JP6499247B2 - 燃料電池用セパレータ及び燃料電池スタック - Google Patents
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Description
本発明は、燃料電池用セパレータ及び燃料電池スタックに関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。燃料電池は、固体高分子電解質膜の一方の面にアノード電極が、前記固体高分子電解質膜の他方の面にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備える。電解質膜・電極構造体は、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持されることにより、発電セル(単位燃料電池)が構成されている。発電セルは、所定の数だけ積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
発電セルでは、例えば、下記特許文献1のように、セパレータとして金属セパレータが使用される場合がある。特許文献1では、2枚の金属セパレータ板が互いに接合されて1つの接合セパレータが構成されている。この場合、2枚の金属セパレータ板間には冷却媒体を流通させる冷媒流路がセパレータ面方向に沿って形成される。また、冷媒流路への冷却媒体の導入時に、冷媒流路から空気を確実に排出するために、接合セパレータの上部には、冷媒流路と連通した空気抜き用連通孔が積層方向に貫通して設けられている。
特許文献2では、2枚の金属セパレータ板の間に冷媒流路が形成されており、金属セパレータ板の上部に空気抜き用連通孔が設けられるとともに、メンテナンス時等に冷媒流路から冷媒を抜くために、金属セパレータ板の下部に冷媒ドレン用連通孔が設けられた構成が開示されている。この場合、空気抜き用連通孔及び冷媒ドレン用連通孔は、冷媒流路と連通している。
特許文献3では、製造コストを低減するため、金属セパレータにシール部としてプレス成形により凸形状のビードシールを形成することが開示されている。
本発明は上述した従来技術に関連してなされたものであり、簡易な構成で冷媒流路構造を実現することが可能な燃料電池用セパレータ及び燃料電池スタックを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、反応ガスが流通する一方面側に突出して形成されたビード部を有する金属セパレータ板を2枚接合して構成され、前記金属セパレータ板の前記一方面には燃料ガス又は酸化剤ガスである反応ガスを流すための反応ガス流路が形成され、2枚の前記金属セパレータ板間に冷媒流路が形成され、前記反応ガス流路と連通する反応ガス連通孔がセパレータ厚さ方向に貫通形成され、前記ビード部は反応ガスの漏れを防止するためのシール用ビードを有する燃料電池用セパレータであって、空気抜き用連通孔及び冷媒ドレン用連通孔の少なくとも一方がセパレータ厚さ方向に貫通形成されており、前記空気抜き用連通孔及び前記冷媒ドレン用連通孔の少なくとも一方は、前記ビード部の突出形状の裏側を構成する凹部により形成される連結流路を介して、前記冷媒流路に連通している。
前記ビード部は、前記空気抜き用連通孔と前記シール用ビードの内部空間とを連通させる前記連結流路を内部に有する上側連結用ビードを有し、前記上側連結用ビードは、前記反応ガス流路を囲む前記シール用ビードの最上部に連結する。
前記ビード部は、前記冷媒ドレン用連通孔と前記シール用ビードの内部空間とを連通させる前記連結流路を内部に有する下側連結用ビードを有し、前記下側連結用ビードは、前記反応ガス流路を囲む前記シール用ビードの最下部に連結する。
前記空気抜き用連通孔又は前記冷媒ドレン用連通孔を囲む連通孔ビードシールが設けられる。
前記連通孔ビードシールの平面形状は、円形である。
前記連通孔ビードシールは、セパレータ厚さ方向に対して傾斜した内周側壁を有し、前記内周側壁には、前記連通孔ビードシールの内部空間と前記空気抜き用連通孔又は前記冷媒ドレン用連通孔とを連通させる貫通孔が設けられている。
前記冷媒流路の外周及び前記反応ガス連通孔の外周は、溶接又はロウ付けにより接合されている。
また、本発明の燃料電池スタックは、上記の燃料電池用セパレータと、電解質膜・電極構造体と、を備え、複数の前記燃料電池用セパレータと複数の前記電解質膜・電極構造体とが交互に積層されている。
本発明に係る燃料電池用セパレータ及び燃料電池スタックによれば、空気抜き用連通孔又は冷媒ドレン用連通孔の少なくとも一方が、ビード部の突出形状の裏側を構成する凹部により形成される連結流路を介して、冷媒流路に連通している。このため、金属セパレータ板に設けられたビード部の裏側の凹部を有効に活用し、簡易な冷媒流路構造を実現することができる。
