とすることが好ましい。
次に、図7(A)〜(C)を用いて、燃料電池100内におけるアノードガス及びカソードガスの流れを説明する。図7(A)〜(C)はそれぞれ、燃料電池100として組み付けられた際のセパレータSPに挟持された任意の膜電極接合体10における一部位の断面図を示している。具体的には以下の通りである。
図7(A)、(B)は、図6に示した7A−7A切断及び7B−7B切断にあたる部位における断面図であり、アノードガスの流路を示している。燃料電池100の外部からマニホールド孔M1へ供給されたアノードガスの一部は、図7(A)の矢印に示すように、中間プレートSPiの第1のアノード流路AP1へと流入する。その後、アノードプレートSPaのアノードガス流入孔P1を介してアノード電極層14aへと至る。一方、アノード排ガスは、図7(B)の矢印に示すように、アノードプレートSPaのアノード排ガス流出孔P2から中間プレートSPiの第2のアノード流路AP2を経てマニホールド孔M2へと至り、燃料電池100の外部へ排出される。
図7(C)は、図6に示した7C−7C切断にあたる部位における断面図であり、カソードガスの流路を示している。燃料電池100の外部からマニホールド孔M3a、M3bへ供給されたカソードガスの一部は、図7(C)の矢印に示すように、中間プレートSPiの第1のカソード流路列CP1へと流入する。その後、カソードプレートSPcのカソードガス流入孔P3を介してカソード電極層14cへと至る。一方、カソード排ガスは、カソードプレートSPcのカソード排ガス流出孔P4から中間プレートSPiの第2のカソード流路列CP2を経てマニホールド孔M4a、M4bへと至り、燃料電池100の外部へ排出される。
図8(A)は、カソード流路列CP1を構成する流路の形状を説明するために、カソード流路列CP1のうち、扇形成流路CPsの近傍を拡大して示した概略図である。なお、カソード流路列CP2を構成する流路の形状もカソード流路列CP1と同様の構成であるため、図示及び説明は省略する。
扇形成流路CPsを形成する流路は、互いに交わる方向(即ち非平行な方向)に延びる部位を有している。ここで、図に示すように、カソード流路列CP1のうち全ての流路が平行に延びる部位を「平行流路部位CPp」と呼び、互いに交わる方向に延びる2つ以上の流路を含む部位を「非平行流路部位CPn」と呼ぶ。即ち、カソード流路列CP1は、2つの平行流路部位CPpに挟まれる1つの非平行流路部位CPnを有しており、平行流路部位CPpにおいて、マニホールド孔M3a、M3b及び貫通孔領域P3aと連結している。
また、カソード流路列CP1は、平行流路部位CPpにおいて、シールライン領域線SLaとカソード流路列CP1の全ての流路の両側の側壁CPwとが直交するように設けられている。側壁CPwのうち、扇形成流路CPsを形成する流路の両側の側壁CPwは、シールライン領域線SLaと直交した後に、半扇形状を形成するように曲折しており(曲折部CPc)、貫通孔領域P3aの近傍において、さらに曲折することによって、貫通孔領域P3aの一辺に対して直交する。
図8(B)は、図8(A)に示す8B−8B切断における本実施例のセパレータSPの断面図である。即ち、図8(B)は、燃料電池100を、その積層方向に沿って見たときに、膜電極接合体10のシールラインSL(突起部15)とカソード流路列CP1とが重なる部位における扇形成流路CPsの断面を示している。なお、図8(B)は、燃料電池100として組み付けられたセパレータSPを模式的に示しており、セパレータSPが、膜電極接合体10によって挟持された状態を示している。図に示すように、扇形成流路CPsの各流路幅w1は、それぞれ等しい。このような構成とすることによって得られる効果を、以下に説明する比較例との比較において説明する。
図9(A)は、比較例として、中間プレートSPi0の一部を示す概略図である。この中間プレートSPi0は、図に示すように、カソード流路列CP1の扇形成流路CPs0は曲折することなく発電部領域11aへと延びており、シールライン領域線SLaと直交していない。また、貫通孔領域P3aの一辺とも直交していない。なお、図示はされていないが、中間プレートSPi0のカソード流路列CP2の扇形成流路CPsも同様の構成である。また、この中間プレートSPi0は、上記以外の点は、中間プレートSPi(図6)とほぼ同じである。
図9(B)は、図9(A)に示す9B−9B切断における比較例の中間プレートSPi0を用いたセパレータSPの断面図である。図9(B)は、本実施例の中間プレートSPiに代えて、比較例の中間プレートSPi0が採用されている点以外は、図8(B)とほぼ同じである。
