JP2016102354A - 建具 - Google Patents
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Abstract
【課題】煩雑な作業を要することなく縦枠を確実に躯体に取り付けて防火性を高める。【解決手段】躯体Bの見込み面Bbを覆う見込みカバー部13Abと、躯体Bの見付け面Baを覆う見付けカバー部13Aaとを一体に成形した縦枠13を備える建具において、見込みカバー部13Aaの先端部に、見込みカバー部13Aaに沿って延在する取付基板部31と、取付基板部31の端縁から屈曲して延在する屈曲延在部32とを有した係止部材30を縦枠13の長手方向に沿った全長に連続する状態で配設し、係止部材30を躯体Bに係止させることにより、見込みカバー部13Aaの先端部を躯体Bに取り付けた額縁40に支持させた。【選択図】図3
Description
本発明は、建具に関するもので、詳細には躯体に支持させた枠の防火構造に関するものである。
建具の開口枠を構成するそれぞれの枠は、躯体の見付け面を覆う見付けカバー部と、躯体の見込み面を覆う見込みカバー部とが一体に成形されており、これら見付けカバー部及び見込みカバー部を介して躯体の開口部に支持されている。すなわち、躯体に枠を取り付ける場合には、見付けカバー部を介して躯体の外側表面にネジを螺合させ、さらに見込みカバー部を介して開口部内壁面にネジを螺合させるようにしている。上記のようにして枠を躯体に取り付けた場合には、火災発生時に高温状態となった場合にも、見付けカバー部や見込みカバー部がそれぞれの端部から捲れ上がって躯体から剥離するおそれがなく、また枠が撓むような事態を招来するおそれもない(例えば、特許文献1参照)。
ところで、見付けカバー部及び見込みカバー部にネジを螺合するには、それぞれを躯体に当接させた状態で行う必要がある。下枠については、建具が搭載される状態となるため、見込みカバー部を躯体の開口部内壁面と当接させることが可能である。しかしながら、縦枠にあっては、躯体の開口部内壁面と見込みカバー部との間に調整代として隙間が確保されている場合が多い。また、昨今においては、縦枠を設ける躯体の開口部にC型鋼が用いられる等、開口部内壁面が存在しない場合もあり得る。
こうした状況下にあっては、縦枠を取り付ける以前に、予め躯体の開口部に見込みカバー部が当接することのできる部材を設ける必要があり、開口枠を取り付ける際の作業を煩雑化する要因となり得る。
本発明は、上記実情に鑑みて、煩雑な作業を要することなく縦枠を確実に躯体に取り付けて防火性を高めることのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、躯体の見込み面を覆う見込みカバー部と、前記躯体の見付け面を覆う見付けカバー部とを一体に成形した縦枠を備える建具において、前記見込みカバー部の先端部に係止部材を配設し、前記係止部材を前記躯体に係止させることにより、前記見込みカバー部の先端部を前記躯体に取り付けた額縁に支持させたことを特徴とする。
この発明によれば、見込みカバー部に設けた係止部材を額縁に係止させるようにしているため、予め躯体の開口部に部材を設けておく必要がなく、煩雑な作業を要することなく開口枠を躯体に取り付けることが可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記係止部材は、前記見込みカバー部に沿って延在する取付基板部と、前記取付基板部の端縁から屈曲して延在する屈曲延在部とを有したことを特徴とする。
この発明によれば、互いに屈曲する取付基板部及び屈曲延在部を有した係止部材が見込みカバー部の先端部に取り付けられるため、係止部材によって見込みカバー部が補強された状態となり、火災発生時等に高温状態となった場合にも縦枠の撓みをより確実に抑えることが可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記縦枠の長手方向に沿った全長に連続する状態で前記係止部材を配設したことを特徴とする。
この発明によれば、縦枠と躯体とが連続した部分で係止されるため、縦枠に局所的な力が加えられることがない。
また本発明は、上述した建具において、前記見込みカバー部において前記躯体に対向する対応する部位に加熱膨張材を配設したことを特徴とする。
この発明によれば、火災発生時においては縦枠の見込みカバー部と躯体との隙間が膨張した加熱膨張材によって塞がれることになり、縦枠の変形をより確実に抑制することができるようになる。
本発明によれば、見込みカバー部に設けた係止部材を躯体に係止させるようにしているため、予め躯体の開口部に部材を設けておく必要がなく、煩雑な作業を要することなく開口枠を躯体に取り付けることが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1〜図3は、本発明の実施の形態1である建具を示したものである。ここで例示する建具は、開口枠10の内部に障子20を固定配置した嵌め殺し窓と称されるものである。特に、本実施の形態1では、左右方向の寸法に対して上下方向の寸法が3倍程度の長さを有した縦長の嵌め殺し窓を例示している。
図1〜図3は、本発明の実施の形態1である建具を示したものである。ここで例示する建具は、開口枠10の内部に障子20を固定配置した嵌め殺し窓と称されるものである。特に、本実施の形態1では、左右方向の寸法に対して上下方向の寸法が3倍程度の長さを有した縦長の嵌め殺し窓を例示している。
開口枠10は、上枠11、下枠12及び左右の縦枠13を四周枠組みすることにより構成してある。上枠11、下枠12及び縦枠13は、それぞれアルミニウムやアルミニウム合金によって成形した押し出し形材からなる金属枠部分11A,12A,13Aと、樹脂によって成形した押し出し形材からなる樹脂枠部分11B,12B,13Bとを有して構成したものである。金属枠部分11A,12A,13A及び樹脂枠部分11B,12B,13Bは、見込み方向に並設した状態で互いに係合し、かつ金属枠部分11A,12A,13Aを室外側に配置した状態で躯体Bに取り付けてある。
図2及び図3に示すように、それぞれの枠11,12,13の金属枠部分11A,12A,13Aは、見付けカバー部11Aa,12Aa,13Aa及び見込みカバー部11Ab,12Ab,13Abを有して構成してある。これら見付けカバー部11Aa,12Aa,13Aa及び見込みカバー部11Ab,12Ab,13Abは、互いに直角となる方向に延在したものである。見付けカバー部11Aa,12Aa,13Aaは、躯体Bの外側表面Baを覆うように配設される部分であり、見込みカバー部11Ab,12Ab,13Abは躯体Bに設けた開口部の内壁面Bbを覆うように配設される部分である。
障子20は、矩形状を成すガラス21の四周に上框22、下框23及び左右の縦框24を装着することによって構成したものである。ガラス21としては、網入りガラスまたは耐熱強化ガラス21aとフロートガラス21bとを積層した複層ガラスを用いている。上框22、下框23及び縦框24は、それぞれアルミニウムやアルミニウム合金によって成形した押し出し形材からなる金属框部分22A,23A,24Aと、樹脂によって成形した押し出し形材からなる樹脂框部分22B,23B,24Bとを有したものである。これら金属框部分22A,23A,24A及び樹脂框部分22B,23B,24Bは、見込み方向に並設した状態で互いに係合し、金属框部分22A,23A,24Aを室外側に配置して障子20の框22,23,24を構成している。この障子20は、開口枠10の開口が常時閉じた状態となるように、框22,23,24を介して開口枠10に固定してある。
図2からも明らかなように、上枠11の金属枠部分11A及び下枠12の金属枠部分12Aには、それぞれの見込みカバー部11Ab,12Abに中空部11Ac,12Acが構成してあり、さらに下枠12の中空部12Acには補強材14が配設してある。補強材14は、アルミニウムやアルミニウム合金よりも融点の高いステンレスや鋼材によって成形したもので、下枠12の全長にわたる部位に設けてある。
これに対して縦枠13の金属枠部分13Aは、図3に示すように、見込みカバー部13Abが平板状を成すように構成してあり、それぞれの先端部の全長に係止部材30を備えている。係止部材30は、平板状を成す取付基板部31と、取付基板部31の端縁から屈曲して延在する屈曲延在部32とを有したL字状を成すもので、アルミニウムやアルミニウム合金、あるいはステンレスや鋼材によって一体に成形してある。この係止部材30は、取付基板部31を介して見込みカバー部13Abにネジ止めしてあり、屈曲延在部32が見込みカバー部13Abの先端部において見付けカバー部13Aaと同じ方向に突出している。係止部材30を取り付ける位置は、見込みカバー部13Abの先端面と屈曲延在部32の端面とが一致する部位である。
上記の構成を有する建具を躯体Bに取り付ける場合には、予め、躯体Bに設けた開口部内壁面Bbの四周に額縁40を取り付ける。額縁40は、石膏ボード等、不燃材によって構成した平板状部材であり、同じ大きさのものを二枚重ねで躯体Bの開口部に取り付けてある。額縁40を設ける位置は、開口部内壁面Bbにおいて室内側に位置する部分であり、枠11,12,13の金属枠部分11A,12A,13Aに設けた見付けカバー部11Aa,12Aa,13Aaを躯体Bの外側表面Baに当接させた場合に見込みカバー部11Ab,12Ab,13Abの先端面が額縁40の室外側に位置する端面41に当接するように設定する。
次いで、予め枠組みした開口枠10を躯体Bの開口部に設置し、それぞれの枠11,12,13の金属枠部分11A,12A,13Aに設けた見付けカバー部11Aa,12Aa,13Aaを介して躯体Bの外側表面BaにネジSを螺合する。縦枠13の金属枠部分13Aにおいて見込み面カバー部13Abの躯体Bに対向する面には、予め加熱膨張材HCを貼り付けておく。さらに、それぞれの枠11,12,13の樹脂枠部分11B,12B,13Bを介して額縁40の見込み面にネジSを螺合すれば、開口枠10を躯体Bに固定することができる。その後、開口枠10の内部に障子20を配置し、枠11,12,13と框22,23,24との間をネジ止めして固定すれば、躯体Bに嵌め殺し窓が設置されることになる。
ここで、図2に示すように、下枠12については、金属枠部分12Aが躯体Bに設けた開口部内壁面Bbに当接した状態となる。これに対して縦枠13は、図3に示すように、躯体Bの外側表面Baには当接しているものの、見込みカバー部13Abと躯体Bに設けた開口部内壁面Bbとの間は互いに当接した状態にない。しかも、縦枠13の見込みカバー部13Abと躯体Bに設けた開口部内壁面Bbとの間にネジを螺合していない。さらに、縦枠13の樹脂枠部分13Bについては、額縁40にネジSが螺合してあるものの、高温状態となった場合に十分な強度を確保することが困難となるおそれがある。このため、例えば室外側に火災が発生して高温状態となった場合には、縦枠13に容易に変形を来たし、見込みカバー部13Abの先端部が捲れ上がって躯体Bから剥離する等の問題を招来するおそれがある。
しかしながら、上述の建具によれば、縦枠13の見込みカバー部13Abに断面がL字状を成す係止部材30を取り付けるようにしているため、係止部材30によって見込みカバー部13Abが補強されることになる。従って、上下方向の寸法が大きい建具であっても、縦枠13に変形を来すおそれはない。しかも、この係止部材30の屈曲延在部32は、躯体Bの開口部に設けた額縁40の端面41に当接した状態となる。また、高温状態となった場合には、金属枠部分13Aの見込み面カバー部13Abに貼り付けた加熱膨張材HCが膨張して躯体Bとの隙間を埋めることになる。従って、躯体Bの開口部に予め見込みカバー部13Abを当接させるための部材を設けなくとも、火災発生時等において高温状態となった場合に縦枠13の見込みカバー部13Abが捲れ上がって躯体Bから剥離する事態が生じるおそれはなく、縦枠13と躯体Bとの間に火炎の貫通口が形成されることもない。
尚、上述した実施の形態1では、係止部材30を額縁40の端面41に当接させるようにしているが、本発明はこれに限定されず、係止部材30を額縁40に係合させるようにしても良いし、係止部材30を額縁40と躯体Bとの間に差し入れるようにしても構わない。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2である建具の要部を示したものである。ここで例示する建具は、実施の形態1と同様、開口枠10の内部に障子20を固定配置した嵌め殺し窓と称されるもので、実施の形態1とは係止部材の構成及び係止部材を躯体Bに係止させる構造が異なったものである。以下、実施の形態1と異なる部分について主に説明し、共通部分については同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図4は、本発明の実施の形態2である建具の要部を示したものである。ここで例示する建具は、実施の形態1と同様、開口枠10の内部に障子20を固定配置した嵌め殺し窓と称されるもので、実施の形態1とは係止部材の構成及び係止部材を躯体Bに係止させる構造が異なったものである。以下、実施の形態1と異なる部分について主に説明し、共通部分については同一の符号を付して詳細説明を省略する。
実施の形態2の建具に適用する係止部材130は、平板状を成す取付基板部131と、取付基板部131の端縁から屈曲して延在する屈曲延在部132と、屈曲延在部132の端縁から取付基板部131とは反対の方向に屈曲して延在する係止板部133とを有したもので、アルミニウムやアルミニウム合金、あるいはステンレスや鋼材によって一体に成形してある。この係止部材130は、取付基板部131を介して縦枠13の見込みカバー部13Abにネジ止めしてあり、屈曲延在部132が見込みカバー部13Abの先端部において見付けカバー部13Aaと同じ方向に突出している。係止部材130を取り付ける位置は、見込みカバー部13Abの先端面と屈曲延在部132の端面とが一致する部位である。
上記の構成を有する建具を躯体Bに取り付ける場合には、予め、躯体Bに設けた開口部内壁面Bbにスペーサ50を介して石膏ボード等、不燃材から成る額縁40を取り付ける。額縁40を設ける位置は、開口部内壁面Bbにおいて室内側に位置する部分であり、縦枠13の金属枠部分13Aに設けた見付けカバー部13Aaを躯体Bの外側表面Baに当接させた場合に見込みカバー部13Abの先端面が額縁40の室外側に位置する端面41に当接するように設定する。スペーサ50は、縦枠13の見付けカバー部13Aaを躯体Bの外側表面Baに当接させた場合に、開口部内壁面Bbから係止板部133の見付け面までの距離に等しい板厚となるように設定してある。
次いで、縦枠13を躯体Bの開口部に設置し、金属枠部分13Aに設けた見付けカバー部13Aaを介して躯体Bの外側表面BaにネジSを螺合する。さらに、樹脂枠部分13Bを介して額縁40の見込み面にネジSを螺合すれば、縦枠13を躯体Bに固定することができる。その後、障子20を配置して縦枠13と縦框24との間をネジ止めして固定すれば良い。
上述の建具においても、縦枠13の見込みカバー部13Abに屈曲した断面を有する係止部材130を取り付けるようにしているため、係止部材130によって見込みカバー部13Abが補強されることになる。従って、上下方向の寸法が大きい建具であっても、縦枠13に変形を来すおそれはない。しかも、この係止部材130は、屈曲延在部132が躯体Bの開口部に設けた額縁40の端面41に当接した状態となるとともに、係止板部133が額縁40と躯体Bとの間において額縁40に係止した状態となる。従って、躯体Bの開口部に予め見込みカバー部13Abを当接させるための部材を設けなくとも、火災発生時等において高温状態となった場合に縦枠13の見込みカバー部13Abが捲れ上がって躯体Bから剥離する事態が生じるおそれはなく、縦枠13と躯体Bとの間に火炎の貫通口が形成されることもない。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3である建具の要部を示したものである。ここで例示する建具は、実施の形態1と同様、開口枠10の内部に障子20を固定配置した嵌め殺し窓と称されるもので、実施の形態1とは係止部材の構成及び係止部材を躯体Bに係止させる構造が異なったものである。以下、実施の形態1と異なる部分について主に説明し、共通部分については同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図5は、本発明の実施の形態3である建具の要部を示したものである。ここで例示する建具は、実施の形態1と同様、開口枠10の内部に障子20を固定配置した嵌め殺し窓と称されるもので、実施の形態1とは係止部材の構成及び係止部材を躯体Bに係止させる構造が異なったものである。以下、実施の形態1と異なる部分について主に説明し、共通部分については同一の符号を付して詳細説明を省略する。
実施の形態3の建具に適用する係止部材230は、平板状を成す取付基板部231と、取付基板部231の端縁から屈曲して延在する屈曲延在部232と、屈曲延在部232の端縁から取付基板部231と同じ方向に屈曲して延在する係止板部233とを有したもので、アルミニウムやアルミニウム合金、あるいはステンレスや鋼材によって一体に成形してある。この係止部材230は、取付基板部231を介して見込みカバー部13Abにネジ止めしてあり、屈曲延在部232が見込みカバー部13Abの先端部において見付けカバー部13Aaと同じ方向に突出している。係止部材230を取り付ける位置は、見込みカバー部13Abの先端面から屈曲延在部232の端部が突出する部位である。
上記の構成を有する建具を躯体Bに取り付ける場合には、予め、躯体Bに設けた開口部内壁面Bbの四周に額縁40を取り付ける。額縁40は、石膏ボード等、不燃材によって構成した平板状部材であり、二枚重ねて躯体Bの開口部に取り付けてある。額縁40を設ける位置は、開口部内壁面Bbにおいて室内側に位置する部分であり、縦枠13の金属枠部分13Aに設けた見付けカバー部13Aaを躯体Bの外側表面Baに当接させた場合に見込みカバー部13Abの先端面が額縁40の室外側に位置する端面41に当接するように設定する。額縁40の相互間には、係止部材230の取付基板部231を挿入することのできる隙間C1を確保し、かつ額縁40と躯体Bとの間には、係止部材230の係止板部233を挿入することのできる隙間C2を確保する。額縁40の相互間及び額縁40と躯体Bとの間に隙間C1,C2を確保するにはスペーサを介在させれば良い。
次いで、縦枠13を躯体Bの開口部に設置し、金属枠部分13Aに設けた見付けカバー部13Aaを介して躯体Bの外側表面BaにネジSを螺合する。さらに、樹脂枠部分13Bを介して額縁40の見込み面にネジSを螺合すれば、縦枠13を躯体Bに固定することができる。その後、障子20を配置して縦枠13と縦框24との間をネジ止めして固定すれば良い。
上述の建具においても、縦枠13の見込みカバー部13Abに屈曲した断面を有する係止部材230を取り付けるようにしているため、係止部材230によって見込みカバー部13Abが補強されることになる。従って、上下方向の寸法が大きい建具であっても、縦枠13に変形を来すおそれはない。しかも、この係止部材230は、取付基板部231が額縁40の相互間に挿入されるとともに、係止板部233が額縁40と躯体Bとの間に挿入された状態となる。従って、躯体Bの開口部に予め見込みカバー部13Abを当接させるための部材を設けなくとも、火災発生時等において高温状態となった場合に縦枠13の見込みカバー部13Abが捲れ上がって躯体Bから剥離する事態が生じるおそれはなく、縦枠13と躯体Bとの間に火炎の貫通口が形成されることもない。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4である建具の要部を示したものである。ここで例示する建具は、実施の形態1と同様、開口枠10の内部に障子20を固定配置した嵌め殺し窓と称されるもので、実施の形態1とは係止部材の構成及び係止部材を躯体Bに係止させる構造が異なったものである。以下、実施の形態1と異なる部分について主に説明し、共通部分については同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図6は、本発明の実施の形態4である建具の要部を示したものである。ここで例示する建具は、実施の形態1と同様、開口枠10の内部に障子20を固定配置した嵌め殺し窓と称されるもので、実施の形態1とは係止部材の構成及び係止部材を躯体Bに係止させる構造が異なったものである。以下、実施の形態1と異なる部分について主に説明し、共通部分については同一の符号を付して詳細説明を省略する。
実施の形態4の建具に適用する係止部材330は、平板状を成し、アルミニウムやアルミニウム合金、あるいはステンレスや鋼材によって一体に成形したもので、見込みカバー部13Abにネジ止めしてある。係止部材330を取り付ける位置は、見込みカバー部13Abの先端面から突出する部位である。
上記の構成を有する建具を躯体Bに取り付ける場合には、予め、躯体Bに設けた開口部内壁面Bbの四周に額縁40を取り付ける。額縁40は、石膏ボード等、不燃材によって構成した平板状部材であり、二枚重ねて躯体Bの開口部に取り付けてある。額縁40を設ける位置は、開口部内壁面Bbにおいて室内側に位置する部分であり、縦枠13の金属枠部分13Aに設けた見付けカバー部13Aaを躯体Bの外側表面Baに当接させた場合に見込みカバー部13Abの先端面が額縁40の室外側に位置する端面に当接するように設定する。額縁40の相互間には、スペーサを介在させる等して係止部材330の取付基板部231を挿入することのできる隙間Cを確保する。
次いで、縦枠13を躯体Bの開口部に設置し、金属枠部分13Aに設けた見付けカバー部13Aaを介して躯体Bの外側表面BaにネジSを螺合する。さらに、樹脂枠部分13Bを介して額縁40の見込み面にネジSを螺合すれば、縦枠13を躯体Bに固定することができる。その後、障子20を配置して縦枠13と縦框24との間をネジ止めして固定すれば良い。
上述の建具においても、縦枠13の見込みカバー部13Abに取り付けた係止部材330が額縁40の相互間に挿入された状態となる。従って、躯体Bの開口部に予め見込みカバー部13Abを当接させるための部材を設けなくとも、火災発生時等において高温状態となった場合に縦枠13の見込みカバー部13Abが捲れ上がって躯体Bから剥離する事態が生じるおそれはなく、縦枠13と躯体Bとの間に火炎の貫通口が形成されることもない。
(実施の形態5)
図7は、本発明の実施の形態5である建具の要部を示したものである。ここで例示する建具は、実施の形態1と同様、開口枠10の内部に障子20を固定配置した嵌め殺し窓と称されるもので、実施の形態1とは係止部材の構成及び係止部材を躯体Bに係止させる構造が異なったものである。以下、実施の形態1と異なる部分について主に説明し、共通部分については同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図7は、本発明の実施の形態5である建具の要部を示したものである。ここで例示する建具は、実施の形態1と同様、開口枠10の内部に障子20を固定配置した嵌め殺し窓と称されるもので、実施の形態1とは係止部材の構成及び係止部材を躯体Bに係止させる構造が異なったものである。以下、実施の形態1と異なる部分について主に説明し、共通部分については同一の符号を付して詳細説明を省略する。
実施の形態5の建具に適用する係止部材430は、断面が矩形の筒状を成し、アルミニウムやアルミニウム合金、あるいはステンレスや鋼材によって成形したもので、見込みカバー部13Abにネジ止めしてある。係止部材430を取り付ける位置は、見込みカバー部13Abの先端面から突出する部位である。
上記の構成を有する建具を躯体Bに取り付ける場合には、予め、躯体Bに設けた開口部内壁面Bbにおいて室内側に位置する部分の四周に額縁40を取り付ける。額縁40は、石膏ボード等、不燃材によって構成した平板状部材であり、二枚重ねて躯体Bの開口部に取り付けてある。躯体Bに近接する側の額縁40は、係止部材430の幅寸法と同じ板厚を有したものである。外表面側の額縁40は、縦枠13の金属枠部分13Aに設けた見付けカバー部13Aaを躯体Bの外側表面Baに当接させた場合に見込みカバー部13Abの先端面が外表面側の額縁40の室外側に位置する端面41に当接するように設定する。
次いで、縦枠13を躯体Bの開口部に設置し、金属枠部分13Aに設けた見付けカバー部13Aaを介して躯体Bの外側表面BaにネジSを螺合する。さらに、樹脂枠部分13Bを介して額縁40の見込み面にネジSを螺合すれば、縦枠13を躯体Bに固定することができる。その後、障子20を配置して縦枠13と縦框24との間をネジ止めして固定すれば良い。
上述の建具においても、縦枠13の見込みカバー部13Abに取り付けた係止部材430が外表面側の額縁40と躯体Bとの間に挿入され、この額縁40に係止された状態となる。従って、躯体Bの開口部に予め見込みカバー部13Abを当接させるための部材を設けなくとも、火災発生時等において高温状態となった場合に縦枠13の見込みカバー部13Abが捲れ上がって躯体Bから剥離する事態が生じるおそれはなく、縦枠13と躯体Bとの間に火炎の貫通口が形成されることもない。
尚、上述した実施の形態1〜実施の形態5では、開口枠10に対して障子20を固定配置したものを例示しているが、本発明はこれに限定されず、開口枠に対して障子が開閉可能に支持された建具に適用することも可能である。また、金属枠部分13Aと樹脂枠部分13Bとから成る枠を備えた建具を例示しているが、必ずしもこれに限定されない。
尚、係止部材30,130,230,330,430の係止対象となる額縁40は、必ずしも不燃材で構成したものに限らず、その他の部材によって成形したものであっても構わない。
10 開口枠、13 縦枠、13A 金属枠部分、13Aa 見込みカバー部、13Ab 見付けカバー部、30,130,230,330,430 係止部材、31,131,231 取付基板部、32,132,232 屈曲延在部、40 額縁、133,233 係止板部、B 躯体、HC 加熱膨張材
Claims (4)
- 躯体の見込み面を覆う見込みカバー部と、前記躯体の見付け面を覆う見付けカバー部とを一体に成形した縦枠を備える建具において、
前記見込みカバー部の先端部に係止部材を配設し、前記係止部材を前記躯体に係止させることにより、前記見込みカバー部の先端部を前記躯体に取り付けた額縁に支持させたことを特徴とする建具。 - 前記係止部材は、前記見込みカバー部に沿って延在する取付基板部と、前記取付基板部の端縁から屈曲して延在する屈曲延在部とを有したことを特徴とする請求項1に記載の建具。
- 前記縦枠の長手方向に沿った全長に連続する状態で前記係止部材を配設したことを特徴とする請求項1に記載の建具。
- 前記見込みカバー部において前記躯体に対向する対応する部位に加熱膨張材を配設したことを特徴とする請求項1に記載の建具。
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