以下、本発明に係る燃料電池用セパレータ及び燃料電池スタックについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、燃料電池スタック10は、単位燃料電池を構成する発電セル12が水平方向(矢印A方向)に複数積層された積層体14を備える。燃料電池スタック10は、例えば、図示しない燃料電池電気自動車等の燃料電池車両に搭載される。
積層体14の積層方向(矢印A方向)一端には、ターミナルプレート16a、インシュレータ18a及びエンドプレート20aが外方に向かって、順次、配設される。積層体14の積層方向他端には、ターミナルプレート16b、インシュレータ18b及びエンドプレート20bが外方に向かって、順次、配設される。エンドプレート20a、20bの各辺間には、連結バー24が配置される。電気導電性を有する材料から構成されたターミナルプレート16a、16bの略中央には、積層方向外方に延在する端子部68a、68bが設けられる。
エンドプレート20a、20bは、横長(縦長でもよい)の長方形状を有するとともに、各辺間には、連結バー24が配置される。各連結バー24は、両端をエンドプレート20a、20bの内面にボルト26を介して固定され、複数の積層された発電セル12に積層方向(矢印A方向)の締め付け荷重を付与する。なお、燃料電池スタック10では、エンドプレート20a、20bを端板とする筐体を備え、筐体内に積層体14を収容するように構成してもよい。
図2に示すように、発電セル12は、樹脂フィルム付きMEA28と、樹脂フィルム付きMEA28の一方面側に配置された第1金属セパレータ板30と、樹脂フィルム付きMEA28の他方面側に配置された第2金属セパレータ板32とを備える。複数の発電セル12が、例えば、矢印A方向(水平方向)又は矢印C方向(重力方向)に積層されるとともに、積層方向の締付荷重(圧縮荷重)が付与されて、燃料電池スタック10が構成される。燃料電池スタック10は、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池電気自動車(図示せず)に搭載される。
第1金属セパレータ板30及び第2金属セパレータ板32は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属薄板の断面を波形にプレス成形して構成される。互いに隣接する発電セル12における一方の発電セル12の第1金属セパレータ板30と、他方の発電セル12の第2金属セパレータ板32とは一体に接合され、接合セパレータ33(燃料電池用セパレータ)を構成する。
発電セル12の長辺方向である水平方向の一端縁部(矢印B1方向側の一端縁部)には、積層方向(矢印A方向)に互いに連通して、酸化剤ガス入口連通孔34a、冷媒入口連通孔36a及び燃料ガス出口連通孔38bが設けられる。酸化剤ガス入口連通孔34a、冷媒入口連通孔36a及び燃料ガス出口連通孔38bは、鉛直方向(矢印C方向)に配列して設けられる。酸化剤ガス入口連通孔34aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する。冷媒入口連通孔36aは、冷媒、例えば、水を供給する。燃料ガス出口連通孔38bは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出する。
発電セル12の長辺方向他端縁部(矢印B2方向の他端縁部)には、積層方向に互いに連通して、燃料ガス入口連通孔38a、冷媒出口連通孔36b及び酸化剤ガス出口連通孔34bが設けられる。燃料ガス入口連通孔38a、冷媒出口連通孔36b及び酸化剤ガス出口連通孔34bは、鉛直方向に配列して設けられる。燃料ガス入口連通孔38aは、燃料ガスを供給する。冷媒出口連通孔36bは、冷媒を排出する。酸化剤ガス出口連通孔34bは、酸化剤ガスを排出する。酸化剤ガス入口連通孔34a及び酸化剤ガス出口連通孔34bと燃料ガス入口連通孔38a及び燃料ガス出口連通孔38bの配置は、本実施形態に限定されるものではなく、要求される仕様に応じて、適宜設定すればよい。
図3に示すように、樹脂フィルム付きMEA28は、電解質膜・電極構造体28aと、電解質膜・電極構造体28aの外周部に設けられた枠形状の樹脂フィルム46とを備える。電解質膜・電極構造体28aは、電解質膜40と、電解質膜40を挟持するアノード電極42及びカソード電極44とを有する。
電解質膜40は、例えば、固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)である。固体高分子電解質膜は、例えば、水分を含んだパーフルオロスルホン酸の薄膜である。電解質膜40は、アノード電極42及びカソード電極44に挟持される。電解質膜40は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質を使用することができる。
カソード電極44は、電解質膜40の一方の面に接合される第1電極触媒層44aと、第1電極触媒層44aに積層される第1ガス拡散層44bとを有する。アノード電極42は、電解質膜40の他方の面に接合される第2電極触媒層42aと、第2電極触媒層42aに積層される第2ガス拡散層42bとを有する。