図に示すように、シールラインSLと重なる部位における扇形成流路CPsの各流路幅W1〜W5は等しくなく、マニホールド孔M3a、M3bの端部により近い流路ほど、その幅が大きくなっている(W1<W2<W3<W4<W5)。これは、シールラインSLと扇形成流路CPsとが直交していないためである。また、シールラインSLと重なる部位における流路幅が大きい流路上においては、その分だけシールラインSLから受ける線圧が大きくなるため、セパレータSPの各プレートSPa、SPcが変形して剥離部FPを生じ、その部位においてシール性が悪化する可能性がある。
一方、本実施例の構成によれば、図8(B)に示すように、カソード流路列CP1、CP2の各流路上に配置されるシールラインSLの長さ(扇形成流路CPsの各流路幅W1の合計)が、シールライン領域線SLaと各流路とが直交していない場合に比較して小さくなる。従って、カソード流路列CP1、CP2の各流路上において、セパレータSPがシールラインSLから受ける線圧を小さくすることができる。そのため、図9(B)に示すように、シールラインSLとプレート表面との間に剥離部位FPが生じることによって、流体に対するシール性が確保できなくなる可能性を低減できる。また、本実施例では、シールラインSLと重なる部位において、カソード流路列CP1、CP2の全ての流路を最小の流路幅W1で構成されているので、各プレートSPa、SPcを薄肉化しつつ、その平滑度を保つことが可能なように設計することが容易となる。
さらに、比較例の中間プレートSPi0の扇形成流路CPsでは、その流路形状によって、図9(A)の矢印に示すように、発電部領域11aの長辺方向の中央付近の領域に向かってカソードガスが誘導されてしまう。そうすると、その領域においてカソードガスの流れが干渉し合い、カソードガスの流量分布が不均一となる可能性がある。
一方、本実施例の構成によれば、図8(A)の矢印に示すように、発電部領域11aの長辺方向に対してカソードガスは垂直方向に流入する。これは、カソード流路列CP1、CP2の全ての流路が、カソードガス流入孔P3と連結する際に、当該方向に向かって延びることによって連結しているためである。これによって、カソード流路列CP1の各流路から発電部11へと供給されたカソードガスの流れが干渉し合う可能性が低下し、カソードガスの流量分布がより均一となる。なお、カソード排ガス排出用のマニホールド孔M4a、M4bの扇形成流路CPsも同様の構成であるため、発電部11へと流入したカソードガスの流れは、そのまま発電部領域11aの短辺方向に沿った方向となる。従って、発電部11内におけるカソードガスの流量分布を均一化することができる。
即ち、セパレータSPを薄肉化することによって燃料電池100が小型化された構成であっても、燃料電池の発電部におけるカソードガスの流量分布を均一に保ち、流体に対するシール性を確保することができる。従って、燃料電池の発電効率の低下を抑制し、さらには、その劣化をも抑制できる。また、燃料電池100を締結する締結部材20は、2種類の凹部CV1、CV2に収納されているため、凹部CV1、CV2を有していない燃料電池に較べ、燃料電池自体の体積の増加が抑制されている。
B.第2実施例:
図10は、本発明の第2実施例としての膜電極接合体10Aの構成を示す概略図である。図10は、マニホールド孔M1〜M6の配置及び構成が異なる点と、中央凹部CV2の位置が異なる点と、シールラインSLの形状が異なる点以外は、図2とほぼ同じでる。
マニホールド孔M1〜M6は、具体的には次のような構成となる。アノードガス用のマニホールド孔M1、M2は、発電部11の短辺に沿って、それぞれ発電部11を挟んで対向する位置に設けられている。カソードガス供給用のマニホールド孔M3a、M3bと冷媒供給用のマニホールド孔M5は、発電部11の長辺に沿って設けられている。カソード排ガス排出用マニホールド孔M4a、M4bと、冷媒排出用のマニホールド孔M6も同様である。また、冷媒用のマニホールド孔M5、M6はそれぞれ、発電部11を挟んで対角に設けられている。なお、カソードガス供給用のマニホールド孔M3a、M3bの間及びカソード排ガス排出用のマニホールド孔M4a、M4bの間には、中央凹部CV2が設けられている。
図11は、第2実施例におけるアノードプレートSPaAの構成を示す概略図である。図11は、以下に説明する点以外は、第1実施例におけるアノードプレートSPa(図4)と同様である。また、図11には、図4と同様に、発電部領域11a及びシールライン領域線SLaが図示してある。
このアノードプレートSPaAは、マニホールド孔M1〜M6及び2種類の凹部CV1、CV2が、図10の膜電極接合体10Aと同様に設けられている。また、発電部領域11a内には、アノードガス供給用のマニホールド孔M1に沿って並列に、長辺形の貫通孔であるアノードガス流入孔P1が設けられ、アノード排ガス排出用のマニホールド孔M2に沿って並列に長辺形の貫通孔であるアノード排ガス流出孔P2が設けられている。
図12は、第2実施例におけるカソードプレートSPcAの構成を示す概略図である。図12は、アノードガス流入孔P1及びアノード排ガス流出孔P2に代えて、カソードガス流入孔P3及びカソード排ガス流出孔P4が設けられている点以外は、図11と同じである。
