JP2016104606A - 鞍乗り型電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体フレームに設けられたピボット部で揺動可能に支持されるスイングアームと、このスイングアームに配設される電動モータと、電動モータに電力を供給するバッテリと、前記電動モータの作動を制御するモータドライブユニットとを備える鞍乗り型電動車両において、スイングアームおよび車体カバーの大型化を回避するとともに、モータドライブユニットおよび電動モータ間を結ぶ配線の遊びの確保を容易とする。【解決手段】モータドライブユニット30が、スイングアーム24の外側でピボット部25の直上に配置されるようにして車体フレームFに支持される。【選択図】 図1

Description

本発明は、後輪を回転可能に支持するとともに車体フレームに設けられたピボット部で揺動可能に支持されるスイングアームと、前記後輪に付与する動力を発揮するようにして前記スイングアームに配設される電動モータと、その電動モータに電力を供給するバッテリと、前記電動モータの作動を制御するモータドライブユニットとを備える鞍乗り型電動車両に関する。
車体フレームに揺動自在に支持されるとともに後輪を軸支するスイングアーム内に、後輪を駆動する動力を発揮する電動モータと、その電動モータの作動を制御するモータドライブユニットとが収容されるようにした電動二輪車が、特許文献1で知られている。このような特許文献1で開示された構造によれば、モータドライブユニットがスイングアーム内に収容されるので、電動モータおよびモータドライブユニットの接続が容易となるものの、スイングアームの大型化を招くという課題が生じる。一方、後輪を駆動する動力を発揮する電動モータがスイングアーム内に収容され、乗員用シートの前方で車体フレームに支持されるモータドライブユニットを、車体カバーの一部を構成するトンネル部で上方から覆うようにした電動二輪車が、特許文献2で知られており、この特許文献2で開示された構造によれば、スイングアームの小型化が可能である。
特開2012−206604号公報 特開2011−063051号公報
しかるに上記特許文献2で開示されたものでは、スイングアームを小型化できるという効果が得られるものの、モータドライブユニットと、電動モータを収容したスイングアームの揺動中心とが、前後方向でほぼ水平に並ぶ配置となるので、スイングアームの揺動に対して、モータドライブユニットおよび電動モータ間を結ぶ配線の遊びの確保が困難であった。
本発明は、スイングアームおよび車体カバーの大型化を回避するとともに、モータドライブユニットおよび電動モータ間を結ぶ配線の遊びの確保が容易となるようにした鞍乗り型電動車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、後輪を回転可能に支持するとともに車体フレームに設けられたピボット部で揺動可能に支持されるスイングアームと、前記後輪に付与する動力を発揮するようにして前記スイングアームに配設される電動モータと、その電動モータに電力を供給するバッテリと、前記電動モータの作動を制御するモータドライブユニットとを備える鞍乗り型電動車両において、前記モータドライブユニットが、前記スイングアームの外側で前記ピボット部の直上に配置されるようにして前記車体フレームに支持されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、乗員用シートで上方から覆われる収納ボックスと、前下がりに傾斜して前記後輪を前方から覆う前傾斜部を有して前記後輪を上方から覆うリヤフェンダとが前記車体フレームに支持され、前記モータドライブユニットが、前記収納ボックスと、前記リヤフェンダの前記前傾斜部とで挟まれる空間に、前記前傾斜部に沿うように配置されることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記車体フレームの一部が、前記収納ボックスを支持する上側リヤフレームと、前記リヤフェンダを支持するようにして前記上側リヤフレームの下方に配置される下側リヤフレームとで構成され、前記モータドライブユニットが、側面視で前記上側リヤフレームおよび前記下側リヤフレーム間に位置するように配置されることを第3の特徴とする。