樹脂フィルム46の内周端面は、電解質膜40の外周端面に近接、重なる又は当接する。図2に示すように、樹脂フィルム46の矢印B1方向側の端縁部には、酸化剤ガス入口連通孔34a、冷媒入口連通孔36a及び燃料ガス出口連通孔38bが設けられる。樹脂フィルム46の矢印B2方向の端縁部には、燃料ガス入口連通孔38a、冷媒出口連通孔36b及び酸化剤ガス出口連通孔34bが設けられる。
樹脂フィルム46は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PPA(ポリフタルアミド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルフォン)、LCP(リキッドクリスタルポリマー)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、又はm−PPE(変性ポリフェニレンエーテル樹脂)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)又は変性ポリオレフィンで構成される。なお、樹脂フィルム46を用いることなく、電解質膜40を外方に突出させてもよい。また、外方に突出した電解質膜40の両側に枠形状のフィルムを設けてもよい。
図4に示すように、第1金属セパレータ板30の樹脂フィルム付きMEA28に向かう面30a(以下、「表面30a」という)には、例えば、矢印B方向に延在する酸化剤ガス流路48が設けられる。
酸化剤ガス流路48は、酸化剤ガス入口連通孔34a及び酸化剤ガス出口連通孔34bに流体的に連通する。酸化剤ガス流路48は、矢印B方向に延在する複数本の凸部48a間に直線状流路溝48bを有する。複数の直線状流路溝48bに代えて、複数の波状流路溝が設けられてもよい。
第1金属セパレータ板30の表面30aにおいて、酸化剤ガス入口連通孔34aと酸化剤ガス流路48との間には、矢印C方向に並ぶ複数個のエンボス部50aからなるエンボス列を複数有する入口バッファ部50Aが設けられる。また、第1金属セパレータ板30の表面30aにおいて、酸化剤ガス出口連通孔34bと酸化剤ガス流路48との間には、複数個のエンボス部50bからなるエンボス列を複数有する出口バッファ部50Bが設けられる。
なお、第1金属セパレータ板30の、酸化剤ガス流路48とは反対側の面30bには、入口バッファ部50Aの上記エンボス列間に、矢印C方向に並ぶ複数個のエンボス部67aからなるエンボス列が設けられるとともに、出口バッファ部50Bの上記エンボス列間に、矢印C方向に並ぶ複数個のエンボス部67bからなるエンボス列が設けられる。エンボス部67a、67bは、冷媒面側のバッファ部を構成する。
第1金属セパレータ板30の表面30aには、第1シールライン51(シール用ビード)を含む第1ビード部72Aが樹脂フィルム付きMEA28(図2)に向かってプレス成形により膨出成形される。図3に示すように、第1シールライン51の凸部先端面には、樹脂材56が印刷又は塗布等により固着される。樹脂材56は、例えば、ポリエステル繊維が使用される。樹脂材56は、樹脂フィルム46側に設けられてもよい。樹脂材56は、不可欠ではなく、なくてもよい。
図4に示すように、第1シールライン51は、酸化剤ガス流路48、入口バッファ部50A及び出口バッファ部50Bを囲むビードシール51a(以下、「内側ビード部51a」という)と、内側ビード部51aよりも外側に設けられるとともに第1金属セパレータ板30の外周に沿って延在するビードシール52(以下、「外側ビード部52」という)と、複数の連通孔(酸化剤ガス入口連通孔34a等)を個別に囲む複数のビードシール53(以下、「連通孔ビード部53」という)とを有する。外側ビード部52は、第1金属セパレータ板30の表面30aからMEA28に向かって突出するとともに当該表面30aの外周縁部を周回する。
複数の連通孔ビード部53は、第1金属セパレータ板30の表面30aから樹脂フィルム付きMEA28に向かって突出するとともに、酸化剤ガス入口連通孔34a、酸化剤ガス出口連通孔34b、燃料ガス入口連通孔38a、燃料ガス出口連通孔38b、冷媒入口連通孔36a及び冷媒出口連通孔36bの周囲をそれぞれ個別に周回する。
以下、複数の連通孔ビード部53のうち、酸化剤ガス入口連通孔34aを囲むものを「連通孔ビード部53a」と表記し、酸化剤ガス出口連通孔34bを囲むものを「連通孔ビード部53b」と表記する。第1金属セパレータ板30には、連通孔ビード部53a、53bの内側(連通孔34a、34b側)及び外側(酸化剤ガス流路48側)を連通するブリッジ部80、82が設けられる。
酸化剤ガス入口連通孔34aを囲む連通孔ビード部53aの、酸化剤ガス流路48側の辺部に、ブリッジ部80が設けられる。酸化剤ガス出口連通孔34bを囲む連通孔ビード部53bの、酸化剤ガス流路48側の辺部に、ブリッジ部82が設けられる。