このカソードプレートSPcAのカソードガス流入孔P3は、発電部領域11a内において、2つのマニホールド孔M3a、M3bにそって並列に設けられている。また、カソード排ガス流出孔P4は、発電部領域11a内において、2つのマニホールド孔M4a、M4bに沿って並列に設けられている。
カソードガス流入孔P3及びカソード排ガス流出孔P4のマニホールド孔側の一辺は、図に示すように、シールライン領域線SLaとは近接しているが、両者は完全に重なる位置にはない。シールラインSLは、流体に対するシール性を確保できる程度に、カソードガス用マニホールド孔M3a、M3b、M4a、M4b側にオフセットされている。
図13は、第2実施例における中間プレートSPiAの構成を示す概略図である。この中間プレートSPiAは、以下に説明する点以外は、第1実施例における中間プレートSPi(図6)と同様である。
この中間プレートSPiAには、マニホールド孔M1〜M6及び2種類の凹部CV1、CV2が、図11のアノードプレートSPaAと同様に設けられている。この中間プレートSPiAの冷媒流路WPは、冷媒供給用のマニホールド孔M5と冷媒排出用のマニホールド孔M6とを連結している。冷媒流路WPは、1本の流路であり、発電部領域11a全体を冷却できるように、発電部領域11aの長辺方向に振幅しつつ短辺方向に向かって蛇行を繰り返すサーペンタイン状に設けられている。なお、図には冷媒の流れる方向を矢印で図示してある。
また、この中間プレートSPiAには、櫛歯状のスリットである2組のアノード流路列AP3、AP4が貫通して設けられている。第1のアノード流路列AP3は、一端がアノードガス供給用のマニホールド孔M1と連通しており、他端が貫通孔領域P1aと重なるように設けられている。第2のアノード流路列AP4は、一端がアノード排ガス排出用のマニホールド孔M2と連通しており、他端が貫通孔領域P2aと重なるように設けられている。なお、アノード流路列AP3、AP4の各流路は、それぞれが互いに平行に延びる平行流路部位APpを有しており、平行流路部位APpにおいて貫通孔領域P1a、P2aと垂直に連結する。これによって、発電部11に流入するアノードガスは互いに干渉し合う可能性が低減されており、発電部11の短辺方向のアノードガスの流量分布も均一化されている。従って、燃料電池の発電効率を向上させることができる。
この中間プレートSPiAに設けられたカソード流路列CP1、CP2は、中央凹部CV2近傍において扇形成流路CPsを有しており、さらに、冷媒用マニホールド孔M5、M6の近傍においても同様に扇形成流路CPsを有している。なお、扇形成流路CPsの各流路の両側の側壁CPwが貫通孔領域P3a、P4aの近傍において曲折しており、シールライン領域線SLaは、その曲折部PBにおいて扇形成流路CPsと重なっている。なお、シールライン領域線SLaと重なる部位における扇形成流路CPsの各流路の流路幅は等しくない。
また、本実施例ではカソード流路CP1、CP2は、非平行流路部位CPnにおいてマニホールド孔M3a、M3b、M4a、M4bと連結するとともに、平行流路部位CPpにおいて貫通孔領域P3a、P4aの一辺と直交している。このような構成によって、各流路から発電部11に流入するカソードガスの流れは発電部11の長辺方向に対して垂直となるため、第1実施例と同様に、各流路から流入するカソードガスの流れが互いに干渉し合う可能性を低減することができる。また、カソードガスの流量分布をほぼ均一化することができ、燃料電池の発電効率を向上させることができる。
また、本実施例の構成では、中央凹部CV2に加えて、冷媒用マニホールド孔M5、M6がカソードガス用マニホールド孔M3a、M3b、M4a、M4bと同一長辺に沿って設けているため、その分、第1実施例の構成より扇形成流路CPsを多く設けている。このように、カソードガス用マニホールド孔を形成できる幅が発電部の幅に対して制限される場合に本発明を適用すると、より効果的である。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上記実施例において、マニホールド孔をシールするためのシール部として、外周シール枠部12に突起部15によって形成されるシールラインSLを設けていたが、シール部は他の構成によって設けられているものとしても良い。例えば、シールラインSLは省略しても良い。また、膜電極接合体10は発電部11と外周シール枠部12とは、一体的に形成されることなく、分離された状態で燃料電池に配置されるものとしても良い。
C2.変形例2:
上記実施例において、カソード流路列CP1、CP2は、扇形成流路CPsを有していたが、扇形成流路CPsは省略しても良い。カソード流路列CP1、CP2は、平行流路部位CPpと非平行流路部位CPnとを有していれば良い。あるいは、カソード流路列CP1、CP2の流路のうち少なくとも一つの流路は、少なくとも一方の側壁CPwがシールラインSLと直交する部位から曲折している曲折部を有していれば良い。例えば、カソード流路列CP1、CP2の流路のうち最も外側の流路は、シールラインSLと直交したのち、当該流路の一方の側壁が曲折することによって、発電部11に近いほどその流路幅が広くなる扇形状を有するものとしても良い。