本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記車体フレームが、操向ハンドルを操向可能に支持するヘッドパイプと、該ヘッドパイプから後下がりに延びるダウンフレームと、前記バッテリを収容して前記ダウンフレームの下端部に結合されるバッテリケースと、該バッテリケースの天井壁の後部に結合されて後上がりに延びる左右一対の前記上側リヤフレームと、前記バッテリケースの後部側壁に結合されて後上がりに延びるとともに前記上側リヤフレームの後部に後端部が結合される前記下側リヤフレームとを備えることを第4の特徴とする。
本発明は、第2〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記収納ボックスを覆うカバー部材が、前記乗員用シートの前部下方で後方に凹んだ凹部を有するように形成され、前記モータドライブユニット側に走行風を導く導風口が、前記凹部の最後端に位置するようにして前記カバー部材に設けられることを第5の特徴とする。
さらに本発明は、第3〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記下側リヤフレームに、前記モータドライブユニットおよび前記リヤフェンダの前部を共通に取付けるためのステーが固着されることを第6の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、モータドライブユニットがスイングアームを揺動自在に支持するピボット部の直上で車体フレームに支持されるので、モータドライブユニットを収容するスペースをスイングアームで確保する必要がなく、スイングアームの小型化が可能となるだけでなく、モータドライブユニットおよび電動モータ間を結ぶ配線の遊びの確保が容易となる。
また本発明の第2の特徴によれば、収納ボックスと、リヤフェンダが有する前傾斜部とで挟まれる空間に、前傾斜部に沿うようにしてモータドライブユニットが配置されるので、収納ボックスおよびリヤフェンダの前傾斜部間のスペースを有効に利用してモータドライブユニットを配置することで、スペース効率の良いモータドライブユニットの配置が可能となり、モータドライブユニットの配置に起因した車体カバーの大型化も回避することができる。
本発明の第3の特徴によれば、収納ボックスを支持する上側リヤフレームと、上側リヤフレームの下方に配置される下側リヤフレームとの間に側面視で位置するようにモータドライブユニットが配置されるので、収納ボックスおよびリヤフェンダの前傾斜部間にモータドライブユニットを配置するスペースを確保し易くなる。
本発明の第4の特徴によれば、上側リヤフレームがバッテリケースの天井壁後部に結合されて後上がりに延び、下側リヤフレームがバッテリケースの後部側壁に結合されて後上がりに延びるので、収納ボックスおよびリヤフェンダの前傾斜部間にモータドライブユニットを配置するスペースをより確保し易くなる。
本発明の第5の特徴によれば、収納ボックスを覆うカバー部材に形成されて乗員用シートの前部下方に配置される凹部の最後端に位置する導風口が、モータドライブユニット側に走行風を導くようにしてカバー部材に設けられるので、モータドライブユニットを走行風で冷却し易くなり、導風口からモータドライブユニット側への雨水の浸入を抑制することができる。
さらに本発明の第6の特徴によれば、下側リヤフレームに固着されるステーに、モータドライブユニットおよびリヤフェンダの前部が共通に取付けられるので、部品点数の低減および組み付け工数の低減を図ることができる。
電動二輪車の左側面図である。 フロントカバーおよびフロントフォークを省略した状態での図1の2−2線矢視図である。 図2の3−3線矢視図である。 収容部を省略した状態で収容部内の充電用コードが充電器に接続された状態を示す斜視図である。 図1の5矢示部拡大図である。 図5のプラグ保持手段の拡大図である。 図6の7−7線矢視方向からプラグ保持時(a)およびプラグ着脱時(b)のプラグ保持手段を見た図である。 充電用コードを収容部から引き出した状態での電動二輪車の前部左側面図である。 サイドカバーを省略した状態での図1の9矢示部拡大図である。
本発明の実施の形態について、添付の図1〜図9を参照しながら説明する。なお以下の説明で、前後、左右および上下は、電動二輪車に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