連通孔ビード部53aと連通孔ビード部53bとは、同様に構成されている。また、酸化剤ガス入口連通孔34a側のブリッジ部80と、酸化剤ガス出口連通孔34b側のブリッジ部82とは、同様に構成されている。このため、以下では、代表的に連通孔ビード部53a及びブリッジ部80の構成について詳細に説明し、連通孔ビード部53b及びブリッジ部82の構成については詳細な説明を省略する。
ブリッジ部80は、連通孔ビード部53aの内周側に互いに間隔を置いて設けられた複数の内側ブリッジ部80Aと、連通孔ビード部53aの外周側に互いに間隔を置いて設けられた複数の外側ブリッジ部80Bとを有する。内側ブリッジ部80Aは、連通孔ビード部53aから酸化剤ガス入口連通孔34aに向かって突出するとともに酸化剤ガス入口連通孔34aにて開口する内側トンネル86Aを有する。外側ブリッジ部80Bは、連通孔ビード部53aから酸化剤ガス流路48に向かって突出するとともに先端部に孔部83が形成された外側トンネル86Bを有する。内側トンネル86A及び外側トンネル86Bは、プレス成形により、樹脂フィルム付きMEA28に向かって突出成形されている。内側トンネル86A及び外側トンネル86Bの内部空間(裏側の凹形状)は、連通孔ビード部53aの内部空間(裏側の凹形状)と連通し、酸化剤ガスが流通可能となっている。
本実施形態では、複数の内側ブリッジ部80Aと複数の外側ブリッジ部80Bとは、連通孔ビード部53aに沿って互い違い(ジグザグ状)に配置されている。なお、複数の内側ブリッジ部80Aと複数の外側ブリッジ部80Bとは、連通孔ビード部53aを介して互いに対向配置されてもよい。
図2に示すように、第2金属セパレータ板32の樹脂フィルム付きMEA28に向かう面32a(以下、「表面32a」という)には、例えば、矢印B方向に延在する燃料ガス流路58が形成される。
図5に示すように、燃料ガス流路58は、燃料ガス入口連通孔38a及び燃料ガス出口連通孔38bに流体的に連通する。燃料ガス流路58は、矢印B方向に延在する複数本の凸部58a間に直線状流路溝58bを有する。複数の直線状流路溝58bに代えて、複数の波状流路溝が設けられてもよい。
第2金属セパレータ板32の表面32aにおいて、燃料ガス入口連通孔38aと燃料ガス流路58との間には、矢印C方向に並ぶ複数個のエンボス部60aからなるエンボス列を複数有する入口バッファ部60Aが設けられる。また、第2金属セパレータ板32の表面32aにおいて、燃料ガス出口連通孔38bと燃料ガス流路58との間には、複数個のエンボス部60bからなるエンボス列を複数有する出口バッファ部60Bが設けられる。
なお、第2金属セパレータ板32の、燃料ガス流路58とは反対側の面32bには、入口バッファ部60Aの上記エンボス列間に、矢印C方向に並ぶ複数個のエンボス部69aからなるエンボス列が設けられるとともに、出口バッファ部60Bの上記エンボス列間に、矢印C方向に並ぶ複数個のエンボス部69bからなるエンボス列が設けられる。エンボス部69a、69bは、冷媒面側のバッファ部を構成する。
第2金属セパレータ板32の表面32aには、第2シールライン61(シール用ビード)を含む第2ビード部72Bが樹脂フィルム付きMEA28に向かってプレス成形により膨出成形される。
図3に示すように、第2シールライン61の凸部先端面には、樹脂材56が印刷又は塗布等により固着される。樹脂材56は、例えば、ポリエステル繊維が使用される。樹脂材56は、樹脂フィルム46側に設けられてもよい。樹脂材56は、不可欠ではなく、なくてもよい。
図5に示すように、第2シールライン61は、燃料ガス流路58、入口バッファ部60A及び出口バッファ部60Bを囲むビードシール61a(以下、「内側ビード部61a」という)と、内側ビード部61aよりも外側に設けられるとともに第2金属セパレータ板32の外周に沿って延在するビードシール62(以下、「外側ビード部62」という)と、複数の連通孔(連通孔38a等)を個別に囲む複数のビードシール63(以下、「連通孔ビード部63」という)とを有する。外側ビード部62は、第2金属セパレータ板32の表面32aから突出するとともに当該表面32aの外周縁部を周回する。
複数の連通孔ビード部63は、第2金属セパレータ板32の表面32aから突出するとともに、酸化剤ガス入口連通孔34a、酸化剤ガス出口連通孔34b、燃料ガス入口連通孔38a、燃料ガス出口連通孔38b、冷媒入口連通孔36a及び冷媒出口連通孔36bの周囲をそれぞれ個別に周回する。
第2金属セパレータ板32には、燃料ガス入口連通孔38aと燃料ガス出口連通孔38bをそれぞれ囲む連通孔ビード部63a、63bの内側(連通孔38a、38b側)及び外側(燃料ガス流路58側)を連通するブリッジ部90、92が設けられる。
燃料ガス入口連通孔38aを囲む連通孔ビード部63aの、燃料ガス流路58側の辺部に、ブリッジ部90が設けられる。燃料ガス出口連通孔38bを囲む連通孔ビード部63bの、燃料ガス流路58側の辺部に、ブリッジ部92が設けられる。