また、上記第2実施例において、アノード流路列AP3、AP4は、平行流路部位APpを有していたが、さらに、扇形成部位や非平行流路部位を有しているものとしても良い。
C3.変形例3:
上記実施例において、カソード流路列CP1、CP2の全ての流路が、貫通孔領域P3a、P4aの一辺と垂直に連結していたが、任意の角度で連結するものとしても良い。また、カソード流路列CP1、CP2の全ての流路が互いに平行に延びる平行流路部位において、カソードガス流入孔P3及びカソード排ガス流出孔P4と連結していたが、非平行流路部位で連結するものとしても良い。
C4.変形例4:
上記実施例において、同一種類のマニホールド孔であるカソードガスのための供給用及び排出用マニホールド孔はそれぞれ2個ずつ設けられていたが、1個ずつ設けられているものとしても良く、さらに複数個ずつのカソードガス供給用及びカソード排ガス排出用のマニホールド孔が設けられているものとしても良い。また、アノードガスのための同一種類のマニホールド孔が複数個づつ設けられているものとしても良い。
C5.変形例5:
上記実施例において、2種類の凹部CV1、CV2には、燃料電池100の締結部材20のシャフト部20sが収納されていたが、2種類の凹部CV1、CV2は省略されていても良い。即ち、締結部材20は、燃料電池の側面から突出した部位に設けられて燃料電池を締結する構成であっても良い。
燃料電池の構成を示す概略図である。 第1実施例における膜電極接合体の構成を示す概略図である。 第1実施例における膜電極接合体の構成を示す一部断面図である。 第1実施例におけるアノードプレートの構成を示す概略図である。 第1実施例におけるカソードプレートの構成を示す概略図である。 第1実施例における中間プレートの構成を示す概略図である。 燃料電池内における反応ガスの流れを説明するための説明図である。 扇形成流路を説明するための説明図である。 比較例の扇形成流路を説明するための説明図である。 第2実施例における膜電極接合体の構成を示す一部断面図である。 第2実施例におけるアノードプレートの構成を示す概略図である。 第2実施例におけるカソードプレートの構成を示す概略図である。 第2実施例における中間プレートの構成を示す概略図である。
符号の説明
10、10A…膜電極接合体
11…発電部
11a…発電部領域
12…外周シール枠部
13…電解質膜
13e…膜端部
14a…アノード電極層
14c…カソード電極層
15…突起部
20…締結部材
20n…ナット部
20s…シャフト部
21、22…エンドプレート
100…燃料電池
AP1、AP2…アノード流路
AP3、AP4…アノード流路列
APp…平行流路部位
CN…エンドプレートの四隅
CP1、CP2…カソード流路列
CPc…流路の側壁の曲折部
CPn…非平行流路部位
CPp…平行流路部位
CPs、CPs0…扇形成流路
CPw…流路の側壁
CS…エンドプレートの長辺中央部
CV1、CV2…凹部
FP…剥離部位
M1、M2…アノードガス用のマニホールド孔
M3a、M3b…カソードガス供給用のマニホールド孔
M4a、M4b…カソード排ガス排出用のマニホールド孔
M5、M6…冷媒用マニホールド孔
M5a、M6a…冷媒マニホールド孔領域
P1…アノードガス流入孔
P1a…貫通孔領域
P2…アノード排ガス流出孔
P2a…貫通孔領域
P3…カソードガス流入孔
P3a…貫通孔領域
P4…カソード排ガス流出孔
P4a…貫通孔領域
PB…流路の曲折部
SL…シールライン
SLa…シールライン領域線
SP…セパレータ
SPa、SPaA…アノードプレート
SPc、SPcA…カソードプレート
SPi、SPiA、SPi0…中間プレート
WP…冷媒流路

Claims (7)

  1. 燃料電池であって、
    膜電極接合体とセパレータとを交互に積層した積層体と、
    前記積層体を貫通するマニホールド孔と、
    前記セパレータの間に配置され、前記マニホールド孔の周りをシールするためのシール部と、
    を備え、
    前記膜電極接合体は、第1と第2の面を有するとともに、電極層を含む発電部を有しており、
    前記セパレータは、
    前記膜電極接合体の前記第1の面側に配置される第1のプレートと、
    前記膜電極接合体の前記第2の面側に配置される第2のプレートと、
    前記第1のプレートと前記第2のプレートとに挟持される中間プレートと、
    を備え、
    前記第1のプレートには、前記第1のプレートを貫通するとともに前記発電部に連通する発電部連通孔が設けられ、
    前記中間プレートには、前記マニホールド孔から前記発電部連通孔へ向かって併走する複数の流体流路が設けられており、