先ず図1において、鞍乗り型電動車両である電動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク11およびバー状の操向ハンドル12を操向可能に支持するヘッドパイプ13と、該ヘッドパイプ13から後下がりに延びるダウンフレーム14と、該ダウンフレーム14の下端部に結合されるバッテリケース15と、該バッテリケース15の天井壁15aの後部に結合されて後上がりに延びる左右一対の上側リヤフレーム16と、前記バッテリケース15の後部側壁15bの上部に前端部が結合されて後上がりに延びるとともに前記上側リヤフレーム16の後部に後端部が結合される左右一対の下側リヤフレーム17とを備える。
左右一対の前記上側リヤフレーム16の前部には、乗員用シート18で上方から覆われるようにして収納ボックス19が支持されており、この収納ボックス19の後方に配置される荷受け台20が、左右一対の前記上側リヤフレーム16の後部上に設けられる。また前記前輪WFを上方から覆うフロントフェンダ21が前記フロントフォーク11に支持され、後輪WRを上方から覆うリヤフェンダ22が、左右一対の前記下側リヤフレーム17で支持される。
前記車体フレームFの一部である前記バッテリケース15の後部側壁15bにおいて前記下側リヤフレーム17の結合部よりも下方には、後方に突出する支持突部23が設けられており、前記後輪WRを後端部で軸支するスイングアーム24の前端部が前記支持突部23に設けられるピボット部25で揺動可能に支持される。また前記上側リヤフレーム16の後部および前記スイングアーム24の後部間にはリヤクッションユニット26が設けられる。
前記スイングアーム24の後部には、回転軸線を前記後輪WRと同軸とした電動モータ27が収容されており、この電動モータ27に電力を供給するバッテリ28が前記バッテリケース15内に収容され、前記電動モータ27の作動はモータドライブユニット30で制御される。
前記車体フレームFは、前記ダウンフレーム14の少なくとも一部を上方から覆うダウンフレームカバー31と、乗員用シート18に座った乗員の脚部を前方から覆うようにして前記ダウンフレームカバー31の左右両側に連設されるレッグシールド32とを少なくとも有する車体カバー33で覆われるものであり、この実施の形態で前記車体カバー33は、前記ヘッドパイプ13を前方から覆うフロントカバー34と、前記ヘッドパイプ13を後方から覆うとともに前記ダウンフレーム14および前記バッテリケース15の前部を上方から覆うようにして横断面形状を下方に開いた略U字状とするダウンフレームカバー31と、該ダウンフレームカバー31の左右両側に連設される一対のレッグシールド32と、前記バッテリケース15の後部を上方から覆うとともに前記上側リヤフレーム16および前記下側リヤフレーム17を側方から覆って前記ダウンフレームカバー31の後端に連設される左右一対のサイドカバー35と、前記収納ボックス19を側方から覆うように形成されて左右一対の前記サイドカバー35の前後方向中間部の上部に連設されるセンターカバー36とを備える。
前記乗員用シート18は、前記収納ボックス19の開閉を可能として前記センターカバー36上に配設されており、前記センターカバー36は、前記乗員用シート18の前部下方で後方に凹んだ凹部37を有するように形成される。
前記バッテリケース15は前記車体フレームFの一部を構成するものであり、このバッテリケース15内に収容される前記バッテリ28は車体フレームFに支持されることになる。電動二輪車は前記バッテリ28を充電する充電器38を備えており、この充電器38は、外部電源(図示せず)からの供給電力によって前記バッテリ28を充電するようにして前記車体フレームFに支持される。
図2および図3を併せて参照して、前記充電器38からは外部電源に接続するための充電用コード39が延出されるものであり、その充電用コード39を収容する収容部40が、側面視で前記ダウンフレーム14に沿うようにして、前記ダウンフレームカバー31の左側側壁に設けられる。
前記収容部40は、前記ダウンフレームカバー31と、該ダウンフレームカバー31に取付けられる収容ケース41とで形成されるものであり、前記収容ケース41は、側面視で前記ダウンフレーム14の前方に配置されるようにして、前記ダウンフレームカバー31の左側内面に複数のねじ部材42で取付けられる。