第2金属セパレータ板32に設けられたこれらのブリッジ部90、92は、第1金属セパレータ板30に設けられた上述したブリッジ部80、82(図4)と同様に構成されている。連通孔ビード部63a、63bは、上述した連通孔ビード部53a、53b(図4)と同様に構成及び配置されている。
図2に示すように、互いに接合される第1金属セパレータ板30の面30bと第2金属セパレータ板32の面32bとの間には、冷媒入口連通孔36aと冷媒出口連通孔36bとに流体的に連通する冷媒流路66が形成される。冷媒流路66は、一方面側に酸化剤ガス流路48が形成された第1金属セパレータ板30の他方面である裏面形状と、一方面側に燃料ガス流路58が形成された第2金属セパレータ板32の他方面である裏面形状とが重なり合って形成される。
図4及び図5に示すように、接合セパレータ33を構成する第1金属セパレータ板30と第2金属セパレータ板32とは、レーザ溶接ライン33a〜33eにより互いに接合されている。レーザ溶接ライン33aは、酸化剤ガス入口連通孔34a及びブリッジ部80を囲んで形成される。レーザ溶接ライン33bは、燃料ガス出口連通孔38b及びブリッジ部92を囲んで形成される。
レーザ溶接ライン33cは、燃料ガス入口連通孔38a及びブリッジ部90を囲んで形成される。レーザ溶接ライン33dは、酸化剤ガス出口連通孔34b及びブリッジ部82を囲んで形成される。レーザ溶接ライン33eは、酸化剤ガス流路48、燃料ガス流路58、冷媒流路66、酸化剤ガス入口連通孔34a、酸化剤ガス出口連通孔34b、燃料ガス入口連通孔38a、燃料ガス出口連通孔38b、冷媒入口連通孔36a、冷媒出口連通孔36b、後述する空気抜き用連通孔94及び冷媒ドレン用連通孔98を囲むとともに、接合セパレータ33の外周部を周回して形成される。第1金属セパレータ板30と第2金属セパレータ板32は、レーザ溶接等の溶接に代えて、ロウ付けによって接合されてもよい。
図2に示すように、第1金属セパレータ板30、第2金属セパレータ板32及び樹脂フィルム付きMEA28(樹脂フィルム46)には、空気抜き用連通孔94及び冷媒ドレン用連通孔98がセパレータ厚さ方向(積層方向)に貫通形成されている。空気抜き用連通孔94は、冷媒中の空気を抜くための孔であり、発電セル12の水平方向一方端側(矢印B1方向側)の上方角部に設けられている。冷媒ドレン用連通孔98は、発電セル12の水平方向一方端側(矢印B1方向側)の下方角部に設けられている。なお、空気抜き用連通孔94及び冷媒ドレン用連通孔98は、一方が発電セル12の水平方向一方端側に設けられ、他方が発電セル12の水平方向他方端側に設けられてもよい。
図4及び図5に示すように、空気抜き用連通孔94は、内側ビード部51a、61aの最上部よりも上方に設けられている。空気抜き用連通孔94は、上下方向に並ぶ複数の連通孔34a、36a、38bのうち最も上方に配置された連通孔34aより上方に設けられている。本実施形態において、空気抜き用連通孔94は、円形である。空気抜き用連通孔94は、楕円形あるいは多角形に形成されてもよい。
図4に示すように、第1金属セパレータ板30の表面30aには、空気抜き用連通孔94を囲む連通孔ビードシール96aが、樹脂フィルム46(図2)に向かってプレス成形により膨出成形されている。図5に示すように、第2金属セパレータ板32の表面32aには、空気抜き用連通孔94を囲む連通孔ビードシール96bが、樹脂フィルム46(図2)に向かってプレス成形により膨出成形されている。連通孔ビードシール96a、96bの平面形状は、円形である。
図6に示すように、空気抜き用連通孔94は、第1連結流路100を介して冷媒流路66に連通している。第1連結流路100は、第1ビード部72A及び第2ビード部72Bの突出形状の裏側を構成する凹部により形成される空間であり、空気抜き用連通孔94と内側ビード部51a、61aの内部空間(裏側の凹部)とを連通させる。具体的に、第1ビード部72A及び第2ビード部72Bは、第1連結流路100を内部に有する上側連結用ビード102a、102bを有する。上側連結用ビード102a、102bの一端は内側ビード部51a、61aの最上部に接続され、上側連結用ビード102a、102bの他端は連通孔ビードシール96a、96bの外周側壁96s1に接続されている。
図7に示すように、第1金属セパレータ板30及び第2金属セパレータ板32には、連通孔ビードシール96a、96bの内周側壁96s2から空気抜き用連通孔94に向かって突出したトンネル104a、104bがそれぞれ設けられている。冷媒流路66と空気抜き用連通孔94とは、内側ビード部51a、61aの内部空間、上側連結用ビード102a、102bの内部空間(第1連結流路100)、連通孔ビードシール96a、96bの内部空間及びトンネル104a、104bの内部空間を介して、連通している。なお、上側連結用ビード102a、102bは、いずれか一方のみが設けられてもよい。トンネル104a、104bは、いずれか一方のみが設けられてもよい。