    前記複数の流体流路は、互いに交わる方向に延びる2つ以上の非平行な流路を含む非平行流路部位を有するとともに、前記複数の流体流路のそれぞれが互いに平行に延びる平行流路部位を有しており、
    前記シール部は、前記積層体を積層方向に沿って見たときに、前記セパレータの前記平行流路部位と重なる領域に配置されていることを特徴とする、燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池であって、
    前記シール部は、突起部によって形成されるシールラインを有しており、
    前記複数の流体流路のそれぞれは、前記積層体を積層方向に沿って見たときに、前記シールラインと直交しており、前記直交する部位において流路幅が等しい、燃料電池。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載の燃料電池であって、
    前記複数の流体流路は、前記発電部連通孔に近いほど互いの距離が広くなる扇形部位を有している、燃料電池。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料電池であって、
    前記複数の流体流路は、前記平行流路部位において前記発電部連通孔と連結する、燃料電池。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の燃料電池であって、
    前記マニホールド孔は、前記発電部の一辺に沿って配列して設けられた同一種類の複数のマニホールド孔を含み、
    前記同一種類の複数のマニホールド孔同士の間には、前記積層体を締結するための締結部材が設けられている、燃料電池。
  6. 燃料電池であって、
    膜電極接合体とセパレータとを交互に積層した積層体と、
    前記積層体を貫通するマニホールド孔と、
    を備え、
    前記膜電極接合体は、第1と第2の面を有するとともに、電極層を含む発電部を有しており、
    前記セパレータは、
    前記膜電極接合体の前記第1の面側に配置される第1のプレートと、
    前記膜電極接合体の前記第2の面側に配置される第2のプレートと、
    前記第1のプレートと前記第2のプレートとに挟持される中間プレートと、
    を備え、
    前記第1のプレートには、前記第1のプレートを貫通するとともに前記発電部に連通する発電部連通孔が設けられ、
    前記中間プレートには、前記マニホールド孔から前記発電部連通孔へ向かって併走する複数の流体流路が設けられており、
    前記複数の流体流路は、互いに交わる方向に延びる2つ以上の非平行な流路を含む非平行流路部位を有するとともに、前記複数の流体流路のそれぞれが互いに平行に延びる平行流路部位を有しており、
    前記複数の流体流路のそれぞれは、前記平行流路部位において前記発電部連通孔と連結していることを特徴とする、燃料電池。
  7. 燃料電池であって、
    膜電極接合体とセパレータとを交互に積層した積層体と、
    前記積層体を貫通するカソードガス用マニホールド孔及びアノードガス用マニホールド孔と、
    を備え、
    前記膜電極接合体は、
    発電を行う発電部と、
    前記発電部の外周縁に設けられたシールガスケット部と、
    を備え、
    前記シールガスケット部の表面には、流体をシールするためのシールラインが設けられ、
    前記セパレータは、
    前記膜電極接合体のアノード電極側に接するアノードプレートと、
    前記膜電極接合体のカソード電極側に接するカソードプレートと、
    前記アノードプレートと前記カソードプレートとに挟持される中間プレートと、
    を備え、
    前記カソードプレートには、前記カソードプレートを貫通するとともに前記発電部に連通する発電部連通孔が設けられ、前記中間プレートには、前記カソードガス用マニホールド孔から前記発電部連通孔へ向かって併走する複数の流体流路が設けられており、
    前記複数の流体流路のそれぞれは、前記積層体を積層方向に沿って見たときに、前記複数の流体流路の両側の側壁が前記シールラインと直交する直交部を有するとともに、
    前記複数の流体流路のうち少なくとも1つの流体流路は、少なくとも一方の側壁が前記直交部から曲折している曲折部を有していることを特徴とする、燃料電池。
JP2007123970A 2007-05-08 2007-05-08 燃料電池 Expired - Fee Related JP5261975B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007123970A JP5261975B2 (ja) 2007-05-08 2007-05-08 燃料電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007123970A JP5261975B2 (ja) 2007-05-08 2007-05-08 燃料電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008282589A JP2008282589A (ja) 2008-11-20