図4を併せて参照して、前記充電器38は、左右の前記レッグシールド32間かつ前記収容部40の右側で前記ダウンフレーム14に沿うようにしつつ、側面視で前記収容部40に少なくとも一部が重なるように配置されるものであり、前記車体フレームFの前記ダウンフレーム14の上下箇所にボルト43,44でそれぞれ締結される取付け腕部45a,45bを有する支持枠45に、前記充電器38が収容、支持される。
前記充電器38の右側上部に一端部が接続された前記充電用コード39は、前記収容ケース41の上下方向中間部の前部に設けられた挿通孔46を液密に貫通して前記収容部40内に入る。前記収容部40内で前記充電用コード39は、前記挿通孔46から下方に延出され、前記収容部40内の下部で略U字状をなすように反転して該収容部40内を上方に延びるように配置される。しかも収容部40内に収容される部分で前記充電用コード39は、合成樹脂からなる円筒状のカバー47で覆われる。
図5を併せて参照して、前記ダウンフレームカバー31の左側側壁の上部には、前記収容部40内にアクセス可能な開口部49が設けられるとともに、該開口部49を開閉可能に閉じるリッド50が取付けられ、閉じ状態での前記リッド50に対向する部分で前記収容ケース41に、前記充電用コード39がその他端部に備えるプラグ51を着脱可能に保持するプラグ保持手段52が取付けられる。
図6および図7を併せて参照して、前記プラグ51は、前記充電用コード39の他端部に連なるとともに前記充電用コード39の長手方向に長く延びるように形成されるプラグ本体53と、前記充電用コード39の一部を囲繞するようにして前記プラグ本体53に一体に連なるカバー部54と、前記充電用コード39と反対側で前記プラグ本体53から突出する一対の接続端子55とを有する。
前記プラグ本体53は、前記カバー部54とともに合成樹脂によって形成されており、周方向に順次番号を付した第1〜第4傾斜面53a,53b,53c,53dを4つの隅角部に有した横断面略矩形状の外形形状を有するように形成され、このプラグ本体53の長手方向に沿う略中央部には、該プラグ本体53を両側から摘むことを容易とするために円弧状に凹んだ一対の摘まみ凹部56が形成される。
前記プラグ保持手段52は、前記プラグ51の一部を収容可能とした保持凹部57を表面側に有しつつ前記開口部49に臨む位置で前記収容ケース41に取付けられる保持板58と、その保持板58に突設される一対の固定保持爪59と、前記保持板58の裏面側に一体に突設される一対のブラケット58aに回動可能に支持される一対の可動保持爪60とを備える。
前記保持凹部57は、前記プラグ51の一部を収容可能として該プラグ51の長手方向に長く延びるように形成されており、この保持凹部57の両側壁には、前記プラグ本体53の前記摘まみ凹部56に対応した一対の差し込み凹部61が形成される。
前記プラグ本体53は、第1〜第4傾斜面53a〜53dのうち第1および第2傾斜面53a,53bを前記保持凹部57から突出させるようにして前記保持凹部57に収容されるものであり、一対の前記固定保持爪59は、前記第2凹部37を挟む2箇所で前記保持凹部57の一側側縁から突出して第1傾斜面53aに係合するようにして前記保持板58の表面に一体に突設される。
また一対の前記可動保持爪60は、前記保持凹部57に収容された状態の前記プラグ本体53の第2傾斜面53bに係脱可能に係合し得るものであり、前記保持凹部57に収容された前記プラグ本体53を一対の前記固定保持爪59との間に挟みつつ、前記保持凹部57の他側で前記保持板58に設けられる一対のスリット62を貫通するように配置される一対の可動アーム63の先端部に一体に形成される。
一対の前記可動アーム63の基端部は前記保持板58の裏側で相互に一体に連結される。しかも前記ブラケット58aには、相互に一体に連結された一対の前記可動アーム63の基端部が前記保持凹部57の長手方向に沿って延びる支軸64を介して回動可能に支持されており、両可動アーム63は、前記保持凹部57に収容された前記プラグ本体53の前記第2傾斜面53bに図7(a)で示すように一対の前記可動保持爪60を係合させる係合位置と、図7(b)で示すように前記第2傾斜面53bとの前記可動保持爪60の係合を解除する係合解除位置との間で回動可能であり、前記可動アーム63および前記ブラケット58a間には、前記可動保持爪60を前記係合位置とする側に前記可動アーム63を付勢するねじりばね65が、前記支軸64を囲繞するようにして設けられる。
このようなプラグ保持手段52によれば、図7(b)の矢印で示すように、可動保持爪60をプラグ本体53で押し退けるようにして前記プラグ51を前記保持凹部57に挿脱するだけで、プラグ保持手段52に対する前記プラグ51の着脱が可能となる。
しかもプラグ保持手段52に前記プラグ51が保持されているか否かを検出するためのスイッチ66が、前記保持板58の裏面に一体に突設されたスイッチ取付け板58bに締結される。このスイッチ66は、前記スイッチ取付け板58bに固定されるスイッチケース67と、該スイッチケース67から前記保持板58側に向けて突出するとともに突出方向に付勢された検出子68と、該検出子68に前記保持板58側から当接することを可能としつつ前記検出子68から離反する側のばね付勢力を発揮するようにして前記スイッチケース67に基端部が固定される板ばね69とを備える。
一方、前記保持板58には、前記保持凹部57に前記プラグ51が保持されたときに前記プラグ本体53で押し下げられるようにして一端部を前記プラグ本体53に当接可能としたピン70が軸方向移動可能に支持されており、このピン70の他端部に前記板ばね69の先端部が前記スイッチケース67側から当接する。したがって前記ピン70はその一端部を前記保持凹部57から突出させる側にばね付勢されており、前記プラグ本体53で前記ピン70が押し下げられるのに応じて前記板ばね69で前記検出子68が押圧されることにより、プラグ保持手段52に前記プラグ51が保持されていることが検出されることになる。
前記プラグ保持手段52によるプラグ51の保持を解除した状態では、前記開口部49から前記充電用コード39を図8で示すように引き出すことができ、このように引き出した充電用コード39の前記プラグ51を外部電源に接続することで前記バッテリ28を充電することができる。
図9を併せて参照して、前記モータドライブユニット30は、前記スイングアーム24の外側で前記ピボット部25の直上に配置されるようにして前記車体フレームFに支持される。
ところで前記リヤフェンダ22は、前下がりに傾斜して前記後輪WRを前方から覆う前傾斜部22aを有して前記後輪WRを上方から覆うように形成されており、前記モータドライブユニット30は、前記収納ボックス19と、前記リヤフェンダ22の前記前傾斜部22aとで挟まれる空間に、前記前傾斜部22aに沿うように配置される。
しかも前記車体フレームFの一部は、前記収納ボックス19を支持する上側リヤフレーム16と、前記リヤフェンダ22を支持するようにして前記上側リヤフレーム16の下方に配置される下側リヤフレーム17とで構成されており、前記モータドライブユニット30は、側面視で前記上側リヤフレーム16および前記下側リヤフレーム17間に位置するように配置される。
前記下側リヤフレーム17には、第1のステー71と、第1のステー71よりも後方に配置される第2のステー72とが溶接によって固着されており、前記モータドライブユニット30の前部および前記リヤフェンダ22の前部が、ボルト73およびナット74によって第1のステー71に共通に支持され、前記モータドライブユニット30の後部は、ボルト75によって前記第2のステー72に支持される。
しかも前記収納ボックス19を覆うセンターカバー36には、図1で示すように、前記モータドライブユニット30側に走行風を導く導風口76が設けられ、この導風口76は、前記センターカバー36が形成する前記凹部37の最後端に位置するようにして前記センターカバー36に設けられる。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、外部電源からの供給電力でバッテリ28を充電するようにして前記車体フレームFに支持される充電器38から延出されるとともに外部電源に接続可能な充電用コード39を収容する収容部40が、車体フレームFの一部を構成してヘッドパイプ13から後下がりに延びるダウンフレーム14に側面視で沿うようにして、前記ダウンフレーム14の一部を上方から覆うダウンフレームカバー31に設けられるので、収容部40が長く形成されることになり、充電用コード39を収容するためのスペースを容易に確保しつつ、充電用コード39を巻き付けることなく収容部40に収容することができ、充電用コード39の引き出しおよび収容を容易とすることができる。しかもダウンフレーム14の一部を上方から覆うダウンフレームカバー31に収容部40が設けられるので、収容部40を容易に区画することができる。
また前記充電器38が、側面視で前記収容部40に少なくとも一部が重なるようにしつつ、前記ダウンフレーム14に沿って配置されるので、収容部40および充電器38を省スペースに配置することができ、充電用コード39の長さを短くすることができる。
しかも前記充電器38が左右の前記レッグシールド32間に配置されるので、左右のレッグシールド32間のスペースを有効に活用して充電器38のコンパクトな配置が可能となる。
また前記収容部40が、前記ダウンフレームカバー31と、該ダウンフレームカバー31に取付けられる収容ケース41とで形成されるので、簡単な構成で収容部40を形成することができる。
また前記ダウンフレームカバー31に、前記収容部40内にアクセス可能な開口部49が設けられるとともに、該開口部49を開閉可能に閉じるリッド50が取付けられ、閉じ状態での前記リッド50に対向する部分で前記収容ケース41に、前記充電用コード39がその端部に備えるプラグ51を着脱可能に保持するプラグ保持手段52が取付けられるので、プラグ保持手段52を収容部40内に配設することを容易とするとともに、リッド50の開放時に開口部49に臨む位置にプラグ保持手段52が配置されるので、プラグ保持手段52に対するプラグ51の着脱作業が容易となる。
また車体フレームFに設けられたピボット部25で揺動可能に支持されるスイングアーム24に、後輪WRに付与する動力を発揮する電動モータ27が配設され、その電動モータ27の作動を制御するモータドライブユニット30が、前記スイングアーム24の外側で前記ピボット部25の直上に配置されるようにして前記車体フレームFに支持されるので、モータドライブユニット30を収容するスペースをスイングアーム24で確保する必要がなく、スイングアーム24の小型化が可能となるだけでなく、モータドライブユニット30および電動モータ27間を結ぶ配線の遊びの確保が容易となる。
また乗員用シート18で上方から覆われる収納ボックス19と、前下がりに傾斜して前記後輪WRを前方から覆う前傾斜部22aを有して前記後輪WRを上方から覆うリヤフェンダ22とが車体フレームFに支持され、前記モータドライブユニット30が、前記収納ボックス19と、前記リヤフェンダ22の前記前傾斜部22aとで挟まれる空間に、前記前傾斜部22aに沿うように配置されるので、収納ボックス19およびリヤフェンダ22の前傾斜部22a間のスペースを有効に利用してモータドライブユニット30を配置することでスペース効率の良いモータドライブユニット30の配置が可能となり、モータドライブユニット30の配置に起因した車体カバー33の大型化も回避することができる。
また前記車体フレームFの一部が、前記収納ボックス19を支持する上側リヤフレーム16と、前記リヤフェンダ22を支持するようにして前記上側リヤフレーム16の下方に配置される下側リヤフレーム17とで構成され、前記モータドライブユニット30が、側面視で前記上側リヤフレーム16および前記下側リヤフレーム17間に位置するように配置されるので、収納ボックス19およびリヤフェンダ22の前傾斜部22a間にモータドライブユニット30を配置するスペースを確保し易くなる。
また前記車体フレームFが、操向ハンドル12を操向可能に支持するヘッドパイプ13と、該ヘッドパイプ13から後下がりに延びるダウンフレーム14と、前記バッテリ28を収容して前記ダウンフレーム14の下端部に結合されるバッテリケース15と、該バッテリケース15の天井壁15aの後部に結合されて後上がりに延びる左右一対の前記上側リヤフレーム16と、前記バッテリケース15の後部側壁15bに結合されて後上がりに延びるとともに前記上側リヤフレーム16の後部に後端部が結合される前記下側リヤフレーム17とを備えるので、収納ボックス19およびリヤフェンダ22の前傾斜部22a間にモータドライブユニット30を配置するスペースをより確保し易くなる。
また前記収納ボックス19を覆うセンターカバー36が、乗員用シート18の前部下方で後方に凹んだ凹部37を有するように形成され、前記モータドライブユニット30側に走行風を導く導風口76が、前記凹部37の最後端に位置するようにして前記センターカバー36に設けられるので、モータドライブユニット30を走行風で冷却し易くなり、導風口76からモータドライブユニット30側への雨水の浸入を抑制することができる。
さらに前記下側リヤフレーム17に、前記モータドライブユニット30および前記リヤフェンダ22の前部を共通に取付けるための第1のステー71が固着されるので、部品点数の低減および組み付け工数の低減を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
12・・・操向ハンドル
13・・・ヘッドパイプ
14・・・ダウンフレーム
15・・・バッテリケース
16・・・上側リヤフレーム
17・・・下側リヤフレーム
18・・・乗員用シート
19・・・収納ボックス
22・・・リヤフェンダ
22a・・・前傾斜部
25・・・ピボット部
24・・・スイングアーム
27・・・電動モータ
28・・・バッテリ
30・・・モータドライブユニット
36・・・カバー部材であるセンターカバー
37・・・凹部
71・・・ステー
76・・・導風口
F・・・車体フレーム
WR・・・後輪

Claims (6)

  1. 後輪(WR)を回転可能に支持するとともに車体フレーム(F)に設けられたピボット部(25)で揺動可能に支持されるスイングアーム(24)と、前記後輪(WR)に付与する動力を発揮するようにして前記スイングアーム(24)に配設される電動モータ(27)と、その電動モータ(27)に電力を供給するバッテリ(28)と、前記電動モータ(27)の作動を制御するモータドライブユニット(30)とを備える鞍乗り型電動車両において、前記モータドライブユニット(30)が、前記スイングアーム(24)の外側で前記ピボット部(25)の直上に配置されるようにして前記車体フレーム(F)に支持されることを特徴とする鞍乗り型電動車両。
  2. 乗員用シート(18)で上方から覆われる収納ボックス(19)と、前下がりに傾斜して前記後輪(WR)を前方から覆う前傾斜部(22a)を有して前記後輪(WR)を上方から覆うリヤフェンダ(22)とが前記車体フレーム(F)に支持され、前記モータドライブユニット(30)が、前記収納ボックス(19)と、前記リヤフェンダ(22)の前記前傾斜部(22a)とで挟まれる空間に、前記前傾斜部(22a)に沿うように配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型電動車両。
  3. 前記車体フレーム(F)の一部が、前記収納ボックス(19)を支持する上側リヤフレーム(16)と、前記リヤフェンダ(22)を支持するようにして前記上側リヤフレーム(16)の下方に配置される下側リヤフレーム(17)とで構成され、前記モータドライブユニット(30)が、側面視で前記上側リヤフレーム(16)および前記下側リヤフレーム(17)間に位置するように配置されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型電動車両。
  4. 前記車体フレーム(F)が、操向ハンドル(12)を操向可能に支持するヘッドパイプ(13)と、該ヘッドパイプ(13)から後下がりに延びるダウンフレーム(14)と、前記バッテリ(28)を収容して前記ダウンフレーム(14)の下端部に結合されるバッテリケース(15)と、該バッテリケース(15)の天井壁(15a)の後部に結合されて後上がりに延びる左右一対の前記上側リヤフレーム(16)と、前記バッテリケース(15)の後部側壁(15b)に結合されて後上がりに延びるとともに前記上側リヤフレーム(16)の後部に後端部が結合される前記下側リヤフレーム(17)とを備えることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型電動車両。
  5. 前記収納ボックス(19)を覆うカバー部材(36)が、前記乗員用シート(18)の前部下方で後方に凹んだ凹部(37)を有するように形成され、前記モータドライブユニット(30)側に走行風を導く導風口(76)が、前記凹部(37)の最後端に位置するようにして前記カバー部材(36)に設けられることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の鞍乗り型電動車両。
  6. 前記下側リヤフレーム(17)に、前記モータドライブユニット(30)および前記リヤフェンダ(22)の前部を共通に取付けるためのステー(71)が固着されることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の鞍乗り型電動車両。
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