反応ガス流路の流路幅方向端部における反応ガスのバイパス(矢印B方向のバイパス)を防止するために、プレス成形により樹脂フィルム46に向かって突出成形されるとともに、内側ビード部51a、61aからそれぞれ酸化剤ガス流路48及び燃料ガス流路58に向かって突出するバイパス止め凸状部が設けられてもよい。バイパス止め凸状部は反応ガス流路の流路長さ方向(矢印B方向)に間隔を置いて複数設けられてもよい。この場合、バイパス止め凸状部の裏側形状である凹部が、冷媒流路66と空気抜き用連通孔94とを連通させる流路の一部を構成する。
本実施形態では、連通孔ビードシール96a、96bの内周側壁96s2及び外周側壁96s1は、セパレータ厚さ方向に対して傾斜している(後述する下側連結用ビード110a、110bについても同様である)。従って、連通孔ビードシール96a、96bは、セパレータ厚さ方向に沿った断面形状が台形状に形成されている。なお、連通孔ビードシール96a、96bの内周側壁96s2及び外周側壁96s1は、セパレータ厚さ方向と平行であってもよい。すなわち、連通孔ビードシール96a、96bは、セパレータ厚さ方向に沿った断面形状が矩形形状に形成されてもよい。
連通孔ビードシール96a、96bの内周側壁96s2及び外周側壁96s1には、貫通孔106がそれぞれ設けられている。トンネル104a、104bの、連通孔ビードシール96a、96bと接続する側とは反対側の端部は、空気抜き用連通孔94にて開口する。なお、内周側壁96s2に貫通孔106が設けられていれば、トンネル104a、104bは設けられなくてもよい。
上側連結用ビード102a、102bの内部空間である第1連結流路100は、連通孔ビードシール96a、96bの外周側壁96s1に設けられた貫通孔106を介して、連通孔ビードシール96a、96bの内部空間と連通している。
上側連結用ビード102a、102b及びトンネル104a、104bの突出高さは、それぞれ、連通孔ビードシール96a、96bの突出高さよりも低い(後述する下側連結用ビード110a、110b及びトンネル112a、112bについても同様である)。上側連結用ビード102a、102bは、トンネル104a、104bに対し、連通孔ビードシール96a、96bを介して向かい合う位置に設けられるのが好ましいが、トンネル104a、104bと連通していればトンネル104a、104bと向かい合っていなくてもよい。
図7及び図8に示すように、第1金属セパレータ板30に設けられた上側連結用ビード102aの裏側形状と、第2金属セパレータに設けられた上側連結用ビード102bの裏側形状とにより、第1連結流路100が形成されている。上側連結用ビード102a、102bは、連通孔ビードシール96a、96bと同様に、セパレータ厚さ方向に沿った断面形状が台形状に形成されている。なお、上側連結用ビード102a、102bは、セパレータ厚さ方向に沿った断面形状が矩形形状に形成されてもよい。
図4及び図5に示すように、冷媒ドレン用連通孔98は、内側ビード部51a、61aの最下部よりも下方に設けられている。冷媒ドレン用連通孔98は、上下方向に並ぶ複数の連通孔34a、36a、38bのうち最も下方に配置された連通孔38bより下方に設けられている。冷媒ドレン用連通孔98は、円形である。冷媒ドレン用連通孔98は、楕円形(幾何学的に厳密な楕円形に限らずそれに近い形状も含む)、長円形あるいは多角形に形成されてもよい。
図4に示すように、第1金属セパレータ板30の表面30aには、冷媒ドレン用連通孔98を囲む連通孔ビードシール99aが、樹脂フィルム46(図2)に向かってプレス成形により膨出成形されている。図5に示すように、第2金属セパレータ板32の表面32aには、冷媒ドレン用連通孔98を囲む連通孔ビードシール99bが、樹脂フィルム46(図2)に向かってプレス成形により膨出成形されている。連通孔ビードシール99a、99bの平面形状は、円形である。連通孔ビードシール99a、99bは、上述した連通孔ビードシール96a、96bと同様に構成されている。
図9に示すように、冷媒ドレン用連通孔98は、第2連結流路108を介して冷媒流路66に連通している。第2連結流路108は、第1ビード部72A及び第2ビード部72Bの突出形状の裏側を構成する凹部により形成される空間であり、冷媒ドレン用連通孔98と内側ビード部51a、61aの内部空間(裏側の凹部)とを連通させる。具体的に、第1ビード部72A及び第2ビード部72Bは、第2連結流路108を内部に有する下側連結用ビード110a、110bを有する。下側連結用ビード110a、110bは、いずれか一方のみが設けられてもよい。
第1金属セパレータ板30に設けられた下側連結用ビード110aの裏側形状と、第2金属セパレータに設けられた下側連結用ビード110bの裏側形状とにより、第2連結流路108が形成されている。下側連結用ビード110a、110bは、連通孔ビードシール99a、99bと同様に、セパレータ厚さ方向に沿った断面形状が台形状に形成されている。なお、下側連結用ビード110a、110bは、セパレータ厚さ方向に沿った断面形状が矩形形状に形成されてもよい。
下側連結用ビード110a、110bの一端は内側ビード部51a、61aの最下部に接続され、下側連結用ビード110a、110bの他端は連通孔ビードシール99a、99bの外周側壁99s1に接続されている。内側ビード部51a、61aの最下部は、上下方向に並ぶ複数の連通孔34a、36a、38bのうち最下方に位置する連通孔38bの真下位置に設けられている。
第1金属セパレータ板30及び第2金属セパレータ板32には、連通孔ビードシール99a、99bの内周側壁99s2から冷媒ドレン用連通孔98に向かって突出したトンネル112a、112bがそれぞれ設けられている。冷媒流路66と冷媒ドレン用連通孔98とは、内側ビード部51a、61aの内部空間、下側連結用ビード110a、110bの内部空間(第2連結流路108)、連通孔ビードシール99a、99bの内部空間及びトンネル112a、112bの内部空間を介して、連通している。なお、連通孔ビードシール99a、99bの内周側壁99s2に貫通孔が設けられていれば、トンネル112a、112bは設けられなくてもよい。
このように構成される燃料電池スタック10は、以下のように動作する。
まず、図1に示すように、酸素含有ガス等の酸化剤ガス、例えば、空気は、エンドプレート20aの酸化剤ガス入口連通孔34aに供給される。水素含有ガス等の燃料ガスは、エンドプレート20aの燃料ガス入口連通孔38aに供給される。純水やエチレングリコール、オイル等の冷媒は、エンドプレート20aの冷媒入口連通孔36aに供給される。
酸化剤ガスは、図2に示すように、酸化剤ガス入口連通孔34aからブリッジ部80(図4)を介して第1金属セパレータ板30の酸化剤ガス流路48に導入される。そして、図1に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路48に沿って矢印B方向に移動し、電解質膜・電極構造体28aのカソード電極44に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔38aからブリッジ部90を介して第2金属セパレータ板32の燃料ガス流路58に導入される。燃料ガスは、燃料ガス流路58に沿って矢印B方向に移動し、電解質膜・電極構造体28aのアノード電極42に供給される。
従って、各電解質膜・電極構造体28aでは、カソード電極44に供給される酸化剤ガスと、アノード電極42に供給される燃料ガスとが、第1電極触媒層44a及び第2電極触媒層42a内で電気化学反応により消費されて、発電が行われる。
次いで、カソード電極44に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路48からブリッジ部82(図4)を介して酸化剤ガス出口連通孔34bへと流動し、酸化剤ガス出口連通孔34bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、アノード電極42に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス流路58からブリッジ部92を介して燃料ガス出口連通孔38bへと流動し、燃料ガス出口連通孔38bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷媒入口連通孔36aに供給された冷媒は、第1金属セパレータ板30と第2金属セパレータ板32との間に形成された冷媒流路66に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷媒は、電解質膜・電極構造体28aを冷却した後、冷媒出口連通孔36bから排出される。
この場合、本実施形態に係る燃料電池スタック10は、以下の効果を奏する。
燃料電池スタック10の接合セパレータ33では、空気抜き用連通孔94は、第1ビード部72A及び第2ビード部72Bの突出形状の裏側を構成する凹部により形成される第1連結流路100を介して、冷媒流路66に連通している。また、冷媒ドレン用連通孔98は、第1ビード部72A及び第2ビード部72Bの突出形状の裏側を構成する凹部により形成される第2連結流路108を介して、冷媒流路66に連通している。このため、第1金属セパレータ板30及び第2金属セパレータ板32に設けられたビード部の裏側の凹部を有効に活用し、簡易な冷媒流路構造を実現することができる。
第1ビード部72A及び第2ビード部72Bは、空気抜き用連通孔94と内側ビード部51a、61aの内部空間とを連通させる第1連結流路100を内部に有する上側連結用ビード102a、102bを有する。そして、上側連結用ビード102a、102bは、酸化剤ガス流路48及び燃料ガス流路58をそれぞれ囲む内側ビード部51a、61aの最上部に連結する。この構成により、冷媒流路66への冷媒の導入時に、冷媒流路66から空気を確実に排出することができる。
第1ビード部72A及び第2ビード部72Bは、冷媒ドレン用連通孔98と内側ビード部51a、61aの内部空間とを連通させる第2連結流路108を内部に有する下側連結用ビード110a、110bを有する。そして、下側連結用ビード110a、110bは、酸化剤ガス流路48及び燃料ガス流路58をそれぞれ囲む内側ビード部51a、61aの最下部に連結する。この構成により、メンテナンス時等に、冷媒流路66から冷媒を確実に抜くことができる。
第1金属セパレータ板30及び第2金属セパレータ板32には、空気抜き用連通孔94を囲む連通孔ビードシール99a、99bが設けられるため、空気抜き用連通孔94への反応ガスの漏れを好適に防止することができる。また、第1金属セパレータ板30及び第2金属セパレータ板32には、冷媒ドレン用連通孔98を囲む連通孔ビードシール99a、99bが設けられるため、冷媒ドレン用連通孔98への反応ガスの漏れを好適に防止することができる。
冷媒流路66の外周及び反応ガス連通孔(連通孔34a等)の外周は、溶接又はロウ付けにより接合されている。この構成により、接合セパレータ33の外部及び反応ガス連通孔への冷媒漏れを好適に防止することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
10…燃料電池スタック 12…発電セル
30…第1金属セパレータ板 32…第2金属セパレータ板
66…冷媒流路 94…空気抜き用連通孔
98…冷媒ドレン用連通孔 100…第1連結流路
102a、102b…上側連結用ビード 108…第2連結流路
110a、110b…下側連結用ビード
30…第1金属セパレータ板 32…第2金属セパレータ板
66…冷媒流路 94…空気抜き用連通孔
98…冷媒ドレン用連通孔 100…第1連結流路
102a、102b…上側連結用ビード 108…第2連結流路
110a、110b…下側連結用ビード
Claims (8)
- 反応ガスが流通する一方面側に突出して形成されたビード部を有する金属セパレータ板を2枚接合して構成され、前記金属セパレータ板の前記一方面には燃料ガス又は酸化剤ガスである反応ガスを流すための反応ガス流路が形成され、2枚の前記金属セパレータ板間に冷媒流路が形成され、前記反応ガス流路と連通する反応ガス連通孔がセパレータ厚さ方向に貫通形成され、前記ビード部は反応ガスの漏れを防止するためのシール用ビードを有する燃料電池用セパレータであって、
空気抜き用連通孔及び冷媒ドレン用連通孔の少なくとも一方がセパレータ厚さ方向に貫通形成されており、
前記空気抜き用連通孔及び前記冷媒ドレン用連通孔の少なくとも一方は、前記ビード部の突出形状の裏側を構成する凹部により形成される連結流路を介して、前記冷媒流路に連通している、
ことを特徴とする燃料電池用セパレータ。 - 請求項1記載の燃料電池用セパレータにおいて、
前記ビード部は、前記空気抜き用連通孔と前記シール用ビードの内部空間とを連通させる前記連結流路を内部に有する上側連結用ビードを有し、
前記上側連結用ビードは、前記反応ガス流路を囲む前記シール用ビードの最上部に連結する、
ことを特徴とする燃料電池用セパレータ。 - 請求項1又は2記載の燃料電池用セパレータにおいて、
前記ビード部は、前記冷媒ドレン用連通孔と前記シール用ビードの内部空間とを連通させる前記連結流路を内部に有する下側連結用ビードを有し、
前記下側連結用ビードは、前記反応ガス流路を囲む前記シール用ビードの最下部に連結する、
ことを特徴とする燃料電池用セパレータ。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池用セパレータにおいて、
前記空気抜き用連通孔又は前記冷媒ドレン用連通孔を囲む連通孔ビードシールが設けられる、
ことを特徴とする燃料電池用セパレータ。 - 請求項4記載の燃料電池用セパレータにおいて、
前記連通孔ビードシールの平面形状は、円形である、
ことを特徴とする燃料電池用セパレータ。 - 請求項5記載の燃料電池用セパレータにおいて、
前記連通孔ビードシールは、セパレータ厚さ方向に対して傾斜した内周側壁を有し、
前記内周側壁には、前記連通孔ビードシールの内部空間と前記空気抜き用連通孔又は前記冷媒ドレン用連通孔とを連通させる貫通孔が設けられている、
ことを特徴とする燃料電池用セパレータ。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池用セパレータにおいて、
前記冷媒流路の外周及び前記反応ガス連通孔の外周は、溶接又はロウ付けにより接合されている、
ことを特徴とする燃料電池用セパレータ。 - 請求項1〜7のいずれか1項に燃料電池用セパレータと、
電解質膜・電極構造体と、を備え、
複数の前記燃料電池用セパレータと複数の前記電解質膜・電極構造体とが交互に積層されている、
ことを特徴とする燃料電池スタック。
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