JP5261975B2 true JP5261975B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=40143243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007123970A Expired - Fee Related JP5261975B2 (ja) 2007-05-08 2007-05-08 燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5261975B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6874723B2 (ja) 2018-03-14 2021-05-19 トヨタ自動車株式会社 燃料電池スタック

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001319676A (ja) * 2000-05-02 2001-11-16 Honda Motor Co Ltd 燃料電池及びその製造方法
JP4429571B2 (ja) * 2002-05-31 2010-03-10 本田技研工業株式会社 燃料電池のセパレータ
JP4696545B2 (ja) * 2004-12-08 2011-06-08 トヨタ自動車株式会社 燃料電池
JP4708101B2 (ja) * 2005-07-05 2011-06-22 本田技研工業株式会社 燃料電池セル電圧検出構造
JP4830378B2 (ja) * 2005-07-13 2011-12-07 トヨタ自動車株式会社 燃料電池及び燃料電池製造方法
JP2008282591A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Toyota Motor Corp 燃料電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008282589A (ja) 2008-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109560302B (zh) 燃料电池用金属隔板以及发电单电池
CN108390077B (zh) 燃料电池和燃料电池用金属隔板
CN109713344B (zh) 发电单电池
JP6570587B2 (ja) 燃料電池用セパレータ及び発電セル
JP6499247B2 (ja) 燃料電池用セパレータ及び燃料電池スタック
US10886556B2 (en) Power generation cell
CN109802156B (zh) 燃料电池用金属隔板以及燃料电池
CN109980240B (zh) 发电单电池
CN109962257B (zh) 发电单电池
US10784524B2 (en) Power generation cell with reduced pressure loss between reactant gas passage and reactant gas flow field
US11063269B2 (en) Power generation cell
CN110649278A (zh) 燃料电池用隔板和燃料电池堆
JP6581156B2 (ja) 発電セル
JP7038692B2 (ja) 燃料電池用セパレータ及び発電セル
JP5261975B2 (ja) 燃料電池
CN109659579B (zh) 燃料电池用接合隔板以及燃料电池堆
US11735748B2 (en) Power generation cell and resin-framed membrane electrode assembly
JP2008282591A (ja) 燃料電池
JP5332399B2 (ja) 燃料電池用セパレータ及びそれを用いた燃料電池
JP5907053B2 (ja) 燃料電池セル
JP2008282590A (ja) 燃料電池
JP2007103248A (ja) 燃料電池
JP2019186052A (ja) 燃料電池用セパレータ
US11936077B2 (en) Separator member and fuel cell
JP5332359B2 (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130415

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees